JP2673152B2 - シールド機へのセグメント供給装置 - Google Patents

シールド機へのセグメント供給装置

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JP2673152B2
JP2673152B2 JP1014374A JP1437489A JP2673152B2 JP 2673152 B2 JP2673152 B2 JP 2673152B2 JP 1014374 A JP1014374 A JP 1014374A JP 1437489 A JP1437489 A JP 1437489A JP 2673152 B2 JP2673152 B2 JP 2673152B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シールド機内にあるエレクタ装置にセグメ
ントを供給する装置に係り、特に、エレクタ装置が一対
設けられている場合にこれらエレクタ装置のそれぞれに
有効にセグメントを供給し得るシールド機へのセグメン
ト供給装置に関するものである。
[従来の技術] 軟弱な地盤等に用いられて好適なシールド工法とは、
外形円筒状のシールド機の前面に設けられたカッタ装置
で地山を掘削しつつ、円筒を周方向および軸方向に所定
個数分割した形状の覆工体、すなわちセグメントを、シ
ールド機内部でエレクタ装置を用いて円筒状に組み上
げ、さらに組み上げられたセグメントの前端に反力を取
って、シールド機内部にあるシールドジャッキを用いて
シールド機全体を前方に推進させ、これら工程を順次繰
り返すことでトンネルを構築する方法である。
この場合、従来のシールド機にはエレクタ装置が1基
しか装備されておらず、したがって、近年のトンネルの
大口径化にともない、セグメント組立工程の工期が長期
化する傾向にあった。そこで、近年、シールド機内にエ
レクタ装置を一対(2基)装備し、一方のエレクタ装置
が供給されたセグメントを把持する工程を行っている間
に、他方のエレクタ装置がセグメントをトンネル内面の
所定位置に組み付けることで、全体的にセグメント工程
の工期短縮化を図ることが検討されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来検討されている2基のエレクタ装
置が装備されたシールド機であっても、従来の1基のエ
レクタ装置が装備されたシールド機と同様に、エレクタ
装置へのセグメント供給位置が1箇所であるため、前述
した工程により工期短縮化を図ることが困難であり、現
実的な適用に対して課題を残していた。
すなわち、第6図に示すように、シールド機71内部へ
セグメント72を供給する際、セグメント72はシールド機
71下部の1箇所に設けられたセグメント供給位置73に、
その組立方向と同一方向の横長の状態で、つまりセグメ
ント72の向きを変更することなくそのまま組み付けるこ
とができるようにその前後方向をトンネルの軸線方向に
合致させた向きとして供給される。したがって、供給さ
れたセグメント72の幅が邪魔になって、このセグメント
72の真下付近(第6図中斜線部分)に組み付けられるべ
きセグメント72…は、一対のエレクタ装置74・74のう
ち、いずれか一方のエレクタ装置74で先組みしておかな
ければならない。
このため、セグメント72…を1リング(図示例では13
個のセグメント2で1リングが構成されている)組み立
てる工程全体として交互にエレクタ装置74・74を使用し
得る工程の割合が低く、したがって、エレクタ装置74・
74を2基装備したことによる工期短縮化のメリットがあ
まり得られない。
これは、シールド機71内面と同一の曲率半径を持つセ
グメント72…を、シールド機71内部に供給しなければな
らないために生じる現象である。しかも、各エレクタ74
の作業による時間的制約を受けることになり、この点も
工期短縮化を阻害する要因となっていた。
特に、近年工期短縮化等の目的で導入されつつあるセ
グメント自動組立ロボットを採用した場合、組立ロボッ
トにはセグメント72…間あるいはリング間のボルト接合
装置が付設されているため、セグメント72よりもさらに
その平面寸法が大きくなり、したがっ、先組みすべきセ
グメント72の個数もさらに増えざるを得ない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、エ
レクタ装置が一対装備されたシールド機内に、それぞれ
のエレクタ装置に独立してセグメントを供給することに
より、エレクタ装置の有効利用が図れ、もってセグメン
トの組立工程の工期短縮化を図り得るシールド機へのセ
グメント供給装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するためになされたものであ
って、外形円筒状に形成され、前部に設けられたカッタ
装置により地盤中を掘進しつつ、装備された一対のエレ
クタ装置を用いて、円筒分割体たる半円弧状のセグメン
トを円筒状に組み上げることによりトンネルを形成する
シールド機に対し、前記セグメントを供給するシールド
機へのセグメント供給装置であって、シールド機後方に
設けられたセグメントストック位置から、セグメントを
その前後方向がトンネルの軸線方向に平行となる向きと
して受ける台、およびこの台を、トンネルの長さ方向に
沿った軸を中心にトンネルの周壁部まで回動して移送す
る回動機構からなる一対の回動移送手段と、これら回動
移送手段によって、トンネルの周壁部まで前記台ごと移
送された各セグメントを、前記エレクタ装置のそれぞれ
に対応して設けられたセグメント供給位置までトンネル
の長さ方向に沿って水平に移送する一対の水平移送手段
とを備えることを特徴としている。
[作用] 本発明のシールド機へのセグメント供給装置によれ
ば、シールド機後方に設けられたセグメントストック位
置から、セグメントを、組立方向と同一となる状態で、
つまりセグメントの向きを変更することなくそのまま組
み付けることができるようにその前後方向がトンネルの
軸線方向に平行となる向きとして、回動移送手段の一対
のセグメント受台で受け、次いで、各セグメントをセグ
メント受台ごと回動機構によってトンネルの周壁部まで
回動して移送し、次いで、一対の水平移送手段が、それ
ぞれ前記回動移送手段によりトンネルの周壁部近傍まで
移送されたセグメントを受けた後、各セグメントを、エ
レクタ装置のそれぞれに対応して設けられたセグメント
供給位置までトンネルの長さ方向に沿って水平に移送す
る。
本装置によれば、一対のエレクタ装置にそれぞれ対応
してセグメントを供給することができ、したがって、そ
れぞれのエレクタ装置が独立してセグメント把持作業お
よびセグメント組立作業を行えることによって、エレク
タ装置を一対設けたことによる工期短縮化を図れる。
また、前記回動移送手段は、セグメントを受ける台を
回動機構によって回動させるという簡単な構成であり、
したがって、装置のコンパクト化、メンテナンスの容易
化および製造コストの低下が図れ、またその1回の動作
によってトンネルの周壁部近傍に移送することができる
ことから、その動作に無駄がなく、狭い範囲で効率的に
セグメントを移送することができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図中符号1は地山Gを掘進しトンネルTを構築す
るシールド機、2・2はシールド機1内に配設された一
対のエレクタ装置、3がエレクタ装置2にセグメントS
を供給するための本発明に係るセグメント供給装置であ
る。
シールド機1は、後方(図中右方)の掘進したトンネ
ルTとの間を隔絶し、その周囲に、外郭をなすスキンプ
レート4aが設けられた仕切板4と、この仕切板4の軸線
上に配設され、かつ同仕切板4を貫通するセンターシャ
フト5と、このセンターシャフト5の前端部に設けられ
た図示せぬカッタ装置と、前記エレクタ装置2・2によ
ってトンネルTの周壁部T1に組み上げられるセグメント
Sの前端に反力を取り、自身を前方に推進させるシール
ドジャッキ6とを備えている。
前記エレクタ装置2は、前述のごとく、トンネルTの
周壁部T1にセグメントSを組み上げる装置であって、軸
受7を介して前記センターシャフト5に回動自在に外嵌
されたエレクタリング8と、このエレクタリング8とセ
ンターシャフト5の間に介在され、センターシャフト5
外周であってその周方向に間隔をおいて複数設けられた
駆動装置9…と、前記エレクタリング8に取り付けられ
た外形略コ字状のアーム10と、アーム10の両端およびエ
レクタリング8の間に介在され、シールド機1の軸線に
直交する方向に伸縮自在とされた垂直ジャッキ11と、前
記アーム10の中央部に取り付けられたセグメント取付部
12と、これらアーム10およびセグメント取付部12間に介
在され、シールド機1の軸線に沿う方向に伸縮自在とさ
れた水平ジャッキ13とから概略構成されている。
前記セグメント取付部12は、セグメントS中央部のグ
ラウトホール(図示略)に係脱自在に噛み合うセグメン
ト把持部12aと、セグメントSのボルト孔(図示略)に
ボルトを挿入・緊締するボルト接合機構12bとから構成
されている。
そして、上記エレクタ装置2は、前記センターシャフ
ト5上に2基隣合って配設されて一対とされ、それぞれ
が駆動装置9…・9…により別々に駆動されるようにな
っている。
なお、図中14はセンターシャフト5に取り付けられ、
トンネルTの周壁部T1に組み上げられた各セグメントS
…の変形を防止する真円保持装置、15はシールド機1の
スキンプレート4a後端部内面に設けられ、セグメントS
とスキンプレート4aの間の間隙を閉塞するテールパッキ
ンである。
上記シールド機1におけるセンターシャフト5の後端
部に、前記セグメント供給装置3が設けられており、以
下、このセグメント供給装置3を説明する。
このセグメント供給装置3は、センターシャフト5よ
りも後方にある仮設床版(セグメントストック位置)K
上に載置されるセグメントSを、トンネルTの周壁部T1
近傍まで回動して移送する一対の回動移送手段16・16
と、これら回動移送手段16・16によって周壁部T1近傍に
移送されたセグメントSを、各エレクタ装置2・2に向
けて移送する一対の水平移送手段17・17とから構成され
る。
前記一対の回動移送手段16・16は、センターシャフト
5の後端部に、軸受18を介してセンターシャフト5回り
に回動自在に設けられ、かつ駆動装置19によって回動さ
れるフレーム20に装置されており、このフレーム20に回
動自在に取り付けられたセグメント受台(台21)と、こ
のセグメント受台21を支持するとともに回動操作する回
動機構22と、前記仮設床版Kからセグメント受台21上に
セグメントSを載せる電動ホイスト23とから構成されて
いる。
前記フレーム20は、前記軸受18の周囲に回動自在に外
嵌され前記駆動装置19によって回動されるリングフレー
ム24に、前後一対であって、リングフレーム24に直交し
て水平に延びる上・中・下の各フレーム25、26、27、お
よびこれらをつないでセンターシャフト5の軸方向およ
びこれに直交して延びる各連結フレーム28〜31が一体に
固定されたもので、前側の下フレーム27が、リングフレ
ーム24の周部に固定されている。
前後の下フレーム27の両端には、第2図に示すよう
に、ブラケット32を介して前記セグメント受台21がそれ
ぞれ回動自在に連結されている。
このセグメント受台21は、トンネルTの周壁部T1に沿
った円弧状をなす本体部21aと、その一端の凹側である
内面に突設されたストッパ部21bとを備え、前記本体部2
1aが、トンネルTの周壁部T1に対する組立方向と同一、
すなわち、その軸線方向(前後方向)がトンネルTのそ
れと平行になるよう配されている。
そして、本体部21aの、前記ストッパ部21bが設けられ
た側とは反対側の端部の内側にそれぞれ固定されたブラ
ケット33が、前記ブラケット32に、ピン(軸)34を介し
て連結されている。このピン34は、トンネルTの軸線と
平行とされており、セグメント受台21は、ピン34を中心
として、第2図中矢印(イ)で示すごとく回動し、もっ
とも外側まで回動すると、トンネルTの周壁部T1近傍に
おいて同周壁部T1の円弧形状(曲率)に沿うように設定
されている。
また、セグメント受台21の本体部21a、およびストッ
パ部21bの内面には、複数の駆動ローラ35、従動ローラ3
6がそれぞれ設けられている。
セグメント受台21は、前記回動機構22により、その自
由端が吊り下げられることによって支持され、かつ回動
操作がなされるようになっている。
すなわち、セグメント受台21の自由端側に突設された
前記ストッパ部21bの上端には、ブラケット37が固定さ
れ、このブラケット37に、前記回動機構22が連結されて
いる。この回動機構22は、ブラケット37にリング38を介
して係止されるワイヤ39と、前後の上フレーム25をつな
ぐ連結フレーム28に固定されてワイヤ39の巻取り・巻出
しを行う駆動部40から構成されており、この駆動部40に
よってワイヤ39の巻取り・巻出しを行って、第2図中A
・Bで示す待機位置・組上位置の2位置に回動して移動
させる。
前後の中フレーム26をつなぐ連結フレーム29は、第1
図に示すように、連結フレーム31よりもさらに後方に延
びており、その下面には同フレーム29に沿ってガイドレ
ール41が固定され、このガイドレール41に沿って前記電
動ホイスト23が移動するよう設けられている。
この電動ホイスト23は、前記仮設床版K上にストック
されたセグメントSを吊り上げた後、ガイドレール41に
沿って前方に移動し、待機位置Aにある前記セグメント
受台21上に載せる。セグメント受台21上に載せられたセ
グメントSは、セグメント受台21の本体部21a上の駆動
ローラ35上に載り、かつ、長さ方向の一端面が、ストッ
パ部21bの従動ローラ36に当接するようになっている。
続いて、前記一対の水平移送手段17・17について説明
する。
この水平移送手段17・17は、第3図に示すように、ト
ンネルTの周壁部T1底部に、同周壁部T1に沿って配され
た半円弧状の支持部42上にそれぞれ設けられており、支
持部42の周方向の両端部に、トンネルTの長さ方向に延
び、かつ断面L字状の上下の板在43a・43bからなる支持
部材43と、この支持部材43の先端部下面に設けられた複
数の従動ローラ44と、前記支持部42上であって前記上下
の板材43a・43b間に設けられた多数の駆動ローラ45と、
下側の板材43bの内面に設けられた従動ローラ46から構
成されている。
前記支持部42は、その下面に設けられた車輪42aによ
って、既設のセグメントS…上を走行可能とされ、上記
水平移送手段17・17は、支持部42ごとシールド機1の前
進に追随して移動することができるようになっている。
前記支持部材43は、前記回動移送手段16によって、組
上位置Bまで回動されたセグメント受台21に対応する位
置に配されている。すなわち、セグメント受台21ととも
に組上位置Bまで回動されたセグメントSが、駆動ロー
ラ35によってトンネルT前方に移送されていくと、セグ
メントSは、その長さ方向の両端部が、支持部材43に挟
まれた状態でその内部に入り、しかもその際、凹側の内
面が従動ローラ44、外面が駆動ローラ45に当接し、か
つ、長さ方向の一端面(下端面)が、従動ローラ46に当
接するようになっている。
なお、前記エレクタ装置2・2近傍のシールド機1内
の下部におけるスキンプレート4a付近には、セグメント
供給台(セグメント供給位置)47・47が設けられてい
る。
このセグメント供給台47・47は、それぞれ、前記支持
部42の前端部内面の各水平移送手段17・17に対応する位
置であって、前記真円保持装置14の取付スペースを確保
するため、シールド機1の中心から約60°程度捩れた位
置にある。すなわち、前記各水平移送手段17・17も、シ
ールド機1の中心から約60°ねじれた位置に設けられて
いるわけである。
セグメント供給台47は、第3図に示すように、前記支
持部42上に設置された支持台48と、この支持台48内面お
よび支持部42上に複数設けられた従動ローラ49、50から
なり、水平移送手段17からセグメントSを各ローラ49、
50上に受けるものである。
次いで、上記セグメント供給装置3によって、セグメ
ントSをエレクタ装置2・2に供給し、その後エレクタ
装置2・2によってセグメントSをトンネルTの周壁部
T1に組み上げるまでの作用を順を追って説明する。
まず、回動機構22・22によって、各セグメント受台21
・21を、第2図に示す待機位置Aに移動させておく。そ
して、あらかじめ仮設床版K上に、その前後方向をトン
ネルの軸線方向に平行とした向きで載置されているセグ
メントSを、各電動ホイスト23・23によって吊り上げ、
ガイドレール41・41に沿ってトンネルT前方に移送し、
各セグメント受台21・21の上に降ろす。セグメントS
は、それぞれのセグメント受台21の駆動ローラ35上に載
り、かつ長さ方向の一端面が従動ローラ36に接する。
回動機構22の駆動部40を作動してワイヤ39を巻出すこ
とにより、セグメントSを受台21ごと組上位置Bまで回
動させる。
セグメント受台21上の駆動ローラ35を回転させてセグ
メントSをトンネルTの前方に送り出す。これと同時に
水平移送手段17における支持部42上の駆動ローラ45を、
前記駆動ローラ35と同方向に回転させておく。
セグメントSは水平移送手段17の支持部材43に挟まれ
ることによりその姿勢が規制されつつ、駆動ローラ45に
よりトンネルTの前方へ水平に送られた後、エレクタ装
置2・2下方のセグメント供給台47・47における従動ロ
ーラ49、50上を転がり、各セグメント供給台47・47上に
それぞれ載せられる。
また、この工程中に、各回動移送手段16・16の各セグ
メント受台21・21を、それぞれの回動機構22によって待
機位置Aにそれぞれ戻すとともに、引き続き、水平移送
手段17・17にセグメントSを回動移送する。
1個のセグメントSは先組みをいずれか一方のエレク
タ装置2によって行う。
すなわち、駆動装置9…を駆動することによりエレク
タリング8を回転させ、これにより一方のエレクタ装置
2のセグメント取付部12をセグメントS上方へと至らせ
る。次に、セグメント取付部12のセグメント把持部12a
を、セグメントSのグラウトホールに係合させた後、垂
直ジャッキ11・11を短縮させることでセグメントSを所
定高さだけ吊り上げる。さらに、駆動装置9…を駆動す
ることにより、エレクタリング8を回転させ、これによ
り、セグメントSをシールド機1内面の所定の組み付け
位置上方にまで至らせる。
そして、垂直ジャッキ11、水平ジャッキ13およびセグ
メント取付部12を用いてセグメントSの位置の微調整を
行い、垂直ジャッキ11・11を伸長させることでセグメン
トSを組み付ける。さらに、ボルト接合機構12bを用い
てセグメントSのボルト孔にボルトを挿通、緊締するこ
とにより、このセグメントSを固定する。
セグメントSの先組みが終わった後は、一対(2基)
のエレクタ装置2・2で独立にセグメントS…の組立作
業を行う。
すなわち、一方のエレクタ装置2が供給されたセグメ
ントSの把持作業を行っている間に、他方のエレクタ装
置2がシールド機1内面の所定位置にセグメントSを組
み付ける作業が可能で、さらに、回動移送手段16・16を
連続的に作動させることにより、セグメントSの組立作
業の工期短縮化を図る。
そして、1リングのセグメントS…の組み付け作業が
終了したら、組み付けられたセグメントS…の前端部に
反力を取りシールド機1のシールドジャッキ6…を伸長
させることで、このシールド機1をトンネルTの前方に
推進させる。以下、これらの工程を繰り返すことによ
り、地山G中にトンネルTを掘削しつつ、その内面をセ
グメントS…覆工する。
本実施例では、一対のエレクタ装置2・2にそれぞれ
対応して、シールド機1下部の周壁部T1付近にセグメン
ト供給位置であるセグメント供給台47が一対設けられて
いるので、それぞれのエレクタ装置2・2が独立して各
セグメント供給台47・47からセグメントSを受けること
ができる。ここで、セグメント供給台47でのエレクタ装
置2どうしの干渉が生じないので、各エレクタ装置2が
独立してセグメント把持作業およびセグメント組立作業
を行うことができ、エレクタ装置2を一対(2基)設け
たことによる工期短縮化を図ることができるわけであ
る。
また、セグメント供給装置3における回動移送手段16
は、セグメント受台21・21をフレーム19に対してピン34
により連結し、その回動動作は、回動機構22によって、
セグメント受台21・21を吊り上げたり吊り下げたりする
といった簡単な構造であり、したがって、装置のコンパ
クト化、メンテナンスの容易化および製造コストの低下
が図れる。また、セグメント受台21・21を1回回動させ
るだけで、トンネルTの周壁部T1近傍に移送することが
でき、その動作に無駄がなく、狭い範囲で効率的にセグ
メントSを移送することができる。
また、真円保持装置14のスペース確保のため、水平移
送手段17、セグメント供給台47・47がシールド機1の軸
心60°捩れた位置にあり、前の段階で、回動移送手段16
によってこれに対応する位置まで回動して移送するの
で、その動作は効率的である。
なお、シールド機1がローリング(軸線回りの回転)
をした場合、これにともなって回動移送手段16・16はフ
レーム20ごとローリングして位置がずれるが、駆動装置
20によってリングフレーム24を回動して、常に上・中・
下のフレーム25・26・27が水平になるよう調整すること
でこれに容易に対応することができる。
第4図および第5図は本発明の他の実施例を示してお
り、本実施例では、上記実施例における水平移送手段17
に対してセグメントSを送り込む回動移送手段の構造が
異なっている。なお、これら図では、前記エレクタ装置
2・2を省略してある。
本実施例の回動移送手段60は、前記センターシャフト
5の後端に取り付けられたフレーム61に一対設けられて
いる。
このフレーム61は、センターシャフト5の後端部に回
動自在に取り付けられたメインフレーム62と、このメイ
ンフレーム62と一体であってその上端から左右に振り分
けられた各アーム63・63とを備え、メインフレーム62の
下部に設けられた車輪64により、既設セグメントS…上
を走行可能とされ、メインフレーム62は、シールド機1
の推進にともなって前進できるようになっている。
前記各アーム63の先端には、ピン(軸)65を介してセ
グメント受台(台)66がそれぞれ回動自在に取り付けら
れており、このセグメント受台66は、自身と前記メイン
フレーム62に設けられたラック・ピニオン式による回動
機構67によって支持され、かつ回動するようになってい
る。
すなわち、各セグメント受台66は、トンネルTの周壁
部T1に沿った円弧状の本体部66aおよびその長さ方向両
端であって、本体部66aの凹側である内面側に突設され
た係止部66b、66cからなり、一端の係止部66bが前記ア
ーム63の先端に前記ピン65を介して取り付けられてい
る。また、本体部66aの内面および自由端側の係止部66c
の内面には、セグメントSが載せられる複数の駆動ロー
ラ68および従動ローラ69がそれぞれ設けられている。そ
して、自由端側の係止部66cの上部には、図示せぬ駆動
機構によって回転するピニオン70が装着されている。
一方、前記メインフレーム62は、その側面が、前記セ
グメント受台66が回動するにともなうピニオン70の回動
軌跡と略一致する円弧状に形成されており、その面に、
前記ピニオン70が噛み合うラック71が形成されている。
そして、このラック71の上端から下端にかけて、ピニ
オン70が回転するにともなって移動することにより、セ
グメント受台66は、第5図中矢印(ハ)で示すごとく、
待機位置A′から組上位置B′の2位置間を回動する。
待機位置B′におけるセグメント受台66は、先の実施
例の水平移送手段17に対応しており、ここから、駆動ロ
ーラ68によってトンネルTの前方に送り出されるセグメ
ントSは、水平移送手段17の支持部材43内に入り込むよ
うになっている。
次いで、上記構成による回動移送手段60の作用を説明
する。
まず、回動機構のピニオン70を回転させてセグメント
受台66を待機位置A′に移動させておき、あらかじめ仮
設床版K上に、その前後方向をトンネルの軸線方向に平
行とした向きで載置されているセグメントSを、図示せ
ぬ吊り上げ装置によって、トンネルT前方に移送し、セ
グメント受台66・66の上に降ろす。セグメントSは、そ
れぞれのセグメント受台66の駆動ローラ68上に載り、か
つ長さ方向の一端面が従動ローラ69に接する。
続いて、ピニオン70を回動させてセグメントSをセグ
メント受台66ごと組上位置B′まで回動させた後、セグ
メント受台66上の駆動ローラ68を回転させてセグメント
SをトンネルTの前方に送り出す。すると、セグメント
Sは、水平移送手段17・17における支持部材43内部に送
り込まれる。
その後は、上記実施例における手順項に記載したご
とく、各セグメントSは、支持部材43によってガイドさ
れながら駆動ローラ45によりトンネルTの前方に移送さ
れ、次いで、セグメント供給台47・47上に載せられ、そ
れぞれが、エレクタ装置2・2によってトンネルTの周
壁部T1に組み付けられる。
本実施例の回動移送手段60によれば、上記実施例と同
様にセグメントSを、セグメント受台66・66ごと回動さ
せて、セグメント供給台47・47に対応するトンネルTの
周壁部T1に移送できるものであり、その効果は、上記実
施例と同様のものを備える。
なお、本発明における回動移送手段としては、上記2
つの実施例に限られることなく、たとえば、油圧、空気
圧等の形式によるシリンダ装置によっても行うことが可
能であり、また、水平移送手段においても一例にすぎ
ず、これにおいても、シリンダ装置、あるいはベルトコ
ンベヤ等、その他の移送手段が適用できる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のシールド機へのセグメ
ント供給装置によれば、外形円筒状に形成され、前部に
設けられたカッタ装置により地盤中を掘進しつつ、装備
された一対のエレクタ装置を用いて、円筒分割体たる半
円弧状のセグメントを円筒状に組み上げることによりト
ンネルを形成するシールド機に対し、前記セグメントを
供給するシールド機へのセグメント供給装置であって、
シールド機後方に設けられたセグメントストック位置か
ら、セグメントをその前後方向がトンネルの軸線方向に
平行となる向きとして受ける台、およびこの台を、トン
ネルの長さ方向に沿った軸を中心にトンネルの周壁部ま
で回動して移送する回動機構からなる一対の回動移送手
段と、これら回動移送手段によって、トンネルの周壁部
まで前記台ごと移送された各セグメントを、前記エレク
タ装置のそれぞれに対応して設けられたセグメント供給
位置まで、トンネルの長さ方向に沿って水平に移送する
一対の水平移送手段とを備えることを特徴とすることか
ら、以下の効果を奏する。
一対のエレクタ装置にそれぞれ対応してセグメントを
供給することができ、したがって、それぞれのエレクタ
装置が独立してセグメント把持作業およびセグメント組
立作業を行えることによって、エレクタ装置を一対設け
たことによる工期短縮化を図ることができる。
また、前記回動移送手段は、セグメントを受ける台を
回動機構によって回動させるという簡単な構成であり、
したがって、装置のコンパクト化、メンテナンスの容易
化および製造コストの低下が図れ、またその1回の動作
によってトンネルの周壁部近傍に移送することができる
ことから、その動作に無駄がなく、狭い範囲で効率的に
セグメントを移送することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例であるシールド
機へのセグメント供給装置を示す図であって、第1図は
シールド機の一部を含めた全体構成を示す側断面図、第
2図は第1図のII−II線に沿う矢視断面図、第3図は第
1図のIII−III線に沿う矢視断面図、第4図および第5
図は本発明における回動移送手段の他の実施例を示す図
であって、第4図はその側断面図、第5図は第4図のV
−V線に沿う矢視断面図、第6図は従来のシールド機へ
のセグメント供給方法を示す図である。 1……シールド機、2……エレクタ装置、3……セグメ
ント供給装置、16、60……回動移送手段、17……水平移
送手段、21、66……セグメント受台、22、69……回動機
構、34、65……ピン(軸)、47……セグメント供給台
(セグメント供給位置)、G……地山(地盤)、K……
仮設床版(セグメントストック位置)、S……セグメン
ト、T……トンネル、T1……トンネルの周壁部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 洋二 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 飯島 博 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 久保 裕之 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外形円筒状に形成され、前部に設けられた
    カッタ装置により地盤中を掘進しつつ、装備された一対
    のエレクタ装置を用いて、円筒分割体たる半円弧状のセ
    グメントを円筒状に組み上げることによりトンネルを形
    成するシールド機に対し、前記セグメントを供給するシ
    ールド機へのセグメント供給装置であって、 前記シールド機後方に設けられたセグメントストック位
    置から、セグメントをその前後方向がトンネルの軸線方
    向に平行となる向きとして受ける台、およびこの台を、
    トンネルの長さ方向に沿った軸を中心にトンネルの周壁
    部まで回動して移送する回動機構からなる一対の回動移
    送手段と、 これら回動移送手段によって、トンネルの周壁部まで前
    記台ごと移送された各セグメントを、前記エレクタ装置
    のそれぞれに対応して設けられたセグメント供給位置ま
    で、トンネルの長さ方向に沿って水平に移送する一対の
    水平移送手段とを備えることを特徴とするシールド機へ
    のセグメント供給装置。
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JP6611247B2 (ja) * 2016-01-19 2019-11-27 清水建設株式会社 シールド機移動システム、及び大断面トンネルの施工方法
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