JP2672836B2 - カーテンウオールにおける壁体取付装置 - Google Patents

カーテンウオールにおける壁体取付装置

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JP2672836B2
JP2672836B2 JP14758188A JP14758188A JP2672836B2 JP 2672836 B2 JP2672836 B2 JP 2672836B2 JP 14758188 A JP14758188 A JP 14758188A JP 14758188 A JP14758188 A JP 14758188A JP 2672836 B2 JP2672836 B2 JP 2672836B2
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邦彦 蛯谷
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立山アルミニウム工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カーテンウォールにおける壁体取付装置に
関する。
〔従来の技術〕
近年、高層建築法として躯体を外面に出さずに、その
表面を壁体で包むカーテンウォールが用いられている。
そしてカーテンウォールにおける躯体と壁体の取付け手
段としては、躯体の室外側に方立を取付け、方立の室外
側に縦枠を固定し、縦枠間に無目又は上下枠を取付けて
窓枠を形成し、窓枠にガラスを嵌挿するか、実開昭60−
191607号の如く窓枠にガラスをボルト止めされていた。
又実開昭61−32313号乃至実開昭61−32315号の如く、無
目に横溝を設け、この横溝より方立に固定するブラケッ
トにボルトを螺入し、左右の縦枠を方立に固定するもの
等が工夫されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 高層建築物の躯体は地震が発生した際、しなるよう柔
軟構造に構築されているが、躯体の外側に取付ける壁体
は伸縮性も柔軟性もないので、地震の発生によって躯体
がしなると、躯体と壁体の間に歪みが生じ、それによっ
て壁体が破損する問題点があると共に、破損した壁体に
よって二次災害を発生する問題点もあった。
本発明は従来カーテンウォールの有する上記の如く問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とする所は、躯
体の外側に取付ける壁体を、躯体が地震によってしなっ
ても、これを吸収し得る取付装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明による躯体の取付装
置は、方立と壁体を構成する無目を、方立に固定するブ
ラケットと、無目の案内溝よりブラケットに螺入する取
付具にて固定する一方、方立と壁体を構成する竪骨の一
部を、上下方向と左右方向に摺動可能となるジョイント
を介して取付けるものである。
〔作 用〕
方立に壁体の竪骨を取付けるジョイントは、方立と竪
骨の間に上下の歪みが生じた時、ジョイントのスライダ
ーが竪骨に沿って上下摺動し、方立と竪骨の間に左右の
歪みが生じた時、スライダーが横骨に沿って左右に摺動
する。そして壁体の無目案内溝に嵌挿し方立のブラケッ
トに螺入する取付具は、方立と無目の間に左右の歪みが
生じた時、取付具が案内溝に沿って左右に摺動する。
〔実 施 例〕
以下、本発明によるカーテンウォールの壁体取付装置
を実施例を図面に基づき説明する。
躯体の室外側に取付ける方立1は、外側壁1aの左右
に、室外向きに開口する嵌合溝1L,1Rを長手方向と平行
に設け、左右嵌合溝1L,1Rの間に室外向きに開口する凹
溝11を形成し、嵌合溝1L,1Rにタイト材Tを嵌込むもの
である。
方立1の室外側に設ける壁体10の内、ガラスGを嵌殺
式に設ける壁体10にあっては、方立1の室外側に取付け
る竪骨2と、左右の竪骨2,2′間に取付ける無目20、竪
骨2,2′と上下無目20,20′によって形成される窓枠部F
に嵌込むガラスG、方立1や竪骨2或いは無目20の隙間
に充填するコーキングC、ガラスGを竪骨2に止着する
ストラクチャシールS等より構成される。
壁体10を構成する竪骨2は、方立1と同幅で各筒状を
成し、その中間部に室内向きに開口する内向溝12と、室
外向きに開口する外向溝13を背中合わせに設け、外向溝
幅l2が内向溝幅l1より狭く、内向溝12を形成する左右溝
側壁2a,2bより中心に向けて長手方向に平行した縦レー
ル3a,3bを相対設し、左右が対称形を成している。
壁体10を構成する無目20は、基板21より室内向きに開
口する横長の案内溝25を設け、基板21の中間部より室外
に向けて水切り22を下降傾斜し、水切り22の上部と下部
にガラス嵌込部23,24を設け、案内溝25にT字状を成す
取付具Dを摺動可能に且つ離脱不能に挿入し、案内溝25
より室内側に取付Dのボルトdを突出し、このボルトd
を方立1に取付けたブラケットBに螺入して固定され
る。
壁体10を構成するガラスGは、上位無目20の上嵌込部
23と下位無目20′の下嵌込部24の間に嵌挿し、タイト材
Tやガラスビード等を用いて気密に保持すると共に、ガ
ラスGの左右をストラクチャシールSを用いて竪骨2,
2′の室外側に止着するものである。
上記壁体10は、壁体10を構成する竪骨2の一部を、上
下左右摺動が可能となるジョイント7を介して方立1に
取付けると共に、竪骨2の一部を方立1に固定するもの
で、ジョイント7を介して取付ける場合、1つの窓枠区
間に少なくとも2個のジョイント7を用いる。
ジョイント7は方立1の凹溝11に固定する横骨8と、
該横骨8と前記竪骨2に跨がって嵌挿するスライダー4
より構成され、横骨8は方立凹溝11に挿入する板壁8cの
上下に、溝幅方向と平行する横長の脚片8a,8bを突設
し、両脚片8a,8bに横レール9a,9bを相対設するもので、
脚片間l3を竪骨2の内向溝幅l1と同じに形成し、且つ横
レール9a,9bを縦レール3a,3bと一致するように形成する
ことが望ましい。ジョイント7を構成するスライダー4
は、竪骨2の内向溝12に嵌挿する竪滑子5と、横骨8の
脚片間l3に嵌挿する横滑子6より構成され、竪滑子5の
左右に側方向きに開口し前記竪骨縦レール3a,3bに嵌挿
する縦溝5a,5bを設け、横滑子6の上下に上下向きに開
口し前記横骨横レール9a,9bに嵌挿する横溝6a,6bを設
け、左右が対称形を成すもので、縦レール3a,3bに沿っ
てスライドする竪滑子5にて上下方向の歪みを吸収し、
横レール9a,9bに沿ってスライドする横滑子6と、無目2
0の案内溝25よりブラケットBに螺入固定した取付具D
にて左右方向の歪みを吸収するものである。
第10図(イ)は、方立1の凹溝11に角筒補助材17を固
定し、この補助材17に竪骨2の内向溝12に嵌挿する竪滑
子5を取付け、竪滑子5を竪骨2にビス止めするもの
で、補助材17の変形と、無目案内溝25よりブラケットB
に螺入した取付具Dにて左右方向の歪みを吸収するもの
である。
第10図(ロ)は、方立1の凹溝11に角筒補助材17を固
定し、竪骨内向溝12の縦レール3a,3bに竪滑子5のみを
嵌挿し、竪滑子5を補助材17にビス止めするもので、竪
滑子5のスライドにて上下方向の歪みを吸収し、補助材
17の変形と、無目案内25よりブラケットBに螺入した取
付具Dにて左右方向の歪みを吸収するものである。
第11図(イ)(ハ)は、方立1の凹溝11に補助材17を
ビス止めし、竪骨2の外向溝13より補助材17にビスNを
螺入し、竪骨2を方立1に固定するものである。
第11図(ロ)は、竪骨2の外向溝13より方立1に直接
ビスNを螺入し、壁体10の一部を躯体に固定するもので
ある。
第19図(イ)のスライダー4は、左右に縦溝5a、5bを
設けた竪滑子5と、上下に横溝6a,6bを設けた横滑子6
を同じ形材より切断し、竪滑子5と横滑子6の間にスペ
ーサ18を介在し、三者を一体にビス止め固定するもので
ある。
第19図(ハ)は、竪骨2よりこれに嵌装するスライダ
ー4を介して方立1にビスNを螺入し、竪骨2を方立1
に固定するものである。
第12図は横レール9a,9bと横溝6a,6bに滑りをよくする
樹脂膜16をコーティングしたもので、この樹脂膜16を縦
レール3a,3bと縦溝5a,5bにコーティングしてもよい。
第13図乃至第15図は、竪骨内向溝12の溝側壁2a、2bに
縦溝5a,5bを、横骨脚片8a,8bに横溝6a,6bを設け、スラ
イダー4を構成する竪滑子5の両側に、竪骨内向溝12の
縦溝5a,5bに挿入する縦レール3a,3bを、横滑子6の上下
に横骨8の横溝6a,6bに挿入する横レール9a,9bを設ける
ものである。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載するように効果を奏する。
方立と壁体竪骨の一部はジョイントを介して取付けら
れ、ジョイントのスライダーが竪骨に沿って上下摺動可
能となると共に、横骨に沿って左右摺動可能となるた
め、地震によって方立と竪骨の間に歪みが生じても、ス
ライダーが歪みに応じた分だけ上下左右に摺動する。ま
た壁体の無目は案内溝に取付具を嵌装し、その取付具を
方立に固定したブラケットに螺入するものであるから、
地震によって方立と無目が左右にずれても、取付具は無
目案内溝に沿って摺動してずれを吸収する。その結果、
地震によって躯体がしなっても、壁体との間に歪みが生
じないので、壁体の破損を防止することができる。
更に竪骨に嵌挿するスライダーの一部を横骨、又は方
立に固定しても、スライダーは竪骨に沿って摺動可能と
なるため、地震によって生じる主要な上下歪みを吸収す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の壁体取付装置を用いたカーテンウォー
ルの施工例を示す要部横断面図、第2図は壁体側部の取
付例を示す横断面図、第3図は壁面の正面図、第4図
(イ)(ロ)はジョイントの平面図と正面図、第5図は
方立の前部平面図、第6図は竪骨の平面図、第7図
(イ)(ロ)はジョイントの横骨正面図とその側面図、
第8図(イ)(ロ)はジョイントのスライダー正面図と
側面図、第9図(イ)(ロ)(ハ)(ニ)はジョイント
の使用例を示す横断面図、第10図(イ)(ロ)は竪滑子
の使用例を示す横断面図、第11図(イ)(ロ)(ハ)は
竪骨の固定例を示す横断面図、第12図(イ)(ロ)は樹
脂膜を施した横骨と滑子の平面図、第13図(イ)(ロ)
は類例スライダーの正面図と側面図、第14図は類例横骨
の正面図、第15図は類例竪骨の平面図、第16図は壁体の
取付例を示す要部縦断面図、第17図は無目の側面図、第
18図は取付具の使用例を示す断面図、第19図(イ)
(ロ)(ハ)はジョイントの使用例を示す要部縦断面
図、第20図は竪骨の固定例を示す要部縦断面図である。 1……方立、11……凹溝、2,2′……竪骨、12……内向
溝、13……外向溝、3a,3b……縦レール、4……スライ
ダー、5……竪滑子、5a,5b……縦溝、6……横滑子、6
a,6b……横溝、7……ジョイント、8……横骨、8a,8b
……脚片、9a,9b……横レール、16……樹脂膜、20,20′
……無目、23,24……嵌込部、25……案内溝、B……ブ
ラケット、C……コーキング、D……取付具、F……窓
枠部、G……ガラス、S……ストラクチャシール、 l1……内向溝幅、l2……外向溝幅、l3……横骨の脚片間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体の室外側に固定する方立(1)と、そ
    の室外側に設ける壁体(10)の竪骨(2)の一部を、上
    下方向と左右方向に摺動可能となるジョイント(7)を
    介して取付けると共に、、壁体を構成する無目(20)
    を、方立に固定するブラケット(B)と、無目の横長案
    内溝(25)に嵌挿しブラケットに螺入する取付具(D)
    にて取付けるカーテンウォールにおける壁体取付装置
  2. 【請求項2】ジョイント(7)が方立(1)に固定する
    横骨(8)と、該横骨に沿って左右摺動可能となると共
    に、竪骨(2)に沿って上下摺動可能となるスライダー
    (4)より構成されている請求項1記載のカーテンウォ
    ールにおける壁体取付装置
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001009451A1 (fr) * 1999-07-29 2001-02-08 Cds International Co., Ltd. Élément de paroi structurel et son procédé de fabrication

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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