JPH0210231Y2

JPH0210231Y2 -

Info

Publication number: JPH0210231Y2
Application number: JP5711184U
Authority: JP
Priority date: 1984-04-18
Filing date: 1984-04-18
Publication date: 1990-03-14
Also published as: JPS60168799U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はバルコニー、階段等の格子体の上側
部分を目隠しするための目隠しパネルの取付構造
に関するものである。

従来、バルコニー、階段等の格子体の上側部分
を目隠しする場合、例えば、支柱を独立して立設
し、この支柱に目隠しパネルを現場にて溶接等に
より固定して取付けていたが、この方法では、作
業に熟練を要し、かつ作業性が悪いという問題が
あり、また、いつたん取付けた後は、容易に目隠
しパネルの取外しができず、交換性が悪かつた。

本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなされた
ものであつて、目隠しパネルをユニツト化するこ
とにより、取付けおよび取外しが容易で、作業に
熟練を要せず、かつ作業性が良く、しかも目隠し
パネルの交換性が良好な目隠しパネルの取付構造
を提供することを目的とする。

以下、本考案の構成を、実施例につき図面に基
いて説明する。

本考案に係る目隠しパネルの取付構造を第１図
ないし第３図に示し、目隠しパネルの取付構造１
はバルコニーの上部に設けられるものであつて、
目隠しパネルユニツト３および取付フレーム４か
ら構成されている。なお、５はバルコニー２の床
部、６はバルコニー２の格子体つまり手摺であ
る。

目隠しパネルユニツト３は第４図に示すよう
に、目隠しパネル７とパネル枠体８とからなる。
該パネル枠体８は、略Ｈ形断面を有するアルミニ
ウム製の型材、つまり上枠９、下枠１０、左縦枠
１１および右縦枠１２が上記目隠しパネル７に対
応した矩形状に枠組みされてなり、内周部には嵌
合溝１３が形成されている（第２図および第３図
参照）。また、上枠９の上縁内側部９ａと下枠１
０の下縁内側部１０ａには、取付片１４，１５が
それぞれ全長にわたつて水平状に設けられ、該取
付片１４，１５の左右両側部には、ボルト挿通孔
１６，１６がそれぞれ穿設されている。

目隠しパネル７はアクリル等の合成樹脂材や不
燃性の無機材等から形成された矩形の板材で、第
２図および第３図に示すように、外周縁部７ａが
上記パネル枠体８の嵌合溝１３に嵌着されて、コ
ーキング材１７により固定され、これにより、目
隠しパネルユニツト３が形成されている。

取付フレーム４は、支柱１８…と横桟１９…と
からなり、上部に目隠しパネルユニツト３を取付
けるための取付枠２０…が形成されている。支柱
１８は第５図に示すように、手摺６の縦柱６ａの
内側に起立状に取付けられるもので、矩形断面を
有するアルミニウム製の中空型材からなり、その
長さは手摺６に取付けた際に、所定寸法つまり取
付枠２０の高さ寸法だけ手摺６の上側に突出する
ように設定されている。支柱１８の上記縦柱６ａ
への取付けは、一対の取付金具２１，２１を用い
て行われる。すなわち、第５図において、取付金
具２１，２１の前部２１ａ，２１ａで縦柱６ａの
両側面を挾持するとともに、後部２１ｂ，２１ｂ
が支柱１８の両側面に取付ボルト・ナツト２２に
より固定される。この際、上記前部２１ａ，２１
ａと縦柱６ａとの間には、第８図に示すように発
泡ウレタン材２３，２３が介装されて、縦柱６ａ
に傷が付くのを防止するとともに、スプリング作
用をなす。なお、取付金具２１は、支柱１８が取
付けられる縦柱６ａの幅に対応して、２種類の形
状のものが選択的に使用される（第５図参照）。
また、支柱１８の上部には、上記横桟１９，１９
を取付けるためのＬ字形状の取付片２４…が固設
されている。

横桟１９は取付枠２０の上下枠を構成するもの
で、支柱１８と同一の中空型材からなり、第６図
に示すように、端部１９ａが支柱１８の取付片２
４に挿入されるとともに、両者１９ａ，２４が締
付ボルト２５により締付固定されて、支柱１８に
連結されている。そして、該横桟１９，１９と支
柱１８，１８の上部とにより上述の取付枠２０が
形成される。なお、該取付枠２０には、１枚もし
くは２枚の目隠しパネルユニツト３が取付けられ
るようにされており、２枚の目隠しパネルユニツ
ト３，３が取付けられる場合には、第３図および
第７図に示すように、目隠しパネルユニツト３，
３間には中桟２６が介装される。

該中桟２６は第３図に示すように矩形断面を有
するアルミニウム製の中空型材からなり、左右両
側面２６ａ，２６ａには、嵌合片２７，２７がそ
れぞれ設けられ、これらが目隠しパネルユニツト
３の縦枠１１，１２の嵌合溝２８に嵌合される。

次に、目隠しパネル７の取付作業要領を説明す
る。

(i) 第５図に示すように、支柱１８…を所定位置
の手摺６の縦柱６ａ…に、取付金具２１，２１
により取付け固定する。

(ii) 第６図に示すように、上記支柱１８…に横桟
１９…を連結して、取付フレーム４を組立て、
上部に取付枠２０…を形成する。

(iii) 第７図に示すように、上記取付枠２０の内側
に、あらかじめ組立てておいた目隠しパネルユ
ニツト３を嵌合させて、取付ける。この際、目
隠しパネルユニツト３の取付片１４，１５を取
付枠２０の上下枠（横桟）１９，１９に、固定
ボルト・ナツト２９…によりそれぞれ内側から
固定する。また、取付枠２０に２枚の目隠しパ
ネルユニツト３，３を取付ける場合は、前述の
如く、それらの目隠しパネルユニツト３，３は
中桟２６を用いて連結する。

なお、本考案は上述の実施例のようなバルコニ
ー２の他、階段（図示省略）にも適用可能であ
り、この場合、目隠しパネル７の形状は、例えば
階段の傾斜角度に対応した平行四辺形とされる。

以上詳述したように、本考案は目隠しパネルが
パネル枠体の内側に嵌着され、該パネル枠体の上
枠および下枠に取付片がそれぞれ設けられ、一
方、取付フレームが既設の格子体に取付けられ、
該格子体の上側に突出した取付フレームの上部に
取付枠が形成され、該取付枠の内側に上記パネル
枠体が嵌合されるとともに、上記両取付片が取付
枠の上枠および下枠にそれぞれ固定されているか
ら、目隠しパネルがユニツト化されて、その取付
けが溶接を必要とすることなく、ボルト・ナツト
締めにより容易に行うことができ、作業に熟練を
要せず、作業性も良好である。

また、目隠しパネルは互換性があり、しかも、
ボルト・ナツトをゆるめるだけで、目隠しパネル
を取外すことができるため、その交換作業が容易
で、目隠しパネルの経年変化による劣化にも、容
易に対処することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示し、第１図はバ
ルコニー用の目隠しパネルの取付構造をを示す斜
視図、第２図は同取付構造の要部を示す縦断面
図、第３図は同横断面図、第４図は目隠しパネル
ユニツトを示す斜視図、第５図は取付フレームの
支柱の取付方法を説明するための斜視図、第６図
は同フレームの支柱と横桟の組立方法を説明する
ための斜視図、第７図は同フレームに目隠しパネ
ルユニツトを取付ける方法を説明するための斜視
図、第８図は支柱の取付状態を示す横断面図であ
る。２……バルコニー、３……目隠しパネルユニツ
ト、４……取付フレーム、６……手摺（格子体）、
７……目隠しパネル、８……パネル枠体、９……
上枠、１０……下枠、１４，１５……取付片、１
８……支柱、１９……横桟（上枠，下枠）、２０
……取付枠。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

目隠しパネルがパネル枠体の内側に嵌着され、
該パネル枠体の上枠および下枠に取付片がそれぞ
れ設けられ、一方、取付フレームが既設の格子体
に取付けられ、該格子体の上側に突出した取付フ
レームの上部に取付枠が形成され、該取付枠の内
側に前記パネル枠体が嵌合されるとともに、前記
両取付片が取付枠の上枠および下枠にそれぞれ固
定されていることを特徴とする目隠しパネルの取
付構造。