JP2672744B2 - ウインチ装置 - Google Patents

ウインチ装置

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JP2672744B2
JP2672744B2 JP12765692A JP12765692A JP2672744B2 JP 2672744 B2 JP2672744 B2 JP 2672744B2 JP 12765692 A JP12765692 A JP 12765692A JP 12765692 A JP12765692 A JP 12765692A JP 2672744 B2 JP2672744 B2 JP 2672744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラクレーンやト
ラッククレーンに設けられるウインチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラクレーンに用いられるウインチ
装置においては、ドラムに巻回されるロープが緩んで外
れることを防止するため、ドラムの周囲に脱索防止部材
が配設されている。図7および図8は、この種のウイン
チ装置の一例を示すものである。これらの図のウインチ
装置1は、クローラクレーンの車体フレーム2に水平支
持されたドラム3と、このドラム3の巻胴4の外周上に
設けられた複数(図では3個)の脱索防止部材5を備
え、脱索防止部材5の先端に設けられたドラム3の幅に
略等しい長さのストッパ6と巻胴4の両端のドラムフラ
ンジ7との隙間yを巻胴4に巻回されるロープRの直径
よりも小さく設定して巻胴4からロープRが外れること
を防止する。なお、図8では脱索防止部材5のストッパ
6のみを示す。ここで、従来の装置1では、脱索防止部
材5が車体2の垂直方向に延びるドラム3の垂直方向中
心線Cp上からロープRの引き込み側(矢印A方向)に
限って設けられている。これは、ロープRの張力が失わ
れた場合には、専らロープRの引き込み側で緩みが生じ
るという経験則に基づく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した装
置1では、ロープRが緩んだ状態でドラム3をロープが
繰り出される方向(矢印D方向)へ誤って回転させた場
合、図9に示すように、ロープRの緩みが最下端のスト
ッパ6aからドラム3の垂直方向中心線Cpを越えてロ
ープRの引き出し方向(矢印B方向)へ拡大してロープ
Rが外れるおそれがある。また、ウインチ装置1をブー
ム俯仰用とフック昇降用の2種類設けるクローラクレー
ンでは、フック昇降用のウインチを限界以上巻上げてブ
ームを引き起こした場合にブーム俯仰用ウインチのロー
プRに緩みが生じ、引き起こし量の増加に応じてロープ
Rの緩みが拡大してロープ引き出し方向側でロープRが
外れるおそれがある。
【0004】本発明の目的は、ロープの緩みが拡大して
もドラムから外れるおそれがないウインチ装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】実施例である図1および
図2に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、作業
機の車体21に支持され外周にロープRが巻回されるド
ラム22と、ドラム22からロープRが外れることを防
止する脱索防止部材23とを備えたウインチ装置20に
適用される。そして上述の目的は、脱索防止部材23a
をドラム22の垂直方向中心線CpよりもロープRの引
き出し側に設けることにより達成される。
【0006】
【作用】本発明では、ロープRの緩みが垂直中心線Cp
を越えてロープRの引き出し側に拡大した場合、ドラム
22の垂直方向中心線CpよりもロープRの引き出し側
に設けられた脱索防止部材23aでロープRが拘束され
る。
【0007】なお、本発明の構成を説明する前記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1および図2に示すように、本実施例
のウインチ装置20は、クローラクレーンの車体フレー
ム21間に水平に取り付けられるドラム22と、このド
ラム22の周囲に配置される脱索防止部材23とを備え
ている。
【0009】ドラム22は、ロープRが巻回される円筒
状の巻胴24と、巻胴24の両端部で巻胴24と同軸に
その外周から突出する円盤状のドラムフランジ25とか
らなり、ドラムフランジ25から突出される軸26がフ
レーム21に取り付けられた軸受け27で支承されて、
ドラム22はその軸線回りに回転可能にされている。軸
26の一端は図示せぬ油圧モータ等の駆動源と連結さ
れ、この駆動源によってドラム22は回転駆動される。
なお、図2ではロープRを簡略化して線で描いている
が、実際には使用強度に応じた太さを有している。
【0010】図3および図4により詳細に示すように、
脱索防止部材23は、略長方形状をなす基板30と、そ
の幅方向中央位置に溶接などによって立設された略三角
形状をなす案内板31とからなる。この脱索防止部材2
3は、その案内板31の先端がドラムフランジ25の外
周面25aと所望の隙間yをおいて対向するように、か
つ案内板31の斜面34が巻胴24に向って下り勾配と
なるように配置された上で、基板30に穿孔された取付
用長孔32に挿通される4本のボルト33で締め付けら
れてフレーム21に取り付けられている。
【0011】脱索防止部材23は、その取付用長孔32
をドラム22の径方向へ延設させるような向きにしてフ
レーム21に取付けられる。したがって、ドラム22の
径方向への位置調整が可能とされ、脱索防止部材23と
ドラムフランジ25の外周面25aの隙間yを簡単に調
節できる。これにより、隙間yをロープRの直径よりも
小さくしてロープRの通過を阻止できる。
【0012】図1および図2に示すように、脱索防止部
材23は、左右のドラムフランジ25の外周上に互いに
独立して配置され、各ドラムフランジ25の外周上に3
個ずつ合計6個がドラム22の周方向へ適宜間隔をあけ
て取り付けられている。そして、各脱索防止部材23の
うち、車体フレーム2の前寄り(図2の右方)に設けら
れる脱索防止部材23aは、車体フレーム2の垂直方向
に延びるドラム22の垂直方向中心線Cpよりもロープ
Rの引き出し側(図2の矢印B方向)に取り付けられて
いる。
【0013】以上の構成のウインチ装置20では、ロー
プRが緩んでドラムフランジ25aから外れた場合、図
2に2点鎖線ROで示すようにロープRは脱索防止部材
23の斜面34上に乗り上げる。そして、ロープRの張
力が回復したときにロープRが斜面34上を滑り落ちて
巻胴24に戻るので、ロープRがドラム22から外れて
回復不能な状態に陥ることがない。しかも、ドラム22
の垂直方向中心線Cpよりもロープ引き出し側に脱索防
止部材23aが設けられているので、ロープRが緩んだ
ままドラム22がロープ繰り出し方向(図2の矢印D方
向)へ回転し、あるいはフック昇降用ウインチでブーム
が引き起こされることによってロープRの緩みがロープ
引き出し側に拡大しても、ロープRは必ずドラム22に
戻される。
【0014】本実施例では各脱索防止部材23をドラム
フランジ25の外周上に互いに独立して設けたので、隙
間yを個別に調整することができ、これにより脱索防止
部材23の取付け作業が容易となる。ちなみに、図7の
従来例では、単一のストッパ6と左右のドラムフランジ
7との隙間yが同時にロープRの直径より小さくなるよ
うに脱索防止部材5を位置決めする必要があるので取付
け作業が面倒である。また、従来例では左右の隙間yを
揃えるためにドラムフランジ7の外周の機械加工が欠か
せないが、本実施例では左右の脱索防止部材23を別個
に調整できるので、鋳物誤差などで左右のドラムフラン
ジ25の直径が大きく異なっても何等追加工を施す必要
がない。
【0015】なお、実施例で示した脱索防止部材23の
個数はあくまで一例であり、ドラムフランジ25の直径
などに応じて適宜変更して良い。また、実施例では脱索
防止部材23の案内板31を三角形状に形成している
が、これに限らず例えばパイプ材を斜面34と同様に傾
斜させて取り付けても良い。
【0016】本発明は、あくまで脱索防止部材を垂直方
向中心線Cpよりもロープ引き出し側に設けた点を要旨
とするものであるから、図7に示す従来の脱索防止部材
5を、ドラム22の垂直方向中心線Cpよりロープ引き
出し方向側へ配置しても良いことは勿論である。また、
図7の脱索防止部材5による場合には、図5に示すよう
に、ストッパ6の端面とドラムフランジ7の側面とを対
向させてそれぞれの隙間xをロープRの直径より小さく
設定し、あるいは図6に示すようにドラムフランジ7の
径を左右で変更してストッパ6の一端とドラムフランジ
7の側面との隙間xとストッパ6の他端外周とドラムフ
ランジ7の外周との隙間yをロープRの直径より小さく
設定しても良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ドラムの垂直方向中心線よりもロープの引き出し側
に脱索防止部材を配置したので、ロープの緩みが拡大し
てもドラムから外れるおそれがなくなるという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るウインチ装置の平面図
である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】図1に示す脱索防止部材の一方の拡大図であ
る。
【図4】図3の脱索防止部材を同図のIV方向からみた状
態を示す図である。
【図5】脱索防止部材の他の例を示す平面図である。
【図6】脱索防止部材のさらに他の例を示す平面図であ
る。
【図7】従来のウインチ装置の一例を示す平面図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIII線における断面図である。
【図9】図8に示す状態よりもロープの緩みが拡大した
ときの状態を示す図である。
【符号の説明】
5,23 脱索防止部材 20 ウインチ装置 21 車体フレーム 22 ドラム Cp ドラムの垂直方向中心線 R ロープ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機の車体に支持され、外周にロープ
    が巻回されるドラムと、前記ドラムから前記ロープが外
    れることを防止する脱索防止部材とを備えたウインチ装
    置において、 前記脱索防止部材を、前記ドラムの垂直方向中心線より
    も前記ロープの引き出し側に設けたことを特徴とするウ
    インチ装置。
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