JP2672311B2 - 抗コリン作用性化合物およびこの化合物を含有する薬剤組成物 - Google Patents

抗コリン作用性化合物およびこの化合物を含有する薬剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は一定の新規な抗コリン性および散瞳性の化合
物およびこの新規化合物を含む薬剤組成物に関する。 従来技術 市販の抗コリン作用薬例えばアトロピンおよびスコポ
ラミン並びにそれらの合成類似体はすべて種々の好まし
くない副作用を共有する。年配者において興奮、動揺お
よび嗜眠状態が小用量においてもしばしば観察される。
危険な中枢神経系仲介精神病性反応および行動障害が局
所眼投与後に子供に生じた。眼使用はまた局所副作用例
えば一過性刺痛、アレルギー性眼瞼反応、濾泡性結膜
炎、浮腫およびまぶしがり症を誘発することができる。
「市販製品の毒物学(Toxicology of Commercial Produ
cts)」、ゴスリン(R.E.Gosselin)ほか編〔ウイリア
ムズ・アンド・ウイルキンス(Willams&Wilkins,Bal
t)、4版、1976〕、III章、43〜46頁参照。 散瞳性薬剤は瞳孔の拡大に使用される重要な種類の化
合物である。散瞳は眼の検査中、基底部、硝子体および
水晶体の外側部、並びに種々の外科処置例えばフリーマ
ン(Freeman)ほか、アメリカン・イントラオクラー・
ソカイエティー・ジャーナル(American Intra−Ocular
Society Journal)、7:172〜173(1981)に報告された
もの(例えば硝子体切除、水晶体摘出および眼内水晶体
移植)のより完全な検査に備えるために要求される。市
販散瞳薬例えばアトロピン、スコポラミン、ホマトロピ
ンおよびそれらの合成類似体はすべて若干の欠点に悩ま
される。こられの薬剤により誘導される散瞳がぼやけた
視力を生じて比較的長い、すなわち数時間持続するの
で、眼の検査後に散瞳がおさまり患者が正常な活性を回
復できるまで患者を事実上動かないことが必要である。
これらの薬剤の眼使用はまた局所副作用例えば一過性刺
痛、アレルギー性眼瞼反応、濾泡性結膜炎、浮腫および
まぶしがり症を誘発することができる。ゴスリン(R.E.
Cosselin)ほか、前掲参照。 本発明の目的は抗コリン作用性を示し、また散瞳を誘
導する新規な抗コリン作用性化合物および薬剤組成物、
並びに現在利用できるものより有効で毒性の少ないそれ
らの化合物を用いる治療方法を提供することである。 発明の概要 前記および他の目的は本発明により実現され、本発明
は次式を有する一定の新規化合物を提供する: 〔式中、 R1は8個までの炭素原子を有する直鎖または枝分れ鎖
アルキルあるいはシクロアルキル基であり; R2は8個までの炭素原子を有するアリール、シクロア
ルキルまたはアルキル基であり; R3はHまたはR2により規定される基であり; Xは (式中、R8はHあるいは5個までの炭素原子を有する直
鎖または枝分れ鎖アルキル基である)であり;mは0〜4
の整数であり; R4(式中、R5は5個までの炭素原子を有するアルキル基で
ある)であり; あるいはR4は式 (式中、Zは0〜3の整数である)のオルト−、メタ−
またはパラ−ピリジルアルキル基である〕を有する化合
物;あるいは式(I)の化合物と式、R7Y(式中、R7
5個までの炭素原子を有するアルキル基であり、Yは薬
学的に許容できるアニオンである)の化合物との第四級
アンモニウム塩。 式(I)の化合物は抗コリン作用性および(または)
散瞳性を示す。 本発明はさらに抗コリン作用また散瞳誘導有効量の前
記式の化合物およびその薬学的に許容できる担体を含む
単位剤形における薬剤組成物を提供する。 最後に、本発明はまた前記式の化合物の抗コリン作用
または散瞳誘導有効量を、必要としている動物またはヒ
トに投与することを含む治療の方法を提供する。 発明の詳細な説明 本発明はアトロピン、スコポラミンおよび他の化合
物、並びにそれらの合成類似体の不活性極性酸代謝生成
物の一定のエステルが、それらの親遊離アルコールより
毒性が著しく低い活性抗コリン作用性化合物であること
を見出したことに基く。若干の化合物はまた親遊離アル
コールより非常に短かい散瞳の持続を誘導する活性散瞳
薬であると認められた。 例えば、構造式、を有する遊離酸はそれぞれアトロピンおよびスコポラミ
ンの抗コリン作用不活性代謝生成物である。これらの酸
の一定のエステルはアトロピンおよびスコポラミンに等
しい抗コリン作用性および散瞳性を有するが、しかし毒
性が非常に少ない。これらのエステルは動物またはヒト
に投与すると前記不活性酸代謝生成物(II)および(II
I)並びに非毒性アルコールに代謝的に加水分散され
る。 前記式(I)中のR1は、エステル基−COOR1が遊離ア
ルコールおよび不活性酸代謝生成物−COOHに代謝物に加
水分解されるような薬学的に許容できる非毒性アルコー
ルR1OHのエステル化残基である。R1は最も好ましくは低
級アルキル、例えばメチル、エチル、プロピルなど、で
ある。 第四級アンモニウム誘導体はそれらが非誘導体化化合
物より高い抗コリン作用活性を有するので好ましい抗コ
リン作用性および散瞳性化合物である。第四級置換基は
任意の非毒性の低級アルキル基であることができ、最も
好ましくはメチルであり、Yは薬学的に許容できるアニ
オン、好ましくはハロゲン、サルフエート、アルキルサ
ルフエート、またはアルキルスルホネートであることが
できる。 例示のために、本発明の化合物は相当する活性アルコ
ールの「ソフト(Soft)薬」類似体または誘導体として
示される。 本発明によるソフト薬散瞳薬は表Aに例示され、それ
は前記構造式Iに基く若干の薬物の例示である。 それらのエステルはフェニルマロン酸から2段階で第
三級化合物に、3段階で第四級化合物に製造される。 次の反応図式は方法の例示である: 本発明によるソフト薬抗コリン作用薬は表Bに例示さ
れ、それは前記構造式Iに基く若干の薬物の例示であ
る。 活性エステルの代謝加水分解の速度はエステル化アル
コールの選択により制御することができる。 本発明と次の非限定実施例により例示される。 実施例1 フェニルマロン酸水素メチル フェニルマロン酸(3.6g、0.02モル)、三フッ化ホウ
素エーテラート(2,4ml、0.02モル)および無水メタノ
ール0.8ml(0.02モル)の混合物を24時間還流かくはん
した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、水20ml
を加えた。 沈澱した油状物質をCHCl3(30×3)で抽出した。抽
出物を合せて水で洗浄し、無水MgSO4上で乾燥し、減圧
下に蒸発させた。得られた油状液体はその構造を支持す
るnmrスペクトルを示した。 酸のRf=0.52 収率=57% エステルのRf=0.72 メチル フェニルマロニルクロリドの製造 得られた油状物質に塩化チオニル5mlを加えた。反応
混合物を油浴上で無水条件下に1時間加熱した。無水ベ
ンゼン10mlを添加し、減圧で蒸留することにより過剰の
塩化チオニルを除去した。生成物は油状物質であり、直
ちにトロピン塩基と反応させた。 メチル フェニルマロニルクロリドとトロピンとのエス
テル化 完全に乾燥したトロピン(1.4g、0.01モル)を、新た
に調製したメチル水素フェニルマロニルクロリドに加え
た。混合物を無水条件下にかくはんしながら100℃で5
時間加熱した。混合物は褐色に変わり、ガスが発生し
た。室温に冷却して濾過した後、混合物に水10mlを加え
た。透明溶液を飽和Na2CO3溶液でpH9に調整し、エチル
エーテルで抽出し、無水MgSO4上で乾燥した。エーテル
溶液を濾過し、減圧下に蒸留すると油状生成物が生じ
た。 実施例2 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸エチ
ルの製造 a)フェニルマロン酸水素エチル(1)の製造 乾燥エーテル(40ml)中のフェニルマロン酸(13.5
g、0.07モル)に塩化チオニル(8.92g、5.4ml、0.075モ
ル)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加えた。
混合物を40〜50℃で3時間加熱した。透明溶液を減圧下
に蒸発させて残留塩化チオニルを除去した。油状残留物
を乾燥エーテル(40ml)に再び溶解し、溶液にエチルア
ルコール(0.07モル、4.1cc)を加えて2時間還流し
た。反応混合物を室温に冷却し、水で洗浄した。有機層
を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液でアルカリ性になるま
で抽出した。抽出物を合せてエーテルで洗浄し、水層を
5N−HClでpH1にした。沈澱した油状物質をCH2Cl2(3×
50)で抽出した。抽出物を合せて水(4×50)で洗浄
し、無水MgSO4上で乾燥した。油状生成物を放置すると
結晶化した。 収量:−7.2g(49.4%) 融点:78〜9℃(報文どおり)。 b)エチル フェニルマロニルクロリドの製造 フェニルマロン酸水素エチル(2.08g、0.01モル)を
塩化チオニル(5ml)と混合し、無水条件下に70℃で1
時間加熱した。得られた液体を減圧下に蒸発させた。無
水ベンゼン(10ml)を残留物に加え、再び再蒸留して残
留塩化チオニルを除去した。 c)エチル フェニルマロニルクロリドとトロピンとの
エステル化 前に得た酸クロリド(0.01モル)を乾燥ベンゼン10ml
に溶解し、乾燥トロピン(2.8g、0.02モル)の乾燥ベン
ゼン中の溶液にかくはん下に半時間の間滴加した。混合
物を室温で24時間かくはんして濾過した。濾液を水で中
性になるまで洗浄した。有機層を無水MgSO4上で乾燥
し、溶媒を蒸発させた。得られた油状塩基を、塩基のエ
ーテル中の溶液にシュウ酸のエーテル溶液を加えること
によりシュウ酸塩に転化させた。混合物をこすることに
より白色固体生成物が得られた。ディーププリーザー中
で冷却し、次いで冷エーテルで洗浄し、デシケーター中
でCaCl2上で24時間乾燥すると結晶生成物はシュウ酸塩
に対する78%の転化に相当した。 再結晶をメタノール−エーテル混合物から行なった。 遊離塩基のRf=0.4 有機塩基の収率=75% シュウ酸塩の収率=78% 融点 135〜7℃ 元素分析(C19H25O4N.(COOH) C% H% N% 理論値 59.85 6.45 3.32 計算値 59.88 6.52 3.301 NHMR(CDCl2)=δ7.31(s,5H,C6H6)、5.13−4.88
(s,1H,C3トロピン)、4.53 4.19(q,2H,J=7Hz,−COOC 2CH3)、3.29−2.9(br.s,
1H,トロピンのC1+C5)、2.83−1.6〔m,11H,N−CH3(s,
2.25)+,トロピンの二環式エンベロープ〕。 微量分析データおよびNMRスペクトルによれば、得ら
れた化合物は次の構造を有する;実施例3 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸メチ
ルの合成 a)フェニルマロン酸水素メチルの合成(新法) 乾燥エーテル(40ml)中のフェニルマロン酸(13.5
g、0.07モル)に塩化チオニル(8.92g、5.4ml、0.071モ
ル)およびN,N、ジメチルホルムアミド1滴を加えた。
混合物を40〜50℃で3時間加熱した。透明溶液を減圧下
に蒸発させて残留塩化チオニルを除去した。油状残留物
を乾燥エーテル(40ml)に再び溶解し、溶液にメチルア
ルコール(0.075モル、3ml)を加え、2時間還流した。
反応混合物を室温に冷却し、水で洗浄した。有機層を炭
酸水素ナトリウムの飽和溶液でアルカリ性になるまで抽
出した。抽出物を合せてエーテルで洗浄し、水層を5N−
HClでpH1に酸性化した。沈澱した油状物質をCH2Cl2(3
×50)で抽出した。抽出物を合せて水(4×50)で洗浄
し、無水MgSO4上で乾燥した。油状生成物を放置すると
結晶化した。 収量−6g(41.2%) 融点−86〜88℃(報文どおり) b)メチル フェニルマロニルクロリドの合成 前に調製したエステル(2.94g、0.01モル)を塩化チ
オニル(5ml)と混合し、無水条件下に70℃で1時間加
熱した。得られた液体を減圧下に蒸発させた。無水ベン
ゼン(10ml)を残留物に加え、再び再蒸留して残留塩化
チオニルを除去した。 c)メチル フェニルマロニルクロリドとトロピンとの
エステル化 前に調製した酸クロリドを乾燥ペンゼン10mlに溶解
し、かくはん下に乾燥トロピン(2.8g、0.02モル)の乾
燥ベンゼン中の溶液に半時間の間滴加した。混合物を室
温で24時間かくはんし、濾過した。濾液を水で中性にな
るまで洗浄した。有機層を無水MgSO4上で乾燥し、溶媒
を蒸発させた。得られた油状塩基を、塩基のエーテル中
の溶液にシュウ酸のエーテル溶液を加えることによりシ
ュウ酸塩に転化することにより精製した。混合物をこす
り、一夜冷蔵庫中に保存することにより白色固体生成物
を分離させた。急速濾過および減圧デシケーター中の無
水CaCl2上の乾燥を行なった。 メタノール−エーテル混合物から再結晶すると白色結
晶性生成物が生じた。 遊離塩基のRf=0.41 有機塩基の収量=1g(64.5%) シュウ酸塩の収量=1.5g(35.7%) 融点 −89.91℃。 元素分析(C18H23O4N.(COOH)・H2O) C% H% N% 理論値 56.47 6.39 3.29 計算値 56.48 6.2 2.941 NHMR(CDCl3)=δ7.33(s,5H,C6H5)、5.2−4.8(br.
s,1H,C3トロピン)、4.6 3.4(s,3H,−OC )3.29−2.9(s,2H,トロピンのC1
C5)、2.23−1.4〔m,11H,の二環式エンベロープ+NCH3
(s,223)〕。 微量分析データおよびNMRスペクトルによれば、化合
物は次の構造を有する:実施例4 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アゼビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸イソ
プロピルの合成 a)フェニルマロン酸水素イソプロピルの合成 乾燥エーテル(40ml)中のフェニルマロン酸(13.5
g、0.07モル)に塩化チオニル(8.92g、5.4ml、0.07モ
ル)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加えた。
混合物を40〜50℃で3時間加熱した。透明溶液を減圧下
に蒸発させて残留塩化チオニルを除去した。油状残留物
を乾燥エーテル(40ml)に再び溶解し、溶液にイソプロ
ピルアルコール(0.075モル、5.76ml)を加えて2時間
還流し、前記のように処理すると表題化合物が得られ
た。 収量=60%(報文どおり) 融点−64〜66℃(報文どおり) b)イソプロピル フェニルマロニルクロリドの合成 前に調製したモノエステル(2.22g、0.01モル)を塩
化チオニル(5ml)と混合し、無水条件下に70℃で1時
間加熱した。得られた液体を減圧下に蒸発させた。無水
ベンゼン(10ml)を加えて混合物を再び再蒸発した。 c)イソプロピル フェニルマロニルクロリドとトロピ
ンとのエステル化 前に調製した酸クロリドを乾燥ベンゼン10mlに溶解
し、乾燥トロピン(2.8g、0.02モル)の乾燥ベンゼン中
の溶液にかくはん下に半時間の間滴加した。混合物を室
温で24時間かくはんして濾過した。濾液を水で中性にな
るまで洗浄した。有機層を無水MgSO4上で乾燥し、溶媒
を蒸発させた。得られた油状塩基をシュウ酸基の形成に
より精製した。シュウ酸のエーテル溶液を塩基のエーテ
ル溶液に加えた。混合物をこすり、ディープフリーザー
中に24時間保持することにより白色固体生成物が得られ
た。濾過し、次に減圧デシケーター中でCaCl2上で乾燥
を行なった。 メタノール−エーテル混合物から再結晶すると白色結
晶性生成物が生じた。 塩基のRf−0.3 塩基の収量−2.5g(72.4%) シュウ酸塩の収量−3g(68.9%) 融点 −78〜80℃ 元素分析(C20H27O4N.(COOH) C% H% N% 理論値 60.68 6.71 3.21 計算値 60.41 6.77 3.131 NHMR(CDCl3)=δ7.23(s,5H,C6 )、5.2−4.8(b
r.s,1H,C3トロピン)、4.46 3.1−2.91(br.s,2H,トロピンC1+C5)、2.3−1.44
〔(m,11H,二環式エンベロープ)、+2.2(s,3H,−N
CH3)、1.23 微量分析データおよびNMRスペクトルの両方によれば、
得られた化合物は次の構造を有する;実施例5 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸シク
ロヘキシルの合成 a)フェニルマロン酸水素シクロヘキシルの製造 乾燥エーテル(40ml)中のフェニルマロン酸(13.5
g、0.07モル)に塩化チオニル(8.92g、5.4ml、0.07モ
ル)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加えた。
混合物を40〜50℃で3時間加熱した。透明溶液を減圧下
に蒸留した。油状残留物を乾燥エーテル(40ml)に再び
溶解し、溶液にシクロヘキシルアルコール(0.075モ
ル、7.9cc)を加え、2時間還流した。混合物を前記の
ように後処理すると油状生成物が生じ、それを放置する
と結晶化した。ベンゼン−石油エーテル(40〜60℃)混
合物から再結晶させると白色結晶生成物が生じた。 Rf−0.76 融点−80〜2℃ 収量−12.5g(64.14%) 元素分析(C15H18O4 C% H% 理論値 68.69 6.9 測定値 68.79 6.921 NHMR(CDCl3)=δ8.96(s,1H,−COOH)、7.3(s,5H,C
6H5)4.6 1.96−1.10(br.s,1H,C6H11)。 前記データによれば、合成化合物は次の構造を有す
る: b)シクロヘキシル フェニルマロニルクロリドの合成 上に調製したシクロヘキシルエステル(2.6g、0.01モ
ル)を塩化チオニル(5ml)と混合し、無水条件下に70
℃で1時間加熱した。得られた液体を減圧下に蒸発させ
た。無水ベンゼン(10ml)を残留物に加え、再び再蒸留
して残留塩化チオニルを除去した。油状生成物を放置す
ると凝固し、さらに精製することなく次の段階に用い
た。 c)シクロヘキシル フェニルマロニルクロリドとトロ
ピンとのエステル化 酸クロリドを乾燥ベンゼン10mlに溶解し、乾燥トロピ
ン(2.8g、0.02モル)の乾燥ベンゼン中の溶液にかくは
ん下に半時間の間滴加した。混合物を室温で24時間かく
はんして濾過した。濾液を水で中性になるまで洗浄し
た。有機層を無水MgSO4上で乾燥し、溶媒を蒸発させ
た。得られた油状塩基を、塩基のエーテル中の溶液にシ
ュウ酸のエーテル溶液を加えることによりシュウ酸塩に
転化させた。混合物をこすり、冷蔵庫中で冷却すること
により白色固体生成物を分離させた。濾過および減圧デ
シケーター中、CaCl2上の乾燥を行なった。メタノール
ーエーテル混合物から再結晶すると白色結晶性生成物が
得られた。 Rf−0.22 塩基の収量−3g、77% シュウ酸塩の収量−3.1g、63% 融点 160〜2℃ 元素分析(C23H31NO4.(COOH) C% H% N% 理論値 63.15 6.99 2.94 測定値 63.05 7.26 2.781 NHMR(CDCl3)=δ7.33(s,5H,C6 )、4.61 3.2−2.9(br.s,2H,トロピンC1+C5);2.23−1.06〔m,2
1H,二環式エンベロープ+N−CH3(s,2.23)+C6H11(b
r,s,1.66−06)〕。 微量分析データおよびNMRスペクトルによれば、得ら
れた化合物は次の構造を有する;実施例6 フェニルマロン酸水素トロパニル、(±)−α−(カル
ボキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オ
クト−3−イル ベンゼン酢酸、の製造 乾燥エーテル(10ml)中のフェニルマロン酸(2.5g、
0.014モル)に塩化チオニル(1.78g、1.09ml、0.01モ
ル)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2滴)を加え
た。混合物を50〜60℃で2時間加熱した。エーテルおよ
び過剰の塩化チオニルを除去し、乾燥ベンゼン3個々部
分を加えて同様に除去した。残留物(1.9g、0.01モル)
を乾燥ベンゼン20mlに溶解し、乾燥ベンゼン10ml中の乾
燥トロピン(2.82g、0.02モル)のかくはん溶液に0.5時
間にわたって滴加した。混合物を室温で24時間かくはん
して濾過した。濾液を水で中性になるまで洗浄し、有機
層を無水MgSO4上で乾燥し、蒸発させた。油状生成物
を、化合物のエーテル中の溶液にシュウ酸のエーテル溶
液を加えることにより相当するショウ酸塩に変換させ
た。エーテル溶液をこすり、冷蔵庫中に一夜保持するこ
とにより白色固体生成物が得られた。 白色固定を濾過により分離し、エーテルで十分に洗浄
し、乾燥すると0.7g(23%)得られる。Rf(CHCl3:MeOH
3:1)=0.23、融点112〜115℃。 元素分析(C17H21O4(COOH)20.5H2O) C% H% N% 理論値 56.71 6.01 3.48 測定値 56.94 6.26 3.321 NHMR(CDCl3)=δ7.16(s,5H,−C6 )、4.88 3.13−2.86(br.s,2H,トロピンのC1+C5)、2.23−1.7
〔m,1H,トロピンの二環式エンペロープ+N−CH3(s,2.
23)〕。 上記データによれば、得られた化合物は次の構造を有
する: 実施例7 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アゼビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸シク
ロヘキシルメチオジドの製造 (±)−α−カルボキシ−8−メチル−8−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸シクロヘ
キシル(3.85g、0.01モル)とヨウ化メチル10mlとの乾
燥ベンゼン30ml中の溶液を室温で6時間かくはんした。
混合物を濾過し、固体を乾燥し、メタノール−エーテル
混合物から再結晶すると黄白色固体生成物が生じた。 Rf−0.35 収率−(55.9%) 融点−228〜230℃。 元素分析(C24H34INO4.0.25H2O) C% H% N% 理論値 54.19 6.53 2.63 測定値 54.00 6.48 2.501 NHMR(DMSO−d6)δ7.33(s,5H,−C6 )、4.993.1−1.4〔m,24H,N+CH3(s,3.1)+N+CH3(s,3)+二環
式エンベロープ+C6H11(br s,1.7−1.4)〕。 前記データによれば、得られた化合物は次の構造を有
する: 実施例8 (±)−α−(カルボキシ)−メチル−8−アザビシク
ロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸エチルメ
チオジドの製造 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザシ
クロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸エチル
(3.31g、0.01モル)およびヨウ化メチル10mlの乾燥ベ
ンゼン中の溶液を室温で6時間かくはんした。混合物を
濾過し、固体を乾燥し、アルコール−エーテル混合物か
ら再結晶した。 Rf−0.41 融点−232〜234℃(分解) 元素分析(C20H28INO4 C% H% N% 理論値 50.75 5.92 2.96 測定値 50.55 5.97 2.971 NHMR(DMSO−d6)δ7.28(s,5H,C6 )、4.96 4.13(q,2H,J=7Hz,−OCH 2CH3);3.23−1.9(m,14H,二
環式エンベロープ+N+CH3(s,3.23)+1.6(t,3H,J=7H
z,−OCH2CH3)。 前記データによれば、得られた化合物は次の構造を有
する: 実施例9 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸メチ
ル ジメチルサルフエートの製造 (±)−α−(カルボキシ)−8−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸メチルの乾燥エ
チルエーテルおよび硫酸ジメチル(エステルの2Xモル)
中の溶液を室温で一夜かくはんした。白色固体を濾過
し、乾燥し、メタノールエーテルから再結晶した。 融点−138〜140℃ 元素分析(C20H29NO8S・1/2H2O) C% H% N% S% 理論値 53.08 6.69 3.09 7.08 測定値 53.06 6.65 3.01 7.141 NHMR(DMSO−d6)δ7.4(s,C6H5);5.1 3.8(s,−OCH3);3.4(s,CH3SO4);3.1および3 2.7−1.6(m,二環式環)。 前記データによれば、得られた化合物は次の構造を有
する: 実施例10 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸エチ
ル ジメチルサルフエートの製造 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸エ
チルの乾燥エチルエーテルおよび硫酸ジメチル(エステ
ルの2Xモル)中の溶液を室温で一夜かくはんした。白色
固体を濾過し、乾燥し、メタノールエーテルから再結晶
した。 融点−165〜167℃ 元素分析(C21H31NO8S) C% H% N% S% 理論値 55.13 6.83 3.06 7.01 測定値 55.10 6.87 2.96 7.021 NHMR(DMSO−d6)δ7.4(s,C6H5);5.1 4.2(q−CH 2CH3);3.4(s,CH3SO4);3.1および3 2.8−1.7(m,二環式環):1.2(t,−CH2CH )。 前記データによれば、得られた化合物は次の構造を有
する: 実施例11 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸イソ
プロピルジメチルサルフエートの製造 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸イ
ソプロピルの乾燥エチルエーテルおよび硫酸ジメチル
(エステルの2Xモル)中の溶液を室温で一夜かくはんし
た。白色固体を濾過し、乾燥し、メタノール−エーテル
から再結晶した。 融点−128〜130℃ 元素分析(C22H33NO8S) C% H% N% S% 理論値 56.03 7.05 2.97 6.80 測定値 55.91 7.08 2.96 6.781 H NMR(DMSO−d6).δ7.5(s,C6H5);5.1 3.4(s,CH3SO4);3.2および3.1 2.8−1.7(m,二環式環);1.3 前記データによれば化合物は次の構造を有する: 実施例12 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸シク
ロヘキシルジメチルサルフエートの製造 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸シ
クロヘキシルの乾燥エチルエーテルおよび硫酸ジメチル
(エステルの2Xモル)中の溶液を室温で一夜かくはんし
た。白色固体を濾過し、乾燥し、メタノール−エーテル
から再結晶した。 融点−196〜198℃ 元素分析(C25H37NO8S.1/2H2O) C% H% N% S% 理論値 56.67 7.36 2.69 6.16 測定値 57.91 7.15 2.68 6.171 H NMR(DMSO−d6).δ7.4(s,C6H5);5.1 3.8(s,CH3SO4);3.1および3 2.8−1.4(m,二環式環、C6H11)。 前記データによれば化合物は次の構造を有する: 新規トロパニルエステルの速度論的研究 高速液体クロマトグラフ(HPLC)法をpH12.0における
水性緩衝溶液中およびヒト血漿中の新たに調製したトロ
パニルエステルの加水分解の速度の測定に用いた。 クロマトグラフ分析はLCD/ミルトン・ロイ・コンスタ
ントリック(Milton Roy Consta Metric)III軽量ポン
プおよび25nmで操作したLCD UVIIIモニターデテクター
からなる系中で行なった。室温で運転する30cm×3.4mm
(内径)逆相ASI/Uボンドパク(Bondpak)C18カラムを
分析に用いた。移動相は32%アセトニトリル、0.01Mリ
ン酸二水素カリウム、0.004M1−オクタンスルホン酸ナ
トリウム塩および0.1%酢酸からなり、2.3ml/分の流量
であった。 pH12における水性緩衝溶液中、37℃における加水分解速
度定数の測定 水酸化ナトリウムおよびリン酸二ナトリウムを用いて
pH12の緩衝液を調製した。イオン強度は酸化ナトリウム
で0.1Mに維持した。 化合物のメタノール中に新たに調製した溶液100ミク
ロリットルを、水浴中で37℃に予め平衡させた緩衝溶液
10mlに加え、十分に混合して6×10-3モル・l-1の初期
濃度にした。試料100μを種々の時間間隔でカラムに
注入した。速度定数、半減期および標準誤差を計算し、
結果を表1に示す。232%アセトニトリルを用いた2.3ml
/分の流量における保持時間は次のとおりである: 注意: 化合物(1)は3.0分の保持時間を有した。 化合物(2)は7.3分の保持時間を有した。 化合物(3)は9.3分の保持時間を有した。 化合物(5)は4.7分の保持時間を有した。 化合物(7)は3.5分の保持時間を有した。 2.0ml/分の流量で化合物7は4.0分の保持時間を有し
た。 40%アセトニトリルの移動相を用いて2.0ml/分の流量
で化合物4および6を分離した。 化合物(4)は8.0分の保持時間を有した。 化合物(6)は6.6分の保持時間を有した。 化合物(5) K±S.E.(分-1)=80.8±0.75×10-2 t1/2(分)=0.8
5。 pH12.0における水性緩衝溶液中およびヒト血漿中の新
トロピン類の加水分解に対する速度論的研究をHPLC法を
用いた行なった。 pH12.0における水性緩衝溶液中の加水分解速度定数の測
定 化合物1、2、3および5の加水分解に適応させた前
記方法を化合物4、6よび7の加水分解速度の測定に用
いた。化合物4および6の場合に移動相は40%アセトニ
トリル、0.01M−KH2PO4、0.04M1−オクタンスルホン酸
ナトリウム塩および0.1%HACで、流量は2ml/分である。
化合物4および6は表2に示され、それぞれ8.0分およ
び6.6分の保持時間を有した。化合物7は2.3ml/分の流
量で3.1分、2.0ml/分で3.5分の保持時間であった。ヒト血漿中の37℃における酵素加水分解開裂素度の測定 抗凝血性クエン酸リン酸デキストロース溶液、U.S.
P.、で希釈した薬80%の血漿を含む新たに補集した血漿
を用いた。 化合物のメタノール中に新たに調製した溶液100μ
容積を、予め水浴中で37℃に平衡させた10mlの血漿に加
え、十分に混合して6×10-3モル・-1の初期濃度にし
た。血漿の試料1mlを試験媒質からとり、直ちに氷冷ア
セトニトリル3mlと混合し、上澄みをHPLCにより分析し
た。化合物の消失を時間の関数として追跡することによ
り一時加水分解速度定数を決定した。結果は表3に示さ
れる。 0.01M−NaOH中のpH12および37℃における第三級エチ
ルエステル(2)の加水分解速度およびその分解生成物
(7)の形成の速度の測定 化合物(2)およびその分解生成物、半エステル
(7)、の分離に用いた移動相は32%MeCN、0.01M−KH2
PO4、0.004M1−オクタンスルホン酸ナトリウム塩および
0.1%酢酸であった。15ml/分の流量で化合物(2)およ
び(7)はそれぞれ9分および4.6分の保持時間を有し
た。 操 作 化合物(2)のメタノール中に新たに調製した溶液10
0ミクロリットルを、予め水浴中で37℃に平衡させた緩
衝溶液(pH12)10mlに加えて6×10-3モル・-1の初期
濃度にした。試料1mlを時間間隔を置いてとり、アセト
ニトリル3mlと混合した。捕集した試料100μを注入
し、化合物(2)の消失および(7)の形成をHPLCによ
り追跡した。 結果は表4に示される。 0.01N水酸化ナトリウム、pH12中、37℃におけるフェニ
ルマロン酸水素トロパニル(7)の二塩基酸(フェニル
マロン酸)への加水分解の速度 化合物(2)の加水分解の速度の測定について前に記
載した方法に従って化合物(7)の加水分解を測定し
た。 化合物(7)の消失はHPLCにより追跡した。 形成された二塩基酸の濃度をHPLCにより測定した。15
%アセトニトリル、0.01M−KH2PO4および0.1%酢酸を移
動相として用いた。2ml/分の流量で生成物は4分の保持
時間を有する。 化合物(7)の消失の測退の測定後に捕集した試料を
加水分解生成物(8)の形成の速度の測定に用いた。試
料100ミクロリットルを注入し、HPLCにより生成物の形
成を追跡した。 結果は表5に示される。 ラット肝臓ホモジネート中、37℃における新エステルの
酵素加水分解の測定 肝臓ホモジネートは次の方法により調製した。2スプ
ラグ・ドーレイ(Sprague−Dawley)ラットを断首によ
り殺し、肝臓を取出し、秤量し、組織ホモジナイザー中
で0.11M水性リン酸塩緩衝液、pH7.4中に均質化して20%
肝臓ホモジネートを作った。ホモジネートを遠心分離
し、上澄みを試験を用いた。メタノール中のエステルの
0.6M溶液100μを、予め水浴中で37℃に平衡させたホ
モジネート10mlに混合して6×10-3モル・-1の初期濃
度を生成させた。試料1.0mlを時間間隔を置いて媒質か
らとり、直ちに氷冷アセトニトリルに加え、激しくふり
まぜ、フリーザー中に置いた。全試料が捕集されるとそ
れらを遠心分離し、各上澄みをHPLCにより分析した。結
果は表6に示される。 新トロパニルエステルの抗コリン作用の研究 新たに殺したモルモットの回腸の細片のカルバコール
誘導痙攣に対する薬物の抑制作用を調べることにより、
上記の新化合物すべての抗コリン作用活性を試験管内で
調べた。モルモット(200〜500g)の末端回腸を2〜3cm
細片に切り、40mlの器官浴中で新調製タイロード液に懸
吊した。溶液は95%酸素および5%二酸化炭素を37℃で
通した。1gの張力を組織に適用し、一定の応答が得られ
るまでカルバコール累積応答曲線を記録した。次いで1
濃度の拮抗物質を浴に加え、10秒後にさらにカルバコー
ルに対する濃度応答曲線を作った。次いで拮抗物質の増
加濃度を用いてこの操作を繰返した。EC50をカルバコー
ル単独、および種々の拮抗物質濃度の存在下のカルバコ
ールについて計算した。各試験化合物に対するPA2値が
表7に示される。アトロピンを比較の標準として用い
た。PA2は次のように計算した: A=拮抗物質の存在下のカルバコールに対するEC50 B=拮抗物質添加前のカルバコール単独に対するEC50 実施例13 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸イソ
プロピルメチオジドの合成 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル ベンゼン酢酸イ
ソプロピル2.07g(0.006モル)の乾燥ベンゼン20ml中の
溶液にヨウ化メチル6mlを加え、混合物を室温で6時間
かくはんした。黄白色固体生成物を濾過し、乾燥し、エ
タノール−エーテル混合物から結晶化させると表題の化
合物、融点251〜254℃、1.8g(61.56%)が生じた。1 H NMR(DMSO−d6)δ7.3(s,5H,C6H5)、4.96 3.16−1.97〔m,14H,N+CH3(s,3.16)+N+CH3(s,3.06)
+トロピンの二環式環〕;1.27 元素分析 (C21H30INO4・0.5H2O) C% H% N% 理論値 50.81 6.29 2.82 測定値 50.67 6.26 2.95 薬理学的結果:PA2=7.61 散瞳活性の研究 化合物の散瞳活性は次の操作により例示される。 ソフトエステル薬(化合物5)の散瞳活性を0.1%ト
ロピカミド〔ミドリアシル(Mydriacyl)(登録商
標)〕と比較し、0.05%および0.1%の濃度において0.9
%食塩水溶液中で評価した。いずれかの性の、体重約2k
gの正常ニュージーランドアルビノラビットを用いた。
動物を木製拘束箱中に入れた。50μの標準用量をラビ
ットの眼に適用した。瞳孔の変化を光および温度制御室
中で測定した。瞳孔拡大の程度をミリメートルで、一定
距離に保持したスタレット(sarrett)マイクロメータ
で15、30、60、90、120、180、240、300および360分の
時間間隔で測定した。同一動物における薬物による眼と
食塩による他の眼との間の差異を記録した。グラフ上の
各点は3〜6動物で得られた平均である。回復時間は瞳
孔直径が直径1.0ミリメートルに戻るのに要した時間と
規定される。 結果は散瞳を時間の関数として示す第1図に示され
る。トロピカミドは典型的な最も短時間作用する市販コ
リン作用性散瞳薬である。その中の活性薬はトロピカミ
ド−化学名=ベンゼンアセトアミド,N−エチル−α−
(ヒドロキシメチル)−N−(4−ピリミジニルメチ
ル)、である。第1図に示される結果から明らかなよう
に、「回復時間」すなわち散瞳からの回復は市販製品に
よるよりも本発明の組成物および方法では非常に短時間
である。 表8、9および10にはそれに示した前記操作により製
造した化合物に対する収率および分析データが示されて
いる: 表11に本発明による若干の化合物に対する種々の媒質
中の加水分解速度論データが示される。 表12に本発明による種々の化合物の抗コリン作用活性
が示される。ローマ数字により確認される化合物には表
11が参照される。活性は上記の方法により得られた。 実施例14 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポシシ−8−メ
チル−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼ
ン酢酸ブチル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(9.0g、50ミリモル)をジエチルエ
ーテル50ml中に溶解した。ジメルホルムアミド2滴を、
次いで塩化チオニル(5.95g、50ミルモル)を加えた。
混合物を40〜50℃で2時間還流し、次いで溶媒及び未反
応塩化チオニルを真空下に除去した。操作を、乾燥ベン
ゼン50ml量の添加により3回繰り返した。残留物をベン
ゼン50ml中に再溶解し、n−ブチルアルコール4.07gを
加えた。混合物を室温で4時間かくはんした。その時間
の後、混合物を水100ml、3部とともに逐次かくはんし
て未反応フェニルマロン酸の痕跡を除去した。モノエス
テルを次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液100ml中へ抽
出した。重炭酸塩層をエーテル50mlで洗浄し、10%塩酸
で中和することにより生成物が沈殿した。ジエチルエー
テルで抽出し、溶媒を蒸発させると油状液体が生じた。
エーテルと石油エーテルとの混合物から結晶化すると、
46℃で融解する所望のフェニルマロン酸水素ブチルが72
%収率(8.5g)で得られた。 次いでフェニルマロン酸水素ブチル(1.65g)をジエ
チルエーテル25ml中に溶解した。ジメチルホルムアミド
1滴および塩化チオニル1mlを加え、混合物を40〜50℃
で2時間還流した。溶媒および過剰の塩化チオニルを真
空下に除去した。ベンゼンを3回、前記のように添加し
て真空下に除去した。酸塩化物を次いでベンゼン20ml中
に再溶解し、ベンゼン10ml中のスコピン1.085gの溶液を
滴加した。反応混合物を室温で4時間かくはんし、次い
で水25mlを加えた。水層を分離し、ベンゼン層を1N塩酸
25mlとふりまぜた。酸層を分離して水層と合わせ、次い
でエーテル25ml部で2回洗浄した。酸性抽出物を重炭酸
ナトリウムで中和し、沈殿したスコピンエステルをエー
テル中へ抽出した。スコピンエステルのエーテル溶液を
無水硫酸ナトリウムで処理した。溶媒を蒸発させると淡
黄色液体が41%収率(1.08g)で生じた。NMR値は帰属構
造: を支持した。 上記調製スコピンエステル(1.08g)をエーテル中に
溶解し、硫酸ジメチル0.5mlを加え、混合物を室温で24
時間かくはんした。形成された白色沈殿を取り出し、次
いでメタノール中へ抽出した。溶媒を蒸発させると白色
固体が得られ、それをメタノールとエーテルとの混合物
から再結晶すると式: の表題化合物0.95gが得られた。 元素分析: 計算値:C,55.31;N,2.81;H,6.61。測定値:
C,55.21;N;2.76;H,6.69。 実施例15 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メ
チル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベ
ンゼン酢酸エチル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(12.6g)を無水エーテル40ml中に
溶解した。塩化チオニル(8.3g)及びジメチルホルムア
ミド(2滴)を加え、反応混合物を40〜50℃で3時間加
熱した。透明淡黄色溶液を減圧下に濃縮して過剰の未反
応塩化チオニルを除去した。生じた油状液体を無水エチ
ルエーテル40ml中に溶解し、エタノール3.1gとともに2
時間還流した。反応混合物を冷却し、水で洗浄し、10%
重炭酸ナトリウム水溶液(5×50ml)で抽出した。抽出
物を合わせてエチルエーテルで洗浄し、10%塩酸で酸性
にした。沈殿した油状物質を塩化メチレン(3×50ml)
で抽出した。抽出物を合わせ水(4×50ml)で洗浄し、
硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾液を蒸発させると、
所望のフェニルマロン酸水素エチルが80℃で融解する白
色結晶性固体として得られた。 フェニルマロン酸水素エチル(0.01モル)を塩化チオ
ニル(5ml)と反応させ、無水条件下に1時間加熱し
た。過剰の塩化チオニルを減圧蒸留により除去した。塩
化チオニルの完全な除去を保証するために3回ベンゼン
を加え、減圧蒸留により除去した。モノエステル酸塩化
物を次いで乾燥ベンゼン中に溶解し、乾燥ベンゼン20ml
中のスコピン塩酸塩1.92g(0.01モル)の懸濁液を滴加
した。混合物を室温で24時間かくはんし、次いで反応を
水20mlの添加によりクエンチした。水層を分離し、中和
する油状液体が得られ、それをクロロホルムで抽出し
た。クロロホルム溶液を無水硫酸ナトリムウで処理し、
濾過し、蒸発乾固すると淡黄色油状液体が得られた。不
純物をエチルエーテル中の沈殿により除去した。収量2.
08g(48%)NMR値は帰属構造: を支持した。 上記調製スコピンエステル(2.0g)を乾燥エチルエー
テル(20ml)中に溶解し、硫酸ジメチル1.6gを加え、反
応混合物を室温で24時間かくはんした。次いで混合物を
約1時間放置し、その時間の間に白色結晶沈殿が沈降し
た。エーテル層をデカントし、固体をエチルエーテル20
ml1部で3回洗浄して硫酸ジメチルの痕跡を除去した。
塩をメタノール中に溶解した。エチルエーテルを添加す
ると油状塊の形成をじ、それを水約10ml中に溶解した。
不純物を酢酸エチル10mlで押出した。水層を凍結乾燥す
ると白色固体1.7gが得られ、それは非常に吸湿性であっ
た。融点は生成物の高吸湿性性質のために得ることがで
きなかった。NMR値は帰属構造: を支持した。 元素分析: 計算値(1モルH2O):C,51.73;H,6.01:N,
2.86。測定値:C,52.09;H,6.09;N,2.92。 実施例16 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メ
チル−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼ
ン酢酸プロピル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(9.00g、50ミリモル)をジエチル
エーテル100ml中に溶解した。ジメルホルムアミド2滴
を、次いで塩化チオニル6.00g(50ミリモル)を加え
た。混合物を40〜50℃で4時間還流し、次いで未反応塩
化チオニルを減圧下の溶媒の蒸発により除去した。無水
ベンゼン50ml、3部、を逐次添加し、減圧下に除去し
た。油状残留物をベンゼン50ml中に溶解し、n−プロパ
ノール3g(50ミリモル)を加えた。混合物を一夜かくは
んし、水100mlを加え、水層を廃棄した。有機層を重炭
酸ナトリウムの飽和水溶液で抽出した。中和すると油状
液体が分離し、次いでジエチルエーテル50mlで抽出し
た。エーテルを蒸発させると白色固体が得られた。エー
テル/石油エーテルから再結晶すると、約65℃で融解す
るフェニルマロン酸水素n−プロピルの白色針状結晶が
78%収率(8.35%)で得られた。 フェニルマロン酸水素プロピル(2.22g、10ミリモ
ル)をジエチルエーテル25ml中に溶解した。ジメチルホ
ルムアミド2滴および塩化チオニル1mlを加え、生じた
混合物を40〜50℃で4時間還流した。未反応塩化チオニ
ルを3部のベンゼン、各50ml、の逐次添加および除去に
より減圧下に除去した。次いで酸塩化物をベンゼン25ml
中に溶解し、ベンゼン20ml中に溶解したスコピン1.55g
(10ミリモル)を15分間にわたり滴加した。混合物を室
温で一夜かくはんした。混合物を2部の水、各50ml、次
いで2部の10%塩酸、各50ml、と逐次ふりまぜた。水層
および酸層を混合し、ジエチルエーテルで洗浄した。重
炭酸ナトリウムで中和するとスコピンエステルの沈殿が
油状液体として生じ、それをクロロホルムで抽出した。
クロロホルムを蒸発させると帯赤褐色油状塊を68%収率
(2.65g)で生じた。NMR値は帰属構造: を支持した。 上記調製スコピンエステル(2.5g)をジエチルエーテ
ル中25ml中に溶解した。次いで硫酸ジメチル1mlを加
え、反応混合物を室温で24時間かくはんした。形成され
た白色沈殿を分離し、乾燥し、メタノールとエーテルと
の混合物から再結晶すると2.3gが生じた。式: の表題化合物、白色ろう質固体、は範囲58〜65℃で融解
した。 元素分析: 計算値(1/2モルH2Oで):C,53.44;H,6.68:
N,2.83。測定値:C,53.64;H,6.57;N,2.79。 実施例17 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メ
チル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベ
ンゼン酢酸ペンチル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(9.00g、50ミリモル)を、ジエチ
ルエーテル100ml中に溶解した。ジメルホルムアミド2
滴を、次いで塩化チオニル6.00g(50ミリモル)を加え
た。反応混合物を40〜50℃で4時間還流し、次いで未反
応塩化チオニルを減圧下の溶媒の蒸発により除去した。
無水ベンゼン50ml、3部、を逐次添加し、減圧下に除去
した。油状残留物をベンゼン50ml中に再溶解し、n−ペ
ンタノール4.41g(50ミリモル)を加えた。混合物を一
夜かくはんした。ベンゼン溶液を次いで水100mlと混合
し、水層を廃棄した。モノエステルを次いで飽和重炭酸
ナトリウム水溶液で抽出した。分離した油状液体をジエ
チルエーテル50ml中へ抽出した。エーテルを蒸発させる
と白色固体が得られ、それをエーテルと石油エーテルと
の混合物から再結晶した。所望のフェニルマロン酸水素
n−ペンチルが約45℃で融解する白色針状結晶として77
%収率(9.5%)で得られた。 次いでフェニルマロン酸水素ペンチル(2.5g、10ミリ
モル)をジエチルエーテル25ml中に溶解し、ジメチルホ
ルムアミド2滴及び塩化チオニル1mlを加えた。混合物
を40〜50℃で4時間還流した。未反応塩化チオニルを3
部のベンゼン、各50ml、の逐次添加および除去により減
圧下に除去した。次いで酸塩化物をベンゼン25ml中に溶
解し、ベンゼン20ml中に溶解したスコピン(1.55g、10
ミリモル)を15分間にわたり滴加した。反応混合物を室
温で一夜かくはんした。混合物を2部の水、各50ml、次
いで2部の10%塩酸、各50ml、と逐次ふりまぜた。水層
および酸層を合わせ、ジエチルエーテルで洗浄した。重
炭酸ナトリウムで中和するとスコピンエステルが油状液
体として溶液から沈殿し、それをクロロホルムで抽出し
た。溶媒を蒸発させると帯赤褐色油状塊を70%収率(2.
6g)で生じた。NMR値は帰属構造: を支持した。 上記調製スコピンエステル(2.5g)をジエチルエーテ
ル中25ml中に溶解し、硫酸ジメチル1mlを加え、混合物
を室温で24時間かくはんした。形成された白色沈殿を分
離し、乾燥し、メタノールとエーテルとの混合物から再
結晶した。この方法で式: の化合物1.95g、63℃で融解する(鋭敏でない)白色ろ
う質固体として得られた。 元素分析: 計算値:C,56.14;H,6.82:N,2.73。測定値:
C,55.99;H,6.89;N,2.64。 実施例18 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸プロピ
ル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(9.00g、50ミリモル)をジエチル
エーテル100ml中に溶解した。ジメチルホルムアミド2
滴を、次いで塩化チオニル6.00g(50ミリモル)を加
え、反応混合物を40〜50℃で4時間還流し、未反応塩化
チオニルを減圧下の溶媒の蒸発により除去した。無水ベ
ンゼン50ml、3部を逐次添加し、減圧下に除去した。油
状残留物をベンゼン50ml中に再溶解し、n−プロパノー
ル(3g、50ミリモル)を加えた。混合物を一夜かくはん
し、次いで水100mlと混合した。水層を廃棄し、モノエ
ステルを飽和重炭酸ナトリウム水溶液中へ抽出した。分
離した油状液体をジエチルエーテル50ml中へ抽出した。
溶媒を蒸発すると白色固体が得られた。エーテルと石油
エーテルとの混合物から再結晶すると、所望のフェニル
マロン酸水素n−プロピルが約65℃で融解する白色針状
結晶として78%収率(3.35%)で得られた。 上記調製フェニルマロン酸水素プロピル(2.22g、10
ミリモル)をジエチルエーテル25ml中に溶解し、ジメチ
ルホルムアミド2滴及び塩化チオニル1mlを加え、生じ
た混合物を40〜50℃で4時間還流した。未反応塩化チオ
ニルを3部のベンゼン、各50ml、の逐次添加および除去
により減圧下に除去した。残留物をベンゼン25ml中に溶
解し、ベンゼン20ml中に溶解したトロピン(1.41g)を1
5分間にわたり滴加した。反応混合物を室温で一夜かく
はんし、次いで2部の水、各50ml、次いで2部の10%塩
酸、各50ml、と逐次ふりまぜた。水層および酸層を合わ
せ、ジエチルエーテル100mlで洗浄した。重炭酸ナトリ
ウムで中和するとトロピンエステルが油状液体として溶
液から沈殿し、それをクロロホルムで抽出した。クロロ
ホルムを蒸発させると帯赤褐色油状塊を90%収率(3g)
で生じ、それはNMRデータにより式: のトロピンエステルとして確認された。 上記調製トロピン誘導体をジエチルエーテル25ml中に
溶解し、硫酸ジメチル1mlを加えた。反応混合物を室温
で24時間かくはんし、生じた白色沈殿を分離し、乾燥
し、メタノールとエーテルとの混合物から再結晶した。
表題化合物2.45gが約120℃で融解し、構造式: をもつ白色結晶性粉末として得られた。 元素分析: 計算値:(1/2モルH2Oで)C,55.00;H,7.2
9:N,2.91。測定値:C,54.82;H,7.12;N,2.90。 実施例19 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸ペンチ
ル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(9.00g、50ミリモル)をジエチル
エーテル100ml中に溶解した。ジメチルホルムアミド2
滴を、次いで塩化チオニル6.00g(50ミリモル)を加え
た。反応混合物を40〜50℃で4時間還流し、次いで未反
応塩化チオニルを減圧下の溶媒の蒸発により除去した。
無水ベンゼン50ml、3部、を逐次添加し、減圧下に除去
した。油状残留物をベンゼン50ml中に再溶解し、n−ペ
ンタノール(4.41g、50ミリモル)を加えた。混合物を
一夜かくはんし、水100mlを加え、水層を廃棄した。モ
ノエステル層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液中へ抽出し
た。中和すると油状液体が分離し、ジエチルエーテル50
ml中へ抽出した。溶媒を蒸発させると白色固体が得ら
れ、それをエーテルと石油ーテルとの混合物から再結晶
すると、45℃で融解するフェニルマロン酸水素n−ペン
チルの白色針状結晶9.5g(77%)が得られた。 フェニルマロン酸水素ペンチル(2.5g、10ミリモル)
をジエチルエーテル25ml中に溶解した。その溶液にジメ
チルホルムアミド2滴および塩化チオニル1mlを加え、
混合物を40〜50℃で4時間還流した。未反応塩化チオニ
ルをベンゼン50ml、3部、の逐次添加および除去により
減圧下に除去した。残留物をベンゼン25ml中に溶解し、
ベンゼン20ml中に溶解したトロピン1.41g(10ミリモ
ル)を15分間にわたり滴加した。混合物を室温で一夜か
くはんし、次いで水50ml、2部、次いで10%塩酸50ml、
Z部、と逐次ふりまぜた。水層および酸層を混合し、ジ
エチルエーテル100mlで洗浄した。重炭酸ナトリウムで
中和するとトロピンエステルが油状液体として溶液から
沈殿し、それをクロロホルムで抽出した。クロロホルム
を蒸発させると帯赤褐色油状塊を70%収率(2.6g)で得
られた。生成物はNMR分析により構造式:をもつことが示された。 上記調製トロピンエステル(2.5g)をジエチルエーテ
ル中25ml中に溶解し、硫酸ジメチル1mlを加えた。混合
物を室温で24時間かくはんした。生じた白色沈殿を分離
し、乾燥し、メタノールとエーテルとの混合物から再結
晶すると表題化合物1.83gが約80〜82℃で融解する構造
式: の白色ろう質固体として得られた。 元素分析: 計算値:C,57.77;H,7.41:N,2.80。測定値:
C,57.55;H,7.53;N,2.71。 実施例20 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸2−シ
クロヘキシルエチル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(9.00g、50ミリモル)を乾燥ジエ
チルエーテル50ml中に溶解した。ジメチルホルムアミド
2滴および塩化チオニル5.95g(50ミリモル)を加え
た。混合物を40〜50℃で2時間還流し、次いで溶媒およ
び過剰の塩化チオニルを減圧下の蒸発により除去した。
残留物を乾燥ベンゼン25ml中に溶解し、乾燥ベンゼン25
ml中に溶解したシクロヘキシルエタノール7.04g(55ミ
リモル)を加えた。生じた混合物を室温で4時間かくは
んし、次いで水25mlを加え、かくはんを5分間続けた。
水層を分離して廃棄した。この操作は未反応フェニルマ
ロン酸の完全な除去を保証するために5回繰り返した。
モノエステルを飽和重炭酸ナトリウム水溶液中へ抽出
し、重炭酸塩層をエーテル20ml部で2回洗浄した。モノ
エステルを次いで1N塩酸で中和することにより沈殿さ
せ、エーテルで抽出した。エーテル層を蒸発させると所
望のフェニルマロン酸水素2−シクロヘキシルエチル7.
04g(50%収率)が約73℃で融解する白色結晶性固体と
して得られた。 上記調製フェニルマロン酸水素シクロヘキシルエチル
(2.90g、10ミリモル)を乾燥ジエチルエーテル25ml中
に溶解した。ジメチルホルムアミド2滴及び塩化チオニ
ル1.5mlを加え、混合物を40℃で2時間還流した。その
時間の終わりに溶媒および過剰な塩化チオニルを減圧下
の蒸発により除去した。この操作は塩化チオニルの完全
な除去を保証するために乾燥ベンゼンの添加により3回
繰り返した。次いで乾燥ベンゼン10ml中に溶解したトロ
ピン1.41g(10ミリモル)を15分間にわたり滴加した。
混合物を室温で4時間かくはんすると白色懸濁液の形成
を生じた。次いで1N塩酸50mlを加え酸層を分離し、ベン
ゼン25ml部で2回洗浄した。重炭酸ナトリウムで中和
し、クロロホルム中へ抽出し、蒸発させると結晶化でき
なかった淡黄色油状液体として式:の化合物が得られた。 エチルエーテル中の硫酸ジメチル四級化し、メタノー
ル/エチルエーテル中で再結晶すると表題化合物が白色
フラフ状粉末として得られた。NMR値は生成物が構造
式: をもつことを確証した。 実施例21 (±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザビ
シクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸ブチル
ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(6.3g、35ミリモル)を無水エチル
エーテル20ml中に溶解した。塩化チオニル(2.5ml、35
ミリモル)およびジメチルホルムアミド1滴を加え、反
応混合物を48℃で3時間加熱した。生じた透明溶液を濃
縮して未反応塩化チオニルを除去した。残った油状液体
を無水エチルエーテル20ml中のn−ブチルアルコール
(13.5ml、35ミルモル)と合わせ、60℃で3時間反応さ
せた。次いで反応混合物を冷却し、水で洗浄し、有機層
を5%重炭酸ナトリウム水溶液(4×25ml)で抽出し
た。水層を合わせてエチルエーテルで抽出し、生じた水
層を10%塩酸水溶液で酸性にした。沈殿した油状物質を
塩化メチレン(3×25ml)中へ抽出した。塩化メチレン
抽出物を合わせて水で2回洗浄し、生じた有機層を次に
無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾液を真
空中で蒸発乾固すると結晶性フェニルマロン酸水素ブチ
ルが53%収率で得られた。NMR値は帰属構造を支持し
た。 上記調製フェニルマロン酸水素ブチルを塩化チオニル
2.5mlとともに70℃で90分間還流し、次いで過剰の塩化
チオニルを減圧下に除去した。塩化チオニルの痕跡の除
去を容易にするためにベンゼン20mlを加え、溶媒を真空
下に除去した。この操作を3回繰り返した。生じたモノ
エステル酸塩化物をベンゼン5ml中に溶解し、ベンゼン1
0ml中のトロピン(1.41g、10ミリモル)の溶液を徐々に
30分間にわたり加えた。混合物を24時間かくはんし、濾
過し、濾液を水で洗浄した。ベンゼン層を無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した。次いで溶液を減圧下に濃縮する
と式:のトロピンエステル58%収率(1.43g)で得られた。 上記調製トロピン誘導体(1.43g)を無水エチルエー
テル25ml中に溶解した。次いで硫酸ジメチル0.8mlを加
え、混合物を室温で4時間かくはんした。沈殿した白色
固体を濾過により捕集し、無水エチルエーテル20ml部で
3回洗浄し、次いで真空中、五酸化リン上で乾燥した。
表題の化合物をメタノールとエーテルとの混合物から数
回沈殿させたが、しかしその融点は、極端な吸湿性のた
めに測定できなかった。得られた塩は構造式: を有した。 元素分析: 計算値:C,56.88;H,7.27:N,2.88。測定値:
C,56.77;H;7.31;N,2.83。 実施例22 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メ
チル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベ
ンゼン酢酸シクロヘキシル ジメチルサルフェートの合
成 フェニルマロン酸(4.5g、25ミリモル)をジエチルエ
ーテル25ml中に溶解した。ジメチルホルムアミド2滴
を、次いで塩化チオニル(3.0g、25ミリモル)を加え
た。混合物を40〜50℃で2時間還流し、次いで溶媒を真
空下に除去した。乾燥ベンゼン25ml、3部、を逐次添加
し、真空下に除去した。得られた油状帯黄色液体ベンゼ
ン25ml中に再溶解し、シクロヘキサノール2.5g(25ミリ
モル)を加えた。混合物を室温で一夜かくはんした。そ
の時間の終わりにベンゼン層を水50ml、3部、で逐次洗
浄した未反応フェニルマロン酸の痕跡を除去した。モノ
エステルを次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液中へ抽出し
た。重炭酸塩層をジエチルエーテル50mlで洗浄し、次い
で10%塩酸で中和した。生じた白色油状層を次いでジエ
チルエーテルで抽出した。エーテル層を無水硫酸マグネ
シウムで処理し、蒸発させると油状液体が生じた。エチ
ルエーテルと石油エーテルとの混合物から結晶化すると
80℃で融解する所望のフェニルマロン酸水素シクロヘキ
シルが50%収率(3.9g)で得られた。 フェニルマロン酸水素シクロヘキシル(1.8g、6.8ミ
リモル)を次いでジエチルエーテル25ml中に溶解した。
ジメチルホルムアミド2滴及び塩化チオニル1.0gを加
え、混合物を50℃で2時間還流した。溶媒を真空下に除
去した。過剰の塩化チオニルをベンゼン25ml、3部の逐
次添加および蒸発により除去した。得られた帯黄色油状
物質をベンゼン25ml中に再溶解し、ベンゼン10ml中に溶
解したスコピン(1.065g、6.8ミリモル)を滴加した。
反応混合物を一夜かくはんした。次いでスコピンエステ
ルを希塩酸中へ抽出した。酸層をジエチルエーテル50ml
で洗浄し、次いで重炭酸ナトリウムで中和した。得られ
た油状層をクロロホルム50ml中へ抽出した。クロロホル
ム層を無水硫酸マグネシウムで処理し、次いで蒸発させ
ると油状褐色液体として(±)−α−(カルボキシ)−
6,7−エポキシ−8−メチル−8−アザビシクロ〔3,2,
1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸シクロヘキシルが残
り、それを次いで硫酸ジメチルで四級化した。メタノー
ルとエーテルとの混合物から再結晶すると表題化合物が
約183℃で融解する白色結晶性固体として得られた。収
量1.25g(35%)。NMRおよび元素分析は帰属構造: を支持した。 実施例23 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メ
チル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベ
ンゼン酢酸2−シクロヘキシルエチルジメチルサルフェ
ートの合成 フェニルマロン酸(4.5g、25ミリモル)をジエチルエ
ーテル25ml中に溶解し、次いでジメチルホルムアミド2
滴を加えた。塩化チオニル(3.0g、25ミリモル)を加
え、混合物を40〜50℃で2時間還流した。その時間の終
わりに溶媒を真空下に除去した。乾燥ベンゼン25ml、3
部を逐次添加して真空下に除去した。得られた帯黄色油
状液体をベンゼン25ml中に溶解した。次いでシクロヘキ
シルエタノール(3.2g、25ミリモル)を加え、混合物を
室温で一夜かくはんした。次いでベンゼン層を水50ml、
3部、で逐次洗浄して未反応フェニルマロン酸の痕跡を
除去した。モノエステルを次いで飽和重炭酸ナトリウム
溶液中へ抽出した。重炭酸層塩をジエチルエーテル50ml
で洗浄し、次いで10%塩酸で中和した。生じた白色油状
層をジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を無水硫
酸マグネシウムで処理し、蒸発させると油状液体が生じ
た。エチルエーテルと石油エーテルとの混合物から結晶
化すると約70℃で融解する所望のフェニルマロン酸2−
シクロヘキシルエチルが60%収率(4.2g)で得られた。 フェニルマロン酸2−シクロヘキシルエチル(2.9g、
10ミリモル)をジエチルエーテル25ml中に溶解した。ジ
メチルホルムアミド2滴を、次いで塩化チオニル1.5gを
加えた。混合物を50℃で2時間還流し、次いで溶媒を真
空下に除去した。過剰の塩化チオニルをベンゼン25ml、
3部、の逐次添加および蒸発により除去した。得られた
帯黄色油状物質をベンゼン25ml中に溶解した。それに、
ベンゼン10ml中に溶解したスコピン1.55g(10ミリモ
ル)を滴加した。混合物を一夜かくはんし、次いでスコ
ピンエステルを希塩酸中へ抽出した。酸層をジエチルエ
ーテル50mlで洗浄し、次いで重炭酸ナトリウムで中和し
た。得られた油状層をクロロホルム50ml中へ抽出した。
クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで処理し、次い
で蒸発させると褐色油状液体として(±)−α−(カル
ボキシ)−6,7−エポキシ−8−メチル−8−アザビシ
クロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸シクロヘ
キシルが得られ、それを次いで硫酸ジメチルで四級化し
た。メタノールとエーテルとの混合物から再結晶すると
表題化合物が約145℃で融解する白色結晶性固体として
得られた。収量65%(3.6g)。NMRおよび元素分析は帰
属構造:を確証した。 実施例24 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メ
チル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベ
ンゼン酢酸ネオペンチル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(4.5g、25ミリモル)をジエチルエ
ーテル25ml中に溶解した。ジメチルホルムアミド2滴
を、次いで塩化チオニル(3.0g、25ミリモル)を加え
た。混合物を40〜50℃で2時間還流し、次いで溶媒を真
空下に除去した。乾燥ベンゼン25ml、3部、を逐次添加
し、真空下に除去した。得られた帯黄色油状液体をベン
ゼン25ml中に再び溶解し、ネオペンタノール2.2g(25ミ
リモル)を加えた。混合物を室温で一夜かくはんした。
その時間の終わりにベンゼン層を水50ml、3部、で逐次
洗浄して未反応フェニルマロン酸の痕跡を除去した。モ
ノエステルを次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液中へ抽出
した。重炭酸塩層をジエチルエーテル50mlで洗浄し、次
いで10%塩酸で中和した。生じた白色油状層をジエチル
エーテルで抽出した。エーテル層を無水硫酸マグネシウ
ムで処理し、蒸発させると油状液体が生じた。エチルエ
ーテルと石油エーテルとの混合物から結晶化すると65℃
で融解する所望のフェニルマロン酸水素ネオペンチルが
48%収率(3.0g)で得られた。 フェニルマロン酸水素ネオペンチル(2.5g、10ミリモ
ル)をジエチルエーテル25ml中に溶解した。ジメチルホ
ルムアミド2滴を、次いで塩化チオニル1.5gを加ええ
た。混合物を50℃で2時間還流し、次いで溶媒を真空下
に除去した。過剰の塩化チオニルをベンゼン25ml、3部
の逐次添加および蒸発により除去した。得られた帯黄色
油状物質をベンゼン25ml中に再溶解し、ベンゼン10ml中
に溶解したスコピン(1.41g、10ミリモル)を滴加し
た。混合物を一夜かくはんした。次いでスコピンエステ
ルを希塩酸中で抽出した。酸層をジエチルエーテル50ml
で洗浄し、次いで重炭酸ナトリウムで中和した。得られ
た油状層をクロロホルム50ml中へ抽出した。クロロホル
ム層を無水硫酸マグネシウムで処理し、次いで蒸発させ
ると油状褐色液体として(±)−α−(カルボキシ)−
6,7−エポキシ−8−メチル−8−アザビシクロ〔3,2,
1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸ネオペンチルが残
り、それを次いで硫酸ジメチルで四級化した。メタノー
ルとエーテルとの混合物から再結晶すると表題化合物が
約203℃で融解する白色結晶性固体として得られた。収
量2,25g(45%)。NMRおよび元素分析は帰属構造:を支持した。 実施例25 (±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メ
チル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベ
ンゼン酢酸ヘキシル ジメチルサルフェートの合成 フェニルマロン酸(4.5g、25ミリモル)をジエチルエ
ーテル25ml中に溶解した。ジメチルホルムアミド2滴
を、次いで塩化チオニル(3.0g、25ミリモル)を加え
た。混合物を40〜50℃で2時間還流し、次いで溶媒を真
空下に除去した。乾燥ベンゼン25ml、3部、を逐次添加
し、真空下に除去した。得られた油状帯黄色液体をベン
ゼン25ml中に再溶解し、n−ヘキサノール2.55g(25ミ
リモル)を加えた。混合物を室温で一夜かくはんした。
その時間の終わりにベンゼン層を水50ml、3部、で逐次
洗浄して未反応フェニルマロン酸の痕跡を除去した。モ
ノエステルを次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液中へ抽出
し、重炭酸塩層をジエチルエーテル50mlで洗浄し、次い
で10%塩酸で中和した。生じた白色油状層をジエチルエ
ーテルで抽出した。エーテル層を無水硫酸マグネシウム
で処理し、蒸発させると油状液体が生じ、それをエーテ
ルと石油エーテルとの混合物から結晶化した。32%収率
(2.1g)で得られたフェニルマロン酸水素n−ヘキシル
はNMR分析により確認された。 フェニルマロン酸水素ヘキシル(2.0g、7.8ミリモ
ル)をジエチルエーテル25ml中に溶解した。ジメチルホ
ルムアミド2滴及び塩化チオニル1.5gを加え、混合物を
50℃で2時間還流した。次いで溶媒を真空下に除去し、
過剰の塩化チオニルをベンゼン25ml、3部、の逐次添加
および蒸発により除去した。得られた帯黄色油状物質を
ベンゼン25mlに再溶解し、ベンゼン10ml中に溶解したス
コピン(1.1g、8ミリモル)を滴加した。反応混合物を
一夜かくはんし、次いでスコピンエステルを希塩酸中へ
抽出した。酸層をジエチルエーテル50mlで洗浄し、次い
で重炭酸ナトリウムで中和した。得られた油状層をクロ
ロホルム50ml中へ抽出した。クロロホルム層を無水硫酸
マグネシウムで処理し、次いで蒸発させると(±)−α
−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−メチル−8−
アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸
ヘキシルが油状褐色液体として残り、それを次いで硫酸
ジメチルで四級化した。メタノールとエーテルとの混合
物から再結晶すると表題化合物が約80℃で融解する白色
結晶性固体として得られた。収量2.1g(41%)。NMR及
び元素分析は帰属構造: を支持した。 追加散瞳試験 体重約2.5〜3.0kgのいずれもの性の12匹のニュージー
ランドアルビノラビットの群をこの実験に用いた。選ん
だ薬物50μの標準用量を0.9%食塩溶液中の選んだ濃
度で1眼に投与した。他の眼は対照として供した。実験
は光および温度制御室中で行った。処置および不処置眼
の瞳孔直径の測定値間の差を適当な時間間隔で瞳孔直径
が基線に戻るまで記録した。各薬物に対する瞳孔拡大
(mm)は12ラビットに対して得られた平均に相当した。
散瞳の持続時間は回復時間であり、それは瞳孔拡大が正
常瞳孔大きさの0.75mm上に戻ったときの記録時間(hr)
と規定される。 等有効濃度(能度−%、回復時間−hr)における結果
は:スコポラン(0.1%、33hr);アトロピン(0.5%、
22hr);トロピカミド(0.3%、6.%hr);ソフトアト
ロピン類似体:エチル(3%、3.75hr)、n−ブチル
(2%、2.5hr)、シクロヘキシル(1.5%、3.25h
r);ソフトスコポラン類似体:エチル(0.5%、2.75
hr)n−プロピル(0.75%、3.5hr)n−ブチル
(1%、4hr)、であった。 1.(±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸エチ
ル ジメチルサルフェート。 2.(±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸ブチ
ル ジメチルサルフェート。 3.(±)−α−(カルボキシ)−8−メチル−8−アザ
ビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イルベンゼン酢酸シク
ロヘキシル ジメチルサルフェート。 4.(±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−
メチル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル
ベンゼン酢酸エチル ジメチルサルフェート。 5.(±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−
メチル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル
ベンゼン酢酸プロピル ジメチルサルフェート。 6.(±)−α−(カルボキシ)−6,7−エポキシ−8−
メチル−8−アザビシクロ〔3,2,1〕オクト−3−イル
ベンゼン酢酸ブチル ジメチルサルフェート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Biochemical Pharm acology,1971,20(5),929 −942 Chemical Abstract s,1962,57,8541d−8542b

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.式: 〔式中、 R1は8個までの炭素原子を有する直鎖または枝分れ鎖ア
    ルキルあるいはシクロアルキル基であり; R2は8個までの炭素原子を有するアリール、シクロアル
    キルまたはアルキル基であり; R3はHまはたR2により規定される基であり; Xは (式中、R8はHあるいは5個までの炭素原子を有する直
    鎖または枝分れ鎖アルキル基である)であり;mは0〜4
    の整数であり; R4(式中、R5は5個までの炭素原子を有するアルキル基で
    ある)であり;または R4は式: (式中、Zは0〜3の整数である) のオルト−、メタ−またはパラ−ピリジルアルキル基で
    ある〕 を有する化合物;あるいは式(I)の化合物と式、R7Y
    (式中、R7は5個までの炭素原子を有するアルキル基で
    あり、Yは薬学的に許容できるアニオンである)の化合
    物との第四級アンモニウム塩。 2.R2がフェニルである、請求の範囲第1項記載の化合
    物 3.R3がHである、請求の範囲第1項記載の化合物。 4.式: 〔式中、R1は8個までの炭素原子を有する直鎖または枝
    分れ鎖アルキルあるいはシクロアルキル基であり;R4(式中、R5は5個までの炭素原子を有するアルキル基で
    ある)である〕 を有する、請求の範囲第1項記載の化合物;あるいは式
    (I a)の化合物と式、R7Y(式中、R7は5個までの炭素
    原子を有するアルキル基であり、Yは薬学的に許容でき
    るアニオンである)の化合物との第四級アンモニウム
    塩。 5.R1がシクロアルキル基である、請求の範囲第1項〜
    第4項のいずれか一項に記載の化合物。 6.R1が直鎖または枝分れ鎖アルキル基である、請求の
    範囲第1項〜第4項のいずれか一項に記載の化合物。 7.R1がメチル、エチルまたはプロピルである、請求の
    範囲第6項記載の化合物。 8.R7がメチルであり、Yがハライド、サルフェート、
    アルキルサルフェートまたはアルキルスルホネートであ
    る、請求の範囲第1項〜第7項のいずれか一項に記載の
    第四級アンモニウム塩。 9.:式(式中、R1は請求の範囲第1項記載のとおりである) を有する、請求の範囲第1項記載の化合物。 10.R1がシクロアルキル基である、請求の範囲第9項
    記載の化合物。 11.R1がシクロアルキルである、請求の範囲第10項記
    載の化合物。 12.R1が直鎖または枝分れ鎖アルキル基である、請求
    の範囲第9項記載の化合物。 13.R1がメチルである、請求の範囲第12項記載の化合
    物。 14.R1がエチルである、請求の範囲第12項記載の化合
    物。 15.R1がイソプロピルである、請求の範囲第12項記載
    の化合物。 16.シュウ酸塩の形態における請求の範囲第9項〜第
    15項のいずれか一項に記載の化合物。 17.式: (式中、R1およびYは請求の範囲第1項記載のとおりで
    ある) を有する、請求の範囲第1項記載の化合物。 18.R1がシクロアルキル基である、請求の範囲第17項
    記載の化合物。 19.R1がシクロアルキルである、請求の範囲第18項記
    載の化合物。 20.R1が直鎖または枝分れ鎖アルキル基である、請求
    の範囲第17項記載の化合物。 21.R1がメチルである、請求の範囲第20項記載の化合
    物。 22.R1がエチルである、請求の範囲第20項記載の化合
    物。 23.R1がイソプロピルである、請求の範囲第20項記載
    の化合物。 24.YがI-またはCH3SO4 -である、特許の範囲第17項
    〜第23項のいずれか一項に記載の化合物。 25.式:(式中、R1は請求の範囲第1項記載のとおりである) を有する、請求の範囲第1項記載の化合物。 26.式: (式中、R1およびYは請求の範囲第1項記載のとおりで
    ある) を有する、請求の範囲第1項記載の化合物。 27.下記の式(I)で表される化合物、あるいは式
    (I)の化合物と式、R7Y(式中、R7は5個までの炭素
    原子を有するアルキル基であり、Yは薬学的に許容でき
    るアニオンである)の化合物との第四級アンモニウム塩
    の抗コリン作用有効量およびそれに対する薬学的に許容
    できる担体を含む、抗コリン作用薬。 式: 〔式中、 R1は8個までの炭素原子を有する直鎖または枝分れ鎖ア
    ルキルあるいはシクロアルキル基であり; R2は8個までの炭素原子を有するアリール、シクロアル
    キルまたはアルキル基であり; R3はHまはたR2により規定される基であり; Xは (式中、R8はHあるいは5個までの炭素原子を有する直
    鎖または枝分れ鎖アルキル基である)であり;mは0〜4
    の整数であり; R4(式中、R5は5個までの炭素原子を有するアルキル基で
    ある)であり;または R4は式: (式中、Zは0〜3の整数である) のオルト−、メタ−またはパラ−ピリジルアルキル基で
    ある。〕 28.下記の式で表される化合物を含む請求項27記載の
    抗コリン作用薬。 (式中、R1およびYは請求の範囲第27項記載のとおりで
    ある) 29.下記の式で表される化合物を含む請求項27記載の
    抗コリン作用薬。 式: (式中、R1およびYは請求の範囲第27項記載のとおりで
    ある) 30.下記の式(I)で表される化合物、あるいは式
    (I)の化合物と式、R7Y(式中、R7は5個までの炭素
    原子を有するアルキル基であり、Yは薬学的に許容でき
    るアニオンである)の化合物との第四級アンモニウム塩
    の散瞳作用有効量およびそれに対する薬学的に許容でき
    る担体を含む、散瞳剤。 式: 〔式中、 R1は8個までの炭素原子を有する直鎖または枝分れ鎖ア
    ルキルあるいはシクロアルキル基であり; R2は8個までの炭素原子を有するアリール、シクロアル
    キルまたはアルキル基であり; R3はHまはたR2により規定される基であり; Xは (式中、R8はHあるいは5個までの炭素原子を有する直
    鎖または枝分れ鎖アルキル基である)であり;mは0〜4
    の整数であり; R4(式中、R5は5個までの炭素原子を有するアルキル基で
    ある)であり;または R4は式: (式中、Zは0〜3の整数である) のオルト−、メタ−またはパラ−ピリジルアルキル基で
    ある。〕 31.下記の式で表される化合物を含む請求項30記載の
    散瞳剤。 式:(式中、R1およびYは請求の範囲第30項記載のとおりで
    ある) 32.下記の式で表される化合物を含む請求項30記載の
    散瞳剤。 式: (式中、R1およびYは請求の範囲第30項記載のとおりで
    ある)
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