JP2671782B2 - プレキャスト鉄筋コンクリート柱 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート柱

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JP2671782B2
JP2671782B2 JP28926793A JP28926793A JP2671782B2 JP 2671782 B2 JP2671782 B2 JP 2671782B2 JP 28926793 A JP28926793 A JP 28926793A JP 28926793 A JP28926793 A JP 28926793A JP 2671782 B2 JP2671782 B2 JP 2671782B2
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reinforced concrete
precast reinforced
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cavity
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耕喜 前田
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレキャスト鉄筋コン
クリート柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般のプレキャスト鉄筋コンクリート柱
においては、プレキャスト鉄筋コンクリート柱相互の接
合のため上端に鉄筋が突出しており、下端には鉄筋の下
端を取り囲むように鋼管が埋設されていて、鋼管により
鉄筋挿入用の空洞を形成している。この空洞に下階の突
出鉄筋が挿入され、空隙部にグラウトを注入して所謂ス
リーブジョイント工法で接合される。このため、スリー
ブである鋼管には柱表面に開口するグラウト注入孔とグ
ラウト確認孔とが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のプレキャスト鉄
筋コンクリート柱ではグラウトにより継手強度を確保す
るため相当大きい空洞容積を必要とし、埋設される鋼管
としては内径が柱主筋に比して相当大きいものが使用さ
れ、更に、鋼管は肉厚であるのでその外径はさらに大き
くなり次のような問題が生じている。(1)納まりの関
係で柱主筋の配置間隔を広くする必要があり、所定数の
柱主筋を配置するにはコンクリート断面を不必要に大き
くしなければならない(2)鋼管に対して必要なかぶり
コンクリート厚を確保すると柱主筋に対するかぶりコン
クリート厚が不必要に大きくなる(3)鋼管が埋設され
ている部位と埋設されていない部位とでフープ筋の大き
さを変える必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、柱主筋の基本
継手として突き合わせ溶接を採用し、グラウト注入をそ
れの補強手段とすることにより、接合部にスリーブを埋
設することもなく、接合部の空洞容積を小さくして上記
の問題点を一挙に解決したプレキャスト鉄筋コンクリー
ト柱である。
【0005】即ち、本発明は、上端に接合用突出鉄筋を
有し、下端に突出鉄筋挿入用の空洞を有するプレキャス
ト鉄筋コンクリート柱において、該空洞が蛇腹状の形状
であり、鉄筋嵌合用開口、グラウト注入孔、グラウト確
認孔の他に柱表面に開口している突き合わせ溶接窓を有
することを特徴とするプレキャスト鉄筋コンクリート柱
である。
【0006】本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート柱
下端の空洞には、従来どうり下階柱の突出鉄筋が挿入さ
れ、上下の柱主筋の先端を相互に突き合わせ溶接する。
そのため空洞には溶接窓が開けられている。空洞の容積
を小さくしてもどうしても柱主筋とコンクリートとの間
には空隙が生ずるので、この空隙にグラウト材を充填し
て柱主筋とコンクリートとの結合を強固にする必要があ
る。そのため空洞にはのグラウト注入孔、グラウト確認
孔が設けられる。このグラウト材の充填による結合に際
しては、空洞に接する柱主筋面、コンクリート面ともに
凹凸面であることが好ましいことはいうまでもない。そ
のため空洞のコンクリート面は蛇腹状の凹凸面となって
いる。(柱主筋には異形鉄筋などの凹凸面のあるものが
使用される。) 本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート柱を製造する方
法としては、例えば次の方法が挙げられる。
【0007】従来の鋼管に代えて、内管が薄肉の硬質プ
ラスチック管や鋼管であり、外管が蛇腹状に成形された
弾性体であり蛇腹の上下のくびれた箇所で内管に接着し
た異形二重管を使用し、外周面に剥離材を塗布し、内管
と外管の中間に空気あるいは水を入れて加圧して異形二
重管の外管を膨張させた状態で各柱主筋に取りつけ、他
の挿入物と一緒に型枠内に設置する。コンクリートを打
設してプレキャスト鉄筋コンクリート柱を成形したのち
内管と外管の中間の空気あるいは水を抜いて外管を収縮
させて引き抜いて空洞を形成する。この際、他の溶接
窓、グラウト注入孔、グラウト確認孔などの形成用挿入
物も併せて引き抜いて撤去する。
【0008】このようにして製造された本発明のプレキ
ャスト鉄筋コンクリート柱の接合部の空洞には、柱主筋
以外には接合用スリーブが介在せず、かつ突き合わせ溶
接が採用できるので接合部の空洞容積が従来のものに比
して大幅に小さくなる。
【0009】この結果、(1)コンクリート断面を不必
要に大きくしなくても、所定数の柱主筋を配置できる。
(2)かぶりコンクリート厚については柱主筋について
のみ考えればよいので不必要に大きくなることはない。
(3)部位によってフープ筋の大きさを変える必要はな
く、全部位同一寸法でよい。(4)スリーブとしての高
価な鋼管の使用の必要はなく、原価が低減する。などの
効果が達成される。
【0010】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0011】図1は本発明のプレキャスト鉄筋コンクリ
ート柱の一例およびプレキャスト鉄筋コンクリート柱を
製造する際に使用する異形二重管の一例を示し、(a)
は異形二重管の斜視図、(b)はプレキャスト鉄筋コン
クリート柱を建込んだ状態の縦断面図、(c)は(b)
のA−A矢視図である。
【0012】(a)は本発明のプレキャスト鉄筋コンク
リート柱を製造する際に使用する異形二重管の一例で内
管1は薄肉の硬質プラスチック管や鋼管であり、外管2
は蛇腹状に成形されたゴムや軟質プラスチック製の弾性
体である。蛇腹の上下端のくびれた箇所で内管1に接着
して異形二重管の中間は密閉室となっており、下方に孔
3が設けられている。外管2の途中のくびれた箇所は密
閉室の連通を妨げない程度に適当箇所で内管1に接着し
て置くのが好ましい。孔3は密閉室内の空気または水を
排出させるためのもので管(図示せず)を介して柱下端
の外部に通じている。プレキャスト鉄筋コンクリート柱
の製造の際には密閉室に空気あるいは水を入れて加圧し
て外管2を膨張させ内管1に各柱主筋5を挿入して各柱
主筋5に取りつける。そして、外管2の周面に剥離材を
塗布しておく。この状態で型枠内に設置して、コンクリ
ートを打設してプレキャスト鉄筋コンクリート柱を成形
したのち密閉室の空気あるいは水を抜いて外管2を収縮
させて引き抜き、溶接窓、グラウト注入孔、グラウト確
認孔を備えた空洞が形成される。
【0013】(b)、(c)は本発明のプレキャスト鉄
筋コンクリート柱を建込んだ状態の縦断面図、および
(b)のA−A矢視図である。
【0014】下階の施工完了後、当階の床より突出して
いる柱主筋9を空洞に挿入しながらプレキャスト鉄筋コ
ンクリート柱4を建込む。下階の柱主筋9の上端と当階
の柱主筋5の下端とは溶接窓6が開いている箇所で突き
合わさっているので、溶接窓6より突き合わせ溶接を行
い、柱主筋9と柱主筋5とを一体とする。溶接窓6を塞
いだ後、グラウト注入孔7よりグラウト材を注入し上方
のグラウト確認孔8によりグラウト材が完全に注入され
たこと確認してプレキャスト鉄筋コンクリート柱4の接
合作業は完了し、上階の梁、床の施工にはいる。
【0015】
【発明の効果】
(1)コンクリート断面を不必要に大きくしなくても、
所定数の柱主筋を配置できる。(2)かぶりコンクリー
ト厚については柱主筋についてのみ考えればよいので不
必要に大きくなることはない。(3)部位によってフー
プ筋の大きさを変える必要はなく、全部位同一寸法でよ
い。(4)スリーブとしての高価な鋼管の使用の必要は
なく、原価が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート柱の一
例およびプレキャスト鉄筋コンクリート柱を製造する際
に使用する異形二重管の一例を示し、(a)は異形二重
管の斜視図、(b)はプレキャスト鉄筋コンクリート柱
を建込んだ状態の縦断面図、(c)は(b)のA−A矢
視図である。
【符号の説明】
1・・内管、2・・外管、3・・孔、4・・プレキャス
ト鉄筋コンクリート柱、5・・当階柱主筋、6・・溶接
窓、7・・グラウト注入孔、8・・グラウト確認孔、9
・・当階柱主筋、10・・パネルゾーン、11・・フー
プ筋。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に接合用突出鉄筋を有し、下端に突
    出鉄筋挿入用の空洞を有するプレキャスト鉄筋コンクリ
    ート柱において、該空洞が蛇腹状の形状であり、鉄筋嵌
    合用開口、グラウト注入孔、グラウト確認孔の他に柱表
    面に開口している突き合わせ溶接窓を有することを特徴
    とするプレキャスト鉄筋コンクリート柱。
JP28926793A 1993-11-18 1993-11-18 プレキャスト鉄筋コンクリート柱 Expired - Lifetime JP2671782B2 (ja)

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JPH07139092A JPH07139092A (ja) 1995-05-30
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