JP2671037B2 - 電子学習機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電子学習機に関し、さらに詳言すれば問題の
選択のときページ番号範囲内における同一学習項目の問
題選択を可能にした電子学習機に関する。

（従来技術） 従来の電子学習機は複数の問題と問題のそれぞれに対
する正解答とが記憶させてあり、問題を出題して、出題
問題に対して解答をし、出題問題に対する正解答を読み
出し、自己の解答と比較することによって自己の解答の
正誤を判定して学習を進めるように構成されている。

（発明が解決しようとする課題） しかし上記した従来の電子学習機における問題の選択
は、たとえば教科書ページ番号を指定することにより該
当教科書ページに対応させてある問題から選択が可能な
ように構成されていた。

しかるに、複数ページにわたって教科書ページ番号を
指定し、その範囲内における所望学習項目の学習をした
い場合等においては、一々問題を読み出してみて、読み
出された問題がどの学習項目の問題であるかを判断して
選択し、学習を進めなければならず、能率が良くないと
いう問題点があった。

本発明は問題選択において所望ページ範囲内における
所望学習項目の問題の選択を容易にした電子学習機を提
供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明の電子学習機は第１図に示す如く、少なくとも
複数の問題および各問題に対する正解答を記憶させた第
１記憶手段10と、第１記憶手段10に記憶の夫々の問題に
対応する学習項目を記憶させた第２記憶手段11と、第２
記憶手段11に記憶の夫々の学習項目と教科書ページ番号
とを対応させたページ番号情報を記憶させた第３記憶手
段12と、教科書ページ番号によりページ範囲を指定する
第１指定手段15と、出力装置14と、第１指定手段15によ
って指定された教科書ページ番号にもとづき教科書ペー
ジ番号情報を参照して指定された教科書ページ番号に対
応する学習項目を検索し検索された学習項目を出力装置
に表示させる第１制御手段16と、出力装置14に表示され
た学習項目中の所望学習項目を指定する第２指定手段17
と、第２指定手段によって指定された学習項目に対応す
る問題および問題に対する正解答を各別に第１記憶手段
から検索して出力装置14に表示させる第２制御手段18と
を備えたことを特徴とするものである。

（作用） 上記の如く構成した本発明の電子学習機においては、
第１指定手段15によって教科書ページ番号によりページ
範囲の指定をする。この指定により第１制御手段16の制
御のもとに、第３記憶手段12に記憶の教科書ページ番号
と学習項目との対応を示すページ番号情報が参照され
て、教科書ページ番号に対応する学習項目が第２記憶手
段11から検索され、出力装置14に検索された学習項目が
表示される。出力装置14において表示された学習項目は
指定された教科書ページ番号で指定された範囲における
学習項目である。

出力装置14に表示された学習項目を視て、第２指定手
段17により所望学習項目が指定される。この指定により
指定された学習項目に対応する問題および正解答が各別
に第１記憶手段10から第２制御手段18の制御のもとに検
索されて出力装置14に表示される。

したがって、教科書ページ番号によりページ範囲を指
定することにより、該範囲内の学習項目が表示され、選
択した学習項目の問題および問題に対する正解答が各別
に表示されることになる。

（実施例） 以下、本発明を実施例により説明する。

第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。

本発明の一実施例における電子学習機は、中央処理装
置（CPU）１、プログラム等を記憶させたROM2、RAM3、
読み出し書き込み可能な不揮発性の外部記憶装置４、キ
ー入力装置５、表示装置６およびプリンタ７を備えてい
る。

外部記憶装置４は電子学習機の制御手段が記憶されて
いる教授部領域4A、複数の問題および各問題に対する正
解答等が問題のポインタ（以下、問題ポインタ）と共に
記憶されている問題・解答部領域4B、問題・解答部領域
4Bに記憶されている問題に対応する学習項目が、学習項
目のポインタ（以下学習項目情報ポインタ）と共に記憶
されている学習項目情報部領域4C、学習項目と教科書ペ
ージ番号とを対応させたページ番号情報が記憶されたペ
ージ情報部領域4Dを備えている。外部記憶装置４はたと
えば教科書の種別毎に用意されている。

ROM2にはブートストラッププログラムが記憶させてあ
る。

RAM3には外部記憶装置４の教授部領域4Aに対応して教
授部領域3A、問題・解答部領域4Bに記憶の問題・解答を
呼び出すための問題ポインタを記憶させる問題・解答部
ポインタ領域3B、学習項目情報部領域4Cに記憶の学習項
目を呼び出すための学習項目情報ポインタを記憶させる
学習項目情報部ポインタ領域3C、入力ページ部領域3E、
表示装置６およびプリンタ７に出力するべき画像情報を
編集する表示用RAM領域3Fを備えており、電源の投入に
より外部記憶装置４の教授部領域4Aの記憶内容が教授部
領域3Aに書き込まれる。

さらに入力ページ部領域3Eに書き込まれた記憶内容に
ともなってページ情報部領域4Dに記憶のページ番号情報
を参照して、学習項目情報ポインタが学習項目情報部ポ
インタ領域3Cに転送、書き込まれる。

またさらに入力ページ部領域3Eに書き込まれた記憶内
容に対応する学習項目情報部ポインタにより指示された
学習項目に対する問題ポインタが問題・解答部ポインタ
領域3Bに転送・書き込まれる。

キー入力装置５には、ファンクションキー5₁、カーソ
ルキー5₂、スクロールキー5₃、実行キー5₄、ページ番号
等の指定をするためのテンキー5₅、終了キー5₆等を備え
ている。ファンクションキー5₁は、表示装置６の下欄に
表示される機能等を選択するためのキー、例えば問題要
求キー5₁₁、印刷指示キー5₁₂等である。カーソルキー5₂
は表示装置６の画面上に表示されるカーソル（項目を選
択するための網掛け表示）を移動させるキー、スクロー
ルキー5₃は表示装置６の画面上の表示を上下に移動させ
るキー、実行キー5₄は項目の選択や機能の実行を指示さ
せるキー、5₆は学習の終了を指定するキーである。

上記の如く構成された本発明の一実施例における作用
を、第３図にしたがって数学学習の場合に適用した例で
説明する。

電源の投入によりROM2に記憶されたブートストラップ
プログラムによって、教授部領域4Aの記憶内容が教授部
領域3Aに書き込まれ、教授部領域3Aに記憶されたメニュ
ーデータが表示用RAM領域3Fで画面表示用のデータに展
開され、表示装置６の画面上に表示される。この表示画
面はたとえば第４図に示す如くであり、数学学習の項目
を含んでいる。ここで数学学習が選択されるものとす
る。数学学習の選択は、数学学習の表示位置にまでカー
ソルキー5₂の操作によってカーソル位置を移動させ、実
行キー5₄を押圧することにより行なわれる。

数学学習が選択されたときの表示装置６における表示
は第５図に示す如くであり、この時点において未だ教科
書のページによる学習範囲が指定されていない状態であ
るが、第５図においては後記するステップS₁における学
習範囲が指定された状態を示している。

この状態において、テンキー5₅を押圧することによっ
て、教科書のページ番号による学習範囲の指定をする
（ステップS₁）。指定された学習範囲データは入力ペー
ジ部領域3Bに記憶される。学習範囲として20ページから
30ページが指定されたものとする。この指定に続いて終
了キー5₆が押圧されているか否かがチェックされる（ス
テップS₂）。ステップS₂において終了キー5₆が押圧され
ていないと判別されると、入力されたページ範囲が教科
書のページ内であるか否かがチェックされる（ステップ
S₃）。ステップS₃において教科書のページ内にあると判
別されると、指定された20ページから30ページまでの教
科書ページ範囲におけるページ番号情報が参照されて、
教科書ページ範囲内における学習項目が学習項目情報部
領域4Cに記憶されているか、すなわち学習項目があるか
否かがチェックされる（ステップS₄）。ステップS₄にお
いて学習項目があると判別されたときは、指定された頁
範囲内における学習項目に対する学習項目情報ポインタ
が学習項目情報部ポインタ領域3Cにロードされると共
に、指定された頁範囲内における学習項目が学習項目情
報部領域4Cから読み出されて表示用RAM3Fで表示用のデ
ータに展開されて表示装置６に学習項目が一覧表示され
る（ステップS₅）。

ステップS₅に続いてステップS₅において表示された学
習項目一覧表示中から学習を望む学習項目が指定される
（ステップS₆）。学習項目の指定は希望学習項目位置に
カーソルを移動させ、実行キー5₄を押圧することにより
行なうことは数学学習選択の場合と同様である。

ステップS₆に続いて終了キー5₆が押圧されたか否かが
チェックされ（ステップS₇）、終了キー5₆が押圧されて
いないと判別されたときは学習項目入力が正常であった
か否かがチェックされる（ステップS₈）。学習項目入力
が正常であったと判別されると学習項目情報部ポインタ
領域3Cに記憶の学習項目情報ポインタ中において、ステ
ップS₆において指定された学習項目に対する学習項目情
報ポインタ以外の学習項目情報ポインタは消される。続
いて問題要求キー5₁₁が押圧されたか否かがチェックさ
れる（ステップS₉）。ステップS₉において問題要求キー
5₁₁が押圧されたと判別されたときは、ステップS₉に続
いてステップS₁において指定された教科書のページ範囲
内であって、かつ学習項目情報部ポインタ領域3Cに記憶
の学習項目情報ポインタすなわちステップS₆において指
定された学習項目の該当問題が検索され、検索された問
題ポインタが問題・解答部ポインタ領域3Bにロードされ
る（ステップS₁₀）。ステップS₁₀に続いて印刷指示キー
5₁₂が押圧されたか否かがチェックされ（ステップS₁₁）
印刷指示キー5₁₂が押圧されたと判別されたときは、問
題・解答部ポインタ領域3Bに記憶されている問題ポイン
タに対応する問題が問題・解答部領域4Bから読み出され
て表示用RAM領域3Fで印刷用のデータに展開され、問題
がプリンタ７によって印刷される（ステップS₁₂）。

ステップS₁₁において印刷指示キー5₁₂が押圧されたと
判別されないときは、印刷の場合に代って表示用のデー
タに展開されて、問題が表示装置６に表示される（ステ
ップS₁₃）。

ステップS₉において問題要求キー5₁₁が押圧されたと
判別されないと４きは、ステップS₉に続いてステップS₁
において指定された教科書のページ範囲内であって、か
つステップS₆において指定された学習項目の該当問題が
検索され、検索された問題ポインタが問題・解答部ポイ
ンタ領域3Bにロードされる（ステップS₁₁₀）。ステップ
S₁₁₀に続いて印刷指示キー5₁₂が押圧されたか否かがチ
ェックされ（ステップS₁₁₁）、印刷指示キー5₁₂が押圧
されたと判別されたときは、問題・解答部ポインタ領域
3Bに記憶されている問題ポインタに対応する問題の正解
答が問題・解答部領域4Bから読み出されて表示用RAM領
域3Fで印刷用のデータに展開され、正解答がプリンタ７
によって印刷される（ステップS₁₁₂）。

ステップS₁₁₁において印刷指示キー5₁₂が押圧された
と判別されないときは、印刷に代って表示用のデータに
展開されて、正解答が表示装置６に表示される（ステッ
プS₁₁₃）。

なお、上記した一実施例において、数学学習の場合を
例示したが、これに限る必要はなく、他の強化の学習に
ついても同様に適用できる。

（発明の効果） 以上説明した如く本発明によれば、教科書ページ番号
により指定された範囲におけるページ番号情報が参照さ
れて、指定された教科書ページ番号に対応する学習項目
が検索され、検索された学習項目中から選択した学習項
目に対応する問題または正解答を表示するように構成し
たため、所望ページ範囲内における所望学習項目の問題
および正解答の選択が容易にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図。 第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図。 第３図は本発明の一実施例の作用の説明に供するフロー
チャート。 第４図および第５図は本発明の一実施例におけるメニュ
ー表示の一例を示す図および数学学習選択時における表
示の一例を示す図。 10、11および12……第１、第２および第３記憶手段、14
……出力装置、15および17……第１および第２指定手
段、16および18……第１および第２制御手段。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも複数の問題および各問題に対す
   る正解答を記憶させた第１記憶手段と、第１記憶手段に
   記憶の夫々の問題に対応する学習項目を記憶させた第２
   記憶手段と、第２記憶手段に記憶の夫々の学習項目と教
   科書ページ番号とを対応させたページ番号情報を記憶さ
   せた第３記憶手段と、教科書ページ番号によりページ範
   囲を指定する第１指定手段と、出力装置と、第１指定手
   段によって指定された教科書ページ番号にもとづき教科
   書ページ番号情報を参照して指定された教科書ページ番
   号に対応する学習項目を検索し検索された学習項目を出
   力装置に表示させる第１表示手段と、出力装置に表示さ
   れた学習項目中の所望学習項目を指定する第２指定手段
   と、第２指定手段によって指定された学習項目に対応す
   る問題および問題に対する正解答を各別に第１記憶手段
   から検索して出力装置に表示させる第２制御手段とを備
   えたことを特徴とする電子学習機。