JP2671006B2 - 硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物 - Google Patents

硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物

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JP2671006B2 JP63090254A JP9025488A JP2671006B2 JP 2671006 B2 JP2671006 B2 JP 2671006B2 JP 63090254 A JP63090254 A JP 63090254A JP 9025488 A JP9025488 A JP 9025488A JP 2671006 B2 JP2671006 B2 JP 2671006B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は静電塗装、電着塗装あるいはTFS(トリクレ
ンフィニッシングシステム)塗装等によるアルミニウム
等の金属材料の硬化塗膜面に密着良好な上塗り塗装用樹
脂組成物に関し、さらに詳しくは水酸基を有する単量体
及びカルボキシ基もしくはエポキシ基を有する単量体を
それぞれ特定量ずつ共重合してなるアクリル系共重合体
と、特定のブロック化イソシアネート化合物とを含有し
てなる金属材料の硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物に
関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来、そのまゝでは酸化され易い金属材料、例えばア
ルミニウム材料等は、通常、酸化の進行を防ぐため、あ
らかじめ陽極酸化処理あるいはリン酸ベーマイトなどに
よる化学処理等を施した後、防錆効果をさらに高めるた
めに、その上にアクリル/メラミン系樹脂等の塗料で電
着塗装、静電塗装、あるいはTFS(トリクレンフィニッ
シングシステム)塗装等により塗装して硬化塗膜を設け
ている。これらの硬化塗膜を有するアルミニウム材料の
色はアルミニウム基材の色を生かしたシルバー色と、主
として金属酸化物を利用したブラウン色の2色がその大
半を占めている。
近年、ユーザーの好みにあったカラフルな色調がアル
ミニウム等の金属材料に求められ、従来のシルバー、ブ
ラウン系統以外のカラー化が必要となってきた。
例えば、アルミニウム材料をカラー化するためには、
従来の電着塗装、静電塗装あるいはTFS塗装等の硬化塗
膜の上にカラー塗装を行なう必要がある。
しかるに、上記のような硬化塗膜は、耐摩耗性、耐溶
剤性等を具備させるのに十分な架橋がなされており、従
来のアクリル/メラミン系樹脂やアクリル/イソシアネ
ート系樹脂等を主成分とするカラー塗料をこのような硬
化塗膜面上に上塗りしても、該硬化塗膜面との間に十分
な密着力は得られなかった。
そのためこのようなカラー塗料を上塗りする場合に
は、硬化塗膜面を研摩し、それに伴って発生する研摩粉
をふき取ってからカラー塗料を塗装するなどの煩雑な工
程が不可避であった。
本発明者らは、これらの不都合を解決し、アルミニウ
ム等の金属材料の硬化塗膜面に対して優れた密着力を有
するカラフルな上塗り塗装用組成物を得るべく鋭意研究
を行なったところ、水酸基を有する単量体及びカルボキ
シル基もしくはエポキシ基を有する単量体をそれぞれ特
定量ずつ共重合してなるアクリル系共重合体と、特定の
ブロック化イソシアネート化合物とを含有してなる樹脂
組成物を用いることによって、これらの不都合を解決し
得ることを見出し、本発明を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、 (1)下記(A)〜(D)、 (A)下記(a)〜(d)単量体の合計100重量%、 (a)一般式H2C=CR1COOR2(但し、R1はHもしくはCH3
を表し、R2はC1〜C20の直鎖もしくは分岐アルキル基を
表わす)で示されるアクリル酸もしくはメタクリル酸エ
ステル単量体50〜94.5重量%、 (b)分子中に少なくとも1つの水酸基を有するモノビ
ニル系単量体5〜30重量%、 (c)C3〜C5のα,β−不飽和モノ−もしくはジ−カル
ボン酸単量体と、分子中に少なくとも1つのエポキシ基
を有するモノビニル系単量体とからなる群から選ばれる
少なくとも1種の単量体0.5〜10重量%、及び、 (d)上記(a)〜(c)の単量体と共重合可能な、該
(a)〜(c)とは異なる共単量体0〜44.5重量%、 を共重合してなるアクリル系共重合体であって、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーによって測定した重
量平均分子量が2万〜20万であり、且つ示差熱分析計を
用いて測定したガラス転移点が−30〜60℃であるアクリ
ル系共重合体、 (B)解離温度120〜230℃の非芳香族系ブロック化イソ
シアネート化合物、 (C)沸点140℃以上の高沸点溶媒を含む2種以上の沸
点の異なる有機溶媒からなる混合溶媒、並びに、 (D)顔料、 を含有してなる硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物であ
って、上記非芳香族系ブロック化イソシアネート化合物
(B)の解離時のイソシアネート基の量が上記アクリル
系共重合体(A)中の水酸基1当量に対して0.5〜2.0当
量の範囲であり、且つ該塗装用樹脂組成物中の顔料
(D)の量がPWCで20〜70%の範囲であることを特徴と
する硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物、 の提供を目的とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
前記(a)一般式H2C=CR1COOR2で表わされるアクリ
ル酸もしくはメタクリル酸エステル単量体としては、R1
がHもしくはCH3であり、R2がC1〜C20の直鎖もしくは分
岐アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、シ
クロヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、n−ノニル基、i−ノニル基、n−デシル基、ラウ
リル基、ドデシル基、ステアリル基等が挙げられる。
このようなアクリル酸もしくはメタクリル酸エステル
単量体としては、例えば、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、i−ブチルア
クリレート、t−ブチルアクリレート、シクロヘキシル
アクリレート、n−オクチルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、n−ノニルアクリレート、i−
ノニルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリ
ルアクリレート等のアクリル酸エステル単量体;例え
ば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、n−オクチルメタクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、n−ノニルメタクリレート、i−ノニ
ルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリ
ルメタクリレート等のメタクリル酸エステル単量体を挙
げることができる。
前記(a)アクリル酸もしくはメタクリル酸エステル
単量体の使用量は、良好な耐候性、耐薬品性の保持等の
観点から、前記(a)〜(d)単量体の合計100重量%
に対して50〜94.5重量%、好ましくは70〜92重量%であ
る。
前記(b)分子中に少なくとも1つの水酸基を有する
モノビニル系単量体としては、例えば、ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート等の
アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル単量体;例え
ば、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート等のメタクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステル単量体;等の単量体を挙げることができる。
これら単量体(b)の使用量は、前記(a)〜(d)
単量体の合計量100重量%に対して5〜30重量%、好ま
しくは、7〜25重量%である。上記下限値未満では、得
られる硬化塗膜が十分な耐摩耗性、耐溶剤性が得られ難
く、上記上限値を超えると逆に塗膜がもろくなりがちで
好ましくない。
前記(c)のC3〜C5のα,β−不飽和モノ−もしくは
ジ−カルボン酸単量体としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、シトラコン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸等が挙げる
ことができる。また、分子中に少なくとも1つのエポキ
シ基を有するモノビニル系単量体としては、例えば、グ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等ア
クリル酸もしくはメタクリル酸のエポキシアルキルエス
テル単量体を挙げることができる。
前記(c)のモノ−もしくはジ−カルボン酸単量体
と、エポキシ基を有するモノビニル系単量体とからなる
群から選ばれる少なくとも1種の単量体の使用量は、前
記(a)〜(d)単量体の合計量の合計量100重量%に
対して0.5〜10重量%、好ましくは、0.5〜5重量%であ
る。該上限値を超えると安定な塗装用組成物が得られ難
く、該下限値未満では硬化塗膜面に対する密着力が不十
分になりがちであり好ましくない。
前記(d)の(a)〜(c)単量体と共重合可能な、
該(a)〜(c)とは異なる共単量体としては、例え
ば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸
ビニル等の飽和脂肪酸ビニル単量体;例えば、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビ
ニル単量体;例えば、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のシアン化ビニル単量体;等を挙げることがで
きる。これらの単量体(d)の使用量としては、前記
(a)〜(d)の単量体の合計100重量%に対して0〜4
4.5重量%であって、得られる塗膜のを耐候性を著しく
低下させない範囲内において適宜選択して用いることが
できる。
本発明に用いるアクリル系共重合体(A)は、前記
(a)〜(d)単量体をそれ自体公知の方法でラジカル
共重合することにより得ることができる。このようなラ
ジカル共重合の方法としては、得られる塗装用樹脂組成
物の、硬化塗膜面に対する密着力の良さ等の観点から溶
液重合法を採用するのが好ましい。
上記溶液重合法に用いる溶媒としては、例えば、酢酸
エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン系溶媒;例えば、トルエン、キシレン、メシチ
レン等の芳香族炭化水素系溶媒;例えば、メタノール、
エタノール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、i−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、t−ブチルアルコール等のアルコール系溶媒;例え
ば、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブ
チルカルビトール等のエーテルアルコール系溶媒;例え
ば、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオ
キサン、ジエチルセロソルブ、ジブチルセロソルブ、ジ
エチルカルビトール、ジブチルカルビトール等のエーテ
ル系溶媒;例えば、メチルセロソルブアセテート、エチ
ルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテー
ト、メチルカルビトールアセテート、エチルカルビトー
ルアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のエス
テルエーテル系溶媒等の有機溶媒を例示することがで
き、これらの中、エステル系溶媒、ケトン系溶媒、芳香
族炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、エステルエーテル
系溶媒等が特に好適に使用できる。これらの有機溶媒に
それぞれ単独で、または、2種以上適宜組合せて使用す
ることができる。
前記溶液重合法に使用し得るラジカル重合開始剤とし
ては、公知の油溶性ラジカル重合開始剤を使用すること
ができ、例えばベンゾイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、カプロイルパーオキサイド、ジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジ2−エチルヘキシ
ルパーオキシジカーボネート、ターシアリブチルパーオ
キシビバレート等の有機過酸化物;例えば2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4′−ジ
メチルバレロニトリル、2,2′−アソビス−4−メトキ
シ−2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物;等
をそれぞれ単独又は組み合せて使用することができる。
上記重合開始剤の使用量は一般に、単量体(a)〜
(d)の合計100重量部に対して、約0.01〜約0.3重量
部、より好ましくは約0.01〜約0.15重量部用いるのが良
い。
前記溶液重合においては、必要に応じて、連鎖移動剤
を使用することができる。連鎖移動剤は、通常のラジカ
ル重合に使用し得るものならいかなるものでもよく、例
えばシアノ酢酸;アルキル基C1〜C8のシアノ酢酸アルキ
ルエステル類;ブロモ酢酸;アルキル基C1〜C8のブロモ
酢酸エステル類;アントラセン、フェナントレン、フル
オレン、9−フェニルフルオレンなどの芳香族化合物
類;パラニトロアニリン、ニトロベンゼン、ジニトロベ
ンゼン、パラニトロ安息香酸、パラニトロフェノール、
パラニトロトルエン等の芳香族ニトロ化合物類;ベンゾ
キノン、2,3,5,6−テトラメチルパラベンゾキノン等の
ベンゾキノン誘導対類;トリブチルボラン等のボラン誘
導体;四臭化炭素、四塩化炭素、1,1,2,2−テトラブロ
モエタン、トリブロモエチレン、トリクロロエチレン、
ブロモトリクロロメタン、トリブロモメタン、3−クロ
ロ−1−プロペン等のハロゲン化炭化水素類;クロラー
ル、フラルデヒド等のアルデヒド類;アルキル基C1〜C
18のアルキルメルカプタン類;チオフェノール、トルエ
ンメルカプタン等の芳香族メルカプタン類;メルカプト
酢酸;アルキル基C1〜C10のメルカプト酢酸アルキルエ
ステル類;アルキル基C1〜C12のヒドロキシアルキルメ
ルカプタン類;ビネン、ターピノレン等のテルペン類;
等を挙げることができる。
上記の如き連鎖移動剤を使用する場合、その使用量
は、前記単量体(a)〜(d)の合計100重量部当り約
0.005〜約3.0重量部用いるのが好ましい。
重合温度としては、一般に約50〜約200℃、好ましく
は約70〜約120℃の範囲が良い。
かくして得られる本発明に係るアクリル系共重合体
(A)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以
下、GPCと略称することがある)によって測定した重量
平均分子量は2万〜20万、好ましくは3万〜10万である
のがよい。該下限値以上では得られる塗装用樹脂組成物
の塗膜強度が優れており、また、該上限値以下では該組
成物の塗装に当っての作業性が優れているので、該重量
平均分子量は上記範囲内であるのが好ましい。
更に、上記アクリル系共重合体(A)の示差熱分析計
(DSC)を用いて測定したガラス転移点(以下、Tgと略
記することがある)は、好ましくは約−30〜60℃、特に
好ましくは、約−10〜約40℃であるのがよい。該下限値
以上では、耐溶剤性、耐摩耗性が良好であり、また、該
上限値以下では、脆性がなく強靭であるため該ガラス転
移点は該温度範囲内であるのが好ましい。
本発明の硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物は、前記
(a)〜(d)単量体を共重合してなるアクリル系共重
合体(A)並びに解離温度120〜230℃の非芳香族系ブロ
ック化イソシアネート化合物(B)を含有してなるもの
である。
上記の非芳香族系ブロック化イソシアネート化合物
(B)とは、非芳香族系ポリイソシアネート、あるい
は、これらの自己付加縮合体または該ポリイソシアネー
トとポリオール成分との付加物等のイソシアネート系プ
レポリマーを上記解離温度範囲で解離し得るようなブロ
ック剤でブロック化したものをいう。
上記非芳香族系ポリイソシアネートとしては、例え
ば、エチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレン
ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、1,8
−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタ
ン、1,2−ドデカンジイソシアネート、1,5−ジイソシア
ネート−1−メチルカルボキシペンタン、1,5−ジイソ
シアネート−1−イソシアネートアルキルカルボキシペ
ンタン等の如き脂肪族ポリイソシアネート;シクロブタ
ン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−ま
たは−1,4−ジイソシアネート、もしくはこれらの異性
体の混合物、1−イソシアネート−2−イソシアネート
メチルシクロペンタン、1−イソシアネート−3,3,5−
トリメチル−5−イソシアネートメチルシクロヘキサ
ン、ビシクロペンタントリイソシアネート、等の如き脂
環族ポリイソシアネート;2,4−または2,6−ヘキサヒド
ロトリレンジイソシアネートもしくはこれらの異性体の
混合物、ヘキサヒドロ−1,3−または−1,4−フェニレン
ジイソシアネート、もしくはこれらの異性体の混合物、
ヘキサヒドロ−1,3−または−1,4−キシリレンジイソシ
アネート、もしくはこれらの異性体の混合物、パーヒド
ロ−2,4′−または−4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、もしくはこれらの異性体の混合物等の如き芳
香族水添脂肪族ポリイソシアネート;等を挙げることが
できる。
上記ポリイソシアネートの自己付加縮合体としては、
例えば、これらポリイソシアネートの二量体であるウレ
チジオン化合物、三量体であるイソシアヌレート化合
物、これら二量体、三量体などの脱炭酸反応物である
(ポリ)カルボジイミド化合物、ウレトンイミン化合物
等を挙げることができる。
前記ポリイソシアネートと付加反応を行ない得るポリ
オール化合物としては、例えば、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール等の如き多価アルコール類;モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、プロパノールアミン等の如きアミノアルコール
類;該多価アルコール類、該アミノアルコール類、更に
はカテコール、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールS等の如きジフェノール類に対するエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド等アルキレンオキサイ
ド類の重付加生成物;該エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド等のアルキレンオキサイドの単独重合物お
よび共重合物等のポリエーテルポリオール類;アジピン
酸、コハク酸、フタル酸、マレイン酸、フマール酸等の
如き飽和または不飽和多価カルボン酸と、エチレングリ
コール、ブチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ブテンジオール等の如き飽和または不飽和多価アル
コールの所謂重縮合生成物であるポリエステルポリオー
ル類;1分子中に2個以上の水酸基を含むビニル系共重合
体等を列挙することができる。
前記の非芳香族系ポリイソシアネート、あるいは、こ
れらの自己付加縮合体、または、該ポリイソシアネート
とポリオール成分との付加物等のイソシアネート系プレ
ポリマーの中、得られる塗装用樹脂組成物の反応性の良
さ等の観点より、該ポリイソシアネートの三量体である
イソシアヌレート化合物、または、該ポリイソシアネー
トとトリメチロールプロパン等の多価アルコールとの付
加物が好ましく、該イソシアヌレート化合物が特に好ま
しい。
本発明に用いる非芳香族系ブロック化イソシアネート
化合物(B)のブロック剤としては、例えば、フェノー
ル、クレゾール、クロルフェノール、p−sec−ブチル
フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−オクチル
フェノール、p−ノニルフェノール等の如きフェノール
類;メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアル
コール類;アセトキシム、メチルエチルケトオキシム、
シクロヘキサノンオキシム等の如きオキシム類;ε−カ
プロラクタム、δ−バレロラクタム等のラクタム類;マ
ロン酸ジアルキルエステル、アセト酢酸アルキルエステ
ル、アセチルアセトン等の如き活性メチレン化合物;3−
ヒドロキシピリジン、8−ヒドロキシキノン等の如き塩
基性窒素化合物;n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシ
ルメルカプタン等の如きメルカプタン類;ジエチルアミ
ン、エチルプロピルアミン等の如きアミン類;および青
酸;等を列挙することができ、これらのブロック化剤の
中、120〜230℃、好ましくは150〜210℃の温度で解離し
てイソシアネート基を遊離させ得るものなら特に制限な
く用いることができる。
上記解離温度が120℃未満では、硬化塗膜面に対する
密着力が不十分になりがちである等の理由で好ましくな
く、該解離温度が230℃を超えると、高温の焼付温度に
よって共重合体劣化の可能性があること、焼付装置がコ
スト高となること、作業性に問題があること等の理由で
好ましくない。
本発明に係る非芳香族系ブロック化イソシアネート化
合物(B)と、前記アクリル系共重合体(A)との組成
比は、得られる本発明の塗装用樹脂組成物の硬化性の優
秀さの観点より、該アクリル系共重合体(A)中の水酸
基1当量に対して、該非芳香族系ブロック化イソシアネ
ート化合物(B)の解離時のイソシアネート基が好まし
くは0.5〜2.0当量、特に好ましくは0.7〜1.6当量である
のがよい。
本発明の塗装用樹脂組成物は、前記アクリル系共重合
体(A)、非芳香族系ブロック化イソシアネート化合物
(B)と共に、有機溶媒(C)及び顔料(D)に含有す
る。
上記の有機溶媒(C)としては、前記のアクリル系共
重合体の溶液重合に当って使用できる有機溶媒を挙げる
ことができる。このような有機溶媒(C)は、得られる
塗装用樹脂組成物の塗装・硬化工程においてワキ防止の
観点から、沸点140℃以上の高沸点溶媒を含む2種以上
の沸点の異なる有機溶媒を混合して用いる。該高沸点溶
媒の含有量は、塗装用樹脂組成物全量に対して10〜40重
量%程度の量であるのが好ましい。
顔料(D)としては、例えば酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、タルク、ベンガラ、黄
鉛、黄色酸化鉄、紺青、群青、鉄黒、モリブテン赤、亜
鉛黄、カーボンブラック等の無機顔料;アルミニウム
粉、亜鉛粉等の金属粉顔料;パーマネントレッド、キナ
クリドンレッド、レーキレッド、リゾールレッド、ピラ
ゾリニレッド、ハンザエロー10G、フタロシアニングリ
ーン、ピグメントグリーン、フタロシアニンブルー等の
有機顔料;等を挙げることができる。これらの顔料
(D)の使用量としては、PWC(塗膜中の顔料の重量濃
度)が20〜70%の範囲となるように用いられる。該PWC
値が20%未満と少な過ぎては、得られる塗膜の遮蔽性が
不十分となりがちで好ましくなく、また、70%を超えて
多過ぎては、塗膜強度が不足しがちである。硬化塗膜面
への密着性も低下する傾向にあり好ましくない。
また、本発明の塗装用樹脂組成物は、前記アクリル系
共重合体(A)、非芳香族系ブロック化イソシアネート
化合物(B)、混合溶媒(C)及び顔料(D)の他に、
必要に応じて、例えば、ジブチル錫ジラウレート等の有
機錫化合物、N−メチルモルホリン等の3級アミン、等
のブロック剤解離触媒;フタル酸エステル類、リン酸エ
ステル類、エポキシ化大豆油、ポリエステル系、エポキ
シ系などの可塑剤;ポリ(メタ)アクリル酸系、ポリス
チレン・マレイン酸系、アルキッド系、各種界面活性剤
系等の顔料分散剤;鉛塩系、金属石ケン系、有機スズ
系、エポキシ系などの安定剤;アミン系、フェノール
系、ベンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤;ベント
ナイト、シリカ、水素添加ヒマシ油、重合油などの粘度
・粘性調節剤;トリブロムサリチルアニリド、エチルベ
ンジルメチルアルキルアンモニウム、シクロヘキシルス
ルファメート、ナフトキノン誘導体、N−トリクロルメ
チルチオフタルイミド、メタ硼酸バリウムなどの防かび
剤;防虫剤;香料;などを配合することができる。これ
らの添加剤の配合量は、従来一般に使用されている程度
の量範囲で用いることができる。
本発明の塗装用樹脂組成物の製造に当っては、前記ア
クリル系共重合体(A)の溶液に直接顔料(D)を練り
込んでもよく、あるいは、上記の如き適宜な顔料分散剤
または該アクリル系共重合体溶液の一部で予め顔料
(D)を練った後、該アクリル系共重合体溶液と混合し
てもよいが、得られる塗膜の光沢の優秀さの観点から、
後者の方法による方が好ましい。この場合、前記非芳香
族系ブロック化イソシアネート化合物(B)の添加方法
としては、予め前記アクリル系共重合体(A)の溶液中
に該イソシアネート化合物(B)を添加した後、上記の
如き方法に従って顔料(D)を配合してもよいし、上記
に従って得られた該アクリル系共重合体(A)の溶液と
顔料(D)との配合物に、該イソシアネート化合物
(B)を添加してもよい。
得られる本発明の塗装用樹脂組成物は、例えば、TFS
塗装等が施されたアルミニウム等の金属材料の硬化塗膜
の表面に、刷毛塗り、スプレー塗り、ディッピングなど
によって、乾燥塗膜として10〜50μ程度の厚みで塗布す
るのがよい。
上記塗装用樹脂組成物の焼付け温度は、下記一般式で
表わされる範囲であることが好ましい。
TD−20TCTD+60 上記TCが(TD−20)〜(TD+60)の範囲では、硬化速
度が適度であり、また、TCが(TD+60)以下では、得ら
れる塗膜が下地の硬化塗膜に対して十分な密着力を有し
ているので、焼付け温度TCは該範囲内で適宜選択するの
がよい。さらにまた、該TCは、前記アクリル系共重合体
の分析・着色などを防止する観点から、約250℃以下の
温度範囲であるのが好ましい。
焼付け時間は、下地の硬化塗膜面との密着力の優秀さ
の観点から、15分以上であるのが望ましい。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
なお、得られる塗膜の物性試験は以下の方法によって
行なった。
(1)コバン目試験 JIS K−5400に準じて塗膜面を1mm間隔にゴバン目状に
カットした後、セロハンテープをカット面の上から貼り
付け、いきおいよく剥し、付着状態を調べる。ゴバン目
の数100個に対して、剥れずに残存する目の数で表示す
る。
(2)エレクセン試験 (1)と同様にしてゴバン目状にカットした試片を反
対面より5mm押し出し、カット面の塗膜の密着状態を観
察する。評価基準は以下のとおり。
○…剥離しない部分が面積比で95%以上 △…剥離しない部分が面積比で80%以上、 95%未満 ×…剥離しない部分が面積比で80%未満 (3)デュポン式衝撃試験 塗膜面に対して、径1/2インチ、重さ1kgの重りを50cm
の高さから落下させ、凹部の塗膜の剥離状態を観察す
る。評価基準は以下のとおり。
○…剥離しない部分が面積比で95%以上 △…剥離しない部分が面積比で80%以上、 95%未満 ×…剥離しない部分が面積比で80%未満 実施例1 撹拌装置、温度計、還流冷却管および加熱装置を備え
たガラス反応容器内に、ウレタンシンナー〔キシレン/
セロソルブアセテート/メチルイソブチルケトン(MIB
K)(沸点138〜141℃/156℃/117℃)≒40/35/25〕100重
量部を入れて90℃に加熱した。これに以下の混合物を2
時間で滴下した。
滴下終了後、ウレタンシンナー50重量部にBPO3重量部
(単量体合計100重量部に対して0.6重量部)を溶解した
溶液を60分で滴下した。さらに60分間90℃保持し、次い
でウレタンシンナー150重量部で希釈した後冷却した。
得られたアクリル系共重合体溶液は濃度約50重量%、粘
度13000cpsであり、該アクリル系共重合体のGPC法によ
る重量平均分子量(▲▼)は約6.5万、DSC法による
Tgは約−2℃であった。
このアクリル系共重合対溶液1000重量部に非芳香族ブ
ロック化イソシアネート化合物〔ヘキサメチレンジイソ
シアネート(HMDI)のシソシアヌレート型プレポリマー
をブロック剤でブロックしたもの。ブロック剤解離温度
195〜200℃。50重量%酢酸ブチル溶液。NCO含有量8.5重
量%(溶液中のNCO濃度)〕を320重量部(アクリル系共
重合体の水酸基1当量に対して解離時のイソシアネート
基約1当量)添加し、均一に混合した。
このアクリル系共重合体溶液とブロック化イソシアネ
ート化合物溶液とからなる混合物500重量部にガラスビ
ーズ500重量部を加えた後、ディスパーにて撹拌しなが
ら酸化チタン500重量部を徐々に加え混合した。ツブゲ
ージにて10μ以上の粗粒がなくなったのを確認した後、
更に該混合物500重量部を加え10分間混合して、次いて
ウレタンシンナー170重量部で希釈した上塗り塗装用樹
脂組成物を得た。該組成物の固形分濃度は約60重量%、
粘度2500cps、PWC50%の白色の組成物であった。
得られた塗装用樹脂組成物を粘度がフォードカップ
4で約40秒になるようにウレタンシンナーで希釈した
後、TFS法により既に硬化塗膜が形成されているアルミ
ニウム押出形材〔三協アルミニウム工業(株)製〕に乾
燥時の塗膜の厚みが20〜30μmになるようにスプレー塗
装し、180℃で30分乾燥硬化を行なった。
実施例2,3及び比較例1,2 実施例1において、2HEMAの量を変え、Tgを変えない
ようにBAとMMAの量を若干変える以外は同様にしてアク
リル系共重合体溶液を製造し、これに、該アクリル系共
重合体中の水酸基1当量当り解離時のイソシアネート基
が1当量となるように実施例1と同じブロック化イソシ
アネート化合物の量を変えて添加する以外は同様にして
上塗り塗装用樹脂組成物を作成し、実施例1と同様に塗
装を行ない、塗膜物性試験を行なった。該アクリル系共
重合体の単量体組成、▲▼、該塗装用樹脂組成物の
配合組成、諸物性、焼付け条件及び得られる塗膜物性を
第1表に示す。
実施例4,5及び比較例3 実施例1において、AAの量を変え、Tgを変えないよう
にBAとMMAの量を若干変える以外は同様にしてアクリル
系共重合体溶液を製造し、以下実施例1と同様にして上
塗り塗装用樹脂組成物を作成し、塗装し、塗膜物性試験
を行なった。該アクリル共重合体の単量体組成▲
▼、該塗装用樹脂組成物の配合組成、諸物性、焼付け条
件及び得られる塗膜物性を第1表に示す。
実施例6,7及び比較例4 実施例1で製造したアクリル系共重合体溶液を用い、
ブロック化イソシアネート化合物の使用量を変える以外
は実施例1と同様にして上塗り塗装用樹脂組成物を作成
し、塗装し、塗膜物性試験を行なった。該塗装用樹脂組
成物の配合組成、諸物性、焼付条件及び塗膜物性を第1
表に示す。
実施例8及び比較例5 実施例1で製造したアクリル系共重合体溶液を用い、
ブロック剤解離温度の異るブロック化イソシアネート
(HMDI系、イソシアヌレート型)を用いる以外は実施例
1と同様にして上塗り塗装用樹脂組成物を作成し、塗装
し、塗膜物性試験を行なった。該塗装用樹脂組成物の配
合組成、諸物性、焼付条件及び塗膜物性を第1表に示
す。
実施例9 実施例1において、AA10重量部の代りにグリシジルメ
タクリレート(GMA)10重量部用いる以外は実施例1と
同様にしてアクリル系共重合体溶液を製造し、上塗り塗
装用樹脂組成物を作成し、塗装し、塗膜物性試験を行な
った。該アクリル系共重合体の単量体組成、▲▼、
Tg、該塗装用樹脂組成物の配合組成、諸物性、焼付条件
及び塗膜物性を第1表に示す。
実施例10 実施例1において、MMA175重量部の代りにMMA75重量
部及びスチレン(St)100重量部を用いる以外は実施例
1と同様にしてアクリル系共重合体溶液を製造し、上塗
り塗装用樹脂組成物を作成し、塗装し、塗装物性試験を
行なった。該アクリル系共重合体の単量体組成、▲
▼、Tg、該塗装用樹脂組成物の配合組成、諸物性、焼付
条件及び塗膜物性を第1表に示す。
実施例11,12及び比較例6,7 実施例1において、BAとMMAとの比率を変えて、Tgを
変える以外は同様にしてアクリル系共重合体溶液を製造
し、上塗り塗装用組成物を作成し、塗装し、塗膜物性試
を行なった。該アクリル系共重合体組成、▲▼、T
g、該塗装用樹脂組成物の配合組成、諸物性、焼付条件
及び塗膜物性を第1表に示す。
実施例13 実施例1において、酸化チタン500重量部の代りにフ
タロシアニンブルー100重量部及び酸化チタン400重量部
用い、顔料分散剤としてポリアクリル酸系分散剤〔テキ
サホール963:ヘンケル白水(株)製〕3重量部を用いる
以外は実施例1と同様にして上塗り塗装用樹脂組成物を
作成し(固形分濃度60重量%、粘度2320cps、PWC50
%)、塗装し、塗膜物性試験を行なった。該塗装用樹脂
組成物の配合組成、諸物性、焼付条件及び塗膜物性を第
1表に示す。
〔効果〕 本発明の、水酸基を有する単量体及びカルボキシル基
もしくはエポキシ基を有する単量体をそれぞれ特定量ず
つ共重合してなるアクリル系共重合体と、解離温度の比
較的高い特定のブロック化イソシアネート化合物とを含
有してなる塗装用樹脂組成物を用いて、アルミニウム等
の金属材料の硬化塗膜面に上塗り塗装すると、高温によ
る硬化時に、ブロック化イソシアネート化合物の解離が
徐々に起こることとあいまって、溶媒揮散後のアクリル
系共重合体が一定時間流動性を有しているため、下地の
硬化塗膜面との密着が極めて優れている。
〔付記〕
1. 下記(A)並びに(B) (A)下記(a)〜(d)単量体の合計100重量%、 (a) 一般式H2C=CR1COOR2(但し、R1はHもしくはC
H3を表わし、R2はC1〜C20の直鎖もしくは分岐アルキル
基を表わす)で表わされるアクリル酸もしくはメタクリ
ル酸エステル単量体50〜94.5重量%、 (b) 分子中に少なくとも1つの水酸基を有するモノ
ビニル系単量体5〜25重量%、 (c) C3〜C5のα,β−不飽和モノ−もしくはジ−カ
ルボン酸単量体と、分子中に少なくとも1つのエポキシ
基を有するモノビニル系単量体とからなる群から選ばれ
る少なくとも1種の単量体0.5〜10重量%、及び、 (d) 上記(a)〜(c)の単量体と共重合可能な、
該(a)〜(c)とは異なる共単量体0〜44.5重量%、
を共重合してなるアクリル系共重合体、並びに、 (B)解離温度約120〜約230℃の非芳香族系ブロック化
イソシアネート化合物、 を含有してなる硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物。
2. 上記(A)アクリル系共重合体と(B)非芳香族系
ブロック化イソシアネート化合物の組成比が、該(A)
アクリル系共重合体中の水酸基価1当量に対して、該
(B)非芳香族系ブロック化イソシアネート化合物の解
離時のイソシアネート基価0.5〜2.0等量であることを特
徴とする上記1記載の組成物。
3. 上記(A)アクリル系共重合体の重量平均分子量が
約3万〜約10万であることを特徴とする上記1又は2に
記載の組成物。
4. 上記(A)アクリル系共重合体のガラス転移点が約
−10〜約50℃であることを特徴とする上記1〜3のいず
れかに記載の組成物。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)〜(D)、 (A)下記(a)〜(d)単量体の合計100重量%、 (a)一般式H2C=CR1COOR2(但し、R1はHもしくはCH3
    を表し、R2はC1〜C20の直鎖もしくは分岐アルキル基を
    表わす)で示されるアクリル酸もしくはメタクリル酸エ
    ステル単量体50〜94.5重量%、 (b)分子中に少なくとも1つの水酸基を有するモノビ
    ニル系単量体5〜30重量%、 (c)C3〜C5のα,β−不飽和モノ−もしくはジ−カル
    ボン酸単量体と、分子中に少なくとも1つのエポキシ基
    を有するモノビニル系単量体とからなる群から選ばれる
    少なくとも1種の単量体0.5〜10重量%、及び、 (d)上記(a)〜(c)の単量体と共重合可能な、該
    (a)〜(c)とは異なる共単量体0〜44.5重量%、 を共重合してなるアクリル系共重合体であって、ゲルパ
    ーミエーションクロマトグラフィーによって測定した重
    量平均分子量が2万〜20万であり、且つ示差熱分析計を
    用いて測定したガラス転移点が−30〜60℃であるアクリ
    ル系共重合体、 (B)解離温度120〜230℃の非芳香族系ブロック化イソ
    シアネート化合物、 (C)沸点140℃以上の高沸点溶媒を含む2種以上の沸
    点の異なる有機溶媒からなる混合溶媒、並びに、 (D)顔料、 を含有してなる硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物であ
    って、上記非芳香族系ブロック化イソシアネート化合物
    (B)の解離時のイソシアネート基の量が上記アクリル
    系共重合体(A)中の水酸基1当量に対して0.5〜2.0当
    量の範囲であり、且つ該塗装用樹脂組成物中の顔料
    (D)の量がPWCで20〜70%の範囲であることを特徴と
    する硬化塗膜面上塗り塗装用樹脂組成物。
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