JP4252701B2 - 共重合体及びこの共重合体を用いた耐擦り傷性塗料組成物 - Google Patents
共重合体及びこの共重合体を用いた耐擦り傷性塗料組成物 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐擦り傷性、擦り傷の復元性及び硬度に優れた塗膜を形成できる塗料組成物、及び該塗料組成物の基体樹脂となる新規な共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、耐擦り傷性および擦り傷の復元性を有する塗料組成物としては、ポリエステル樹脂と2官能以上のイソシアネ−ト化合物とを組合せた塗料(特開平7−258601号公報、特開昭63−86762号公報参照)が知られている。
【0003】
しかしながら、上記塗料組成物は、いずれもポリエステル樹脂を使用しており、ポリエステル樹脂はアクリル樹脂と比較すると、一般に耐候性が劣り、また分子量分布が広いため均一な架橋構造の塗膜を形成し難いという問題点を抱えている。また、塗膜が耐擦り傷性及び擦り傷の復元性を発揮するためには、塗膜のガラス転移温度(Tg)を下げる必要があるが、自動車用塗料に代表される工業用塗料分野に用いる場合、塗膜硬度などの点から塗膜のTgとして30℃以上が必要であり、上記塗料では耐擦り傷性や擦り傷の復元性と塗膜硬度などの他の塗膜性能との両者を満足させることは困難であった。
【0004】
本発明の目的は、耐擦り傷性や擦り傷の復元性と塗膜硬度などの他の塗膜性能との両者を満足させることができる塗料組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、シクロヘキシレン環を有する特定の水酸基含有重合性不飽和モノマーをモノマー成分とする共重合体を使用することによって上記目的を達成できる塗料組成物が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、(a)下記式(1)
【0007】
【化3】
【0008】
式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、Aはポリエステル鎖を有する炭素原子数5〜100の2価の有機基を表し、nは0又は1を表す、で示される水酸基含有重合性不飽和モノマー及び(b)上記モノマー(a)と共重合可能なその他の重合性不飽和モノマーからなる共重合体を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、上記共重合体と、ブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物とを含有することを特徴とする塗料組成物を提供するものである。
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の共重合体について説明する。
本発明の共重合体は、下記の水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)及びその他の重合性不飽和モノマー(b)からなる共重合体である。
【0012】
水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)
水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)は、下記式(1)
【0013】
【化4】
【0014】
式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、Aはポリエステル鎖を有する炭素原子数5〜100、好ましくは10〜50の2価の有機基を表し、nは0又は1を表す、で示される水酸基含有重合性不飽和モノマーである。
【0015】
上記式(1)中、Aで表される2価の有機基としては、炭化水素基、N、Oなどの異種原子を含有する炭化水素基などを挙げることができる。上記AであることができるN、Oなどの異種原子を含有する炭化水素基としては、なかでもウレタン結合を含有する炭化水素基が好適である。
【0016】
上記式(1)で表される水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)の代表例としては、Aとしてウレタン結合を含有する炭化水素基を有するものとして、例えば、水酸基含有(メタ)アクリレートモノマー1モルにジイソシアネート化合物1モルを付加して重合性不飽和モノイソシアナト付加物を生成し、該付加物1モルに、両末端にヒドロキシシクロヘキシル基又はメチロールシクロヘキシル基を有するポリエステルオリゴマーを1モル付加してなるものを挙げることができる。
【0017】
上記モノイソシアナト付加物の生成に用いられる水酸基含有(メタ)アクリレートモノマ−としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとε−カプロラクトンなどのラクトン類との付加物;下記式
【0018】
【化5】
【0019】
式中、R1 は水素原子又はメチル基を表す、
で示される(メチロールシクロヘキシル)メチル基含有重合性不飽和モノマーなどが挙げられる。
【0020】
上記モノイソシアナト付加物の生成に用いられるジイソシアネート化合物としては、例えば、リジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,4(または2,6)−ジイソシアネート、4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−(イソシアナトメチル)シクロヘキサンなどの環状脂肪族ジイソシアネート類;トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート類などが挙げられる。
【0021】
前記モノイソシアナト付加物と反応させる、両末端にヒドロキシシクロヘキシル基又はメチロールシクロヘキシル基を有するポリエステルオリゴマーとしては、ジメチロールシクロヘキサン又はジヒドロキシシクロヘキサンと多塩基酸原料とを、水酸基がカルボキシル基に対して当量を超える配合割合でエステル化してなるポリエステルオリゴマーが挙げられる。上記多塩基酸原料としては、アジピン酸、セバシン酸、スベリン酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル酸、ドデカン二酸、無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などが挙げられる。
【0022】
また、両末端にヒドロキシシクロヘキシル基又はメチロールシクロヘキシル基を有する上記ポリエステルオリゴマーとしては、2価アルコール原料と多塩基酸原料とを、カルボキシル基が水酸基に対して当量を超える配合割合でエステル化してなる両末端にカルボキシル基を有するポリエステルオリゴマーに、カルボキシル基に対して水酸基が当量を超える割合でジメチロールシクロヘキサン又はジヒドロキシシクロヘキサンをエステル化反応させることによっても得ることができる。多塩基酸原料としては、前記したものと同様のものを挙げることができ、2価アルコール原料としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、水添ビスフェノールA等を挙げることができる。
【0023】
上記のようにして得られる、両末端にヒドロキシシクロヘキシル基又はメチロールシクロヘキシル基を有するオリゴマーと前記重合性不飽和モノイソシアナト付加物との反応は、例えば、オクチル酸錫、オレイン酸錫、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテートなどの金属触媒の存在下で好適に行うことができ、前記式(1)で示される水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)を得ることができる。
【0024】
前記式(1)で表される水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)として、Aが異種原子を含有しない炭化水素であるものとして、例えば、アクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー1モルに、前記両末端にヒドロキシシクロヘキシル基又はメチロールシクロヘキシル基を有する前記ポリエステルオリゴマー1モルをエステル化反応させてなるものを挙げることができる。
【0025】
その他の重合性不飽和モノマー(b)
その他の重合性不飽和モノマー(b)(以下、「モノマー(b)」と略称することがある)は、本発明の共重合体を上記水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)とともに構成するモノマーであり、上記水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)と共重合可能なモノマーであれば特に制限なく使用できる。
【0026】
上記モノマー(b)の具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、(n−、i−、t−)ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキル又はシクロアルキルエステル;メトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、下記式(2)
【0027】
【化6】
【0028】
式中、R1 は水素原子又はメチル基を表す、
で示される(メチロールシクロヘキシル)メチル基含有重合性不飽和モノマーなどの水酸基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有(メタ)アクリレート;パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロイソノニルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレ−ト等のパ−フルオロアルキル(メタ)アクリレ−ト、フルオロオレフィン;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレン等のビニル芳香族化合物;さらにこれらのモノマーの1種以上のモノマーの重合体で、片末端に重合性不飽和基を有する、いわゆるマクロモノマーなどが挙げられる。
【0029】
モノマー(b)としては、なかでも前記式(2)で表される(メチロールシクロヘキシル)メチル基含有重合性不飽和モノマーを含有するものであることが、耐擦り傷性や擦り傷の復元性と塗膜硬度とのバランスの面からより好適である。
【0030】
本発明の共重合体における構成モノマーである水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)とモノマー(b)との配合割合は、両者の合計100重量部中、通常、下記の範囲内にあることが好適である。
モノマー(a):5〜70重量部、好ましくは20〜50重量部、
モノマー(b):30〜95重量部、好ましくは30〜90重量部。
【0031】
本発明の共重合体は、上記モノマー成分をそれ自体既知の重合法によって共重合させる方法、例えば、有機溶媒中にてラジカル重合開始剤の存在下で上記モノマー成分をラジカル共重合させる、溶液重合法によって好適に得ることができる。
【0032】
上記水酸基含有重合性不飽和モノマー(a)とモノマー(b)とのモノマー混合物の溶液重合法に用いうる有機溶媒として、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等のアルキルベンゼン誘導体;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸メトキシブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸メチルセロソルブ、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸カルビトール等の酢酸エステル系溶剤;ジオキサン、エチレングリコールジエチルエ−テル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエ−テル等のエーテル系溶剤;メタノール、エタノール、プロパノール、i−プロパノール、(n−、i−、t−)ブタノール等のアルコ−ル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤が挙げられ、これらは単独で又は2種以上混合して使用できる。
【0033】
前記ラジカル重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエ−ト、ラウリルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の過酸化物;α,α´−アゾビスイソブチロニトリル、α,α´−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
【0034】
本発明共重合体の分子量は特に限定されるものではないが、通常、重量平均分子量が2,000〜30,000の範囲内にあり、水酸基価が30〜250mgKOH/gの範囲内にあることが好ましい。
【0035】
本発明塗料組成物
本発明塗料組成物は、上記共重合体とブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物とを必須成分として含有する。
【0036】
上記ポリイソシアネート化合物は、イソシアナト基(NCO基)がブロック化されていないもの(以下、「非ブロック化ポリイソシアネート化合物」と略称することがある)、及びイソシアナト基がブロック化されたもの(以下、「ブロック化ポリイソシアネート化合物」と略称することがある)のいずれをも包含する。
【0037】
非ブロック化ポリイソシアネート化合物としては、例えば、リジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,4(または2,6)−ジイソシアネート、4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−(イソシアナトメチル)シクロヘキサンなどの環状脂肪族ジイソシアネート類;トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート類;リジントリイソシアネ−トなどの3価以上のポリイソシアネートなどの如き有機ポリイソシアネートそれ自体、又はこれらの各有機ポリイソシアネートと多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂もしくは水等との付加物、あるいは上記した如き各有機ジイソシアネート同志の環化重合体(例えば、イソシアヌレート)、ビウレット型付加物;イソシアナトエチル(メタ)アクリレートや m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネートなどのイソシアナト基含有エチレン性不飽和化合物とその他のエチレン性不飽和化合物との共重合体などが挙げられる。
【0038】
ブロック化ポリイソシアネート化合物は、上記非ブロック化ポリイソシアネート化合物のイソシアナト基をブロック化剤でブロック化してなるものである。上記ブロック化剤としては、例えばフェノール、クレゾール、キシレノールなどのフェノール系;ε−カプロラクタム;δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β−プロピオラクタムなどラクタム系;メタノール、エタノール、n−又はi−プロピルアルコール、n−,i−又はt−ブチルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ベンジルアルコールなどのアルコール系;ホルムアミドキシム、アセトアルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトキシム、ジアセチルモノオキシム、ベンゾフェノンオキシム、シクロヘキサンオキシムなどオキシム系;マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセチルアセトンなどの活性メチレン系などのブロック化剤を好適に使用することができる。上記非ブロック化ポリイソシアネートと上記ブロック化剤とを混合することによって容易にポリイソシアネートのイソシアナト基をブロック化することができる。これらのポリイソシアネート化合物は、単独で又は2種以上を組合せて使用することができる。
【0039】
本発明塗料組成物における前記共重合体とブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物との配合割合は、(ポリイソシアネート化合物中のブロック化されていてもよいNCO基)/(前記共重合体中のOH基)の当量比で、通常、0.5〜2.0、好ましくは0.75〜1.25の範囲内にあることが好適である。
【0040】
本発明塗料組成物は、前記共重合体とブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物とからなっていてもよいが、必要に応じて、有機溶剤、コロイダルシリカ、前記共重合体以外の塗膜形成樹脂、有機樹脂微粒子、表面調整剤、消泡剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤などを含有することができる。
【0041】
上記有機溶剤は、塗装性向上などのために配合されるものであり、有機溶剤としては、例えば、前記共重合体の溶液重合の際に用いうる有機溶媒として例示したものを使用することができる。
【0042】
コロイダルシリカは、耐擦り傷性の更なる向上などを目的に必要に応じて配合されるものであり、通常、粒子径が5〜50nmのものが好適に使用される。コロイダルシリカの形態は特に制限されるものではないが、なかでも有機溶媒分散型コロイダルシリカを好適に使用することができる。
【0043】
有機溶媒分散型コロイダルシリカの市販品としては、例えば、日産化学工業(株)製の、スノーテックスMA−ST−M、同IPA−ST、同EG−ST、同EG−ST−ZL、同MIBK−ST、同NPC−ST、同XBA−ST、同DMAC−ST、同MEK−STなどを挙げることができる。また、コロイダルシリカは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などの有機樹脂の溶液中に分散されたものであってもよく、この形態のものは、通常、塗料中での安定性が優れている。このコロイダルシリカの有機樹脂溶液分散液における、コロイダルシリカ/有機樹脂の重量比は、20/80〜80/20、好ましくは30/70〜70/30の範囲内にあることが好適である。
【0044】
本発明の塗料組成物におけるコロイダルシリカの配合量は、前記共重合体とブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物との合計100重量部に対して200重量部以下、好ましくは5〜50重量部の範囲内にあることが得られる塗膜の耐候性、耐衝撃性などの面から好適である。
【0045】
また、前記共重合体以外の塗膜形成樹脂は、塗膜物性の改良などのために配合されるものであり、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などを好適に使用することができる。この塗膜形成樹脂の配合量は、前記共重合体とブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物との合計100重量部に対して30重量部以下の範囲内であることが耐擦り傷性の面から好適である。
【0046】
有機樹脂微粒子は塗料のタレの抑制などを目的に配合されるものであり、平均粒子径1nm〜1μm、好ましくは50〜500nmを有するものが好適に使用される。有機樹脂微粒子の樹脂種としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ四弗化エチレン;ナイロン11やナイロン12などのナイロン;カルボン酸変性ポリエチレンなどの変性ポリエチレン;マレイン化ポリプロピレンなどの変性ポリプロピレン;シリコンゴム、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂などを挙げることができる。これらのうち、なかでもアクリル樹脂が好適である。
【0047】
このアクリル樹脂である有機樹脂微粒子としては、アリル基などの重合性不飽和基を有する反応性乳化剤の存在下で、重合開始剤として水溶性アゾアミド化合物などの水溶性重合開始剤を使用して、重合性不飽和基を2個以上含有するジビニルベンゼン、1,6−ヘキサンジオールジ(メタクリレート)などの多官能モノマーを含有する重合性不飽和モノマー成分を乳化重合することによって得られる内部架橋された有機樹脂微粒子;有機溶剤中にて高分子分散安定剤の存在下で重合性不飽和モノマーを重合して得られる非水分散型有機樹脂微粒子(NAD粒子)が好適である。有機樹脂微粒子の配合量は、前記共重合体とブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物との合計100重量部に対して20重量部以下の範囲内であることが耐擦り傷性の面から好適である。
【0048】
【実施例】
実施例により本発明をさらに具体的に説明する。以下、「部」及び「%」は、いずれも重量基準によるものとする。
【0049】
共重合体の製造
実施例1
酢酸ブチル58.7部とイソホロンジイソシアネート32部をフラスコに仕込み、80℃に加熱保持し、攪拌下、酸素を吹込みながら、この中に「プラクセルFM3X」(ダイセル化学工業社製、商品名、ポリエステル鎖を有する重合性不飽和化合物の溶液、固形分80%)85部と酢酸ブチル24.3部を徐々に添加し、3時間反応させて付加生成物(1)を得た。
次に、別のフラスコに、酢酸ブチル58.5部と「フレキソレッズ188」(米国、キング・インダストリイズ社製、両末端にメチロールシクロヘキシル基を有するポリエステルオリゴマー)58.5部をフラスコに仕込み、70℃に加熱保持し、攪拌下、酸素を吹込みながら、この中に上記付加生成物(1)を83部滴下し、5時間反応させて固形分50%のマクロモノマー(1)溶液を得た。
【0050】
上記で得られたマクロモノマー(1)溶液50部(固形分量で25部)、スチレン15部、2−ヒドロキシエチルアクリレート18部、「プラクセルFM3X」25部(固形分量で20部)、n−ブチルメタクリレート2部、p−メチロールシクロヘキシルメチルアクリレ−ト20部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート8部のモノマーと開始剤との混合物を滴下ロートに入れた。反応容器にキシレン70部を配合し135℃に加熱保持し、窒素ガス流入下で、上記モノマーと開始剤との混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下し、滴下終了後、さらに2時間反応させて固形分50%の共重合体樹脂溶液(a)を得た。
【0051】
実施例2
酢酸ブチル100部とヘキサメチレンジイソシアネート53.8部をフラスコに仕込み、80℃に加熱保持し、攪拌下、酸素を吹込みながら、この中に4−ヒドロキシブチルアクリレート46.2部を徐々に添加し、3時間反応させて固形分50%の付加生成物(2)溶液を得た。
次に、別のフラスコに、酢酸ブチル61部と「フレキソレッズ148」(米国、キング・インダストリイズ社製、両末端にメチロールシクロヘキシル基を有するポリエステルオリゴマー)61部をフラスコに仕込み、70℃に加熱保持し、攪拌下、酸素を吹込みながら、この中に上記50%付加生成物(2)溶液78部を滴下し、5時間反応させて固形分50%のマクロモノマー(2)溶液を得た。
【0052】
上記で得られたマクロモノマー(2)溶液70部(固形分量で35部)、スチレン15部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、「プラクセルFM3X」25部(固形分量で20部)、p−メチロールシクロヘキシルメチルアクリレ−ト19部、アクリル酸1部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート6部のモノマーと開始剤との混合物を滴下ロートに入れた。反応容器にキシレン60部を配合し135℃に加熱保持し、窒素ガス流入下で、上記モノマーと開始剤との混合物146部を滴下ロートから3時間かけて滴下し、滴下終了後、さらに2時間反応させて固形分50%の共重合体樹脂溶液(b)を得た。
【0053】
実施例3
酢酸ブチル100部とイソホロンジイソシアネート60.7部をフラスコに仕込み、80℃に加熱保持し、攪拌下、酸素を吹込みながら、この中に4−ヒドロキシブチルアクリレート39.3部を徐々に添加し、3時間反応させて固形分50%の付加生成物(3)溶液を得た。
【0054】
次に、別のフラスコに、酢酸ブチル75.2部と固形分70%のポリエステルA溶液[樹脂分が1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン/ジエチレングリコ−ル/アジピン酸/コハク酸/グルタル酸=41.5/8.5/19/7/24(重量比)からなる重量平均分子量約500、水酸基価約224mgKOH/gのポリエステルのキシレン溶液]188部をフラスコに仕込み、70℃に加熱保持し、攪拌下、酸素を吹込みながら、この中に上記50%付加生成物(3)溶液115.4部を滴下し、3時間反応させて固形分50%のマクロモノマー(3)溶液を得た。
【0055】
上記で得られたマクロモノマー(3)溶液70部(固形分量で35部)、スチレン15部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、「プラクセルFM3X」25部(固形分量で20部)、p−メチロールシクロヘキシルメチルアクリレ−ト19部、アクリル酸1部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート6部のモノマーと開始剤との混合物を滴下ロートに入れた。反応容器にキシレン60部を配合し135℃に加熱保持し、窒素ガス流入下で、上記モノマーと開始剤との混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下し、滴下終了後、さらに2時間反応させて固形分50%の共重合体樹脂溶液(c)を得た。
【0056】
比較例1
スチレン15部、n−ブチルメタクリレート44部、「プラクセルFM3X」25部(固形分量で20部)、2−ヒドロキシエチルアクリレート21部及びp−メチロールシクロヘキシルメチルアクリレ−ト6部のモノマーと開始剤との混合物を滴下ロートに入れた。反応容器にキシレン95部を配合し、135℃に加熱保持し、窒素ガス流入下で、上記モノマーと開始剤との混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下し、滴下終了後、さらに2時間反応させて固形分50%の共重合体樹脂溶液(d)を得た。
【0057】
塗料組成物の調製
実施例4
固形分50%の共重合体樹脂溶液(a)130部とヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ−ト体35部とを混合して塗料組成物を得た。
【0058】
実施例5〜8及び比較例2〜3
実施例4において、配合組成を後記表1に示すとおりとする以外は実施例4と同様に行い各塗料組成物を得た。
【0059】
表1において、(註)は下記の意味を有する。
(*1)スノーテックスMIBK−ST:日産化学工業(株)製、商品名、コロイダルシリカの有機溶剤分散液、シリカの平均粒子径約10nm、固形分約30%。
(*2)BYK344:ビック・ケミー社製、商品名、表面調整剤。
(*3)サノールLS292:三共(株)製、商品名、ヒンダードアミンである紫外線安定剤。
【0060】
試験塗板の作成
上記実施例4〜7及び比較例2〜3で得た各塗料組成物を、乾燥膜厚50μmになるように#25ブリキ板にスプレー塗装し、140℃で30分間焼付けて硬化させ各試験塗板を得た。
得られた各試験塗板について下記試験方法に基いて試験を行った。その試験結果を後記表1に示す。
【0061】
試験方法
耐擦り傷性:染色物摩擦堅牢度試験機(大栄化学精器製作所製)を用いた。磨き粉(ダルマ・クレンザー)を水で固練りして試験塗板の塗面に置き、その上を試験機端子で押さえて、500gの荷重をかけ25往復摩擦した後、水洗し、塗面を目視観察し擦り傷の程度を下記基準にて評価する。
◎:擦り傷が全く又はほとんどみつからず、合格
○:少し擦り傷がみられるが、その程度は軽く、合格
△:擦り傷が目立ち、不合格
×:はっきりと著しい擦り傷が判り、不合格。
【0062】
擦り傷の復元性:試験塗板に上記耐擦り傷性の試験を行った後、60℃で1時間加熱し、20℃の室内で1時間放置した後、塗面を目視観察し擦り傷の程度を上記塗面を目視観察し擦り傷の程度を上記耐擦り傷性の評価基準と同じ基準にて評価する。
【0063】
塗膜硬度:試験塗板を20℃の恒温室に4時間放置後、American Chain & Cable Company 製のTUKON microhardness tester にて塗膜のツーコン硬度を測定した。数値が大きいほど硬質である。
【0064】
付着性:JIS K5400 8.5.2(1990)碁盤目−テープ法に準じて、1×1mmのマス目を100個作成し、その表面にテープを密着させた後、瞬時に剥離した際のマス目の剥がれ程度を試験した。剥がれのないものを○(良好)と評価した。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】
本発明組成物は、耐擦り傷性や擦り傷の復元性に優れ、しかも塗膜硬度などの他の塗膜性能も良好な塗膜を形成可能である。
Claims (5)
- 式(1)におけるAで表される有機基が、ウレタン結合を有する2価の炭化水素基である請求項1記載の共重合体。
- 重量平均分子量が3,000〜30,000の範囲内にあり、水酸基価が30〜250mgKOH/gの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の共重合体。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の共重合体と、ブロック化されていてもよいポリイソシアネート化合物とを含有することを特徴とする塗料組成物。
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