JP2670557B2 - アバランシェフォトダイオード - Google Patents

アバランシェフォトダイオード

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JP2670557B2
JP2670557B2 JP1119146A JP11914689A JP2670557B2 JP 2670557 B2 JP2670557 B2 JP 2670557B2 JP 1119146 A JP1119146 A JP 1119146A JP 11914689 A JP11914689 A JP 11914689A JP 2670557 B2 JP2670557 B2 JP 2670557B2
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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、光通信用光を検出するのに用い得るアバラ
ンシェフォトダイオードに関する。
【従来の技術】
従来、第3図を伴って次に述べるアバランシェフォト
ダイオードが提案されている。 すなわち、例えばInPでなり且つn+型を有する半導体
基板2と、その半導体基板2上に形成され且つ例えばIn
GaAs系でなるとともにn+型を有するバッファ層としての
半導体層3とからなる半導体領域1を有する。 また、半導体領域1上に形成され且つn型不純物及び
p型不純物のいずれも意図的に導入させていないアバラ
ンシェ増倍用層としての半導体領域4を有する。この場
合、半導体領域4は、互に異なる材料で2つの半導体層
5a及び5bが交互順次に積層されている超格子構造5でな
り、そして、半導体層5a及び5bが例えばそれぞれIn0.53
Ga0.47As及びIn0.52Al0.48Asでなる。 さらに、半導体領域4上に形成され、且つ半導体領域
4に比し狭いエネルギバンドギャップを有する例えばIn
Pまたは半導体領域4に比し広いエネルギバンドギャッ
プを有するInGaAs系でなるとともにp+型を有する半導体
層7でなる半導体領域6を有する。 また、半導体領域1に、その半導体層3側とは反対側
においてオーミックに付された電極8と、半導体領域6
に、半導体領域4側とは反対側においてオーミックに付
され且つ窓10を有する電極9とを有する。 以上が、従来提案されているアバランシェフォトダイ
オードの構成である。 このような構成を有するアバランシェフォトダイオー
ドによれば、半導体領域6の半導体層7が半導体領域4
に比し狭いエネルギバンドギャップを有するInPでなる
場合、電極8及び9間に、逆バイアス用電源(図示せ
ず)を通じて直流負荷を予め接続している状態で、半導
体領域6の半導体層7のエネルギバンドギャップに対応
している波長を有する検出されるべき光Lを、半導体領
域6上の外部から、電極9の窓10を通じて、内部に入射
させることによって、その光Lを主として半導体領域6
において吸収させ、その半導体領域6において光Lにも
とずくキャリアを生成させ、そのキャリア中の電子を半
導体領域4に到達させ、その半導体領域4においてアバ
ランシェ増倍を生ぜしめ、それにもとずく増倍された光
電流を直流負荷に出力させる、という機構で、アバラン
シェフォトダイオードとしての機能を得ることができ
る。 また、第3図に示すアバランシェフォトダイオードに
よれば、半導体領域6の半導体層7が半導体領域6に比
し広いエネルギバンドギャップを有するInAlAs系でなる
場合、上述の場合に準じて、電極8及び9間に、逆バイ
アス用電源(図示せず)を通じて直流負荷(図示せず)
を予め接続している状態で、半導体領域4の超格子構造
5の半導体層5a及び5bのエネルギバンドギャップに対応
する波長を有する検出されべき光Lを、半導体領域6上
の外部から電極9の窓10を通じて向けて入射させること
によって、この光Lを主として半導体領域4において吸
収させ、その半導体領域4において光Lにもとずくキャ
リア(電子及び正孔)を生成させ、その半導体層4にお
いてアバランシェ増倍を生ぜしめ、それにもとずく増倍
された光電流を直流負荷に出力させる、という機構で、
アバランシェフォトダイオードとしての機能を得ること
ができる。 上述したように、第3図に示す従来のアバランシェフ
ォトダイオードによれば、半導体領域6または半導体領
域4を光吸収用層として作用させ、また、半導体領域4
をアバランシェ増倍用層として作用させて、アバランシ
ェフォトダイオードとしての機能を得ることができる
が、この場合、アバランシェ増倍用層としての半導体領
域4が、互に異なる材料In0.53Ga0.47As及びIn0.52Al
0.48Asでそれぞれなる半導体層5a及び5bが順次交互に積
層されている超格子構造5でなるので、半導体領域4に
おける電子のイオン化率(α)と正孔のイオン化率
(β)との比(α/β)が、半導体領域4が超格子構造
5を有するのに代え例えばGeまたはInPでなる半導体層
からなる単相構造を有するとした場合に比し、1より十
分大きな値で得られ、このため、半導体領域4において
生ずるアバランシェ増倍に伴う雑音が、半導体領域4が
超格子構造5を有するのに代えGeまたはInPでなる半導
体層からなる単層構造を有するとした場合に比し、格段
的に少なく、従って、光電流に、半導体領域4が超格子
構造5を有するのに代えGeまたはInPでなる半導体層か
らなる単層構造を有するとした場合に比し、格段的に少
ない雑音しか伴わない、という特徴を有する。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第3図に示す従来のアバランシェフォ
トダイオードの場合、半導体領域6の半導体層7が高い
p型不純物濃度を有するので、その半導体領域6に電子
に対する加速電界を実質的に有さず、このため、上述し
たように、半導体領域6の半導体層7が半導体領域4に
比し狭いエネルギバンドギャップを有するInPでなるこ
とによって、半導体領域6を光吸収用層として作用させ
る場合、上述したようにして半導体領域6に生成するキ
ャリア中の電子が、上述したように拡散によってしか、
アバランシェ増倍用量としての半導体領域4に到達しな
いので、光Lの入射に対して直流負荷に光電流が出力さ
れるまでの応答速度が、比較的遅い、という欠点を有し
ていた。 また、第3図に示す従来のアバランシェフォトダイオ
ードの場合、半導体領域6の半導体層が半導体領域4に
比し広いエネルギバンドギャップを有するAlGa系でなる
ことによって、アバランシェ増倍用層としての半導体領
域4を光吸収用層としても作用させる場合、半導体領域
6を光吸収用層として作用させる場合の上述した欠点は
回避できるとしても、また、半導体層4における電子の
イオン化率(α)と正孔のイオン化率(β)との比(α
/β)が、半導体領域4が超格子構造を有するのに代え
GeまたはInPでなる半導体層からなる単層構造を有する
とした場合に比し、1よりも十分大きな値で得られる
が、半導体領域4内に、電子の外、正孔が存しているた
め、アバランシェ増倍に伴う雑音が、半導体領域4が超
格子構造を有するのに代えGeまたはInPでなる半導体層
からなる単層構造を有するとした場合に比し少ないとは
いえ、無視し得ない比較的多い量生ずる、という欠点を
有していた。 よって、本発明は、上述した欠点のない、新規なアバ
ランシェフォトダイオードを提案せんとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】
本発明によるアバランシェフォトダイオードは、第3
図で上述した従来のアバランシェフォトダイオードの場
合と同様に、n型を有する第1の半導体領域と、そ
の第1の半導体領域上に形成され且つn型不純物及びp
型不純物のいずれも意図的に導入させていない第2の半
導体領域と、その第2の半導体領域上に形成され且つ
p型を有する第3の半導体領域と、上記第1及び第3
の半導体領域にそれぞれ付された第1及び第2の電極と
を有し、そして、上記第2の半導体領域が、互に異な
る材料でなる2つの半導体層が交互順次に積層されてい
る超格子構造でなる、という構成を有する。 しかしながら、本発明によるアバランシェフォトダイ
オードは、このような構成を有するアバランシェフォト
ダイオードにおいて、その第3の半導体領域が、第1の
半導体層と、その第1の半導体層上に形成され且つ上記
第1の半導体層に比し低い不純物濃度と厚い厚さとを有
する第2の半導体層と、その第2の半導体層上に形成さ
れ且つ上記第2の半導体層に比し高い不純物濃度と薄い
厚さとを有する第3の半導体層とを有し、また、上記第
1、第2及び第3の半導体層が、上記第2の半導体領域
に比し狭いエネルギバンドギャップを有し、さらに、上
記第2の半導体層がInGaAs系でなる。
【作用・効果】
このような構成を有する本発明によるアバランシェフ
ォトダイオードによれば、第3図で上述した従来のアバ
ランシェフォトダイオードの場合に準じて、第1及び第
2の電極間に、逆バイアス電源を通じて直流負荷を予め
接続している状態で、第3の半導体領域、とくに第3の
半導体領域の第2の半導体層のエネルギバンドギャップ
に対応している波長を有する検出されるべき光を、第3
の半導体領域上の外部から内部に入射させることによっ
て、その光を主として第3図の半導体領域の第2の半導
体層において吸収させ、その第3の半導体領域の半導体
層において光にもとずくキャリア(電子及び正孔)を生
成させ、そのキャリア中の電子を第2の半導体領域に到
達させ、その半導体領域においてアバランシェ増倍を生
ぜしめ、それにもとずく増倍された光電流を直流負荷に
出力させる、という機構で、アバランシェフォトダイオ
ードとしての機能を得ることができる 上述したように、本発明によるアバランシェフォトダ
イオードによれば、第3の半導体領域を光吸収用量とし
ている第3図で上述した従来のアバランシェフォトダイ
オードの場合と同様に、第3の半導体領域を光吸収用層
として作用させ、また、第2の半導体領域をアバランシ
ェ増倍用層として作用させて、アバランシェフォトダイ
オードとしての機能を得ることができる。 また、この場合、アバランシェ増倍用層としての第2
の半導体領域が、第3図で上述した従来のアバランシェ
フォトダイオードの場合と同様に超格子構造でなるの
で、第3図で上述した従来のアバランシェフォトダイオ
ードの場合と同様に第2の半導体領域における電子のイ
オン化率(α)と正孔のイオン化率(β)との比(α/
β)が、第3図で上述した従来のアバランシェフォトダ
イオードの場合と同様に1より十分大きな値で得られる
ため、第2の半導体領域において生ずるアバランシェ増
倍に伴う雑音が、第3図で上述した従来のアバランシェ
フォトダイオードの場合と同様に、格段的に少なく、従
って、第3図で上述した従来ののアバランシェフォトダ
イオードの合と同様に、光電流に、格段的に少ない雑音
しか伴わない、という特徴を有する。 しかしながら、本発明によるアバランシェフォトダイ
オードの場合、第3の半導体領域の第1及び第3の半導
体層が高いp型不純物濃度を有し、それらに電子に対す
る加速電界を有していないが、第1及び第3の半導体層
間の第2の半導体層が低いp型不純物濃度を有するの
で、その第2図の半導体層に電子に対する加速電界を有
し、また、第1及び第3の半導体層が薄い厚さしか有し
ていないので、上述したように第3の半導体領域の第2
の半導体層7bに生成するキャリア中の電子が、第3の半
導体領域を光吸収用層としている場合の第3図で上述し
た従来のアバランシェフォトダイオードの場合に比し速
やかに半導体領域4に到達する。このため、光の入射し
て直流負荷に光電流が出力されるまでの応答速度が第3
の半導体領域を光吸収用層としている場合の第3図で上
述した従来のアバランシェフォトダイオードの場合に比
し格段的に速い。 また、、本発明によるアバランシェフォトダイオード
の場合、上述したように、アバランシェ増倍用層として
の第2の半導体領域を、光吸収用層として作用させない
ので、第2の半導体領域に正孔が実効的に存在してい
ず、よって、第2の半導体領域を光吸収用層として作用
させている場合の第3図で上述した従来のアバランシェ
フォトダイオードの場合のように、アバランシェ増倍に
伴う雑音が、無視し得ない比較的多い量生ずる、という
ことがない。 さらに、本発明によるアバランシェフォトダイオード
の場合、第3の半導体領域のp型の第2の半導体層がIn
GaAs系でなるとともに低い不純物しか有していないの
で、その第2の半導体層が、光通信用に広く用いられる
1.3μm乃至1.5μmの波長を有する光に対し、高い吸収
性を有し、一方、第3の半導体領域の第2の半導体層の
第2の半導体領域側に、p型の第1の半導体層を有し、
その第1の半導体層が比較的高い不純物を有するので、
第2の半導体層がInGaAs系でなることによって暗電流を
比較的高く伴うとしても、またその暗電流が第2の半導
体層における加速電界強度が大きくなるのに応じて増加
するとしても、第2の半導体に、暗電流を不必要に多く
伴わせず且つ第2の半導体層に生成するキャリア中の電
子を第2の半導体領域に到達させる速度を不必要に低下
せしめない適当な強度の加速電界を与えることができ、
よって、光通信用に広く用いられる光から、暗電流の低
い光電流を、高い応答速度で、効率よく得ることができ
る。
【実施例】
次に、第1図を伴って本発明によるアバランシェフォ
トダイオードの実施例を述べよう。 第1図において、第3図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第1図に示す本発明によるアバランシェフォトダイオ
ードは、次の事項を除いて、第3図で上述した従来のア
バランシェフォトダイオードと同様の構成を有する。 すなわち、半導体領域6が、p+型を有するInPまたはI
nGaAs系でなる半導体層7のみでなるのに代え、2×10
17cm-3のような高いp型不純物濃度と400Åのような比
較的薄い厚さとを有する半導体層7aと、その半導体層7a
上に形成され、且つ2×1015cm-13のような半導体層7a
に比し低いp型不純物濃度と2μmのような半導体層6a
に比し厚い厚さとを有する半導体層7bと、その半導体層
7b上に形成され且つ2×1017cm-3のような半導体層7bに
比し高いp型不純物濃度と500Åのような半導体層7bに
比し薄い厚さとを有する半導体層7cとを有する。 この場合、半導体層7a、7b及び7cは、InGaAs系でな
り、半導体領域4に比し狭いエネルギバンドギャップを
有する。 以上が、本発明によるアバランシェフォトダイオード
の実施例の構成である。 このような構成を有する本発明によるアバランシェフ
ォトダイオードによれば、第3図で上述した従来のアバ
ランシェフォトダイオードの場合に準じて、電極8及び
9間に、逆バイアス電源(図示せず)を通じて直流負荷
(図示せず)を予め接続している状態で、半導体領域
6、とくに半導体領域6の半導体層7bのエネルギバンド
ギャップに対応している波長を有する検出されるべき光
Lを、半導体領域6上の外部から電極9の窓10を通じて
内部に入射させることによって、その光Lを主として半
導体領域6の半導体層7bにおいて吸収させ、その半導体
領域6の半導体層7bにおいて光Lにもとずくキャリア
(電子及び正孔)を生成させ、キャリア中の電子を半導
体領域4に到達させ、その半導体領域4においてアバラ
ンシェ増倍を生ぜしめ、それにもとずく増倍された光電
流を直流負荷に出力させる、という機構で、アバランシ
ェフォトダイオードとしての機能を得ることができる。 上述したように、第1図に示す本発明によるアバラン
シェフォトダイオードによれば、半導体領域6を光吸収
用層としている第3図で上述した従来のアバランシェフ
ォトダイオードの場合と同様に、半導体領域6を光吸収
用層として作用させ、また、半導体領域4をアバランシ
ェ増倍用層として作用させて、アバランシェフォトダイ
オードとしての機能を得ることができる また、この場合、アバランシェ増倍用層としての半導
体領域4が、第3図で上述した従来のアバランシェフォ
トダイオードの場合と同様に超格子構造5でなるので、
第3図で上述した従来のアバランシェフォトダイオード
の場合と同様に半導体領域4における電子のイオン化率
(α)と正孔のイオン化率(β)との比(α/β)が、
第3図で上述した従来のアバランシェフォトダイオード
の場合と同様に1より十分大きな値で得られるため、半
導体領域4において生ずるアバランシェ増倍に伴う雑音
が、第3図で上述した従来のアバランシェフォトダイオ
ードの場合と同様に、格段的に少なく、従って、第3図
で上述した従来のアバランシェフォトダイオードの場合
と同様に、光電流に、格段的に少ない雑音しか伴わな
い、という特徴を有する しかしながら、第1図に示す本発明によるアバランシ
ェフォトダイオードの場合、第2図に示す電界高度分布
から明らかなように、半導体領域6の半導体層7a及び7C
が高いp型不純物濃度を有し、それらに電子に対する加
速電界を実質的に有していないが、半導体層7a及び7c間
の半導体層7bが低いp型不純物濃度を有するので、その
半導体層7bに電子に対する加速電界を有し、また、半導
体層7a及び7cが薄い厚さしか有していないので、上述し
たように半導体領域6の半導体7bに生成するキャリア中
の電子が、半導体領域6を光吸収用層としている場合の
第3図で上述した従来のアバランシェフォトダイオード
の場合に比し速やかに半導体領域4に到達する。このた
め、光Lの入射して直流負荷に光電流が出力されるまで
の応答速度が半導体領域6を光吸収用層としている場合
の第3図で上述した従来のアバランシェフォトダイオー
ドの場合に比し格段的に速い。 また、第1図に示す本発明によるアバランシェフォト
ダイオードの場合、上述したように、アバランシェ増倍
用層としての半導体領域4を、光吸収用層として作用さ
せないので、半導体領域4に正孔が実効的に存在してい
ないので、半導体領域4を光吸収用層として作用させて
いる場合の第3図で上述した従来のアバランシェフォト
ダイオードの場合のように、アバランシェフォトダイオ
ード増倍に伴う雑音が、無視し得ない比較的多い量生ず
る、ということがない。 さらに、第1図に示す本発明によるアバランシェフォ
トダイオードの場合、半導体領域6のp型の半導体層7b
がInGaAs系でなるとともに低い不純物しか有していない
ので、その半導体層7bが、光通信用に広く用いられる1.
3μm乃至1.5μmの波長を有する光に対し、高い吸収性
を有し、一方、半導体領域6の半導体層7bの半導体領域
4側に、p型の半導体層7aを有し、その半導体層7aが比
較的高い不純物を有するので、半導体層7bがInGaAs系で
なることによって暗電流を比較的高く伴うとしても、ま
たその暗電流が半導体層7bにおける加速電界強度が大き
くなるのに応じて増加するとしても、半導体層7bに、暗
電流を不必要に多く伴わせず且つ半導体層7bに生成する
キャリア中の電子を半導体領域4に到達させる速度を不
必要に低下せしめない適当な強度の加速電界を与えるこ
とができ、よって、光通信用に広く用いられる光から、
暗電流の低い光電流を、高い応答速度で、効率よく得る
ことができる。 なお、、上述においては、本発明によるアバランシェ
フォトダイオードの1つの実施例を示したに過ぎず、半
導体領域1においてバッファ用層としての半導体層3を
省略した構成とすることもでき、また、半導体領域1の
半導体基板2及び半導体層3、半導体領域4の超格子構
造5の半導体領域5a及び5b、及び半導体領域6の半導体
層7a及び7cの材料を、上例の場合とは変更して、上例の
場合と同様の作用効果を得るようにすることもできる、
その他、本発明のその他、本発明の精神を脱することな
しに、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるアバランシェフォトダイオード
の実施例を示す略線的断面図である。 第2図は、第1図に示す本発明によるアバランシェフォ
トダイオードの説明に供する内部の各位置における電界
強度分布図である。 第3図は、従来のアバランシェフォトダイオードを示す
略線的断面図である。 1……第1の半導体領域 2……半導体基板 3……半導体層 4……第2の半導体領域 5a、5b……半導体層 6……第3の半導体領域 7、7a、7b、7c……半導体層 8、9……電極 10……電極9の窓 L……光

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n型を有する第1の半導体領域と、 上記第1の半導体領域上に形成され且つn型不純物及び
    p型不純物のいずれも意図的に導入させていない第2の
    半導体領域と、 上記第2の半導体領域上に形成され且つp型を有する第
    3の半導体領域と、 上記第1及び第3の半導体領域にそれぞれ付された第1
    及び第2の電極とを有し、 上記第2の半導体領域が、互に異なる材料でなる2つの
    半導体層が交互順次に積層されている超格子構造を有す
    るアバランシェフォトダイオードにおいて、 上記第3の半導体領域が、第1の半導体層と、上記第1
    の半導体層上に形成され且つ上記第1の半導体層に比し
    低い不純物濃度と厚い厚さとを有する第2の半導体層
    と、上記第2の半導体層上に形成され且つ上記第2の半
    導体層に比し高い不純物濃度と薄い厚さとを有する第3
    の半導体層とを有し、 上記第1、第2及び第3の半導体層が、上記第2の半導
    体領域に比し狭いエネルギバンドギャップを有し、 上記第2の半導体層が、InGaAs系でなることを特徴とす
    るアバランシェフォトダイオード。
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