JP2669874B2 - 2―アミノアルコールを回収する方法 - Google Patents

2―アミノアルコールを回収する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水溶液から抽出することにより2−アミノ
アルコールを回収する方法に関する。本発明は特に2−
アミノアルコールを工業的規模で水溶液から抽出するこ
とを可能にする方法に関する。該方法は、光学的に純粋
なD−又はL−2−アミノアルコール、例えばD−又は
L−フェニルグリシノール、D−又はL−フェニルアラ
ニノール、D−又はL−バリノール、D−又はL−メチ
オノール等を回収するために特に重要である。
従来の技術 光学的に純粋な2−アミノアルコールは、例えば製薬
学及び農芸化学のために中間体として重要である。従っ
て、例えば天然のアミノ酸から誘導されるアミノアルコ
ールは蛋白質合成のための強力な可逆抑制剤である(例
えばB.J.Hansen et al.,J.Biol.Chem.247,p.3854(197
2)参照)。
アルコールを形成するためのアミノ酸又はそのエステ
ルの還元は、実際に既に古典的化学的方法である。カー
ラー(P.Karrer)他は、既に1921年にα−アミノ酸エス
テルをナトリウム及びアルコールで還元して2−アミノ
アルコールを形成することを記載した(P.Karrer et a
l.,Helv.4,p.76(1921))。このような還元について多
くの合成研究が実施されかつ良好な収率及び少ないラセ
ミ体化を達成するために多数の還元剤及び還元条件が実
験された。良好な結果は、エーテル中で水素化アルミニ
ウムリチウムで得られた(例えばP.Karrer et al.,Hel
v.XXXI,pp.1617〜1623(1948)参照)。
米国特許第3,935,280号明細書には、三弗化硼素及び
ジボラン、ボラン/エーテル又はボラン/有機スルフィ
ド錯体を使用してアミノ酸を還元してアミノアルコール
を得る方法が記載された。当該のアミノアルコールは、
該方法においては反応混合物の加水分解後に得られる。
三弗化硼素は明らかにまずアミノ酸のアミノ基との錯体
を形成し、その後引続きカルボン酸基をボラン化合物に
よって還元する。当該反応は多数の溶剤中で実施するこ
とができる。水性媒体からの回収の際には、良好に単離
した収率(60〜85%)を得るためには極めて多数の抽出
工程が必要であることが判明した。これらの水性媒体か
らの回収法は、水中のアミノアルコールの高い溶解度及
び好ましくない分散係数に基づき、必要とされる繰返さ
れる抽出法からも明らかなように、実験室的方法である
と見なされる。また、5回の抽出による(2S)−2−ア
ミノ−3−フェニルプロパノールの回収も記載された
(Evans et al.J.A.C.S.108,p.6758(1986)参照)。
発明が解決しようとする課題 従って、本発明の課題は、工業的規模で実施すること
を困難にしている、実験室的に繰返される抽出又は連続
的抽出法を使用することを必要とせずに、水性媒体から
抽出により2−アミノアルコールを回収する簡単な方法
を提供することであった。
課題を解決するための手段 ところで、まず水性媒体中の2−アミノアルコールを
シッフ塩基に転化し、該シッフ塩基を水相から抽出しか
つ引続きそれを酸で加水分解し、その過程においてアミ
ノアルコールを塩の形で沈澱させることにより、水性媒
体からの(光学活性)2−アミノアルコールの回収が高
い収率でかつ簡単な方法で行われることが判明した。
水溶液から抽出により2−アミノアルコールを回収す
る本発明による方法は、9.5よりも高いpH値で芳香族ア
ルデヒドをアミノアルコールの水溶液に加え、それによ
りアルデヒド及びアミノアルコールの相応するシッフ塩
基を形成させ、得られた水溶液を水と混和不能な有機溶
剤を使用して抽出し、その際得られた抽出物中のシッフ
塩基を加水分解しかつ2−アミノアルコール又はその塩
を回収することを特徴とする。
発明の作用 従って、本発明の目的は、簡単な方法で、少なくとも
従来常用の方法における程度の高さの回収収率で達成さ
れる。
2−アミノアルコールの水溶液は、例えば該化合物の
製造過程で、α−アミノ酸又はそのエステルを硼水素化
ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、又は三弗化
硼素とジボランとの組合わせ、ボラン/エーテル又はボ
ラン/有機スルフイド錯体での還元によって得られる。
還元及び過剰の還元剤の、例えば水酸化ナトリウムでの
加水分解後に、得られた反応混合物は、アミノアルコー
ルを抽出する前に、しばしば水及び有機溶剤、例えばテ
トラヒドロフランの蒸留、例えば共沸蒸留により精製さ
れる。この時点まで、概して公知技術に基づく方法と、
本発明に基づく方法との間には差異は無い。しかしなが
ら、還元工程において、実際の公知方法の種々の変形が
存在する。
本発明による方法によれば、得られた水溶液のpHを9.
5を越えるまで高めかつ芳香族アルデヒドを水相に、有
利には還元で使用したα−アミノ酸又はそのエステルの
量に対して少なくとも等量で加える。2−アミノアルコ
ールと芳香族アルデヒドとのシッフ塩基の形成は、準化
学量論的量で存在する反応体が完全に転化されるまで、
0〜100℃の温度で反応混合物を撹拌する過程で定量的
に進行する。この反応が進行する速度は、勿論反応条件
に左右される。9.5よりも低いpHでは、一般にシッフ塩
基の定量的形成は起こらない。シッフ塩基の定量的形成
は、アミノアルコールのアミノ基がプロトン化されない
場合にのみ、即ちアミノアルコールの本来のpHに等しい
か又はそれよりも高い場合にのみ可能である。13よりも
高いpHでは、特に高温では、使用アルデヒドの不均化反
応のような、好ましくない副反応が起こる。pHに関する
限り、10.5〜13の値が有利である。選択される温度は、
40〜60℃である。それというのも、更に冷却することな
く、先行せる工程で得られた出発混合物を水及び有機溶
剤の共沸蒸留後に、その後使用することができるからで
ある。シッフ塩基を形成するために混合物を撹拌してい
る間の時間は、一般には少なくとも10分間である。より
短い撹拌時間では、一般に完全な転化は起こらない。一
般に撹拌は10〜120分間実施する。pH及び温度に関する
有利な条件下では、撹拌時間は20〜80分間である。2−
アミノアルコールのシッフ塩基への完全な転化を達成す
るためには、芳香族アルデヒドの量は、2−アミノアル
コールに対して少なくとも等量であるべきである。確か
に、2−アミノアルコールに対して準等量のアルデヒド
を用いても、シッフ塩基は形成される、しかしその場合
には、過剰の2−アミノアルコールは、後で適当に回収
しなければ、溶液中に存在し続ける。2−アミノアルコ
ールに対して少なくとも等量の芳香族アルデヒドを使用
する操作法の利点は、アミノアルコールが極めて高い、
事実上定量的収率でシッフ塩基の抽出を介して回収され
ることにある。
実際には、2−アミノアルコールにおいて計算した芳
香族アルデヒドの僅かな過剰で、優れた結果を得るため
に既に十分である。α−アミノ酸又はそのエステルの2
−アミノアルコールへの還元は定量的には進行しない
が、この僅かな過剰は、還元すべきα−アミノ酸又はそ
のエステルの出発量に対して等量のアルデヒドを選択す
ると、自動的に得られる。使用される芳香族アルデヒド
は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、ジアルキルアミノ基によって置換された又は置換
されていないベンズアルデヒドであってよい。価格、入
手性及び取り扱いを考慮すると、ベンズアルデヒドを使
用するのが有利である。
シッフ塩基を形成する混合物を前記条件下で撹拌する
ことによって、1つの水相(または場合によっては、大
過剰のベンズアルデヒドを使用する際には、2相系)が
形成され、該相からシッフ塩基を、シッフ塩基が良好に
溶解する水と混和不可能な有機溶剤を用いて、シッフ塩
基を抽出することができる。
該方法では、実際に1回の抽出で十分である、それと
いうのも該方法は既に極めて高い抽出収率を提供するか
らである。しかしながら、所望であれば、水相からシッ
フ塩基の最後の残渣を除去するために再度抽出を繰り返
すこともできる。
シッフ塩基のための抽出剤としては、例えばエステル
(例えばエチルアセテート又はブチルアセテート)、ケ
トン(例えばメチルイソブチルケトン)、エーテル(例
えばメチル−t−ブチルエーテル)及び塩素化炭化水素
(例えばジクロロエタン)を使用することができるが、
しかし又ベンズアルデヒド自体を抽出剤として使用する
こともできる。この最後に挙げた使用は、既に数倍過剰
のベンズアルデヒドをシッフ塩基の形成において適用す
ることにより実現することができる。
使用される抽出剤は、有利には、シフト塩基を加水分
解する場合には、アミノアルコールに関して誘導体の形
で十分に分離することができるシッフ塩基のための溶剤
である。このようなエステルとしては、例えばエチルア
セテート及びブチルアセテートが特に好適である。
抽出剤中のシッフ塩基の加水分解は、自体公知方法に
おいて、特に例えば塩化水素酸で溶液を酸性化すること
により実施することができる。第1の実施形において
は、この溶液中の水の量を加水分解のために所望される
等量よりも著しく大きくなることがないようにするのが
有利である、それというのもさもなければ形成される塩
の結晶化が妨害されるからである。大量の水を用いない
で酸を添加する方法は、例えば酸で飽和した抽出剤の滴
加式添加によるか又は例えばガス状塩化水素中に計量供
給することによって行う。必要であれば、加水分解を完
遂するために尚制限量の水を添加すべきである。
もう1つの実施形では、酸、例えば塩化水素酸を、水
溶液の形で添加することができる。この形式では、確か
に2−アミノアルコールの塩が直接的に分離する問題点
は生じないが、しかしこの場合も共沸蒸留により過剰の
水を除去することにより良好な分離を達成することがで
きる。この場合も再び、蒸留中の好ましい共沸混合物形
成に基づき、エステルが溶剤としては著しく好適であ
る。
前記に説明したように、1つの抽出工程での水性媒体
から2−アミノアルコールの極めて良好な回収は、本発
明に基づく方法を適用することにより実現される。刊行
文献(及びまた本出願人が以下の実施例に記載する比較
例)から明らかように、水溶液から遊離2−アミノアル
コールの直接的な抽出は、良好な抽出収率(60〜85%)
を達成するために著しく多数(5又は6)回の逐次抽出
(エチルアセテート、ジクロロメタン又はエーテル)を
必要とする。工業的規模においては、該方法は実施困難
である。
発明の効果 本発明による方法は、2−アミノアルコールを回収す
るための技術的に簡単な方法を提供する、詳言すれば直
接的抽出法と同じか又はしばしばそれよりも良好な抽出
収率が達成される。該方法は特に光学的に純粋なD−又
はL−2−アミノアルコールを回収するために好適であ
る。
実施例 次に、実施例により本発明を詳細に説明するが、但し
本発明を制限するものではない。
実験 以下の実施例は総て、水性媒体中で所望の2−アミノ
アルコールが得られた時点で出発する。このことは例え
ば以下の還元工程を介して達成することができる。抽出
を包含する記載の収率は、還元すべき出発化合物に基づ
いて計算した。
α−アミノ酸の2−アミノアルコールへの還元性 撹拌機及び加熱装置を備えた(3つ首)21のフラスコ
内に、テトラヒドロフラン又はジオキサン200ml中のα
−アミノ酸0.25モル(の溶液)を装入しかつそれに三弗
化硼素エテラート60ml(BF30.5モル)を加え、次いで該
混合物を還流下に45分間加熱する。その後、該混合物を
フラスコ中で3℃に(氷/氷浴中を用いて)冷却しかつ
冷却した混合物に硼水素化ナトリウム19g(固体、0.5モ
ル)を1回で加える。大部分の量のガスが形成され、そ
の際混合物の温度は発熱反応に基づき約25℃に上昇す
る。温度上昇が実質的に終了すると直ちに、加熱して還
流させかつ該反応を2時間以上継続させる。その際、全
てのアミノ酸は転化される。
次いで、尚存在する硼水素化ナトリウムを慎重に水20
0mlを加えることにより分解させる。存在する全ての固
体を分解させるために、5N水酸化ナトリウム150mlを加
えかつ該混合物の加熱を還流下で1.5時間以上行う。最
後に、水200mlを1回で加えかつ共沸混合物のテトラヒ
ドロフラン−又はジオキサン/水を真空中で蒸留する
(約50℃、12mmHg)。蒸留物の全量は約240mlである。
引続き、水性残留分を2−アミノアルコールを回収する
ための出発物質として使用する。
例1(L−フェニルグリシノール) 前記の還元法を、ジオキサン200ml中のL−フェニル
グリシン37.8g(0.25モル)から出発して実施する。
水性残留分中に残留した形成されたアミノアルコール
を回収するために、ベンズアルデヒド25.4ml(0.26モ
ル)をpH10.5で滴加しかつこの混合物を50℃で1時間以
上撹拌した。
得られた混合物を、引続きブチルアセテート250mlを
使用して抽出した。次いで、有機相を中和目的のために
水50mlで洗浄しかつ再び分離した。
今や得られた有機相を、尚溶解している水を除去する
ために真空中で蒸留した(50℃、12mmHg)。引続き、こ
うして乾燥した有機相に水4.5mlを加えた(定量的に形
成されたベンズアルデヒドとL−フェニルグリシノール
のシッフ塩基の加水分解のために、理論的に計算して必
要な量に相応して)、次いでこうして得られた混合物に
塩化水素ガスで飽和したブチルアセテートを室温で滴加
した。その全量は350mlであることが計量された。
微細な白色の沈澱物が形成され、該沈澱物を濾別し、
エーテルで洗浄しかつ乾燥した。得られた乾燥生成物の
重量は35.8gでありかつ分析においてL−フェニルグリ
シノールの塩酸塩であることが判明した。この光学的純
度は、計算によれば: [α]20 D=+24.3(C=1,H2O) であり、この値はC=8.79,H2Oで約+25に相当する。比
較のために刊行文献(Dict.of Org.Compounds,Vol.I,p.
309,Chapman and Hall,New York,5th ed.,1982)記載の
値を挙げれば、 [α]17 D=+25.3(C=8.79,H2O) である。
収量35.8gは0.206モルに相当しかつ水素添加を包含す
る回収後の収率は82.5%であった。
例2(L−フェニルアラニノール) 前記の還元法を、テトラヒドロラン200ml中のL−フ
ェニルアラニン41.2g(0.25モル)から出発して実施し
た。共沸混合物のテトラヒドロラン/水を真空中で蒸留
した(50℃、12mmHg)後に,蒸留残留物約650mlが得ら
れた。
pH10.5で、ベンズアルデヒド27.5ml(0.28モル)を滴
下式に加え、その後該混合物を50℃で1時間撹拌した。
得られた水相を、この温度でブチルアセテート250mlを
用いて抽出した。次いで、有機相を水50mlで洗浄しかつ
再び分離した。
引続き、濃塩酸(36重量%)25mlを滴加し、その後も
う1度ブチルアセテート250mlを塩の結晶化を促進する
ために加えた。(NB:原則的には、この量のブチルアセ
テートは結果に影響を及ぼすことなく、既に抽出工程で
添加することができる)。共沸混合物のブチルアセテー
ト/水を、真空中で留去した(50℃、12mmHg)。蒸留物
290mlに全量を捕集した。そのうちの25mlは水であっ
た。蒸留工程の終了時に、残留物中で微細な白色の沈澱
物の結晶化が開始した。該残留分の冷却後に、形成され
た沈澱物を炉別し、エーテル50mlで洗浄しかつ乾燥し
た。
こうして単離した生成物(41.3g)は、L−フェニル
アラニノールの塩酸塩であることが判明し、その量は0.
233モル、又は89.5%の収率に相当する。
光学的純度は、測定によれば、 [α]23 D=−19.2(C=1,1N HCl)であった。
J.Chem.Soc.Chem.Comm.1979,p.876には、 [α]20 D=−18.0(C=1,1N HCl) が記載されている。
比較列 抽出を直接的にシッフ塩基を介して実施した本発明に
基づく方法の抽出収率と、直接的抽出法の相応する抽出
と比較するために、水中のL−フェニルグリシノールの
7重量%の溶液200mlを製造した。この濃度は、本発明
に基づく方法において、蒸留残留物(還元及び更に還元
混合物の処理後)に、即ち抽出のための出発生成物にお
いて生じる濃度とほぼ同じである。
a)この水中のL−フェニルグリシノールの7重量%の
溶液100mlを、その都度エチルアセエテート50mlで抽出
した。最初の抽出後に、L−フェニルグリシノール70%
が尚水相に存在した。総てエチルアセテート50mlを使用
した5回の抽出後に、L−フェニルグリシノールの最初
の量の70%が、有機相内に配合されていることが判明し
た。
b)同じ試験を、別の70重量%のL−フェニルグリシノ
ール溶液100mlを用いて実施したが、但しこの場合には
ジクロロエタン50mlをその都度使用した。最初の抽出後
にL−フェニルグリシノールの最初の量の18%だけ及び
全部で5回の抽出後の60%だけが、有機相内に配合され
ていた。
この関係において、比較例における抽出収率(5回の
抽出後にそれぞれ70%及び60%)は、それぞれ総計82.5
%及び89.5%の還元工程を含む実施例I及びIIの収率に
対照させるべきであることに留意すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マチュー・ヨハネス・アントワネッタ・ ローベルツ オランダ国シネン・アグネス・フインス トラート 25 (56)参考文献 米国特許3935280(US,A) Journal of Organi c Chemistry,1985,50 (20),3863〜3866 Journal of Chemic al Society,Perkin Transactions 1,1983, (8),1673〜1676 Journal of the Am erican Chemical So ciety,1986,108(21),6757〜 6761

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶液から抽出により2−アミノアルコー
    ルを回収する方法は、9.5よりも高いpH値で芳香族アル
    デヒドをアミノアルコールの水溶液に加え、それにより
    アルデヒド及びアミノアルコールの相応するシッフ塩基
    を形成させ、得られた水溶液を水と混和不能な有機溶剤
    を使用して抽出し、その際得られた抽出物中のシッフ塩
    基を加水分解しかつ2−アミノアルコール又はその塩を
    回収することを特徴とする、2−アミノアルコールを回
    収する方法。
  2. 【請求項2】芳香族アルデヒドをpH値10.5〜13で加える
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】アミノアルコールの水溶液と芳香族アルデ
    ヒドの混合物を少なくとも10分間反応させる請求項1又
    は2記載の方法。
  4. 【請求項4】アミノアルコールの水溶液と芳香族アルデ
    ヒドの混合物を20〜80分間反応させる請求項1から3ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】撹拌を0〜100℃の温度で実施する請求項
    1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】アルデヒドをアミノアルコールに対して少
    なくとも等量で使用する請求項1から5までのいずれか
    1項記載の方法。
  7. 【請求項7】アミノアルコールに対して僅かに過剰の芳
    香族アルデヒドを使用する請求項1から6までのいずれ
    か1項記載の方法。
  8. 【請求項8】水と混和不能な有機溶剤がエステルである
    請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】芳香族アルデヒドがベンズアルデヒドであ
    る請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
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