JP2668043B2 - 保護絶縁膜を有する半導体装置,その製造方法およびその製造装置 - Google Patents

保護絶縁膜を有する半導体装置,その製造方法およびその製造装置

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JP2668043B2 JP2146973A JP14697390A JP2668043B2 JP 2668043 B2 JP2668043 B2 JP 2668043B2 JP 2146973 A JP2146973 A JP 2146973A JP 14697390 A JP14697390 A JP 14697390A JP 2668043 B2 JP2668043 B2 JP 2668043B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、一般に半導体装置に関するものであり、
より特定的には、素子が水分、応力等の外部環境により
変化を起こさないようにするために素子表面部に保護絶
縁膜が被覆されてなる半導体装置に関するものである。
この発明は、さらにそのような半導体装置の製造方法に
関するものである。また、この発明は、そのような半導
体装置の製造装置に関するものである。
[従来の技術] 半導体装置は、通常、半導体基板上に素子が形成され
た後、素子が水分・応力等の外部環境により変化を起こ
さないようにするために、素子表面部に保護絶縁膜が被
覆され、さらに、モールド樹脂パッケージやセラミック
・パッケージに収められる。
第9図は、従来のモールド樹脂封止型パッケージの半
導体装置の断面図である。第10図は、第9図におけるA
部分の拡大図である。
第9図を参照して、チップ21がダイパッド部23aの上
に載置されている。チップ21には、素子が形成されてい
る。チップ21の電極とリード部23bは、ボンディングワ
イヤ24によって電気的に接続されている。ダイパッド部
23aとリード部23bとを併せて、リードフレーム23と呼ば
れている。チップ21の上には、保護絶縁膜5が形成され
ている。チップ21は、モールド樹脂封止材25によって封
止されている。
第10図を参照して、上述のチップの構造をさらに詳細
に説明する。ここでは、DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)デバイスを例にとり説明する。シリコン半
導体基板1の表面に、DRAM素子2(スタックセル)が形
成されている。DRAM素子2上には、第1の絶縁膜3が堆
積されている。第1の絶縁膜3の上には、第1の配線4
が形成されている。第1の配線4を覆うように、保護絶
縁膜5が堆積されている。保護絶縁膜5には、ボンディ
ングパッド部6を露出させるための開口部5aが設けられ
ている。ボンディングパッド6には、外部リード23bと
第1の配線4を接続するためのボンディングワイヤ24が
接続されている。
次に、第10図に示すDRAMデバイスの製造方法を、第11
A図〜第11F図を参照しながら、説明する。
なお、配線構造としては、多結晶シリコン配線、高融
点金属シリサイド配線、高融点金属配線、アルミ配線な
どからなる多層配線構造が一般的であるが、ここでは、
話を簡単にするために、配線構造は単層とし、第10図に
おける第1の配線4がアルミ配線である場合について説
明する。
第11A図を参照して、シリコン半導体基板1の表面
に、素子分離用酸化膜301、トランスファゲート電極30
2、不純物拡散層303、ワード線304、記憶ノード305、キ
ャパシタ絶縁膜306およびセルプレート307から構成され
たDRAM素子(スタックセル)2を形成する。
次に、第11B図を参照して、DRAM素子2の形成された
シリコン半導体基板1の上に第1の絶縁膜3を堆積す
る。その後、第1の絶縁膜3中に、写真製版とエッチン
グ法を用いて、所望の部分にコンタクト孔308を形成す
る。次に、ビット線として、第1の配線4であるアルミ
配線を形成する。アルミ配線4はボンディングパッド部
6を含む。
第11C図を参照して、第1の配線4を覆うように、シ
リコン半導体基板1の上に、たとえば、シラン(SiH4
と亜酸化窒素(N2O)ガスを用い、300〜400℃の膜堆積
温度で、プラズマを用いた化学気相成長法(CVD法)に
より、保護絶縁膜5であるシリコン酸化膜を堆積する。
第11D図を参照して、写真製版およびエッチング法を
用いて、保護絶縁膜5中に、ワイヤボンディングを行な
うためのボンディングパッド部6を露出させるための開
口部5aを形成する。
第9図および第11E図を参照して、素子の形成された
半導体基板1をダイシングにより、半導体チップ21とし
て切り出す。その後、半導体チップ21を、リードフレー
ム23のダイパッド部23aに半田や導電性樹脂を用いて接
着する。次に、ボンディングパッド部6とリードフレー
ムのリード部23bを、ボンディングワイヤ24で接続す
る。
第11F図を参照して、最後に、モールド樹脂25によ
り、全体をパッケージする。
[発明が解決しようとする課題] 従来のモールド樹脂封止型パッケージ半導体装置は以
上のように構成されており、以下に述べる問題点があっ
た。
半導体装置の高機能化に伴い、第12図を参照して、半
導体チップ21の面積はますます大きくなる傾向にある。
このような大面積半導体チップをパッケージする場合、
図示のごとく、モールド樹脂25の収縮応力26が問題を引
き起こすようになる。すなわち、モールド樹脂25の収縮
応力26が半導体チップ21の表面に加わることにより、第
13図(第12図におけるA部拡大図)に示すように、第1
の配線4(アルミ配線)の機械的変形(アルミ配線のス
ライド現象)が起こり、これに伴って、保護絶縁膜5に
クラック8が発生する。保護絶縁膜5にこのようなクラ
ック8が発生すると、外部からモールド樹脂25を通って
進入してくる水分9が第1の配線4にまで達し、該第1
の配線4を腐食させる。このような腐食部分10は、半導
体装置の耐湿性等の信頼性レベルを低下させ、問題であ
った。
このような問題点を解決する方法として、第1の配線
4の段差部の機械的強度をモールド樹脂25の収縮応力26
に耐え得るまで大きくすることが考えられる。しかしな
がら、従来の手段を用いて堆積したシラン系シリコン酸
化膜では、第14A図に示すように、第1の配線4の段差
部31において、シリコン酸化膜30のステップカバレッジ
が悪く、解決策として用いることはできなかった。
また、有機シラン、たとえばテトラエトキシシラン
(以下、TEOSという)と酸素を用いたプラズマCVD・シ
リコン酸化膜の場合でも、第14B図のように、第1の配
線4の段差部33でのシリコン酸化膜32のステップカバレ
ッジはシラン系シリコン酸化膜(第14A図)よりは若干
よいものの、十分ではない。
段差部のステップカバレッジから見れば、第14C図に
示す、有機シラン、たとえばTEOSとオゾンを用いた熱CV
D・シリコン酸化膜34が優れている。この膜は、基板表
面での化学気相反応(表面縮合化反応という)が主であ
るため、非常に良好なステップカバレッジを有する。
ここで、表面縮合化反応について簡単に説明してお
く。第14D図に、横山らによって提案されている表面縮
合化反応のモデルを示す(第12回VLSIフォーラム:平坦
化膜形成とCVD材料)。図を参照して、TEOSとO3が基板
1の表面近くまで到達する。O3の働きにより、TEOSの重
合体50ができる。TEOSの重合体50は、基板1の表面に吸
着され、さらに他のTEOSの重合体50が結び付いて、大き
な分子量の重合体が作られる。大きな分子量の重合体は
液体に似た挙動を示し、表面張力により移動し、段差部
に溜まりやすくなる。結果として、ステップカバレッジ
性のよい膜34が得られるのである。
表面縮合化反応により得たシリコン酸化膜は良好なス
テップカバレッジ性を示すが、第14C図に示すように、
膜厚が厚くなると膜自身の収縮応力により、クラック35
が発生しやすいという問題点があり、この用途には使え
なかった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためにな
されたもので、モールド樹脂の収縮応力に耐え得るよう
に改良された保護絶縁膜を有する、半導体装置、その製
造方法およびその製造装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この発明の第1の局面に
従う半導体装置は、素子表面部に保護絶縁膜が被覆され
てなる半導体装置に係るものである。当該半導体装置
は、素子が形成された半導体基板を備える。当該半導体
装置の上層部に配線パターンが設けられている。上記配
線パターンを被覆するように、上記半導体基板の上に保
護絶縁膜が設けられている。上記保護絶縁膜は、第1の
シリコン酸化膜層と、膜中に該第1のシリコン酸化膜層
よりもSiOH結合をより多く含む第2のシリコン酸化膜層
と、を含む。上記第1のシリコン酸化膜層と上記第2の
シリコン酸化膜層とは交互に、少なくとも3層以上積層
されている。
この発明の第2の局面に係る半導体装置の製造方法
は、素子表面部に保護絶縁膜が被覆されてなる半導体装
置の製造方法に係るものである。まず、半導体基板に素
子を形成する。上記半導体基板の上に、上層部の配線パ
ターンを形成する。上記配線パターンを含む上記半導体
基板の上に、有機シランと、酸素または亜酸化窒素を含
む混合ガスを用いて、プラズマ化学気相成長法により、
第1のシリコン酸化膜を堆積する。上記第1のシリコン
酸化膜の上に、上記混合ガスにオゾンガスを添加してな
るガスを用いて、プラズマ化学気相成長法により、第2
のシリコン酸化膜を堆積する。
この発明の第3の局面に従う半導体装置の製造方法
は、素子表面部に保護絶縁膜が被覆されてなる半導体装
置の製造方法に係るものである。まず、半導体基板に素
子を形成する。上記半導体基板の上に上層部の配線パタ
ーンを形成する。上記配線パターンを含む半導体基板の
上に、有機シランとオゾンガスと、酸素または亜酸化窒
素を含む混合ガスを用いて、プラズマ化学気相成長法に
より、第1のシリコン酸化膜を堆積する。上記第1のシ
リコン酸化膜の上に、有機シランと、酸素または亜酸化
窒素を含む混合ガスを用いて、プラズマ化学気相成長法
により、第2のシリコン酸化膜を堆積する。
この発明の第4の局面に従う、半導体装置の製造装置
は、反応室と、上記反応室内に半導体基板を配置する第
1操作を行なう手段と、上記反応室内に、有機シラン
と、酸素または亜酸化窒素を送り込む第2操作を行なう
手段と、上記反応室内に送り込まれたガスをプラズマ化
させる第3操作を行なう手段と、上記反応室内にオゾン
ガスを間欠的に送り込む第4操作を行なう手段とを備え
る。
[作用] この発明の第1の局面に従う、保護絶縁膜を有する半
導体装置によれば、保護絶縁膜は、膜中にSiOH結合をほ
とんど含まない第1のシリコン酸化膜層と、膜中に上記
第1のシリコン酸化膜層よりもSiOH結合をより多く含む
第2のシリコン酸化膜層と、を含んでいる。第1のシリ
コン酸化膜層は、SiOH結合をほとんど含まないため、膜
質(絶縁性、熱的安定性)が良好である。一方、第2の
シリコン酸化膜層は、上述の表面縮合化反応により得ら
れるものであり、膜中に上記第1のシリコン酸化膜層よ
りもSiOH結合をより多く含むが、ステップカバレッジ性
に優れる。これらの性質を有する第1のシリコン酸化膜
層と第2のシリコン酸化膜層を交互に、少なくとも3層
以上積層することによって、保護絶縁膜を形成している
ので、両方の膜の長所を生かすことができ、当該保護絶
縁膜は耐クラック性に優れ、しかもステップカバレッジ
性や平坦性が良好となる。
この発明の第2の局面に従う半導体装置の製造方法に
よれば、配線パターンを含む半導体基板の上に有機シラ
ンと酸素または亜酸化窒素を含む混合ガスを用いて、プ
ラズマ化学気相成長法により、第1のシリコン酸化膜を
堆積する工程と、上記第1のシリコン酸化膜の上に、上
記混合ガスにオゾンガスを添加してなるガスを用いて、
プラズマ化学気相成長法により、第2のシリコン酸化膜
を堆積する工程とを備えている。有機シランと酸素また
は亜酸化窒素を含む混合ガスを用いるプラズマ化学気相
成長法は、膜中にSiOH結合をほとんど含まない、膜質の
良好な第1のシリコン酸化膜を与える。一方、上記混合
ガスにオゾンガスを添加してなるガスを用いるプラズマ
化学気相成長法は、表面縮合反応が主であるため、ステ
ップカバレッジ性に優れる第2のシリコン酸化膜を与え
る。このような特徴を有する第1のシリコン酸化膜と第
2のシリコン酸化膜とから保護絶縁膜を形成するので、
両方の膜の長所を生かすことができ、耐クラック性に優
れ、かつステップカバレッジ性や平坦性の良好な保護絶
縁膜となる。
この発明の第3の局面に従う保護絶縁膜を有する半導
体装置の製造方法によれば、配線パターンを含む半導体
基板の上に、有機シランとオゾンガスと、酸素または亜
酸化窒素を含む混合ガスを用いて、プラズマ化学気相成
長法により、第1のシリコン酸化膜を堆積する工程と、
上記第1のシリコン酸化膜の上に、有機シランと、酸素
または亜酸化窒素を含む混合ガスを用いて、プラズマ化
学気相成長法により、第2のシリコン酸化膜を堆積する
工程とを備えている。有機シランとオゾンガスと、酸素
または亜酸化窒素を含む混合ガスを用いるプラズマ化学
気相成長法は、表面縮合反応が主であるため、ステップ
カバレッジ性に優れる第1のシリコン酸化膜を与える。
一方、有機シランと、酸素または亜酸化窒素を含む混合
ガスを用いるプラズマ化学気相成長法は、膜中にSiOH結
合をほとんど含まない、膜質の良好な第1のシリコン酸
化膜を与える。このような特徴を有する第1のシリコン
酸化膜と第2のシリコン酸化膜とから保護絶縁膜を形成
するので、両方の膜の長所を生かすことができ、耐クラ
ック性に優れ、かつステップカバレッジ性や平坦性の良
好な保護膜が得られる。
この発明の第4の局面に従う、保護絶縁膜を有する半
導体装置の製造装置によれば、反応室内に、有機シラン
と、酸素または酸化窒素を送り込む第2操作を行なう手
段と、該反応室内に送り込まれたガスをプラズマ化させ
る第3操作を行なう手段と、上記反応室内にオゾンガス
を間欠的に送り込む第4操作を行なう手段と、を備える
ので、膜中にSiOH結合をほとんど含まない、膜質の良好
な第1のシリコン酸化膜と、ステップカバレッジ性に優
れる第2のシリコン酸化膜とが、交互に積層された、保
護絶縁膜を有する半導体装置を製造することができる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図は、この発明の一実施例にかかる半導体装置の
断面図である。
シリコン半導体基板1の表面に、DRAM素子(スタック
セル)2が形成されている。DRAM素子2を覆うように第
1の絶縁膜3が形成されている。第1の絶縁膜3の上に
は、第1の配線4のパターンが形成されている。第1の
配線4のパターンは、ボンディングパッド部6を含む。
第1の配線4のパターンを覆うように、保護絶縁膜5が
形成されている。保護絶縁膜5には、ボンディングパッ
ド部6を露出させるための開口部5aが設けられている。
保護絶縁膜5は、第1の配線4のパターンを覆うように
設けられた、第1層目のTEOS+O2(N2O)系プラズマCVD
・シリコン酸化膜101を含む。TEOS+O2(N2O)系プラズ
マCVD・シリコン酸化膜とは、テトラエトキシシランと
酸素または亜酸化窒素を用いて、プラズマCVD法により
形成したシリコン酸化膜である。このシリコン酸化膜は
膜中にSi−OH結合をほとんど含まないので、膜質(絶縁
性,熱安定性)は良好である。しかし、この膜は気相中
での膜形成過程が主であるので、ステップカバレッジ性
が良くない。厚い膜を堆積すると、オーバーハング形状
となる。それゆえに、このシリコン酸化膜の厚みは、50
0−2000Åの範囲にあるのが好ましい。
第1層目のTEOS+O2(N2O)系プラズマCVD・シリコン
酸化膜101を覆うように、第2層目のTEOS+O2(N2O)+
O3系プラズマCVD・シリコン酸化膜102が形成されてい
る。TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVD・シリコン酸化
膜とは、テトラエトキシシランと酸素または亜酸化窒素
を含むガスにオゾンを加えて、プラズマCVD法によって
形成したシリコン酸化膜である。このシリコン酸化膜
は、半導体基板の表面での表面縮合化反応が膜形成過程
の主流であるため、ステップカバレッジは非常に良好で
ある。しかし、膜中に、Si−OH結合を含むため、膜質
(絶縁性、熱的安定性)がよくない。
第2層目のシリコン酸化膜102を覆うように、第3層
目のTEOS+O2(N2O)系プラズマCVD・シリコン酸化膜10
3が形成されている。第3層目のシリコン酸化膜103の上
に第4層目のTEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVD・シリ
コン酸化膜104が形成されている。第4層目のシリコン
酸化膜104の上に、第5層目のTEOS+O2(N2O)系プラズ
マCVD・シリコン酸化膜105が形成されている。第5層目
のシリコン酸化膜105の上に、第6層目のTEOS+O2(N
2O)+O3系プラズマCVD・シリコン酸化膜106が形成され
ている。第6層目のシリコン酸化膜106の上に、第7層
目のTEOS+O2(N2O)系プラズマCVD・シリコン酸化膜10
7が形成されている。ボンディングパッド部6には、リ
ードフレームのリード部を接続するためのボンディング
ワイヤ24が接続されている。半導体装置全体は、モール
ド樹脂封止材25によってモールドパッケージされてい
る。
このように構成される保護絶縁膜5は、TEOS+O2(N2
O)系プラズマCVD・シリコン酸化膜の持つ良好な膜質性
と、TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVD・シリコン酸化
膜の持つ良好なステップカバレッジ性とを併せ持つ。し
たがって、この保護絶縁膜5は耐クラック性に優れ、し
かも、ステップカバレッジ性や平坦性も良好となる。そ
のため、モールド樹脂25の収縮応力によって、保護絶縁
膜5にクラックが発生したりすることはない。その結
果、信頼性レベルの高い半導体装置が得られる。
次に、第1図に示す半導体装置の製造方法を、第2A図
〜第2G図を参照しながら説明する。
第2A図を参照して、シリコン半導体基板1の表面に、
素子分離用酸化膜301、トランスファゲート電極302、不
純物拡散層303、ワード線304、記憶ノード305、キャパ
シタ絶縁膜306、セルプレート307から構成されるDRAM素
子(スタックセル)2を形成する。
第2B図を参照して、DRAM素子2を含むシリコン半導体
基板1の表面全面に、第1の絶縁膜3を堆積する。続い
て、写真製版およびエッチング法を用いて、第1の絶縁
膜3の所望の部分にコンタクト孔308を開孔する。次
に、ビット線として、アルミ配線である第1の配線4を
形成する。第1の配線4は、ボンディングパッド部6を
含む。
第2C図を参照して、第1の配線4上に、TEOSとO2(ま
たはN2O)を用い、300〜450℃の膜堆積温度でプラズマC
VDにより、第1層目の、TEOS+O2(N2O)系プラズマCVD
酸化膜101を堆積する。この膜は、耐クラック性に優れ
ているが、ステップカバレッジは十分ではないので、あ
まり、膜厚を大きくしすぎると、第3B図に示すように、
第1の配線4の段差部204でオーバハング形状を生じて
しまうので、第1の配線4の段差部204での膜203のステ
ップカバレッジが悪くなる。そこで、第3A図のように、
膜厚t1は500〜2000Å程度と薄くして、第1の配線4の
段差部204でオーバハング形状が起こらないようにする
必要がある。
第2D図を参照して、上記のガスに加えて、オゾン
(O3)を流し、300〜450℃の膜堆積温度でプラズマCVD
法により、第2層目の、TEOS+O2(N2O)+O3系プラズ
マCVDシリコン酸化膜102を堆積する。この膜は、膜自身
の収縮応力が大きいので、第3D図に示すように、厚い膜
207を堆積すると、クラック208が発生しやすい。そのた
め、サブミクロンレベルの配線間隔の場合、第3C図を参
照して、膜厚は平坦部の膜厚t2で500〜2000Å程度とす
る必要がある。この膜は、前述のようにステップカバレ
ッジが良好であるため、このような比較的薄い膜を堆積
した場合であっても、各ステップにおいて、第1の配線
の段差部の平坦化を進めることができる。
第2E図を参照して、TEOSとO2(N2O)を用い、プラズ
マCVD法により、第3層目の、TEOS+O2(N2O)系プラズ
マCVD酸化膜103を堆積する。この膜の膜厚は、500〜200
0Å程度とする。
第2F図を参照して、同様の方法により、第4層目の、
TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVDシリコン酸化膜104
を堆積する。この膜の膜厚は、平坦部で、500〜2000Å
程度とする。
以下繰返して、第5層目の、TEOS+O2(N2O)系プラ
ズマCVDシリコン酸化膜105、第6層目の、TEOS+O2(N2
O)+O3系プラズマCVDシリコン酸化膜106、第7層目のT
EOS+O2(N2O)系プラズマCVDシリコン酸化膜107を堆積
することにより、保護絶縁膜5を形成する。
次に、写真製版やエッチング法を用いて、保護絶縁膜
5中に、ボンディングパッド部6を露出させるための開
口部5aを形成する。
第2F図および第9図を参照して、素子の形成された半
導体基板1をダイシングにより半導体チップ21として切
出した後、リードフレーム23のダイパッド部23aに半田
や、導電性の接着剤を用いて接着する。
次に、第2G図を参照して、ボンディグパッド6とリー
ドフレームのリード部23bをボンディングワイヤ24で接
続する。最後に、モールド樹脂25により全体をパッケー
ジする。
第4図は、保護絶縁膜5を堆積させるための、化学気
相成長装置の概念図である。化学気相成長装置は反応室
チャンバ401を備えている。反応室チャンバ401はガス分
散ヘッド402を備えている。反応室チャンバ401内には、
半導体基板403を載せるための基板ホルダー404が設けら
れている。基板ホルダー404内には、半導体基板403を所
望の温度に加熱するためのヒータ405が設けられてい
る。ガス分散ヘッド402には、バルブ406aを含むTEOSガ
ス供給ライン406が接続されている。ガス分散ヘッド402
にはまた、バルブ407bを含むO2(またはN2O)ガス供給
ライン407が接続されている。ガス分散ヘッド402にはま
た、バルブ409aを含むO3ガス供給ライン409が接続され
ている。反応室チャンバ401は、真空排気系410に接続さ
れている。ガス分散ヘッド402と基板ホルダー404には、
高周波電源411が接続されている。高周波電源411のON/O
FFは、高周波電力ON/OFFスイッチ412によって行なわれ
る。
次に、上述の化学気相成長装置を用いて、保護絶縁膜
の堆積を行なう手順を説明する。
まず、半導体基板403を基板ホルダー404の上に置き、
ヒータ405により、所望の温度、たとえば300〜400℃ま
で加熱する。
次に、真空排気系410を用い、反応室チャンバ401内を
所望の真空度、たとえば、10-4Torr程度まで排気する。
次に、TEOS+O2(N2O)系プラズマCVDシリコン酸化膜
を堆積する場合には、TEOSガス供給ライン406のバルブ4
06aと、O2(N2O)ガス供給ライン407のバルブ407aを開
き、所定流量のガスを反応室チャンバ401内に流しなが
ら、10〜100Torr程度の圧力にする。高周波電力ON/OFF
スイッチ412をONにして、高周波電源411より高周波電力
を供給しプラズマ反応を利用して、半導体基板403の上
に膜を堆積する。
続けて、TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVDシリコン
酸化膜を堆積する場合には、O3ガス供給ライン409のバ
ルブ409aを開き、上記のガスに加えてO3ガスを流す。た
とえば、反応室チャンバ401内を10〜100Torr程度の圧力
下に保持し、10000〜50000ppmのO2を含むO3ガスを流
す。
以下、上述の操作を繰返す。つまり、プラズマを利用
した化学気相成長法で、TEOSと酸素あるいは亜酸化窒素
を主成分とするガスと、これらにオゾンを加えたガスを
交互に流すことにより、同一の反応室内で連続的に、TE
OS+O2(N2O)系プラズマCVDシリコン酸化膜と、TEOS+
O2(N2O)+O3系プラズマCVDシリコン酸化膜とを交互に
繰返して堆積することができる。
なお上記実施例では、第1図を参照して、第1層目の
シリコン酸化膜101および第7層目のシリコン酸化膜107
がともに、TEOS+O2(N2O)系プラズマCVDシリコン酸化
膜である場合を例示したが、本発明はこれに限られるも
のでない。すなわち、500〜2000Å程度の比較的薄い両
者の膜を交互に堆積すればよい。したがって、第1層目
のシリコン酸化膜および第7層目のシリコン酸化膜のい
ずれか、あるいは両方が、TEOS+O2(N2O)+O3系プラ
ズマCVDシリコン酸化膜であってもよい。
また、上記実施例では、TEOS+O2(N2O)系プラズマC
VDシリコン酸化膜と、TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマC
VDシリコン酸化膜とを交互に繰返して堆積する方法で、
保護絶縁膜のすべてを形成する場合を述べた。しかしな
がら、この発明はこれに限られるものでなく、さらに耐
湿性を向上させる目的で、第5図に示すように、上述の
方法で堆積した保護絶縁膜5の上に、水分に対するバリ
ア効果が優れていることが知られているプラズマCVD法
によるシリコン窒化膜108を形成してもよい。
また、半導体チップ21の表面に加わるモールド樹脂25
の収縮応力を低減する目的で、第6図に示すように、シ
リコン窒化膜108の上に、ポリイミド樹脂やシリコン・
ラダー・ポリマ樹脂等からなるバッファコート膜109を
組合せてもよい。
さらに、上記実施例では、有機シランの例として、TE
OSを用いた場合を例示したが、他の有機シラン、たとえ
ば、テトラメトキシシラン、テトライソプロポキシシラ
ン、ジターシャリーブトキシアセトキシシランなどを用
いても、同様の効果を奏する。
また、上記実施例では有機シランと酸素(亜酸化窒
素)、あるいは、これらのガスとオゾンのみを用いて、
膜堆積を行なう場合について述べたが、これらのガスを
主成分にして、膜の耐クラック性をさらに向上させる目
的で、リン酸トリメチルエステルやボロンエチラート等
のガスを添加して、リンやボロン等の不純物をシリコン
酸化膜中にドーピングしてもよい。ドーピング量はリン
の場合3〜10重量%、ボロンの場合2〜10重量%が好ま
しい。
また、上記実施例では、配線構造が単層で、かつ、第
1の配線がアルミ配線の場合について述べたが、第1の
配線は高融点金属(W,Mo,Ti等)等の他の金属配線、高
融点金属シリサイド(WSi2,MoSi2,TiSi2等)配線、ある
いは、多結晶シリコン配線であっても同様の効果を奏す
る。また、これらの配線構造は多層構造であってもよ
い。
また、上記実施例では、TEOS+O2(N2O)+O3系プラ
ズマCVDシリコン酸化膜を堆積する手段として、TEOS+O
2(N2O)系プラズマCVDシリコン酸化膜の成膜条件をほ
とんど変えずに、流すガスのみを変える方法について述
べた。しかしながら、TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマC
VDシリコン酸化膜の膜質やステップカバレッジをさらに
向上させる目的で、TEOS+O2(N2O)系プラズマCVDシリ
コン酸化膜の成膜条件を意識的に変えてもよい。たとえ
ば、第7図に示すように、「上記のガスに加えてオゾン
ガス」を流すのに同期させて、高周波電力を低くして、
「TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVDシリコン酸化膜」
を堆積すれば、気相中で発生する反応性ラジカルの量が
減り、気相中での反応が抑制され、かつ、TEOSとオゾン
による基板表面での表面縮合化反応による膜堆積の割合
が相対的に増すので、さらにステップカバレッジの優れ
た、TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVDシリコン酸化膜
を得ることができる。
また、上記実施例では、半導体基板表面にDRAM素子が
形成された半導体装置に適用した場合を述べたが、他の
保護絶縁膜を有する半導体装置に適用しても、同様の効
果を奏する。
第8図は、半導体基板表面にSRAM素子が形成された半
導体装置の断面図である。第8図を参照して、シリコン
半導体基板1の表面にSRAM素子301が形成されている。S
RAM素子310は、素子分離酸化膜313で分離された活性領
域に形成されたP型ウェル領域311とN型ウェル領域312
とを含む。P型ウェル領域311の主表面にはN型不純物
拡散層315が形成されている。N型ウェル領域312の主表
面にはP型不純物拡散層316が形成されている。P型ウ
ェル領域311およびN型ウェル領域312の上方には、ゲー
ト電極314が形成されている。SRAM素子は、P型ウェル
領域311およびN型ウェル領域312の上方に設けられた多
結晶シリコン配線317を含む。SRAM素子310を覆うように
第1の絶縁膜3が形成されている。第1の絶縁膜3の上
には第1の配線4が形成されている。第1の配線4はボ
ンディングパッド部6を含む。第1の配線4を覆うよう
に保護絶縁膜5が形成されている。保護絶縁膜5は、第
1の配線4を覆うように設けられた、第1層目のTEOS+
O2(N2O)系プラズマCVDシリコン酸化膜101を含む。第
1層目のシリコン酸化膜101の上には、第2層目の、TEO
S+O2(N2O)+O3系プラズマCVD・シリコン酸化膜102が
形成されている。第2層目のシリコン酸化膜102の上に
は、第3層目のTEOS+O2(N2O)系プラズマCVD・シリコ
ン酸化膜103が形成されている。第3層目のシリコン酸
化膜103の上には、第4層目の、TEOS+O2(N2O)+O3
プラズマCVD・シリコン酸化膜104が形成されている。第
4層目のシリコン酸化膜104の上には、第5層目のTEOS
+O2(N2O)系プラズマCVD・シリコン酸化膜105が形成
されている。第5層目のシリコン酸化膜105の上には、
第6層目のTEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVD・シリコ
ン酸化膜106が形成されている。第6層目のシリコン酸
化膜106の上には、第7層目のTEOS+O2(N2O)系プラズ
マCVD・シリコン酸化膜107が形成されている。ボンディ
ングパッド部6には、ボンディングワイヤ24が接続され
ている。当該半導体装置は、モールド樹脂25により全体
がパッケージされている。
このように構成される半導体装置であっても、前述の
実施例と同様の効果を実現する。
また、半導体基板の表面に形成される素子はDRAM素子
やSRAM素子以外の他の素子、たとえばEPROM素子、E2PRO
M素子、マイクロコンピュータ回路素子、CMOS論理回路
素子、バイポーラトランジスタ素子等の素子であっても
よい。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明の第1の局面に従う半
導体装置によれば、ステップカバレッジ性のよいシリコ
ン酸化膜と膜質のよいシリコン酸化膜とを交互に積層す
ることによって保護絶縁膜を形成している。この保護絶
縁膜は両方の膜の長所を生かすことができ、耐クラック
性に優れ、しかもステップカバレッジ性や平坦性が良好
となる。その結果、モールド樹脂の収縮応力により発生
する保護絶縁膜のクラックを防止でき、信頼性レベルの
高い半導体装置が得られるという効果を奏する。
この発明の第2および第3の局面に従う半導体装置の
製造方法によれば、ステップカバレッジ性のよいシリコ
ン酸化膜と膜質のよいシリコン酸化膜とを交互に積層す
ることによって、保護絶縁膜を形成することができる。
得られた保護絶縁膜は、両方の膜の長所が生かされ、耐
クラック性に優れ、しかも、ステップカバレッジ性や平
坦性の良好なものとなる。そのため、モールド樹脂の収
縮応力により発生する保護絶縁膜のクラックを防止で
き、信頼性レベルの高い半導体装置が得られるという効
果を奏する。
この発明の第4の局面に従う半導体装置の製造装置に
よれば、ステップカバレッジ性の良いシリコン酸化膜と
膜質の良いシリコン酸化膜とが交互に積層された保護絶
縁膜を形成することができる。得られた保護絶縁膜は、
両方の膜の長所が生かされ、耐クラック性に優れ、しか
も、ステップカバレッジ性や平坦性も良好なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例にかかる半導体装置の断
面図である。 第2A図〜第2G図は、第1図に示す半導体装置の製造工程
を断面図で示したものである。 第3A図および第3B図は、それぞれ、TEOS+O2(N2O)系
プラズマCVDシリコン酸化膜の堆積方法の良い例と悪い
例を断面図で示したものである。 第3C図および第3D図は、それぞれ、TEOS+O2(N2O)
+O3系プラズマCVDシリコン酸化膜の堆積の良い例と悪
い例を断面図で示したものである。 第4図は、保護絶縁膜の堆積に用いられる化学気相成長
装置の概念図である。 第5図は、この発明の他の実施例にかかる半導体装置の
断面図である。 第6図は、この発明のさらに他の実施例にかかる半導体
装置の断面図である。 第7図は、TEOS+O2(N2O)+O3系プラズマCVDシリコン
酸化膜の堆積条件の一例を示した図である。 第8図は、この発明のさらに他の実施例にかかる半導体
装置の断面図である。 第9図は、従来のモールド樹脂封止型パッケージの半導
体装置の断面図である。 第10図は、第9図におけるA部分の拡大図である。 第11A図〜第11F図は、第10図に示す半導体装置の製造方
法を断面図で示したものである。 第12図は、従来のモールド樹脂封止型パッケージの半導
体装置の問題点を図示した概念図である。 第13図は、第12図におけるA部分の拡大図である。 第14A図は、シランを用いて堆積した従来のシリコン酸
化膜の問題点を図示した断面図である。第14B図はTEOS
と酸素を用いた従来のプラズマCVD・シリコン酸化膜の
問題点を図示した断面図である。第14C図は、有機シラ
ンとオゾンを用いた従来の熱CVD・シリコン酸化膜の問
題点を図示した断面図である。第14D図は、表面縮合化
反応を図示した図である。 図において、1はシリコン半導体基板、2はDRAM素子、
4は第1の配線、5は保護絶縁膜、101、103、105、107
は膜中にSiOH結合をほとんど含まないシリコン酸化膜
層、102,104,106はSiOH結合を多く含むシリコン酸化膜
層である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素子表面部に保護絶縁膜が被覆されてなる
    半導体装置であって、 前記素子が形成された半導体基板と、 当該半導体装置の上層部に設けられた配線パターンと、 前記配線パターンを被覆するように、前記半導体基板の
    上に設けられた保護絶縁膜と、を備え、 前記保護絶縁膜は、第1のシリコン酸化膜層と、膜中に
    該第1のシリコン酸化膜層よりもSiOH結合をより多く含
    む第2のシリコン酸化膜層と、を含み、 前記第1のシリコン酸化膜層と前記第2のシリコン酸化
    膜層とは交互に、少なくとも3層以上積層されているこ
    とを特徴とする、保護絶縁膜を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1のシリコン酸化膜の厚みは500−2
    000Åであり、前記第2のシリコン酸化膜の厚みは500−
    2000Åである、特許請求の範囲第1項に記載の保護絶縁
    膜を有する半導体装置。
  3. 【請求項3】素子表面部に保護絶縁膜が被覆されてなる
    半導体装置の製造方法であって、 半導体基板に素子を形成する第1工程と、 前記半導体基板の上に上層部の配線パターンを形成する
    第2工程と、 前記配線パターンを含む前記半導体基板の上に、有機シ
    ランと、酸素または亜酸化窒素を含む混合ガスを用い
    て、プラズマ化学気相成長法により、第1のシリコン酸
    化膜を堆積する第3工程と、 前記第1のシリコン酸化膜の上に、前記混合ガスにオゾ
    ンガスを添加してなるガスを用いて、プラズマ化学気相
    成長法により、第2のシリコン酸化膜を堆積する第4工
    程と、 を備えた、保護絶縁膜を有する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第3工程と前記第4工程は、交互に繰
    返して行なわれる、特許請求の範囲第3項に記載の、保
    護絶縁膜を有する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】素子表面部に保護絶縁膜が被覆されてなる
    半導体装置の製造方法であって、 半導体基板に素子を形成する第1工程と、 前記半導体基板の上に上層部の配線パターンを形成する
    第2工程と、 前記配線パターンを含む前記半導体基板の上に、有機シ
    ランとオゾンガスと、酸素または亜酸化窒素を含む混合
    ガスを用いて、プラズマ化学気相成長法により、第1の
    シリコン酸化膜を堆積する第3工程と、 前記第1のシリコン酸化膜の上に、有機シランと、酸素
    または亜酸化窒素を含む混合ガスを用いて、プラズマ化
    学気相成長法により、第2のシリコン酸化膜を堆積する
    第4工程と、を備えた、保護絶縁膜を有する半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第3工程と前記第4工程は、交互に繰
    返して行なわれる、特許請求の範囲第5項に記載の、保
    護絶縁膜を有する半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体基板の上に保護絶縁膜を形成する、
    半導体装置の製造装置であって、 反応室と、 前記反応室内に半導体基板を配置する第1操作を行なう
    手段と、 前記反応室内に、有機シランと、酸素または亜酸化窒素
    を送り込む第2操作を行なう手段と、 前記反応室内に送り込まれたガスをプラズマ化させる第
    3操作を行なう手段と、 前記反応室内にオゾンガスを間欠的に送り込む第4操作
    を行なう手段と、 を備えた、保護絶縁膜を有する半導体装置の製造装置。
  8. 【請求項8】前記オゾンガスを間欠的に送り込むのに同
    期させて、高周波電力を間欠的に低下させて前記プラズ
    マ化を行なう、特許請求の範囲第7項に記載の、保護絶
    縁膜を有する半導体装置の製造装置。
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