JP2666719B2 - 折り畳み可能なブロー成形ボトル - Google Patents

折り畳み可能なブロー成形ボトル

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    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
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  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折り畳み可能なブロー
成形ボトルに関するものであり、より詳しくは、内容物
排出後の廃棄時において、容積を小さくするために、上
方部分が反転してほぼ船型形状を構成し、下方部分がや
やフラットな形状に折り畳むことが可能なブロー成形ボ
トルに関する。
【0002】
【従来技術】従来より、液体洗剤、各種飲料等の容器と
してブロー成形プラスチックボトルが広く使用されてい
る。この種のプラスチックボトルは、内容物を排出した
のち、廃棄されるものであるが、そのままの形状では容
積が大きくなり、ごみ収集が効率的に行われ難いという
問題があり、廃棄に際しての容積の縮小化が課題となっ
ている。特開平3−1485451号公報に記載された
発明は、前記課題を解決するために提案されたものであ
り、その構成は、胴部の両側および底部にそれぞれ折り
畳み線が同一面内に位置するように形成されたブローボ
トルを開示している。この先行発明のプラスチックボト
ルは、フラットな状態に折り畳むことが可能であり、内
容物充填前のボトルの保存や使用後のボトルの廃棄等に
便利であることが認められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
折り畳み式プラスチックボトルは、折り畳み形状がフラ
ットなものであるために、該ボトルの弾性復帰力に伴っ
てエアーが内部に入り易いという構造上の制限があり、
完全な折り畳み形状を安定に且つ持続して保持すること
が困難であるという問題がある。また前記先行発明は、
ボトルの形状によってパーティングラインがボトルの正
面方向に形成されるという成形方法しかとることができ
ず、このようなボトルにおいては、最大面積を擁する正
面と背面中央部分の中心部にパーティングラインによっ
て形成される、かみ込み部分が強度的に弱くなり、しか
も、このパーティングラインは、接地部分まで延びてい
るために、落下時などの耐衝撃性が著しく低くなるとと
もに自立性が悪くなり、収納する内容物の量や種類が制
限されるという問題もある。
【0004】本発明者らは、かかる技術的課題の認識の
元に、廃棄時に容量を縮小化できるボトル形状を模索し
た結果、表面側が反転して裏面側と共に全体的に船型形
状に折畳みのできるブロー成形ボトルを開発し、実用新
案登録出願をした(実開平5−46717号公報)。そ
して、前記考案を追試し、更なる研究を重ねた結果、落
下強度ならびに耐ESCに優れ、折畳のしやすさを更に
向上させ得るボトル形状を創案し、本発明を完成するに
至った。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、使用時に誤っ
て落下をしても容易に破損することなく、耐ESCにも
優れ、かつ、完全な折り畳み形状を安定に且つ持続して
保持し得る、折り畳み可能なブロー成形ボトルを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたもので、その最大の技術的特徴
は、内容物排出後のボトルの形状を、上方部分(胴体の
肩部方向)が船型形状の完全な折り畳み形状を保持し、
下方部分はフラットな状態で安定に且つ持続して保持し
得る構造のボトルを提供することにある。すなわち、本
発明によれば、口部を備えた肩部、胴部、および接地面
を有する底部から成り、該胴部の平断面形状は、正面お
よび背面のいずれか一方が、胴部両側面のパーティング
ラインを境にして一旦緩やかな凹面を持つ段差を形成し
てから斜め上方に立ち上がる胴部を形成し、他方の面は
パーティングラインから段差を形成することなく斜め上
方に立ち上がる胴部を形成することにより、正面または
背面のいずれか一方が他方の面よりも小面積を有する互
いに略相似形の胴部形状を形成し、該胴部のパーティン
グライン側の両側面は、それぞれ外側に膨らんだ形で連
続している複数の四角形状の面または曲面により且つ互
いに対称的に形成されているブロー成形ボトルであっ
て、前記胴部の正面および背面を肩部および胴部で区画
するパーティングラインの上方コーナー部からは、それ
ぞれ、対応する側面側の上方に向かって対称的に延び
て、該側面を形成する複数の四角形状の面または曲面と
肩部とを区画しており、前記矩形状面を区画している前
記ラインの下方コーナー部からは、それぞれ、対応する
側面側の下方に向かって対称的に延びて、該側面を形成
する複数の四角形状の面または曲面と、底部とを区画し
ており、該底部の少なくとも両端部からは、底部に連接
して底部より下方に接地面を有する複数の脚部が形成さ
れていることを特徴とする折り畳み可能なブロー成形ボ
トルが提供される。
【0007】また、本発明によれば、内層が高密度ポリ
エチレン、外層が低密度ポリエチレンから成る積層体に
よって構成される前記ブロー成形ボトルが提供される。
さらに、本発明によれば、前記胴部の正面および背面を
肩部および胴部で区画するパーティングラインが少なく
とも一方の面が外方に突出したリブとして形成され、胴
部の正面側と背面側とが略相似形でかつ異なる大きさに
構成された折り畳み可能なブロー成形ボトルが提供され
る。
【0008】
【発明の具体的説明】本発明の最大の技術的特徴は、図
6に示したように、ボトル胴部の正面および背面が略相
似形でありながら、パーティングラインを境にして、片
方の面が段差を介して異なる大きさに形成されることに
より、正面および背面を区画する側面に設けられたリブ
状パーティングラインを中心として、正面あるいは背面
の小面積側を大面積側の面の胴体内部に押し込んだ状態
でボトルを折り畳み易くした点にある。つまり、胴部の
正面および背面を、略相似形でありながら異なる大きさ
に構成することにより、ボトルを潰した状態は、図7に
示すように、小面積を有する側の面が、大面積を有する
側に反転する状態で収納され、その側面状態は、図8に
示すように、パーティングラインを境にして、上方部分
が船型形状に、下方部分がフラット形状に折り畳まれる
ことになる。
【0009】本発明におけるリブ状パーティングライン
の構造上の特徴は、図6を参照することによって明らか
になるであろう。つまり、ボトルの平横断面で見て、胴
部の正面または背面のいずれか一方の面が、胴部両側面
のパーティングラインを境にして一旦緩やかな凹面を持
つ段差を形成してから斜め上方に立ち上がる胴部を形成
し、他方の面はパーティングラインから段差Xを形成す
ることなく斜め上方に立ち上がる胴部を形成することに
より、正面または背面のいずれか一方が他方の面よりも
小面積を有する互いに略相似形の胴部形状を形成するも
のである。
【0010】つまり、一方の面のパーティングラインの
突出距離を、他方の面の突出距離よりも長く形成するこ
とにより、その面の胴部の大きさは他方の胴部の大きさ
よりも当然小面積となる。この際、突出距離の短い方の
パーティングラインはリブとして突出していなくてもよ
く、両者間に突出距離の緩やかな段差Xが形成されてい
れば良い。パーティングライン以外の各ラインは、内容
物排出後のボトルを折り畳む際の、折り畳み線として作
用するものであり、パーティングライン同様外方に突出
したリブとして形成してもよいし、またそれとは逆に、
区画する部分を溝状のラインとして形成するなど任意の
ラインが形成できるが、折り畳み形状を容易且つ安定
に、しかも確実に前述した形状に折り畳む上で、リブ状
のラインとすることが好ましい。
【0011】このような構成をとることにより、内容物
排出後の折畳みに際しては、例えば、正面が背面よりも
大きく形成されていれば、折畳む際に背面部分で形成さ
れる凹面が正面部分で形成される凹面にすっぽりと入る
ため、容易且つ安定に正面と背面を重ね合わせることが
できることになり、その折畳形状は、図8に示したよう
に、上方部分が船型形状に折りたたまれ、下方部分はフ
ラットな状態で胴部同士が近接する。しかも、正面およ
び背面が略相似形に形成されているため、これらの接合
部分、すなわちパーティングラインに段差Xが生じて、
これがリブ状になるため、特別にリブを設ける必要もな
い。
【0012】本発明においては、胴部の正面または背面
を構成する矩形状面を区画しているラインの上方コーナ
ー部および下方コーナー部からは、それぞれ、各側面部
の上方および下方に向かってさらにラインが延びている
ため、該ラインに沿って折り畳むことにより、胴部の正
面または背面を構成する矩形状面が互いに重なり合って
底壁を形成し、且つ両側面部が側壁となって、図8に示
したような形状に折り畳まれることができることにな
る。
【0013】図8に示したような本発明のボトルの折り
畳み形状は、弾性復帰力に対しての抵抗性が大であり、
またエアーの侵入も有効に回避され、その結果として、
折り畳み形状が安定に且つ持続して保持されるため、内
容物排出後の廃棄に際して、ボトルの容積を大幅に小さ
くすることができる。
【0014】しかも、本発明のボトルは、その形状的特
徴から、成形時のパーティングラインを、ボトルの側面
に取ることができる。しかも、パーティングラインの最
下部は、脚部の途中までしか延びておらず、接地部分に
達していないことから、落下時の衝撃に対しても十分な
強度が発揮され、かつ、ボトル正面にパーティングライ
ンが形成されないために、正面部分にインモールドラベ
ルによる鮮明な表示を行うことができるという数多くの
特徴を併せ有するものである。
【0015】さらに、本発明においては、内層が高密度
ポリエチレン、外層が低密度ポリエチレンという特定の
層構成を有する積層体から構成することによって、著し
く衝撃強度に優れた前記ブロー成形ボトルを提供するこ
とができる。上記のように折り畳み容器を容易に折り畳
むためには、折り畳み部、とくに肩部の肉厚を薄く構成
しなければならないが、従来のボトルでは、強度上の制
約があり、肩部のみを薄く構成することは不可能なもの
であった。しかるに、本発明の上記態様によれば、内層
が高密度ポリエチレン、外層が低密度ポリエチレンとい
う特定の層構成を有する積層体を用いているために、肩
部の肉厚を薄くしても、ボトルの強度を十分なレベルに
保ったままで、折り畳み易さが著しく優れたものにな
る。
【0016】なお 本発明において肩部の肉厚を薄く形
成した場合には、当然首部の肉厚までがまでが薄く形成
されることになるから、キャッピングの際、トルクの関
係で作業性が劣る事態が考えられるが、その場合は、ね
じによるキャッピングに代えて、首部の先端にフランジ
を形成してヒートシールによるキャッピングを行うよう
にすれば良い。また、ボトル口部をフランジ状に成形し
て別工程でインジェクション成形されたノズル部を溶着
してボトル状容器にすることもできる。この場合、ノズ
ル口部が安定して密封が確実に行われ、リキャップが可
能になり、その後の使い易さが向上する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、添付図面に示す具体例に基
づいて説明する。本発明のブロー成形ボトルの好適な一
例を図1ないし図4に示す。図1は該ボトルの正面図、
図2はその右側面図、図3は図1のA−A矢視図、図4
は図1のB−B矢視図、図5は本発明の先願発明のパー
ティングラインを説明するための図、図6は、本発明の
パーティングラインを説明するための図、図7は折り畳
まれた胴部の状態を平断面で説明する図、図8は同じく
折り畳まれた状態の側面図である。
【0018】本発明のボトルは、口部1を備えた肩部
2、胴部3、底部4、および脚部30から形成されてお
り、その正面と背面、および右側面と左側面とはそれぞ
れ互いに対称的に形成される。これら図面に示す態様に
おいては、特に図4から明らかなとおり、胴部3の横断
面は偏平六角形状となっている。すなわち、ボトルの正
面および背面には、それぞれ略長方形状の面10が対称
的に形成されている(図1参照)。またボトルの右側面
および左側面には、それぞれ台形状の面11、11が形
成されており、これら台形状面11、11は、各側面に
おける中央部を軸方向に延びているパーティングライン
13を境界線として互いに略対称となるように連続して
いる(図2参照)。
【0019】本発明において、ボトル正面および背面に
おける略長方形状の面10は、ライン20によって区画
される。図に示すライン20は、前述した通りパーティ
ングライン同様外方に突出したリブとして形成されてい
ることが好ましい。このライン20は、他のラインと同
様、折り畳み線として機能するものであり、例えば図6
に示す通り、ボトル壁を断面形状で台形状に外側に突出
させることによって形成されるものである。
【0020】さらに、上記ライン20の上方コーナー部
20aからは、これに隣接する台形状面11と肩部2と
の境界線に沿って、ライン21が上方に延びている。ま
た上記ライン20の下方コーナー部20bからは、これ
に隣接する台形状面11と底部4との境界線に沿って、
ラインリブ22が下方に延びている(図1および図2参
照)。図2から明らかな通り、両側のコーナー部からそ
れぞれ出発している各リブ21、22は、それぞれ対称
的に延びているとともに、それぞれ中央のパーティング
ライン13を間に挟んで若干の間隙をあけて停止してい
る。
【0021】また、底部には、接地面となる脚部30が
形成される(図1および図4参照)。図面に示す態様に
おいては、底部中央部分に連続した接地面を形成してい
るが、底部の側面側にドーム状部を形成して脚部とする
ことも勿論可能である。ドーム部を形成する場合には、
ボトルの折り畳み性を容易にする対称性が損なわれない
限り、その数は2個以上の任意の数に構成できる。
【0022】本発明の上記ボトルは、前記ライン20、
21および22を折り畳み線として容易に折り畳むこと
が可能であり、特にこれらラインの位置関係からいっ
て、前記脚部を除いて、その折り畳み形状は、上方部分
は小面積胴部側が反転して大面積胴部側に収納された状
態で略船型形状となり、下方部分は、両胴部面が近接し
た状態でフラットな形状に折り畳まれる。上述した本発
明のボトルにおいて、その側面は、パーティングライン
13を中心として前記段差部分を除いて実質的に対称と
なっている限り、例えば曲面で構成されていてもよい。
【0023】本発明のボトルにおいては、前記本発明者
らの考案である実開平5−46717号公報記載の考案
に見られるように、正面および背面が実質的に同一形態
で設けられていても、図5に示すように、パーティング
ライン13を境にして、小面積側が一旦緩やかな凹面を
持つ段差Xを形成して斜め上方に伸びる胴部を形成して
いるために、折り畳みに際しては、小面積側の胴部が、
大面積側の胴部に反転した状態で収納され、上方部分が
船型状態を構成し、下方部分は、脚部だけが逆Y字形を
なし、胴部面同士が近接した状態でフラット形状に折り
畳まれることになる。
【0024】本発明のボトルを構成するプラスチックと
しては、たとえば、低密度−、中密度−あるいは高密度
ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレ
ン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン、結晶性ポリ
4−メチルペンテン−1等のポリオレフィン類およびこ
れらの積層体;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共
重合体等の芳香族ビニル重合体;ポリ塩化ビニル、塩化
ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチ
レン−ブタジエン共重合体等のニトリル重合体;ポリエ
チレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレ
ート等のポリエステル類;ナイロン6、ナイロン6,6
等のポリアミド類;各種ポリカーボネート;ポリオキシ
メチレン等のポリアセタール類;等の熱可塑性樹脂を使
用することができるが、これらのうちでも軟質のものが
好適に使用され、最も好ましいのは、前述した内層が高
密度ポリエチレン、外層が低密度ポリエチレンからなる
積層体である。
【0025】また上述した本発明のボトルは、ダイレク
トブロー、インジェクションブロー、2段ブロー、延伸
ブロー等の任意のブロー成形方式によって製造される
が、ダイレクトブロー方式によることが好ましい。すな
わち、たとえば、溶融したプラスチックパリソンを上記
ボトルに対応するキャビティ表面を有するブロー金型内
に押し出し、該パリソン内に加圧流体を吹き込む。膨張
したパリソンは、金型表面で冷却され、本発明の折り畳
み性ボトルが得られる。
【0026】この場合、ブロー金型としては、図1に示
すボトルの形状に対応するキャビティ表面を有する、左
右2個の割金型を使用し、且つ割金型のパーティングラ
インは、前記パーティングライン13に対応するように
設定される。したがって、本発明のボトルにおいては、
軸方向のパーティングラインは、ボトルの高さ方向全体
にわたっては延びておらず、ライン22の下端よりやや
下方で止まっている。このため、ボトル落下時などにパ
ーティングライン部分からボトルが破損するなどの強度
低下が有効に抑制されることになる。これとは逆に、た
とえば、特開平3−1485451号公報に開示されて
いる折り畳みボトルにおいては、軸方向のパーティング
ラインが接地面まで延びているため、該ボトルは、強
度、とくに衝撃強度的に不満足なものとなる。また上述
したブロー成形ボトルにあっては、たとえば長方形状の
面10に対応する割金型のキャビティ表面に、あらかじ
めサクション等の手段によってラベルを固定しておき、
成形と同時に、いわゆるインモールドラベル法による鮮
明なラベルが内挿されたボトルを得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の折り畳み可能なブロー成形ボト
ルは、所定のラインに沿ってラインが形成されているた
め、その折畳まれた形状は、上方部分は、一方の小面積
の胴部が他方の大面積の胴部に収納された状態で安定な
船型形状となり、下方部分は、胴部面同士が近接したフ
ラットな状態に形成される。しかも、ボトルを構成する
素材として特定の積層体を使用した場合には、衝撃強度
および耐ESC性が大きくなり、したがって、その分ボ
トルの肉厚を薄く構成することが可能になるため、これ
によって、折り畳み性が一層優れたものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロー成形ボトルの一例を示す正面図
である。
【図2】図1のボトルの右側面図である。
【図3】図1のボトルのA−A矢視図である。
【図4】図1のボトルのB−B矢視図である。
【図5】従来技術のボトルのパーティングラインを説明
するための図である。
【図6】本発明のボトルのパーティングラインを説明す
るための図である。
【図7】本発明のボトルの折畳まれた胴部の状態を平断
面で説明する図である。
【図8】本発明のボトルの折畳まれた胴部の側面の状態
を説明する図である。
【符号の説明】
1 ボトル口部 2 ボトル肩部 3 ボトル胴部 4 ボトル底部 20 ライン 21 ライン 22 ライン 30 脚部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部を備えた肩部、胴部、および接地面
    を有する底部から成り、該胴部の平断面形状は、正面お
    よび背面のいずれか一方が、胴部両側面のパーティング
    ラインを境にして一旦緩やかな凹面を持つ段差を形成し
    てから斜め上方に立ち上がる胴部を形成し、他方の面は
    パーティングラインから段部を形成することなく斜め上
    方に立ち上がる胴部を形成することにより、正面または
    背面のいずれか一方が他方の面よりも小面積を有する互
    いに略相似形の胴部形状を形成し、該胴部のパーティン
    グライン側の両側面は、それぞれ外側に膨らんだ形で連
    続している複数の四角形状の面または曲面により且つ互
    いに対称的に形成されているブロー成形ボトルであっ
    て、 前記胴部の正面および背面を肩部および胴部で区画する
    パーティングラインの上方コーナー部からは、それぞ
    れ、対応する側面側の上方に向かって対称的に延びて、
    該側面を形成する複数の四角形状の面または曲面と肩部
    とを区画しており、前記矩形状面を区画している前記ラ
    インの下方コーナー部からは、それぞれ、対応する側面
    側の下方に向かって対称的に延びて、該側面を形成する
    複数の四角形状の面または曲面と、底部とを区画してお
    り、該底部の少なくとも両端部からは、底部に連接して
    底部より下方に接地面を有する複数の脚部が形成されて
    いることを特徴とする折り畳み可能なブロー成形ボト
    ル。
  2. 【請求項2】 前記胴部の正面および背面を肩部および
    胴部で区画するパーティングラインが少なくとも一方の
    面が外方に突出したリブとして形成され、該リブの胴部
    正面側または背面側のいずれか一方が他方に比べて長く
    形成されることによって、胴部の正面側と背面側とが略
    相似形である請求項1記載の折り畳み可能なブロー成形
    ボトル。
  3. 【請求項3】 内層が高密度ポリエチレン、外層が低密
    度ポリエチレンから成る積層体によって構成される請求
    項1記載のブロー成形ボトル。
  4. 【請求項4】 前記胴部が、平断面でみて偏平六角形状
    となっている請求項1記載の折り畳み式ブロー成形ボト
    ル。
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