JP2666308B2 - 静電荷像現像用トナー組成物 - Google Patents

静電荷像現像用トナー組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真、静電記録、静電印刷などにおける
静電荷像を現像する為の正常電性トナーに関するもので
ある。 (従来技術とその問題点) 一般に静電荷像を現像する方法には、感光体上に形成
された静電潜像と逆極性の摩擦帯電電荷を有する現像剤
粒子(トナー)をクーロン引力により付着させる方法
(正規現像)、又は潜像と同極性の摩擦帯電電荷を有す
るトナーを磁気現像ブラシと感光体面間の電界により付
着させる方法(反転現像)がある。感光体はその種類に
応じて正又は負に一様に帯電され、光情報の露光が行な
われて静電荷像が形成され、続いて前述の正規又は反転
現像により現像されるので、使用されるべきトナーの極
性は感光体の帯電極性と正規又は反転現像の組合わせに
よって決定される。例えばセレン(負帯電)を用いてレ
ーザー光線で露光を行ない、反転現像を行なうレーザー
ビームプリンターでは正帯電トナーを使用する。 感光体上に付着したトナー像は、紙、OHP(オーバー
ヘッドプロジェクター)用シート等に転写された後、
熱、圧力、溶剤蒸気、電磁波等による定着方式により定
着される。定着方式としては熱と圧力を併用するヒート
ローラ方式が熱効率も良く、最近は最も広く採用されて
いる。 一般に、トナーはバインダー樹脂と着色剤及び種々の
添加剤とから成る。バインダー樹脂としては、ポリスチ
レン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル、エ
ポキシ樹脂、ブチラール樹脂、キシレン樹脂、クマロン
インデン樹脂等が一般に用いられているが、明瞭に正に
摩擦帯電する樹脂は少ない。特に、ポリエステル樹脂は
本質的に定着性が良いので広く使われているが、本質的
に負帯電性が強く正帯電性トナーには向かないとされて
いる。又、ポリエステル樹脂は米国特許第3590000号明
細書に記載の如く、非接触定着方式において優れた定着
性を示すが、ヒートロール定着方式ではオフセット現象
が発生しやすく使用が困難であった。 ポリエステル樹脂をヒートロール定着用トナーに使用
できるようにする手段のひとつとして特開昭57-60339号
明細書に記載されている如くポリエステル樹脂に対し芳
香族ビニルが50重量%以上含まれるビニルモノマーをグ
ラフト重合する方法がヒートロール定着用として有効で
ある。 しかしながら、この樹脂も負帯電性であり、正帯電に
する為には帯電制御剤を添加しなければならない。添加
される正帯電用の帯電制御剤としてはニグロシン系染料
が広く使われているが、着色が強い為カラートナー用に
は使えない。又、無色〜淡色のものとして各種4級アン
モニウム化合物が提案されているが、ポリエステル系樹
脂に対しては相溶性が悪い為分散が不均一となり逆
(負)極性のトナーが生じて地カブリ現象の原因となる
不都合さがある。 他の手段としてポリエステル樹脂に対して別に合成さ
れたアミノ基含有ビニルポリマーを添加混練する方法が
特開昭61-105562号明細書に記載されているが、ポリエ
ステル樹脂とアミノ基含有ビニルポリマーの相溶性は必
らずしも良くない為混練冷却時にはミクロな相分離が起
こり、逆極性トナーが生じて地カブリ現象の原因とな
る。又、ミクロ相分離の発生によってトナーの光透過性
が損われOHPに使用した際に黒ずんだ彩度の低い光線透
過像となってしまう。 (問題点を解決する為の手段) 本発明者らは、上記欠点を解決するために鋭意検討し
た結果、酸成分として特定量の不飽和二塩基酸を含有し
たポリエステル樹脂に芳香族ビニルモノマーとアミノ基
含有ビニルモノマーとを含むビニルモノマーを特定量グ
ラフトして得られるポリマーを結着樹脂として用いるこ
とにより、正極性に均一に帯電し、耐久性に優れ、より
低い定着温度で定着でき、特にOHPに使用した場合に鮮
明で彩度の高い光線透過像を形成するトナー組成物を見
い出し本発明に至った。 即ち、本発明は、脂肪族不飽和二塩基酸をポリエステ
ル樹脂中0.2〜2.0重量%となるように含む多価カルボン
酸と、分子内にプロピリデンジフェニール基を有するジ
オールと多価カルボン酸からなる重量平均分子量が5,00
0〜12,000であるポリエステル樹脂30〜90重量部(1)
に、 50重量%以上の芳香族ビニルモノマーと1〜30重量%
のアミノ基含有ビニルモノマーを含むビニルモノマー70
〜10重量部(1)をグラフト重合して得られる、 重量平均分子量が 8,000〜20,000、 100℃における溶融粘度が 104〜106ポイズ、 ガラス転移温度が 50〜75℃、 であるグラフトポリマーを結着樹脂とすることを特徴と
する静電荷像現像用トナー組成物を提供するものであ
る。 本発明における脂肪族不飽和二塩基酸としては、マレ
イン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シ
トラコン酸等が挙げられる。他の多価カルボン酸として
は無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソ
フタール酸、ヘキサヒドロ無水フタール酸、テトラヒド
ロ無水フタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、メチル
シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、マロン酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、炭
素数4〜18のアルキル又はアルケニルコハク酸等の二塩
基酸が挙げられる。 本発明における分子内にプロピリデンジフェニール基
を有するジオールとしては、水添ビスフェノールA、ビ
スフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイド付加物等が挙げられ
る。上記オキサイド付加物中のプロピレンオキサイド及
びエチレンオキサイドの平均付加モル数は2〜7が適当
であり、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの
両方を付加させた付加物も使用できる。 又、ポリオール成分として、上記のビスフェノール型
ジオール以外のポリオールを全ポリオール成分中10モル
%程度以下であれば加えてもさしつかえない。かかるポ
リオールとしては、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、3,3,5−ト
リメチル−2,4−ペンタンジオールなどがある。 上記成分の他に、無水トリメリット酸、グリセリン、
トリメチロールプロパンなどの三官能化合物もポリエス
テル樹脂がゲル化を起こさない範囲で併用することがで
きる。またポリエステル樹脂の分子量調節剤として安息
香酸、パラターシャリーブチル安息香酸、シクロヘキサ
ノールなどの一官能化合物も適宜使用することができ
る。ポリエステル樹脂の重量平均分子量は5,000〜12,00
0の範囲が適当である。その樹脂の分子量が5,000未満で
は過度にもろくなり、トナーとしての耐久性が悪くな
る。又、12,000を越えてあまり大きくなりすぎるとグラ
フト重合時にゲル化し易くなり、好適なグラフトポリマ
ーが得られない。尚、ポリエステル樹脂を構成する成分
中、脂肪族不飽和二塩基酸はグラフト活性点となるとと
もにグラフトポリマーに部分架橋構造を導入する意味に
おいて重要な成分である。かかる脂肪族不飽和二塩基酸
が0.2重量%未満ではグラフト重合は行い難たくなり、
又、2重量%を越えるとゲル化し易くなる。脂肪族不飽
和二塩基酸としては特に無水マレイン酸が最適である。 ポリエステル樹脂はカルボン酸成分とジオール成分を
不活性ガス雰囲気中にて180〜250℃の温度で縮重合する
ことにより製造することができる。この際、反応を促進
せしめる為通常使用されているエステル化触媒、例えば
酸化亜鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキシド、ジブチル
錫ジラウレート等を使用する事ができる。又、同様の目
的の為減圧下にて製造する事もできる。 この様にして得られたポリエステル樹脂30〜90重量
部、好ましくは50〜90重量部に対してビニルモノマー70
〜10重量部、好ましくは50〜10重量部をグラフト重合す
ることによってグラフトポリマーが得られる。ポリエス
テル樹脂が30重量部未満では、本発明の目的とする良好
な定着性及びレベリング(表面平滑性)を呈するトナー
が得られない。又、ポリエステル樹脂が90重量部を越え
ると本発明の目的とする正極性に均一に帯電する耐久性
の良いトナーが得られない。 ビニルモノマーの必須成分であるアミノ基含有ビニル
モノマーとしては、メタクリル酸ジメチルアミノエチル
エステル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルエステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、ジメチ
ルアミノプロピルメタクリルアミド等を挙げることがで
きる。かかるアミノ基含有ビニルモノマーの量はビニル
モノマー中1〜30重量%、好ましくは1〜20重量%であ
る。アミノ基含有ビニルモノマーの量がビニルモノマー
中で1重量%未満では本発明の目的とする正帯電性トナ
ーは得られない。又、かかる量が30重量%を越えると正
帯電性が強すぎて画像濃度の高いトナーが得られない。 又、ビニルモノマーの必須構成成分である芳香族ビニ
ルモノマーとしてはスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、p−エチルスチレン等が挙げられる。そ
の他のビニルモノマーとしてはメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸スチアリル等のメタクリル酸アルキルエステル類;ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸オクチル等のアクリル酸アルキルエステ
ル類;アクリロニトリル、アクリルアミド等が挙げられ
る。 グラフト重合反応は溶液重合又は懸濁重合により行わ
れる。溶液重合法の場合にはポリエステル樹脂をキシレ
ン、トルエンなどの溶剤に溶解したものにビニルモノマ
ー、重合開始剤を添加し、不活性ガス雰囲気中60〜150
℃の温度で重合する。又、懸濁重合の場合にはポリエス
テル樹脂と重合開始剤をビニルモノマーに溶解してお
き、懸濁安定剤を含んだ水の中に懸濁分散させて同様に
重合せしめる。重合開始剤としてはアゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどアゾ系
の開始剤が適当である。 グラフトポリマーの重量平均分子量は8,000〜20,000
が適当であり、必要に応じてドデシルメルカプタン、チ
オフェノール等の連鎖移動剤を使用することもできる。
かかるポリマーの重量平均分子量が8,000未満ではバイ
ンダー樹脂として過度にもろいものになってしまい、ト
ナーとしての耐久性が悪くなる。又、20,000を越えると
本発明の目的とする良好な定着性及びレベリングをもた
らすトナー組成物が得られない。 グラフトポリマーの示差熱分析法によるガラス転移温
度は50〜75℃が良く、より好ましくは55〜70℃が適当で
ある。かかるガラス転移温度が低すぎるとトナーがブロ
ッキングし易くなり、又、高すぎると定着性が悪くな
る。尚、本発明では、示差熱分析の吸熱ピーク温度をガ
ラス転移点とする。 グラフトポリマーのフローテスター法による溶融粘度
は100℃において104〜106ポイズ、好ましくは5×104
5×105ポイズが適当である。かかる溶融粘度が低すぎ
ると耐オフセット性が悪くなり、又、高すぎるとOHPに
使用した場合、OHPシートに定着したトナー層のレベリ
ングが悪い為透過光が散乱されてしまい、黒ずんだ、彩
度の低い光線透過像となってしまう。 本発明のトナー組成物はカラートナーに有用であり、
使用される着色剤としては下記のものが挙げられる。 ベンジジン系黄色有機顔料 C.I.21090(ピグメントイエロー12)、C.I.21095(ピ
グメントイエロー14)、C.I.21100(ピグメントイエロ
ー13)の単独又は混合物。 マゼンタ色有機顔料 キサンテン系のピグメントRed 81(CI 45160)、キナ
クリドン系の2,9ジメチルキナクリドン、メチン系のア
ストラクロキシン染料、チオインジゴ系のVat Red 2(C
I 78865)、アゾレーキ系のブリリアントカーミン6B(C
I 15850)等。 フタロシアニン系青色有機顔料 C.I.ピグメントブルー15とC.I.ソルベントブルー70に
分類される化合物、又はC.I.No.74260、74280、74255、
74160、74180等。 黒色顔料 三菱化成社製:Carbon ♯30、♯33、♯40、♯44、♯45、
MA−8、MA−11、MA−100 東海電極社製:シーガル3C、シーストH 日鉄化学社製:Carbonニッピール、N-115 キャボット社製:Vulcan XC−72R、Regal 400R、Carbola
c 2、Monarch 81、Elftex 5、Regal 330R、Sterling 99
R デグサ社製:Printex U、Printex 140V、Lamp BLACK 70
0、Regent Super、Printex 60、Corax L アシェランドケミカル社製:United 3004、United 301
2、United XC-3016 油溶性染料 C.I.ソルベント・レッド24, C.I.ソルベント・バイオレット13, C.I.ソルベント・ブルー7, C.I.ソルベント・ブルー35, C.I.ソルベント・グリーン15, C.I.ソルベント・ブラウン5, C.I.ソルベント・イエロー2, C.I.ソルベント・イエロー14, C.I.ソルベント・オレンジ7, C.I.ソルベント・レッド3。 (実施例) 次に、実施例等を挙げて、更に説明する。尚、例中の
部は重量基準である。 〈樹脂製造例1〉 ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン68部、イソフタル酸16部、テレ
フタル酸16部、無水マレイン酸0.6部、ジブチル錫オキ
シド0.06部をフラスコに仕込み、窒素雰囲気下で230℃
で24時間反応を続けて取り出した。 得られたポリエステル樹脂の重量平均分子量は7,600
であった。 このポリエステル樹脂50部、キシレン50部をフラスコ
に仕込み溶解した。キシレンが還流する迄温度を上げ、
キシレン還流下にスチレン13部、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル2部にアゾビスイソブチロニトリル0.4部
を溶解したものを窒素雰囲気下約30分で滴下した。滴下
後3時間保温し、キシロールを減圧蒸留した後樹脂を取
り出した。得られた樹脂は重量平均分子量が12,000、10
0℃における溶融粘度が5×104ポイズ、ガラス転移温度
が62℃であった。 但し、溶融粘度は島津製作所製フローテスターCFT-50
0を用いノズル径1mm、ノズル長さ1mm、荷重30kg、昇温
速度3℃/分の条件で測定した値である。 〈コートキャリヤ製造例1〉 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂25部とスチレン−
アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体20部を酢酸エチ
ル300部に溶解後、トルエン200部で希釈し、コート液と
した。流動床中にフェライト粉(粒径45〜100μm)3kg
を入れ、流動化しながら60℃でコート液をスプレーして
被覆し、さらに150℃で熱処理した後120メッシュ以下の
粒子を分離してコートキャリヤ1を得た。 〈実施例1〉 樹脂製造例1にて製造したグラフトポリマー95部とフ
タロシアニン系顔料CI No.74260(シムラファーストブ
ルー5007、大日本インキ化学工業(株)製)5部をボー
ルミルにて混合後、加圧ニーダーにて混練し、ジェット
ミルにて微粉砕し、分級して平均粒径(重量平均)12μ
mのトナーを作成した。得られたトナー100部をコート
キャリヤ製造例1にて試作したキャリヤ2000部と混合し
現像剤を調整した。 この現像剤をシリコンゴム製ヒートロールを装備して
いる市販複写機にて画出しを行なったところ地かぶりの
無い鮮明なカラー画像が安定して得られた。又、OHPシ
ートに転写してOHPにかけたところ鮮明で彩度の高い光
線透過像が得られた。 〈樹脂製造比較例1〉 樹脂製造例1において無水マレイン酸を使用しないこ
と以外は全く同様にして樹脂を製造した。この樹脂は重
量平均分子量が8500、ガラス転移温度が61℃、100℃に
おける溶融粘度が9×103ポイズであった。 〈比較例1〉 樹脂製造比較例1で得られた樹脂を用いて実施例1と
同様にしてトナー、現像剤を調整し、画出しを行なった
ところオフセット現象によるヒートロールの汚れが発生
した。 〈樹脂製造比較例2〉 樹脂製造例1において無水マレイン酸の仕込量を2.6
部とすること以外は全く同様にして樹脂を製造した。こ
の樹脂は重量平均分子量が22,000、ガラス転移温度が62
℃、100℃における溶融粘度が2×106ポイズであった。 〈比較例2〉 樹脂製造比較例2で得られたグラフトポリマーを用い
て実施例1と同様にしてトナー、現像剤を調整し、画出
しを行なったところ、OHPシート上のレベリングが悪
く、黒ずんだ彩度の低い光線透過像しか得られなかっ
た。 〈樹脂製造比較例3〉 樹脂製造例1においてメタクリル酸ジエチルアミノエ
チルの替わりにアクリル酸2エチルヘキシルとする以外
は全く同様にしてグラフトポリマーを製造した。得られ
たポリマーは重量平均分子量が11,000、ガラス転移温度
が60℃、100℃における溶融粘度が1.3×104ポイズであ
った。 〈比較例3〉 樹脂製造比較例3で得られたグラフトポリマーを用い
て実施例1と同様にしてトナー、現像剤を調整し、画出
しを行なったところ、極めて地かぶりの多い反転気味の
画像であった。 〈比較例4〉 樹脂製造比較例3で得られた グラフトポリマー 93部 フタロシアニンCI No.74260 5部 日本化薬製4級アンモニウム 系帯電制御剤 P-51 2部 をボールミルにて混合後実施例1と同様にしてトナー、
現像剤を調整し、画出しを行なったところOHPシート上
のレベリングは良好であったがかぶりのやや多い画像で
あった。 〈樹脂製造例2〉 ポリオキシプロピレン(2)−2,2−ビス(4ヒドロ
キシフェニル)プロパン70部、テレフタル酸17部、無水
マレイン酸0.8部、イソフタル酸13部、ジブチル錫オキ
シド0.06部をフラスコに仕込み、窒素雰囲気下で230℃2
4時間反応を続け取り出した。得られたポリエステル樹
脂の重量平均分子量は8,100であった。 このポリエステル50部をスチレン30部、メタクリル酸
ジエチルアミノエチル2部、メタクリル酸ブチル13部、
α−メチルスチレン5部のモノマー混合物中に溶解し、
ドデシルメルカプタン0.5部、アゾビスブチロニトリル
3部を加えた。ここにポバールの0.3%水溶液200部を加
え、窒素雰囲下で75℃で15時間、懸濁重合を行なった。
重合完了後パールを水洗乾燥した。得られた樹脂は重量
平均分子量が17,000、ガラス転移点が58℃、100℃にお
ける溶融粘度が2×105ポイズであった。 〈実施例2〉 樹脂製造例2によって得られた グラフトポリマー 95部 ファーストゲン マゼンタRS-11 (大日本インキ製) 5部 をボールミルで混合し実施例1と同様にしてトナー、現
像剤を調整し画出しを行なったところ地カブリの無い鮮
明なカラー画像が安定して得られた。又、OHPシートに
転写してOHPにかけたところ鮮明で彩度の高い光線透過
像が得られた。 (発明の効果) 本発明は正極性に均一に帯電し、耐久性に優れ、低い
温度で定着でき、且つ透明性の良い、鮮明なカラー画像
をもたらす静電荷像現像用トナー組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 周一 埼玉県北足立郡伊奈町栄6―18―3 (56)参考文献 特開 昭59−45447(JP,A) 特開 昭60−112051(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.脂肪族不飽和二塩基酸をポリエステル樹脂中0.2〜
    2.0重量%となるように含む多価カルボン酸と、分子内
    にプロピリデンジフェニール基を有するジオールとから
    なる重量平均分子量が5,000〜12,000であるポリエステ
    ル樹脂30〜90重量部(1)に、50重量%以上の芳香族ビニ
    ルモノマーと1〜30重量%のアミノ基含有ビニルモノマ
    ーを含むビニルモノマー70〜10重量部(2)をグラフト重
    合して得られる、 重量平均分子量が 8,000〜20,000 100℃における溶融粘度が 104〜106ポイズ ガラス転移温度が 50〜75℃ であるグラフトポリマーを結着樹脂とする静電荷像現像
    用トナー組成物。
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JPH01156759A (ja) 1989-06-20

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