JP2665047B2 - 電磁波シールド構造物 - Google Patents

電磁波シールド構造物

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JP2665047B2
JP2665047B2 JP2334595A JP33459590A JP2665047B2 JP 2665047 B2 JP2665047 B2 JP 2665047B2 JP 2334595 A JP2334595 A JP 2334595A JP 33459590 A JP33459590 A JP 33459590A JP 2665047 B2 JP2665047 B2 JP 2665047B2
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JP
Japan
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electromagnetic wave
floor
wall
wave shielding
shield plate
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JPH04203074A (ja
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元生 鈴木
敏弘 宇根
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株式会社巴コーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、施工の省力化、施工コストの低減などを
可能にした電磁波シールド構造物に関する。
〔従来の技術〕
有害な電磁波の侵入および漏洩を防止するために、建
物の全体を電磁波シールド構造とする方法は、これまで
既にいくつか実施されているが、その方法の一つとし
て、建物の屋根および外壁などの建物の室外側面を電磁
波シールドする外部シールド(第11図)と、建物の室内
側面を電磁波シールドする内部シールド(第10図)とが
ある。また、これらの電磁波シールド構造は、主に建物
の屋根および外壁などの建物の室外側面又は室内側面に
導電性の優れた材料からなる電磁波シールド部材を取り
付けるもので、電磁波シールド部材には亜鉛鋼板や銅
板、あるいは銅箔などが使用され、稀に電波障害を防止
するために外壁にフェライトを張りつけることもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、建物の室外側面のすべての面、又は建物の室
内側面のすべての面に亜鉛鋼板や銅板などの電磁波シー
ルド部材を取り付ける作業は、電磁波シールド部材を取
り付ける面積がきわめて広いため、特に外部シールドの
場合には、多くの手間を必要とするために建設施工時の
養生などにも苦労し、工期の長期化、施工コストの大幅
な増加を免れなかった。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたも
ので、施工の省力化、工期の短縮化および施工コストの
低減などを可能にした電磁波シールド構造物を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る電磁波シールド構造物は、屋根スラブ
および各階の外壁に、電磁波シールド板を互いに電気的
に接続しつつ取り付けることにより構築してなる複数階
建ての電磁波シールド構造物に関し、前記屋根スラブの
屋根面に電磁波シールド板を取り付け、前記各階の外壁
は、外周に位置し、かつ室外側面に電磁波シールド板を
取り付けて構築された柱と梁とからなる矩形状の架構内
に、室外側面に電磁波シールド板を取り付けて形成され
た複数枚の外壁パネルを、前記柱および梁の電磁波シー
ルド板と前記外壁パネルの電磁波シールド板とを電気的
に接続しつつ取り付けて構築し、かつ前記電磁波シール
ド板の下端部を地中に10m以上埋設して構築されてい
る。
また、前記屋根スラブの屋根面と地下階の床スラブの
床面に電磁波シールド板をそれぞれ取り付け、地下階の
外壁と各階の外壁はそれぞれ、外周に位置する柱と梁と
からなる架構内に複数枚の外壁パネルを取り付け、かつ
前記柱および梁の室内側面を除く3面と前記外壁パネル
の室内側面に電磁波シールド板をそれぞれ取り付けると
ともに、前記柱および梁の電磁波シールド板と前記外壁
パネルの電磁波シールド板とを電気的に接続して複数階
建てに構築されている。
さらに、前記屋根スラブの天井面、最下階の床スラブ
の床面および各階の床スラブの床面と天井面に電磁波シ
ールド板をそれぞれ取り付け、前記各階の外壁は外周に
位置し、かつ室内側面に電磁波シールド板を取り付けて
構築された柱と梁とからなる矩形状の架構内に、室内側
面に電磁波シールド板を取り付けて形成された複数枚の
外壁パネルを、前記柱および梁の電磁波シールド板と前
記外壁パネルの電磁波シールド板とを電気的に接続しつ
つ取り付けて複数階建てに構築されている。
〔実施例〕
以下、この発明を図示する一実施例に基いて説明する
と、第1図〜第3図は請求項1項記載の電磁波シールド
構造物の一実施例を示し、複数階建ての構造物(以下、
「建物」という)1の屋根スラブ2の屋根面および各階
の外壁3の室外側面に、電磁波シールド板5がこれらの
部分の全面にわたってそれぞれ取り付けられ、かつこれ
らの電磁波シールド板5はすべて電気的に接続されてい
る。
外壁3は、建物の外周に位置する柱7と梁8とからな
る矩形状の架構内に、予め室外側面に電磁波シールド板
5を張り付けて形成された外壁パネルを複数枚取り付け
て構築されている。
また、柱7および梁8の室外側面には、外壁パネルの
室外側面に張り付けられている電磁波シールド板5と同
様の電磁波シールド板5が張り付けられている。また、
外壁3の室外側面と柱7および梁8の室外側面にそれぞ
れ張り付けられている電磁波シールド板5は全て電気的
に接続されている。さらに、柱7および外壁3の室外側
面に張り付けられている電磁波シールド板5の下端部
は、地中に10m以上埋設されている。
なお、地中に埋設された電磁波シールド板5の下端部
を水平に折り曲げて周辺地盤との接触面積を大きくする
こともある。また、周辺地盤を湿り地盤とすることによ
り、電磁波シールド板5と周辺地盤との間の導電性を高
めることもできる。
第4図〜第6図は、請求項2項記載の電磁波シールド
構造物の一実施例を示し、建物1の屋根スラブ2の屋根
面と、地下階の外壁3Aの室内側面、地上各階の外壁3Bの
室内側面、さらに地下階の床スラブ4Aの床面に、電磁波
シールド板5がこれらの部分の全面にわたって連続して
張り付けられ、かつこれらの電磁波シールド板5はすべ
て電気的に接続されている。
地下階の外壁3Aおよび地上各階の外壁3Bは、建物の外
周に位置する柱7と梁8とからなる矩形状の架構内に、
予め室内側面に電磁波シールド板5を張り付けて形成さ
れた複数枚の外壁パネルを取り付けて構築されている。
柱7および梁8の室内側面を除く3面、すなわち、柱
7にあっては室外側面と左右両側面(見込み面)に、ま
た梁8にあっては室外側面と上下両端面(見込み面)
に、それぞれ外壁3Aおよび3Bの室内側面に張り付けられ
ている電磁波シールド板5と同様の電磁波シールド板5
が張り付けられている(第5図参照)。また、外壁3Aお
よび外壁3Bの室内側面、柱7および梁8の室内側面を除
く3面にそれぞれ張り付けられた電磁波シールド板5は
すべて電気的に接続されている。
第7図〜第8図は、請求項第3項記載の電磁波シール
ド構造物の一実施例を示し、建物1の屋根スラブ2の天
井面、地上各階の床スラブ4Bの天井面と床面の両面、地
下階の床スラブ4Aの床面、さらに地下階および地上各階
の外壁3A、3Bの室内側面に電磁波シールド板5がそれぞ
れ連続して張り付けられ、かつこれらの電磁波ジールド
板5はすべて電気的に接続されている。
地下階および地上の各階の外壁3Aおよび外壁3Bは、建
物の外周に位置する柱7と梁8とからなる矩形状の架構
内に、予め室内側面に電磁波シールド板5を張り付けて
形成された複数枚の外壁パネルを取り付てけ構築され。
柱7および梁8の室内側面には、外壁3Aおよび3Bの室
内側面に張り付けられている電磁波シールド板5と同様
の電磁波シールド板5が張り付けられている。また、外
壁3Aおよび外壁3Bの室内側面、柱7および梁8の室外側
面にそれぞれ張り付けられている電磁波シールド板5は
すべて電気的に接続されている。
〔発明の効果〕
この発明に係る電磁波シールド構造物は、以上説明し
た構成からなり、特に外壁が、構造物の外周に位置し、
かつ室外側面、室内側面又は室内側面を除く3面(柱に
あっては室外側面と左右両側面(見込み面)、梁にあっ
ては室外側面と上下両端面(見込み面に)電磁波シール
ド板を取り付けて構築された柱と梁とからなる矩形状の
架構内に、室外側面又は室内側面に電磁波シールド板を
取り付けて形成された複数枚の外壁パネルを、柱および
梁の電磁波シールド板と外壁パネルの電磁波シールド板
とを電気的に接続しつつ取り付けて構築されているの
で、複数階建てのために外壁面積が広くても、すべて外
壁パネルによって外壁の施工と同時に外壁部分の電磁波
シールド施工を行うことができるので、施工の大幅な省
力化、工期の短縮化などが図れる効果がある。
また、外壁パネルを柱と梁とからなる矩形状の架構内
に取り付けるので、外壁パネルの位置決めなどがし易
く、外壁パネルを確実に取り付けることができて、外壁
部分の電磁波シールドを確実に行うことができる。
さらに、外壁部分に取り付けられた電磁波シールド板
の下端部を地中に10m以上埋設するだけで、最下階の床
スラブから漏洩する有害な電磁波を遮蔽できるので、最
下階の床部分の電磁波シールド板およびその取付作業を
省略でき、施工の省力化、電磁波シールド板の節約によ
る工事費の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は、この発明の電磁波シールド構造物の
実施例を示し、第1図は外部電磁波シールド構造の電磁
波シールド構造物の縦断面図、第2図は柱および梁の電
磁波シールド構造を示す斜視図、第3図は外壁の電磁波
シールド構造を示す斜視図、第4図は外部電磁波シール
ド構造の電磁波シールド構造物の縦断面図、第5図は柱
および梁の電磁波シールド構造を示す斜視図、第6図は
外壁の電磁波シールド構造を示す斜視図、第7図は内部
電磁波シールド構造の電磁波シールド構造物の縦断面
図、第8図は柱および梁の電磁波シールド構造を示す斜
視図、第9図は第4図の一部詳細図、第10図および第11
図は従来の電磁波シールド構造物の縦断面図である。 1……電磁波シールド構造物、2……屋根、3,3A,3B…
…外壁、 4,4A,4B……床スラブ、5……電磁波シールド板、6…
…床スラブ、 7……柱、8……梁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根スラブおよび各階の外壁に、電磁波シ
    ールド板を互いに電気的に接続しつつ取り付けることに
    より構築してなる複数階建ての電磁波シールド構造物に
    おいて、前記屋根スラブの屋根面に電磁波シールド板を
    取り付け、前記各階の外壁は、外周に位置し、かつ室外
    側面に電磁波シールド板を取り付けて構築された柱と梁
    とからなる矩形状の架構内に、室外側面に電磁波シール
    ド板を取り付けて形成された複数枚の外壁パネルを、前
    記柱および梁の電磁波シールド板と前記外壁パネルの電
    磁波シールド板とを電気的に接続しつつ取り付けて構築
    し、かつ前記柱および前記外壁の電磁波シールド板の下
    端部を地中に10m以上埋設してなることを特徴とする電
    磁波シールド構造物。
  2. 【請求項2】屋根スラブおよび各階の外壁に、電磁波シ
    ールド板を互いに電気的に接続しつつ取り付けることに
    より構築してなる複数階建ての電磁波シールド構造物に
    おいて、前記屋根スラブの屋根面と地下階の床スラブの
    床面に電磁波シールド板をそれぞれ取り付け、前記地下
    階の外壁と前記各階の外壁はそれぞれ、外周に位置する
    柱と梁とからなる架構内に複数枚の外壁パネルを取り付
    け、かつ前記柱および梁の室内側面を除く3面と前記外
    壁パネルの室内側面に電磁波シールド板をそれぞれ取り
    付けるとともに、前記柱および梁の電磁波シールド板と
    前記外壁パネルの電磁波シールド板とを電気的に接続し
    て構成してなることを特徴とする電磁波シールド構造
    物。
  3. 【請求項3】屋根スラブ、各階の外壁および各階の床ス
    ラブに、電磁波シールド板を互いに電気的に接続しつつ
    取り付けることにより構築してなる複数階建ての電磁波
    シールド構造物において、前記屋根スラブの天井面、地
    下階の床スラブの床面および各階の床スラブの床面と天
    井面に電磁波シールド板をそれぞれ取り付け、前記各階
    の外壁は外周に位置し、かつ室内側面に電磁波シールド
    板を取り付けて構築された柱と梁からなる矩形状の架構
    内に、室内側面に電磁波シールド板を取り付けて形成さ
    れた複数枚の外壁パネルを、前記柱および梁の電磁波シ
    ールド板と前記外壁パネルの電磁波シールド板とを電気
    的に接続しつつ取り付けて構築してなることを特徴とす
    る電磁波シールド構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2603670B2 (ja) * 1988-01-06 1997-04-23 株式会社竹中工務店 電磁波シールド地下室
JPH01207545A (ja) * 1988-02-13 1989-08-21 Ig Tech Res Inc 構築物
JPH04176976A (ja) * 1990-11-08 1992-06-24 Toyo Bussan Kk 電波シールドビルディング

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