JP2571883B2 - 鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル - Google Patents

鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル

Info

Publication number
JP2571883B2
JP2571883B2 JP19948791A JP19948791A JP2571883B2 JP 2571883 B2 JP2571883 B2 JP 2571883B2 JP 19948791 A JP19948791 A JP 19948791A JP 19948791 A JP19948791 A JP 19948791A JP 2571883 B2 JP2571883 B2 JP 2571883B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
wave shielding
building
shielding member
shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19948791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0544358A (ja
Inventor
元生 鈴木
敏弘 宇根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoe Corp
Original Assignee
Tomoe Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoe Corp filed Critical Tomoe Corp
Priority to JP19948791A priority Critical patent/JP2571883B2/ja
Publication of JPH0544358A publication Critical patent/JPH0544358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571883B2 publication Critical patent/JP2571883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造(以下、「SRC構造」という)の電磁波シール
ドビルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のオフィスビルは、高層化に対応し
て柱および梁などの躯体をSRC構造とし、またコンピ
ューター、OA機器の普及によりビルの全体又は一部の
複数階部分を電磁波シールド構造とすることが多い。
【0003】また、この種の電磁波シールドビルとし
て、電磁波シールド部材の取付方法により、スラブおよ
び壁体の室内側面に電磁波シールド部材を取り付けるこ
とにより構成される、いわゆる内シールド構造のビル
と、スラブおよび壁体の室外側面に電磁波シールド部材
を取り付けることにより構成される、いわゆる外シール
ド構造のビルが一般に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いづれの電磁
波シールド構造においても、スラブおよび壁体の柱間の
中央部分においては、特に電磁波シールド部材の邪魔に
なるものもないために、電磁波シールド部材を隙間が生
じないように取り付けることができることから、電磁波
を略完全に遮蔽できるが、柱端部および梁端部において
は、柱が床スラブや天井面に張り付けられた電磁波シー
ルド部材を、また、梁が壁に張り付けられた電磁波シー
ルド部材をそれぞれ貫通していることから、柱端部およ
び梁端部の電磁波シールドが不充分だったりすると、電
磁波が柱端部および梁端部から通過してしまうことがあ
り、さらには柱端部および梁端部そのものを導電体とし
て通過してしまうことがあるため、電磁波を完全に遮蔽
できないという課題があった。
【0005】また、複数階建てのSRC構造のビルを前
記のような電磁波シールド構造とする場合、各部屋ごと
に行うよりも複数階ごと、又はビル全体を一体的に行う
ほうが電磁波シールド部材の取付面積が少なくてよいた
め、電磁波シールド部材を低減できて経済的な施工が可
能になり、しかも施工の簡単化、工期の大幅短縮化が可
能になってきわめて有利となるが、柱端部および梁端部
の電磁波シールドが前記のような理由により困難なた
め、今のところ各部屋ごとに施工しているのが現状で、
たとえ複数階ごと、あるいはビル全体を電磁波シールド
構造としたとしても、電磁波を完全に遮蔽することは略
不可能であった。
【0006】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、SRC構造の建物において、特に柱端
部および梁端部における有害な電磁波を完全に遮蔽で
き、これにより複数階ごと、あるいはビル全体を略完全
な電磁波シールド構造とすることを可能にした電磁波シ
ールドビルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鉄骨鉄筋
コンクリート構造の電磁波シールドビルは、電磁波シー
ルドビルの全階又は複数階部分における最上階スラブ、
最下階スラブおよび壁体の室内側面又は室外側面に電磁
波シールド部材を連続して取り付け、この電磁波シール
ド部材を貫通する柱端部、梁端部、又は柱端部および梁
端部の両方に、それぞれ柱、梁の材軸方向に柱径、梁成
の複数倍の範囲を覆う袴状電磁波シールド部材を取り付
け、かつ、この袴状電磁波シールド部材と前記電磁波シ
ールド部材とを電気的に接合することにより構成されて
いる。
【0008】
【実施例】図1〜図4は、この発明の一実施例を示すS
RC構造からなる複数階建ての電磁波シールドビルであ
り、図において、各階の側柱1(建物の外周にある
柱)、内柱2(建物の外周より内部にある柱)および各
階の梁3がSRC構造で構成されている。
【0009】また、各階の外壁4の室内側面、最上階ス
ラブ5の室内側面(天井面)および地上階スラブ6の室
内側面(床面)に、銅板、銅箔、あるいは亜鉛鉄板など
の導電性のきわめて良い金属板からなる電磁波シールド
板7が連続して張り付けられていることにより、ビル全
体が電磁波シールド構造(内シールド)を呈し、外部か
ら侵入する有害な電磁波および建物内部から漏れる有害
な電磁波を遮蔽できるようになっている。
【0010】図1は、SRC構造からなる内シールド構
造の電磁波シールドビルを示し、最上階の内柱2の上端
部、地上階の内柱2の下端部、および各階の梁3の側柱
1側端部の外周部には、電磁波シールド板7と同質の金
属板からなる袴状電磁波シールド部材8が取り付けられ
ている。
【0011】袴状電磁波シールド部材8は、それぞれ内
柱2の端部、梁3の端部をこれらの材軸方向に一定範囲
を完全に覆うように矩形断面の筒状に形成されている。
【0012】また、内柱2の端部に取り付けられた袴状
電磁波シールド部材8は、最上階スラブ5の室内側面
(天井面)および地上階スラブ6の室内側面(床面)に
張り付けられた電磁波シールド板7に溶接又ははんだ付
けなどによって電気的にそれぞれ接合され、また、各階
の梁3の端部に取り付けられた袴状電磁波シールド部材
8は外壁4の室内側面に張り付けられた電磁波シールド
板7に溶接又ははんだ付けなどによって電気的に接合さ
れている。
【0013】このように電磁波シールド板7を貫通する
内柱2の端部および梁3の端部の外周部に袴状電磁波シ
ールド部材8が取り付けられ、かつ、この袴状電磁波シ
ールド部材8が電磁波シールド板7と溶接又ははんだ付
けなどによって電気的に接合されていることにより、内
柱2および梁3の端部から通過しようとする有害な電磁
波は、袴状電磁波シールド部材8内を通過する際に減衰
されることによって遮蔽される。
【0014】この場合、袴状電磁波シールド部材8は、
長いほうが電磁波の通過をより完全に遮蔽できるが、柱
径、梁成のそれぞれ4〜6倍程度の長さがあれば充分な
遮蔽効果を有する。
【0015】なお、袴状電磁波シールド部材8によって
電磁波を遮蔽できるのは、カーラジオなどがトンネル内
では一時的に全く聞こえなくなるのと同じ理由によるも
のである。
【0016】図2は、いわゆる外シールド構造の電磁波
シールドビルを示し、図1と同様のSRC構造の建物に
おいて、外壁4の室外側面、最上階スラブ5の室外側面
(屋根面)および地上階スラブ6の床面に電磁波シール
ド板7が連続して張り付けられていることによりビル全
体が電磁波シールド構造(外シールド)を呈している。
【0017】また、地上階の側柱1および内柱2の下端
部の外周部に袴状電磁波シールド部材8が取り付けら
れ、かつ、この袴状電磁波シールド部材8は床面に張り
付けられた電磁波シールド板7に溶接又ははんだ付けな
どすることにより電気的に接合されている。
【0018】なお、実施例では、ビル全体が電磁波シー
ルド構造をなすビルについて説明したが、電磁波シール
ド板7を貫通する柱端部および梁端部の電磁波シールド
を前記の方法によって簡単に行うことができることによ
り、一部の階のみ又は一部の複数階部分のみを一体的に
電磁波シールド構造とした複数階建てのSRC構造のビ
ルも容易に建設できる。
【0019】
【発明の効果】この発明に係るSRC構造の電磁波シー
ルドビルは以上説明した構成からなるので、以下に記載
するような効果を有する。
【0020】 床スラブや天井面および壁体の室内側
面又は室外側面に電磁波シールド部材を連続して取り付
け、この電磁波シールド部材を貫通する柱端部、梁端
部、又は柱端部および梁端部の両方に、それぞれ柱、梁
の材軸方向に柱径、梁成の複数倍の範囲を覆う袴状電磁
波シールド部材を取り付け、かつこの袴状電磁波シール
ド部材と前記電磁波シールド部材とを電気的に接合して
なるので、特に柱端部および梁端部を通過しようとする
有害な電磁波および柱端部および梁端部そのものを導電
体として通過しようとする有害な電磁波を完全に遮蔽す
ることができる。
【0021】 柱端部および梁端部における有害な電
磁波の遮蔽が可能になったことにより、ビルの全体、一
部の階のみ又は一部の複数階部分のみを完全な電磁波シ
ールド構造としたSRC構造の電磁波シールドビルを容
易に建設することが可能となり、また、これにより電磁
波シールド部材の取付面積が少なくてすむため、電磁波
シールド部材の低減による経済施工、施工の簡単化およ
び工期の大幅短縮化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すSRC構造からなる
内シールド構造の電磁波シールドビルの縦断面図であ
る。
【図2】この発明の一実施例を示すSRC構造からなる
外シールド構造の電磁波シールドビルの縦断面図であ
る。
【図3】梁端部の電磁波シールド構造を示す拡大断面図
である。
【図4】図3におけるa−a線断面図である。
【符号の説明】
1…側柱(建物の外周にある柱)、2…内柱(建物の外
周より内部にある柱)、3…梁、4…外壁(壁体)、5
…最上階スラブ、6…地上階スラブ(最下階スラブ)、
7…電磁波シールド板(電磁波シールド部材)、8…袴
状電磁波シールド部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨鉄筋コンクリート構造の複数階建て
    の電磁波シールドビルにおいて、前記電磁波シールドビ
    ルの全階又は複数階部分における最上階スラブ、最下階
    スラブおよび壁体の室内側面又は室外側面に電磁波シー
    ルド部材を連続して取り付け、この電磁波シールド部材
    を貫通する柱端部、梁端部、又は柱端部および梁端部の
    両方に、それぞれ柱、梁の材軸方向に柱径、梁成の複数
    倍の範囲を覆う袴状電磁波シールド部材を取り付け、か
    つこの袴状電磁波シールド部材と前記電磁波シールド部
    材とを電気的に接合してなることを特徴とする鉄骨鉄筋
    コンクリート構造の電磁波シールドビル。
JP19948791A 1991-08-08 1991-08-08 鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル Expired - Lifetime JP2571883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19948791A JP2571883B2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19948791A JP2571883B2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0544358A JPH0544358A (ja) 1993-02-23
JP2571883B2 true JP2571883B2 (ja) 1997-01-16

Family

ID=16408629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19948791A Expired - Lifetime JP2571883B2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2571883B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100850533B1 (ko) * 2006-12-27 2008-08-05 경기대학교 산학협력단 전자파 차폐 구조체 및 이를 이용한 전자파 차폐 구조물
KR100850534B1 (ko) * 2006-12-27 2008-08-05 경기대학교 산학협력단 전자파 차폐 균일성을 향상시키기 위한 전자파 차폐셀 및이를 이용한 전자파 차폐 구조물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0544358A (ja) 1993-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2571883B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル
JP2523971Y2 (ja) 電磁波シールドビルの柱端部及び梁端部の電磁波シールド構造
JP2523972Y2 (ja) 電磁波シールドビルの柱端部及び梁端部の電磁波シールド構造
JP2571885B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート構造の電磁波シールドビル
JP2571884B2 (ja) 鉄骨構造の電磁波シールドビル
JP2005139894A (ja) 鉄骨連結部材
JP2665047B2 (ja) 電磁波シールド構造物
JP2534404B2 (ja) 壁下地構造
JP2552776B2 (ja) ユニット住宅の屋根
JPH0681420A (ja) 天井構造
JPH0721216B2 (ja) 側壁体の構造
JPH028104B2 (ja)
JPH0145304Y2 (ja)
JP2651505B2 (ja) 高層建築物の架構構造
JP2893323B2 (ja) 組立建物
JPS63141398A (ja) 電磁波シ−ルド構造物
JPH07127126A (ja) ユニット式バルコニー
JPS6024437B2 (ja) 原子炉用圧力容器のペデスタル構造
JP3324586B2 (ja) 高層集合住宅
JPH0441746B2 (ja)
JPH0247117B2 (ja)
JPH0893245A (ja) 住 宅
JPH08113979A (ja) 付属構造物の片持梁の結合構造
JPH0427346B2 (ja)
JPH0430498B2 (ja)