JPS63141398A - 電磁波シ−ルド構造物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電磁波シールド構造物に関するものである。

〔従来技術〕

従来、高層建物による電磁波障害、例えば電磁波の反射
によるテレビ画面へのゴースト影響の防止のため建物壁
面に電磁波吸収体（フェライトタイル）を貼ることが行
なわれていた。

〔この発明が解決すべき問題点］ 近年、オフィスオートメーションが進み各種電子機器が
導入されているが、これらの機器は外部からの電磁ノイ
ズの影響を受は易く、又オフィス内でこれらの機器間の
ワイヤレスデータ通信を行なう場合には外部への電磁波
漏洩を防止することが必要となる。しかしながら、これ
までの所、建造物内部からの電磁波漏洩ならびに外部か
らの電磁波の流入を積極的に防ぐ遮蔽機能を有する構造
物は実現されておらず、オフィスオートメーションを進
める上での新たな問題になりつつあった。

そこで、この発明は前記の様な従来技術の問題点を解決
して、建造物内部からの電磁波漏洩ならびに外部からの
電磁波の流入を積極的に防ぐ遮蔽機能を有する電磁波シ
ールド構造物を提供することを目的とする。

〔発明の構成］ この発明による電磁波シールド構造物の中で第１発明に
よれば導電性の優れた金属又は合成樹脂等よりなる板体
又はメツシュ状体を電気的に接続するとともに、これら
を芯材としてコンクリートが打設されるものであり、ま
た第２発明によれば導電性の優れた金属又は合成樹脂等
よりなる板体又はメツシュ状体をコンクリートで被覆し
て壁、床、屋根のそれぞれのパネルを形成し、当該壁、
床、屋根、パネル間の板体又はメツシュ状体を電気的に
接合しつつ壁、床、屋根、パネルを連続させて構築する
電磁波シールド構造物である。

〔実施例］ 以下、図示するこの発明の実施例により説明する。

第１図（ａ）　（ｂ）は、導電性の優れた板体１ａ又は
メツシュ状体１ｃを電気的に接続しコンクリ−１−打設
された構造物を示す。

建物内部からの電磁波の漏洩ならびに外部からの流入を
積極的に防ぐ為に同図（ａ）は建物全体を導電性の優れ
た板体１ａ又はメツシュ状体ＩＣで囲みコンクリート打
設されたものであり、同図（ｂ）は部分的にシールド室
を形成したものである。

第２図（ａ）（ｂ）に板体１ａを用いた実施例を示した
。ここでは同図（ａ）に示した様に板体１ａに所定間隔
あけてスタッド（アンカー筋）１０を設け、板体どうし
をボルト９で接合して連続させることを示した。ここで
同［９（ｂ）に示した様にコンクリートとの融合性を高
める為にスタッド（アンカー筋）１０を所要数配置した
。

又第３図（ａ）　（ｂ）に示すように板体１ｂにコンク
リートとの融合性を高める為にプレス等により打抜き穴
を形成させながら左右に一端を折り曲げたものである。

この場合も板体端部どうしをボルト接合により連続させ
ている。

第４図乃至第８図には他の実施例を示す。

第４図（ａ）　（ｂ）　（ｃ）は所定径の線材１ｃを所
定間隔で格子状に組み線材Ｉｃどうしの交差部分を溶接
等により充分な電気的導電性が得られるように処理し、
所望の構造物を構築するよう配設する。ここで同図（ｂ
）に示した様にコンクリートとの融合性を高める為に線
材１ｃの所要個所に鉄筋３を取り付はコンクリート打設
する。

また同図（Ｃ）に例示した様に、線材１ｃによる格子を
壁体の厚み方向に２層配設しシールド効果を高めること
もできる。

また第５図（ａ）に示したエキスバンドメタル４を同図
（ｂ）の様にコンクリート２を打設するか、同図（Ｃ）
の様に線材１ｃとサンドイッチ状に組み合わせて用いる
ことも可能である。

第６図（ａ）　（ｂ）と第７図（ａ）　（ｂ）に示した
実施例ではフラットパー５を格子状に組んでコンクリー
ト２を打設した。

この内、第６図（ａＨｂ）では壁体の長手方向にフラッ
トパー５の幅方向を揃えて格子組みし、第７図（ａ）　
（ｂ）ではフラットパー５の幅方向を壁体の厚み方向に
揃えて格子組みして壁厚がシールド対象周波数帯域等に
対応させる。

又第８図（ａ）に例示したエキスバンドメタル４を同図
（ｂ）の様に重ね合わせシールド効果を高めることもで
きる。

このようにコンクリート中に埋設される導電性の優れた
板体２はメツシュ状体は、現場での作業性を考えると工
場で予めパネル化し現場組立することが望ましい。

又これらの継手部は電気的に接合させる為にもボルト接
合又は溶接接合することが望ましい。

次に、第２発明の実施例について説明する。

第９図（ａ）　（ｂ）に示した様にシールド構造物６は
複数枚のシールドパネル７を接合した壁体及び床体等で
組み立てられ、そのシールドパネル７単体は第１発明の
壁と同じ構成をとっている。

すなわち、第１０図（ａ）　（ｂ）に示した様に金属製
の線材１ｃを格子組みしてアンカー筋３を取付けたもの
をコンクリート２で被覆してシールドパネル７とし、さ
らにこのシールドパネル７の外周には線材１ｃと電気的
に接続されつつ全周に亘って突出延材する端部プレート
８が取り付けられている。このシールドパネル７どうし
の接合に際しては端部プレート８を重ね合わせてボルト
９で接合することで、シールドパネル７どうじが物理的
にも電気的にも接合される。

こうして、シールドパネル７の接合を終えた段階で同図
（Ｃ）に示した様に端部プレート８部分をコンクリート
で埋めて壁面を平坦にすることもできる。

又、第１１図、第１２図にエキスバンドメタル４とフラ
ットバー５を用いたシールドパネル７の実施例を示した
が、この場合も第１０図の線材１ｃと同様に構成できる
。

以上、記載した第１及び第２発明において線材、エキス
バンドメタル、フラットバーの１也にも穴あき板体、導
電性樹脂、有体等を利用することも出来、特に鉄製の素
材を用いる場合は亜鉛メッキを施すことが望ましい。

以下、実験データを例示して説明する。第１０図は１０
０胴厚みのコンクリートにエキスバンドメタルを入れた
ちの■、線材（丸鋼）を入れたもの■、コンクリートだ
けのもの■の場合に関しての周波数・減衰量特性を示し
た。この実験データからも明らかな様に、コンクリート
だけ■のものよりもエキスパンドメタノ喉、線材■入す
の方が高い減衰量を示すことが確認できた。

又、エキスバンドメタルのひし形の短い対角線又は長い
対角線に対する偏波面により減衰量が異なるため、シー
ルド対象機器によりエキスバンドメタルの配設方向（ひ
し形の向き）を調整したり、二枚重ね合わせる等の調整
を図ることができる。

〔発明の効果〕

この発明による電磁波シールド構造物の実施例は以上の
通りであり、次に述べる効果を挙げることができる。

コンクリート中に配置する板体又はメツシュ状体は構造
物の強度部材の一部となりさらに電磁波シールドする遮
蔽材ともなり得る。さらに構築する場合においても従来
の技術と変りなく能率よく行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　（ｂ）は第１発明を実施した場合の構造
物の断面図、第２図（ａ）　（ｂ）は第１発明の板体を
用いた実施例図、第３図（ａ）　（ｂ）は同じく穴あき
板を用いた実施例図、第４図（ａ）　（ｂ）　（ｃ）は
同じく線材を用いた実施例図、第５図（ａ）　（ｂ）　
（ｃ）は同じくエキスバンドメタルを用いた実施例図、
第６図（ａ）　（ｂ）及び第７図（ａ）　（ｂ）は同じ
くフラットバーを用いた実施例図、第８図（ａ）（ｂ）
は同じくエキスバンドメタルの重ね合わせ例図、第９図
（ａ）　（ｂ）は第２発明の実施例図、第１０図（ａ）
　（ｂ）　（ｃ）は同じく線材を用いた実施例図、第１
１図及び第１２図はエキスバンドメタル及びフラットバ
ーを用いた実施例図、第１３図は実験データである。 １ａ・・・板体、１ｂ・・・穴あき板体、ｌｃ・・・線
材、２・・・コンクリート、３・・・鉄筋、４・・・エ
キスバンドメタル、５・・・フラットバー、６・・・シ
ールド構造物、７・・・シールドパネル、８・・・端部
プレート、９・・・ボルト、１０・・・スタッド（アン
カー筋）第２図 （ａ） （ｂ） ｖＪ３図 （ａ） （ｂ） 第　４　図 第　５　図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）導電性の優れた金属又は合成樹脂等よりなる板体
   又はメッシュ状体を電気的に接続するとともに、これら
   を芯材としてコンクリート打設されている電磁波シール
   ド構造物。
2. （２）導電性の優れた金属又は合成樹脂等よりなる板体
   又はメッシュ状体をコンクリートで被覆して壁、床、屋
   根のそれぞれのパネルを形成し、当該壁、床、屋根、パ
   ネル内の板体又はメッシュ状体を電気的に接合しつつ壁
   、屋根、床、パネルを連続して構成してなる電磁波シー
   ルド構造物。