JP2664857B2 - 糸巻きゴルフボール - Google Patents
糸巻きゴルフボールInfo
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- JP2664857B2 JP2664857B2 JP5189906A JP18990693A JP2664857B2 JP 2664857 B2 JP2664857 B2 JP 2664857B2 JP 5189906 A JP5189906 A JP 5189906A JP 18990693 A JP18990693 A JP 18990693A JP 2664857 B2 JP2664857 B2 JP 2664857B2
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- Japan
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- rubber
- center
- golf ball
- thread
- oily substance
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- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B37/00—Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
- A63B37/0003—Golf balls
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B37/00—Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B37/00—Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
- A63B37/0003—Golf balls
- A63B37/0023—Covers
- A63B37/0024—Materials other than ionomers or polyurethane
- A63B37/0026—Balata
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B37/00—Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
- A63B37/0003—Golf balls
- A63B37/0038—Intermediate layers, e.g. inner cover, outer core, mantle
- A63B37/0039—Intermediate layers, e.g. inner cover, outer core, mantle characterised by the material
-
- A—HUMAN NECESSITIES
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- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B37/00—Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
- A63B37/0003—Golf balls
- A63B37/007—Characteristics of the ball as a whole
- A63B37/0072—Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
- A63B37/0075—Three piece balls, i.e. cover, intermediate layer and core
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸巻ゴルフボールに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】糸巻きゴルフボールは、固体または液体
のゴムセンターに糸ゴムを巻き付けて糸ゴム層を形成
し、該糸ゴム層の外側をカバー材(例えば、アイオノマ
ー、バラタ等)で被覆したものである。固体ゴムセンタ
ーとして、従来技術ではブタジエンの加硫ゴムが用いら
れており、硬度もかなり高く、圧縮歪が小さい。このよ
うなセンターを用いたボールでは、スピン量が大きく、
打出角が小さいため、飛距離の面で不利となる。また、
曲がりも大きすぎて逆にコントロールしにくい場合があ
る。
のゴムセンターに糸ゴムを巻き付けて糸ゴム層を形成
し、該糸ゴム層の外側をカバー材(例えば、アイオノマ
ー、バラタ等)で被覆したものである。固体ゴムセンタ
ーとして、従来技術ではブタジエンの加硫ゴムが用いら
れており、硬度もかなり高く、圧縮歪が小さい。このよ
うなセンターを用いたボールでは、スピン量が大きく、
打出角が小さいため、飛距離の面で不利となる。また、
曲がりも大きすぎて逆にコントロールしにくい場合があ
る。
【0003】一方、液体のセンターは圧縮歪が大きく、
このようなセンターを用いたボールでは、スピン量が小
さく、打出角が大きく、飛距離の面で従来の固体センタ
ーより有利である。しかし、液体センターの場合、製造
工程が複雑であるのに加えて、カッター等でボールを切
断した場合、内部の液体が飛散し、失明する等の問題点
があった。
このようなセンターを用いたボールでは、スピン量が小
さく、打出角が大きく、飛距離の面で従来の固体センタ
ーより有利である。しかし、液体センターの場合、製造
工程が複雑であるのに加えて、カッター等でボールを切
断した場合、内部の液体が飛散し、失明する等の問題点
があった。
【0004】本発明者らは、糸巻きゴルフボールのセン
ターとして油状物質を含有した架橋構造を有する固形ゴ
ムを用いることにより、適正な初速のもとでスピン生成
量が抑制され、打出し角が高められて、ウッド及びアイ
アン打撃時の飛距離をバランス良く向上できることを見
出した(特願平4−149304号)。しかしながらセ
ンターの油状物質が時間が経つにつれブリードをおこ
し、糸ゴム層に浸透し、それにより反発が低下し、ボー
ル性能を持続させることができないことがあった。
ターとして油状物質を含有した架橋構造を有する固形ゴ
ムを用いることにより、適正な初速のもとでスピン生成
量が抑制され、打出し角が高められて、ウッド及びアイ
アン打撃時の飛距離をバランス良く向上できることを見
出した(特願平4−149304号)。しかしながらセ
ンターの油状物質が時間が経つにつれブリードをおこ
し、糸ゴム層に浸透し、それにより反発が低下し、ボー
ル性能を持続させることができないことがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、センタ
ーに油状物質を含有する固形ゴムを用いた糸巻きゴルフ
ボールにおいて、油状物質のブリードの問題点を解決す
るべく鋭意研究を重ねた結果、油状物質を含有する固形
ゴムセンターの外側を耐油性物質で被覆することによ
り、ブリードを防ぎ、ボール性能を持続させうることを
見出し、本発明を完成するに至った。
ーに油状物質を含有する固形ゴムを用いた糸巻きゴルフ
ボールにおいて、油状物質のブリードの問題点を解決す
るべく鋭意研究を重ねた結果、油状物質を含有する固形
ゴムセンターの外側を耐油性物質で被覆することによ
り、ブリードを防ぎ、ボール性能を持続させうることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は固形センター、
その外側の糸ゴム層およびそれらを被覆する外皮から構
成される糸巻きゴルフボールであって、センターが油状
物質を含有した架橋構造を有する内核ゴムセンター部
と、内核部の油状物質のブリードを防止するため、内核
部の外側が耐油性物質で被覆されてなることを特徴とす
る糸巻きゴルフボールを提供する。
その外側の糸ゴム層およびそれらを被覆する外皮から構
成される糸巻きゴルフボールであって、センターが油状
物質を含有した架橋構造を有する内核ゴムセンター部
と、内核部の油状物質のブリードを防止するため、内核
部の外側が耐油性物質で被覆されてなることを特徴とす
る糸巻きゴルフボールを提供する。
【0007】本発明の内核ゴムセンターを得るための基
材ゴムは、硫黄または過酸化物加硫が可能なゴムであれ
ばいずれでもよく、例えば、ポリブタジエンゴム(B
R)、天然ゴム(NR)、エチレン−プロピレン−ジエ
ンモノマー三元共重合体ゴム(EPDM)、ポルノルボ
ルネンゴム等が好適に使用し得る。さらに、スチレン
系、エチレン系、ウレタン系熱可塑性ゴムを用いること
もできる。いずれの場合でも、特定の油状物質との相溶
性に優れ、油状物質をできるだけ高充填でき、かつ、油
状物質がゴム中に均一に分散された状態で架橋構造を形
成した時に適度な反発弾性を有するゴムであることが望
ましい。
材ゴムは、硫黄または過酸化物加硫が可能なゴムであれ
ばいずれでもよく、例えば、ポリブタジエンゴム(B
R)、天然ゴム(NR)、エチレン−プロピレン−ジエ
ンモノマー三元共重合体ゴム(EPDM)、ポルノルボ
ルネンゴム等が好適に使用し得る。さらに、スチレン
系、エチレン系、ウレタン系熱可塑性ゴムを用いること
もできる。いずれの場合でも、特定の油状物質との相溶
性に優れ、油状物質をできるだけ高充填でき、かつ、油
状物質がゴム中に均一に分散された状態で架橋構造を形
成した時に適度な反発弾性を有するゴムであることが望
ましい。
【0008】油状物質も特に限定されず、室温で流動性
または半固形状を呈する物質で、できるだけ揮発性のな
いものであればいずれでもよい。特に、上記ゴムとの相
溶性に優れ、ゴム中に均一に混合されてゴムの有する反
発性を著しく損なわないか、あるいは逆に、反撥性の低
いゴムに対しては、混合することによって適度な反撥弾
性を付与し得る油状物質であることが望ましい。例え
ば、これらの油状物質として、つぎのものが挙げられ
る。
または半固形状を呈する物質で、できるだけ揮発性のな
いものであればいずれでもよい。特に、上記ゴムとの相
溶性に優れ、ゴム中に均一に混合されてゴムの有する反
発性を著しく損なわないか、あるいは逆に、反撥性の低
いゴムに対しては、混合することによって適度な反撥弾
性を付与し得る油状物質であることが望ましい。例え
ば、これらの油状物質として、つぎのものが挙げられ
る。
【0009】(1)石油系配合油:ゴムの伸展油として
よく使用されるもので、芳香族環、ナフテン環、パラフ
ィン鎖の含有量によって以下のように分類される。 (i)パラフィン系油:パラフィン鎖を50%以上含
む。 (ii)ナフテン系油:ナフテン環炭素を30〜45%含
む。 (iii)芳香族(アロマティック)系油:芳香族炭素を
35%以上含む。
よく使用されるもので、芳香族環、ナフテン環、パラフ
ィン鎖の含有量によって以下のように分類される。 (i)パラフィン系油:パラフィン鎖を50%以上含
む。 (ii)ナフテン系油:ナフテン環炭素を30〜45%含
む。 (iii)芳香族(アロマティック)系油:芳香族炭素を
35%以上含む。
【0010】(2)可塑剤 DBP、DOP等のフタレート系、DOA等のアジペー
ト系、DOS等のセバケート系、TCP等のホスフェー
ト系、アジピン酸系ポリエステル等が挙げられる。
ト系、DOS等のセバケート系、TCP等のホスフェー
ト系、アジピン酸系ポリエステル等が挙げられる。
【0011】(3)サブ(ファクチス):植物油等を硫
黄または塩化硫黄で加硫したもので、飴サブ、黒サブ、
ブラウンサブ等が挙げられる。
黄または塩化硫黄で加硫したもので、飴サブ、黒サブ、
ブラウンサブ等が挙げられる。
【0012】(4)アルキルベンゼン:1−ドデシル−
4−ヘキシルベンゼン、1−ドデシル−3−ヘキシルベ
ンゼン、1.3.5−メチレン、1.2.3ヘミメリテ
ン等が挙げられる。
4−ヘキシルベンゼン、1−ドデシル−3−ヘキシルベ
ンゼン、1.3.5−メチレン、1.2.3ヘミメリテ
ン等が挙げられる。
【0013】(5)液状ゴム〜液状ポリブタジエン、液
状ポリイソプレン等が挙げられる。これらの油状物質は
単独あるいは数種混合して用いることができる。
状ポリイソプレン等が挙げられる。これらの油状物質は
単独あるいは数種混合して用いることができる。
【0014】油状物質と基材ゴムとの組合せは、油状物
質のゴムに対する相溶性を考慮して決定される。好適な
組合せの典型的な例としては、例えば、ポリブタジエン
ゴム、天然ゴムとナフテン油または芳香族油;EPDM
とパラフィン油;ポリノルボルネンゴムとナフテン系
油、芳香族系油、可塑剤、アルキルベンゼン、パラフィ
ン系油;ウレタンゴムと可塑剤、サブ等が挙げられる。
質のゴムに対する相溶性を考慮して決定される。好適な
組合せの典型的な例としては、例えば、ポリブタジエン
ゴム、天然ゴムとナフテン油または芳香族油;EPDM
とパラフィン油;ポリノルボルネンゴムとナフテン系
油、芳香族系油、可塑剤、アルキルベンゼン、パラフィ
ン系油;ウレタンゴムと可塑剤、サブ等が挙げられる。
【0015】油状物質の配合量は、ゴム100重量部に
対して、30〜500重量部程度が好ましく、また、5
0〜400重量部がより好ましい。配合量が30重量部
以下では、改良効果が得られず、500重量部以上で
は、組合せによってオイルをゴム中に混合できない場合
が生じる。
対して、30〜500重量部程度が好ましく、また、5
0〜400重量部がより好ましい。配合量が30重量部
以下では、改良効果が得られず、500重量部以上で
は、組合せによってオイルをゴム中に混合できない場合
が生じる。
【0016】本発明の内核ゴムセンターは、基材ゴムお
よび油状物質に加えて、比重調節剤としての充填剤(例
えば、硫酸バリウム等)、補強剤(例えば、含水ケイ
酸、カーボンブラック等)、粘着付与剤としての加工助
剤、酸化防止剤等を添加することができる。さらに、硫
黄加硫を行う場合は、硫黄、酸化亜鉛、ステアリン酸、
加硫促進剤、ステアリン酸亜鉛等を加硫系薬品として加
え、また、過酸化物加硫を行う場合は、有機過酸化物
(例えば、ジクミルパーオキサイド、1,1−ジ−t−
ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン等)、活性剤(例えば、ステアリン酸亜鉛等)、酸化
亜鉛、共架橋剤(例えば、アクリル酸亜鉛、メタクリル
酸亜鉛、N,N'−m−フェニレンジマレイミド等)を
適量加えて、加硫可能なゴム組成物とすることができ
る。
よび油状物質に加えて、比重調節剤としての充填剤(例
えば、硫酸バリウム等)、補強剤(例えば、含水ケイ
酸、カーボンブラック等)、粘着付与剤としての加工助
剤、酸化防止剤等を添加することができる。さらに、硫
黄加硫を行う場合は、硫黄、酸化亜鉛、ステアリン酸、
加硫促進剤、ステアリン酸亜鉛等を加硫系薬品として加
え、また、過酸化物加硫を行う場合は、有機過酸化物
(例えば、ジクミルパーオキサイド、1,1−ジ−t−
ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン等)、活性剤(例えば、ステアリン酸亜鉛等)、酸化
亜鉛、共架橋剤(例えば、アクリル酸亜鉛、メタクリル
酸亜鉛、N,N'−m−フェニレンジマレイミド等)を
適量加えて、加硫可能なゴム組成物とすることができ
る。
【0017】本発明では、前述の内核ゴムセンターを特
定の材料で被覆して固形センターを形成する。内核ゴム
センター部を被覆するものとしては内核ゴムセンターに
含まれている油状物質のブリードを防ぐものであれば特
に限定はなく、一般的には可撓性を有する耐油性物質、
具体的には熱可塑性樹脂や耐油性ゴムがあげられる。代
表的な例としては、アイオノマー樹脂、NBR、クロロ
プレンゴム、ウレタンゴム、フルオロシリコーンゴムな
どが挙げられるが、内核ゴムセンターの物性をできるだ
け落とさずに被覆する必要がある。この物質の被覆厚は
特に限定的でないが、0.01〜5mm、好ましくは0.1
〜2mmである。
定の材料で被覆して固形センターを形成する。内核ゴム
センター部を被覆するものとしては内核ゴムセンターに
含まれている油状物質のブリードを防ぐものであれば特
に限定はなく、一般的には可撓性を有する耐油性物質、
具体的には熱可塑性樹脂や耐油性ゴムがあげられる。代
表的な例としては、アイオノマー樹脂、NBR、クロロ
プレンゴム、ウレタンゴム、フルオロシリコーンゴムな
どが挙げられるが、内核ゴムセンターの物性をできるだ
け落とさずに被覆する必要がある。この物質の被覆厚は
特に限定的でないが、0.01〜5mm、好ましくは0.1
〜2mmである。
【0018】本発明においては、内核ゴム組成物を金型
内で圧縮成形、射出成形等により、予め成型する。その
後、耐油性物質を内核センターに被覆した後に圧縮成
形、あるいは射出成形等により、所定寸法の固形センタ
ーを得る。ついで得られたセンターに、ゴルフボール用
の糸ゴムを巻きつけて、センターと糸ゴム層からなる糸
巻きセンターを形成し、これにアイオノマー樹脂または
バラタ(トランスポリイソプレン)を主成分とする外皮
材の半殻を被せ、ディンプルを施した金型内で成形し
て、所望のゴルフボールが得られる。
内で圧縮成形、射出成形等により、予め成型する。その
後、耐油性物質を内核センターに被覆した後に圧縮成
形、あるいは射出成形等により、所定寸法の固形センタ
ーを得る。ついで得られたセンターに、ゴルフボール用
の糸ゴムを巻きつけて、センターと糸ゴム層からなる糸
巻きセンターを形成し、これにアイオノマー樹脂または
バラタ(トランスポリイソプレン)を主成分とする外皮
材の半殻を被せ、ディンプルを施した金型内で成形し
て、所望のゴルフボールが得られる。
【0019】本発明により得られた固形センターは適度
な反撥弾性がないと、ボール打撃時の初速が低くなり、
飛距離が出ない。この固形センターの反撥弾性は23℃
で254cm(100インチ)の高さからコンクリート
ブロック等の剛性平面上に落下させた時のはね返り高さ
で表すと、その値が70cm以上であることが望まし
い。これより低いとゴルフボールの初速が低くなりすぎ
て本発明のセンターの効果が発揮しにくくなる。また、
本発明の固形センターは好ましくは500g荷重負荷時
の歪が0.5mm以上、より好ましくは1〜5mmであるこ
とを要する。500g荷重負荷時の歪が上記範囲より小
さい場合は、打撃時のスピンが大きくなるとともに、打
撃感が悪くなる。
な反撥弾性がないと、ボール打撃時の初速が低くなり、
飛距離が出ない。この固形センターの反撥弾性は23℃
で254cm(100インチ)の高さからコンクリート
ブロック等の剛性平面上に落下させた時のはね返り高さ
で表すと、その値が70cm以上であることが望まし
い。これより低いとゴルフボールの初速が低くなりすぎ
て本発明のセンターの効果が発揮しにくくなる。また、
本発明の固形センターは好ましくは500g荷重負荷時
の歪が0.5mm以上、より好ましくは1〜5mmであるこ
とを要する。500g荷重負荷時の歪が上記範囲より小
さい場合は、打撃時のスピンが大きくなるとともに、打
撃感が悪くなる。
【0020】また、固形センターの外径は一般に23〜
34mm、好ましくは26〜32mmである。外径が23mm
よりも小さいとスピンが大きく、打出し角が小さくな
り、逆に、外径が34mmより大きいと糸ゴム層が薄くな
ってボールの所定の硬さが得られない。
34mm、好ましくは26〜32mmである。外径が23mm
よりも小さいとスピンが大きく、打出し角が小さくな
り、逆に、外径が34mmより大きいと糸ゴム層が薄くな
ってボールの所定の硬さが得られない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、固形センターに含まれ
ている油状物質のブリードが防止され、ボールの性能の
低下がおこらない。また、油状物質が内核ゴムセンター
に配合されることにより得られる効果(スピンの抑制、
ウッド及びアイアン打撃時の飛距離のバランス向上等)
は保持された優れたゴルフボールが得られる。
ている油状物質のブリードが防止され、ボールの性能の
低下がおこらない。また、油状物質が内核ゴムセンター
に配合されることにより得られる効果(スピンの抑制、
ウッド及びアイアン打撃時の飛距離のバランス向上等)
は保持された優れたゴルフボールが得られる。
【0022】
【実施例】本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明
するが、本発明これら実施例に限定されるものではな
い。
するが、本発明これら実施例に限定されるものではな
い。
【0023】実施例1〜4および比較例1〜3 表1に示す処方を用い、155℃で20分間、圧縮成形
加硫を行ない、内核ゴムセンターを成型した。次に、実
施例1および3を厚さ0.1mmのアイオノマー樹脂、実
施例2を厚さ0.2mmのアイオノマー樹脂で被覆し、圧
縮成形を行ない固形センターを得た。また、実施例4を
表2に示す配合の未加硫ゴム厚さ1mmで被覆し、圧縮成
形加硫を行ないセンターを得た。ついで該センターを用
いて、常法により、アイオノマーカバーの糸巻きゴルフ
ボールを作成した。得られたゴルフボールの初期飛行特
性及び6ケ月後の飛行特性を常法により評価した。結果
を表3に示す。
加硫を行ない、内核ゴムセンターを成型した。次に、実
施例1および3を厚さ0.1mmのアイオノマー樹脂、実
施例2を厚さ0.2mmのアイオノマー樹脂で被覆し、圧
縮成形を行ない固形センターを得た。また、実施例4を
表2に示す配合の未加硫ゴム厚さ1mmで被覆し、圧縮成
形加硫を行ないセンターを得た。ついで該センターを用
いて、常法により、アイオノマーカバーの糸巻きゴルフ
ボールを作成した。得られたゴルフボールの初期飛行特
性及び6ケ月後の飛行特性を常法により評価した。結果
を表3に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】実施例5〜8及び比較例4〜6 表4に示す処方を用い、155℃で20分間、圧縮成形
加硫を行ない、内核ゴムセンターを成型した。次に、実
施例5及び7を厚さ0.1mmのアイオノマー樹脂、実施
例6を厚さ0.2mmのアイオノマー樹脂で被覆し、圧縮
成形を行ない固形センターを得た。また、実施例8を表
2に示す配合の未加硫ゴム厚さ1mmで被覆し、圧縮成形
加硫を行ないセンターを得た。ついで該センターを用い
て、常法により、バラタカバーの糸巻きゴルフボールを
作成した。得られたゴルフボールの初期飛行特性及び6
ケ月後の飛行特性を常法により評価した。結果を表5に
示す。
加硫を行ない、内核ゴムセンターを成型した。次に、実
施例5及び7を厚さ0.1mmのアイオノマー樹脂、実施
例6を厚さ0.2mmのアイオノマー樹脂で被覆し、圧縮
成形を行ない固形センターを得た。また、実施例8を表
2に示す配合の未加硫ゴム厚さ1mmで被覆し、圧縮成形
加硫を行ないセンターを得た。ついで該センターを用い
て、常法により、バラタカバーの糸巻きゴルフボールを
作成した。得られたゴルフボールの初期飛行特性及び6
ケ月後の飛行特性を常法により評価した。結果を表5に
示す。
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】以上の結果から明らかなように、アイオノ
マーカバー,バラダカバーのいずれのカバー材を有する
ゴルフボールにおいても、油状物質を含有した内核ゴム
センターを有するゴルフボールは、高打出し、低スピン
により、飛距離が向上している。また、比較例2,3及
び5,6のボールは、6ケ月後のコンプレッションが3
〜5ポイント軟らかくなっており、打出し角も小さく、
スピンも大きくなっているが、実施例1〜4及び5〜8
のボールは、コンプレッションに変化はなく、打出し
角、スピンとも初期性能と変化は見られなかった。
マーカバー,バラダカバーのいずれのカバー材を有する
ゴルフボールにおいても、油状物質を含有した内核ゴム
センターを有するゴルフボールは、高打出し、低スピン
により、飛距離が向上している。また、比較例2,3及
び5,6のボールは、6ケ月後のコンプレッションが3
〜5ポイント軟らかくなっており、打出し角も小さく、
スピンも大きくなっているが、実施例1〜4及び5〜8
のボールは、コンプレッションに変化はなく、打出し
角、スピンとも初期性能と変化は見られなかった。
【0031】なお、プロゴルファーによる実打試験によ
り、フィーリング、コントロール性等を確認したが、実
施例のゴルフボールは、いずれも優れた打球感及びコン
トロール性を有するという評価が得られた。
り、フィーリング、コントロール性等を確認したが、実
施例のゴルフボールは、いずれも優れた打球感及びコン
トロール性を有するという評価が得られた。
Claims (1)
- 【請求項1】 固形センター、その外側の糸ゴム層およ
びそれらを被覆する外皮から構成される糸巻きゴルフボ
ールであって、該固形センターが油状物質を含有した架
橋構造を有する内核ゴムセンター部と、内核部の油状物
質のブリードを防止するため、内核部の外側を耐油性物
質で被覆されてなることを特徴とする糸巻きゴルフボー
ル。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189906A JP2664857B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 糸巻きゴルフボール |
US08/280,820 US5542663A (en) | 1993-07-30 | 1994-07-26 | Thread wound golf ball |
TW083106796A TW275587B (ja) | 1993-07-30 | 1994-07-26 | |
CA002128851A CA2128851A1 (en) | 1993-07-30 | 1994-07-26 | Thread wound golf ball |
KR1019940018504A KR950002805A (ko) | 1993-07-30 | 1994-07-28 | 실로 감은 골프공 |
EP94305625A EP0636390B1 (en) | 1993-07-30 | 1994-07-29 | Thread wound golf ball |
DE69410885T DE69410885T2 (de) | 1993-07-30 | 1994-07-29 | Fadenumwickelter Golf Ball |
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