JPH07108321B2 - ソリツドゴルフボ−ル - Google Patents

ソリツドゴルフボ−ル

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JPH07108321B2
JPH07108321B2 JP62046318A JP4631887A JPH07108321B2 JP H07108321 B2 JPH07108321 B2 JP H07108321B2 JP 62046318 A JP62046318 A JP 62046318A JP 4631887 A JP4631887 A JP 4631887A JP H07108321 B2 JPH07108321 B2 JP H07108321B2
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JP
Japan
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golf ball
carboxylic acid
solid golf
unsaturated carboxylic
ethylenically unsaturated
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幹生 山田
秀規 平岡
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なソリッドゴルフボールに関する。
(従来の技術およびその問題点) ソリッドゴルフボールとは糸ゴム弾性体を中心に巻きつ
けた、いわゆる糸巻きボールでないものを称し、完全一
体成形のワンピースゴルフボールと、ソリッド内核芯と
カバーからなるツーピースゴルフボールを含み、糸巻き
ボール以外であればスリーピース以上のものも含む。こ
れらのソリッドゴルフボールは、ゴム組成物を加硫成型
して得られる弾性部分をその一部(例えば、ソリッド内
核芯)または全部(ワンピースゴルフボール)に有して
いる。弾性部分を形成するためのゴム組成物中には、基
材ゴムの他にボールの反撥係数および耐衝撃性を向上さ
せるために、α,β−エチレン系不飽和カルボン酸の金
属塩等の不飽和結合を有するモノマーが共架橋剤として
配合されている。この共架橋剤は過酸化物系の重合開始
剤の作用によってポリブタジエン主鎖にグラフトあるい
は架橋し、ポリブタジエンとモノマーによる三次元架橋
重合体を形成し、ゴルフボールに適度の硬さと耐久性を
付与するものと考えられる。
上記ソリッドゴルフボールはそれ自体かなり優れた性能
を有しているが、より優れた反撥係数および耐久性を有
するものが要請されている。
従来は、上記要請を満足するために、共架橋剤の量、過
酸化物の量、加硫温度、加硫圧力等を調節を検討してき
たが、充分満足するものは得られていない。
(問題点を解決すべき手段) 本発明者らは、ヒンダードフェノール基を有するエチレ
ン系不飽和カルボン酸エステルをゴム組成物中に配合す
ると、共架橋反応を適度にコントロールし、三次元架橋
重合体に適度の硬度と耐久性を付与し、同時に反撥弾性
が著しく向上することを見出した。上記知見に基づいて
完成された。
即ち、本発明は基材ゴム、α,β−エチレン系不飽和カ
ルボン酸金属塩、ヒンダードフェノール基を有するエチ
レン系不飽和カルボン酸エステルおよび過酸化物を含有
するゴム組成物から形成された弾性部分を少なくとも一
部に有するソリッドゴルフボールを提供する。
本発明のゴルフボールを得るためのゴム組成物中の基材
ゴムはシス構造を少なくとも40%以上有する1,4−ポリ
ブタジエンゴムが特に好ましく、ポリブタジエンゴムは
基材ゴム中に80重量%以上含有されるのが好ましい。80
重量%以下であると反撥弾性が損なわれる。また、所望
により、該ポリブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレン
ゴム、スチレンブタジエンゴム等を適宜配合してもよ
い。
ゴム組成物中には共架橋剤としてα,β−エチレン系不
飽和カルボン酸の金属塩が配合される。α,β−エチレ
ン系不飽和カルボン酸の金属塩の例としては、炭素原子
数3〜8の不飽和脂肪酸(例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸等)の亜鉛塩やマグネシウム塩が例示される。予め
金属塩を形成したものを配合してもよく、また、ゴム中
でα,β−不飽和カルボン酸と金属酸化物、水酸化物等
とを反応させることにより作成してもよい。特に好適な
ものはアクリル酸亜鉛とメタクリル酸亜鉛である。共架
橋剤の配合量は上記ポリブタジエンゴム100重量部に対
して25〜40重量部が好ましい。
過酸化物としてはジクミルパーオキサイドやt−ブチル
パーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ドのような有機過酸化物が例示されるが、特に好ましい
ものはジクミルパーオキサイドである。過酸化物の配合
量は基材ゴム100重量部に対して通常0.5〜3.0重量部、
好ましくは1.0〜2.5重量部である。
ヒンダードフェノール基を有するエチレン系不飽和カル
ボン酸エステルの例としては、2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート等が挙げられ
る。この化合物の添加量は、基材ゴム100重量部に対
し、0.1〜3.0重量部、好ましくは0.5〜2.0重量部であ
る。0.1重量部より少ないと、充分効果が発揮されな
く、また、3.0重量部より多いと、加硫が極めて遅くな
り、経済的でない。
ゴルフボールはJIS S−7005−1955の規格値、即ち、直
径42.67mm以上(ラージサイズ)、41.15mm以上(スモー
ルサイズ)で45.9g以下が定められており、ボールの比
重は必然的に定められる。従って、これらの値を満足す
るために、通常不活性重点剤がゴム組成物中に添加され
る。不活性充填剤の例としては、硫酸バリウム、酸化亜
鉛等が例示される。また、必要に応じ老化防止剤等の添
加剤を添加し、ゴルフボールの性能を改善してもよい。
本発明のゴム組成物は上記成分をロールやニーダーを用
いて混練して得られる。混練の時間や温度等は通常用い
られている範囲で決定される。
ソリッドゴルフボールは上記ゴム組成物を所定の型内で
加硫成形することにより得られたゴム質部分をその一部
ないし全部とするものである。必要により架橋されたゴ
ム質部分に樹脂等のカバーを被せてもよい。加硫は通常
140〜170℃の温度で20〜40分行なわれる。本発明のソリ
ッドゴルフボールは低い加硫温度、例えば140〜150℃で
より優れた効果が得られる。
(発明の効果) 本発明で得られるソリッドゴルフボールは、ワンピース
ゴルフボール、ツーピースゴルフボールおよび多層構造
のゴルフボールであってもよく、いずれにおいてもα,
β−エチレン系不飽和カルボン酸金属塩を単独で使用し
た場合に比べ、著しく優れた反撥性能、耐久性およびフ
ライト性能を示す。
(実施例) 本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1〜3および比較例1,2 表−1に示す配合をニーダーで混合してゴム組成物を
得、これをキュラストメーターで145℃加硫での加硫度
を測定した(Arc1゜)。結果を第1図に示す。
第1図から明らかなように、加硫速度(トルク)は実施
例の場合、二段階加硫の様相を呈しているが、比較例の
場合、そのようなことは見られない。特に、比較例1で
は、加硫の初期の反応が進み易く、球状物の場合、内部
での反応がより著しく進行し暴走反応の様相を呈するよ
うになる。
次いで、上記組成物を145℃で40分間加硫成形して、実
際に直径38.5mmのツーピースボール用内核を得た。この
内核のまわりに三井ポリケミカル社から市販のアイオノ
マー樹脂(ハイミラン1707)を被覆し、直径42.8mmのツ
ーピースゴルフボールを得、コンプレッション、反撥係
数、耐久性指数を測定した。結果を表−1に示す。
実施例のゴルフボールは反撥係数および耐久性共に高い
値を示す。
実施例4,5および比較例3〜5 表−2に示す配合を用いて、ニーダーにより十分混合し
てゴム組成物を形成した。得られたゴム組成物を型内で
150℃で30分間加硫して直径38.4mmの内核を得、これに
アイオノマーカバー(三井デュポンポリケミカル社製ハ
イミラン1707)を被覆して、直径42.8mmのツーピースゴ
ルフボールを得た。
得られたツーピースゴルフボールのコンプレッション、
反撥係数、耐久性、飛距離性について評価を行なった。
結果を表−2に示す。
本発明のゴルフボールが反撥係数、耐久性が高く、飛距
離も大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1〜3および比較例1、2のキュラスト
メーターでより得られた硬化時間とトルクの関係を示す
グラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材ゴム、α,β−エチレン系不飽和カル
    ボン酸金属塩、ヒンダードフェノール基を有するエチレ
    ン系不飽和カルボン酸エステルおよび過酸化物を含有す
    るゴム組成物から形成された弾性部分を少なくとも一部
    に有するソリッドゴルフボール。
  2. 【請求項2】ゴム組成物が基材ゴム100重量部に対し、
    α,β−エチレン系不飽和カルボン酸金属塩25〜40重量
    部、ヒンダードフェノール基を有するエチレン系不飽和
    カルボン酸エステル0.1〜3.0重量部、過酸化物0.5〜3.0
    重量部配合する第1項記載のソリッドゴルフボール。
  3. 【請求項3】基材ゴムがシス−1,4−ポリブタジエンゴ
    ムを80重量%以上含む第1項記載のソリッドゴルフボー
    ル。
  4. 【請求項4】α,β−エチレン系不飽和カルボン酸金属
    塩がアクリル酸亜鉛である第1項記載のソリッドゴルフ
    ボール。
  5. 【請求項5】ヒンダードフェノール基を有するエチレン
    系不飽和カルボン酸エステルが2−t−ブチル−6−
    (3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
    ル)−4−メチルフェニルアクリレートである第1項記
    載のソリッドゴルフボール。
  6. 【請求項6】過酸化物がジクミルパーオキサイドである
    第1項記載のソリッドゴルフボール。
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