JP7180173B2 - ゴルフボールコアの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ゴルフボールコアの製造方法に関し、特に生産時のコア性能のばらつきを抑制する技術に関する。
従来、ゴム組成物から形成された球状コアと、この球状コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールが提案されている。前記球状コアは、基材ゴム、共架橋剤、架橋開始剤等を含有するゴム組成物を加熱プレスすることにより作製される。そして、前記ゴム組成物は、各原料を混練することで調製されている。
前記ゴム組成物には、種々の粉末成分が配合されている。例えば、共架橋剤として多用されているアクリル酸亜鉛は融点が240℃~244℃であり、ゴム組成物を調製する際には、原料投入時および原料混練時のいずれにおいても粉末状である。ここで、このような粉末原料は、ゴム組成物調製時に飛散したり、装置内壁に付着したりして、得られるゴム組成物の組成が安定しないという問題がある。また、この場合、最終的に得られる球状コアの物性がばらつくという問題がある。
ここで、このような粉末原料の飛散を抑制する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、3~8個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸の金属塩および該金属塩の重量を基準にして10重量%~30重量%の植物油からなる分散体を調製する工程と、前記分散体をベースゴム材料に加える工程と、混合装置内で前記分散体とベースゴム材料を混合する工程と、前記ベースゴム材料と分散体の混合物に、架橋剤、加工助剤および充填剤からなる群から選択される1つ以上を加える工程と、全ての成分を混合し続けて、均一なゴム組成物を形成する工程と、を含むゴム組成物を作製する方法が記載されている(特許文献1(請求項1)参照)。
特許第6043869号公報
特許文献1の技術では、3~8個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸の金属塩と植物油とを混合する工程を必要とする。そのため、製造工程が増えてしまい、生産性が低下する。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、生産性を低下させることなく、生産時のコア性能のばらつきを抑制できるゴルフボールコアの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決することができた本発明のゴルフボールコアの製造方法は、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、および、(c)架橋開始剤を、材料温度20℃以上で混練してコア用ゴム組成物を調製する第1工程と、前記コア用ゴム組成物を用いて、球状コアを作製する第2工程とを有し、前記(b)共架橋剤が、(b1)炭素数が3~8のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩、および、(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートを含有し、前記コア用ゴム組成物中の(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートの含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、5質量部~30質量部であることを特徴とする。
本発明のゴルフボールコアの製造方法は、生産性を低下させることなく、生産時のコア性能のばらつきを抑制できる。
ゴルフボールが示された一部切り欠き断面図。
[ゴルフボールコアの製造方法]
本発明のゴルフボールコアの製造方法は、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、および、(c)架橋開始剤を、材料温度20℃以上で混練してコア用ゴム組成物を調製する第1工程と、前記コア用ゴム組成物を用いて、球状コアを作製する第2工程とを有する。
(1)第1工程
第1工程では、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、および、(c)架橋開始剤を、混練してコア用ゴム組成物を調製する。なお、本発明において、「混練」とは、ゴム組成物の配合に基づいて、基材ゴムに対して数種類の性状の異なる配合材料を機械的剪断力を加えて、混合分散することを意味する。
前記第1工程において、配合材料を混練する際には、生産性の観点から、全ての配合材料を一度に混練することが好ましい。なお、一部の配合材料を混練した後、残りの配合材料を混練してもよい。前記配合材料の混練は、例えば、ロール、ニーダー、バンバリーミキサーなどの公知の混練機を用いて行うことが好ましい。混練効率を高めるという観点から、剪断力の大きいニーダー、バンバリーミキサーを用いることが好ましい。
前記ゴム組成物を調製する際の混練温度(材料温度)は、95℃以上が好ましく、より好ましくは100℃以上であり、125℃以下が好ましく、より好ましくは120℃以下である。混練温度が95℃以上であれば配合材料をより均一に分散でき、配合材料が有する性能がより発揮され、125℃以下であれば配合材料の焼けが発生することが抑制できる。
前記ゴム組成物を調製する際の混練時間は、1分以上が好ましく、より好ましくは1.5分以上であり、20分以下が好ましく、より好ましくは15分以下である。混練時間が前記範囲内であれば、配合材料を均一に分散できる。
前記第1工程において、配合材料を混練する態様としては、全ての配合材料を一度に混練してゴム組成物を調製する態様(態様1);(a)基材ゴムと(b)共架橋剤とを混練して混合物を調製する第1段階と、この混合物と(c)架橋開始剤を含む他の成分とを混練してゴム組成物を調製する第2段階を有する態様(態様2);(c)成分以外の成分を混練して混合物を調製する第1段階と、この混合物と(c)成分とを混練してゴム組成物を調製する第2段階を有する態様(態様3)等が挙げられる。これらの中でも態様2が好ましい。また、全ての態様において、基剤ゴムの素練り工程があることが好ましい。
前記態様2の場合、第1段階の混練温度(材料温度)は、60℃以上が好ましく、より好ましくは70℃以上であり、100℃以下が好ましく、より好ましくは90℃以下である。混練温度が60℃以上であれば、ゴムの粘度が低下し十分な分散性が確保される。また、混練時間は、1分以上が好ましく、2分以上がより好ましく、5分以下が好ましく、4分以下がより好ましい。また、第2段階の混練温度(材料温度)は、60℃以上が好ましく、より好ましくは70℃以上、さらに好ましくは95℃以上であり、125℃以下が好ましく、より好ましくは120℃以下、さらに好ましくは115℃以下である。混練温度が60℃以上であれば、ゴムの粘度が低下し十分な分散性が確保される。また、混練時間は、1分以上が好ましく、2分以上がより好ましく、5分以下が好ましく、4分以下がより好ましい。
以下、配合材料について説明する。本発明のゴルフボールコアの製造方法では、ゴム組成物は、少なくとも(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、(c)架橋開始剤を配合する。
(a)基材ゴム
前記(a)基材ゴムとしては、天然ゴムおよび/または合成ゴムを使用することができ、例えば、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)などを使用できる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、特に、反発に有利なシス-1,4-結合を、40質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上有するハイシスポリブタジエンが好適である。前記(a)基材ゴム中のポリブタジエンの含有率は、70質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。
前記ハイシスポリブタジエンは、1,2-ビニル結合の含有量が2質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.7質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である。1,2-ビニル結合の含有量が多すぎると反発性が低下する場合がある。
前記ハイシスポリブタジエンは、希土類元素系触媒で合成されたものが好適であり、特に、ランタン系列希土類元素化合物であるネオジム化合物を用いたネオジム系触媒の使用が、1,4-シス結合が高含量、1,2-ビニル結合が低含量のポリブタジエンゴムを優れた重合活性で得られるので好ましい。
前記ハイシスポリブタジエンは、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が、30以上であることが好ましく、より好ましくは32以上、さらに好ましくは35以上であり、140以下が好ましく、より好ましくは120以下、さらに好ましくは100以下、最も好ましくは80以下である。なお、本発明でいうムーニー粘度(ML1+4(100℃))とは、JIS K6300に準じて、Lローターを使用し、予備加熱時間1分間、ローターの回転時間4分間、100℃の条件下にて測定した値である。
前記ハイシスポリブタジエンとしては、分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が、2.0以上であることが好ましく、より好ましくは2.2以上、さらに好ましくは2.4以上、最も好ましくは2.6以上であり、6.0以下であることが好ましく、より好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下、最も好ましくは3.4以下である。ハイシスポリブタジエンの分子量分布(Mw/Mn)が小さすぎると作業性が低下し、大きすぎると反発性が低下するおそれがある。なお、分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(東ソー社製、「HLC-8120GPC」)により、検知器として示差屈折計を用いて、カラム:GMHHXL(東ソー社製)、カラム温度:40℃、移動相:テトラヒドロフランの条件で測定し、標準ポリスチレン換算値として算出した値である。
(b)共架橋剤
前記(b)共架橋剤は、(b1)炭素数が3~8のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩、および、(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートを含有する。共架橋剤は、ゴム組成物に配合されるものであり、基材ゴム分子鎖にグラフト重合することによって、ゴム分子を架橋する作用を有する。
(b1)炭素数が3~8のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩
炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸等を挙げることができる。
(b1)炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩を構成する金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの1価の金属イオン;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウムなどの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属イオン;錫、ジルコニウムなどのその他のイオンが挙げられる。前記金属成分は、単独または2種以上の混合物として使用することもできる。これらの中でも、前記金属成分としては、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウムなどの2価の金属が好ましい。炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸の2価の金属塩を用いることにより、ゴム分子間に金属架橋が生じやすくなるからである。特に、2価の金属塩としては、得られるゴルフボールの反発性が高くなるということから、アクリル酸亜鉛が好適である。なお、炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩は、単独でもしくは2種以上を組み合わせて使用しても良い。
(b1)炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩の配合量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、10質量部以上が好ましく、15質量部以上がより好ましく、20質量部以上がさらに好ましく、60質量部以下が好ましく、50質量部以下がより好ましく、45質量部以下がさらに好ましい。(b1)炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩の含有量が10質量部以上であれば、得られるコアが柔らかくなり過ぎず、反発性が向上し、60質量部以下であれば得られるコアが硬くなり過ぎず、耐久性が向上する。
(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレート
前記(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートは、室温で液体状の化合物である。ゴム組成物の原料として、(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートを配合することで、ゴム組成物混練時の粉末原料の飛散や装置内壁面に粉末原料が付着することが抑制され、得られるゴム組成物の組成が安定する。前記(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートは、分子内に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する架橋性化合物である。なお、「(メタ)アクリロイル基」は、「アクリロイル基および/またはメタクリロイル基」を表す。前記分子内に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する架橋性化合物としては、例えば、2価~6価のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルが挙げられる。なお、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸および/またはメタクリル酸」を表す。前記2価~6価のアルコールとしては、炭素数2~20のアルカンポリオールが挙げられ、炭素数2~20のアルカンジオール、炭素数2~20のアルカントリオールが好ましい。
前記(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートの分子量は、100以上が好ましく、より好ましくは130以上、さらに好ましくは150以上であり、500以下が好ましく、より好ましくは450以下、さらに好ましくは400以下である。
前記分子内に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する架橋性化合物としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリート、ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、オクタンジオールジ(メタ)アクリレートなどの分子内に(メタ)アクリロイル基を2個有する架橋性化合物;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどの分子内に(メタ)アクリロイル基を3個有する架橋性化合物などが挙げられる。これらの中でも前記(c)架橋性化合物としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、および、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートの配合量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、5質量部以上、7質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましく、30質量部以下、25質量部以下が好ましく、20質量部以下がより好ましい。(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートの含有量が5質量部未満では、混練装置内壁面への粉末原料の付着を防止できず、得られるコアの物性にばらつきが生じ、30質量部超では得られるコアの反発性が低下する傾向がある。
前記ゴム組成物中の(b1)炭素数が3~8のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩と(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートとの合計配合量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、15質量部以上が好ましく、20質量部以上がより好ましく、25質量部以上がさらに好ましく、60質量部以下が好ましく、50質量部以下がより好ましく、45質量部以下がさらに好ましい。合計配合量が15質量部以上であれば、ゴム組成物から成形される部材が適当な硬さとなり、コアの反発性が向上する。一方、合計配合量が60質量部以下であれば、ゴム組成物から成形されるコアが硬くなりすぎず、ゴルフボールの打球感が良好となる。
前記(b1)炭素数が3~8のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩と(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートとの質量比(b1/b2)は、1以上が好ましく、より好ましくは2以上であり、5以下が好ましく、より好ましくは4以下である。前記質量比(b1/b2)が1以上であれば得られるコアの反発性が向上し、5以下であれば混練装置内壁面への粉末原料の付着をより低減でき、得られるコアの物性のばらつきをより小さくできる。
((c)架橋開始剤)
前記(c)架橋開始剤は、(a)基材ゴム成分を架橋するために配合されるものである。(c)架橋開始剤としては、有機過酸化物が好適である。前記有機過酸化物は、具体的には、ジクミルパーオキサイド、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ-t-ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物が挙げられる。これらの有機過酸化物は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でもジクミルパーオキサイドが好ましく用いられる。
前記(c)架橋開始剤の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.5質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは2.5質量部以下である。0.2質量部以上では、ゴム組成物から形成される部材が柔らかくなりすぎず、コアの反発性が向上し、5.0質量部以下であれば、ゴム組成物から形成される部材が適切な硬さとなり、コアの反発性、耐久性が向上する。
(d)金属化合物
前記コア用ゴム組成物は、(d)金属化合物をさらに配合することが好ましい。前記(d)金属化合物としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化銅などの金属水酸化物;酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化銅などの金属酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カリウムなどの金属炭酸化物が挙げられる。前記(d)金属化合物として好ましいのは、二価金属化合物であり、より好ましくは亜鉛化合物である。二価金属化合物は、炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸と反応して、金属架橋を形成するからである。また、亜鉛化合物を用いることにより、反発性の高いコアが得られる。(d)金属化合物は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(d)金属化合物の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、より好ましくは3質量部以上であって、30質量部以下が好ましく、より好ましくは20質量部以下である。
(e)有機硫黄化合物
前記コア用ゴム組成物には、さらに(e)有機硫黄化合物を配合してもよい。前記ゴム組成物が(e)有機硫黄化合物を含有することにより、球状コアの反発性がより向上する。前記(e)有機硫黄化合物は、単独もしくは二種以上を混合して使用することができる。
前記(e)有機硫黄化合物としては、分子内に硫黄原子を有する有機化合物であれば、特に限定されず、例えば、チオール基(-SH)、または、硫黄数が2~4のポリスルフィド結合(-S-S-、-S-S-S-、または、-S-S-S-S-)を有する有機化合物、あるいはこれらの金属塩(-SM、-S-M-S-、-S-M-S-S-,-S-S-M-S-S-,-S-M-S-S-S-など、Mは金属原子)を挙げることができる。金属塩としては、例えば、ナトリウム、リチウム、カリウム、銅(I)、銀(I)などの1価の金属塩、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン(II)、マンガン(II)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、ジルコニウム(II)、スズ(II)等の2価の金属塩が挙げられる。また、(f)有機硫黄化合物は、脂肪族化合物(脂肪族チオール、脂肪族チオカルボン酸、脂肪族ジチオカルボン酸、脂肪族ポリスルフィドなど)、複素環式化合物、脂環式化合物(脂環式チオール、脂環式チオカルボン酸、脂環式ジチオカルボン酸、脂環式ポリスルフィドなど)、および、芳香族化合物のいずれであってもよい。
前記(e)有機硫黄化合物としては、例えば、チオール類(チオフェノール類、チオナフトール類)、ポリスルフィド類、チウラム類、チオカルボン酸類、ジチオカルボン酸類、スルフェンアミド類、ジチオカルバミン酸塩類、チアゾール類などを挙げることができる。
チオール類としては、例えば、チオフェノール類、チオナフトール類が挙げられる。前記チオフェノール類としては、例えば、チオフェノール;4-フルオロチオフェノール、2,5-ジフルオロチオフェノール、2,6-ジフルオロチオフェノール、2,4,5-トリフルオロチオフェノール、2,4,5,6-テトラフルオロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノールなどのフルオロ基で置換されたチオフェノール類;2-クロロチオフェノール、4-クロロチオフェノール、2,4-ジクロロチオフェノール、2,5-ジクロロチオフェノール、2,6-ジクロロチオフェノール、2,4,5-トリクロロチオフェノール、2,4,5,6-テトラクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノールなどのクロロ基で置換されたチオフェノール類;4-ブロモチオフェノール、2,5-ジブロモチオフェノール、2,6-ジブロモチオフェノール、2,4,5-トリブロモチオフェノール、2,4,5,6-テトラブロモチオフェノール、ペンタブロモチオフェノールなどのブロモ基で置換されたチオフェノール類;4-ヨードチオフェノール、2,5-ジヨードチオフェノール、2,6-ジヨードチオフェノール、2,4,5-トリヨードチオフェノール、2,4,5,6-テトラヨードチオフェノール、ペンタヨードチオフェノールなどのヨード基で置換されたチオフェノール類;または、これらの金属塩が挙げられる。金属塩としては、亜鉛塩が好ましい。
前記チオナフトール類(ナフタレンチオール類)としては、2-チオナフトール、1-チオナフトール、1-クロロ-2-チオナフトール、2-クロロ-1-チオナフトール、1-ブロモ-2-チオナフトール、2-ブロモ-1-チオナフトール、1-フルオロ-2-チオナフトール、2-フルオロ-1-チオナフトール、1-シアノ-2-チオナフトール、2-シアノ-1-チオナフトール、1-アセチル-2-チオナフトール、2-アセチル-1-チオナフトール、またはこれらの金属塩を挙げることができ、2-チオナフトール、1-チオナフトール、またはこれらの金属塩が好ましい。金属塩としては、好ましくは2価の金属塩、より好ましくは亜鉛塩である。金属塩の具体的としては、例えば、1-チオナフトールの亜鉛塩、2-チオナフトールの亜鉛塩が挙げられる。
ポリスルフィド類とは、ポリスルフィド結合を有する有機硫黄化合物であり、例えば、ジスルフィド類、トリスルフィド類、テトラスルフィド類が挙げられる。前記ポリスルフィド類としては、ジフェニルポリスルフィド類が好ましい。
ジフェニルポリスルフィド類としては、ジフェニルジスルフィドの他;ビス(4-フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5-ジフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6-ジフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5-トリフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6-テトラフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4-クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5-ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6-ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5-トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6-テトラクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4-ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5-ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6-ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5-トリブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6-テトラブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(4-ヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5-ジヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6-ジヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5-トリヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6-テトラヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタヨードフェニル)ジスルフィド等のハロゲン基で置換されたジフェニルジスルフィド類;ビス(4-メチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5-トリメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(4-t-ブチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5-トリ-t-ブチルフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタ-t-ブチルフェニル)ジスルフィド等のアルキル基で置換されたジフェニルジスルフィド類;などが挙げられる。
チウラム類としては、例えば、テトラメチルチウラムモノスルフィドなどのチウラムモノスルフィド類、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドなどのチウラムジスルフィド類、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなどのチウラムテトラスルフィド類が挙げられる。チオカルボン酸類としては、例えば、ナフタレンチオカルボン酸が挙げられる。ジチオカルボン酸類としては、例えば、ナフタレンジチオカルボン酸が挙げられる。スルフェンアミド類としては、例えば、N-シクロへキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N-オキシジエチレン-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミドが挙げられる。
(e)有機硫黄化合物としては、チオフェノール類および/またはその金属塩、チオナフトール類および/またはその金属塩、ジフェニルジスルフィド類、チウラムジスルフィド類が好ましく、より好ましくは2,4-ジクロロチオフェノール、2,6-ジフルオロチオフェノール、2,6-ジクロロチオフェノール、2,6-ジブロモチオフェノール、2,6-ジヨードチオフェノール、2,4,5-トリクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノール、1-チオナフトール、2-チオナフトール、ジフェニルジスルフィド、ビス(2,6-ジフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6-ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6-ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6-ジヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィドである。
(e)有機硫黄化合物の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.05質量部以上が好ましく、より好ましくは0.1質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは2.0質量部以下である。0.05質量部以上であれば、コアの反発性が向上し、5.0質量部以下であれば、得られるコアの圧縮変形量が大きくなりすぎず、反発性が良好となる。
(f)カルボン酸および/またはその金属塩
前記コア用ゴム組成物には、さらに(f)カルボン酸および/またはその金属塩を配合してもよい。なお、(f)カルボン酸および/またはその塩には、前記(b)共架橋剤として使用する炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩は含まない。前記(f)カルボン酸および/またはその塩としては、飽和脂肪酸、飽和脂肪酸金属塩、芳香族カルボン酸および芳香族カルボン酸金属塩が挙げられる。前記(f)カルボン酸および/またはその金属塩は、単独または2種以上の混合物として使用することもできる。
前記飽和脂肪酸としては、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、イコサン酸、ヘンイコサン酸、ドコサン酸、トリコサン酸、テトラコサン酸、ペンタコサン酸、ヘキサコサン酸、ヘプタコサン酸、オクタコサン酸、ノナコサン酸、トリアコンタン酸などが挙げられる。
前記芳香族カルボン酸としては、安息香酸、ブチル安息香酸、アニス酸(メトキシ安息香酸)、ジメトキシ安息香酸、トリメトキシ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸、クロロ安息香酸、ジクロロ安息香酸、トリクロロ安息香酸、アセトキシ安息香酸、ビフェニルカルボン酸、ナフタレンカルボン酸、アントラセンカルボン酸などが挙げられる。
前記(f)カルボン酸金属塩のカチオン成分としては、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、銀などの1価の金属イオン;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウム、銅、コバルト、ニッケル、マンガンなどの2価の金属イオン;アルミニウム、鉄などの3価の金属イオン;錫、ジルコニウム、チタンなどのその他のイオンが挙げられる。前記(f)カルボン酸金属塩としては、カルボン酸の亜鉛塩が好ましい。前記カチオン成分は、単独または2種以上の混合物として使用することもできる。
コア用ゴム組成物は、必要に応じて、顔料、重量調整などのための充填剤、老化防止剤、しゃく解剤、軟化剤などの添加剤を配合してもよい。また、コア用ゴム組成物は、ゴルフボールのコアや、コア作製時に発生した端材を粉砕したゴム粉末を含有してもよい。
ゴム組成物に配合される顔料としては、例えば、白色顔料、青色顔料、紫色顔料などを挙げることができる。前記白色顔料としては、酸化チタンを使用することが好ましい。酸化チタンの種類は、特に限定されないが、隠蔽性が良好であるという理由から、ルチル型を用いることが好ましい。また、酸化チタンの含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、より好ましくは2質量部以上であって、8質量部以下が好ましく、より好ましくは5質量部以下である。
ゴム組成物が白色顔料と青色顔料とを含有することも好ましい態様である。青色顔料は、白色を鮮やかに見せるために配合され、例えば、群青、コバルト青、フタロシアニンブルーなどを挙げることができる。また、前記紫色顔料としては、例えば、アントラキノンバイオレット、ジオキサジンバイオレット、メチルバイオレットなどを挙げることができる。
ゴム組成物に用いる充填剤としては、主として最終製品として得られるゴルフボールの重量を調整するための重量調整剤として配合されるものであり、必要に応じて配合すれば良い。前記充填剤としては、硫酸バリウム、タングステン粉末、モリブデン粉末などの無機充填剤を挙げることができる。
前記老化防止剤の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、1質量部以下であることが好ましい。また、しゃく解剤の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、5質量部以下であることが好ましい。
(2)第2工程
前記第2工程では、前記コア用ゴム組成物から球状コアを成形する。前記球状コアは、単層構造でもよいし、センターと包囲層とを有する多層構造でもよい。球状コアが多層構造である場合、全ての層を、前記第1工程により作製されたゴム組成物から形成することが好ましい。
第2工程で作製する球状コアが単層構造の場合、混練して得られたコア用ゴム組成物を、押出機により棒状に押し出し、所定の長さに切断して、予備成形体(「プラグ」とも呼ばれる)を作製する。プラグの作製に押出機を使用する場合、混練時にゴム組成物を加熱してもよいが、加熱温度は90℃以下とすることが好ましい。また、コア用ゴム組成物を厚みのあるシート状に成形し、これを打ち抜いてプラグにしてもよい。プラグの大きさは、圧縮成形用金型のサイズに応じて適宜変更すればよい。得られたプラグは、例えば、お互いにくっつかないように防着剤液に浸漬し、乾燥後、約8~48時間熟成することが好ましい。
次いで、プラグをコア成型用金型に投入し、プレス成型する。ゴム組成物を加熱プレスして球状コアを成形する工程において、加熱プレス温度は130℃~180℃が好ましい。なお、本発明においてプレス温度とは、プレス成型機の設定温度である。
成形時間は、10分間以上が好ましく、より好ましくは12分間以上、さらに好ましくは15分間以上であり、60分間以下が好ましく、より好ましくは50分間以下、さらに好ましくは45分間以下である。また、成形時の圧力は、2.9MPa~11.8MPaが好ましい。
第2工程で作製された球状コアが単層構造のコアである場合は、以下の直径、圧縮変形量を有することが好ましい。
前記球状コアの直径は、34.8mm以上が好ましく、より好ましくは36.8mm以上、さらに好ましくは38.8mm以上であり、42.2mm以下が好ましく、41.8mm以下がより好ましく、さらに好ましくは41.2mm以下であり、最も好ましくは40.8mm以下である。前記球状コアの直径が34.8mm以上であれば、カバーの厚みが厚くなり過ぎず、反発性がより良好となる。一方、球状コアの直径が42.2mm以下であれば、カバーが薄くなり過ぎず、カバーの機能がより発揮される。
前記球状コアは、直径34.8mm~42.2mmの場合、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの圧縮変形量(圧縮方向にコアが縮む量)が、1.90mm以上が好ましく、より好ましくは2.00mm以上、さらに好ましくは2.10mm以上であり、5.00mm以下が好ましく、より好ましくは4.80mm以下、さらに好ましくは4.60mm以下である。前記圧縮変形量が、1.90mm以上であれば打球感がより良好となり、5.00mm以下であれば、反発性がより良好となる。
第2工程で作製する球状コアが多層構造の場合、上述した単層コアの作製方法と同様にしてセンターを作製し、このセンターの周囲に包囲層を形成する。ゴム組成物を加熱プレスしてセンターを成形する工程において、加熱プレス温度は110℃~180℃が好ましい。成形時間は、10分間~50分間が好ましい。また、成形時の圧力は、2.9MPa~11.8MPaが好ましい。
包囲層の成形では、まずゴム組成物を用いて未架橋状態または半架橋状態の2枚のハーフシェルを作製する。次に、この2枚のハーフシェルで前記センターを覆い、このハーフシェルを加圧および加熱する。加熱によって架橋反応が起こり、包囲層が完成する。加熱プレスの温度は140℃~180℃が好ましい。成形時間は10分間~60分間が好ましい。また、成形時の圧力は、2.9MPa~11.8MPaが好ましい。
第2工程で作製された球状コアが、内層コア(センター)と外層コア(包囲層)とを有する2層構造のコアである場合は、内層コアは、以下の直径、圧縮変形量を有することが好ましい。
内層コアの直径は、10mm以上が好ましく、より好ましくは12mm以上、さらに好ましくは13mm以上であり、30mm以下が好ましく、27mm以下がより好ましく、さらに好ましくは24mm以下である。外層コアの厚さは、5mm以上が好ましく、より好ましくは6mm以上、さらに好ましくは7mm以上であり、18mm以下が好ましく、16mm以下がより好ましく、さらに好ましくは15mm以下である。前記内層コアの直径および外層コアの厚さが上記範囲内であれば、内層コアおよび外層コアの機能が発揮され、スピン性能、反発性能を高度に制御できる。
前記内層コアは、直径10mm~30mmの場合、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重294Nを負荷したときまでの圧縮変形量(圧縮方向に内層コアが縮む量)が、1.2mm以上が好ましく、より好ましくは1.3mm以上、さらに好ましくは1.4mm以上であり、2.4mm以下が好ましく、より好ましくは2.3mm以下、さらに好ましくは2.2mm以下である。前記圧縮変形量が、1.2mm以上であれば打球感がより良好となり、2.4mm以下であれば、反発性がより良好となる。
[ゴルフボールの製造方法]
前記ゴルフボールコアの製造方法により得られた球状コアは、この球状コア上にカバーを成形することでゴルフボールが得られる。以下、ゴルフボールの製造方法の一例を説明する。
ゴルフボールの製造方法は、前記球状コア上に、前記球状コアを被覆する少なくとも一層のカバーを成形する工程を有する。カバーを成形する方法としては、例えば、樹脂成分を含有するカバー用組成物から中空殻状のシェルを成形し、コアを複数のシェルで被覆して圧縮成形する方法(好ましくは、カバー用組成物から中空殻状のハーフシェルを成形し、コアを2枚のハーフシェルで被覆して圧縮成形する方法)、あるいは、樹脂成分を含有するカバー用組成物をコア上に直接射出成形する方法を挙げることができる。
カバー用組成物が含有する樹脂成分としては、例えば、アイオノマー樹脂、BASFジャパン(株)から商品名「エラストラン(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリウレタンエラストマー、アルケマ(株)から商品名「ペバックス(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリアミドエラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリエステルエラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン(登録商標)」で市販されている熱可塑性スチレンエラストマーなどが挙げられる。
前記アイオノマー樹脂としては、例えば、オレフィンと炭素数3~8個のα,β-不飽和カルボン酸との二元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、オレフィンと炭素数3~8個のα,β-不飽和カルボン酸とα,β-不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、あるいは、これらの混合物を挙げることができる。前記オレフィンとしては、炭素数が2~8個のオレフィンが好ましく、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン等を挙げることができ、特にエチレンが好ましい。前記炭素数が3~8個のα,β-不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸またはメタクリル酸が好ましい。また、α,β-不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソブチルエステル等が用いられ、特にアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルが好ましい。これらのなかでも、前記アイオノマー樹脂としては、エチレン-(メタ)アクリル酸二元共重合体の金属イオン中和物、エチレン-(メタ)アクリル酸-(メタ)アクリル酸エステル三元共重合体の金属イオン中和物が好ましい。
前記アイオノマー樹脂の具体例を商品名で例示すると、三井・デュポン・ポリケミカル(株)から市販されている「ハイミラン(Himilan)(登録商標)(例えば、ハイミラン1555(Na)、1557(Zn)、1605(Na)、1706(Zn)、1707(Na)、AM3711(Mg)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、ハイミラン1856(Na)、1855(Zn)など)」が挙げられる。
さらにデュポン社から市販されているアイオノマー樹脂としては、「サーリン(Surlyn)(登録商標)(例えば、サーリン8945(Na)、9945(Zn)、8140(Na)、8150(Na)、9120(Zn)、9150(Zn)、6910(Mg)、6120(Mg)、7930(Li)、7940(Li)、AD8546(Li)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、サーリン8120(Na)、8320(Na)、9320(Zn)、6320(Mg)、HPF1000(Mg)、HPF2000(Mg)など)」が挙げられる。
またエクソンモービル化学(株)から市販されているアイオノマー樹脂としては、「アイオテック(Iotek)(登録商標)(例えば、アイオテック8000(Na)、8030(Na)、7010(Zn)、7030(Zn)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、アイオテック7510(Zn)、7520(Zn)など)」が挙げられる。
なお、前記アイオノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載したNa、Zn、Li、Mgなどは、これらの中和金属イオンの金属種を示している。前記アイオノマー樹脂は、単独で若しくは2種以上を混合して使用しても良い。
本発明のゴルフボールのカバーを構成するカバー用組成物は、樹脂成分として、熱可塑性ポリウレタンエラストマーまたはアイオノマー樹脂を含有することが好ましい。アイオノマー樹脂を使用する場合には、熱可塑性スチレンエラストマーを併用することも好ましい。カバー用組成物の樹脂成分中のポリウレタンまたはアイオノマー樹脂の含有率は、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましい。
前記カバー用組成物は、上述した樹脂成分のほか、白色顔料(例えば、酸化チタン)、青色顔料、赤色顔料などの顔料成分、酸化亜鉛、炭酸カルシウムや硫酸バリウムなどの重量調整剤、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光材料または蛍光増白剤などを、カバーの性能を損なわない範囲で含有してもよい。
前記白色顔料(例えば、酸化チタン)の含有量は、カバーを構成する樹脂成分100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、より好ましくは1質量部以上であって、10質量部以下が好ましく、より好ましくは8質量部以下である。白色顔料の含有量を0.5質量部以上とすることによって、カバーに隠蔽性を付与することができる。また、白色顔料の含有量が10質量部超になると、得られるカバーの耐久性が低下する場合があるからである。
前記カバーを成形する方法としては、例えば、カバー用組成物から中空殻状のシェルを成形し、コアを複数のシェルで被覆して圧縮成形する方法(好ましくは、カバー用組成物から中空殻状のハーフシェルを成形し、コアを2枚のハーフシェルで被覆して圧縮成形する方法)、あるいは、カバー用組成物をコア上に直接射出成形する方法を挙げることができる。
圧縮成形法によりカバーを成形する場合、ハーフシェルの成形は、圧縮成形法または射出成形法のいずれの方法によっても行うことができるが、圧縮成形法が好適である。カバー用組成物を圧縮成形してハーフシェルに成形する条件としては、例えば、1MPa以上、20MPa以下の圧力で、カバー用組成物の流動開始温度に対して、-20℃以上、70℃以下の成形温度を挙げることができる。前記成形条件とすることによって、均一な厚みをもつハーフシェルを成形できる。ハーフシェルを用いてカバーを成形する方法としては、例えば、コアを2枚のハーフシェルで被覆して圧縮成形する方法を挙げることができる。ハーフシェルを圧縮成形してカバーに成形する条件としては、例えば、0.5MPa以上、25MPa以下の成形圧力で、カバー用組成物の流動開始温度に対して、-20℃以上、70℃以下の成形温度を挙げることができる。前記成形条件とすることによって、均一なカバー厚みを有するゴルフボールカバーを成形できる。
カバー用組成物を射出成形してカバーを成形する場合、押出して得られたペレット状のカバー用組成物を用いて射出成形しても良いし、あるいは、基材樹脂成分や顔料などのカバー用材料をドライブレンドして直接射出成形してもよい。カバー成形用上下金型としては、半球状キャビティを有し、ピンプル付きで、ピンプルの一部が進退可能なホールドピンを兼ねているものを使用することが好ましい。射出成形によるカバーの成形は、ホールドピンを突き出し、コアを投入してホールドさせた後、カバー用組成物を注入して、冷却することによりカバーを成形することができ、例えば、9MPa~15MPaの圧力で型締めした金型内に、200℃~250℃に加熱したカバー用組成物を0.5秒~5秒で注入し、10秒~60秒間冷却して型開きすることにより行う。
カバーを成形する際には、通常、表面にディンプルと呼ばれるくぼみが形成される。カバーに形成されるディンプルの総数は、200個以上500個以下が好ましい。ディンプルの総数が200個未満では、ディンプルの効果が得られにくい。また、ディンプルの総数が500個を超えると、個々のディンプルのサイズが小さくなり、ディンプルの効果が得られにくい。形成されるディンプルの形状(平面視形状)は、特に限定されるものではなく、円形;略三角形、略四角形、略五角形、略六角形などの多角形;その他不定形状;を単独で使用してもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。
前記カバーの厚みは、4.0mm以下が好ましく、より好ましくは3.0mm以下、さらに好ましくは2.0mm以下である。カバーの厚みが4.0mm以下であれば、得られるゴルフボールの反発性や打球感がより良好となる。前記カバーの厚みは、0.3mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、さらに好ましくは0.8mm以上、特に好ましくは1.0mm以上である。カバーの厚みが0.3mm以上であれば、カバーの耐久性や耐摩耗性が向上する。複数のカバー層の場合は、複数のカバー層の合計厚みが上記範囲であることが好ましい。
前記カバーが成形されたゴルフボール本体は、金型から取り出し、必要に応じて、バリ取り、洗浄、サンドブラストなどの表面処理を行うことが好ましい。また、所望により、塗膜やマークを形成することもできる。前記塗膜の膜厚は、特に限定されないが、5μm以上が好ましく、7μm以上がより好ましく、50μm以下が好ましく、40μm以下がより好ましく、30μm以下がさらに好ましい。膜厚が5μm未満になると継続的な使用により塗膜が摩耗消失しやすくなり、膜厚が50μmを超えるとディンプルの効果が低下してゴルフボールの飛行性能が低下するからである。
[ゴルフボール]
前記製造方法により作製されるゴルフボールの構造は、球状コアと、前記球状コアを被覆する一層以上のカバーとを有するものであれば、特に限定されない。前記球状コアは、単層構造であることが好ましい。単層構造の球状コアは、多層構造の界面における打撃時のエネルギーロスがなく、反発性が向上するからである。また、カバーは、一層以上の構造であればよく、単層構造、あるいは、少なくとも二層以上の多層構造を有していてもよい。前記ゴルフボールとしては、例えば、球状コアと前記球状コアを被覆するように配設された単層のカバーとからなるツーピースゴルフボール;球状コアと前記球状コアを被覆するように配設された二層以上のカバーを有するマルチピースゴルフボール(スリーピースゴルフボールを含む);球状コアと前記球状コアの周囲に設けられた糸ゴム層と、前記糸ゴム層を被覆するように配設されたカバーとを有する糸巻きゴルフボールなどを挙げることができる。上記いずれの構造のゴルフボールにも本発明を好適に利用できる。
前記ゴルフボールの直径は、40mmから45mmが好ましい。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が特に好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下がより好ましく、42.80mm以下が特に好ましい。また、前記ゴルフボールの質量は、40g以上50g以下が好ましい。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上がより好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が特に好ましい。
前記ゴルフボールは、直径40mm~45mmの場合、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときの圧縮変形量(圧縮方向に縮む量)は、2.0mm以上であることが好ましく、より好ましくは2.2mm以上、さらに好ましくは2.4mm以上であり、4.0mm以下であることが好ましく、より好ましくは3.5mm以下、さらに好ましくは3.4mm以下である。前記圧縮変形量が2.0mm以上のゴルフボールは、硬くなり過ぎず、打球感が良い。一方、圧縮変形量を4.0mm以下にすることにより、反発性が高くなる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール1が示された一部切り欠き断面図である。ゴルフボール1は、球状コア2と、球状コア2を被覆するカバー3とを有する。このカバーの表面には、多数のディンプル31が形成されている。このゴルフボール3の表面のうち、ディンプル31以外の部分は、ランド32である。このゴルフボール1は、カバー3の外側にペイント層およびマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[コアの作製]
(1)コア用ゴム組成物の調製
表1に示す組成となるように、各原料を混合し、コア用ゴム組成物を調製した。原料の混合は、まず基材ゴムを素練りし、その後、基材ゴムと共架橋剤とを80℃で2分間混合した後、この混合物に他の原料を添加し105℃で4分間混合した。またコア用ゴム組成物は、各配合について10バッチずつ調整した。
表1で用いた材料は下記の通りである。
BR730:JSR社製、ハイシスポリブタジエンゴム(シス-1,4-結合含有量=95質量%、1,2-ビニル結合含有量=1.3質量%)
ZDA:日触テクノファインケミカル社製、「ZN-DA90S」(アクリル酸亜鉛(ステアリン酸亜鉛を10質量%含有))
TMPT:新中村化学工業社製、トリメチロールプロパントリメタクリレート
パークミル(登録商標)D:日油社製、ジクミルパーオキサイド
PHC-40:日油社製、1,1-ジ(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサン
酸化亜鉛:東邦亜鉛社製、「銀嶺R」
PBDS:川口化学工業社製、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド
硫酸バリウム:堺化学社製、「硫酸バリウムBD」
安息香酸:東京化成工業社製(純度98%以上)
(2)球状コアの作製
得られたコア用ゴム組成物を、押出機で押出し、プラグを作製した。このプラグを半球状キャビティを有する上下金型内に投入し、表1に示した加硫条件にて加熱プレスすることにより球状コアを得た。球状コアは、各バッチのコア用ゴム組成物について複数個作製した。得られた球状コアを評価し、結果を表1に示した。なお、重量、直径および圧縮変形量は、各バッチのコア用ゴム組成物から作製された球状コア6個ずつについて測定し、これら60個(6個×10バッチ)の平均値を求めた。また、反発係数は、各バッチのコア用ゴム組成物から作製された球状コア12個ずつについて測定し、これら120個(6個×2回×10バッチ)の平均値を求めた。圧縮変形量および反発係数については、標準偏差を求めた。なお、本願において、標準偏差σは、下記式により求めた。ここで、nはサンプル数、xiは各サンプルの測定値、xaveは測定値の平均値である。
Figure 0007180173000001
[評価方法]
(1)圧縮変形量(mm)
製造方法No.1~3
コアに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの圧縮方向の変形量(圧縮方向にコアが縮む量)を測定した。
製造方法No.4~10
コアに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重294Nを負荷したときまでの圧縮方向の変形量(圧縮方向にコアが縮む量)を測定した。
(2)反発係数
各コアに198.4gの金属製円筒物を40m/秒の速度で衝突させ、衝突前後の円筒物およびコアの速度を測定し、それぞれの速度および質量から各コアの反発係数を算出した。
Figure 0007180173000002
製造方法No.1、4は、共架橋剤が、(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートを含有しない場合である。製造方法No.2、5および9は、(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートの含有量が(a)基材ゴム100質量部に対して5質量部未満あるいは30質量部超の場合である。これらの製造方法で得られたコアは、圧縮変形量、反発係数のばらつきが大きく、コアの性能が安定していない。
製造方法No.3、6~8は、共架橋剤が、(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートを、(a)基材ゴム100質量部に対して5質量~30質量部含有する場合である。これらの製造方法で得られたコアは、圧縮変形量、反発係数のばらつきが小さく、コアの性能が安定している。これは、コア用ゴム組成物を調製する際に、(b2)成分によって、装置内壁面に粉末原料が付着することが抑制されたためと考えられる。
1:ゴルフボール、2:球状コア、3:カバー、31:ディンプル、32:ランド

Claims (4)

  1. (a)基材ゴム、(b)共架橋剤、および、(c)架橋開始剤を、材料温度20℃以上で混練してコア用ゴム組成物を調製する第1工程と、
    前記コア用ゴム組成物を用いて、球状コアを作製する第2工程とを有し、
    前記第1工程が、(a)基材ゴムと(b)共架橋剤とを材料温度60℃~90℃で混練して混合物を調製する第1段階と、この混合物と(c)架橋開始剤とを材料温度95℃~125℃で混練してゴム組成物を調製する第2段階を有し、
    前記(b)共架橋剤が、(b1)炭素数が3~8のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩、および、(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートを含有し、
    前記コア用ゴム組成物中の(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートの含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、5質量部~30質量部であることを特徴とするゴルフボールコアの製造方法。
  2. 前記(b1)炭素数が3~8のα,β-不飽和カルボン酸の金属塩と(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートとの質量比(b1/b2)が、1~5である請求項1に記載のゴルフボールコアの製造方法。
  3. 前記(b2)融点が20℃以下の多官能(メタ)アクリレートが、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、および、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載のゴルフボールコアの製造方法。
  4. 前記コア用ゴム組成物が、さらに(d)金属化合物を含有し、
    前記(d)金属化合物の含有量が、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、1質量部~30質量部である請求項1~3のいずれか一項に記載のゴルフボールコアの製造方法。
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