JP2001187167A - ゴルフボール - Google Patents
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Abstract
ゴム組成物への分散を改善し、コアの硬度と反撥係数の
バランスの優れた架橋形態を可能としたコア組成物を用
いたゴルフボールに関する。 【解決手段】 チオールまたはスルフィドから選択され
る少なくとも1種の硫黄含有化合物とα,β−不飽和カ
ルボン酸金属塩の混合物および/または前記少なくとも
1種の硫黄含有化合物でコーティングされたα,β−不
飽和カルボン酸金属塩を配合したゴム組成物よりなるコ
アにカバーを被覆したことを特徴とするゴルフボール。
Description
飛行性能、コントロール性、打撃時の良好なフィーリン
グを有するゴルフボールに関する。
において優れるソリッドゴルフボールと、コントロール
性能とフィーリングに優れる糸巻きゴルフボールがあ
る。ソリッドボールには、コアをカバー剤で被覆したツ
ーピースゴルフボールをはじめとし、コアとカバーの間
に1層または2層以上の中間層を介在させた多層構造ゴ
ルフボールがある。これらのソリッドゴルフボールは、
そのコアをポリブタジエンを基材ゴムとするゴム組成物
を加硫成型して得られる。また、コアのベースとなるゴ
ム組成物には通常、反撥係数および耐衝撃性を向上させ
るために、共架橋剤としてα,β−不飽和カルボン酸の
金属塩等の不飽和結合を有するモノマーと、加硫助剤ま
たは無機充填剤、共架橋開始剤として過酸化物を配合し
たものが一般的である。
フト重合を伴う三次元構造を形成するため、コアが適度
な硬さと耐久性を有する。しかし、従来の糸巻きゴルフ
ボールに比較すると、打撃時のフィーリングが著しく硬
く、アプローチのコントロール性能に劣っていた。そこ
で打撃時のフィーリングを改良する試みとしてコアの硬
度を低くし柔らかくすることが行なわれてきた。しかし
ながら、上記の配合系におけるこのような試みは、打撃
時のフィーリングは改良されるが、反撥性能が低下する
ため十分な飛距離が得られていない。
ルのカバー剤に用いられているアイオノマー樹脂では、
飛行性能および耐久性を満足させるために剛性が高く、
硬度も高い樹脂が用いられており、スピン性能が劣る。
性が低く硬度の低い樹脂を用いることが提案された(特
開平7−51406号公報)。しかしながら、スピン性
能は向上するがカバー自体の反撥性能が低下して、ゴル
フボールとして満足する飛行性能が得られないという問
題があった。
と反撥性能を両立させるために有機硫黄化合物を含有さ
せてコアの高反撥化の試みがなされている(特許第27
78229号公報、特許第2669051号公報)。
コアはポリブタジエンゴム、共架橋剤としてのα,β−
不飽和カルボン酸金属塩、重量調整剤あるいは加硫助剤
としての酸化亜鉛およびジクミルパーオキサイドなどの
遊離基開始剤からなる組成物を加熱加圧成形することに
よって得られる。この組成物において、α,β−不飽和
カルボン酸金属塩はジクミルパーオキサイドなどの遊離
基開始剤によってポリブタジエン主鎖にグラフトされ、
共架橋剤として働く。ここでポリブタジエン等のゴム成
分へのα,β−不飽和カルボン酸金属塩の分散度、ある
いはそのグラフト重合の架橋形態の相違が架橋後のコア
の硬度と反撥係数のバランスに影響する。
和カルボン酸金属塩のゴム組成物への分散を改善し、コ
アの硬度と反撥係数のバランスの優れた架橋形態を可能
としたコア組成物を用いたゴルフボールに関する。
で示されるチオールまたは式(2)で示されるスルフィ
ドから選択される少なくとも1種の硫黄含有化合物と、
α,β−不飽和カルボン酸金属塩の混合物および/また
は前記少なくとも1種の硫黄含有化合物でコーティング
されたα,β−不飽和カルボン酸金属塩を配合したゴム
組成物よりなるコアにカバーを被覆したことを特徴とす
るゴルフボールである。
の整数を表わす)
は0〜5の整数、nは自然数を表わす) 第2の発明は、前記式(1)で示されるチオールまたは
前記式(2)で示されるスルフィドから選択される少な
くとも1種の硫黄含有化合物と、高級脂肪酸あるいはそ
の金属塩と、α,β−不飽和カルボン酸金属塩の混合物
および/または前記少なくとも1種の硫黄含有化合物と
高級脂肪酸あるいはその金属塩の混合物でコーティング
されたα,β−不飽和カルボン酸金属塩を配合したゴム
組成物よりなるコアにカバーを被覆したことを特徴とす
るゴルフボールである。
金属塩とは、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、フマ
ル酸、マレイン酸などの亜鉛塩、ナトリウム塩、マグネ
シウム塩等をいう。好ましくはアクリル酸亜鉛、メタク
リル酸亜鉛である。そしてα,β−不飽和カルボン酸金
属塩は、コアのゴム成分100重量部に対して15〜4
5重量部配合される。α,β−不飽和カルボン酸金属塩
が45重量部を超えると、コアが硬すぎて打球感が悪く
なる。一方、上記α,β−不飽和カルボン酸金属塩が1
5重量部未満のとき、適切な硬さにするために過酸化物
を増やさなければならず高反撥が得られないことがあ
る。
酸金属塩はゴム成分100重量部に対して20〜35重
量部である。
示すれば、ベンゼンチオール、4−クロロベンゼンチオ
ール、3−クロロベンゼンチオール、4−ブロモベンゼ
ンチオール、3−ブロモベンゼンチオール、4−フルオ
ロベンゼンチオール、4−ヨードベンゼンチオール、
2,5−ジクロロベンゼンチオール、3,5−ジクロロ
ベンゼンチオール、2,6−ジクロロベンゼンチオー
ル、2,5−ジブロモベンゼンチオール、3,5−ジブ
ロモベンゼンチオール、2−クロロ−5−ブロモベンゼ
ンチオール、2,4,6−トリクロロベンゼンチオー
ル、2,3,4,5,6−ペンタクロロベンゼンチオー
ル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゼンチオ
ール、4−シアノベンゼンチオール、2−シアノベンゼ
ンチオール、4−ニトロベンゼンチオール、2−ニトロ
ベンゼンチオール等があり、特にベンゼンチオール、4
−クロロベンゼンチオール、4−ブロモベンゼンチオー
ル、4−フルオロベンゼンチオール、4−ヨードベンゼ
ンチオール、2,5−ジクロロベンゼンチオール、3,
5−ジクロロベンゼンチオール、2−クロロ−5−ブロ
モベンゼンチオール、2,4,5−トリクロロベンゼン
チオール、2,3,4,5,6−ペンタクロロベンゼン
チオール、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゼ
ンチオール等が好ましい。
ドを例示すれば、ジフェニルジスルフィド、ビス(4−
クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3−クロロフェ
ニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロモフェニル)ジス
ルフィド、ビス(3−ブロモフェニル)ジスルフィド、
ビス(4−フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4
−ヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジク
ロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジクロロ
フェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェ
ニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジブロモフェニ
ル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジブロモフェニル)
ジスルフィド、ビス(2−クロロ−5−ブロモフェニ
ル)ジスルフィド、ビス(2,4,6−トリクロロフェ
ニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,5,6−ペン
タクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,
5,6−ペンタフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス
(4−シアノフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シア
ノフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ニトロフェニ
ル)ジスルフィド、ビス(2−ニトロフェニル)ジスル
フィド等があり、特にジフェニルジスルフィド、ビス
(4−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロ
モフェニル)ジスルフィド、ビス(4−フルオロフェニ
ル)ジスルフィド、ビス(4−ヨードフェニル)ジスル
フィド、ビス(2,5−ジクロロフェニル)ジスルフィ
ド、ビス(3,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、
ビス(2−クロロ−5−ブロモフェニル)ジスルフィ
ド、ビス(2,4,5−トリクロロフェニル)ジスルフ
ィド、ビス(2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニ
ル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,5,6−ペンタ
フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,
5,6−ペンタクロロフェニル)スルフィド、ビス
(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)スル
フィド等が好ましい。
上を単独もしくは任意の組合せで用いることができる。
ィングまたはブレンドする硫黄含有化合物はα,β−不
飽和カルボン酸金属塩に対して0.2〜15重量%であ
る。硫黄含有化合物が15重量%を超えると分散性が悪
くなる。0.2重量%未満では反撥力増大効果が期待で
きず、分散性も悪い。好ましくは0.5〜5重量%の範
囲である。
塩をチオール等でコーティングまたはブレンドしたもの
を用いることにより、これらをそれぞれ別個に配合した
場合に比べゴム練りによるゴム組成物への分散が均一に
なるとともにα,β−不飽和カルボン酸金属塩が過酸化
物等の共架橋開始剤の作用によって、ゴム成分の主鎖に
グラフト重合し、三次元架橋を形成するが、コア硬度お
よび反撥係数に有利な架橋形態を形成する。
酸あるいはその金属塩を混合したもので、α,β−不飽
和カルボン酸金属塩をコーティングするかまたはこれら
の混合物とすることもできる。
とにより、ゴム組成物のロール加工性を改善し、かつゴ
ム組成物中でのα,β−不飽和カルボン酸金属塩の分散
性を向上し、コア硬度と反撥係数のバランスを改善す
る。
ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレイン酸、ミリスチン酸などが挙げられ、これ
らの高級脂肪酸は単独でまたは2種以上混合して使用さ
れる。適当な高級脂肪酸の金属塩の金属としては、錯化
されない金属であり、1〜3の原子価を有する。一価金
属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げ
られる。また二価金属としてマグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、銅(第二銅)および亜鉛である。三価金
属としては鉄(第二鉄)、コバルト、アルミニウムであ
る。好ましくは亜鉛、マグネシウムによって得られる。
ィングまたは混合される高級脂肪酸またはその金属塩の
量は、α,β−不飽和カルボン酸金属塩に対して5〜2
0重量%の範囲である。5重量%未満の場合は混練作業
性、分散性とともに、コア硬度と反撥係数のバランスは
改善されない。一方、20重量%を超えるとコアの反撥
係数が低下する。
(金属塩)をα,β−不飽和カルボン酸金属塩にコーテ
ィングするには、たとえば硫黄含有化合物とステアリン
酸などの高級脂肪酸の金属塩を、トルエン、キシレン、
ベンゼンなどの有機溶剤に加熱溶解したものとα,β−
不飽和カルボン酸金属塩、たとえばアクリル酸亜鉛をか
き混ぜ、スラリー状にして、アクリル酸亜鉛の粒子表面
を被覆する方法が採用される。
通常単層ソリッドゴルフボールまたは多層構造ソリッド
ゴルフボールの芯材として使用されるもので、特に制限
はないが、たとえばシス構造を少なくとも40%以上有
する1,4−ポリブタジエンゴムが好ましい。そしてか
かる1,4−ポリブタジエンゴムに天然ゴム、ポリイソ
プレンゴム、スチレンブタジエンゴムなどを適宜配合す
ることもできる。
分中80重量%以上配合されることが好ましく、80重
量%未満の場合1,4−ポリブタジエンゴムが持つ優れ
た反撥弾性が損なわれる。
整剤を配合することが好ましい。該比重調整剤は、主と
して最終製品として得られるゴルフボールの比重を1〜
1.5の範囲に調整するための成分として配合されるも
のであるが、コアを構成するゴム組成物を硬質化して反
撥係数を高め、飛距離アップに有効に作用する役割を持
つものである。比重調整剤としては、金属酸化物や無機
金属塩、具体的には酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カル
シウムなど一般に無機充填剤として用いられる無機物を
使用することができ、高比重金属充填剤、たとえばタン
グステン粉末、モリブデン粉末等およびこれらの混合物
と併用してもよい。これらの中でも特に好ましいものは
加硫助剤としての機能も発揮する酸化亜鉛である。比重
調整剤はゴム成分100重量部に対して2〜30重量部
配合される。比重調整剤が30重量部を超えるときゴム
の重量分率が小さくなり反撥に不利である。2重量部未
満では比重調整が難しい。好ましくは10〜25重量部
である。
ン酸金属塩を架橋するのに重合開始剤として過酸化物を
用いる。過酸化物は0.2〜5重量部配合される。過酸
化物が5重量部を超える配合にすると加硫ゴムが硬くな
り過ぎて打球感が悪くなる。過酸化物が0.2重量部未
満のときは十分に架橋が形成されず高反撥が得られな
い。好ましくは過酸化物は0.3〜2.0重量部であ
る。
剤、しゃく解剤、その他ソリッドゴルフボールのコアの
製造に通常使用し得る成分を適宜配合してもよい。
る。この場合効果を十分発揮し得るために、本発明によ
る配合のコアの体積がコア全体の体積の50%以上、よ
り好ましくは80%以上である。
5〜60分間加熱加圧成形することにより、直径32.
8〜40.8mmの球状ソリッドコアに作製される。好
ましくは直径は33.6〜40.0mmである。32.
8mmより小さいと反撥性能が低下して飛距離が低下
し、一方40.8mmより大きいと耐久性が低下する。
覆して製造するが、そのカバーは単層構造はもとより、
2層以上の多層構造であってもよい。カバー材料として
は、アイオノマー、ポリアミド系、ポリエステル系、ポ
リウレタン系等の熱可塑性エラストマー、ジエン系ブロ
ック共重合体を単独または2種以上混合して使用し得
る。カバー用樹脂全体を100重量部とすると、上記熱
可塑性エラストマーやジエン系ブロック共重合体の配合
量は、0〜60重量部、好ましくは10〜40重量部で
ある。
て、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の無機充填剤や種々の添
加剤、たとえば二酸化チタン等の顔料、分散剤、老化防
止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を添加することができ
る。
にディンプルを形成し、カバー成形後、ペイント仕上
げ、スタンプ等も必要に応じて施し得る。
物を予め半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2枚
用いてソリッドコアを包み込み加圧成形するか、射出成
形できる。カバーの厚さは1.0〜5.0mm、好まし
くは1.4〜4.6mm、さらに好ましくは1.4〜
2.5mmである。
ャケット式立て型のミキサーに仕込み、かき混ぜながら
懸濁させ、次にアクリル酸1060gを30℃で30分
間で滴下して混合した後、60℃で60分間反応させ
た。反応終了後、ステアリン酸亜鉛166gと硫黄含有
化合物1.66g〜299gをトルエン100mlに加
えて45〜50℃加熱溶解した溶液を添加し、30分間
かき混ぜ、スラリー状にした。生成物を次に70℃、1
20〜60mmHgの減圧下で3時間加熱して生成水お
よびトルエンを留出させ乾燥を行なった。ステアリン酸
亜鉛でコーティングされた耐吸湿性のアクリル酸亜鉛A
〜Eを得た。またステアリン酸亜鉛を添加せずに上記と
同様な方法でアクリル酸亜鉛Fを得た。
酸亜鉛でコーティングしたアクリル酸亜鉛A〜Eと硫黄
含有化合物(ベンゼンチオール)のみでアクリル酸亜鉛
をコーティングしたアクリル酸亜鉛Fを用いた各種配合
内容を示す。
3にはコーティングされたアクリル酸亜鉛の配合量を変
更した配合内容を示す。これらのゴム組成物をロール混
練で調製し、金型で160℃で30分間加熱加圧成形し
て、外径38.2mmのコアを得た。
リル酸亜鉛の仕様は次のとおりである。
社製) 2) アクリル酸亜鉛A:10%ステアリン酸亜鉛と
1.5%ベンゼンチオールでコーティング 3) アクリル酸亜鉛B:10%ステアリン酸亜鉛と
2.5%ベンゼンチオールでコーティング 4) アクリル酸亜鉛C:10%ステアリン酸亜鉛と
1.5%ペンタフルオロチオフェノールでコーティング 5) アクリル酸亜鉛D:10%ステアリン酸亜鉛と
0.1%ベンゼンチオールでコーティング 6) アクリル酸亜鉛E:10%ステアリン酸亜鉛と1
8%ベンゼンチオールでコーティング 7) アクリル酸亜鉛F:2.0%ベンゼンチオールで
コーティング 3.カバーの被覆 前述の方法で製造されたコアに、表4に示す配合のカバ
ーを被覆し、ゴルフボールを製造した。カバーの厚さは
2.3mmで、ゴルフボール直径は43.0mmであ
る。
評価をするため、次の評価方法を採用した。
をかけたときのコアの変形量(mm)を測定した。
を用いてヘッドスピード45m/sにて実打したときの
キャリー(m)を測定した。
衝突させ、衝突前後の円筒物およびボールの速度を測定
し、それぞれの速度および重量から算出した。
さらにその結果を図1に横軸に反撥係数を、縦軸にコア
コンプレッションとしてプロットしている。グラフの右
側にシフトするほど、同じ反撥係数でも柔らかい、すな
わちフィーリングの良いゴルフボールが得られる。
りも右側にシフトしたところでプロットが分布してお
り、フィーリングおよび反撥係数の優れたものであるこ
とがわかる。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
飽和カルボン酸金属塩を改良し、高級脂肪酸または高級
脂肪酸の金属塩とチオールまたはスルフィドを併用し
た、あるいはチオール、スルフィドを単独でコーティン
グ、あるいは併用したα,β−不飽和カルボン酸の金属
塩を配合したゴム組成物を用いることにより前記配合剤
を単独に用いた場合よりもコアの硬度を損なうことな
く、優れた反撥性能を有するゴルフボールが得られる。
を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 式(1)で示されるチオールまたは式
(2)で示されるスルフィドから選択される少なくとも
1種の硫黄含有化合物と、α,β−不飽和カルボン酸金
属塩の混合物および/または前記少なくとも1種の硫黄
含有化合物でコーティングされたα,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩を配合したゴム組成物よりなるコアにカバー
を被覆したことを特徴とするゴルフボール。 【化1】 (式中、Xは置換基を表わし、kは0〜5の整数を表わ
す) 【化2】 (式中、Y、Zは置換基を表わし、l、mは0〜5の整
数、nは自然数を表わす) - 【請求項2】 α,β−不飽和カルボン酸金属塩は、ゴ
ム組成物のゴム成分100重量部に対して15〜45重
量部配合されていることを特徴とする請求項1記載のゴ
ルフボール。 - 【請求項3】 硫黄含有化合物は、α,β−不飽和カル
ボン酸金属塩に対して0.2〜15重量%使用されるこ
とを特徴とする請求項1記載のゴルフボール。 - 【請求項4】 金属酸化物および/または無機金属塩が
ゴム成分100重量部に対して2〜30重量部配合され
ていることを特徴とする請求項1記載のゴルフボール。 - 【請求項5】 式(1)で示されるチオールまたは式
(2)で示されるスルフィドから選択される少なくとも
1種の硫黄含有化合物と、高級脂肪酸あるいはその金属
塩と、α,β−不飽和カルボン酸金属塩の混合物および
/または前記少なくとも1種の硫黄含有化合物と高級脂
肪酸あるいはその金属塩の混合物でコーティングされた
α,β−不飽和カルボン酸金属塩を配合したゴム組成物
よりなるコアにカバーを被覆したことを特徴とするゴル
フボール。
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JP37321099A JP4390338B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | ゴルフボールおよびその製造方法 |
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- 1999-12-28 JP JP37321099A patent/JP4390338B2/ja not_active Expired - Fee Related
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