JP2664293B2 - スチレン系樹脂組成物の安定化法 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物の安定化法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、難燃剤としてブロム系化合物を
含有するスチレン系樹脂組成物の熱安定化法に関するも
のである。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン系樹脂に対し
て難燃性が要求される分野に広く利用することができ
る。
【0003】
【従来の技術】一般に、スチレン系樹脂の難燃化には、
ハロゲン系化合物、リン化合物、三酸化アンチモン等の
いわゆる難燃剤または難燃助剤を添加する方法が従来よ
り行なわれており、これら難燃剤の中でもハロゲン系化
合物、特にブロム系化合物が多用されている。
【0004】しかしながら、一般的に、スチレン系樹脂
にブロム系難燃剤を添加した場合、該スチレン系樹脂組
成物の熱安定性が著しく低下することが知られており、
その熱安定性の低下を抑制するためには、従来より有機
錫化合物を添加する方法(特公昭59−41462
号)、マレイン酸金属塩を添加する方法(特公昭56−
54023号)、エチレンジアミンテトラ酢酸金属塩を
添加する方法(特公昭61−2695号)等がある。
【0005】また、優れた効果を有するものとしてA型
ゼオライト(特開昭61−115948号)や周期律表
第II族および第IV族の金属から選ばれた少なくとも一種
の金属を含むゼオライト(特開昭63−170440
号)が見出されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該A型
ゼオライトやゼオライトの組成中に周期律表第II族およ
び第IV族の金属から選ばれた少なくとも1種の金属を含
むゼオライトの有する熱安定化効果では、成型時の過酷
な熱履歴に対して未だ十分でなく、更に熱安定化効果の
優れる安定剤の開発が待たれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる観点
から、スチレン系樹脂およびブロム系難燃剤からなるス
チレン系樹脂組成物に対し、熱安定化効果の優れる安定
剤につき鋭意研究を重ねた結果、スチレン系樹脂および
ブロム系難燃剤からなるスチレン系樹脂組成物に対し
て、エポキシプロピルイソシアヌレートを添加すること
により該スチレン系樹脂組成物の熱安定性が格段に向上
することを見出し、第1の発明を完成した。
【0008】更に、スチレン系樹脂およびブロム系難燃
剤からなるスチレン系樹脂組成物に対して、 (a)エポキシプロピルイソシアヌレート 並びに (b)A型ゼオライト、周期律表第II族または第IV族の
金属を含むゼオライトおよびハイドロタルサイトの中か
ら選ばれた化合物を少なくとも1種併用添加することに
より、該スチレン系樹脂組成物の熱安定性が一層向上す
ることを見出し、第2の発明を完成した。
【0009】第1および第2の発明に使用されるスチレ
ン系樹脂とは、ビニル芳香族化合物単量体の重合体、ビ
ニル芳香族化合物単量体とビニル鎖状化合物単量体およ
び/またはビニル複素環化合物単量体との共重合体、ビ
ニル芳香族化合物単量体と共役ジエン化合物単量体およ
び/または飽和ゴム単量体との共重合体、並びにビニル
芳香族化合物単量体と共役ジエン化合物単量体とビニル
鎖状化合物単量体および/またはビニル複素環化合物単
量体および/または飽和ゴム単量体との共重合体等を挙
げることができる。
【0010】ビニル芳香族化合物単量体の例としては、
スチレン、側鎖置換スチレン(例:α−メチルスチレ
ン)、核置換スチレン(例:ビニルトルエンおよびO−
クロルスチレン等)等があり、ビニル鎖状化合物単量体
の例としては、アクリロニトリル、アクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタク
リル酸メチルおよびメタクリル酸エチル等があり、ビニ
ル複素環化合物単量体の例としては、ビニルピリジンお
よびビニルカルバゾール等があり、共役ジエン化合物単
量体の例としては、ブタジエン、1−クロルブタジエ
ン、2−クロルブタジエンおよびイソプレン等があり、
飽和ゴム単量体の例としては、エチレン−プロピレン−
ジエン化合物およびブチルゴム等がある。
【0011】これらの中で代表的な重合体の例として
は、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、スチレン
−α−メチルスチレン共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−ブ
タジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−アク
リルゴム−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチ
レン−塩素化ポリエチレン共重合体、メタクリル酸メチ
ル−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン−α−メ
チルスチレン共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジエ
ン−スチレン−α−メチルスチレン共重合体、またはこ
れらの樹脂類のブレンド品を挙げることができる。
【0012】第1および第2の発明に使用されるブロム
系難燃剤としては、通常この分野において使用されるも
のを限定なく使用することができるが、例えば、テトラ
ブロムエタン、テトラブロムブタン、ヘキサブロムシク
ロドデカン、テトラブロムベンゼン、ヘキサブロムベン
ゼン、ブロムスチレン、ブロムフェニルアリルエーテ
ル、テトラブロム無水フタル酸、トリブロムフェノー
ル、ペンタブロムトルエン、ペンタブロムフェニルプロ
ピルエーテル、テトラブロムビスフェノールA、ヘキサ
ブロムジフェニルエーテル、デカブロムジフェニルエー
テル、オクタブロムジフェニルエーテル、トリス(2,
3−ジブロムプロピル)イソシアヌレート、エチレンビ
ス(テトラブロムフタルイミド)、ブロム化ポリスチレ
ン、ポリジブロムフェニレンオキサイド、テトラブロム
ビスフェノールAのカーボネートオリゴマー、テトラブ
ロムビスフェノールAビス(2−ヒドロキシエチルエー
テル)、テトラブロムビスフェノールAビス(2,3−
ジブロムプロピルエーテル)、テトラブロムビスフェノ
ールAビス(2−ブロムエチルエーテル)、テトラブロ
ムビスフェノールAビス(プロピルエーテル)、2,3
−ジブロムプロピルペンタブロムフェニルエーテル、ビ
ス(トリブロムフェノキシ)エタン、テトラブロムビス
フェノールAジグリシジルエーテルとブロム化ビスフェ
ノール付加物エポキシオリゴマー、テトラブロムビスフ
ェノールAジグリシジルエーテルとトリブロムフェノー
ル付加物、テトラブロムビスフェノールS、テトラブロ
ムビスフェノールS(2,3−ジブロムプロピルエーテ
ル)等を挙げることができる。
【0013】これらブロム系難燃剤の添加量に特別な制
限はないが、要求される難燃化度により適宜変量すれば
よく、一般に、スチレン系樹脂100重量部に対して5
〜35重量部を単独または2種以上併用することが好ま
しい。また、更に三酸化アンチモン等の難燃助剤を併用
するとより難燃効果が優れ、その添加量は通常スチレン
系樹脂100重量部に対して1〜20重量部が好まし
い。
【0014】第1および第2の発明で使用されるエポキ
シプロピルイソシアヌレートとしては、モノ(エポキシ
プロピル)イソシアヌレート、ビス(エポキシプロピ
ル)イソシアヌレート、トリス(エポキシプロピル)イ
ソシアヌレート等が挙げられ、好ましくはトリス(エポ
キシプロピル)イソシアヌレートが挙げられる。
【0015】 第2の発明で使用されるA型ゼオライトとしては、一般
式(I) Na2 O・Al23 ・2SiO2 ・XH2 O (I) 〔式中、Xは0〜6の数を示す。〕 で示されるA型ゼオライトが挙げられ、天然または合成
品であってもよい。また、用いられるA型ゼオライト
は、例えば、ステアリン酸やオレイン酸のアルカリ金属
塩のような高級脂肪酸アルカリ金属塩や、例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のような有機ス
ルホン酸アルカリ金属塩等で表面処理されていてもよ
い。
【0016】また、周期律表第II族または第IV族の金属
を含むゼオライトは、前記A型ゼオライト中のNaを周
期律表第II族または第IV族の金属で置換したゼオライト
であって(以下、「金属置換ゼオライト」と称す。)、
該金属は特に限定はないが、効果、毒性および入手のし
易さ等の面から、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ス
トロンチウム、バリウム、ジルコニウムおよびスズ等が
好ましく、特に好ましい金属としては、カルシウム、亜
鉛およびバリウム等が挙げられる。
【0017】前記金属置換ゼオライトは、例えば、アル
カリ金属を含むゼオライトのアルカリ金属と前記の金属
との一部または全部を金属置換することによって得られ
る合成ゼオライトが挙げられ、金属置換率としては高率
である方が好ましいが、通常、工業的に容易に得られる
ものとしては、置換率が10〜70%位のものである。
【0018】当該金属置換ゼオライトとしては、例え
ば、マグネシウム置換ゼオライト、カルシウム置換ゼオ
ライト、亜鉛置換ゼオライト、ストロンチウム置換ゼオ
ライト、バリウム置換ゼオライト、ジルコニウム置換ゼ
オライトおよびスズ置換ゼオライト等の合成ゼオライト
が挙げられ、また、該金属を含有する天然ゼオライトを
使用することもでき、これらのA型ゼオライトおよび金
属置換ゼオライトを単独または2種以上併用することも
できる。
【0019】前記の合成ゼオライトの製法については、
公知の方法でよく、例えば、特開昭57−28145号
公報記載の製法が挙げられる。
【0020】第2の発明で使用されるハイドロタルサイ
トとしては、例えば、一般式(II) Mg1-a Ala(OH)2 (CO3a/2 ・yH2
(II) 〔式中、aは0<a≦0. 5なる数を示し、yは0〜5
の数を示す。〕 で示されるハイドロタルサイトが挙げられ、天然または
合成品であってもよい。また、用いられるハイドロタル
サイトは、例えば、ステアリン酸やオレイン酸のアルカ
リ金属塩のような高級脂肪酸アルカリ金属塩や、例え
ば、ドデシルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のよう
な有機スルホン酸アルカリ金属塩等で表面処理されてい
てもよい。
【0021】当該ハイドロタルサイトが合成品である場
合の製法については、公知の方法でよく、例えば、特公
昭51−29129号公報記載の製法が挙げられる。
【0022】第1および第2の発明において、第1の発
明で使用されるエポキシプロピルイソシアヌレートの添
加量および第2の発明で使用される(a)エポキシプロ
ピルイソシアヌレートと、(b)A型ゼオライト、周期
律表第II族または第IV族の金属を含むゼオライトおよび
ハイドロタルサイトの中から選ばれた化合物を少なくと
も1種併用添加する量については特別な制限はないが、
実効を有する範囲としてはスチレン系樹脂100重量部
に対して、0. 01〜5. 0重量部である。尚、添加量
が0. 01重量部未満では熱安定化効果は顕著には見ら
れず、5. 0重量部を超えると予期した熱安定化効果が
見られず、好ましくは、0. 1〜3. 0重量部である。
【0023】また、第2の発明で使用される(a)エポ
キシプロピルイソシアヌレートと、(b)A型ゼオライ
ト、周期律表第II族または第IV族の金属を含むゼオライ
トおよびハイドロタルサイトの中から選ばれた化合物を
少なくとも1種併用する割合については特別な制限はな
く、前記添加量の範囲内であれば任意の併用割合で良
い。
【0024】第1の発明で使用されるエポキシプロピル
イソシアヌレートおよび第2の発明で使用される(a)
エポキシプロピルイソシアヌレート並びに(b)A型ゼ
オライト、周期律表第II族または第IV族の金属を含むゼ
オライトおよびハイドロタルサイトの中から選ばれた化
合物の少なくとも1種をスチレン系樹脂およびブロム系
難燃剤からなるスチレン系樹脂組成物に添加する方法
は、従来公知の技術で行えばよく、例えば、該樹脂組成
物と該安定剤とをヘンシェルミキサー、リボンブレンダ
ー、バンバリーミキサー等で混合してもよいし、あるい
は、該安定剤をあらかじめワンパックしたものを該スチ
レン系樹脂組成物と前述の混合機で混合してもよい。
【0025】また、これらの該安定剤に更に公知の安定
剤、例えば、金属石ケン、有機リン化合物、抗酸化剤、
紫外線吸収剤、有機錫系化合物等を併用できる。
【0026】更に必要に応じて、可塑剤、滑剤、顔料、
充填剤、加工助剤、クロル系難燃剤、リン系難燃剤、難
燃助剤等を添加することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例によって第1および第2の発明
を具体的に説明するが、当該発明はこれらによって限定
されるものではない。これらの実施例において、部とは
重量部を意味する。また、実施例中の表中に示される
「A−1〜A−2」、「B−1〜B−2」、「C−1〜
C−7」、「D−1〜D−3」、「E−1〜E−17」
の記号は次の化合物を示す。尚、表中の*印は比較例、
無印は実施例である。
【0028】A−1 ビス(エポキシプロピル)イソシ
アヌレート A−2 トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート B−1 Na2 O・Al23 ・2SiO2 ・4.5 H2 O B−2 Na2 O・Al23 ・2SiO2 C−1 マグネシウム置換ゼオライト C−2 カルシウム置換ゼオライト C−3 亜鉛置換ゼオライト C−4 ストロンチウム置換ゼオライト C−5 バリウム置換ゼオライト C−6 ジルコニウム置換ゼオライト C−7 スズ置換ゼオライト (C−1〜C−7の金属置換率は夫々70%) D−1 Mg0.7 Al0.3(OH)2 (CO30.15・0.
54H2 O D−2 Mg0.67Al0.33 (OH)2 (CO30.165
・0.3 H2 O D−3 Mg0.75Al0.25 (OH)2 (CO30.125 E−1 ジブチルスズマレイン酸塩 E−2 ジブチルスズチオジプロピオン酸塩 E−3 ジオクチルスズビス(マレイン酸ベンジルエス
テル) E−4 ジブチルスズ3−メルカプトプロピオン酸塩 E−5 ジオクチルスズジステアリン酸塩 E−6 ケイ酸カルシウム E−7 炭酸カルシウム E−8 マレイン酸バリウム E−9 トリスノニルフェニルホスファイト E−10 エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム・カ
ルシウム E−11 エポキシ化大豆油〔新日本理化(株)製 サン
ソサイザー E−2000〕 E−12 ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔油化シェル
エポキシ(株)製エピコート828〕 E−13 ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔油化シェル
エポキシ(株)製エピコート1010〕 E−14 フェノールノボラック型エポキシ樹脂〔日本化
薬(株)製 EPPN−201〕 E−15 グリシジルエステル系エポキシ樹脂〔油化シェ
ルエポキシ(株)製エピコート871〕 E−16 イソシアヌール酸 E−17 シアヌール酸。
【0029】実施例1 ABS樹脂〔三菱モンサント化成(株)製 タフレック
ス41OCB〕100部、テトラブロムビスフェノール
Aジグリシジルエ−テルとブロム化ビスフェノール付加
物エポキシオリゴマー〔マナック(株)製 EBR
00〕20部、三酸化アンチモン5. 0部に表1に示す
安定剤を添加した配合物を165℃に調整した8インチ
試験ロールで5分間混練し、厚さ0. 5mmのシートを作
製した。得られたシートを裁断し8枚重ね、270℃、
5kg/cm2 でプレスを行い、試料が黒褐色になるまでの
劣化時間(分)を測定した。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】試料番号1〜12と同番号13〜21とを
比較すれば明らかな如く、第1および第2の発明のスチ
レン系樹脂組成物は極めて熱安定性に優れていることが
わかる。
【0032】実施例2 ABS樹脂〔日本合成ゴム(株)製 JSR ABS#
10NP〕90部、MBS樹脂〔鐘淵化学工業(株)製
カネエースB−12〕10部、塩素化ポリエチレン
〔昭和電工(株)製 エラスレン303B〕2部、テト
ラブロムビスフェノールAカーボネートオリゴマー〔帝
人化成(株)製 ファイヤーガード7500〕20部、
三酸化アンチモン3部に表2および表3に示す安定剤を
添加した配合物を160℃に調整した8インチ試験ロー
ルで5分間混練し、厚さ0. 5mmのシートを作製した。
得られたシートを裁断し8枚重ね、260℃、5kg/cm
2 でプレスを行い、試料が黒褐色になるまでの劣化時間
(分)を測定した。結果を表2および表3に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】試料番号1〜12と同番号13〜30とを
比較すれば明らかな如く、第1および第2の発明のスチ
レン系樹脂組成物は極めて熱安定性に優れていることが
わかる。
【0036】実施例3 スチレン樹脂〔旭化成(株)製スタイロン492〕10
0部、テトラブロムビスフェノールAカーボネートオリ
ゴマー〔帝人化成(株)製 ファイヤーガード750
0〕20部に表4に示す安定剤を添加した配合物を14
0℃に調整した8インチ試験ロールで5分間混練し、厚
さ0. 7mmのシートを作製した。得られたシートを裁断
8枚重ね、240℃、5kg/cm2 でプレスを行い、試
料が灰褐色になるまでの劣化時間(分)を測定した。結
果を表4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】試料番号1〜14と同番号15〜19とを
比較すれば明らかな如く、第1および第2の発明のスチ
レン系樹脂組成物は極めて熱安定性に優れていることが
わかる。
【0039】実施例4 ABS樹脂〔日本合成ゴム(株)製 JSR ABS#
10NP〕85部、AAS樹脂〔三菱レイヨン(株)製
ダイヤラックA S610〕15部、テトラブロムビス
フェノールAジグリシジルエーテルとブロム化ビスフェ
ノール付加物エポキシオリゴマー〔マナック(株)
BR700〕17部、三酸化アンチモン5. 0部に表
5に示す安定剤を添加した配合物を160℃に調整した
8インチ試験ロールで5分間混練し、厚さ0. 5mmのシ
ートを作製した。得られたシートを裁断し8枚重ね、2
70℃、5kg/cm2 でプレスを行い、試料が黒褐色にな
るまでの劣化時間(分)を測定した。結果を表5に示
す。
【0040】
【表5】
【0041】試料番号1〜4と同番号5〜11とを比較
すれば明らかな如く、第1および第2の発明のスチレン
系樹脂組成物は極めて熱安定性に優れていることがわか
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、スチレン系樹脂および
ブロム系難燃剤からなるスチレン系樹脂組成物に対して
優れた熱安定性を付与することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン系樹脂およびブロム系難燃剤から
    なるスチレン系樹脂組成物に、エポキシプロピルイソシ
    アヌレートを添加することを特徴とする該スチレン系樹
    脂組成物の安定化法。
  2. 【請求項2】スチレン系樹脂およびブロム系難燃剤から
    なるスチレン系樹脂組成物に (a)エポキシプロピルイソシアヌレート 並びに (b)A型ゼオライト、周期律表第II族または第IV族の
    金属を含むゼオライトおよびハイドロタルサイトの中か
    ら選ばれた化合物を少なくとも1種併用添加することを
    特徴とする該スチレン系樹脂組成物の安定化法。
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