JP2663876B2 - ガス絶縁電気機器における吸着剤容器の開封方法 - Google Patents

ガス絶縁電気機器における吸着剤容器の開封方法

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JP2663876B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ガスを充填密封した
電気機器のガス中に含まれる水分等を吸着する吸着容器
の開封方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、高絶縁性を有するSFガス等の
絶縁ガス(以下単にガスという)を充填密封した電気機
器例えばガス遮断機、ガス絶縁開閉装置或いはガス絶縁
変圧器等のガス絶縁電気機器(以下単にガス機器とい
う)に於いては、内部に充填されたガスが熱、アーク等
により分解されてSF,S,SOF,SO
,SO等の分解ガスを生じ、このようなガスがガ
ス機器の構成材を劣化させて絶縁耐力の低下等重大な悪
影響を及ぼす。特にガス中に水分が存在する場合にはこ
の影響は更に大きくなる。 【0003】このため、一般的にはゼオライト、活性ア
ルミナ等の吸着剤によってその影響を極力押さえるよう
な施策が講じられている。図3は、この吸着剤を収納す
る容器で、1は容器本体、2は蓋体で、この蓋体の天面
には多数の通気孔3が設けられており、前記容器本体1
の外周上面に設けられたねじ部4に螺合されて容器本体
1を閉塞するように構成されている。内部には吸着剤が
収納されて、ガス機器組立て時にガス機器内の所定の個
所に設置される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】周知のように、これら
の吸着剤は大気に触れる、その触れた時点から可成り短
時間で飽和吸着量に達する。ところが、ガス機器内に吸
着剤を設置する場合、先ず容器本体内に吸着剤を注入
し、蓋体を螺着のうえ、ガス機器組立て時に機器内部に
この容器を設置して、その機器を完全に組み立てて、真
空引きを行いそのうえでガスを充填することになるが、
ガス機器組立て時に機器内部にこの容器を設置し、機器
を組み立ててから真空引きをするまでの間に可成の時間
があり、この間、吸着剤は大気中に晒されることにな
り、吸着性能を著しく低下させる。 【0005】このため、従来は上述の組立て作業時間を
極力短縮すると共に、この作業時間に応じたロス分を見
込んだ吸着剤を収納する等の対応が必要であった。 【0006】しかし、このような対応では吸着剤の使用
量が増えるばかりでなく、それだけ容器が大型となり、
引いては機器自体を大型化せざるを得ないと云った不都
合があった。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、吸着剤を収納
した容器本体の開口部をプラスチックフイルムで気密に
封着したガス機器用吸着剤容器を用い、ガス機器の組立
て時に前記ガス機器内に設置し、前記ガス機器の組立て
完了時の真空引きによる圧力差に基づいて前記吸着剤容
器のプラスチックフイルムを破壊して前記吸着剤容器を
開封するようにしたものである。 【0008】 【作用】本発明は、吸着剤容器が容器内に吸着剤を収納
後、直ちに密封され、この密封が解かれるのは容器がガ
ス機器内に設置され、機器の組立てが完了し、真空引が
行われた時であってそれまでは密封が保たれ、この間、
吸着剤が大気に晒されることがないので、吸着剤の吸着
性能を低下させることなく、吸着剤を有効に利用するこ
とができるものである。 【0009】 【実施例】図1は、本発明で使用するー例の吸着剤容器
の縦断面を示しており、1は容器本体、2′はプラスチ
ック又は金属からなる網状の蓋体で、前記容器本体1の
開口部を覆うように設けられている。6はプラスチック
フイルムで、蓋体2′を更に覆うように設けられ、その
周縁は蓋体2′と共に容器本体1の外周壁に気密に封着
されている。5は容器本体1内に収納されたゼオライト
或いは活性アルミナ等の吸着剤である。 【0010】なお、図1に示された容器の網状の蓋体
2′に代えて、図3に示すような天面に多数の通気孔を
有する蓋体を螺合によって容器本体に固着してもよく、
この場合は、蓋体をプラスチックフイルムですっぽり覆
い、その周縁を容器本体の外周壁に直接封着するように
すれば良い。 【0011】また、プラスチックフイルムの厚さ、材質
並びに封着の程度は、当該吸着剤容器が設置されるガス
機器のガス充填時の処理条件例えば温度、真空度等によ
って決められる。 【0012】この発明に使用する吸着剤収納容器をこの
ように構成すると、容器本体1に吸着剤5を注入し、プ
ラスチックフイルム6にて密封後は大気に晒されること
なく、ガス機器の組立て時にこの容器をガス機器内の所
定の位置に設置し、ガス機器の組立て完了後、ガス充填
に先だって真空引きを行うまでは容器本体1の内部は気
密が保たれている。そして、真空引きが行われると容器
本体1内の圧力が大気圧であるため、容器本体1の内外
に圧力差を生じ、プラスチックフイルム6は矢印方向に
膨脹する。この膨脹は、真空引時の加熱により更に促進
され、この時点でプラスチックフイルムが破壊する。こ
のため、真空引き後、ガス機器内にガスが充填されると
容器本体1内の吸着剤5はガス機器内のガスに直接晒さ
れ、ガス中の水分を有効に吸着するように作用する。 【0013】なお、図2に示す如く、容器本体1の側壁
に止め弁7を設けて容器本体1内に吸着剤を注入、密封
後、この止め弁を利用して容器本体1内を真空処理し、
乾燥ガスを充填するようにすれば吸着剤を更に有効に利
用することができる。また、図1、図2に示された吸着
剤収納容器では、容器本体を円筒状に形成した場合につ
いて例示しているが、この形状は円筒状に限られるもの
でなく、ガス機器内の設置場所に応じて自在に選定でき
る。 【0014】更に、これまでの説明では、ガス機器内部
の真空引き時の容器本体1内外の圧力差によるプラスチ
ックフイルムの破壊について説明したが、通常この種の
ガス機器では、内部に充填されるガス圧は数kg/cm
gに及ぶものであるため、プラスチックフイルム6を
蓋体2′と容器本体1との間に挾持するように設けるこ
とにより、このガス圧と容器本体1内の圧力差によりプ
ラスチックフイルムを破壊することができ、この場合も
同様の効果を秦する。 【0015】唯この場合は容器本体1内の空気を排出す
ることができないが、ガス機器の容積に比べ、容器本体
1の容積は極端に小さく、ほとんど問題にならない。 【0016】 【発明の効果】本発明は前述のように容器本体内に吸着
剤を収納後、直ちに密封され、この密封が解かれるのは
吸着剤を収納した容器本体がガス機器内に設置され、機
器の組立てが完了し、真空引きが行われた時であって、
この間、大気に晒されることなく、したがって吸着剤の
吸着性能は殆ど低下することなく、有効に吸着剤を使用
することができる。このため、吸着剤の使用量を大巾に
削減することができ、容器の小型化が可能となり、その
結果、ガス機器の小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に使用する一例の吸着剤容器の縦断面
図。 【図2】本発明に使用する他の例の吸着剤容器の縦断面
図。 【図3】従来の吸着剤容器を示す縦断面図 【符号の説明】 1、 容器本体 2、2′ 蓋体 3 通気孔 4 ねじ部 5 吸着剤 6 プラスチックフイルム 7 止め弁

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.吸着剤を収納した容器本体の開口部をプラスチック
    フイルムで気密に封着したガス絶縁電気機器用吸着剤容
    器を、ガス絶縁電気機器の組立て時、前記ガス絶縁電気
    機器内に予め設置し、前記ガス絶縁電気機器の組立て完
    了時の真空引きによる圧力差に基づいて前記吸着剤容器
    のプラスチックフイルムを破壊して前記吸着剤容器を開
    封するようにしたことを特徴とするガス絶縁電気機器に
    おける吸着剤容器の開封方法。
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