JP2663221B2 - メタリック調ホーロー製品の補修剤 - Google Patents

メタリック調ホーロー製品の補修剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタリック調ホーロー
製品の傷を補修するための補修剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ホーロー板は、近年、例えば建物の外壁
材として多く利用されている。一般に、ホーロー製の外
壁材の表面に欠け等の傷が発生した場合には、そこに補
修剤を塗って保護することが行われ、既に各色のホーロ
ー層に合わせて各種の補修剤が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、メタリック
調ホーローの場合には困難な事情があり、従来、適切な
補修剤は未だ提供されていなかったのが実情である。即
ち、このホーロー層には、メタリック感を与えるために
マイカ粉に酸化チタンコーティングを施してなる耐熱性
の特殊なパール顔料が添加されている。このため、単に
色調が近い一般の着色塗料を補修剤として使用すると、
その補修剤部分だけにメタリック感が現れずに違和感が
生じてしまう。
【0004】また、従来のメタリック塗料はアルミペー
ストを主体としてメタリック感を発生させているため、
メタリック調ホーローに比べて輝きが強過ぎる傾向にあ
る。このため、特に太陽光線が当たる角度によっては、
補修部分だけが銀色に輝き、やはり周囲の外観と相違し
て違和感を与えてしまう。
【0005】そこで、本発明は、メタリック調のホーロ
ー製品に対しても、その補修をホーロー部分の外観と違
和感を生じさせることなく行うことができるメタリック
調ホーロー製品の補修剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の補修剤は、弗素
樹脂系、アクリルシリコン樹脂系及びポリウレタン樹脂
系のうちのいずれかのクリヤー樹脂塗料が81〜92重
量部、このクリヤー樹脂塗料と同樹脂系の着色塗料が
5.5〜10重量部、アルミペーストが0.5〜2.0
重量部、マイカ粉の表面に酸化チタンをコーティングし
てなるパール顔料が2〜7重量部含まれるところに特徴
を有する。
【0007】
【作用】補修剤のベースとなるクリヤー樹脂塗料は、い
ずれも耐候性に優れた弗素樹脂系、アクリルシリコン樹
脂系又はポリウレタン樹脂系であるから、硬化後の補修
剤も十分な耐久性を有する。
【0008】また、主としてアルミペーストによってメ
タリック感を生じさせているのではなく、アルミペース
トと共にマイカ粉の表面に酸化チタンをコーティングし
てなるパール顔料を2〜7重量部添加してメタリック感
を付与している。このパール顔料は、メタリック調ホー
ローのメタリック感付与剤と同じであるから、メタリッ
ク調ホーローの外観と良く調和する。
【0009】ここで、クリヤー樹脂塗料の添加量を81
〜92重量部とする理由は、81重量部に満たない場合
には硬化後の補修剤の皮膜に透明質感が不足してメタリ
ック感が十分に発現されず、92重量部を越えるとメタ
リック調ホーローの色調に合わせた調色が困難になるか
らである。
【0010】また、アルミペーストの添加量を0.5〜
2.0重量部とする理由は、その添加量が0.5重量部
に満たない場合にはメタリック感が不足し、2.0重量
部を越えると銀色の輝きが生じてメタリック調ホーロー
の外観と調和しなくなるためである。
【0011】パール顔料の添加量を2〜7重量部とする
理由は、その添加量が2重量部に満たない場合にはメタ
リック感が不足し、7重量部を越えるとメタリック感が
過剰となってメタリック調ホーローの外観と調和しなく
なるためである。
【0012】なお、着色塗料はメタリック調ホーローと
色調を整合させるために必要であるが、クリヤー樹脂と
同系統の樹脂として5.5〜10重量部の範囲で添加す
ることがよい。この範囲を下回ると色調の整合が十分に
行われず、逆に、この範囲を上回ると透明感が失われる
ためにメタリック感が十分に発現されない。
【0013】なお、必要に応じて塗料用のマット調整剤
を添加してもよく、この場合には40%以下の添加量と
することが好ましい。40%を越えると過剰なマット状
となるため、ホーロー表面の艶に対して違和感が生ずる
し、透明質感が低下するためである。
【0014】
【発明の効果】このように本発明の補修剤によれば、メ
タリック調のホーロー製品に対し、ホーロー部分の外観
と違和感を生じさせることなく補修することができ、し
かも十分な耐久性を得ることができる優れた効果を奏す
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明をいくつかの実施例により例証
する。補修の対象としたテストピースは、メタリック調
ホーロー釉薬を施釉・焼成したホーロー板の中央部を鋼
球にて打撃し、局部的にホーロー層を剥離させたもので
ある。このホーロー板の製造方法は次の通りである。ま
ず、厚さ1.6mm、10cm角のホーロー用鋼板に通常の
前処理を施し、その後、下引きのホーロー焼成を行い、
その上にメタリックベース色用として透明釉系のグレー
釉を施釉・焼成する。そして、この後、スリップ状の透
明釉薬100重量部に対し、マイカ粉に酸化チタンコー
ティングを施してなるパール顔料(メルク社製「Iriod
in」)を3重量部、又は10重量部添加した釉薬を施釉
し、これを焼成したものである。
【0016】さて補修は、上述のように製造したホーロ
ーテストピースの欠損部分を予めサンドペーパーにて粗
面化し、シンナーで清浄化し、エポキシ樹脂で面調製
し、そのエポキシ樹脂の硬化後、表1及び表2に示すよ
うな調合比にて調整された実施例1〜8及び比較例1〜
6の補修剤を、硬化剤或いは硬化促進剤と規定どうり混
合し、筆にて塗布して実施した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】なお、各評価の基準は次の通りである。
【0020】<外観性の評価> ◎:3m 以上離れた所から、或いは1m 以内の所から観
察しても、ホーロー面の色、メタリック感と差がない状
態 ○:1m 以内から観察すると差があるが、3m 以上離れ
ると差がなくなる状態 △:白く光ったり、銀色に光ったりして違和感が生じて
いる状態 ×:違和感が強い状態 <ウェザーメーターによる耐久性の評価> ◎:ほとんど変化がない状態 ○:僅かに変化があるが、目立たない状態 <塩水噴霧試験による耐久性の評価> ◎:錆又は退色がほとんどない状態 ○:錆又は退色があるが、目立たない状態
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】 比較例1では、グレー色塗料が12重量部と過剰に添加
されているため、斜め下及び斜め横から観察すると白く
光って違和感を与えた。また、逆に比較例2では、クリ
ヤー樹脂塗料が過剰であって着色塗料の添加量が少ない
ため、補修剤の塗布部分が透ける傾向にあり、ホーロー
剥離面が見えてしまって違和感を与えた。比較例3で
は、アルミペーストが過剰であるため、斜め下及び斜め
横から観察すると銀色に光って違和感を与えた。比較例
4はパール顔料が過剰であるため硬化後の表面が粗面化
し、ガラス質のホーロー表面とは平滑度が大きく相違し
て違和感を与えた。なお、クリヤー樹脂塗料を添加せず
に着色塗料だけからなる比較例5はホーロー表面とは質
感が全く相違し、着色塗料にアルミペーストを加えた比
較例6は銀色に輝いて違和感が強かった。
【0023】これらに対し、実施例1〜8はホーロー表
面の周囲の外観との相違が極めて少なく違和感を生じさ
せることがなかった。また、塗膜の耐久性にも全く問題
がなく、例えば建物の外壁材として使用されているホー
ローパネルの補修にも十分に使用できることが確認され
た。なお、クリヤー塗料として弗素樹脂系及びポリウレ
タン樹脂系の各塗料を利用した例は実施例7及び実施例
8にのみ示してあり、ここにはクリヤー塗料を85重量
部添加した例のみが示されている。しかし、実際に実施
例1〜5に示したアクリルシリコン樹脂系の塗料と同様
な割合で弗素樹脂系及びポリウレタン樹脂系のクリヤー
塗料を添加して補修剤を調製したところ、実施例1〜5
と同様に外観性及び耐久性について優れた評価結果が得
られた。これらは、記述の簡略化のために省略した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/38 PRF C09D 5/38 PRF 127/12 PFH 127/12 PFH 175/04 PHW 175/04 PHW 183/10 PMT 183/10 PMT E04G 23/02 E04G 23/02 B

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弗素樹脂系、アクリルシリコン樹脂系及
    びポリウレタン樹脂系の塗料のうちのいずれかのクリヤ
    ー樹脂塗料が81〜92重量部、このクリヤー樹脂塗料
    と同樹脂系の着色塗料が5.5〜10重量部、アルミペ
    ーストが0.5〜2.0重量部、マイカ粉の表面に酸化
    チタンをコーティングしてなるパール顔料が2〜7重量
    部含まれることを特徴とするメタリック調ホーロー製品
    の補修剤。
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