JP2662544B2 - オフセット印刷機用インキ計量ローラ - Google Patents
オフセット印刷機用インキ計量ローラInfo
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- JP2662544B2 JP2662544B2 JP4062028A JP6202892A JP2662544B2 JP 2662544 B2 JP2662544 B2 JP 2662544B2 JP 4062028 A JP4062028 A JP 4062028A JP 6202892 A JP6202892 A JP 6202892A JP 2662544 B2 JP2662544 B2 JP 2662544B2
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- ink
- offset printing
- metering roller
- printing press
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はオフセット印刷機のド
クタ付インキ計量ローラに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図１にはこの種のインキ計量ローラが設
けられるオフセット印刷機の要部が示されており、これ
について述べることとすると、１は版胴であって、その
外周面に刷版２が装着されており、この刷版２にインキ
皿３内のインキ１３がファウンテンゴムローラ４、イン
キ計量ローラ５及びローラ群６、７、８を介して供給さ
れると同時に、加水手段１１により水受けローラ１０を
介してローラ７に水が供給されて供給途中のインキに水
が混入することとなる。 【０００３】この場合従来のインキ計量ローラ５は鋼製
ローラ芯体の表面を凹凸表面を有する硬度の高い、例え
ば銅とセラミックとの複合材で被用したようなもので構
成され、その外表面にドクタブレード９の先端を当接さ
せて凹部におけるインキ保有量を調節するようになって
いる。 【０００４】 【発明が解決しようとする問題】ところでこのようなイ
ンキ計量ローラにあっては、使用によりインキ計量ロー
ラの表面の凸部がドクターブレード９によって摩耗し、
その凹部の容積が小さくなってインキ保有量が減少し、
また親油性と疎水性が低下したりして、良好な印刷物が
えられなくなることから、このようになったらインキ計
量ローラを全部取換えなければならず、このインキ計量
ローラは高価なことから不経済であるばかりでなく、ド
クタブレード９の刃先も摩耗してインキ切り作用がおと
ろえるというような問題がある。 【０００５】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来のインキ計量ローラのもつ問題点を解決し、長期にわ
たって使用が可能であって経済性にすぐれ、ドクタブレ
ードの刃先も使用中に研摩されてインキ切り作用もおと
ろえることのないインキ計量ローラを提供するにある。 【０００６】 【問題点を解決するための手段】この発明は、上記の目
的を達成するため、オフセット印刷機用ドクタ付インキ
計量ローラであって、前記インキ計量ローラが、外表面
に露出した多数のインキ溜用凹部を形成する外側層を有
し、インキ計量ローラの外側層が摩耗するにつれて、多
数の追加のインキ溜用凹部が外側層の外表面に露出され
ることを特徴とするオフセット印刷機用のインキ計量ロ
ーラを提供する。外側層の外表面の多数のインキ溜用凹
部は、外側層の外表面に保持された粒子によって形成さ
れ、また多数の追加のインキ溜用凹部は、前記外側層に
埋設された多数の粒子によって形成される。 【０００７】本発明のより具体的な構成では、オフセッ
ト印刷機用インキ計量ローラは、図２に示すようにロー
ラ芯体１５の外周面に親油性と疎水性とに富む比較的硬
質の高分子材料１６と、多数の耐摩耗性に富む硬質粒子
１７とからなる複合材１８を被覆し、この複合材１８の
表面の硬質粒子間にインキ貯留用の微小凹部を形成した
ことを特徴とする。 【０００８】 【作用】前記のようなインキ計量ローラ５にあっては、
硬質粒子１７と高分子材料１６はドクタブレード９やフ
ァンテンゴムローラ４及びローラ６とインキ中のカーボ
ン粒子等の作用によって摩耗し、硬質粒子１７の一部が
硬質の高分子材料１６の表面から突出して、それらの頂
部がドクタブレード９に当接してインキが掻き取られる
ことにより、それら相互間にインキ留用凹部１９が形成
され、これに留ったインキが順次ローラに移されるとと
もに、硬質粒子１７によりドクタブレード９の刃先が研
削されることとなる。 【０００９】 【実施例】図２において、芯体１５は鋼材によって形成
され、面長が１７１０ｍｍで直径が１６０ｍｍとなって
おり、高分子材料１６としてはプラスチックを使用し、
硬質粒子１７としては平均粒系が２０ミクロンの酸化ア
ルミニウムを使用して複合材１８を構成して、芯体１５
に被用して固化した。この際硬質粒子１７は高分子材料
１６に対してその体積比を２５％とした。 【００１０】前記のようにして固化したローラ５は、つ
ぎに研削によって直径１６３．５ｍｍとし、最後に＃１
０００程度の紙やすりで外周面を摩耗した結果、高低差
が５ないし１０ミクロンのインキ溜用凹部が表面に形成
された。そしてこのようなローラ５を図１に示すように
印刷機にセットし、厚さ０．２ｍｍのドクタブレード９
を接触角度θを３０゜をもってセットしたうえ印刷を行
ったところ良好な印刷特性をうることができた。さらに
約１０００万回印刷通しを行ったが、印刷品質の低下も
なく、光学濃度は十分に良好であった。 【００１１】 【発明の効果】この発明は前記のようであって、芯体の
被覆が親油性と疎水性とに富む高分子材料と、多数の耐
摩耗性硬質粒子とからなる複合材によって形成され、複
合材の表面にはインキ溜用微小凹部が形成されているの
で、ドクタブレードにより硬質粒子が摩耗してもつぎか
らつぎへと他の硬質粒子が突出してきて、つぎつぎとイ
ンキ溜用微小凹部が自動的に形成されるので長期間にわ
たって使用することができてすぐれた経済性をもち、ま
たドクタブレードの刃先も使用中に研摩されることか
ら、長期使用に耐えることができ、それに加えるに印刷
品質が向上して不良の発生率が低下し、全体としての印
刷ランニングコストを低減することとなる等の効果があ
る。
クタ付インキ計量ローラに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図１にはこの種のインキ計量ローラが設
けられるオフセット印刷機の要部が示されており、これ
について述べることとすると、１は版胴であって、その
外周面に刷版２が装着されており、この刷版２にインキ
皿３内のインキ１３がファウンテンゴムローラ４、イン
キ計量ローラ５及びローラ群６、７、８を介して供給さ
れると同時に、加水手段１１により水受けローラ１０を
介してローラ７に水が供給されて供給途中のインキに水
が混入することとなる。 【０００３】この場合従来のインキ計量ローラ５は鋼製
ローラ芯体の表面を凹凸表面を有する硬度の高い、例え
ば銅とセラミックとの複合材で被用したようなもので構
成され、その外表面にドクタブレード９の先端を当接さ
せて凹部におけるインキ保有量を調節するようになって
いる。 【０００４】 【発明が解決しようとする問題】ところでこのようなイ
ンキ計量ローラにあっては、使用によりインキ計量ロー
ラの表面の凸部がドクターブレード９によって摩耗し、
その凹部の容積が小さくなってインキ保有量が減少し、
また親油性と疎水性が低下したりして、良好な印刷物が
えられなくなることから、このようになったらインキ計
量ローラを全部取換えなければならず、このインキ計量
ローラは高価なことから不経済であるばかりでなく、ド
クタブレード９の刃先も摩耗してインキ切り作用がおと
ろえるというような問題がある。 【０００５】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来のインキ計量ローラのもつ問題点を解決し、長期にわ
たって使用が可能であって経済性にすぐれ、ドクタブレ
ードの刃先も使用中に研摩されてインキ切り作用もおと
ろえることのないインキ計量ローラを提供するにある。 【０００６】 【問題点を解決するための手段】この発明は、上記の目
的を達成するため、オフセット印刷機用ドクタ付インキ
計量ローラであって、前記インキ計量ローラが、外表面
に露出した多数のインキ溜用凹部を形成する外側層を有
し、インキ計量ローラの外側層が摩耗するにつれて、多
数の追加のインキ溜用凹部が外側層の外表面に露出され
ることを特徴とするオフセット印刷機用のインキ計量ロ
ーラを提供する。外側層の外表面の多数のインキ溜用凹
部は、外側層の外表面に保持された粒子によって形成さ
れ、また多数の追加のインキ溜用凹部は、前記外側層に
埋設された多数の粒子によって形成される。 【０００７】本発明のより具体的な構成では、オフセッ
ト印刷機用インキ計量ローラは、図２に示すようにロー
ラ芯体１５の外周面に親油性と疎水性とに富む比較的硬
質の高分子材料１６と、多数の耐摩耗性に富む硬質粒子
１７とからなる複合材１８を被覆し、この複合材１８の
表面の硬質粒子間にインキ貯留用の微小凹部を形成した
ことを特徴とする。 【０００８】 【作用】前記のようなインキ計量ローラ５にあっては、
硬質粒子１７と高分子材料１６はドクタブレード９やフ
ァンテンゴムローラ４及びローラ６とインキ中のカーボ
ン粒子等の作用によって摩耗し、硬質粒子１７の一部が
硬質の高分子材料１６の表面から突出して、それらの頂
部がドクタブレード９に当接してインキが掻き取られる
ことにより、それら相互間にインキ留用凹部１９が形成
され、これに留ったインキが順次ローラに移されるとと
もに、硬質粒子１７によりドクタブレード９の刃先が研
削されることとなる。 【０００９】 【実施例】図２において、芯体１５は鋼材によって形成
され、面長が１７１０ｍｍで直径が１６０ｍｍとなって
おり、高分子材料１６としてはプラスチックを使用し、
硬質粒子１７としては平均粒系が２０ミクロンの酸化ア
ルミニウムを使用して複合材１８を構成して、芯体１５
に被用して固化した。この際硬質粒子１７は高分子材料
１６に対してその体積比を２５％とした。 【００１０】前記のようにして固化したローラ５は、つ
ぎに研削によって直径１６３．５ｍｍとし、最後に＃１
０００程度の紙やすりで外周面を摩耗した結果、高低差
が５ないし１０ミクロンのインキ溜用凹部が表面に形成
された。そしてこのようなローラ５を図１に示すように
印刷機にセットし、厚さ０．２ｍｍのドクタブレード９
を接触角度θを３０゜をもってセットしたうえ印刷を行
ったところ良好な印刷特性をうることができた。さらに
約１０００万回印刷通しを行ったが、印刷品質の低下も
なく、光学濃度は十分に良好であった。 【００１１】 【発明の効果】この発明は前記のようであって、芯体の
被覆が親油性と疎水性とに富む高分子材料と、多数の耐
摩耗性硬質粒子とからなる複合材によって形成され、複
合材の表面にはインキ溜用微小凹部が形成されているの
で、ドクタブレードにより硬質粒子が摩耗してもつぎか
らつぎへと他の硬質粒子が突出してきて、つぎつぎとイ
ンキ溜用微小凹部が自動的に形成されるので長期間にわ
たって使用することができてすぐれた経済性をもち、ま
たドクタブレードの刃先も使用中に研摩されることか
ら、長期使用に耐えることができ、それに加えるに印刷
品質が向上して不良の発生率が低下し、全体としての印
刷ランニングコストを低減することとなる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】ドクタ付インキ計量ローラを有するオフセット
印刷機の要部の正面図ある。 【図２】この発明の実施例の一部であって、図１の線Ｉ
Ｉに囲まれた部分の拡大断面図である。 【符号の説明】 ５ ドクタ付インキ計量ローラ ９ ドクタブレード １５ 芯体 １６ 高分子材料 １７ 硬質粒子 １８ 複合材
印刷機の要部の正面図ある。 【図２】この発明の実施例の一部であって、図１の線Ｉ
Ｉに囲まれた部分の拡大断面図である。 【符号の説明】 ５ ドクタ付インキ計量ローラ ９ ドクタブレード １５ 芯体 １６ 高分子材料 １７ 硬質粒子 １８ 複合材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．オフセット印刷機のドクタ付インキ計量ローラであ
って、前記インキ計量ローラは、外表面に露出した多数
のインキ溜用凹部を形成する外側層を有し、インキ計量
ローラの外側層が摩耗するにつれて、多数の追加のイン
キ溜用凹部が外側層の外表面に露出されることを特徴と
するオフセット印刷機用インキ計量ローラ。 ２．外側層の外表面の多数のインキ溜用凹部は、外側層
の外表面に保持された粒子によって形成される、請求項
１に記載のオフセット印刷機用インキ計量ローラ。 ３．多数の追加のインキ溜用凹部は、前記外側層に埋設
された多数の粒子によって形成される、請求項１に記載
のオフセット印刷機用インキ計量ローラ。 ４．オフセット印刷機のドクタ付インキ計量ローラにお
いて、ローラ芯体の外周面に親油性と疎水性とに富む比
較的硬質の高分子材料と、多数の耐摩耗性に富む硬質粒
子とからなる複合材を被覆し、この複合材の表面の硬質
粒子間にインキ溜用の微小凹部を形成したことを特徴と
するオフセット印刷機用インキ計量ローラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4062028A JP2662544B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | オフセット印刷機用インキ計量ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4062028A JP2662544B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | オフセット印刷機用インキ計量ローラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05301337A JPH05301337A (ja) | 1993-11-16 |
| JP2662544B2 true JP2662544B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=13188310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4062028A Expired - Fee Related JP2662544B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | オフセット印刷機用インキ計量ローラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2662544B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61128071U (ja) * | 1985-01-31 | 1986-08-11 |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP4062028A patent/JP2662544B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05301337A (ja) | 1993-11-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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