JP2536389Y2 - 輪転印刷機用インキローラ - Google Patents
輪転印刷機用インキローラInfo
- Publication number
- JP2536389Y2 JP2536389Y2 JP764988U JP764988U JP2536389Y2 JP 2536389 Y2 JP2536389 Y2 JP 2536389Y2 JP 764988 U JP764988 U JP 764988U JP 764988 U JP764988 U JP 764988U JP 2536389 Y2 JP2536389 Y2 JP 2536389Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- roller
- hard particles
- ink roller
- printing press
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は輪転印刷機のドクタ付インキローラに関す
るものである。
るものである。
従来の技術 第１図にはこの種のインキローラが設けられる輪転印
刷機の要部が示されており、これについて述べることと
すると、１は版胴であって、その外周面に刷版２が装着
されており、この刷版２にインキ皿３内のインキ13がフ
アウンテンゴムローラ４、インキローラ５及びローラ群
6,7,8を介して供給されると同時に、加水手段11により
水受けローラ10を介してローラ７に水が供給されて供給
途中のインキに水が混入することとなる。
刷機の要部が示されており、これについて述べることと
すると、１は版胴であって、その外周面に刷版２が装着
されており、この刷版２にインキ皿３内のインキ13がフ
アウンテンゴムローラ４、インキローラ５及びローラ群
6,7,8を介して供給されると同時に、加水手段11により
水受けローラ10を介してローラ７に水が供給されて供給
途中のインキに水が混入することとなる。
この場合、従来のインキローラ５は鋼製ローラ芯体の
表面を凹凸表面に彫刻して硬度の高い、例えば銅とセラ
ミック等で被用したようなもので構成され、その外表面
にドクタブレード９の先端を当接させて凹部におけるイ
ンキ保有量を調節するようになっている。
表面を凹凸表面に彫刻して硬度の高い、例えば銅とセラ
ミック等で被用したようなもので構成され、その外表面
にドクタブレード９の先端を当接させて凹部におけるイ
ンキ保有量を調節するようになっている。
考案が解決しようとする課題 ところでこのようなインキローラにあっては、使用に
よりインキローラの表面の凸部がドクタブレード９によ
って摩耗し、その凹部の容積が小さくなってインキ保有
量が減少し、また親油性と疎水性が低下したりして、良
好な印刷物がえられなくなることから、このようになっ
たらインキローラを全部取換えなければならず、このイ
ンキローラは高価なことから不経済であるばかりでな
く、ドクタブレード９の刃先も摩耗してインキ切り作用
がおとろえるというような問題点がある。
よりインキローラの表面の凸部がドクタブレード９によ
って摩耗し、その凹部の容積が小さくなってインキ保有
量が減少し、また親油性と疎水性が低下したりして、良
好な印刷物がえられなくなることから、このようになっ
たらインキローラを全部取換えなければならず、このイ
ンキローラは高価なことから不経済であるばかりでな
く、ドクタブレード９の刃先も摩耗してインキ切り作用
がおとろえるというような問題点がある。
そこで、この考案の目的は、前記のような従来のイン
キローラのもつ問題点を解決し、長期にわたって使用が
可能であって経済性にすぐれ、ドクタブレードの刃先も
使用中に研摩されてインキ切り作用もおとろえることの
ないインキローラを提供するにある。
キローラのもつ問題点を解決し、長期にわたって使用が
可能であって経済性にすぐれ、ドクタブレードの刃先も
使用中に研摩されてインキ切り作用もおとろえることの
ないインキローラを提供するにある。
課題を解決するための手段 この考案は前記のような目的を達成するにつき、第２
図に示すように多数の耐摩耗性に富む硬質粒子17と、こ
れら硬質粒子17を該硬質粒子間にインキが染み込む微小
隙間19,19′が形成されるように結合した結合材20とか
らなる複合材18を、ローラ芯体15の外周面に被覆したこ
とを特徴とするものである。
図に示すように多数の耐摩耗性に富む硬質粒子17と、こ
れら硬質粒子17を該硬質粒子間にインキが染み込む微小
隙間19,19′が形成されるように結合した結合材20とか
らなる複合材18を、ローラ芯体15の外周面に被覆したこ
とを特徴とするものである。
作用 前記のようなインキローラ５にあっては、該ローラ５
の表面にインキが染み込むことによって親油性と疎水性
を発揮し、また該ローラ５の表面は運転中、硬質粒子17
と結合材20がドクタブレード９やファンテンゴムローラ
４及びローラ６とインキ中のカーボン粒子等の作用によ
って摩耗し、硬質粒子17の一部が常に表面に突出して、
これらの頂部がドクターブレードに当接してインクが掻
き取られ、硬質粒子17間に形成される微小隙間19,19′
に染み込んだインキが順次ローラに移されるとともに、
硬質粒子17によりドクタブレード９の刃先が研削される
こととなる。
の表面にインキが染み込むことによって親油性と疎水性
を発揮し、また該ローラ５の表面は運転中、硬質粒子17
と結合材20がドクタブレード９やファンテンゴムローラ
４及びローラ６とインキ中のカーボン粒子等の作用によ
って摩耗し、硬質粒子17の一部が常に表面に突出して、
これらの頂部がドクターブレードに当接してインクが掻
き取られ、硬質粒子17間に形成される微小隙間19,19′
に染み込んだインキが順次ローラに移されるとともに、
硬質粒子17によりドクタブレード９の刃先が研削される
こととなる。
実施例 第２図において、芯体15は鋼材によって形成され、面
長が1710mmで直径が160mmとなっており、硬質粒子17と
しては平均粒径が20ミクロン（粒径については必ずしも
20ミクロン平均としなくともよく、大小の粒径を混合し
てもよい）の酸化アルミニウム若しくは他の酸化物、炭
化物を使用し、これら硬質粒子17を結合材20で結合して
複合材18を構成して、芯体15に被用して固化した。結合
材20はフェノール樹脂を使用するが、ビトリフィド、オ
キシロイドゴム、セラミック、その他の樹脂を使用して
もよい。前記結合材20による結合に際し、結合材20の量
を調整することによって、硬質粒子17間には複合材18と
しての表面だけでなく、内部にもインキが染み込む微小
隙間19,19′が形成された。
長が1710mmで直径が160mmとなっており、硬質粒子17と
しては平均粒径が20ミクロン（粒径については必ずしも
20ミクロン平均としなくともよく、大小の粒径を混合し
てもよい）の酸化アルミニウム若しくは他の酸化物、炭
化物を使用し、これら硬質粒子17を結合材20で結合して
複合材18を構成して、芯体15に被用して固化した。結合
材20はフェノール樹脂を使用するが、ビトリフィド、オ
キシロイドゴム、セラミック、その他の樹脂を使用して
もよい。前記結合材20による結合に際し、結合材20の量
を調整することによって、硬質粒子17間には複合材18と
しての表面だけでなく、内部にもインキが染み込む微小
隙間19,19′が形成された。
そして、このようなローラ５を第１図示のように印刷
機にセットし、厚さ0.2mmのドクタブレード９を接触角
度θを30°をもつてセットしたうえ印刷を行ったとこ
ろ、良好な印刷特性をうることができた。さらに約1000
万回印刷通しを行ったが、その間印刷中に要求される水
の干渉のために生ずるインキの離脱による印刷品質の低
下もなく、光学濃度は十分に良好であった。
機にセットし、厚さ0.2mmのドクタブレード９を接触角
度θを30°をもつてセットしたうえ印刷を行ったとこ
ろ、良好な印刷特性をうることができた。さらに約1000
万回印刷通しを行ったが、その間印刷中に要求される水
の干渉のために生ずるインキの離脱による印刷品質の低
下もなく、光学濃度は十分に良好であった。
考案の効果 この考案は前記のようであって、多数の耐摩耗性に富
む硬質粒子と、これら硬質粒子を該硬質粒子間にインキ
が染み込む微小隙間が形成されるように結合した結合材
とからなる複合材を、ローラ芯体の外周面に被覆したの
で、ドクタブレードにより硬質粒子が摩耗してもつぎか
らつぎへと内部側の硬質粒子が表面に突出してくるとと
もに、インキが染み込んだ微小隙間が形成され、そのイ
ンキによってすぐれた親油性と疎水性を有する表面が得
られ、かつインキが染み込んだ微小隙間が表面に突出し
てくるので長期間にわたって使用することができてすぐ
れた経済性をもち、またドクタブレードの刃先も使用中
に研磨されることから、長期使用に耐えることができ、
それに加えるに印刷品質が向上して不良の発生率が低下
し、全体としての印刷ランニングコストを低減すること
となる等の効果がある。
む硬質粒子と、これら硬質粒子を該硬質粒子間にインキ
が染み込む微小隙間が形成されるように結合した結合材
とからなる複合材を、ローラ芯体の外周面に被覆したの
で、ドクタブレードにより硬質粒子が摩耗してもつぎか
らつぎへと内部側の硬質粒子が表面に突出してくるとと
もに、インキが染み込んだ微小隙間が形成され、そのイ
ンキによってすぐれた親油性と疎水性を有する表面が得
られ、かつインキが染み込んだ微小隙間が表面に突出し
てくるので長期間にわたって使用することができてすぐ
れた経済性をもち、またドクタブレードの刃先も使用中
に研磨されることから、長期使用に耐えることができ、
それに加えるに印刷品質が向上して不良の発生率が低下
し、全体としての印刷ランニングコストを低減すること
となる等の効果がある。
第１図はドクタ付インキローラを有する輪転印刷機の要
部の正面図、第２図はこの考案の実施例の一部であっ
て、第１図の線IIに囲まれた部分の拡大断面図である。 ５……ドクタ付インキローラ ９……ドクタブレード、15……芯体 17……硬質粒子、18……複合材 19,19′……微小隙間、20……結合材
部の正面図、第２図はこの考案の実施例の一部であっ
て、第１図の線IIに囲まれた部分の拡大断面図である。 ５……ドクタ付インキローラ ９……ドクタブレード、15……芯体 17……硬質粒子、18……複合材 19,19′……微小隙間、20……結合材
Claims (1)
- 【請求項１】輪転印刷機のドクタ付インキローラにおい
て、多数の耐摩耗性に富む硬質粒子と、これら硬質粒子
を該硬質粒子間にインキが染み込む微小隙間が形成され
るように結合した結合材とからなる複合材を、ローラ芯
体の外周面に被覆したことを特徴とする輪転印刷機用イ
ンキローラ。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP764988U JP2536389Y2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | 輪転印刷機用インキローラ |
| DE198888112220T DE303866T1 (de) | 1987-08-18 | 1988-07-28 | Farbroller fuer rotationsdruckmaschinen. |
| EP88112220A EP0303866B1 (en) | 1987-08-18 | 1988-07-28 | Ink roller for rotary press |
| DE3851596T DE3851596T2 (de) | 1987-08-18 | 1988-07-28 | Farbroller für Rotationsdruckmaschinen. |
| CA000573970A CA1318183C (en) | 1987-08-18 | 1988-08-05 | Ink roller for rotary press |
| US07/229,385 US4882990A (en) | 1987-08-18 | 1988-08-08 | Ink roller for rotary press |
| US07/422,937 US5184552A (en) | 1987-08-18 | 1989-10-17 | Ink roller for rotary press |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP764988U JP2536389Y2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | 輪転印刷機用インキローラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01112971U JPH01112971U (ja) | 1989-07-28 |
| JP2536389Y2 true JP2536389Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=31212838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP764988U Expired - Lifetime JP2536389Y2 (ja) | 1987-08-18 | 1988-01-26 | 輪転印刷機用インキローラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2536389Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-01-26 JP JP764988U patent/JP2536389Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01112971U (ja) | 1989-07-28 |
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