JP3001253B2 - インキ調量ロール - Google Patents
インキ調量ロールInfo
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Description
印刷機用,キーレスオフセット印刷機用,フレキソ印刷
機用,グラビア印刷機用のインキ調量ロールや、フィル
ム,金属シートへの塗装機のブレードと接すると塗膜厚
み調量ロールに関わる。
しては、方式によって置かれる位置や役割が2つに別れ
る。インキの転移途中でインキを調量するロールとして
一般的にはアニロックスロールが使用され、逆に戻って
くるインキをかきとる履歴解消方式においては一般的に
銅ロールが使われている。
す。図中の1は、インキ2を汲み上げるゴムロールであ
る。このゴムロール1により汲み上げられたインキは、
インキ調量ロール3に渡り、このロール3に一定の角度
をもって接するスエーデン鋼等の硬質のドクター4によ
りしごかれて一定量のインキに絞られる。この後、イン
キはインキ付けロールにより版胴5,ゴムブランケット胴
6に転移し、最終的に紙に転写されるようになってい
る。なお、図中の7は圧胴である。しかし、キーレスオ
フ輪では、アニロックス表面の磨耗によるインキ量不足
と、親油性欠如によるローラストリッピングというイン
キ転移不良を発生する。
ックの球状粒子を混合して微小凸を形成させることが考
案され、実用に供されている。この合成樹脂製ロールの
採用によってキーレスオフセットにおける主要な問題で
あるインキ量変動,ローラストリッピング調量ローラの
短寿命,ブレードの短寿命等が全て解決され、これから
のキーレスの主流を占めると思われる。しかし、この合
成樹脂とセラミック球の複合体ロールを第3図に示すよ
うにキーレス凸輪に応用した場合、そのインキ粘度がBL
型粘度計で5〜15ボイズと極めて低く、ブレードとセラ
ミック粒子間の接触面積,接触圧力共相対的に高くな
り、ブレードの寿命が短くなる。この対策としては、従
来から使用されているクロムメッキのアニロックスロー
ルを使用することが考えられる。しかし、この場合、ア
ニロックスロールの寿命が短くなったり、エマルション
インキを使用するケースにおいては、ローラーストリッ
ピングの問題が再現する。
の場合、微量のインキ膜を介して平坦な金属ロールと接
している為にインキ粘度にかかわらず、ブレードの刃先
と直接接することになり、その結果としてブレード寿命
は極めて短くなってしまう。また、この用途に前述の球
状セラミック粒子混合の樹脂ロールを使用すると、直接
セラミック粒子と接触することになり、銅メッキロール
と接するよりも更に条件が悪くなり、ブレード寿命は一
層短くなってしまう。更に、履歴解消方式とはいって
も、完全にインキをかきとってしまうと、機上のインキ
量が不足し、尚かつ元ロールからのインキ呼び出し効果
がなくなり、ますますインキが不足することになってし
まうため、一部はきかとらずに残す必要がある。この場
合、印刷機の構造,使用インキの銘柄,インキ等の差に
より必要残留量は異なる。
インキ性を有する硬質合成樹脂に、耐摩耗性を有する球
状樹脂粒子,及び合成ゴム粉末を配合してロール本体を
構成することにより、表面に微小な凹凸を形成せしめ、
もってブレードのロールへのくい込みを防いでロール自
体の磨耗を防ぎ、ブレードとロール間の摩擦係数を下
げ、更にブレードと前記ロール間のインキ膜厚を保持で
きるようにしてブレード寿命を向上しうるインキ調量ロ
ールを提供することを目的とする。
ルにおいて、耐インキ性を有する硬質合成樹脂に、耐摩
耗性を有する球状樹脂粒子,及び合成ゴム粉末を配合し
てロール本体が構成され、このロール本体の表面層に微
小凸部が形成されていることを特徴とするインキ調量ロ
ールである。
金属のアニロックスロールや、樹脂に配合された球状セ
ラミック粒子及び平坦な銅等の金属ロールがそれに接す
るブレードを磨耗させることから、これらを用いずに耐
摩耗性を有する球状樹脂粒子,及び合成ゴム粉末を配合
することにより、凹凸を形成せしめ、インキ量を調整す
るものである。凹凸を形成せしめ凹凸の度合をコントロ
ールする主要な役割は、ゴム粉末の硬度,粒径分布,混
合量によって果される。
による切削性がよくなり、粗さは細かくなる。JIS・A
硬度で60度付近が最も粗くなる。40度以下の低硬度にな
ると、凸形状の効果が減殺されてしまい、かつ細い粉末
を得にくいので合成ゴム粉末の硬度は50度〜80度が好ま
しい。
面積が大きすぎたり、小さすぎたりすると、各々残留イ
ンキ量を少なくしてしまうので、40メッシュから120メ
ッシュで樹脂との重量比にして20%〜80%が好ましい。
レードのロールへのくい込みを防ぎ、ロール自体の磨耗
を防ぎ、ブレードとロール間の摩擦係数を下げる役割を
果たすものである。
ましく、粒径は2〜100μmが好ましい。以上のような
配合によるロールの表面状態を模式的に表わすと、第1
図のようになる。
しては、ポリウレタン樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリエ
ステル樹脂,ポリアミド樹脂,ポリプロピレン樹脂,塩
化ビニル樹脂,フェノール樹脂,ユリア樹脂,エポキシ
樹脂,ジアリルフタレート樹脂,アクリル樹脂等が挙げ
られる。
質としては、ポリエチレン樹脂,ポリスチレン樹脂,ポ
リメチルメタアクリレート樹脂,ポリアミド樹脂,ポリ
プロピレン樹脂,アクリル樹脂,メラミン樹脂等が挙げ
られる。
リロニトリルブタジエンゴム,クロロプレンゴム,エチ
レンプロピレンターポリマー,エピクロルヒドリンゴ
ム,アクリルゴム,フッ素ゴム,ウレタンゴム,クロロ
スルホン化ポリエチレンゴム等が挙げられる。
明図であり、図中の9は鉄心,10は硬質合成樹脂,11はロ
ール本体樹脂層,12はゴム粉,13は球状樹脂粉を示す。
明する。
00重量部を加熱脱水し、これに平均粒径60μmのアクリ
ルビーズ(商品名MR−60,総研化学製)100重量部,NBRカ
ーボン配合の硬度60度で60メッシュ通過品のゴム粉末70
重量部を配合して、0.5モルのTDIを混合脱泡した後に塗
布してすばやく型にはめ込み145℃で5時間加熱硬化さ
せた。つづいて、これを研磨して片内3mmの樹脂ロール
を得た。Rzは25μmであった。
輪のインキ調量ロールとして使用したところ、濃度は1.
10でブレード寿命2500万コピーを得た。それまでの球状
セラミック入り樹脂ロールのブレード寿命が約300万コ
ピーだったことからすると、大幅なブレード寿命増を得
た。
ー製)100重量部に硬化剤(商品HY956,日本チバカイギ
ー製)10重量部を加えて混合し、これに前記アクリルビ
ーズを100重量部,カルボキシル化NBRのカーボン配合で
硬度60度のものを粉砕したゴム粉70メッシュ通過分70重
量部を混合して、鉄心に塗布し、80℃にて硬化,研磨し
てRz8μm粗さをもつ樹脂ロールを得た。
のドクターロールとして使用したところ、従来の銅ロー
ルでブレード接触部で発生していた水分離現象もなかっ
た。従って、ローラストリッピングもなく、ファンテン
ローラーからインキ受渡しローラーへのインク転位も安
定的に供給された。ブレード寿命については、それまで
の銅ロールが約800万コピーしか持たなかったが、約3
倍の2500万コピーを達成できた。
る硬質合成樹脂に、耐摩耗性を有する球状樹脂粒子,及
び合成ゴム粉末を配合してロール本体を構成することに
より、表面に微小な凹凸を形成せしめ、もってブレード
のロールへのくい込みを防いでロール自体の磨耗を防
ぎ、ブレードとロール間の摩擦係数を下げてブレード寿
命を向上せしめ、更にインキ量変動などの問題を解消し
うるインキ調量ロールを提供できる。
図、第2図はキーレスオフ輪の説明図、第3図はキーレ
ス凸輪の配置例の説明図、第4図は履歴解消式キーレス
オフ輪の説明図である。 1……ゴムロール、2……インキ、3……インキ調量ロ
ール、4……ドクター、5……版胴、6……ブランケッ
ト胴、9……鉄心、10……硬質合成樹脂、11……ロール
本体樹脂層、12……ゴム粉、13……球状樹脂粉。
Claims (4)
- 【請求項1】印刷機のブレードと接するインキ調量ロー
ルにおいて、耐インキ性を有する硬質合成樹脂に、耐摩
耗性を有する球状樹脂粒子,及び合成ゴム粉末を配合し
てロール本体が構成され、このロール本体の表面層に微
小凸部が形成されていることを特徴とするインキ調量ロ
ール。 - 【請求項2】耐インキ性を有する硬質合成樹脂は、ポリ
ウレタン樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリエステル樹脂,
ポリアミド樹脂,ポリプロピレン樹脂,塩化ビニル樹
脂,フェノール樹脂,ユリア樹脂,エポキシ樹脂,ジア
リルフタレート樹脂,アクリル樹脂である請求項1記載
のインキ調量ロール。 - 【請求項3】耐摩耗性を有する球状樹脂粒子の材質が、
ポリエチレン樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリメタアクリ
レート樹脂,ポリアミド樹脂,ポリプロピレン樹脂,ア
クリル樹脂,メラミン樹脂で、その粒径が2〜100μm
である請求項1記載のインキ調量ロール。 - 【請求項4】合成ゴム粉末の材質が、アクリロニトリル
ブタジエンゴム,クロロプレンゴム,エチレンプロピレ
ンターポリマー,エピクロルヒドリンゴム,アクリルゴ
ム,フッ素ゴム,ウレタンゴム,クロロスルホン化ポリ
エチレンゴムのいずれかからなる請求項1記載のインキ
調量ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2314774A JP3001253B2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | インキ調量ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2314774A JP3001253B2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | インキ調量ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04185440A JPH04185440A (ja) | 1992-07-02 |
JP3001253B2 true JP3001253B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=18057430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2314774A Expired - Lifetime JP3001253B2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | インキ調量ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001253B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5123481B2 (ja) * | 2005-11-28 | 2013-01-23 | 日包興業株式会社 | 枚葉オフセット印刷機による厚盛り印刷方法 |
JP5184014B2 (ja) * | 2007-09-10 | 2013-04-17 | 株式会社加貫ローラ製作所 | オフセット印刷用ロール、およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-11-20 JP JP2314774A patent/JP3001253B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04185440A (ja) | 1992-07-02 |
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