JPH03278992A - 印刷用ブランケット - Google Patents
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Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
この発明はオフセット印刷機に用いられる印刷用ブラン
ケットに係り、特に高速オフセット印刷機に好適な印刷
用ブランゲットに関する。
ケットに係り、特に高速オフセット印刷機に好適な印刷
用ブランゲットに関する。
（従来の技術）
オフセット印刷機は、一般的にはインキを供給するイン
キ装置と湿し水を供給する給水装置を備え、刷版が装着
された版胴と、前記版上のインキ画像が転移するブラン
ケットを装着したブランケット胴と、前記ブランケット
胴に印刷用紙を押圧する圧胴とからなる。そして、オフ
セット印刷は刷版から一層ブランケットにインキ画像を
転写し、さらに紙面に印刷するので、印刷用ブランゲッ
トは、圧縮性ブランゲット、非圧縮性ブランケットのい
ずれにおいても印刷物に光沢があり、印刷品質、即ち網
点再現性、ベタのつぶれ等に優れていることが要求され
る。
キ装置と湿し水を供給する給水装置を備え、刷版が装着
された版胴と、前記版上のインキ画像が転移するブラン
ケットを装着したブランケット胴と、前記ブランケット
胴に印刷用紙を押圧する圧胴とからなる。そして、オフ
セット印刷は刷版から一層ブランケットにインキ画像を
転写し、さらに紙面に印刷するので、印刷用ブランゲッ
トは、圧縮性ブランゲット、非圧縮性ブランケットのい
ずれにおいても印刷物に光沢があり、印刷品質、即ち網
点再現性、ベタのつぶれ等に優れていることが要求され
る。
このために、ブランケットの表面ゴム層は耐インキ性、
インキ受理性、水の受理性及びインキ転移性をそれぞれ
満足するものでなければならない。
インキ受理性、水の受理性及びインキ転移性をそれぞれ
満足するものでなければならない。
耐インキ性及びインキ受理性に対してはインキに侵され
ない耐油性を有する中高ニトリルゴムが使用され、刷版
からのインキを受は易くするために適当な表面粗さ、例
えば、粗さ Ｒｚ２〜１５μ鋼とする。印刷面の形成方
法としてはタルクを使用する方法と、研摩または研削す
る方法とがある。また、水の受理性は非画像部形成のた
めの親水性であり、水が載り易く水に侵されない中高ニ
トリルゴム配合物が使用され、インキ転移性は版よりイ
ンキを受けて紙に転写する能力であり、インキ転移のた
めには表面ゴム硬さをＪＩＳ硬さ３０〜７０とされる。
ない耐油性を有する中高ニトリルゴムが使用され、刷版
からのインキを受は易くするために適当な表面粗さ、例
えば、粗さ Ｒｚ２〜１５μ鋼とする。印刷面の形成方
法としてはタルクを使用する方法と、研摩または研削す
る方法とがある。また、水の受理性は非画像部形成のた
めの親水性であり、水が載り易く水に侵されない中高ニ
トリルゴム配合物が使用され、インキ転移性は版よりイ
ンキを受けて紙に転写する能力であり、インキ転移のた
めには表面ゴム硬さをＪＩＳ硬さ３０〜７０とされる。
そして、従来のオフセット印刷用ブランケットでは、枚
葉機において６，０００枚／時、輪転機において３０，
０００回転／時、程度の印刷速度での耐インキ性、イン
キ受理性、水の受理性及びインキ転移性の４つが満足さ
れれば網点再現性、ベタのつぶれ等の印刷品質は充分で
あった。
葉機において６，０００枚／時、輪転機において３０，
０００回転／時、程度の印刷速度での耐インキ性、イン
キ受理性、水の受理性及びインキ転移性の４つが満足さ
れれば網点再現性、ベタのつぶれ等の印刷品質は充分で
あった。
（発明が解決しようとする課題）
しかしながら、近年、印刷業界では、印刷の生産性向上
の要求から印刷機は年々より一層の自動化及び高速化が
図られており、このために、現在では、印刷スピードは
枚葉機において１３゜０００枚／時を越え、輪転機では
４８，０００回転／時を越えるまでになっている。
の要求から印刷機は年々より一層の自動化及び高速化が
図られており、このために、現在では、印刷スピードは
枚葉機において１３゜０００枚／時を越え、輪転機では
４８，０００回転／時を越えるまでになっている。
このような印刷の高スピード下では特に排紙性が問題に
なる。
なる。
即ち、従来、ブランケットの表面ゴム層に中高ニトリル
ゴムが使用されているのは、ある程度インキの膨潤性が
ある方がインキと水の受理性のバランスがとれていると
いう事実に基づいており、極高二トリルゴ１１はインキ
の膨潤性が全く認められず、インキを版より受理し難い
性質を持っているために使用されていない。中高ニトリ
ルゴムがインキの受理性が良いということは逆にインキ
を堆積し易い性質を持っていることになる。このために
、堆積したインキがゴム表面の粘度を上げ、排紙性を悪
化させる。そして、インキの堆積によるゴム表面の粘度
の上昇は、印刷スピードが高速になればなるほど、印刷
用紙が薄紙になればなるほどブランケット胴からの紙綴
れと悪くし、印刷品質の維持が困難になるばかりでなく
、遂には印刷用紙の破断を招き印刷不能になる。
ゴムが使用されているのは、ある程度インキの膨潤性が
ある方がインキと水の受理性のバランスがとれていると
いう事実に基づいており、極高二トリルゴ１１はインキ
の膨潤性が全く認められず、インキを版より受理し難い
性質を持っているために使用されていない。中高ニトリ
ルゴムがインキの受理性が良いということは逆にインキ
を堆積し易い性質を持っていることになる。このために
、堆積したインキがゴム表面の粘度を上げ、排紙性を悪
化させる。そして、インキの堆積によるゴム表面の粘度
の上昇は、印刷スピードが高速になればなるほど、印刷
用紙が薄紙になればなるほどブランケット胴からの紙綴
れと悪くし、印刷品質の維持が困難になるばかりでなく
、遂には印刷用紙の破断を招き印刷不能になる。
このような高速印刷の下では、従来のブランゲットが具
備していた前記４つの性質のみては充分でなく、さらに
、排紙性の性質を具備しなければならない。しかも、紙
質は資源節減のために薄紙化しており、印刷の高速化と
相俟って排紙性の問題を解決することが印刷の生産性の
要求に応える不可欠の条件となっている。
備していた前記４つの性質のみては充分でなく、さらに
、排紙性の性質を具備しなければならない。しかも、紙
質は資源節減のために薄紙化しており、印刷の高速化と
相俟って排紙性の問題を解決することが印刷の生産性の
要求に応える不可欠の条件となっている。
この発明は上記の点に鑑みてなされたもので、高速オフ
セット印刷機においても印刷品質を維持するとともに、
特に排紙性に優れた印刷用ブランケットを提供すること
を目的とする。
セット印刷機においても印刷品質を維持するとともに、
特に排紙性に優れた印刷用ブランケットを提供すること
を目的とする。
（課題を解決するための手段）
上記目的を達成するために、この発明は次のような構成
とした。
とした。
即ち、印刷面となる表面ゴム層と、少なくとも一層の補
強層を有する印刷用ブランケットにおいて、 表面ゴム層を耐油性ゴムで形成するとともに、前記耐油
性ゴムを海として島の状態で１０〜１００μｍの径の耐
油性微粉末を容積比５〜５０％の割合で存在させたもの
である。
強層を有する印刷用ブランケットにおいて、 表面ゴム層を耐油性ゴムで形成するとともに、前記耐油
性ゴムを海として島の状態で１０〜１００μｍの径の耐
油性微粉末を容積比５〜５０％の割合で存在させたもの
である。
前記耐油性微粉末は海を形成する耐油性ゴムよりも強い
耐油性を有することが望ましい。
耐油性を有することが望ましい。
第１図はこの発明に係る圧縮性ブランケットの一例を示
す断面図である。図中、１は織布からなる補強層、２は
ニトリルゴムによる接着ゴム層、３は発泡法により形成
した圧縮性層、４は表面ゴム層である。
す断面図である。図中、１は織布からなる補強層、２は
ニトリルゴムによる接着ゴム層、３は発泡法により形成
した圧縮性層、４は表面ゴム層である。
表面ゴム層４は耐油性ゴム、例えば中高ニトリルゴム５
の中に耐油性微粉末６を混入することによって形成され
ている。
の中に耐油性微粉末６を混入することによって形成され
ている。
耐油性微粉末６としては、海を形成する中高ニトリルゴ
ム５よりも強い耐油性を有する微粉末例えば、フッ素系
樹脂及び／またはエラストマー、ポリアマイド系樹脂及
び／またはエラストマー、極高ニトリルゴム、加硫ゴム
及びセラミック等の微粉末を使用することができる。混
入する割合は従来の表面ゴム層が持っている性質、即ち
、耐インキ性、インキ受理性、水の受理性及びインキ転
移性を損なわない範囲であり、中高ニトリルゴム５との
容積比にして５〜５０％の割きで混入する。５％以下で
は排紙性の向上に効果がなく、また、５０％以上では排
紙性は向上するものの、インキ受理性を弱めることにな
るからである。混入する耐油性微粉末６はゴムとの接着
性を高めるため表面変性を行うことが望ましい。
ム５よりも強い耐油性を有する微粉末例えば、フッ素系
樹脂及び／またはエラストマー、ポリアマイド系樹脂及
び／またはエラストマー、極高ニトリルゴム、加硫ゴム
及びセラミック等の微粉末を使用することができる。混
入する割合は従来の表面ゴム層が持っている性質、即ち
、耐インキ性、インキ受理性、水の受理性及びインキ転
移性を損なわない範囲であり、中高ニトリルゴム５との
容積比にして５〜５０％の割きで混入する。５％以下で
は排紙性の向上に効果がなく、また、５０％以上では排
紙性は向上するものの、インキ受理性を弱めることにな
るからである。混入する耐油性微粉末６はゴムとの接着
性を高めるため表面変性を行うことが望ましい。
また、耐油性微粉末６の径の大きさは、３〜１００μｍ
、好ましくは５〜２０μｍとし、少なくとも、表面にお
いては中高ニトリルゴム５を海として、前記耐油性微粉
末６が島の状態で存在させる。
、好ましくは５〜２０μｍとし、少なくとも、表面にお
いては中高ニトリルゴム５を海として、前記耐油性微粉
末６が島の状態で存在させる。
この発明により製造されるブランゲットは圧縮性ブラン
ケットまたは非圧縮性ブランケットのいずれでもよい。
ケットまたは非圧縮性ブランケットのいずれでもよい。
（実施例）
以下に、この発明に係るブランケットと従来のブランケ
ットとの排紙性（紙離れ性）を比較する。
ットとの排紙性（紙離れ性）を比較する。
実施例１
常法により中高ニトリルゴムの中に粒径７μ輸のテフロ
ンの微粉末を容積比にして１０％投入し、均一に分散す
るように良く混合撹拌を行った。これを織布上にナイフ
コーターを用いて塗布し、これを加熱した後、表面粗さ
をＲｚ ４〜５μ輸に研摩した。
ンの微粉末を容積比にして１０％投入し、均一に分散す
るように良く混合撹拌を行った。これを織布上にナイフ
コーターを用いて塗布し、これを加熱した後、表面粗さ
をＲｚ ４〜５μ輸に研摩した。
実施例２
常法により中高ニトリルゴムの中に粒径１０〜１５μｍ
のナイロン６６の微粉末を容積比にして１０％投入し、
均一に分散するように良く混合撹拌を行った。これを織
布上にナイフコーターを用いて塗布し、これを加熱した
後、表面粗さをＲｚ ４〜５μ納に研摩した。
のナイロン６６の微粉末を容積比にして１０％投入し、
均一に分散するように良く混合撹拌を行った。これを織
布上にナイフコーターを用いて塗布し、これを加熱した
後、表面粗さをＲｚ ４〜５μ納に研摩した。
実施例３
常法により中高ニトリルゴムの中に粒径５〜１５μ蒙の
極高ニトリルゴムの加硫ゴム微粉末を容積比にして１０
％投入し、均一に分散するように良く混合撹拌を行った
。これを織布上にナイフコーターを用いて塗布し、これ
を加熱した後、表面粗さをＲｚ ４〜５μｍに研摩した
。
極高ニトリルゴムの加硫ゴム微粉末を容積比にして１０
％投入し、均一に分散するように良く混合撹拌を行った
。これを織布上にナイフコーターを用いて塗布し、これ
を加熱した後、表面粗さをＲｚ ４〜５μｍに研摩した
。
実施例４
常法により中高ニトリルゴムの中に粒径１０〜２０μｍ
のセラミック微粉末を容積比にして１０％投入し、均一
に分散するように良く混合撹拌を行った。これを織布上
にナイフコーターを用いて塗布し、これを加熱した後、
表面粗さを Ｒｚ４〜５μｍに研摩した。
のセラミック微粉末を容積比にして１０％投入し、均一
に分散するように良く混合撹拌を行った。これを織布上
にナイフコーターを用いて塗布し、これを加熱した後、
表面粗さを Ｒｚ４〜５μｍに研摩した。
尚、セラミック微粉末はシランカップリング（Ｓｉｌａ
ｎｅ ｃｏｕｐｌｉｎｇ）剤で表面変性を行い接着性を
高めた。
ｎｅ ｃｏｕｐｌｉｎｇ）剤で表面変性を行い接着性を
高めた。
比較例
常法により中高ニトリルゴムをトルエンで溶解し、これ
を織布上にナイフコーターを用いて塗布し、加硫後、表
面粗さをＲｚ ４〜５μ−に研摩しな。
を織布上にナイフコーターを用いて塗布し、加硫後、表
面粗さをＲｚ ４〜５μ−に研摩しな。
上記ブランケットの排紙性の試験は次の条件に基づいて
行った。
行った。
印刷機は手前リスロン２２６枚葉機（小森印刷機械株式
会社製）を使用し、印刷スピードは１３．０００ 枚／
時とし、印刷紙は両面アート紙５７．５Ｋｇ、インキは
東洋マークＶ（東洋インキ製造株式会社製）を用い、Ｂ
（ブランケット胴）／Ｐ（版胴）＝０．２０ｗ＋ｍで印
刷し、１，０００枚印刷後のカール高さを判定した。
会社製）を使用し、印刷スピードは１３．０００ 枚／
時とし、印刷紙は両面アート紙５７．５Ｋｇ、インキは
東洋マークＶ（東洋インキ製造株式会社製）を用い、Ｂ
（ブランケット胴）／Ｐ（版胴）＝０．２０ｗ＋ｍで印
刷し、１，０００枚印刷後のカール高さを判定した。
（発明の効果）
上記より明らかなように、この発明によれは表面ゴム層
の印刷面に、ゴノ、を海として島の状態で耐油性微粉末
を存在させたのて、従来のブランケットが有する性質を
損なわず、しかも表面粗さの調整のみでは得られなかっ
た排紙性に優れ、高速印刷に好適な印刷用ブランケット
を得ることができる。
の印刷面に、ゴノ、を海として島の状態で耐油性微粉末
を存在させたのて、従来のブランケットが有する性質を
損なわず、しかも表面粗さの調整のみでは得られなかっ
た排紙性に優れ、高速印刷に好適な印刷用ブランケット
を得ることができる。
また、耐油性微粉末は表面ゴム層に混入するだけでよい
から製造が容易であるとともに、従来品と同様の工程で
製造することができる。
から製造が容易であるとともに、従来品と同様の工程で
製造することができる。
第１図はこの発明の実施例を示す圧縮性ブランケットの
断面図である。 １は補強層、２は接着ゴム層、３は圧縮性層、４は表面
ゴム層、６は耐油性微粉末
断面図である。 １は補強層、２は接着ゴム層、３は圧縮性層、４は表面
ゴム層、６は耐油性微粉末
Claims (2)
- （１）印刷面となる表面ゴム層と、少なくとも一層の補
強層を有する印刷用ブランケットにおいて、 表面ゴム層を耐油性ゴムで形成するとともに、前記耐油
性ゴムを海として島の状態で１０〜１００μｍの径の耐
油性微粉末を容積比５〜５０％の割合で存在させたこと
を特徴とする印刷用ブランケット。 - （２）前記耐油性ゴムが中高ニトリルゴムであり、耐油
性微粉末がフッ素系、ポリアマイド系、極高ニトリル系
の樹脂またはゴムであることを特徴とする請求項１記載
の印刷用ブランケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8044290A JPH03278992A (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 印刷用ブランケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8044290A JPH03278992A (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 印刷用ブランケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03278992A true JPH03278992A (ja) | 1991-12-10 |
Family
ID=13718377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8044290A Pending JPH03278992A (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 印刷用ブランケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03278992A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0956973A2 (de) * | 1998-05-15 | 1999-11-17 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Vollständig druckendes Gummituch |
| JP2008183808A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Meiji Rubber & Chem Co Ltd | 印刷用ブランケット |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5675896A (en) * | 1979-11-22 | 1981-06-23 | Joichi Saito | Blanket for offset printing |
| JPS58167197A (ja) * | 1982-03-30 | 1983-10-03 | Fujikura Rubber Ltd | 圧胴用ブランケツト |
| JPS59207291A (ja) * | 1983-05-10 | 1984-11-24 | Fujikura Rubber Ltd | 印刷用ブランケツト |
| JPH0248997A (ja) * | 1988-08-11 | 1990-02-19 | Fujikura Rubber Ltd | 印刷用ブランケット及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-03-28 JP JP8044290A patent/JPH03278992A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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