JP6202458B1 - グラビア印刷版並びにグラビア印刷版の製造方法およびグラビア印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】グラビア印刷において、グラビア印刷版両端のR部で揺動するドクター刃の摩耗や損傷を少なくするグラビア印刷版並びにグラビア印刷版の製造方法で、グラビア印刷物の品質向上、ドクター刃の耐久性を高め、グラビア印刷の生産性向上を図る。【解決手段】グラビア印刷版両端のR部で揺動するドクター刃の摩耗や損傷を少なくするために、ドクター刃が接触するグラビア印刷版両端のR部の表面状態を、版面の平滑な表面状態にしたグラビア印刷版及びグラビア印刷版の製造方法及びグラビア印刷方法。【選択図】図5

Description

グラビア印刷において、グラビア印刷版に設けられたセル(絵柄を形成する)にインキを塗布した後、不要なインキを除去するためのドクター刃において、グラビア印刷版両端のR部で揺動するドクター刃の摩耗や損傷を少なくし、グラビア印刷物の品質向上、ドクター刃の耐久性を高め、グラビア印刷の生産性向上を図ることができるグラビア印刷版並びにグラビア印刷版の製造方法及びグラビア印刷方法に関する。
デジタル印刷の出現以前には、平版印刷、凸版印刷、凹版印刷が印刷三方式と呼ばれていた。グラビア印刷は、凹版印刷の代表的な印刷方式であり多様な印刷素材に対応できる印刷として広く使用されている。
グラビア印刷の特徴は、使用するインキに用いる樹脂の種類を選択することにより、紙・アルミ・各種のフィルムなど多様な素材に印刷を施すことができる。また、フィルムなど透明な素材においては、印刷面から又は非印刷面から意匠を認識できるため、産業資材分野、包装資材分野などの印刷に多く用いられている。
どの分野においても、印刷物の品質要求は高くなっており機械面、インキ面、副資材面の検討は行われているが、これらについて多面的に検討されることは少ない。たとえば、グラビア印刷版とドクター刃に関する検討においても、意匠を形成するグラビア印刷シリンダーのセル形状や表面粗さ、ドクター刃が版面でどのように変化する(例えばセラッメキドクター刃の開発)などの検討であり、製品に関係がないと思われていたグラビア印刷版の版エッジの影響をなくす方法などは検討されていない。検討がなされたとしても、「版エッジをきれいに清掃しよう。」というような行為でしかなかった。従って、特許文献、非特許文献おいて、記載された文献を見出すことが出来なかった。
グラビア印刷版の製造工程を簡単に記載すると、1、アルミ又は鉄のシリンダーを所望の円周(版ピッチ)に旋盤で切削する。2、このときシリンダーの両端部(版面と側面の交点部分)を半径10mm程度の曲面で仕上げR部を形成するが、この時点で一般的にR部の表面凹凸は、版面部分より凹凸の激しいものである。3、さらにペーパー研磨が施されることもある。4、次いで、銅メッキが500ミクロン程度される。(グラビア印刷版の転用を容易にする為更に銀粒子を付着させた後更に銅メッキ層を70μ程度形成することもある。…バラード版)5、版面の銅メッキ面は砥石研磨2000番から3000番で仕上げられ、バフ研磨も行われることもある。これにより、版面は鏡面状態の平滑性が得られる。6、版端部のR部は(5、)の研磨の前にヤスリで銅メッキのブツなどを除去するが、ヤスリの目が細かすぎるとヤスリの目に銅が詰まる為、R部は平滑とは言えない状態で次の工程に送られる。7、次いで、砥石研磨された銅メッキ面にレーザー方式のダイレクト腐食又はダイヤ針による電子彫刻により、版深35ミクロンから5ミクロン程度のセルが形成される。8、次に、耐刷力を高めるためクロムメッキが6ミクロンから12ミクロン程度の厚みで形成され、版面はペーパー研磨が行われる。(この段階では、R部の研磨は行われない。従って、R部は銅メッキの状態より更に荒れた表面となり、また表面硬度も高いものとなる。)
このような、表面状態であるグラビア印刷版両端のR部にドクター刃が加圧され揺動することで刃先は激しい摩耗、カケ、損傷が生じ、ドクター刃の交換頻度が多くなるだけでなく、ドクター刃の摩耗、カケ、損傷による異物がインキ中に混入し筋汚れや、ドクター筋、筋汚れと呼ばれる印刷不良の原因となっている。また、カケや損傷によりインキ飛びの原因にもなっている。
グラビア印刷版を用いるグラビア印刷において、インキを掻き落とすために使用するドクター刃とグラビア印刷版の両端のR部(具体的には、グラビア印刷版の版面と呼ばれる2次曲面とグラビア印刷版の円状側面の間に存在するR部と呼ばれる3次曲面部分)が接触することで発生するドクター刃の摩耗や損傷を少なくし、グラビア印刷物の品質向上、生産性向上が図れるグラビア印刷版並びにグラビア印刷版の製造方法及びグラビア印刷方法を提供することを課題とする。
本発明のグラビア印刷版は、グラビア印刷に供するグラビア印刷版であって、前記グラビア印刷版は、版面と、前記版面のエッジから側面に伸びるR部の一部領域とに、銅メッキ層の表面が平滑な状態を有し、前記銅メッキ層上にクロムメッキ層を有することを特徴とする。
ドクター刃は、グラビア印刷版の版面に加圧することでグラビア印刷版に塗布されたインキを掻き落とすが、グラビア印刷版の両端部分においては、R部の表面が版面の表面の比べ平滑でないために、ドクター刃先は接触又揺動することで激しい摩耗、カケ、損傷が生じる。ここでドクター刃が接触するR部は、R部全面に接触するのではなく、版面よりグラビア印刷版の芯部方向に2mm以内の範囲であり、この範囲をグラビア印刷版の版面の平滑と同等の表面仕上げの状態にすればよい。このため、R部に施される銅メッキの一部領域を版面の平滑と同等の表面仕上げの状態にすればよい。また版面とR部の境界部のおいては、平坦な状態であることが望ましい。
また、本発明者が特許第6056112号で提案したグラビア印刷版の両端部分においてドクター刃の加圧を弱くする場合に有っては、ドクター刃が接触するR部は、版面よりグラビア印刷版の芯部方向に0,5mm以内の範囲であり、この範囲を銅メッキが施された後、グラビア印刷版の版面の平滑と同等の平滑な状態にすればよい。
図1に、グラビア印刷版を図示し、先に記述した芯部方向(1)を含めグラビア印刷版の版面(2)、版側面(3)、R部(4)、チャッキング穴(5)、ドクター刃(7)を示す。また、図2から図7は拡大断面図を示すが、図示するグラビア印刷版の断面を破線イ−イで示す部分である。
図2に、1例としてR部(7)半径が10mmの場合の拡大断面図を示す。(ちなみに、一般的にグラビア印刷版の両端部分におけるR部半径は5mmから12mm程度である。)
図2のグラビア印刷版のR部(4)が半径10mmの拡大断面図において、版面(2)からR部(4)に平行に1mm単位に細破線を示した。また、0,5mmと2mmの位置は太破線で示した。ドクター刃(7)は版面(2)に加圧されることにより湾曲するが、R部(4)においては、R部(4)に沿って湾曲し徐々に加圧は弱くなっていきR部(4)に接触しなくなり直線となる。
グラビア印刷において、ドクター刃(7)は図2に示すようにR部(4)との接触幅は版面(2)エッジから6mm以内での接触となる。また、特許第6056112号で提案したグラビア印刷版(1)の両端部分においてドクター刃(7)の加圧を弱くする場合に有っては、ドクター刃(7)がR部(4)と接触する接触幅は3mm以内となる。
従って、グラビア印刷を行いグラビア印刷版(6)両端のR部(4)でドクター刃の摩耗、損傷を防止するには、ドクター刃(7)がR部(4)と接触する部分の表面状態を、版面(2)と同等の平滑な表面状態と同様にすればよい。
グラビア印刷機において、印刷意匠を付与する印刷ユニットは主たる部位として、絵柄となるセルが形成されたグラビア印刷版にインキパンよりインキが版面に塗布され余分なインキを左右に揺動するドクター刃で掻き落とし、セルに残ったインキを被印刷物に転写するため、ニップ圧胴で被印刷物をグラビア印刷版に圧接することでグラビア印刷は行われる。
また、絵柄の形成に関与しないグラビア印刷版の両端部分は、版幅より広いドクター刃で版面に塗布されたインキが掻き取られ、版面の幅より狭いニップ圧胴が押し当てられるのであるが、グラビア印刷版の両端(グラビア印刷版の版面と版側面との交点部)は、先に記述した半径で切削加工されR部を形成している。
グラビア印刷版の寸法関係の1例を上げると、グラビア印刷版幅1100mm、R部半径10mm、版面幅1080mmであり、ドクター刃の幅1200mm、ニップ圧胴幅1040mmである。ドクター刃の揺動幅は10mm程度で、ドクター刃、ニップ圧胴がグラビア印刷版に接触しグラビア印刷が行われる。
グラビア印刷版両端のR部とドクター刃の関係についてグラビア印刷を行うことで、どのようになるかについて図3から図7で説明を加える。
図3は、グラビア印刷における、グラビア印刷版(6)端部の望ましい平滑なR部(4A)とドクター刃(7)の状態及びドクター刃(7)の揺動幅(8)を白抜両矢印で示した概念拡大図である。グラビア印刷においては、版面(2)及び望ましい平滑なR部(4A)の一部は、ドクター刃(7)と接している。図3から図7ではグラビア印刷版(6)とドクター刃(7)を離して図示(9)(黒両矢印で示す)している。
ドクター刃(7)が版面(2)で受ける負荷は、加圧のための刃先湾曲と、版面(2)に設けられるセルにより刃先に生じる微振動である。(セルを形成する土手は、印刷安定性を考慮し設計されているが、セルに接するドクター刃先は、セルのない版面に接するドクター刃先に比較し摩耗は激しい。) また、図には、版面(5)と垂直な版側面(6)を示す。
一方、R部の表面がグラビア印刷版(6)の版面(2)と同等の平滑に仕上げられた望ましい平滑なR部(4A)であれば、ドクター刃(7)が平滑なR部(4A)で受ける負荷は、ドクター刃(7)の版面(2)への加圧のための刃先湾曲とドクター搖動により平滑なR部(4A)に沿っての湾曲の開放と、解放された状態から湾曲の繰り返しである。
ドクター刃(7)は、バネ鋼材(一般的にスェーデン鋼が使用される。)が選定されており、まさに〔湾曲−解放〕の繰り返し耐久性に優れた材質が選定されている一つの理由と考えられる。
しかし、実際のグラビア印刷版においては、絵柄を再現するための版面は平滑な状態はグラビア印刷版版として不可欠であるが、R部の表面状態については重要視されず、ドクター刃に負担がない平滑な状態に管理されていなかった。
本発明者らが印刷欠点である「ヒゲ」防止のため開発したセラミックドクター刃は、最近では一般的なドクター刃として使用しているが、生産性向上のためにセラミック塗布からセラメッキに変更されたことにより、ドクター刃は脆く柔軟になっており、R部でカケや損傷を受けやすくなっている。当初のセラミック単体から金属化合物であるセラメッキに変わったためにクロムメッキ層との滑り性が悪くなっていることも原因となっているかもしれない。
従って、平滑なR部(4A)を有するグラビア印刷版(6)を使用すれば、ドクター刃(7)が平滑なR部(4A)で受ける負荷は、版面(2)上のセル部分で受ける負荷に比べ少ないものである。
図4は、従来のグラビア印刷に使用されている、グラビア印刷版(6)端部の荒れたR部(4B)とドクター刃(7)の拡大図である。ドクター刃(7)は、表面が平滑でない荒れたR部(4B)に加圧接触し揺動するために、摩耗、カケ、損傷を生じ、その摩耗、カケ、損傷が生じた部分(10)を斜線で示している。
このようにR部(4)で発生する欠点を配慮せずにグラビア印刷版(6)が使用されてきた理由は、1、数十年前はグラビア印刷の印刷速度は低速でありR部でのドクター刃の損傷が少なく、印刷品質も最近のように高いレベルを求められず、また検査機器が印刷機に常備されておらず、あるレベル以下の欠点は許容範囲であったのではないか、と本願発明者は考える。2、また、グラビア印刷は、インキの取り扱い、グラビア印刷版の取り扱い、多種多様な印刷品質の監視など、を行わなければならず、グラビア印刷の基本に立ち戻っての思考がなされてこなかったのではないか、と本願発明者は考える。
図5は、本発明のグラビア印刷版(6)端部のR部(4A・4B)とドクター刃(7)の拡大図である。ドクター刃(7)は、表面が平滑に仕上げられた平滑なR部(4A)に加圧接触し揺動するために、摩耗、カケ、損傷の発生はない。
図6は、本発明のグラビア印刷版(6)端部のR部(4A・4B)とドクター刃(7)の拡大図であり、先に記載した特許第6056112号の方法によりグラビア印刷版(6)端部のR部(4A・4B)に於けるドクター刃(7)の圧力を弱くしたものであり、グラビア印刷版(6)端部のR部(4A・4B)とドクター刃(7)の接触部分は少なくなり平滑なR部(4A)の幅は図5と比べ狭くなっている。
R部(4A・4B)に於けるドクター刃(7)の圧力を弱くする方法としては、特許第6056112号に記載の厚刃の当て板をR部付近のカットが簡単な方法であるが、この場合R部は3mm以下の幅で版面端部よりR部方向に版面と同様の研磨が行われば良い。尚、厚刃の当て板をR部付近のカットの幅を適切に選択すれば、ドクター刃は版面端部に低加圧で接触することとなり1mm程度の平滑なR部(4A)の幅があればドクター刃は安定なものとなる。R部にドクター刃の加圧力を弱めて接触している状態(11)を示す。
図7に、グラビア印刷版(6)端部のR部(4B)が極端に荒れていなければ版エッジの0、3mm程度が平滑であれば、ドクターの加圧を図6に示した状態より更に弱くすることで、R部(4B)で摩耗、損傷しない状態を図示した。この場合の一例としては、厚刃の当て板からドクター刃を5mmから7mm出し刃先を版面に当てて加圧するのが一般的であるが、ドクター刃をR部(4B)に接触する範囲を含め且つニップ圧胴を汚さない範囲で20mmから35mm出るように厚刃の当て板を加工すれば、ドクター刃先は若干のR部との接触はあるがドクター刃先への損傷は与えない。(詳細は特許第6056112号に記載)R部にドクター刃の加圧力を弱め接触する状態(11)を、R部を細線に訂正しドクター刃に接触する位置まで移動して示す。
本発明のグラビア印刷版の製造方法は、グラビア印刷に供するグラビア印刷版であって、該グラビア印刷版は、版面となる銅メッキ面を砥石研磨により平滑に仕上げるのと同じく、前記版面のエッジからその側面に伸びるR部の一部領域の銅メッキ面を平滑な状態に仕上げ、然る後クロムメッキを施すことを特徴とする。
ドクター刃が前記版面と版側面の間に設けられるR部にドクター刃が接する前記版面エッジから前記R部の一部領域を含む前記R部を、グラビア印刷版の版面の表面平滑の状態と同等に仕上げる製造方法としては、グラビアシリンダー〔以後、グラビア印刷に供されるものをグラビア印刷版、グラビア印刷版に仕上げられるまでをグラビアシリンダーと呼ぶ〕に銅メッキが施された後(1)銅の塑性加工特性を利用しR部表面に塑性加工を施す方法、(2)ダイアモンド刃などのバイトを使いR部表面を切削する方法、(3)版面を研磨するのと同様に砥石研磨する方法、(4)ヤスリを使用して研磨する方法、(5)ペーパーで研磨する方法、(6)研磨剤を用いバフや布などで研磨をする方法、などがある。また、これらの方法を併用してドクター刃が接する前記版面エッジから前記R部の一部領域を含む前記R部を、グラビア印刷版の版面の表面平滑の状態と同等に仕上げてもよい。
これらの方法は、既存版に銅メッキを行った状態、既存板のバラード層以下の下地銅メッキの状態、既存の作業方法見直しの検討などを行い、ドクター刃が接する前記版面エッジから前記R部の一部領域を含む前記R部を、グラビアシリンダーの版面の表面平滑の状態と同等に仕上げる方法を決めればよい。
R部の一部領域を含む前記R部の表面を平滑状態と同等に仕上げる先に記した(1)銅のR部表面に塑性加工を施す方法、(2)ダイアモンド刃などを使いR部表面を切削する方法、(3)R部表面を砥石研磨する方法について詳細を次に示す。これらの方法のいずれかと先に記した(4)、(5)、(6)方法を併用してドクター刃が接する前記版面エッジから前記R部の一部領域を含む前記R部を、グラビア印刷版の版面の表面平滑の状態と同等に仕上げればよい。
本発明のグラビア印刷版の製造方法の一つは、表面に銅メッキが施され、グラビア印刷版に仕上げるまでのグラビアシリンダーを回転させながら、該グラビアシリンダーの両端からそれらの側面に至るR部に沿って、鉄、ステンレス、クロム等の金属製治具、又はセラミック製治具を移動させて塑性加工を施すことにより、前記R部の一部に銅メッキが施され研磨された版面の平滑状態と同等の状態に仕上げ、次いで前記版面の銅メッキ層にクロムメッキ層を形成することを特徴とする。
本方法は、グラビア印刷版両端のドクター刃と接するR部の表面を、版面の平滑な状態と同等にする方法の一つとして、銅の塑性加工特性を活用する方法である。
グラビアシリンダーに銅メッキが施されヤスリ等を用いてR部のメッキブツを削除した後、グラビアシリンダーの銅メッキ表面を研磨する砥石研磨機を用い版面の砥石研磨を行う前又は後にグラビアシリンダーを10回転/分から400回転/分の範囲で回転させたグラビアシリンダーのR部に、5mmから40mm程度の円柱状の鉄(硬質材)、ステンレス、クロム等の金属からなる治具、又はセラミックからなる治具を前記グラビアシリンダーの版面エッジからR部に沿って版側面の方向に線接点で圧接し銅メッキ層の表面を塑性加工することにより、グラビアシリンダーに銅メッキされたR部を平滑に仕上げ、R部を版面と同等の平滑な状態に仕上げ、次いで前記版面の銅メッキ層に6ミクロンから12ミクロンのクロムメッキ層を形成しグラビア印刷版とする製造方法である。
この銅の塑性加工特性を生かす方法は、金属からなる治具、又はセラミックからなる治具を押し当てるものであり、容易に手作業で行うことができる。またNC旋盤を使用する場合は、バイトを取り付ける部位に金属からなる治具、又はセラミックからなる治具を取り付け、押し圧を加えながら版面エッジからR部に移動させればR部を版面と同等の平滑な状態に仕上げたグラビアシリンダーを製造することができる。使用する旋盤に制御機能が足りない場合は、人手で補助する半自動での製造となる。また、グラビアシリンダー用砥石研磨機に本機能を付加するのもよい。
本発明のグラビア印刷版の製造方法の一つは、表面に銅メッキが施され、グラビア印刷版に仕上げるまでのグラビアシリンダーを回転させながら、該グラビアシリンダーの両端からそれらの側面に至るR部に沿ってダイアモンドバイト又は超硬バイトを移動させて切削加工を施すことにより、前記R部の一部に銅メッキが施され研磨された版面の平滑状態と同等の状態に仕上げ、次いで前記版面の銅メッキ層にクロムメッキ層を形成することを特徴とする。
本方法は、グラビア印刷版両端のドクター刃と接するR部の表面を、版面の平滑な状態と同等にする方法の一つとして、ダイアモンドまたは超硬合金属等を用いた切削バイトを使用しR部の銅メッキ表面を切削する方法である。
銅は高い塑性特性を有する金属であり、鋭利な刃先を有する刃物で切削しないと切削ムラが発生し、金属工作に使用される一般的なバイトでは平滑な表面状態を安定して形成することが困難な場合がある。その場合はダイアモンドを用いた刃先角が30度から60度の角度を有する切削具を使用すればよい。
グラビア印刷シリンダーをNC旋盤などに取り付け10回転/分から500回転/分の範囲で回転させたグラビアシリンダー両端のR部を、バイト刃先の先端が鋭利に仕上がったバイトを用い前記グラビアシリンダーの版面エッジからR部に沿って版側面の方向に線接点で接触させ銅メッキの表面を切削することにより、グラビアシリンダーに銅メッキされたR部を平滑に仕上げ、次いで前記版面の銅メッキ層に6ミクロンから12ミクロンのクロムメッキ層を形成する製造方法である。
銅は塑性特性の高い金属であり、グラビアシリンダーにメッキする銅メッキはメッキ液などで銅メッキ硬度が調整できるが超硬合金属バイトで切削が困難な場合は、より刃先の先端が鋭利なダイアモンド刃を用いればよい。
手作業で行う場合は、銅メッキが施されたグラビアシリンダー両端のR部を、2本の回転する鉄、ステンレス、クロム等の金属からなる治具、又はセラミックからなる治具の間にダイアモンド刃を用いた切削具が前記グラビアシリンダーのR部に当接離反する方向に調整でき更にR部の円弧に沿って移動するようにガイドを有する構造のグラビアシリンダーR部切削装置を用いることでR部を版面と同等の平滑な状態に仕上げたグラビアシリンダーを製造することができるが、版側面の状態によっては手作業での版面エッジからR部に移動させればR部を版面と同等の平滑な状態に仕上げたグラビアシリンダーを製造することができる。ただ、R部の状態、版側面の状態によっては治具が振動を受けるため出来ない場合もある。
本発明のグラビア印刷版の製造方法の一つは、表面に銅メッキが施され、グラビア印刷版に仕上げるまでのグラビアシリンダーを回転させながら、該グラビアシリンダーの両端からそれらの側面に至るR部に沿って砥石を移動させて砥石研磨を施すことにより、前記R部の一部に銅メッキが施され研磨された版面の平滑状態と同等の状態に仕上げ、次いで前記版面の銅メッキ層にクロムメッキ層を形成することを特徴とする。
本方法は、グラビア印刷版両端のR部における表面平滑の状態を作り上げる方法の一つとして、グラビアシリンダーの版面を平滑にする砥石研磨と同様の方法である。
グラビア印刷版の製造方法は、グラビアシリンダーにセルを設ける前段工程である銅メッキが設けられたグラビアシリンダーの版面を砥石研磨する前又は後に前記グラビアシリンダーを20回転/分から400回転/分の範囲で回転させ、前記銅メッキが施されたグラビアシリンダー両端のR部を、1000番から4000番の砥石を用い前記グラビアシリンダーの版面エッジからR部に沿って版側面の方向に移動させグラビアシリンダーのR部に銅メッキされた凹凸状態を版面の平滑と同等に仕上げ、次いで銅メッキ層の上に6μから12μのクロムメッキ層を形成する。
グラビア印刷版の版面を砥石研磨するのは、ドーナツ状の砥石が回転し版面に一線状で接触し水を塗布しながら版面を研磨するものである。しかしR部は曲線状で、これに接触し研磨をする必要がある。また、砥石の目に銅の研磨カスが詰まらないように銅メッキの研磨と共に砥石カスが脱落しやすい柔らかい砥石を使用する。
グラビアシリンダーの版面を砥石研磨するのは、一線状に砥石が接触し研磨するものであるが、R部の研磨は曲線状に接触し研磨をする必要がある。また、砥石の目に銅の研磨カスが詰まらないように砥石の摩耗と共に除去されるように柔らかい砥石を使用するため砥石に凹凸が発生し易く砥石の交換を考慮すると装置としての研磨ではなく手作業での研磨が利便性に優れる。
また、版面は下地である鉄またはアルミ二ウムの段階から平滑に仕上げられており、版面を砥石研磨するのに、2000番から3000番の砥石を使用するが、荒れたR部の研磨においては600番から3000番の砥石を段階的に使用するとよい。
鉄またはアルミ二ウムの段階で、R部を平滑に仕上げることが出来れば、砥石研磨の方法だけでなく先に記した塑性加工による方法、切削による方法においても、ドクター刃が接する前記版面のエッジからその側面に伸びるR部の一部領域を、前記版面の表面における平滑状態と同等に仕上げることが容易になる。更に先に記したペーパーによる方法や研磨剤による方法だけでもR部を平滑な状態にすることが可能となる。
グラビア印刷版の両端部分のR部を版面の平滑性と同等にする方法について、3通り方法を詳細に示したが、本発明者が特許第6056112号で提案した方法と併用すれば、グラビア印刷版の両端部分のR部を版面の平滑状態と同等にする範囲は大幅に少なくすることができ、作業効率面、品質面において有利な方法となる。
バラード層をもうけるグラビア印刷版においては、バラード層を設ける前の銅メッキの段階でR部を平滑にしておけば、セルを設ける前のR部を平滑にする負荷は少なくなる。
表1に、これら3通りの方法及び一般的なペーパー、研磨剤、ヤスリを使用する方法について特徴をまとめる。
Figure 0006202458
本発明のグラビア印刷方法は、版面と、前記版面のエッジから側面に伸びるR部の一部領域とに、表面の平滑状態が同じ銅メッキ層を有し、前記銅メッキ層上にクロムメッキ層を有するグラビア印刷版、もしくは、ドクター刃が接する前記版面のエッジからその側面に伸びるR部の一部領域の銅メッキ層を、前記版面の表面における平滑状態と同等に仕上げる製造方法により製造されたグラビア印刷版、又はグラビアシリンダーの両端からそれらの側面に至るR部に沿って、鉄、ステンレス、クロム等の金属製治具、又はセラミック製治具を移動させてR部の一部領域の銅メッキ層に塑性加工を施す製造方法により製造されたグラビア印刷版、又はダイアモンドバイトまたは超硬合金バイトを移動させてR部の一部領域の銅メッキ層に切削加工を施す製造方法により製造されたグラビア印刷版、又は砥石を移動させてR部の一部領域の銅メッキ層に砥石研磨を施す製造方法により製造されたグラビア印刷版で、R部の一部が版面の平滑状態と同等に仕上げられているグラビア印刷版でもって印刷することを特徴とする。
本発明のグラビア版を用いたグラビア印刷においては、種々の改善が図られたグラビア印刷方法とすることができる。
ドクター刃がグラビア印刷版の両端のR部で摩耗損傷がなくなることの利点として、(1)ドクター刃が激しい摩耗、カケ、損傷を受けることで、これにより発生したドクター粉やドクター片がインキへの混入を防止できる。(2)インキ中の異物であるドクター粉、ドクター片がなくなることで印刷不良であるドクター筋、筋汚れの発生を防止できる。また、インキ飛びも発生しない。(3)ドクター刃の監視作業を版面上のドクター刃に集中することができ、ドクター刃の使用寿命を的確に判断できる。(4)グラビア印刷版の両端のR部で摩耗損傷によるドクター刃交換作業が少なくなりドクター刃の使用枚数が削減できる。(5)グラビア印刷版のR部の摩耗が少なくなり、R部損傷による版寿命を早めることはない。(6)印刷不良であるドクター筋、筋汚れなどが巻き込まれた印刷物を後工程に送られないため、不良部除去や検査がなくなると共に、諸々の事務処理が軽減される。(7)印刷不良削除がなくなり製品の繋ぎヵ所が少なくなることでユーザーの評価が上がる。等々製品品質、作業効率、製品評価など全てにおいて改善良化を図ることができる。
本発明のグラビア印刷版を使用しグラビア印刷を行う上での注意点を記載する。グラビア印刷を行っていると、ドクター刃は版面に設けられた絵柄部において摩耗し、特にベタ柄(特色版や白抑え版)において摩耗を激しくなる。ドクターの刃先は摩耗し1mm程度の差ができる。この差を補うためドクターの加圧を強くするが、絵柄のある版面においては、印刷を始めた時点の絵柄部へのドクター刃の加圧状態を変えないために対処する方法である。しかし絵柄のない版面及びR部に対しては、ドクター刃の摩耗がないためにドクターの加圧は強くなっている。絵柄のない版面においては、ドクター刃先の湾曲が強くなるが、本発明のグラビア印刷版においては平滑なR部とドクターの接触する幅が広くなっていく。従って、版面エッジからR部に設ける平滑なR部は少し余裕を持たせた幅にするのがよい。
グラビア印刷版の両端部分のR部を版面の平滑性と同等にすることで、ドクター刃は該部分での摩耗、カケ、損傷を防止できるため、ドクター刃の使用寿命を延ばし、また、摩耗、カケ、損傷によるインキ中へのドクター刃に起因する異物の混入を無くし印刷品質(筋汚れ、ドクター筋、ドクター刃のカケによるR部よりのインキ飛びなど)を向上することができる。
グラビア印刷版及びドクター刃の図 グラビア印刷版のR部が半径10mmの拡大断面図 グラビア印刷版端部の平滑なR部とドクター刃の概念拡大図 グラビア印刷版端部の荒れたR部とドクター刃の概念拡大図 本発明のグラビア印刷版端部のR部とドクター刃の概念拡大図 本発明のグラビア印刷版端部のR部とドクター刃の別な概念拡大図 R部にドクター刃の加圧力を弱め接触する状態の概念拡大図 実施例2のR部周辺の図
銅の塑性加工特性を利用し、版面エッジから4mmまでのR部を版面と同等の平滑な状態まで手作業で仕上げ、更に布に研磨剤のピカールを塗布し研磨を行った後、8ミクロンのクロムメッキを行った後版面のバリ取りと同様にR部も800番のペーパーを使い手作業でバリ取りを行いグラビア印刷版とした。こうして、墨、藍、紅、黄、セピア、白のグラビア印刷版を作製した。ここで使用したグラビア印刷版の版円周は650mmであった。
次いで、上記作成の6版を使用しグラビア印刷を行い、R部に接するドクター刃の状態を観察した。インキは全てメーカーから納入されたろ過がされている新しいインキを使用した。
50、000mの印刷を行った時点で、ストライプ柄のセピア版とベタ柄の白版においては、絵柄部の刃先摩耗が見られた。(段付きドクター刃を使用したので、段付き部分の幅変化で判断した。)墨、藍、紅、黄はカラー絵柄の版でベタ部がなく刃先摩耗は、ほとんど見られなかった。グラビア印刷版のR部に接触しているドクター刃の部分は、絵柄のない版面に接触しているドクター刃の部分と異ならず、ドクター刃の揺動幅の部分についても確認できなかった。
100、000mの印刷を行った時点で、ストライプ柄のセピア版とベタ柄の白版においては、明らかに絵柄部と非絵柄部においてドクター刃の摩耗に差(1mm近い差)があったため、この2版のドクターについては、ドクター刃の交換を行った。この時点のおいても、墨、藍、紅、黄はカラー絵柄の版ではドクター刃先摩耗は、ほとんど見られなかった。この時点で、6色のグラビア印刷版のR部に接触しているドクター刃の部分は、絵柄のない版面に接触しているドクター刃の部分と異ならず、ドクター刃の揺動幅の部分についても確認できなかった。
更に50,000mmの印刷を行い、150,000mmで刷了となったが、墨、藍、紅、黄はカラー絵柄の版に使用したドクター刃は、他の印刷に使用できる状態であった。
いずれのドクター刃もグラビア印刷版のR部に接触しているドクター刃の部分は、絵柄のない版面に接触しているドクター刃の部分と異ならず、ドクター刃の揺動幅の部分についても確認できなかった。
また、150,000mの印刷において、ドクター筋、筋汚れ、インキ飛び、の印刷欠点発生は一度も発生しなかった。
銅の塑性加工特性を利用し、版面エッジから1mmまでのR部を版面と同等の平滑な状態まで手作業で仕上げ、更に布に研磨剤のピカールを塗布し研磨を行った後、8ミクロンのクロムメッキを行った後版面のバリ取りと同様にR部も800番のペーパーを使い手作業でバリ取りを行いグラビア印刷版とした。こうして、墨、藍、紅、黄、セピア、白のグラビア印刷版を作製した。ここで使用したグラビア印刷版の版円周は650mmであった。
次いで、上記作成の6版を使用しグラビア印刷を行い、R部に接するドクター刃の状態を観察した。ここで、ドクター刃は、特許第6056112号で提案した方法と併用しグラビア印刷版のR部への加圧力を弱くするよう厚刃の当て板を部分カットしたものを使用した。
図8にR部周辺の図を示す。グラビア印刷版(6)は版幅1100mmで、版面(2)幅は1080mm、R部(4)は10mm半径、版側面(3)を使用、ニップ圧胴(12)の幅は1040mm、ドクター刃(7)、厚刃当て板(13)、ドクターホルダー(14)は全て1200mm幅の物を使用した。版面(2)部における厚刃当て板(13)からドクター刃(7)の出代は5mm、R部(4)における厚刃当て板(13)からドクター刃(7)の出代は23mmとした。ドクターホルダー(14)から厚刃当て板(13)の出代は厚刃当て板のカット部(15)で2mmとした。ドクター刃の揺動幅(8)は10mmとし白抜き両矢印で示した。厚刃当て板のカット部(15)を細破線で示した。厚刃当て板のカット部の寸法は、18mm×(75mm・65mm)の片台形であった。
次いで、上記作成の6版を使用しグラビア印刷を行い、R部に接するドクター刃の状態を観察した。インキは全てメーカーから納入された新しいインキを使用した。
50、000mの印刷を行った時点で、ストライプ柄のセピア版とベタ柄の白版においては、絵柄部の刃先摩耗が見られた。(段付きドクター刃を使用したので、段付き部分の幅変化で判断した。)墨、藍、紅、黄はカラー絵柄の版でベタ部がなく刃先摩耗は、ほとんど見られなかった。グラビア印刷版のR部に接触しているドクター刃の部分は、絵柄のない版面に接触しているドクター刃の部分と異ならず、ドクター刃の揺動幅の部分についても確認できなかった。
100、000mの印刷を行った時点で、ストライプ柄のセピア版とベタ柄の白版においては、明らかに絵柄部と非絵柄部においてドクター刃の摩耗に差(1mm近い差)があったため、この2版のドクターについては、ドクター刃の交換を行った。この時点のおいても、墨、藍、紅、黄はカラー絵柄の版ではドクター刃先摩耗は、ほとんど見られなかった。この時点で、6色のグラビア印刷版のR部に接触しているドクター刃の部分は、絵柄のない版面に接触しているドクター刃の部分と異ならず、ドクター刃の揺動幅の部分についても確認できなかった。
更に50,000mmの印刷を行い、150,000mmで刷了となったが、墨、藍、紅、黄はカラー絵柄の版に使用したドクター刃は、他の印刷に使用できる状態であった。
いずれのドクター刃もグラビア印刷版のR部に接触しているドクター刃の部分は、絵柄のない版面に接触しているドクター刃の部分と異ならず、ドクター刃の揺動幅の部分についても確認できなかった。
実施例2においても、実施例1と全く同様の結果となった。
また、150,000mの印刷において、ドクター筋、筋汚れ、インキ飛び、の印刷欠点発生は一度も発生しなかった。
1 シリンダーの芯部方向
2 版面
3 版側面
4 R部
4A 平滑なR部
4B 荒れたR部
5 チャッキング穴
6 グラビア印刷版
7 ドクター刃
8 ドクター刃の揺動幅
9 グラビア印刷版とドクター刃を離して図示(黒両矢印)
10 (ドクター刃に)摩耗、カケ、損傷が生じた部分
11 R部にドクター刃の加圧力を弱めて接触している状態
12 ニップ圧胴
13 厚刃当て板
14 ドクターホルダー
15 厚刃当て板の削除部分(細破線で示す部分)

Claims (6)

  1. グラビア印刷に供するグラビア印刷版であって、前記グラビア印刷版は、版面と、前記版面のエッジから側面に伸びるR部の一部領域とに、銅メッキ層の表面が平滑な状態を有し、前記銅メッキ層上にクロムメッキ層を有することを特徴とするグラビア印刷版。
  2. グラビア印刷に供するグラビア印刷版であって、該グラビア印刷版は、版面となる銅メッキ面を砥石研磨により平滑に仕上げるのと同じく、前記版面のエッジからその側面に伸びるR部の一部領域の銅メッキ面を平滑な状態に仕上げ、然る後クロムメッキを施すことを特徴とするグラビア印刷版の製造方法。
  3. 表面に銅メッキが施され、グラビア印刷版に仕上げるまでのグラビアシリンダーを回転させながら、該グラビアシリンダーの両端からそれらの側面に至るR部の銅メッキが施された一部領域に沿って、鉄、ステンレス、クロム等の金属製治具、又はセラミック製治具を移動させ銅メッキ表面を平滑に仕上げ、然る後クロムメッキを施されることを特徴とする請求項2のグラビア印刷版の製造方法。
  4. 表面に銅メッキが施され、グラビア印刷版に仕上げるまでのグラビアシリンダーを回転させながら、該グラビアシリンダーの両端からそれらの側面に至るR部の銅メッキが施された一部領域に沿って、ダイアモンドバイト又は超硬バイトを移動させ銅メッキ表面を平滑に仕上げ、然る後クロムメッキを施されることを特徴とする請求項2のグラビア印刷版の製造方法。
  5. 表面に銅メッキが施され、グラビア印刷版に仕上げるまでのグラビアシリンダーを回転させながら、該グラビアシリンダーの両端からそれらの側面に至るR部の銅メッキが施された一部領域に沿って砥石を移動させ銅メッキ表面を平滑に仕上げ、然る後クロムメッキを施されることを特徴とする請求項2のグラビア印刷版の製造方法。
  6. 請求項1に記載のグラビア印刷版、もしくは、請求項3又は請求項4又は請求項5で製造されたグラビア印刷版でもって印刷することを特徴とするグラビア印刷方法。
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