JP3795009B2 - グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法 - Google Patents

グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3795009B2
JP3795009B2 JP2002347582A JP2002347582A JP3795009B2 JP 3795009 B2 JP3795009 B2 JP 3795009B2 JP 2002347582 A JP2002347582 A JP 2002347582A JP 2002347582 A JP2002347582 A JP 2002347582A JP 3795009 B2 JP3795009 B2 JP 3795009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grindstone
polishing
roll
center axis
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002347582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004181536A (ja
Inventor
信一 藤原
実 本田
淳 山本
Original Assignee
日本特殊研砥株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本特殊研砥株式会社 filed Critical 日本特殊研砥株式会社
Priority to JP2002347582A priority Critical patent/JP3795009B2/ja
Priority to PCT/JP2003/015052 priority patent/WO2004050306A1/ja
Publication of JP2004181536A publication Critical patent/JP2004181536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3795009B2 publication Critical patent/JP3795009B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D13/00Wheels having flexibly-acting working parts, e.g. buffing wheels; Mountings therefor
    • B24D13/14Wheels having flexibly-acting working parts, e.g. buffing wheels; Mountings therefor acting by the front face
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B29/00Machines or devices for polishing surfaces on work by means of tools made of soft or flexible material with or without the application of solid or liquid polishing agents
    • B24B29/02Machines or devices for polishing surfaces on work by means of tools made of soft or flexible material with or without the application of solid or liquid polishing agents designed for particular workpieces
    • B24B29/04Machines or devices for polishing surfaces on work by means of tools made of soft or flexible material with or without the application of solid or liquid polishing agents designed for particular workpieces for rotationally symmetrical workpieces, e.g. ball-, cylinder- or cone-shaped workpieces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/003Preparing for use and conserving printing surfaces of intaglio formes, e.g. application of a wear-resistant coating, such as chrome, on the already-engraved plate or cylinder; Preparing for reuse, e.g. removing of the Ballard shell; Correction of the engraving

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グラビア製版銅メッキロールの製版工程において、銅メッキ製版ロールの研磨に使用する砥石と、それを用いた研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、グラビア製版工程における製版ロールの研磨では、円筒状の製版ロールの両端を回転軸に固定して回転させ、その表面に外径約200mm、穴径約50mm、厚み50〜100mmの円盤状(使用面が真円である円柱状)の研磨砥石を回転させた状態で砥石中心付近を押し当て、研磨面に研削液をかけながら往復運動させることにより研磨を行う方法が用いられてきているが、このような加工方式では、ロール状の被研磨材と円盤状の砥石が線に近い状態で接触することになる。
【0003】
製版ロールの研磨工程で使用する砥石については、初期に粗い粒度の砥石を用いることにより、製版ロールの寸法や形状を整える研磨をレジノイド砥石もしくはPVA系多孔質弾性砥石にて行う。そして、工程が進むに従い、砥石の粒度を細かくして研磨を行い、最終的にはバフもしくは微細な粒度のPVA系多孔質弾性砥石による研磨で鏡面に仕上げるものが一般的である。
【0004】
ところで、上記の加工方式において、砥石使用面の全幅を製版ロールに押し当てて往復運動を行うと、砥石外周部によって製版ロールにらせん状の研磨条痕(送りマーク)が往復とも入り、研磨が進むに従い等間隔でらせん状の模様が現れる。このため、砥石をやや傾斜させ砥石の使用面の一部(半径部分)だけが製版ロールに接触する状態で往復運動をさせる加工方式も一般的に用いられている。これは、往復運動させた時に外周部が先頭になる方向と、内周部が先頭になる方向を生じさせて、外周部が先頭のときに、外周部によりできた条痕を内周部で消しながら研磨させ、らせん状の送りマークがつきにくくするためである。
【0005】
しかし、こうした研磨方法でも、らせん状の送りマークが完全に消えることはなく、最終工程でのバフ工程で送りマークが取れずに残ってしまうと印刷物にスジが入るという問題があるため、バフ工程の時間がかかっているのが現状である。そこで、この問題点を解決するための研磨砥石および研磨方法がいくつか提案されてきている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−24935号公報
【0007】
この特許文献1に開示されている研磨砥石は、使用面が4角乃至20角の多角形状になっているものであるが、このような多角形状の使用面を有した砥石の場合、使用面上にて砥石の回転中心軸を通って回転軸と直交する直線を引いた際、外周部との2つの交点間の距離(砥石部の長さ)が常に一定の長さでないため、すなわち砥石と製版ロールの接触長さが変化するため、一定圧の全荷重がかかった状態で研磨を行っても、使用面における単位長さ当たりの荷重が変動することになるため、らせん状の送りマークは解消できるものの、荷重変動による研磨ムラや振動が生じやすい。
【0008】
このように、外周形状が真円や多角形の砥石を用いた加工方式では、研磨時にスジ状のらせん模様(送りマーク)が入ったり、研磨ムラや振動が生じたりしてクロムメッキ前に適切な仕上げ面が得られないという問題点があり、後工程のバフ研磨によりこの模様を除去するために多大な時間がかかったり、バフ工程が省略されたラインで、後工程であるクロムメッキの後にスジ状の模様が浮き上がって現れることがある等の問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このため、本発明の課題は、送りマークを軽減し、かつ、研磨ムラや振動をなくすことを可能とした形状を有したグラビア製版ロール研磨用砥石、並びにこの砥石を用いたグラビア製版ロールの研磨方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討を行った結果、砥石の形状を、使用面と製版ロールとの接触長さが常に一定となる非円形の形状とした場合に、らせん状の送りマークや研磨ムラや振動の発生を有効に防ぐことができ、クロムメッキ前に最適な仕上げ面が得られることを見い出して本発明を達成した。すなわち、従来の真円形の砥石を回転させると、砥石の外周部でらせん状の送りマークが入るが、本発明の砥石を回転させた際には、その外周部が通る軌跡は、砥石の回転中心軸からの最長幅(最大半径)の位置と最短幅(最小半径)の位置の間で常に軌跡が変化するために、砥石が製版ロール上を回転する際、研磨の先端部分となる砥石外周部の軌跡が変化することにより、送りマークを拡散させる効果が得られ、本発明の砥石を用いて研磨を行った後のグラビア製版ロールは、最終工程のバフ工程で容易に送りマークを取ることができる。
【0011】
前記課題を解決可能な本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石は、グラビア製版工程における製版ロールを研磨する際に使用される実質的に円盤状の砥石であって、砥石の回転中心軸を中心とする位置には貫通孔が設けられており、砥石の使用面の外周形状が、360°/2n(ただし、nは3、5、7、9又は11のいずれかの数である)の回転角度ごとに極大半径部と極小半径部が交互にn個箇所ずつ存在するようにして連続的に半径が変化した非円形状であり、しかも、回転中心軸を通って当該回転中心軸と直交する線方向の前記砥石の全幅が常に一定の長さであることを特徴とする。尚、本願明細書において「使用面」とは、グラビア製版ロールと接触させる砥石の平面部分をいう。
【0012】
又、本発明は、上記の特徴を有したグラビア製版ロール研磨用砥石において、極大半径部における最大半径rmax.と、極小半径部における最小半径rmin.とが、rmin.=(0.80〜0.97)×rmax.の関係を満たすことを特徴とするものでもある。
【0013】
更に本発明は、上記の特徴を有したグラビア製版ロール研磨用砥石において、使用面における貫通孔の形状が、使用面の外周形状に対応した非円形状であり、回転中心軸と直交して外側方向に向かって延びる直線上における使用面の幅が砥石の全周に渡って常に一定の長さであることを特徴とするものでもある。
【0014】
又、本発明は、上記の特徴を有したグラビア製版ロール研磨用砥石において、砥石が砥粒として炭化ケイ素及びアルミナのいずれか一方を含み、しかも平均砥粒径が2〜70μm(JIS R6001−1998によるF220〜#6000相当)であり、砥粒率が5〜20体積%であり、ボンド率が5〜25体積%であることを特徴とするものでもある。
【0015】
更に本発明は、グラビア製版工程の製版ロールの研磨において、砥石として上記の砥石を用いることを特徴とするグラビア製版ロールの研磨方法でもある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石の好ましい一例における形状を図面に示して本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1(a)は、本発明の砥石の好ましい一例における使用面形状を示す正面図であり、(b)は右側面図であり、この砥石における極大半径部と極小半径部の数(n)は3である。尚、図面中のrmax.は、極大半径部における最大半径であり、rmin.は、極小半径部における最小半径である。
図1(a)(b)に示されるように、本発明の砥石1は実質的に円盤状の形状を有し、その回転中心軸の位置には貫通孔2が存在しており、砥石の使用面の外周が真円ではなく非円形形状になっており、使用面の外周には一定の回転角度ごとに極大半径部と極小半径部が交互に存在して砥石の半径(回転中心軸から外周端までの距離)が連続的に変化している。この際、本発明では、使用面の外周にそれぞれn個の極大半径部と極小半径部が交互に360°/2n(ただし、n=3、5、7、9又は11、望ましくはn=3、5、7)の回転角度ごとに存在しており、図1の砥石ではそれぞれ3個ずつの極大半径部と極小半径部が60°の回転角度ごとに交互に存在している。本発明の砥石では、極大半径部と極小半径部の数nは、3、5、7、9又は11であり、n=13以上では外周部が真円の形状に近くなって送りマークを軽減する効果が小さくなり、n=1では砥石の回転時におけるバランスが悪くなって好ましくない。又、極大半径部と極小半径部の位置が等回転角度ごとでない場合は、回転時に砥石のアンバランスが生じることになる。
尚、本発明では、図1(a)に示されるようにして、一般的には極大半径部における半径(回転中心軸から外周端までの距離)が全て同じ長さで、しかも極小半径部における半径が全て同じ長さであるが、これに限定されるものではなく、極大半径部における半径がそれぞれ異なっていても、極小半径部における半径がそれぞれ異なっていても良い。
【0017】
しかも、本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石にあっては、回転中心軸を通って回転軸と直交する線方向の砥石の全幅W、すなわち、砥石の回転中心軸を通って回転軸と直交する直線を引いた際に外周部と交わる2つの交点間の直線距離が、砥石のどの位置においても常に一定の長さになっており(図1参照)、これにより、本発明の砥石を用いて製版ロールを研磨する際、製版ロールとの接触部の長さ(線接触における接触長さ)が常に一定になり、研磨時の単位長さ当たりの荷重が常に安定し、研磨ムラや振動を生じることなく研磨が行える。
【0018】
本発明では、極大半径部と極小半径部の差を自由に設定することが可能であるが、最大半径rmax.と最小半径rmin.がrmin.=(0.80〜0.97)×rmax.の関係を満たすことが好ましく、より望ましくは、rmin.=(0.85〜0.95)×rmax.の関係を満たす。これを、一般的な外径200mmの砥石に当てはめてみると、rmax.=100mmの場合、rmin.=80〜97mmとなり、最大半径と最小半径との差(rmax.−rmin.)は20〜3mmとなる。この際、rmax.−rmin.が20mmを超えると砥石体積が減少し、研磨時の砥石の磨耗が早くなり、逆に、rmax.−rmin.が3mm未満であると砥石の形状が真円に近い状態となり、従来の真円の砥石と同様の研磨ムラが生じることになる。ところで、図1に例示した本発明の砥石の場合、rmin.=0.9×rmax.である。
【0019】
本発明の砥石の回転中心軸の位置に設けられる貫通孔2の開口形状は、図1(a)に示されるような円形のものに限定されるものではなく、砥石の外径形状に対応した非円形形状、すなわち、極大半径部の位置に貫通孔2の極大半径部が存在し、極小半径部の位置に貫通孔2の極小半径部が存在する形状で、砥石の回転中心軸と直交して外側方向に向かって延びる直線上における使用面の幅が砥石の全周に渡って常に一定の長さであっても良い。
【0020】
図2に例示した本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石は、図1に示した砥石と外径形状は同じ(n=3)であるが、貫通孔2の形状が真円ではなく、砥石の外径形状に対応した非円形形状になっており、砥石の全幅Wが全周に渡って常に一定であると同時に、砥石の回転中心軸と直交して外側に向かって延びる直線方向の使用面の幅wも全周に渡って常に一定の長さになっている(図2(a)参照)。尚、(a)は砥石の正面図であり、(b)は右側面図である。
この図2の砥石の場合も、図1の砥石と同様に、単位長さ当たりの荷重が一定であり、砥石の回転バランスも良く、砥石が振動しないため研磨ムラがほとんど目立たない研磨面が得られる。
【0021】
図3には、極大半径部と極小半径部の数nが5で、貫通孔2の形状が真円である、本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石が示されており、(a)は砥石の正面図で、(b)は右側面図であり、回転中心軸を通り、かつ回転軸と直交する直線方向の砥石の全幅Wは、砥石のどの位置でも常に一定の長さになっている。
又、図4には、極大半径部と極小半径部の数nが5で、貫通孔2の形状が砥石の外径形状に対応した形状である、本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石が示されており、(a)は砥石の正面図で、(b)は右側面図であり、この砥石においては、回転中心軸を通って回転軸と直交する直線方向の砥石の全幅Wだけでなく、砥石の回転中心軸と直交して外側方向に向かって延びる直線上における使用面の幅wも全周に渡って常に一定の長さになっている。
【0022】
尚、グラビア製版ロールの研磨においては、しばしば、製版ロールの研磨面に対して砥石の回転軸が傾斜するようにして研磨を行うことがなされてきており、この場合に適した本発明の砥石としては、図5に示されるものが挙げられる。この図5の砥石は、図1の砥石と同様の形状の外周形状を有しているが、研磨機への取り付け側の面(図5(b)における右側の面)は平面であるのに対して、反対側に位置する製版ロールと接触する使用面が、貫通孔2の開口面と同一平面上になく、回転軸側の砥石の厚みの方が外周側の砥石の厚みよりも大きなものとなっている。
図6(a)は、図1〜図4の砥石1を用いて製版ロール3を研磨する際の状態を示す図であり、図6(b)は、図5の砥石1を用いて製版ロール3を研磨する際の状態を示す図である。図6(b)の状態で使用される本発明の砥石の場合、製版ロール3の回転軸と砥石1の回転軸のなす角度θが89〜85°、好ましくは89〜87°となるように傾斜していることが好ましい。
【0023】
本発明の砥石の砥粒率は5〜20体積%、望ましくは5〜15体積%、ボンド率は5〜25体積%、望ましくは10〜20体積%である。この際、砥粒率が5体積%以下では、砥粒数が少ないので研削力不足が起こり、逆に20体積%を超えると、目詰まり、スクラッチを生じやすくなる。又、ボンド率が5体積%未満であると、砥粒の保持力が不足して砥粒の脱落が激しく、磨耗大となり、ボンド率が25体積%を超えると、保持力が強くなりすぎて、目詰まりを生じる。
尚、本発明の砥石における砥粒としては、炭化ケイ素あるいはアルミナが好適であり、その平均径は2〜70μmである。この際、砥粒の平均径が2μm未満の場合には研削力不足が起こり、70μmを超えると研削力はあるが、研磨面が粗くなりすぎて次工程で適切な研磨面が得られなくなる。
【0024】
本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石を製造する際には、まず、上記の砥粒と、10〜20%ポリビニルアルコール水溶液、レゾールタイプのフェノール樹脂を混合攪拌し、デンプン等の気孔剤やポリビニルアルコールのアセタール化のためのホルマリンや塩酸、硫酸等の触媒を混合する。そして、混合した処理物を所定の型に流し込んで、40〜60℃で6〜48時間反応固化させる。
さらに、未反応物を水洗し、60〜110℃で48時間以上乾燥させる。反応を終了させるため、150〜240℃で3〜12時間アフターキュアーする。
得られた砥石は、その後、所定の形状に成形する。
【0025】
前述の砥石を用いて製版ロールの研磨を行う本発明の研磨方法においては、円筒型研削機等の一般的なグラビアロール研磨機に取り付け、砥石回転数、荷重、砥石往復運動速度、製版ロール回転数、研削液量等を調整して研磨を行う。
以下、実施例を示して本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】
(砥石の製造)
重合度1700のポリビニルアルコール(クラレ製)の15%水溶液1200g、レゾールタイプのフェノール樹脂(固形分65%‐住友デュレス製)500g、砥粒として炭化ケイ素の#2000(平均径7μm)を800g、分散用の水850gをミキサーで混合攪拌する。さらに気孔剤としてデンプン180g、アセタール化のためのホルマリン(濃度37%)70g、触媒として、塩酸(濃度35%)70gを加えてさらに混合攪拌する。
所定の型(外径φ220mm程度)に流し込んで、50℃で24時間反応固化させる。型から取り出して、未反応物を水洗し、80〜110℃で48時間乾燥する。さらに、反応を完了させるため、200℃で10時間アフターキュアーする。できた砥石を外径200mm、内径50mm、厚さ50mmに成形する。なお、外周部は、場合によって内周部もNCフライス盤で加工する。
できた砥石の嵩比重は0.47、砥粒率9体積%、ボンド率14体積%(砥粒比重3.2、ボンド比重1.3として計算)であった。
【0027】
(研磨テスト)
下記条件にて研磨テストを実施し、目視検査を行った。その後、バフ研磨、クロムメッキの工程を経て、最終製品の表面状態を観察した。
研磨条件
研磨機 : 円筒鏡面研削盤(ミラック製)
被研磨ロール : 鉄製ロールに硬質銅メッキ(Hv220)を施したもの
被研磨ロール寸法: φ160mm×600mmL
砥石回転数 : 850rpm
砥石送り速度 : 1300mm/min.
ロール回転数 : 200rpm
荷重 : 30kg
パス回数 : 2往復
研削液 : 水
この研磨テストの結果を以下の表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0003795009
【0029】
表1の結果より、良好な結果が得られるのは、n=3〜11で、(rmax.−rmin.)/rmax.=0.03〜0.2の範囲であり(実施例1〜5参照)、上記の条件での研磨テストにおいては、貫通孔の形状が円形のものと砥石外径の類似形のもの共に、結果は良好であった。
しかし、本発明の範囲外であるn=13のもの(比較例4)や、(rmax.−rmin.)/rmax.=0.02のもの(比較例3)は、研磨部が真円状の砥石(比較例1)と同様で、研磨後にらせん状の模様が見られた。また、(rmax.−rmin.)/rmax.=0.25のもの(比較例2)は、らせん状模様の発生が無く、Crメッキ後の検査も良好であるが、砥石の使用面の面積が少ないため、同一の荷重に対する単位面積当たりの圧力が高くなる。そのため、研磨量は多いが、研磨時の砥石磨耗が著しく、かつ表面粗さも粗くなることが確認された。
【0030】
【発明の効果】
本発明のグラビア製版ロール研磨用砥石は、回転中心軸を通って回転軸と直交する直線方向の砥石の全幅がどの位置であっても常に一定の長さであるので、製版ロールとの接触面積が変動せず、研磨時の圧力が常に安定し、しかも、砥石の回転バランスが非常に良いので、これを用いて製版ロールの表面研磨を行った際に、らせん状の送りマークの発生のない良好な仕上げ面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の砥石の好ましい一例(n=3、貫通孔の形状:真円)における外観を示す図であり、(a)は正面図で、(b)は右側面図である。
【図2】本発明の砥石の好ましい一例(n=3、貫通孔の形状:砥石外径の類似形)における外観を示す図であり、(a)は正面図で、(b)は右側面図である。
【図3】本発明の砥石の好ましい一例(n=5、貫通孔の形状:真円)における外観を示す図であり、(a)は正面図で、(b)は右側面図である。
【図4】本発明の砥石の好ましい一例(n=5、貫通孔の形状:砥石外径の類似形)における外観を示す図であり、(a)は正面図で、(b)は右側面図である。
【図5】製版ロールの研磨面に対して砥石の回転軸が傾斜するようにして研磨を行う際に適した本発明の砥石の好ましい一例における外観を示す図であり、(a)は正面図で、(b)は右側面図である。
【図6】(a)は、図1〜図4の砥石1を用いて製版ロール3を研磨する際の状態を示す図であり、(b)は、図5の砥石1を用いて製版ロール3を研磨する際の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 砥石
2 貫通孔
3 製版ロール
max. 最大半径
min. 最小半径
W 砥石の全幅
w 使用面の幅

Claims (4)

  1. グラビア製版工程における製版ロールを研磨する際に使用される実質的に円盤状の砥石であって、前記砥石の回転中心軸を中心とする位置には貫通孔が設けられており、前記砥石の使用面の外周形状が、360°/2n(ただし、nは3、5、7、9又は11のいずれかの数である)の回転角度ごとに極大半径部と極小半径部が交互にn個箇所ずつ存在するようにして連続的に半径が変化した非円形状であり、しかも、前記回転中心軸を通って当該回転中心軸と直交する線方向の前記砥石の全幅が常に一定の長さであり、前記極大半径部における最大半径rmax.と、前記極小半径部における最小半径rmin.とが、rmin.=(0.80〜0.97)×rmax.の関係を満たすことを特徴とするグラビア製版ロール研磨用砥石。
  2. 前記使用面における前記貫通孔の形状が、当該使用面の外周形状に対応した非円形状であり、前記回転中心軸と直交して外側方向に向かって延びる直線上における前記使用面の幅が砥石の全周に渡って常に一定の長さであることを特徴とする請求項1に記載のグラビア製版ロール研磨用砥石。
  3. 前記砥石が砥粒として炭化ケイ素及びアルミナのいずれか一方を含み、しかも平均砥粒径が2〜70μmであり、砥粒率が5〜20体積%であり、ボンド率が5〜25体積%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のグラビア製版ロール研磨用砥石。
  4. グラビア製版工程の製版ロールの研磨において、砥石として請求項1〜3に記載の砥石を用いることを特徴とする研磨方法。
JP2002347582A 2002-11-29 2002-11-29 グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法 Expired - Lifetime JP3795009B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002347582A JP3795009B2 (ja) 2002-11-29 2002-11-29 グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法
PCT/JP2003/015052 WO2004050306A1 (ja) 2002-11-29 2003-11-25 グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002347582A JP3795009B2 (ja) 2002-11-29 2002-11-29 グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004181536A JP2004181536A (ja) 2004-07-02
JP3795009B2 true JP3795009B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=32462888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002347582A Expired - Lifetime JP3795009B2 (ja) 2002-11-29 2002-11-29 グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3795009B2 (ja)
WO (1) WO2004050306A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008061271A1 (de) * 2008-12-10 2010-06-24 Emag Holding Gmbh Vorrichtung zum Schleifen von Nocken einer Nockenwelle
KR101155902B1 (ko) * 2010-03-11 2012-06-20 삼성모바일디스플레이주식회사 그라인더, 상기 그라인더를 사용한 연마 방법, 상기 연마 방법을 사용한 표시 장치의 제조 방법 및 이를 사용하여 제조한 표시 장치
CN109623522B (zh) * 2018-12-13 2021-05-25 沈阳仪表科学研究院有限公司 高次曲面的精密加工装置及其加工方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5310625Y2 (ja) * 1974-09-14 1978-03-22
JP2867380B2 (ja) * 1986-10-06 1999-03-08 三菱マテリアル株式会社 カツプ型研削砥石
JPH075983Y2 (ja) * 1988-01-25 1995-02-15 株式会社ディスコ 異形カップ型研削砥石
JPH085020Y2 (ja) * 1993-10-29 1996-02-14 裕一 市口 研磨具
JP3006591B2 (ja) * 1998-07-02 2000-02-07 信濃電気製錬株式会社 ロール研磨用多孔質砥石及びロール表面の研磨方法
US6159089A (en) * 1998-12-16 2000-12-12 Norton Company Grinding system
JP3776624B2 (ja) * 1999-04-02 2006-05-17 信越半導体株式会社 両面同時研削装置およびカップ型砥石並びに両面同時研削方法
JP2001219378A (ja) * 2000-02-04 2001-08-14 Asahi Diamond Industrial Co Ltd カップ型ホイール
JP3105512U (ja) * 2004-05-18 2004-11-18 信越化学工業株式会社 グラビア印刷ロール用回転砥石

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004181536A (ja) 2004-07-02
WO2004050306A1 (ja) 2004-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101925441B (zh) 经等离子处理的磨料制品及其制造方法
JP3006591B2 (ja) ロール研磨用多孔質砥石及びロール表面の研磨方法
EP1319470A1 (en) Ultra abrasive grain wheel for mirror finish
JP2003062756A (ja) 水添ビスフェノールa型エポキシ樹脂を用いたレジノイド研削砥石
JPS61192480A (ja) 軟質金属用合成砥石
JP3795009B2 (ja) グラビア製版ロール研磨用砥石及び該砥石を用いた研磨方法
JP2008272835A (ja) レジノイド砥石及びその製造方法
JP7309772B2 (ja) ロータリードレッサ
JP3299523B2 (ja) 硬質発泡樹脂パッドの旋削溝加工用工具
JP2694705B2 (ja) 高純材アルミ基盤研磨用合成砥石
JPH08197400A (ja) 半導体ウェーハの面取り部研磨方法
JP6202458B1 (ja) グラビア印刷版並びにグラビア印刷版の製造方法およびグラビア印刷方法
JP2022186577A (ja) 密着効率の高い電動研摩機着脱用研磨ディスク
JP2007185753A (ja) 研削研磨砥石
JP2001025948A (ja) 球体研磨砥石
JP3692970B2 (ja) 研磨パッド
JPS61209880A (ja) 硬質金属平面の精密研磨方法
JP2555000B2 (ja) 硬脆材料の研磨方法
KR101009593B1 (ko) 다이아몬드 컨디셔너
JP2593829B2 (ja) 合成砥石
JP2003266318A (ja) 有機弾性体の研削砥石、研削方法及び研削盤
JP2696776B2 (ja) 合成砥石およびその製造方法
JP2000052209A (ja) 両頭平面研削装置およびそれを用いた研削方法
JPH0513492Y2 (ja)
JPH05188B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3795009

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term