JP2662010B2 - 多段式テンター - Google Patents
多段式テンターInfo
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Description
テンターに関する。
造のものが知られている。すなわち、多段式テンターの
乾燥装置1内には無端状のクリップチェーン2がスプロ
ケット3,4,5,6および7に巻回され、そのうちの一つの
スプロケット6に駆動力を付与する駆動源(図示せず)
によってそのスプロケット6が駆動され、スプロケット
3,4,5,6および7とかみ合う第7図に示すような平行2
列のクリップチェーン2,2が駆動されてフィルム8が乾
燥装置1のフィルム8の入口側(第6図における左側)
上方から乾燥装置1内へ挿入される。次いで、フイルム
8は上方から下方へ折り返しつつ走行し、この間に乾燥
装置1内で乾燥され、しかるのち、フィルム引離しロー
ル9を経由して乾燥装置1の外部へ送出される。
よび6は、すべて同一の構成となっている。すなわち、
スプロケット4は第8図および第9図に示すように、左
右のスプロケット4にそれぞれ設けられている軸10を介
して、それぞれ左右の軸受部11に支持されており、軸受
部11の下方には、フィルム8の延伸条件に対応して左右
のスプロケット4の間隔を調整するための拡縮装置12が
設けられている。
チェーンの長さは40〜60m程度であり、フィルムの乾燥
時間を早くするために加熱温度を上げているが、加熱温
度を上げるとフィルムの表面にしわが発生する。そこで
適当な温度で乾燥効果を上げるために加熱部の長さを長
くしたいが、そのためには加熱部を走行するクリップチ
ェーンの長さも長くしなければならない。このようにク
リップチェーンの長さを長くすると、クリップチェーン
を構成しているチェーンリンクの数が多くなり、その結
果、チェーンリンクのピッチの誤差が累積されて全体の
累積ピツチ誤差が大きくなる。この累積ピッチ誤差が左
右のクリップチェーンの長さの差となるので、累積ピッ
チ誤差はクリップチェーンの長さ100mについて10mm以下
とすることが好ましいが、クリップチェーンの長さが20
0m位になると10mm以下に押えることはむつかしく、個々
のチェーンリンクの穴のピッチを測定してほぼ同一ピッ
チのものを左右に振分ける等の手段を講じているが、こ
の手段には多大の時間を必要とする。累積ピッチ誤差に
よる左右のクリップチェーン長の差の影響は、多段式テ
ンターではスプロケットによるクリップチェーンの反転
部において大きくなる。
転用のスプロケットは、左右別々に設けられているので
それぞれ左右別々に回転し、左右のクリップチェーンの
走行は同期せず、したがってクリップチェーンの累積ピ
ッチ誤差が吸収されず、これによる左右のクリップチェ
ーンの長さの差がフィルムに対するしわの発生の原因と
なり、生産に支障をきたす等の問題があった。
のスプロケットをそれぞれ軸で結合するとともに、これ
らスプロケットのうち少なくとも複数のスプロケットに
駆動源を設けて駆動することにより、左右のクリップチ
ェーンのピッチ誤差をスプロケットで吸収してフィルム
にしわが発生することがなく、かつクリップチェーンの
速度変動による厚さにムラが生じない多段式テンターを
提供することを目的としてなされたものである。
ムを乾燥装置内で搬送するクリップチェーンを有する多
段式テンターにおいて、クリップチェーン反転用の左右
のスプロケットをそれぞれ軸で結合するとともに、これ
らスプロケットのうち少なくとも複数のスプロケットの
個々に駆動源を設け、前記複数のスプロケットによりク
リップチェーンの搬送力を分担させるようにしたことを
特徴とするものである。
て支持し、クリップチェーンとかみ合う反転用の複数の
スプロケットの駆動源を駆動すると、左右のスプロケッ
トはそれぞれ軸で結合されているので、これらの各スプ
ロケットは一体として同期して駆動され、したがって左
右のクリップチェーンの搬送速度が等しくされるととも
にスプロケット間のクリップチェーンが各駆動源によっ
て分担駆動され、これらによりクリップチェーンのピッ
チ誤差による左右のクリップチェーンの長さが吸収され
るとともに分担駆動の効果として、クリップチェーンの
速度変動が減少し、フィルムのしわおよび厚さムラの発
生が防止される。
し、第6図乃至第9図と共通する部分には同一符号を用
いて説明する。
と冷却室14とが設けられており、乾燥装置1のフィルム
8の入口側(第1図における左側)の上方にはフィルム
8挿入用のスプロケット15が設けられている。また、加
熱室13内には反転用スプロケット16,17および18が設け
られており、冷却室14にはテンションスプロケット19と
アイドラスプロケット20が設けられている。そして、左
右の各スプロケットには第7図に示すクリップチェーン
2,2が無端状に巻回されている。そして、フィルム8の
巾方向両側端部は、クリップチェーン2,2に形成されて
いるピン2a,2a…を介してクリップチェーン2,2に支持さ
れる。
図に示すように反転用スプロケット18を代表例として説
明すると、歯部21が形成されている円板部22から水平方
向に形成されているボス部23に、スリーブ24がキー25に
よって結合されており、このスリーブ24にはインボリュ
ートスプライン26の内歯とスライドブッシュ27,27が形
成されている。そして、スリーブ24は、インボリュート
スプライン26の外歯が形成されているボス28と噛合さ
れ、ボス28は、キー29を介して軸径をできるだけ太くし
た高剛性の連結軸30と結合されている。連結軸30は第3
図に示すように、軸端近傍に上記のようにして反転用ス
プロケット18,18を装着し、軸端を軸受31,31で支持する
とともに、軸端の一方は延長され、継手32を介して減速
機33に結合されている。そして、この減速機33は継手34
により主モータ35と結合されている。この手モータ35は
反転用スプロケット16に設けられている補助モータ(図
示せず)と電気的に接続されている。
レール用ブラケット36,26が設けられており、この走行
レール用ブラケット36,36は第2図に示すように軸受37,
37を介してスリーブ24へ装着されている。以上の説明
は、反転用スプロケット18について説明したが、反転用
スプロケット16,17についても同一の構成となってい
る。
スライド部材38,38,38,38が設けられている。スライド
部材38,38,38,38は連結軸30に平行に設けられているね
じ軸39,39に、第3図における右側のスライド部材38,38
のねじと、左側のスライド部材38,38のねじとを逆ねじ
として螺合されており、このねじ軸39,39は架台40,40に
軸支されるとともに、このねじ軸39,39の一端に設けら
れている軸41,41と、フォーム減速機42,42およびこのウ
ォーユ減速機42,42間に設けられている継手43を介して
ギヤードモータ44と結合されている。
ついておこなったが、反転用スプロケット16,17のもの
も同一の構成となっている。
を説明する。
継手32を介して連結軸30が駆動されるので、反転用スプ
ロケット18,18が回転し、反転用スプロケット18,18に巻
回されているクリップチェーン2,2が走行し、クリップ
チェーン2,2に支持されているフィルム8が走行する。
主モータ35と補助モータ(図示せず)とは電気的に接続
されており、主モータ35が駆動されると補助モータも駆
動され、補助モータに設けられている反転用スプロケッ
ト16も回転する。
運転および出力調整ができるような構成がなされてい
る。したがって、フィルム8を駆動するのに必要とする
動力を100とすると、例えば主モータ85%、補助モータ1
5%というような分配をおこなうことができる。
ップチェーン速度との回転むらの関係の一例を示す図で
ある。この図によれば、反転用スプロケット18を単独駆
動した場合のフィルム8挿入用のスプロケット15の回転
むらはモータ回転数350〜1750r.p.mの範囲において、1.
6〜5.0%であるのに対して、反転用スプロケット18と反
転用スプロケット16とを駆動した場合には、回転むらは
1.0〜3.2%となり、モータ回転数に対するスプロケット
15の回転むらは1.0〜1.8%減少している。
ロケットの回転むらは減少するのでフィルムのしわおよ
び厚さむらの発生を防ぐことができる。
は、ギヤードモータ44を駆動し、ウォーム減速機42,42
と継手43および軸41,41を介してねじ軸39,39を回転させ
る。ここで、スライド部材38,38,38,38とねじ軸39,39に
螺合されているねじは、第3図における右側のスライド
部材38,38のねじと、左側のスライド部材38,38のねじと
を逆ねじとして形成しているので、ねじ軸39,39の回転
に対して右側のスライド部材38,28に結合されている走
行レール用ブラケット36と、左側のスライド部材38,38
に結合されている走行レール用ブラケット36とは、互に
逆の方向へ移動する。すると、第2図に示すように、走
行レール用ブラケット36が移動することによりこの走行
レール用ブラケット36と軸受37,37で結合されているス
リーブ24が移動し、このスリーブ24にキー25で結合され
ているスプロケット18が移動する。
トスプライン26が、そして連結軸30との間にはスライド
ブッシュ27,27が設けられているので、スムーズに軸方
向へ摺動することができる。
16に設けられている場合について説明したが、反転用ス
プロケット17に設けてもよく、また、反転用スプロケッ
ト16と17に設けてもよく、これらに限定されるものでは
ない。
のクリップチェーン反転用の左右のスプロケットをそれ
ぞれ高剛性の軸で結合したので、反転用スプロケットの
左右が同期して回転し、したがって、左右のクリップチ
ェーンの走行を同期させることができ、これにより前後
のスプロケット間のクリップチェーン長を長くしてその
区間におけるクリップチェーンにピッチ誤差が生じて
も、スプロケット部分で反転する際に左右のクリップチ
ェーンが強制的に矯正され、クリップチェーンのピッチ
誤差が後段に及ぶことなく各スプロケット部分で吸収す
ることができる。
のスプロケットのそれぞれに駆動源を設けてクリップチ
ェーンの搬送力を分担させるようにしたので、クリップ
チェーン走行時のチェーンの張力が分散されて縦振動が
減少し、クリップチェーンの速度変動が減少する。これ
らのことにより、フィルムのしわの発生が解消するとと
もに厚さむらに対する均一性も向上され、したがって、
200m以上の長いクリップチェーンの使用が可能となり、
フィルム等のシート状物の処理時間が短縮される等の効
果を奏する。
断面図、第2図は反転用スプロケット部の側面断面図、
第3図は拡縮装置を含む反転用スプロケット部の一部断
面平面図、第4図は第3図のA視正面図、第5図は本発
明の一実施例を実施した場合のモータ回転数とスプロケ
ット15の回転むらとの関係を示す図、第6図は従来の多
段式テンターの側面断面図、第7図はクリップチェーン
の斜視図、第8図は従来の反転用スプロケット部の正面
図、第9図は第8図の一部断面側面図である。 1……乾燥装置、2……クリップチェーン、8……フィ
ルム、12……拡縮装置、15……スプロケット、16,17,18
……反転用スプロケット、30……連結軸、35……主モー
タ。
Claims (1)
- 【請求項1】フィルムを乾燥装置内で搬送するクリップ
チェーンを有する多段式テンターにおいて、クリップチ
ェーン反転用の左右のスプロケットをそれぞれ軸で結合
するとともに、これらスプロケットのうち少なくとも複
数のスプロケットの個々に駆動源を設け、前記複数のス
プロケットによりクリップチェーンの搬送力を分担させ
るようにしたことを特徴とする多段式テンター。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP65189A JP2662010B2 (ja) | 1989-01-05 | 1989-01-05 | 多段式テンター |
US07/458,261 US5129163A (en) | 1988-12-28 | 1989-12-28 | Multistage tenter |
EP89124100A EP0376325B1 (en) | 1988-12-28 | 1989-12-28 | Multistage tenter |
DE68919666T DE68919666T2 (de) | 1988-12-28 | 1989-12-28 | Mehrstufige Spannvorrichtung. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP65189A JP2662010B2 (ja) | 1989-01-05 | 1989-01-05 | 多段式テンター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02182655A JPH02182655A (ja) | 1990-07-17 |
JP2662010B2 true JP2662010B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=11479615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP65189A Expired - Lifetime JP2662010B2 (ja) | 1988-12-28 | 1989-01-05 | 多段式テンター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662010B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2767717B2 (ja) * | 1989-10-31 | 1998-06-18 | 富士写真フイルム株式会社 | ウエブ搬送装置 |
JPH08630B2 (ja) * | 1991-04-16 | 1996-01-10 | 石川島播磨重工業株式会社 | 連続アンローダ |
-
1989
- 1989-01-05 JP JP65189A patent/JP2662010B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02182655A (ja) | 1990-07-17 |
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