JP2661688B2 - 繊維製品の洗浄方法 - Google Patents
繊維製品の洗浄方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は繊維製品、特に木綿を含む繊維製品の洗浄方
法、更に詳しくは、超音波を用いる洗浄方法に関する。 〔従来の技術及び問題点〕 従来超音波を用いる洗浄は主にガラス、陶器等の硬質
表面を持つ材質に付着した汚れの洗浄に有効に用いられ
ている。 しかしながら、一般の衣類の洗浄には有効ではない。
特殊な場合、例えば部分的なシミ抜きに利用している程
度である。これは一般に衣類は幾重にも折り重なってい
る場合が多く、又衣類には繊維の細かいスキ間に空気を
包含したりする為に、超音波の力が減衰し、十分に力を
伝達しえない為である。シミの如き部分的な汚れに対し
ては、超音波ガンを直接汚染部分に押し当てて処理して
いる。 しかし、一般に超音波ガンの先端部分は面積が小さい
為に、汚染部分の面積が大きくなってくるとガンを押し
当てている延べ時間が長くなってしまうので出来るだけ
軽減することが望まれている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、超音波を使用して繊維の汚れを除去す
る方法を検討した結果、セルラーゼを用いることにより
超音波照射時間を大巾に低下することが出来ることを見
出した。 即ち、本発明は繊維製品をセルラーゼを含む液に浸漬
し、ガンタイプの超音波照射機により超音波を照射する
ことを特徴とする繊維の洗浄方法を提供するものであ
る。 本発明に用いるセルラーゼは最も効果的には弱アルカ
リ側にその最大活性を示すアルカリセルラーゼがよい
が、必要により酸性側で最大活性を示す酸性セルラーゼ
も使用することが出来る。 セルラーゼとしては、バチルスN菌(微工研菌寄託番
号第1138号、第1139号、第1140号及び第1141号)、バチ
ルスエスピー(Bacillus SP.)KSM635(微工研菌寄第88
72号)アエロモナス属に属するセルラーゼ212生産菌
(微工研菌寄託番号第2306号)、ストレプトマイセス属
に属するアルカリ性セルラーゼ生産菌、セルロモナス属
に属する好アルカリ性細菌、リゾプス属の糸状菌等から
生産されるセルラーゼ等を例示することが出来る。 本発明のセルラーゼを含む液には更に必要により一般
的な洗浄成分、例えば界面活性剤、ビルダー、その他添
加剤を任意に併用することが出来る。 界面活性剤としてはアルキル基の炭素数8〜22の直鎖
又は分岐鎖を持つアルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キル基の炭素数10〜22の直鎖又は分岐鎖を持つアルキル
硫酸塩、アルキル基の炭素数10〜22の直鎖又は分岐鎖を
持つアルキルポリエチレングリコールエーテル(エチレ
ンオキサイド付加モル数5〜100)硫酸塩、アルキル基
の炭素数10〜22の飽和又は不飽和脂肪酸塩等の如きアニ
オン活性剤、炭素数10〜22のアルキル基を持つポリエチ
レングリコールアルキルエーテル(エチレンオキサイド
付加モル数5〜100)、炭素数8〜22のアルキル基を持
つアルキルフェノールポリエチレングリコールエーテル
(エチレンオキサイド付加モル数5〜100)、炭素数10
〜22の飽和又は不飽和脂肪酸エタノールアミド、又はそ
れのエチレンオキサイド付加物等の如き非イオン活性
剤、その他アミンオキサイド、アルキルカルボベタイ
ン、アルキルスルホベタインの如き両性活性剤を利用す
ることが出来る。 ビルダーとしては、けい酸塩、炭酸塩、リン酸塩、硫
酸塩、アルミノケイ酸塩、クエン酸塩、ポリアクリル酸
塩、ポリアセタールカルボン酸塩、エチレンジアミン四
酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩などが挙げられる。 その他添加剤としては、ポリエチレングリコール、カ
ルボキシメチルセルロースなどの再汚染防止剤、プロテ
アーゼなどセルラーゼ以外の加水分解酵素、蛍光染料、
香料等を挙げることができる。 本発明に於いて、セルラーゼの溶液中の濃度は1ppm以
上がよく、好ましくは5ppm〜50ppmがよい。1ppmより少
ないと十分効果が出ず、又より高濃度を用いてもよいが
無駄である。 繊維をセルラーゼの水溶液で処理する場合には、十分
な量の水溶液(例えば浴比(繊維重量1に対する水の
量)が1:2〜1:100)に浸漬し、その中で超音波照射する
方法が良いが、又該セルラーゼ水溶液に浸漬した後脱水
し、又はセルラーゼの水溶液を散布した様な、所謂湿っ
た状態の繊維を超音波照射しても効果がある。 超音波照射には、ガンタイプの超音波照射機が用いら
れる 〔実施例〕 以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 下記の表1に示す水溶液に汚染布を浸漬、超音波ガン
(Sono Flash UW−105型:TAGA ELECTRIC.Co)を用い以
下に示す方法で洗浄力試験を行った。 試験方法 プラスチック製バット(21cm×17cm×4cm)に1量
の洗剤液を入れ、底部に試験汚染布*を設置し、超音波
ガンの先端を汚染布面から1cmの距離に固定、任意の時
間超音波照射し、水道水で水洗、乾燥アイロンがけをし
て、汚染用グレースケール(JIS L 0805)でその洗浄性
を比較した。 洗浄性は一般には反射率測定機で所定の波長に於ける
反射率を測定し洗浄率を算出するが、本洗浄試験では洗
浄部分の面積が少ない為に、グレースケール法で判定し
た。試験結果は表2の通りである。 *泥んこ汚染布(人工汚染布) 鹿沼園芸用赤玉土を120℃±5℃で4時間乾燥後、充
分粉砕し、150メッシュ(100μm)の篩を通過したもの
を、更に120℃±5℃にて2時間乾燥後、150gを1の
パークレンに分散し、金巾♯2023布をこの液に接触、ブ
ラッシングし、分散液の除去と、過剰付着汚れを脱落さ
せる(特開昭55−26473号参照)。10cm×10cmの試験片
を調整し、実験に供した。 また、洗剤液c″は、洗剤液cにおいて超音波の照射
はせず、表中の時間だけ浸漬したものである。
法、更に詳しくは、超音波を用いる洗浄方法に関する。 〔従来の技術及び問題点〕 従来超音波を用いる洗浄は主にガラス、陶器等の硬質
表面を持つ材質に付着した汚れの洗浄に有効に用いられ
ている。 しかしながら、一般の衣類の洗浄には有効ではない。
特殊な場合、例えば部分的なシミ抜きに利用している程
度である。これは一般に衣類は幾重にも折り重なってい
る場合が多く、又衣類には繊維の細かいスキ間に空気を
包含したりする為に、超音波の力が減衰し、十分に力を
伝達しえない為である。シミの如き部分的な汚れに対し
ては、超音波ガンを直接汚染部分に押し当てて処理して
いる。 しかし、一般に超音波ガンの先端部分は面積が小さい
為に、汚染部分の面積が大きくなってくるとガンを押し
当てている延べ時間が長くなってしまうので出来るだけ
軽減することが望まれている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、超音波を使用して繊維の汚れを除去す
る方法を検討した結果、セルラーゼを用いることにより
超音波照射時間を大巾に低下することが出来ることを見
出した。 即ち、本発明は繊維製品をセルラーゼを含む液に浸漬
し、ガンタイプの超音波照射機により超音波を照射する
ことを特徴とする繊維の洗浄方法を提供するものであ
る。 本発明に用いるセルラーゼは最も効果的には弱アルカ
リ側にその最大活性を示すアルカリセルラーゼがよい
が、必要により酸性側で最大活性を示す酸性セルラーゼ
も使用することが出来る。 セルラーゼとしては、バチルスN菌(微工研菌寄託番
号第1138号、第1139号、第1140号及び第1141号)、バチ
ルスエスピー(Bacillus SP.)KSM635(微工研菌寄第88
72号)アエロモナス属に属するセルラーゼ212生産菌
(微工研菌寄託番号第2306号)、ストレプトマイセス属
に属するアルカリ性セルラーゼ生産菌、セルロモナス属
に属する好アルカリ性細菌、リゾプス属の糸状菌等から
生産されるセルラーゼ等を例示することが出来る。 本発明のセルラーゼを含む液には更に必要により一般
的な洗浄成分、例えば界面活性剤、ビルダー、その他添
加剤を任意に併用することが出来る。 界面活性剤としてはアルキル基の炭素数8〜22の直鎖
又は分岐鎖を持つアルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キル基の炭素数10〜22の直鎖又は分岐鎖を持つアルキル
硫酸塩、アルキル基の炭素数10〜22の直鎖又は分岐鎖を
持つアルキルポリエチレングリコールエーテル(エチレ
ンオキサイド付加モル数5〜100)硫酸塩、アルキル基
の炭素数10〜22の飽和又は不飽和脂肪酸塩等の如きアニ
オン活性剤、炭素数10〜22のアルキル基を持つポリエチ
レングリコールアルキルエーテル(エチレンオキサイド
付加モル数5〜100)、炭素数8〜22のアルキル基を持
つアルキルフェノールポリエチレングリコールエーテル
(エチレンオキサイド付加モル数5〜100)、炭素数10
〜22の飽和又は不飽和脂肪酸エタノールアミド、又はそ
れのエチレンオキサイド付加物等の如き非イオン活性
剤、その他アミンオキサイド、アルキルカルボベタイ
ン、アルキルスルホベタインの如き両性活性剤を利用す
ることが出来る。 ビルダーとしては、けい酸塩、炭酸塩、リン酸塩、硫
酸塩、アルミノケイ酸塩、クエン酸塩、ポリアクリル酸
塩、ポリアセタールカルボン酸塩、エチレンジアミン四
酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩などが挙げられる。 その他添加剤としては、ポリエチレングリコール、カ
ルボキシメチルセルロースなどの再汚染防止剤、プロテ
アーゼなどセルラーゼ以外の加水分解酵素、蛍光染料、
香料等を挙げることができる。 本発明に於いて、セルラーゼの溶液中の濃度は1ppm以
上がよく、好ましくは5ppm〜50ppmがよい。1ppmより少
ないと十分効果が出ず、又より高濃度を用いてもよいが
無駄である。 繊維をセルラーゼの水溶液で処理する場合には、十分
な量の水溶液(例えば浴比(繊維重量1に対する水の
量)が1:2〜1:100)に浸漬し、その中で超音波照射する
方法が良いが、又該セルラーゼ水溶液に浸漬した後脱水
し、又はセルラーゼの水溶液を散布した様な、所謂湿っ
た状態の繊維を超音波照射しても効果がある。 超音波照射には、ガンタイプの超音波照射機が用いら
れる 〔実施例〕 以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 下記の表1に示す水溶液に汚染布を浸漬、超音波ガン
(Sono Flash UW−105型:TAGA ELECTRIC.Co)を用い以
下に示す方法で洗浄力試験を行った。 試験方法 プラスチック製バット(21cm×17cm×4cm)に1量
の洗剤液を入れ、底部に試験汚染布*を設置し、超音波
ガンの先端を汚染布面から1cmの距離に固定、任意の時
間超音波照射し、水道水で水洗、乾燥アイロンがけをし
て、汚染用グレースケール(JIS L 0805)でその洗浄性
を比較した。 洗浄性は一般には反射率測定機で所定の波長に於ける
反射率を測定し洗浄率を算出するが、本洗浄試験では洗
浄部分の面積が少ない為に、グレースケール法で判定し
た。試験結果は表2の通りである。 *泥んこ汚染布(人工汚染布) 鹿沼園芸用赤玉土を120℃±5℃で4時間乾燥後、充
分粉砕し、150メッシュ(100μm)の篩を通過したもの
を、更に120℃±5℃にて2時間乾燥後、150gを1の
パークレンに分散し、金巾♯2023布をこの液に接触、ブ
ラッシングし、分散液の除去と、過剰付着汚れを脱落さ
せる(特開昭55−26473号参照)。10cm×10cmの試験片
を調整し、実験に供した。 また、洗剤液c″は、洗剤液cにおいて超音波の照射
はせず、表中の時間だけ浸漬したものである。
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−62898(JP,A)
特開 昭57−108199(JP,A)
特開 昭60−132591(JP,A)
特開 昭62−30196(JP,A)
特公 昭59−10237(JP,B2)
特公 昭53−6278(JP,B2)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.超音波により繊維製品を洗浄する方法に於いて、繊
維製品をセルラーゼを含む液に浸漬して、ガンタイプの
超音波照射機により超音波を照射することを特徴とする
繊維製品の洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62178551A JP2661688B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 繊維製品の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62178551A JP2661688B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 繊維製品の洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6426779A JPS6426779A (en) | 1989-01-30 |
JP2661688B2 true JP2661688B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=16050458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62178551A Expired - Fee Related JP2661688B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 繊維製品の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2661688B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS536278A (en) * | 1976-07-07 | 1978-01-20 | Hitachi Ltd | Catalytic reactor |
JPS5910237A (ja) * | 1982-07-09 | 1984-01-19 | Hitachi Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JPS6262898A (ja) * | 1985-09-13 | 1987-03-19 | 花王株式会社 | 洗浄剤組成物 |
-
1987
- 1987-07-17 JP JP62178551A patent/JP2661688B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6426779A (en) | 1989-01-30 |
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