JP2661618B2 - 補修屋根 - Google Patents

補修屋根

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JP2661618B2
JP2661618B2 JP9931588A JP9931588A JP2661618B2 JP 2661618 B2 JP2661618 B2 JP 2661618B2 JP 9931588 A JP9931588 A JP 9931588A JP 9931588 A JP9931588 A JP 9931588A JP 2661618 B2 JP2661618 B2 JP 2661618B2
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良雄 古内
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、既設の波形スレート屋根をそのままにし
て、その上から新設屋根を簡易且つ迅速に葺成すること
ができる補修屋根に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来より、波形状のスレートの屋根が存在している
が、これらが長期の使用により、老朽化したり、或いは
腐食したりして、雨水が室内に浸入するようになると、
新たな屋根に葺き替える必要が生じ、その既設屋根を撤
去して新たな屋根に葺き替えしていた。
この撤去に際しては、会社,工場等では撤去時に塵埃
等がたちこめたり、取り外した溝板等種々の部品が落下
したり、雨天の場合には室内が漏れるため、設備品,製
品等の保護のため、テント,天幕等を敷かなければなら
ず、さらには会社,工場等の仕事又は操業を一旦中断し
なければならず、会社,工場に与える損失、損害も甚大
であった。また、体育館では、その床面は、雨に漏れる
と競技中等にスリップ事故が多発したり、或いはその床
面が反ったりして、公式球技が不可能になること等から
天幕等を敷くことは必須であった。
また、一般住宅においては、居住のまま葺き替え作業
を行うと、雨に降られる可能性もあって、撤去した箇所
は、その日の内に新たな屋根葺成を行わなければなら
ず、作業に一貫性がなく、面倒で作業能率が悪い欠点が
あった。
何れの場合にも、既設屋根の撤去に手間と時間を要
し、さらには会社,工場等の業務,作業等を停止させる
のみならず、新たな屋根に葺き替えるのに施工日数が増
加し、施工費が割高になる等の欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究
を重ねた結果、その発明を、円弧状の山部と円弧状の谷
部とが交互に連続する既設の波形スレート屋根上に、そ
の山部よりも高さが高く、且つ幅方向に伸縮性を有する
新設山部と新設谷部とが交互に連続し、幅方向両端に嵌
合部及び被嵌合部を形成し、該被嵌合部の外端より傾斜
取付片を設けた新設屋根板を載置し、その傾斜取付片を
谷部上に固着し、該谷部に新設谷部を沿うようにして当
接させ、隣接する新設屋根板の対向する被嵌合部に嵌合
部を嵌合して新設屋根を葺成した補修屋根としたことに
より、既設の波形スレート屋根をそのままにして、その
上から新設屋根を簡易且つ迅速に葺成することでき、前
記課題を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第6図に基づいて
説明する。
Aは既設の波形スレート屋根であって、スレートによ
り形成され、円弧状の山部1と円弧状の谷部2とが交互
に略サインカーブ状をなして連続形成されている。ここ
で、山部1と谷部2とは、第2図に示すように中立軸c
−cの上側を山部1、下側を谷部2と称する。
Bは新設屋根であって、複数の新設屋根板B1,B1,…よ
り構成されている。該新設屋根板B1は、新設山部3及び
新設谷部4とが交互に連続して形成されている。新設山
部3には、膨出リブ3aが必要に応じて膨出形成されてい
る(第3図等参照)。新設屋根板B1の最外端の新設山部
3の頂部箇所より嵌合部5及び被嵌合部6が形成されて
いる。
新設山部3の高さは、前記既設の波形スレート屋根A
の山部1よりも格段と高くなるように形成されている。
具体的には、新設山部3の高さは、同新設山部3と新設
谷部4との中立軸よりも上側であるが、この説明では、
既設の波形スレート屋根Aの中立軸c−cよりも上側を
新設山部3と称する。
また、新設屋根板B1は幅方向に伸縮し易く形成されて
いる。具体的には、交互に連続した新設山部3と新設谷
部4とがジグザグ状となっており、これが伸縮性に富む
ように形成されている。
その新設屋根板B1の両端には、嵌合部5及び被嵌合部
6が各々形成されている。該嵌合部5及び被嵌合部6
は、上側に膨出部を形成した山形状をなし、最外側の新
設谷部4,4の外端に連続的に設けられている。また、被
嵌合部6の外端より外側には、外方下向きの傾斜部の下
端に谷形円弧状部が設けられて、傾斜取付片7として屈
曲形成されている。
まず、既設の波形スレート屋根A上に新設屋根板B1
載置し、波形スレート屋根Aの谷部2に合わせて新設屋
根板B1の新設谷部4を当接させ、傾斜取付片7の下端を
波形スレート屋根A上の谷部2箇所で且つ母屋等の構造
材8にドリルビス等の固着具9にて固着し、次いで、被
嵌合部6に嵌合部5を嵌合させつつ順次新設屋根板B1
波形スレート屋根A上に載置し、新設屋根Bを葺成す
る。
〔発明の効果〕
本発明においては、円弧状の山部1と円弧状の谷部2
とが交互に連続する既設の波形スレート屋根Aの上に、
その山部1よりも高さが高く、且つ幅方向に伸縮性を有
する新設山部3と新設谷部4とが交互に連続し、幅方向
両端に嵌合部5及び被嵌合部6を形成し、該被嵌合部6
の外端より傾斜取付片7を設けた新設屋根板B1を載置
し、その傾斜取付片7を谷部2上に固着し、該谷部2に
新設谷部4を沿うようにして当接させ、隣接する新設屋
根板B1,B1,の対向する被嵌合部6に嵌合部5を嵌合して
新設屋根Bを葺成した補修屋根としたことにより、まず
第1に既設の波形スレート屋根Aを構成する単位波形ス
レート屋根板A1が正確に葺成されていなくとも、簡易か
つ迅速に新設屋根Bを正確に葺成することができるし、
第2に受金具又は支持具等が不要で施工効率が向上し、
第3に断熱効果に勝れたものにでき、第4に既設の波形
スレート屋根Aを撤去する必要がない等の効果を奏す
る。
これらの効果について詳述すると、第5図に示すよう
に、従来の既設の波形スレート屋根Aは、所定長さで、
これが長手方向(例えば、軒先側から棟側)に、複数が
端部で重合されつつ、取りつけられているが、実際に
は、その長手方向の単位スレート屋根板をみると、蛇行
して取りつけられており、仮に角度θずれていも(図面
では、そのずれ角度θは拡大して書いている)、本発明
の新設屋根板B1は、山部1よりも高さが高く、且つ幅方
向に伸縮性を有する新設山部3と新設谷部4とが交互に
連続しているため、第4図に示すように、長手方向の一
端(下端)は、その山部1,1間のピッチをLとしても、
他端(上端)の山部1,1間のピッチをL+ΔLに容易に
変形させつつ葺成できるものである。
従って、既設の波形スレート屋根Aの長手方向が蛇行
するように葺成されていても、新設屋根Bの新設屋根板
B1が追従することができ、新設屋根Bを極めて整然とし
て葺成することができる。
特に、上下の谷同士で接触するようになると、波形ス
レート屋根Aの老朽化が進んで、且つ波形スレート屋根
Aが脆い状態になったとしても、その波形スレート屋根
Aを破損しにくく、強固にできる効果がある。
以上のように、老朽化して極めて脆くなった既設の波
形スレート屋根Aをそのままにしつつ、新設屋根Bを簡
易且つ整然と施工でき、しかも、その老朽化した波形ス
レート屋根Aの端銭を防止した所に最大の効果がある。
また、本発明では、その被嵌合部6と傾斜取付片7が
存在し、該傾斜取付片7を適宜の位置の谷部2上に取り
つけることができ、その被嵌合部6と傾斜取付片7とで
三角状の強固なる支持体となり、受金具が不要にできる
のみならず、新設屋根Bの葺成を簡易且つ迅速にでき
る。
また、波形スレート屋根Aの上に新設屋根Bを敷設す
ることで、その間に空隙部が形成されると、これが断熱
層の役割をなし、断熱性能を向上させ、結露発生を最小
限にできる効果も奏する。
さらに、本考案では、既設の波形スレート屋根Aをそ
のままにして補修(改修)するため、建築物(工場,会
社,体育館等)の機能を損なうことなく施工できる利点
も当然に奏する。
また、新設屋根Bは、種々のものが選択でき、屋根イ
メージを従来とは全く変わったものにできることの効果
も大きい。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、その第1図
は本発明の略示平面図、第2図は第1図のII−II矢視断
面図、第3図は新設屋根板の斜視図、第4図は新設屋根
板の平面図、第5図は既設の波形スレート屋根の要部正
面図、第6図は既設の波形スレート屋根の単位材の長手
方向の略示平面図である。 A……波形スレート屋根、1……山部、 2……谷部、B……新設屋根、 B1……新設屋根板、3……新設山部、 4……新設谷部、5……嵌合部、 6……被嵌合部、7……傾斜取付片。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円弧状の山部と円弧状の谷部とが交互に連
    続する既設の波形スレート屋根上に、その山部よりも高
    さが高く、且つ幅方向に伸縮性を有する新設山部と新設
    谷部とが交互に連続し、幅方向両端に嵌合部及び被嵌合
    部を形成し、該被嵌合部の外端より傾斜取付片を設けた
    新設屋根板を載置し、その傾斜取付片を谷部上に固着
    し、該谷部に新設谷部を沿うようにして当接させ、隣接
    する新設屋根板の対向する被嵌合部に嵌合部を嵌合して
    新設屋根を葺成したことを特徴とした補修屋根。
JP9931588A 1988-04-23 1988-04-23 補修屋根 Expired - Lifetime JP2661618B2 (ja)

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US5402572A (en) * 1993-07-23 1995-04-04 Nci Building Systems, L.P. Apparatus and method for retrofitting a metal roof
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