JP3027079B2 - 波形スレート屋根の改修方法 - Google Patents
波形スレート屋根の改修方法Info
- Publication number
- JP3027079B2 JP3027079B2 JP5292301A JP29230193A JP3027079B2 JP 3027079 B2 JP3027079 B2 JP 3027079B2 JP 5292301 A JP5292301 A JP 5292301A JP 29230193 A JP29230193 A JP 29230193A JP 3027079 B2 JP3027079 B2 JP 3027079B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roofing material
- slate
- metal
- roof
- existing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
方法に関し、さらに詳しくは、老朽化した波形スレート
屋根に新規の屋根材を重ね葺きする改修方法に関する。
スレート屋根が広く使用されている。しかし、従来、老
朽化した波形スレート屋根を改修する場合は、古い波形
スレート屋根を撤去し、新しい波形スレート屋根を葺き
直すというのが一般的なやり方であった。このため、改
修工事中は、その建築物の使用を停止せざるをえない。
また、撤去された古い屋根材は、不燃であるばかりでな
く有害な石綿を含むことから、廃棄処分もきわめて困難
である。さらに、屋根材を固定していた古いフックボル
ト等の取り外しも必要であり、改修工期も長いものとな
らざるを得ない。このように、従来のスレート屋根の改
修は、建築物の使用者、改修の施工者双方にとって不都
合、不経済なものであった。
特開昭56−167054号公報に記載されているように、既設
のスレート屋根材の波形の1/2の波ピッチで、すなわ
ち2倍の数の波形を形成した金属屋根材を上葺き屋根材
として使用し、その谷部を既設のスレート屋根材の山部
の両側に載置させて重ね葺きする改修方法が提案されて
いる。図7、8によりこれを説明する。
面図で、1は既設のスレート屋根材、1aはその谷部、1b
は山部、2はC形鋼よりなる母屋、3はスレート屋根材
1を母屋2に結合するフックボルト、4は上葺き屋根
材、4aはその谷部、4bは山部、5は上葺き屋根材4を下
方の母屋2に結合するタッピングビスなどの締結材、6
は面戸である。
スレート屋根材1の山部1bの両側に、上葺き屋根材4の
谷部4aを載置して重ね葺きすることにより、上葺き屋根
材4の山部4bと既設のスレート屋根材1の間に空気流通
用の空間Sが形成される。しかし、長年供用されて老朽
化したスレート屋根材は取り付け位置にずれが生じて山
と谷の線が直線でなくなっている場合が多い。この改修
方法では、上葺き屋根材4とスレート屋根材1とのピッ
チが合わないと施工が困難であり、適用できるケースは
かなり限定されてしまう。
問題点を解消し、既設のスレート屋根材の状態如何にか
かわりなく、かつ既設の屋根を撤去することなく施工可
能な波形屋根の改修方法を提供することを目的とする。
ト屋根材に金属屋根材を重ね葺きする波形スレート屋根
の改修方法において、細幅の金属帯を既設のスレート屋
根材と同一ピッチで波高さの大きい波形に折り曲げた補
助金具を既設のスレート屋根材に重ねて固定し、この補
助金具に、既設のスレート屋根材と同一または整数分の
1の波ピッチの金属屋根材を縁部を重ね合わせて固定す
ることを特徴とし、前記金属屋根材の水上側および水下
側縁部に折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部近傍で縁
部を重ね合わせて補助金具に固定するか、あるいは金属
屋根材の水上側および水下側縁部に折り曲げ部を形成
し、さらにこの折り曲げ部の少なくとも一方からさらに
この金属屋根材と平行する平行部をもうけ、前記折り曲
げ部あるいは平行部近傍で縁部を重ね合わせて補助金具
に固定することが望ましい。
ート屋根材と同一ピッチで波高さの大きい波形に折り曲
げた補助金具を既設のスレート屋根材に重ねて固定し、
この補助金具に、既設のスレート屋根材と同一または整
数分の1の波ピッチの金属屋根材を縁部を重ね合わせて
固定するようにしたから、既設のスレート屋根材と上葺
き用金属屋根材の中間にピッチ方向に寸法的に柔軟性の
ある補助金具が介在しており、既設のスレート屋根材の
取り付け位置が多少ずれていても補助金具の変形で吸収
してしまうので、支障なく施工することができる。
図1は正面図、図2はそのAA視による断面図で、さき
の図7、図8と同様、1は既設のスレート屋根材、1aは
その谷部、1bは山部、2は母屋、3はフックボルト、4
は上葺き屋根材、4aはその谷部、4bは山部、5は締結材
であり、7は補助金具である。
所定の長さ(以下、本明細書において屋根材の長さと
は、勾配に沿って垂木方向に測った長さをいう)のもの
が所定の重なり代(たとえば 150mm程度)を以て棟側を
上にして重ね合わされており、図2では、スレート屋根
材1、1の重なり部分が示されている。スレート屋根材
1、1は、この重なり部分で、フックボルト3によって
母屋2に固定されている。
ート屋根材1と同一ピッチで波高さの大きい波形に折り
曲げた補助金具7の谷部7aを、釘あるいはタッピングビ
ス等の締結材5により既設のスレート屋根材1の谷部1a
に重ねて固定し、スレート屋根材1と同一ピッチを有す
る上葺き屋根材4の山部4bを補助金具7の山部7bに重ね
て締結材5により固定する。
重の軽減、耐久性等を勘案すると、塗装鋼板、めっき鋼
板、薄ステンレス鋼板、アルミニウム板あるいはチタン
板等の薄い金属板が好ましい。上葺き屋根材4の形状
は、スレート屋根材1と同一ピッチ、あるいは整数分の
1のピッチであれば、波高さ等に特に制約はない。上葺
き屋根材4の垂木方向の長さは、スレート屋根材1と同
一寸法とした方が施工が容易である。
ための十分な強度が要求される。また、支持力を均等と
するためには、波形のピッチがスレート屋根材1と同一
であることが必要である。一方、波高さは、スレート屋
根材1および上葺き屋根材4のそれよりも大であること
が必要であり、その程度は、図1からわかるようにフッ
クボルト3および締結材5の上下の突き出し量以上、す
なわち、通常の場合50〜60mm以上であればよい。補助金
具7の材質も特に限定しないが、強度、柔軟性、耐久性
等から鋼製とするのが現実的である。
り、既設のスレート屋根部分には原則として手をつける
ことなしに施工することができる。また、既設のスレー
ト屋根部分に位置ずれ等が生じていても、補助金具7の
変形によって吸収されて施工に当たっては全く支障がな
く、完成後の屋根の外観、機能にも何ら問題がない。な
お、補助金具7の分だけ屋根全体が高くなるが、これに
よって生じた空間に空気が流通するため、屋根の断熱性
が向上するという効果もあり、上葺き屋根材4の裏面に
ポリウレタンフォーム、フェノールフォーム等の発泡性
樹脂材、グラスウール、ロックウール等の断熱材を裏貼
りしたり、前記空間に充填すれば、一層の断熱効果が得
られる。また、さきの図8にあったように、この空間の
軒先部分に面戸を設けるなどのことは随意である。
施例と、図1に示される基本的な構造は同一である。第
1の実施例では上葺き屋根材は屋根の勾配方向には単に
縁部を重ね合わせて固定していたが、本実施例の上葺き
屋根材41は図3(a)に示すように、水下側(軒側)縁
部41cが角度αで下方に折り曲げられ、逆に水上側(棟
側)縁部41d は同じ角度αで上方に折り曲げられてい
る。したがって、重なり部分の断面は図3(b)に示す
ようになる。角度αは、大きい方が効果があるので、せ
めて30°以上としたい。ただし、施工性、強度、防水効
果のいずれの面でも、屋根面の勾配をβとすると、(α
+β)≦ 90°であることが望ましい。図3から明らか
なように、折り曲げ部を設けることにより重なり部分の
勾配が大きくなり、雨仕舞い、すなわち水密性が向上す
る。
例も、第1の実施例と図1に示される基本的な構造にお
いては同一であり、本実施例の上葺き屋根材42は、第2
の実施例で角度αで下方に折り曲げられていた上葺き屋
根材41の水下側(軒側)縁部41c に相当する42c の先
に、本体部と平行な延長部42e が設けられており、水上
側(棟側)縁部42d は第2の実施例と同様、角度αで上
方に折り曲げられている。延長部の長さは、たとえば20
〜30mm程度でよいが、さらに長ければ効果は大きくな
る。重なり部分の断面は図4(b)に示すようになり、
水密性は一層向上する。
例も、第1の実施例と図1に示される基本的な構造にお
いては同一であり、本実施例の上葺き屋根材43は、第2
の実施例で角度αで上方に折り曲げられていた上葺き屋
根材41の水上側(棟側)縁部41d に相当する43d の先
に、本体部と平行な延長部43f が設けられており、水下
側(軒側)縁部43c は第2の実施例と同様、角度αで下
方に折り曲げられている。したがって、重なり部分の断
面は図5(b)に示すようになり、実施例3と同様、水
密性に優れた構造となっている。
例も、第1の実施例と図1に示される基本的な構造にお
いては同一であり、本実施例の上葺き屋根材44は、第2
の実施例で角度αで上方に折り曲げられていた上葺き屋
根材41の水上側(棟側)縁部41d に相当する44d の先
に、本体部と平行な延長部44f が設けられており、さら
に第3の実施例と同様、角度αで下方に折り曲げられて
いる水下側(軒側)縁部44c の先に、本体部と平行な延
長部44e が設けられている。したがって、重なり部分の
断面は図6(b)に示すようになり、実施例3、4より
も一層水密性に優れた構造となっている。
の取り付け位置にずれが生じていても何ら問題なく施工
が可能であり、既設の屋根を撤去することなく上葺き屋
根を取り付けることができるから、建築物を使用状態の
まま施工でき、改修工期も短く経済的であり、かつ施工
後の屋根の水密性や断熱効果にもすぐれるという、さま
ざまな優れた効果を奏する。
の(a)は側面図、(b)は組み立て断面図である。
の(a)は側面図、(b)は組み立て断面図である。
の(a)は側面図、(b)は組み立て断面図である。
の(a)は側面図、(b)は組み立て断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 既設のスレート屋根材に金属屋根材を重
ね葺きする波形スレート屋根の改修方法において、細幅
の金属帯を既設のスレート屋根材と同一ピッチで波高さ
の大きい波形に折り曲げた補助金具を既設のスレート屋
根材に重ねて固定し、この補助金具に、既設のスレート
屋根材と同一または整数分の1の波ピッチの金属屋根材
を縁部を重ね合わせて固定することを特徴とする波形ス
レート屋根の改修方法。 - 【請求項2】 金属屋根材の水上側および水下側縁部に
折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部近傍で縁部を重ね
合わせて補助金具に固定する請求項1に記載の波形スレ
ート屋根の改修方法。 - 【請求項3】 金属屋根材の水上側および水下側縁部に
折り曲げ部を形成し、さらにこの折り曲げ部の少なくと
も一方からさらにこの金属屋根材と平行する平行部をも
うけ、前記折り曲げ部あるいは平行部近傍で縁部を重ね
合わせて補助金具に固定する請求項1に記載の波形スレ
ート屋根の改修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5292301A JP3027079B2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 波形スレート屋根の改修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5292301A JP3027079B2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 波形スレート屋根の改修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145656A JPH07145656A (ja) | 1995-06-06 |
JP3027079B2 true JP3027079B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=17779992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5292301A Expired - Fee Related JP3027079B2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | 波形スレート屋根の改修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027079B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-24 JP JP5292301A patent/JP3027079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07145656A (ja) | 1995-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7874117B1 (en) | Standing seam roof assembly | |
CA2085499C (en) | Building panel assembly | |
EP0306880B1 (en) | Modular roofing panel | |
US4676042A (en) | Subpurlin and attachment assembly | |
JP3027079B2 (ja) | 波形スレート屋根の改修方法 | |
US4747249A (en) | Subpurlin and attachment assembly | |
JP3540911B2 (ja) | 屋根板の接続構造 | |
GB2230284A (en) | Overroofing construction | |
JP3659358B2 (ja) | 屋根改修構造 | |
JP3053761B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂製屋根 | |
JPH0348986B2 (ja) | ||
JP3044195B2 (ja) | 軒先構造 | |
JP3382562B2 (ja) | 横葺き外装材の継手部材及び継手構造 | |
JP2898244B2 (ja) | 折版屋根の支持構造 | |
JP2767723B2 (ja) | 2重葺き屋根 | |
JPS6229534Y2 (ja) | ||
JPH0420064B2 (ja) | ||
JP2899494B2 (ja) | 既設屋根の改修工法 | |
JPS6073942A (ja) | 嵌合外囲体 | |
JPH0813706A (ja) | 縦葺き屋根の接続構造 | |
JP2520845B2 (ja) | 二重葺き屋根構造 | |
JPH0420061B2 (ja) | ||
JPH03241146A (ja) | 屋根 | |
JPS6114351A (ja) | 横葺屋根における水上側修構造 | |
JPS6114350A (ja) | 横葺屋根における水上側修構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |