JP2660633B2 - 連続スクラップ装入式アーク炉 - Google Patents
連続スクラップ装入式アーク炉Info
- Publication number
- JP2660633B2 JP2660633B2 JP4112931A JP11293192A JP2660633B2 JP 2660633 B2 JP2660633 B2 JP 2660633B2 JP 4112931 A JP4112931 A JP 4112931A JP 11293192 A JP11293192 A JP 11293192A JP 2660633 B2 JP2660633 B2 JP 2660633B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- scrap
- arc furnace
- exhaust gas
- continuous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料の溶解、溶融
金属の精錬等に使用される連続スクラップ装入式アーク
炉に関する。
金属の精錬等に使用される連続スクラップ装入式アーク
炉に関する。
【0002】
【従来の技術】精錬用のアーク炉として、炉内に装入し
た溶融金属の上方に配置した電極と、炉底、側壁等の炉
壁に取り付けた電極との間に電流を流し、溶融金属の精
錬を行う直流アーク炉、また炉内に装入した溶融金属の
上方に配置した三本の電極間に電流を流し、溶融金属の
精錬を行う交流アーク炉が知られている。この種のアー
ク炉はスクラップをバケットにてバッチ装入をおこなう
ものが多く、このためスクラップ投入時の炉蓋開閉時間
が必要となり生産性が低下し、また炉蓋開閉時に炉内の
熱量を炉外雰囲気に放散しエネルギー効率面よりもスク
ラップを連続して装入するアーク炉の実用化が期待され
ている。そこで、この実用化のため各種の提案が行われ
ているが、たとえば、特開昭61−502899号公報
においては、炉体の炉壁部にスクラップを連続して装入
するための投入口を設け、スクラップは排ガスダクト内
に設置した搬送装置で、排ガスによる予熱をしながら炉
内に装入するという構造を有したアーク炉が開示されて
いる。
た溶融金属の上方に配置した電極と、炉底、側壁等の炉
壁に取り付けた電極との間に電流を流し、溶融金属の精
錬を行う直流アーク炉、また炉内に装入した溶融金属の
上方に配置した三本の電極間に電流を流し、溶融金属の
精錬を行う交流アーク炉が知られている。この種のアー
ク炉はスクラップをバケットにてバッチ装入をおこなう
ものが多く、このためスクラップ投入時の炉蓋開閉時間
が必要となり生産性が低下し、また炉蓋開閉時に炉内の
熱量を炉外雰囲気に放散しエネルギー効率面よりもスク
ラップを連続して装入するアーク炉の実用化が期待され
ている。そこで、この実用化のため各種の提案が行われ
ているが、たとえば、特開昭61−502899号公報
においては、炉体の炉壁部にスクラップを連続して装入
するための投入口を設け、スクラップは排ガスダクト内
に設置した搬送装置で、排ガスによる予熱をしながら炉
内に装入するという構造を有したアーク炉が開示されて
いる。
【0003】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 スクラップを排ガスダ
クト内に設置した搬送装置にて搬送する過程で炉内から
の排ガスにてスクラッブの予熱を実施する技術が提示さ
れているが、スクラップを予熱することにより排ガス温
度が次第に低下し、その低温の排ガスでスクラップを予
熱する部位で発生する悪臭、白煙などの有害物質が排ガ
スダクト後流れにそのまま排出されるという欠点を有し
ていた。本発明は、連続して装入するスクラップの予熱
時に発生する有害物質を完全になくすことを可能とする
連続スクラッブ装入式アーク炉を提供することを目的と
する。
クト内に設置した搬送装置にて搬送する過程で炉内から
の排ガスにてスクラッブの予熱を実施する技術が提示さ
れているが、スクラップを予熱することにより排ガス温
度が次第に低下し、その低温の排ガスでスクラップを予
熱する部位で発生する悪臭、白煙などの有害物質が排ガ
スダクト後流れにそのまま排出されるという欠点を有し
ていた。本発明は、連続して装入するスクラップの予熱
時に発生する有害物質を完全になくすことを可能とする
連続スクラッブ装入式アーク炉を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
の手段として、スクラップを連続して炉内に装入する搬
送装置を備え、溶融金属の湯溜まり深さが炉壁部から炉
中央部に向かって深くなっている連続スクラップ装入式
アーク炉において、炉内で発生するガスを排出する排ガ
スダクトより分岐ダクトを設け、該分岐ダクトをスクラ
ップの搬送装置を収納する格納室へ連結し、該分岐ダク
トにはガス圧力を高めるファンを設置することも特徴と
する。
の手段として、スクラップを連続して炉内に装入する搬
送装置を備え、溶融金属の湯溜まり深さが炉壁部から炉
中央部に向かって深くなっている連続スクラップ装入式
アーク炉において、炉内で発生するガスを排出する排ガ
スダクトより分岐ダクトを設け、該分岐ダクトをスクラ
ップの搬送装置を収納する格納室へ連結し、該分岐ダク
トにはガス圧力を高めるファンを設置することも特徴と
する。
【0006】
【作用】本発明においては、排ガスの一部を分岐ダクト
にてスクラップの搬送装置を収納する格納室へ導入し
て、スクラップの予熱を実施した後、再度アーク炉内へ
押し込み高温ガスとすることでスクラップの予熱時に発
生した有害物質を完全に熱分解することが可能となる。
にてスクラップの搬送装置を収納する格納室へ導入し
て、スクラップの予熱を実施した後、再度アーク炉内へ
押し込み高温ガスとすることでスクラップの予熱時に発
生した有害物質を完全に熱分解することが可能となる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明による連続スクラップ装入式
アーク炉を直流アーク炉タイプの場合の例図で示す。本
発明による連続スクラップ装入式アーク炉は交流アーク
炉に適用出来ることは勿論であることは言うまでもな
い。直流アーク炉は、炉体本体1と炉蓋2とで容器を形
成し、電気を流すために炉体本体1の下部には炉底電極
3が、上部よりは炉蓋2を貫通して上部電極4が配置さ
れている。炉体本体1の下部の逆円錐台形状の溶融金属
5と接触する内側は耐火物6のライニングを施してお
り、溶融金属5と接触のない上部炉体7には水冷ボック
ス17を設置し、スクラップ8を供給する搬送装置9を
配置している。
アーク炉を直流アーク炉タイプの場合の例図で示す。本
発明による連続スクラップ装入式アーク炉は交流アーク
炉に適用出来ることは勿論であることは言うまでもな
い。直流アーク炉は、炉体本体1と炉蓋2とで容器を形
成し、電気を流すために炉体本体1の下部には炉底電極
3が、上部よりは炉蓋2を貫通して上部電極4が配置さ
れている。炉体本体1の下部の逆円錐台形状の溶融金属
5と接触する内側は耐火物6のライニングを施してお
り、溶融金属5と接触のない上部炉体7には水冷ボック
ス17を設置し、スクラップ8を供給する搬送装置9を
配置している。
【0008】スクラップ8は炉体本体1に取付けられた
装入口10より連続して搬送装置9にて炉内に装入され
るが、搬送装置9は格納室11内に収納されており該格
納室11には、炉蓋2に取付けられた排ガスエルボ12
に連結した排ガスダクト13より分岐した分岐ダクト1
4がガス圧力を増加させるファン15を介して接続され
る。これにより炉内で発生した高温の排ガスの一部を昇
圧して格納室11内に導入し、搬送装置9で送られるス
クラップ8を予熱して、予熱時に発生する有害物質を含
んだガスは再度炉内に送り込み高温化する。格納室11
内へ導いた排ガスが外気へリークしないようにスクラッ
プの搬送装置9が通過する格納室11の開口部分にはエ
アーカーテンなどのシール装置16を設置する。
装入口10より連続して搬送装置9にて炉内に装入され
るが、搬送装置9は格納室11内に収納されており該格
納室11には、炉蓋2に取付けられた排ガスエルボ12
に連結した排ガスダクト13より分岐した分岐ダクト1
4がガス圧力を増加させるファン15を介して接続され
る。これにより炉内で発生した高温の排ガスの一部を昇
圧して格納室11内に導入し、搬送装置9で送られるス
クラップ8を予熱して、予熱時に発生する有害物質を含
んだガスは再度炉内に送り込み高温化する。格納室11
内へ導いた排ガスが外気へリークしないようにスクラッ
プの搬送装置9が通過する格納室11の開口部分にはエ
アーカーテンなどのシール装置16を設置する。
【0009】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による連
続スクラップ装入式アーク炉においては、装入するスク
ラップの予熱も予熱による悪臭・白煙などの有害物質の
発生を完全に抑制して実施することが可能となり、スク
ラップの溶解特性の大幅な向上が図れ、連続スクラッブ
装入方式の本来的長所である生産性の向上・エネルギー
コストの低減に大きく貢献するものである。
続スクラップ装入式アーク炉においては、装入するスク
ラップの予熱も予熱による悪臭・白煙などの有害物質の
発生を完全に抑制して実施することが可能となり、スク
ラップの溶解特性の大幅な向上が図れ、連続スクラッブ
装入方式の本来的長所である生産性の向上・エネルギー
コストの低減に大きく貢献するものである。
【図1】本発明の連続スクラップ装入式アーク炉の炉体
構造を直流アーク炉タイプに適用した例の縦断面図を示
す。
構造を直流アーク炉タイプに適用した例の縦断面図を示
す。
1 炉体本体 2 炉蓋 5 溶融金属 7 上部炉体 8 スクラップ 9 搬送装置 11 格納室 13 排ガスダクト 14 分岐ダクト 15 ファン
Claims (1)
- 【請求項1】 スクラップを連続して炉内に装入する搬
送装置を備え、溶融金属の湯溜まり深さが炉壁部から炉
中央部に向かって深くなっている連続スクラップ装入式
アーク炉において、炉内で発生するガスを排出する排ガ
スダクトより分岐ダクトを設け、該分岐ダクトをスクラ
ップの搬送装置を収納する格納室へ連結し、該分岐ダク
トにはガス圧力を高めるファンを設置したことを特徴と
する連続スクラップ装入式アーク炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4112931A JP2660633B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 連続スクラップ装入式アーク炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4112931A JP2660633B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 連続スクラップ装入式アーク炉 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2307197A Division JPH09217987A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 連続スクラップ装入式アーク炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05312475A JPH05312475A (ja) | 1993-11-22 |
JP2660633B2 true JP2660633B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=14599076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4112931A Expired - Lifetime JP2660633B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 連続スクラップ装入式アーク炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2660633B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009192141A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 連続加熱装置 |
JP7107336B2 (ja) * | 2019-09-11 | 2022-07-27 | Jfeスチール株式会社 | 電気炉による溶鉄の製造方法 |
JP7107337B2 (ja) * | 2019-09-11 | 2022-07-27 | Jfeスチール株式会社 | 電気炉による溶鉄の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58190400U (ja) * | 1982-06-11 | 1983-12-17 | 大同特殊鋼株式会社 | 溶解炉の排ガス処理装置 |
JPH0618438B2 (ja) * | 1987-03-24 | 1994-03-09 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP4112931A patent/JP2660633B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05312475A (ja) | 1993-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970513 |