JP2660236B2 - 電子燃料噴射装置の洗浄法及び洗浄装置 - Google Patents

電子燃料噴射装置の洗浄法及び洗浄装置

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    • F02M65/007—Cleaning
    • F02M65/008—Cleaning of injectors only

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電子燃料噴射器および空気噴射器のような
電子制御噴射機構をクリーニングするための方法に関す
る。
［従来の技術］ 電子燃料噴射器をクリーニングするための従来の方法
には一般的には２種類ある。第１の方法は、噴射器全体
あるいはその先端を、洗浄液の入った超音波浴内に漬け
ることによってなされる。しかしこの方法は、噴射器の
ノズル先端とフィルタバスケットだけを洗浄する。
第２の方法、例えばRAM FIC−109システムは噴射器に
洗浄液を強制的に流すあるいは逆流させるものである。
両方法ともそれなりのメリットはあるが、噴射器の通路
を全部完全にクリーニングできないので、洗浄後に最適
効率で運転することが不可能であり、交換が必要となる
ときがある。
第３の方法は、米国特許No.4082565に記載されている
ものである。ここに開示されるデバイスは、噴射器の先
端を超音波浴内に漬けて、定期的にパルスを発生させつ
つ、洗浄液を重力を用いて垂直方向に流しつつ洗浄する
ものである。この方法は、フィルタバスケットで捕捉さ
れているゴミなどの粒子を、洗浄工程中除去しないの
で、噴射器の入口に洗浄液のタンクを接続する必要があ
る。
また、電子燃料噴射装置のノズル先端のまわりには沈
積物が付着するので、燃料は細かい霧状ではなく、糸状
の流れとなって噴出し、必要な力がでない。
さらに、フィルタバスケット（３）が閉塞されると、
噴射装置を通る燃料流は細く制約される。噴射装置のピ
ンのシャフトのまわりにも沈着物が付着し、燃料の流路
の内面にも沈積するので、噴射装置の効率は低下する。
従来の方法は、超音波浴を採用したとしても、装置の噴
出口のほんの尖端の沈着物にしか働きかけないので、フ
ィルタバスケットからすべての残留物を常に除去するこ
とは、加圧された洗浄液を噴射装置に正方向と逆方向に
流しても完全洗浄は困難である。つまり、この種の従来
方法の洗浄効果は、洗浄液の流し方と、沈着物をはがし
とる圧力の程度を工夫するしかそれを向上させる術はな
い。
もし、プラスチック、ナイロン、その他非金属性材料
によるフィルタバスケットを備えた燃料噴射装置の場合
は、弱い洗浄液を用いて、それら材料の劣化を防止しな
ければならない。噴射装置を超音波浴に完全に沈める場
合も、装置のプラスチック、ナイロン、あるいは他の非
金属材料製機素は劣化する。
［発明の開示］ 本発明によれば、噴射器内のフィルタバスケットが容
易に洗い流せるように改良された、噴射器の洗浄法が提
供される。
本発明によれば、電子燃料噴射器の少なくとも噴出口
が洗浄液の浴内に漬けられ、次いで洗浄液が噴射器内を
逆方向に流れるような周波数で噴射器がパルス運動する
よう、この噴射器を支持するステップを含む洗浄法が提
供される。
本発明の他の局面によれば、電子燃料噴射器の少なく
とも噴出口が漬けられるよう洗浄液の超音波浴内でこの
噴射器を支持するステップと、洗浄液が超音波と噴射器
のパルス運動の相乗効果により、噴射器内を逆方向に流
れるように噴射器にパルス運動を与えるステップとを含
む洗浄法が提供される。
本発明の他の局面によれば、電子燃料噴射器の少なく
とも入口が漬けられるよう洗浄液の超音波浴内でこの噴
射器を支持するステップと、洗浄液が超音波と噴射器の
パルス運動との相乗作用により、噴射器つまり燃料噴射
装置を上向きに貫流するよう噴射装置にパルス運動を与
えるステップとを含む、電子燃料噴射装置の洗浄法が提
供される。
［実施例］ 第１図に示す本発明の具体例の場合、燃料噴射装置
（１）はプレート（４）内に保持され、噴出口ノズル
（５）は、超音波浴（図示せず）の洗浄液（６）内に沈
積される。噴射装置（１）はソレノイド入口（７）に接
続される。噴射装置（１）は、10〜50KHzの周波数の超
音波と、50〜15000の回転数（RPM）で1.0〜40.0m秒のパ
ルス作用とをうける。
第２図に示されるように、噴出口先端（５）は、変換
機の中心（10）と芯合せするようにホルダ（９）内に保
持される。平坦あるいはマット状の変換機（11）の場
合、噴出口先端（５）は変換機上で垂直方向に芯合せす
るので、超音波の作用は最適状態になり、逆流洗浄流は
改良される。好ましくは、超音波が25〜30KHzの範囲内
の周波数で機能するのが良い。
噴射装置のパルス運動と、洗浄液の超音波の相乗作用
により洗浄液が超音波で共鳴するので、洗浄流（６）
は、噴射装置の噴出口ノズル（２）内に入り、フィルタ
バスケット（３）を通って逆流し、入口（８）から出
る。洗浄液（６）は、噴射装置（１）を通って上昇する
とき、超音波と共鳴して、活動の始めから終りまで、噴
射装置の全表面から沈着物と残留物を確実に除去する。
フィルタバスケットが、ナイロン、プラスチック、その
他の非金属材料で作られている場合、アルコール、RAM9
03あるいはRAM904、あるいは温水腐食性ソーダを加えた
洗浄液を用い、金属製バスケットであるときは、カルボ
ルンルNFやハイテクで特に調合されたASNU（商標）噴射
装置洗浄液を用いねばならない。
噴射装置は、第４図に示すように直立状態で保持し、
入口（８）は洗浄液（６）内に浸漬し、噴射器（１）は
押圧されて、洗浄液がコネクタ内を流れる。好ましく
は、洗浄液は20〜30KHzの周波数の超音波と共鳴する。
噴射装置は第５図に示すように完全浸漬され、噴射装
置はパルス運動をして、一方向あるいは反対方向、ある
いは交互方向に特定時間内において洗浄液は流動する。
洗浄液は好ましくは、超音波と共鳴させる。
いうまでもなく、本発明の範囲を逸脱することなく、
変形例、改良例は可能である。
【図面の簡単な説明】
第１図は、本発明の１具体例において定置された燃料噴
射装置を一部断面で示す略図、 第２図は、本発明の１具体例にしたがって、洗浄位置に
保持された２つの噴射装置を示す略図、 第３図は、本発明の他の具体例にしたがって、洗浄位置
に保持された３個の噴射装置を示す略図、 第４図は本発明の他の実施例によって、洗浄中の噴射装
置を保持する他の手段を示す略図、 第５図は、さらに他の具体例による、他の洗浄法を示す
略図である。 １……燃料噴射装置、３……フィルタバスケット、６…
…洗浄液、９……ホルダ。

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】少なくとも噴出口先端が浸漬されるよう
    に、洗浄液の浴内に電子燃料噴射装置を保持するステッ
    プ、洗浄液が噴射装置内を逆流するような周波数で噴射
    装置にパルスを与えるステップを含む、 電子燃料噴射装置の洗浄法。
  2. 【請求項２】少なくとも噴出口先端が浸漬されるよう
    に、洗浄液の超音波浴内に電子燃料噴射装置を保持する
    ステップ、噴射装置にパルス運動を与えて、超音波とパ
    ルス運動の相乗効果により洗浄液が超音波で共鳴しつ
    つ、噴射装置を貫通して逆方向に流れるようにしたステ
    ップを含む、 電子燃料噴射装置の洗浄法。
  3. 【請求項３】燃料噴射装置の少なくとも入口が、洗浄液
    内に浸漬されるように、洗浄液の超音波浴内に電子燃料
    噴射装置を保持し、噴射装置にパルス運動を与えて、超
    音波とパルス運動の相乗効果により、洗浄液が噴射装置
    の入口から噴射口へ向かってを上向きに流れるように、
    この噴射装置にパルス運動を与える各ステップを含む、 電子燃料噴射装置の洗浄法。
  4. 【請求項４】超音波が、10〜50KHzの周波数で共鳴す
    る、 請求項２および３のいずれかに記載の電子燃料噴射装置
    の洗浄法。
  5. 【請求項５】噴射装置は、50〜15000の回転数（RPM）に
    おいて、1.0〜40.0ミリ秒の間においてパルス運動をす
    る、 請求項１〜５のいずれかに記載の電子燃料噴射装置の洗
    浄法。
  6. 【請求項６】噴射装置は、超音波変換機の中心と芯合せ
    する、 請求項２〜５のいずれかに記載の電子燃料噴射装置の洗
    浄法。
  7. 【請求項７】超音波変換機は、マット型であり、噴射装
    置はこれと実質的に垂直になるよう芯合せする、 請求項２〜５のいずれかに記載の電子燃料噴射装置の洗
    浄法。
  8. 【請求項８】洗浄液は、アルコールである、 請求項１〜７のいずれかに記載の電子燃料噴射装置の洗
    浄法。
  9. 【請求項９】洗浄液は、カルボルコルNFである、 請求項１〜７のいずれかに記載の電子燃料噴射装置の洗
    浄法。
  10. 【請求項１０】洗浄液が、ASNU（商標）噴射装置洗浄液
    である、 請求項１〜７のいずれかに記載の電子燃料噴射装置の洗
    浄法。
  11. 【請求項１１】入口及び噴出口先端を有する電子燃料噴
    射装置のための洗浄装置に於いて、洗浄液を入れるよう
    構成した超音波浴と； 電子燃料噴射装置を保持し、内部に保持された電子燃料
    噴射装置が、使用上少なくともその噴出口先端を前記超
    音波浴中に浸漬されるよう構成した支持手段と； 10乃至50KHzの周波数で前記浴を共鳴させる第１制御手
    段と；ならびに 前記電子燃料噴射装置をパルス運動させる電気信号を発
    生し、それによって超音波で共鳴した洗浄液が、超音波
    と噴射装置のパルス運動との相乗作用の結果として、使
    用上燃料噴射装置の出口から入口に向け逆流するように
    した、第２制御手段とより成る洗浄装置。
  12. 【請求項１２】前記支持手段は、噴出口先端だけが超音
    波浴内の洗浄液中に浸漬されるよう、その噴出口を実質
    的に下向きにして噴射装置を支持するように構成した、
    請求項11記載の洗浄装置。
  13. 【請求項１３】前記支持手段は、複数の電子燃料噴射装
    置を支持するよう構成された、請求項11又は12に記載の
    洗浄装置。
  14. 【請求項１４】超音波浴が中央に位置する超音波変換器
    を有し、前記支持手段は、各々の電子燃料噴射装置を変
    換器の中心と芯合せをするよう構成した請求項11〜13の
    いずれかに記載の洗浄装置。
  15. 【請求項１５】超音波浴がマット型超音波変換器を有
    し、前記支持手段は、各々の電子燃料噴射装置をこのマ
    ット型変換器と実質的に垂直に芯合せするよう構成し
    た、請求項11〜13のいずれかに記載の洗浄装置。
  16. 【請求項１６】第２制御手段は、前記電子燃料噴射装置
    を毎分50〜15,000回で1.0〜40.0ミリ秒のパルス運動さ
    せる電気信号を発生する、請求項11〜15のいずれかに記
    載の洗浄装置。
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