JP2659519B2 - 框および框への閉塞板取り付け構造 - Google Patents

框および框への閉塞板取り付け構造

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JP2659519B2 JP6326431A JP32643194A JP2659519B2 JP 2659519 B2 JP2659519 B2 JP 2659519B2 JP 6326431 A JP6326431 A JP 6326431A JP 32643194 A JP32643194 A JP 32643194A JP 2659519 B2 JP2659519 B2 JP 2659519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物の窓や出入口等の開
口を閉塞する閉塞板の端部を受け入れて保持する框(か
まち)と、前記框に前記閉塞板を取り付ける構造に関
し、より詳しくは、サッシ窓やサッシ扉等のサッシ枠に
嵌め込まれている単板ガラスを容易に複層ガラスに交換
することができるように改良する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の壁面に設けられる窓や出入
口等の開口には、サッシ窓やサッシ扉取り付けられて
いるが、これらのサッシ窓あるいはサッシ扉等は一般的
に矩形状の板ガラスと、この板ガラスの周縁に沿って延
びるように配設された縦框や横框を組み合わせてなるサ
ッシ枠と、前記板ガラスと框との間を液密に密封するパ
ッキン等の部材を備えている。そして、前記板ガラスに
は1重のもの(単板ガラス)と2重のもの(複層ガラ
ス)とがある。前記複層ガラスは2枚の板ガラスを間隔
を開けて互いに平行に配設することにより両板ガラスの
間に断熱空気層を設けたもので、騒音や熱を遮断する性
能が単板ガラスに比較して大幅に優れている。これによ
り、この複層ガラスをサッシ窓やサッシ扉等に用いるこ
とにより、外界の騒音を遮断して建物内部の静粛性を高
めることができるばかりでなく、冷暖房の効果を高める
こともでき、さらには冬季においてはガラス表面に生じ
る結露を防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した複層ガラスを
備えたサッシ窓は平板ガラスを2枚備えていることか
ら、単板ガラスを用いたサッシ窓に比較して値段が高
い。このため、家を新築する際などには建築コストを抑
えるために値段の安い単板ガラスを用いたサッシ窓を取
り付ける例が多い。しかしながら、複層ガラスを備えた
サッシ窓は、外界の騒音や暑さ寒さを遮断したり冬季に
おける結露の発生を防止したりする効果が高いことか
ら、近年、建物をリフォームする際に単板ガラスを用い
たサッシ窓を複層ガラスを用いたサッシ窓に交換する例
が非常に増加しつつある。
【0004】ところで、上述した単板ガラスと複層ガラ
スとではその厚みが異なることから、これらのガラス板
を取り付ける框の寸法や形状も異なったものとならざる
を得ず、従来のサッシ窓あるいはサッシ扉等において
は、単板ガラスを用いる型式のものと複層ガラスを用い
る型式のものとに分かれている。さらにサッシ窓を製造
するメーカ毎に框の形状や寸法が異なっているため、単
板ガラスのサッシ窓を複層ガラスのサッシ窓に交換する
工事を行う施行業者は、取り付けられている単板ガラス
のサッシ窓の製造メーカ・型式・製造年等から、入れ換
え可能な複層ガラスのサッシ窓の型式を割り出さなけれ
ばならず、大変な手間がかかる。また、すべての単板ガ
ラスのサッシ窓を複層ガラスのサッシ窓に入れ換えるこ
とができるとは限らないため、場合によっては、サッシ
窓やサッシ扉のみならず、建物の開口部に取り付けられ
ている取付枠をも交換しなければならない場合も多く、
この場合には工事の費用が大きく嵩んでしまう。
【0005】そこで、近年、単板ガラスが嵌め込まれて
いるサッシ窓の框に複層ガラスを取り付けることができ
るアタッチメントが開発されている。このアタッチメン
トを用いた複層ガラスの框への取付構造を図9を用いて
説明すると、図9中に符号10で示すものは単板ガラス
が取り付けられていた框、符号20で示すものはアタッ
チメント、符号4で示すものは複層ガラス、符号28で
示すものはパッキンである。
【0006】しかしながら、単板ガラス用の框10は、
前述したように製造メーカ毎に各部の寸法や形状がまち
まちであるため、アタッチメント20やパッキン28も
框10の形状や寸法に合わせた多数の型式を準備しなけ
ればならない。また、工事現場においてはサッシ窓を製
造したメーカ名や型式等から框10に適合するアタッチ
メント20やパッキン28の型式を割り出さねばなら
ず、これらの部品を手配する手間が煩雑であることは従
来と何等変わりがない。さらに、図9に示すように、ア
タッチメント20を用いて框10に複層ガラス4を取り
付けると、単板ガラスが取り付けられていた開口部分が
全周にわたって寸法Lだけ狭まることとなり、採光性が
悪化するばかりでなく、圧迫感が増し、さらにはサッシ
窓回りの外観も極めて悪化してしまう。
【0007】すなわち、従来のサッシ窓あるいはサッシ
扉においては、単板ガラスを複層ガラスに容易に交換す
ることができないという問題点を有している。そこで、
本発明はこのような問題を解決するべくなされたもの
で、単板ガラスから複層ガラスへの交換を容易かつ低廉
な費用で行うこととができるとともに、外観に優れ、か
つ採光性を損なうことが無い框および框への閉塞板取付
構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明
の、建物の開口を閉塞する閉塞板の端部を受け入れて保
持する框であって、前記閉塞板の両側面のそれぞれに対
向して延びる一対の第1の側壁と前記閉塞板の端面に対
向して延びる底壁とを備え、前記一対の第1の側壁は、
間隔を開けて互いに平行に延びる一対の閉塞板を受け入
れ可能な隙間を開けるように配設され、前記一対の第1
の側壁の間の幅寸法よりも狭小となる幅寸法に設定され
た側壁形成部材が、前記一対の第1の側壁の間の上部開
口から奥方へ挿入されて側方へ移動されることで、側壁
形成部材の側壁に形成された第1係合部とそれに対向す
る前記一対の第1の側壁のいずれか一方に形成された第
2係合部とが着脱自在に係合され、前記側壁形成部材の
前記第1係合部が形成される側とは逆側に配される第2
の側壁と前記一対の第1の側壁のいずれか他方との間に
は、前記閉塞板を1枚だけ受け入れ可能な隙間が形成さ
れていることを特徴とする框によって解決することがで
きる。
【0009】
【作用】本発明の框においては、一対の第1の側壁の間
に側壁形成部材を介装することにより新たに第2の側壁
が形成され、かつこの第2の側壁と前記第1の側壁との
間の隙間若しくは第2の側壁同士の隙間は、第1の側壁
同士の隙間よりも狭くなるから、1枚の閉塞板(単板ガ
ラス)を保持する框が構成される。これに対して、前記
側壁形成部材を取り外すと一対の第1の側壁により間隔
の広い隙間が形成され、もって間隔を開けて互いに平行
に延びる2枚の閉塞板(複層ガラス)を保持する框が構
成される。したがって、本発明の框は、前記側壁形成部
材を取り付けた状態においては1枚の閉塞板(単板ガラ
ス)を取り付ける框として使用することができるが、前
記側壁形成部材を取り外すことにより2枚の閉塞板(複
層ガラス)を取り付けることができる框に形態が変化す
る。
【0010】
【実施例】本発明に係る框および框への閉塞板の取り付
け構造の実施例を、以下に図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、以下の各々の実施例における框、閉塞板とし
ての矩形状の単板ガラスおよび複層ガラスをそれぞれ取
り付け可能なサッシ窓のサッシ枠を形成するもので、単
板ガラスおよび複層ガラスの4方の周縁のそれぞれの部
分において、その全体断面形状は異なる。しかしなが
ら、単板ガラスおよび複層ガラスを取り付ける部分の形
状は共通であるので、以下の説明においてはこの共通部
分の形状について説明するものとする。
【0011】実施例1 まず、本発明に係る実施例1の框について図1および図
2を用いて説明する。図1に示すように、本実施例1の
框100は左右対称な一対の第1の側壁31・32と底
壁33とを有する本体部分30と、側壁形成部材40と
を備えている。前記側壁形成部材40は、前記本体部分
30と同様にアルミ材を押し出し成形することにより略
ロ字形断面を有する筒状に製造されたもので、前記底壁
33に密着した状態で、その外側表面に突設されている
凸部43a・43bが前記側壁31・32にそれぞれ設
けられている凹部35・36に嵌合し、もって本体部分
30に対して着脱自在に係合するようにされている。ま
た、図1においては前記側壁形成部材40は図示左側の
第1の側壁32と係合しているが、図示する紙面に対し
て平行に延びる軸線の回りに180°回転させることに
より、側壁形成部材40を図示右側の第1の側壁31と
係合させることができ、もって単板ガラス1を前記本体
部分30の図示左側の部分に取り付けることもできる。
【0012】上述の様に構成されている本実施例1の框
100に単板ガラス1を組み付けるには、本体部分30
に側壁部材40を組み付けた後に、図示右側の第1の側
壁31と底壁33および側壁形成部材40の第2の側壁
42とから形成される取り付け空間内に、スペーサ3を
挿入する。そして単板ガラス1の端面を前記スペーサ3
の表面に密着させた後、一対のパッキン2を嵌装するこ
とにより単板ガラス1の両側面と第1の側壁31および
第2の側壁42の間の隙間を液密に密封する。そして、
このようにして矩形状の単板ガラス1の4方の周縁のそ
れぞれに取り付けられた框100を、その端部同士を互
いに螺着することによりサッシ窓が完成する。
【0013】本実施例1の框100に嵌め込まれている
単板ガラス1を複層ガラス4に交換するには、まず単板
ガラス1の4方の周縁にそれぞれに取り付けられている
框100同士を分離して単板ガラス1から取り外す。そ
して、単板ガラス1から取り外した框100の本体部分
30から側壁形成部材40を取り外すと、図2に示すよ
うに、一対の第1の側壁31・32および底壁33とに
より、複層ガラス4の端部を受け入れることができる取
り付け空間が画成される。前記取り付け空間内に、平板
状のスペーサ8を底壁33に密着するように取り付ける
とともに、スペーサ6によって間に断熱空気層9が設け
られている一対の板ガラス5からなる複層ガラス4の端
面を前記スペーサ8の表面に密着させる。その後、一対
のパッキン7を嵌装することにより一対の板ガラス5の
それぞれの側面と第1の側壁31・32との間の隙間を
液密に密封する。最後に、このようにして矩形状の複層
ガラス4の4方の周縁のそれぞれに取り付けられた框1
00の端部同士を互いに螺着することによりサッシ窓が
完成する。
【0014】すなわち、本実施例1の框100によれ
ば、取り付けられている単板ガラス1を複層ガラス4に
交換するに際して、本体部分30から側壁形成部材40
を取り外すだけで良い。これにより、従来のサッシ窓に
複層ガラスを取り付けるためのアタッチメントの型式を
割り出したり、あるいは現在取り付けられているサッシ
窓に対応する複層ガラス用のサッシ窓の型式を割り出し
たりする煩雑さを解消することができるから、単板ガラ
ス1を複層ガラス4に交換する工事を容易かつ安価、迅
速に行うことができる。
【0015】さらには、単板ガラス用の框と複層ガラス
用の框とを兼用することができるから、サッシ窓の製造
メーカにおいても、単板ガラス用の框と複層ガラス用の
框とを作り分ける必要が無くなり、サッシ枠の種類を減
少させて製造コストや管理コスト、保管コスト等を大幅
に低減することができる。
【0016】また、本体部分30から側壁形成部材40
を取り外すだけであるから、アタッチメントを用いて複
層ガラス4を取り付ける場合のように、ガラス板の開口
面積が減少して採光性が悪化したり、外観が悪化したり
することがない。また、側壁形成部材40と框100の
本体部分30の色調を合わせたり、側壁形成部材40の
上壁41の表面と第1の側壁32の上面34とを面一と
したりすることにより、側壁形成部材40を取り付けた
状態における外観を、何等違和感がないようにすること
ができる。
【0017】また、側壁形成部材40を本体部分30の
室内側に配設するとともに、前記側壁形成部材40の上
壁41に長手方向に延びる凹溝やスリットを形成するこ
ととすれば、例えば冬季に単板ガラス1の室内側の表面
に生じる結露水を前記凹溝を用いて排水したり、前記ス
リットから側壁形成部材40の内部に導いて排水したり
することができ、従来の単板ガラスを取り付けたサッシ
窓のように、結露水が室内を濡らすことを防止すること
ができる。さらに、側壁形成部材40を、例えば単板ガ
ラスを透過する直射日光を遮る遮光板やブラインド等を
支持する支持部材として使用することもできる。
【0018】なお、本実施例1においては、一対の第1
の側壁31・32の間に側壁形成部材40を一つだけ介
装した例について説明しているが、一対の第1の側壁3
1・32の間に一対の側壁形成部材40を介装し、これ
らの側壁形成部材40が有する第2の側壁42により、
単板ガラス1を取り付ける空間を画成することとしても
良いことはもちろんである。
【0019】実施例2 次に、本発明に係る実施例2の框について図3および図
4を用いて説明する。図3および図4に示すように、本
実施例2の框200は、本体部分50の一対の第1の側
壁の内、図示右側の側壁がいわゆる「押し縁」により形
成されたものである。すなわち、本実施例2の框200
の本体部分50は、取り付けられるガラス板の端面に対
向するように延びる底壁52と、この底壁52の図示左
端に垂設されている第1の側壁と、前記底壁52に平行
に延びるようにガラス板に接近して配設されている第2
の底壁53と、略L字形断面を有する押し縁55とから
構成されている。そして、前記押し縁55は、その先端
部分56が前記底壁52と第2の底壁53との間に形成
されている隙間部分に挿通されるとともに、その屈曲部
に突設されている凸部59が前記底壁52の図示右端部
分に突設されている係合突起54に係合することによ
り、本体部分50に着脱自在に固定されるようになって
いる。
【0020】本実施例2の框200に単板ガラス1を取
り付ける作業は、前述した実施例1の框100に単板ガ
ラス1を取り付ける作業とほぼ同一である。しかしなが
ら、本実施例2の框200においては、単板ガラス1を
取り外して複層ガラス4を取り付ける際の作業内容が異
なっている。すなわち、本実施例2の框200から単板
ガラス1を取り外す際には、まず押し縁55を第1の側
壁51に向かって押圧し、スペーサ3およびパッキン2
を弾性変形させたり、図示左側の第1の側壁51を撓ま
せたりすることにより押し縁55を図示左方に変位さ
せ、押し縁55の係合突起59と本体部分50の係合突
起54との係合を解除して押し縁55を本体部分50か
ら分離する。そして、押し縁55を取り外した後に単板
ガラス1、パッキン2、スペーサ3、側壁形成部材40
を順次取り外す。そして、框200にスペーサ8、複層
ガラス4、パッキン7を取り付けた後、押し縁55を取
り外す手順とは逆の手順で本体部分50に取り付けるこ
とにより、框200への複層ガラス4の取り付けを終了
する。
【0021】すなわち、本実施例2の框200において
は、本体部分50に対して押し縁55を着脱自在に取り
付けているので、矩形状の単板ガラス1の4方の周縁に
沿ってそれぞれ配設されている個々の框200を互いに
分離することなく、すなわち框200を建物や取り付け
枠等から取り外すことなく、単板ガラス1を框200か
ら取り外し、かつ複層ガラス4を框200に取り付ける
ことができる。これにより、本実施例2の框200を例
えば高層ビルの窓等に用いることとすれば、単板ガラス
1を複層ガラス4に交換する作業をきわめて容易にかつ
迅速、安全に行うことができる。
【0022】実施例3 次に、本発明に係る実施例3の框について図5および図
6を用いて説明する。図5および図6に示すように、本
実施例3の框300は、互いに対向する一対の側壁61
・62と底壁63とを有する本体部分60と、この本体
部分にネジ80により螺着される側壁形成部材65とを
備えている。
【0023】前記側壁形成部材65は、一対の縦壁66
・68と横壁67とから形成されているコ字形断面部分
と、前記縦壁68の先端から前記横壁67と平行に延び
るように一体に連設された第2の横壁69とを備えてい
る。そして、前記第2の横壁69を本体部分60の前記
底壁63に密着させた状態でネジ80を用いて本体部分
60に螺着すると、側壁形成部材65の前記縦壁68と
本体部分60の側壁61とが互いに対向して間隔の狭い
取り付け空間が画成されるので、この取り付け空間内に
単板ガラス1をスペーサ3およびパッキン2を用いて取
り付ける。
【0024】複層ガラス4を取り付ける際には、前記ネ
ジ80を緩めることにより側壁形成部材65を取り外
し、本体部分60の一対の側壁61・62と底壁63と
により画成される取り付け空間内に複層ガラス4をスペ
ーサ8およびパッキン7を用いて取り付ける。
【0025】すなわち、本実施例3および前述した実施
例1から明らかな様に、側壁形成部材は単板ガラスを取
り付ける空間を形成する第2の側壁を有するものであれ
ば良く、その断面形状や框の本体部分への取り付け方法
等は、当業者が適宜設定することができるものである。
【0026】実施例4 次に、本発明に係る框への閉塞板の取り付け構造の1実
施例について図7および図8を用いて説明する。図7お
よび図8に示すように、本実施例4の框への閉塞板の取
り付け構造においては、框200に単板ガラス1および
複層ガラス4を取り付ける部分の構造のみが前述した実
施例2と異なっている。
【0027】すなわち、本実施例4においては単板ガラ
ス1および複層ガラス4に、その端部を囲繞する略コ字
形断面を有する縁部材70・75がそれぞれ取り付けら
れている。前記縁部材70は、アルミ材を押し出し成形
することにより製造されたもので、単板ガラス1の両側
面にそれぞれ対向して延びる一対の側壁71・72と、
単板ガラス1の端面に対向して延びる底壁73とから形
成される略コ字形の断面形状を備えている。また、この
縁部材70の外側表面には、框200の側壁58および
側壁形成部材40の第2の側壁42に設けられている係
合凹部に係合する突起が突設されている。そして、この
縁部材70と、この縁部材70と単板ガラス1との隙間
を密封するスペーサ3およびパッキン2は、工場におい
て単板ガラス1の端部にあらかじめ取り付けられるよう
にされている。一方、前記縁部材75も上述した縁部材
70と全く同様に構成され、工場において複層ガラス4
の端部にあらかじめ取り付けられるようにされている。
【0028】したがって、框200に取り付けられてい
る単板ガラス1を複層ガラス4に交換する際には、押し
縁55を押圧することにより反対側の側壁51を撓ま
せ、押し縁55の係合突起59と本体部分50の係合部
54との係合を解除して押し縁55を本体部分50から
取り外した後に、単板ガラス1を縁部材70やスペーサ
3およびパッキン2と一体に取り外し、さらに本体部分
50から側壁形成部材40を取り外す。次に、縁部材7
5によりスペーサ8やパッキン7が一体に取り付けられ
ている複層ガラス4を、本体部分50に取り付けた後、
押し縁55を本体部分に係合させることにより複層ガラ
ス4を框200に固定する。
【0029】すなわち、本実施例4の框への閉塞板の取
り付け構造においては、単板ガラス1および複層ガラス
4に、縁部材70・75によりスペーサ3・8やパッキ
ン2・7等がそれぞれ一体に固着されているので、単板
ガラス1および複層ガラス4を交換する際に、工事現場
においてスペーサ3・8およびパッキン2・7の取り外
しおよび取り付けを個別に行う必要が無い。したがっ
て、本実施例4の框への閉塞板の取り付け構造によれ
ば、単板ガラス1を複層ガラス4に交換する作業をさら
に容易かつ迅速、安全に実施することができるから、高
層ビルのサッシ窓等に好適に用いることができる。
【0030】以上の様に、本発明に係る框および框への
閉塞板取り付け構造を実施例1から実施例4において詳
細に説明したが、本発明は、上述した実施例によって限
定されるものではなく、本発明の主旨に基づいて種々の
変更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述
した実施例においては、サッシ窓の框に閉塞板としてガ
ラス板を取り付ける例について説明しているが、これに
とらわれる必要はなく、例えばサッシ扉の框についても
同様であるばかりでなく、ガラス板に換えてアクリル板
やアルミ板あるいはFRP板を用いることととしても同
様であることは言うまでも無い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の框は、建
物の開口を閉塞する閉塞板の端部を受け入れて保持する
框であって、前記閉塞板の両側面のそれぞれに対向して
延びる一対の第1の側壁と前記閉塞板の端面に対向して
延びる底壁とを備え、前記一対の第1の側壁は、間隔を
開けて互いに平行に延びる一対の閉塞板を受け入れ可能
な隙間を開けるように配設されているとともに、前記閉
塞板を1枚だけ受け入れ可能な隙間を開けるように前記
一対の第1の側壁のいずれか一方と対向する第2の側壁
を有する側壁形成部材を、前記一対の第1の側壁間に着
脱自在に介装したものであるから、前記側壁形成部材を
取り付けた状態においては1枚の閉塞板(単板ガラス)
を取り付ける框として使用することができるとともに、
前記側壁形成部材を取り外すことにより2枚の閉塞板
(複層ガラス)を取り付け框として称することができ
る。これにより、本発明の框によれば、取り付けられて
いる単板ガラスを複層ガラスに交換する際には、框の本
体部分から側壁形成部材を取り外すだけで良く、従来の
ようにサッシ窓に複層ガラスを取り付けるためのアタッ
チメントの型式を割り出したり、あるいは現在取り付け
られているサッシ窓に対応する複層ガラス用のサッシ窓
の型式を割り出したりする煩雑さを解消することができ
るから、単板ガラスを複層ガラスに交換する工事を容易
かつ安価、迅速に行うことができる。さらには、単板ガ
ラス用の框と複層ガラス用の框とを兼用することができ
るから、サッシ窓の製造メーカにおいても、単板ガラス
用の框と複層ガラス用の框とを作り分ける必要が無くな
り、サッシ枠の種類を減少させて製造コストや管理コス
ト、保管コスト等を大幅に低減することができる。ま
た、框の本体部分から側壁形成部材を取り外すだけであ
るから、アタッチメントを用いて複層ガラスを取り付け
る場合のように、ガラス板の開口面積が減少して採光性
が悪化したり、外観が悪化したりすることがない。
【0032】さらに、本発明の框への閉塞板の取り付け
構造は、框に取り付けられる閉塞板の端部に縁部材を用
いて、この縁部材と閉塞板との間の隙間を液密に密封す
る密封部材を閉塞板に一体に取り付けるものであるか
ら、単板ガラスを複層ガラスに交換する工事現場におい
てスペーサやパッキン等の密封部材を個別に閉塞板に取
り付ける必要が無く、もって単板ガラスを複層ガラスに
交換する工事をさらに容易かつ安価、迅速に行うことが
できるという優れた効果を奏する。したがって、本発明
によれば、単板ガラスから複層ガラスへの交換を容易か
つ低廉な費用で行うこととができるとともに、外観に優
れ、かつ採光性を損なうことが無い框および框への閉塞
板取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の框に単板ガラスを取り
付けた状態を示す要部断面図である。
【図2】図1に示す框に複層ガラスを取り付けた状態を
示す要部断面図である。
【図3】本発明に係る実施例2の框に単板ガラスを取り
付けた状態を示す要部断面図である。
【図4】図3に示す框に複層ガラスを取り付けた状態を
示す要部断面図である。
【図5】本発明に係る実施例3の框に単板ガラスを取り
付けた状態を示す要部断面図である。
【図6】図5に示す框に複層ガラスを取り付けた状態を
示す要部断面図である。
【図7】本発明に係る框への閉塞板の取り付け構造の1
実施例の要部断面図である。
【図8】図7に示す框に複層ガラスを取り付けた状態を
示す要部断面図である。
【図9】単板ガラス用の框にアタッチメントを用いて複
層ガラスを取り付けた状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 単板ガラス 2 パッキン 3 スペーサ 4 複層ガラス 5 板ガラス 6 スペーサ 8 スペーサ 9 断熱空気層 10 単板ガラス用框 20 アタッチメント 28 パッキン 30 実施例1の框の本体部分 31、32 側壁 33 底壁 34 上面 35、36 係合凹部 40 側壁形成部材 41 上壁 42 第2の側壁 50 実施例2の框の本体部分 55 押し縁 60 実施例3の框の本体部分 65 実施例3の側壁形成部材 70、75 縁部材 80 ネジ 100 実施例1の框 200 実施例2の框 300 実施例3の框

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の開口を閉塞する閉塞板の端部を受け
    入れて保持する框であって、 前記閉塞板の両側面のそれぞれに対向して延びる一対の
    第1の側壁と前記閉塞板の端面に対向して延びる底壁と
    を備え、 前記一対の第1の側壁は、間隔を開けて互いに平行に延
    びる一対の閉塞板を受け入れ可能な隙間を開けるように
    配設され、 前記一対の第1の側壁の間の幅寸法よりも狭小となる幅
    寸法に設定された側壁形成部材が、前記一対の第1の側
    壁の間の上部開口から奥方へ挿入されて側方へ移動され
    ることで、側壁形成部材の側壁に形成された係合凸部と
    それに対向する前記一対の第1の側壁のいずれか一方に
    形成された係合凹部とが着脱自在に係合され、 前記側壁形成部材の前記係合凸部が形成される側とは逆
    側に配される第2の側壁と前記一対の第1の側壁のいず
    れか他方との間には、 前記閉塞板を1枚だけ受け入れ可
    能な隙間が形成されていることを特徴とする框。
  2. 【請求項2】前記第2の側壁同士が互いに対向して前記
    閉塞板を1枚だけ受け入れ可能な隙間を開けるように、
    一対の前記側壁形成部材が前記一対の第1の側壁間に着
    脱自在に介装されていることを特徴とする請求項1に記
    載の框。
  3. 【請求項3】前記側壁形成部材は、前記係合凸部を前記
    係合凹部に係合されるのに代えて、該側壁形成部材の下
    部から外方へ延びる第2の横壁を前記底部にネジ止めさ
    れることで固定されていることを特徴とする請求項1に
    記載の框。
  4. 【請求項4】前記第1の側壁が前記底壁に対して着脱自
    在に係合していることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の框。
  5. 【請求項5】前記側壁形成部材が、前記閉塞板の表面に
    結露した水分を排出する排水手段を設けたことを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の框。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の框に建
    物の開口を閉塞する閉塞板を取り付ける構造であって、
    前記閉塞板の端部は、前記閉塞板の端部を囲繞する縁部
    材の内側に挿入されるとともに、前記縁部材と前記閉塞
    板との間の隙間にはこの隙間を液密に密封する密封部材
    が嵌装されており、かつ前記縁部材が前記框の第1の側
    壁若しくは前記第2の側壁若しくは前記底壁に着脱自在
    に係合することを特徴とする框への閉塞板の取り付け構
    造。
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