JP3145348B2 - 断熱通風ドア - Google Patents

断熱通風ドア

Info

Publication number
JP3145348B2
JP3145348B2 JP32826997A JP32826997A JP3145348B2 JP 3145348 B2 JP3145348 B2 JP 3145348B2 JP 32826997 A JP32826997 A JP 32826997A JP 32826997 A JP32826997 A JP 32826997A JP 3145348 B2 JP3145348 B2 JP 3145348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
door
sash
shoji
indoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32826997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10212872A (ja
Inventor
賢 姫野
Original Assignee
ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社 filed Critical ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
Priority to JP32826997A priority Critical patent/JP3145348B2/ja
Publication of JPH10212872A publication Critical patent/JPH10212872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3145348B2 publication Critical patent/JP3145348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Special Wing (AREA)
  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の勝手口等に
設けられる通風ドアに係り、特に断熱性能を向上させた
ドアに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、特に建物のドアとして、ドア内
部に上げ下げ窓を組み込んだ通風ドアが知られている。
この通風ドアは、ドアを閉じたままで通風、換気を行え
るため、換気が必要なキッチンに出入りするための勝手
口用等に用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、建物
においては、快適な生活空間を形成し、かつ冷暖房に使
用するエネルギーを減少させて省エネルギー化をはかる
ために、外壁や建具等における断熱性能が重視されてい
る。
【0004】このため、勝手口などに設けられる通風ド
アにおいても、断熱性能の高いものが求められていた。
本発明の目的は、断熱性能に優れた断熱通風ドアを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱通風ドア
は、ドア枠と、このドア枠内に配置されるドア本体と、
ドア本体内に配置された上下動可能な障子とを備えると
ともに、前記ドア枠、ドア本体のフレームおよび障子の
框が、それぞれ室外部材、室内部材およびこれらの各部
材間に介在された断熱材とで構成され、かつドア本体の
フレームの断熱材はその室内外方向の位置が内障子と同
じとなる位置に設けられ、前記ドア本体のフレームの室
外部材には、この室外部材のドア室内側に露出する部位
を被覆する断熱カバーが設けられたものである。
【0006】このような断熱通風ドアでは、建物の躯体
側に取り付けられるドア枠、このドア枠内に配置される
ドア本体のフレーム、このドア本体のフレーム内に配置
される障子の框は、室外部材と室内部材との間に断熱材
が介在されているので、各部材間の伝熱が遮断され、断
熱性能を高くすることができる。特に、ドア本体だけで
はなく、その内部に配置されて上げ下げ窓を構成する障
子においても断熱材を介在させているので、上げ下げ窓
を閉めれば十分な断熱性能が得られる。
【0007】またドア本体内に外障子および内障子の
2つの障子を設け、ドア本体のフレームの断熱材をその
室内外方向の位置が内障子と同じとなる位置に設けた場
合のように、断熱通風ドアの構成によっては、フレーム
の室外部材の一部がドアの室内側に露出することがあ
る。この室外部材は外気に触れて冷却されているため、
その室内露出面に室内側の暖かい空気が触れると結露が
生じてしまうが、この露出部分に断熱カバーを被覆して
おけば、露出部分が室内側の暖かい空気に触れることが
無く、結露発生や断熱性能の低下を防止できる。
【0008】本発明の断熱通風ドアは、ドア枠と、この
ドア枠内に配置されるドア本体と、ドア本体内に配置さ
れた上下動可能な障子とを備えるとともに、前記ドア
枠、ドア本体のフレームおよび障子の框が、それぞれ室
外部材、室内部材およびこれらの各部材間に介在された
断熱材とで構成され、かつドア本体のフレームの断熱材
はその室内外方向の位置が外障子と同じとなる位置に設
けられ、前記ドア本体のフレームの室内部材には、この
室内部材のドア室外側に露出する部位を被覆する断熱カ
バーが設けられているものである。ドア本体内に外障子
および内障子の2つの障子を設け、ドア本体のフレーム
の断熱材をその室内外方向の位置が外障子と同じとなる
位置に設けた場合のように、断熱通風ドアの構成によっ
ては、フレームの室内部材の一部がドアの室外側に露出
することがある。すると、室内部材は、その室外側露出
部が外気に触れることで全体として冷却され、室内部材
の室内側の暖かい空気が触れる部分に結露が生じてしま
う。しかし、室内部材の室外側露出部分に断熱カバーを
被覆しておけば、室内部材が外気で冷却されることが防
止され、結露発生や断熱性能の低下も防止できる。
【0009】さらに、前記障子は、内障子および外障子
から構成され、これらの各障子の少なくとも一方の障子
の召合せ框には、その召合せ框とこの框に保持される面
材との間に介在されて面材を押さえるとともに、他方の
障子側に延長されてその他方の障子に当接される気密シ
ール材が設けられていてもよい。
【0010】一方の障子の召合せ框に他方の障子の召合
せ框に当接する気密シール材が設けられていれば、各召
合せ框間からの外気の流入を確実に防止することがで
き、ドアの断熱性能をより一層高めることができる。さ
らに、この気密シール材が召合せ框におけるガラス等の
面材押さえを兼ねていれば、その分、部品点数を少なく
でき、納まりも簡略化できてコストを低減できる。
【0011】なお、一方の障子が固定障子とされている
場合には、前記気密シール材は固定障子の召合せ框に取
り付けられ、他方の可動障子を閉めた際に、可動障子の
召合せ框に設けられた当接片が気密シール材の上面もし
くは下面に当接して気密性が確保されるように構成する
ことが好ましい。この場合、召合せ框間の隙間を確実に
塞ぐことができ、気密シール材を召合せ框の側面に当接
させる場合に比べて気密性能をより一層向上できる。
【0012】
【0013】さらに、前記障子は、内障子および外障子
から構成され、これらの各障子の一方の障子は移動可能
な可動障子とされ、他方の障子は移動不能な固定障子と
されるとともに、前記ドア本体のフレームにおける断熱
材は、その室内外方向の位置が前記固定障子に合わせて
設けられていることが好ましい。
【0014】固定障子は、移動しないためドア本体のフ
レームに直接ガラスなどの面材を保持させるようにすれ
ば、構成が簡易になる。この場合、フレームの断熱材を
固定障子の位置に合わせて設ければ、面材の室内側に設
けられるドア本体のフレームが外気で冷却されることが
なくなり、結露の発生や断熱性能の低下を防止できる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1〜3には、第1実施形態に係
る断熱通風ドア1が示されている。
【0019】断熱通風ドア1は、建物の勝手口ドアとし
て用いられるものであり、建物の勝手口における開口に
取り付けられたドア枠10と、このドア枠10内に配置
されたドア本体20と、このドア本体20内に配置され
た上げ下げ窓用の外障子30および内障子40とを備え
ている。
【0020】ドア枠10は、上枠11、下枠12、左右
両端の縦枠13を四角枠状に接合して形成されている。
各枠11,12,13は、それぞれ非鉄金属であるアル
ミ製の室外部材11A,12A,13Aと、アルミ製の
室内部材11B,12B,13Bと、これらの室外部材
11A,12A,13Aおよび室内部材11B,12
B,13Bをそれぞれ連結するウレタン樹脂製の断熱材
11C,12C,13Cとで構成されている。
【0021】なお、断熱材11C,12C,13Cは、
その室内外方向の位置がドア本体20の室内端縁とほぼ
同じとなる位置に設けられている。また、ドア枠10の
室外部材11A〜13A、室内部材11B〜13Bに
は、ドア枠10の開口に沿って四周連続する気密材1
4,15がそれぞれ設けられている。
【0022】ドア本体20は、上フレーム21、下フレ
ーム22、左右の縦フレーム23を枠組みし、その内部
に外障子30および内障子40を組み込んで構成されて
いる。各フレーム21,22,23も、ドア枠10と同
様に、それぞれ非鉄金属であるアルミ製の室外部材21
A,22A,23A、室内部材21B,22B,23
B、これらをそれぞれ連結するウレタン樹脂製の断熱材
21C,22C,23Cで構成されている。なお、断熱
材21C,22C,23Cは、その室内外方向の位置が
内障子40とほぼ同じとなる位置に設けられている。
【0023】このドア本体20は、丁番25を介してド
ア枠10に開閉自在に取り付けられている。また、ドア
本体20には、グレモンハンドル26が設けられ、ドア
本体20を閉めた際には、ドア本体20は、グレモンハ
ンドル26の引き寄せ機構によって室内側に引き寄せら
れ、ドア枠10に取り付けられた気密材14,15に密
着して気密性能が確保されるように構成されている。
【0024】外障子30は、ドア本体20の縦フレーム
23に沿って上下動可能な可動障子とされている。すな
わち、外障子30は、アルミ製の上框31と、外召合せ
框(下框)32と、左右の竪框33とを四角枠状に組ん
で構成されている。そして、各框31〜33の内周面に
は、複層ガラス35がガスケット36を介して嵌合され
ている。また、外障子30は、スパイラルバランサー3
7によって上下動可能にかつ任意の位置で保持可能にさ
れている。
【0025】各框31〜33は、それぞれアルミ製の室
外部材31A〜33Aと、アルミ製の室内部材31B〜
33Bと、これらの室外部材31A〜33Aおよび室内
部材31B〜33Bを連結するウレタン樹脂製の断熱材
31C〜33Cとで構成されている。
【0026】一方、内障子40は、移動不能な固定障子
とされ、ドア本体20の縦フレーム23間に掛け渡され
た内召合せ框41と、この内召合せ框41およびドア本
体20の下フレーム22、縦フレーム23にガスケット
46や押縁47を介して保持された断熱パネル45とを
備えて構成されている。内召合せ框41も、アルミ製の
室外部材41A、室内部材41B、断熱材41Cで構成
されている。
【0027】なお、内召合せ框41の室外側に設けられ
たガスケット46Aは、その端縁が室外側に延長され、
外障子30の外召合せ框32から室内側に延出された突
辺34がその下面に当接するように構成されており、こ
のガスケット46Aによって本発明の気密シール材が構
成されている。
【0028】そして、外障子30の室内側部分の四方、
つまりドア本体20の上フレーム21の下面における室
内側部分と、縦フレーム23の内面における上半分(固
定障子40よりも上側)と、内召合せ框41の上面とに
は、ウレタン樹脂等の断熱材で構成された断熱カバー5
0がそれぞれ取り付けられている。
【0029】なお、ドア本体20の室外面には、図2,
3に示すように、網付格子60がビス等で着脱可能に取
り付けられている。また、ドア本体20の下フレーム2
2において、断熱パネル45を保持する部分には、断熱
パネル45およびガスケット46間の隙間から浸入した
雨水を排水する排水弁27が設けられている。
【0030】このような本実施形態によれば、ドア枠1
0の枠11〜13、ドア本体20のフレーム21〜2
3、各障子30,40の框31〜33,41はそれぞれ
断熱材11C〜41Cを介在させて構成されているの
で、室外部材11A〜41Aから室内部材11B〜41
Bへの伝熱を遮断でき、通常の勝手口ドアに比べて断熱
性能を高めることができる。
【0031】また、外障子30の室内側四方に断熱カバ
ー50を取り付けたので、ドア本体20のフレーム2
1,23や内召合せ框41における室外部材21A,2
3A,41Aの室内露出部が断熱カバー50で覆われ、
外気で冷却される室外部材21A,23A,41Aに室
内の暖かい空気が触れることを防止でき、結露発生や断
熱性能の低下を防止できる。
【0032】さらに、断熱カバー50は、各室外部材2
1A,23A,41Aから室内部材21B,23B,4
1Bに跨って取り付けられているので、断熱材21C,
23C,41Cも被覆することができ、室内空間に断熱
材21C,23C,41Cが露出しないので意匠性を向
上することができる。
【0033】また、固定障子40のガスケット46Aを
室外側に延長して、可動障子30の突辺34が当接する
ように構成したので、断熱パネル45の押さえと、召合
せ部の気密性を確保する気密材とをガスケット46Aで
兼用でき、部品点数を少なくできて安価に提供できる。
その上、可動障子30の突辺34は、ガスケット46A
の下面に当接するため、召合せ框32,41間の隙間を
確実に塞ぐことができ、召合せ框の側面に当接される一
般的な気密材を用いた場合に比べて、召合せ部での気密
性能をより向上することができ、外気の流入を防止でき
て断熱性能をより一層向上できる。
【0034】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態において、前記第1実施形態と同一あ
るいは同様の構成部分には同一符号を付し、説明を省略
あるいは簡略する。
【0035】本実施形態の断熱通風ドア1は、図4〜6
に示すように、外障子30が固定障子とされ、内障子4
0が可動障子とされている点が前記第1実施形態と異な
るが、他の構成はほぼ同じである。すなわち、断熱通風
ドア1は、ドア枠10と、ドア本体20と、このドア本
体20内に配置された外障子30および内障子40とを
備えている。
【0036】外障子30は、移動不能な固定障子であ
り、ドア本体20の縦フレーム23間に掛け渡された外
召合せ框32と、この外召合せ框32およびドア本体2
0の上フレーム21、縦フレーム23にガスケット36
を介して保持された複層ガラス35とを備えて構成され
ている。
【0037】一方、内障子40は、ドア本体20の縦フ
レーム23に沿って上下動可能な可動障子とされてい
る。すなわち、内障子40は、内召合せ框(上框)41
と、下框42と、左右の竪框43とを枠組みし、その内
周面に断熱パネル45をガスケット46を介して保持す
ることで構成されている。
【0038】これらの各框41〜43も、室外部材41
A〜43A、室内部材41B〜43B、断熱材41C〜
43Cで構成されている。また、内障子40は、板ばね
48によって上下動可能にかつ任意の位置で保持可能に
されている。
【0039】そして、外障子30の外召合せ框32の室
内側に設けられたガスケット36Aは、その端縁が室内
側に延長され、内障子40の内召合せ框41から室外側
に延出された突辺44が当接するように構成されてお
り、このガスケット36Aによって気密シール材が構成
されている。
【0040】また、ドア本体20の断熱材21C〜23
Cは、室内外方向の位置が固定障子である外障子30に
合わせて設けられている。また、下フレーム22の室内
部材22Bには、内障子40が当接されるシール材51
が取り付けられているが、このシール材51のうち、室
外側に設けられれるシール材51Aは、断熱材22Cま
で延長されて室内部材22Bの室外露出部を被覆してお
り、断熱カバーとしても機能している。
【0041】さらに、内障子40の室外側部分に位置す
るドア本体20の縦フレーム23には、その室内部材2
3Bから室外部材23Aに渡って掛け渡された断熱カバ
ー50が取り付けられている。
【0042】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態と同様な効果が得られる。すなわち、断熱材1
1C〜43Cを備えているので、通常の勝手口ドアに比
べて断熱性能を高めることができる。
【0043】また、ドア本体20の下フレーム22、縦
フレーム23の室内部材22B,23Bにおいて室外側
に露出する部分に、シール材51Aや断熱カバー50を
取り付けて被覆しているので、その露出部分が外気に触
れて冷却されることを防止でき、室内部材22B,23
Bにおける結露発生や断熱性能の低下を防止できる。
【0044】さらに、断熱カバー50で断熱材22Cを
被覆することができて意匠性も向上できる。また、外障
子30のガスケット36Aを室内側に延長して、内障子
40の突辺44が当接するように構成したので、複層ガ
ラス35の押さえと、召合せ部の気密性を確保する気密
材とをガスケット36Aで兼用でき、部品点数を少なく
できて安価に提供でき、召合せ框32,41間の隙間を
確実に塞ぐことができて召合せ部での気密性能および断
熱性能をより向上することができる。
【0045】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。本実施形態においても、前記各実施形態と同一あ
るいは同様の構成部分には同一符号を付し、説明を省略
あるいは簡略する。
【0046】本実施形態の断熱通風ドア1は、図7〜9
に示すように、外障子30および内障子40がともに可
動障子とされている点が前記各実施形態と異なるが、他
の構成はほぼ同じである。すなわち、断熱通風ドア1
は、ドア枠10と、ドア本体20と、このドア本体20
内に配置された外障子30および内障子40とを備えて
いる。
【0047】外障子30は、上框31、外召合せ框3
2、竪框33を枠組みして構成され、内障子40は、内
召合せ框41、下框42、竪框43を枠組みして構成さ
れ、各々の内周面にはガスケット36,46を介して複
層ガラス35が保持されている。
【0048】そして、外障子30の室内側部分における
ドア本体20の上フレーム21下面には、断熱カバー5
0が取り付けられ、上フレーム21の室外部材21Aの
室内露出部分を被覆している。また、召合せ框41に
は、召合せ框32の側面に接する気密材49が設けら
れ、各召合せ框32,41間を塞いでいる。
【0049】このような本実施形態によれば、前記各実
施形態と同様に、断熱材11C〜43Cを備えているの
で、通常の勝手口ドアに比べて断熱性能を高めることが
できるとともに、ドア本体20の上フレーム21の室外
部材21Aにおいて室内側に露出する部分に、断熱カバ
ー50を取り付けて被覆しているので、外気で冷却され
る室外部材21Aが室内の暖かい空気に触れることを防
止でき、結露発生や断熱性能の低下を防止できる。ま
た、断熱カバー50で断熱材21Cを被覆することがで
きて意匠性も向上できる。
【0050】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。本実施形態においても、前記各実施形態と同一あ
るいは同様の構成部分には同一符号を付し、説明を省略
あるいは簡略する。
【0051】本実施形態の断熱通風ドア1は、図10〜
15に示すように、外障子30および内障子40がとも
に可動障子とされている点などでは前記第3実施形態と
同様であるが、特に気密シール構造の点で相違する。す
なわち、断熱通風ドア1は、図示しないドア枠と、ドア
本体20と、このドア本体20内に配置された外障子3
0および内障子40とを備えている。
【0052】外障子30は、上框31、外召合せ框3
2、竪框33を枠組みして構成され、内障子40は、内
召合せ框41、下框42、竪框43を枠組みして構成さ
れ、各々の内周面にはガスケットを介して複層ガラス3
5が保持されている。なお、外召合せ框32および下框
42の室外部材32A,42Aには、複層ガラス35を
保持する押縁61が取り付けられている。この押縁61
は、各枠32,42に室内側からビス止めされる断面が
略J字とされたピース状の金具62と、室外部材32
A,42Aとで挟持されて固定されており、この金具6
2を取り外さない限り、外せないように構成されてい
る。
【0053】また、外障子30の室内側部分におけるド
ア本体20の上フレーム21下面および縦フレーム23
の内周面の上半分と、内障子40の内召合せ框41上面
とには、それぞれ樹脂製の断熱カバー50が取り付けら
れ、上フレーム21の室外部材21Aや内召合せ框41
の室外部材41Aの室内露出部分を被覆している。
【0054】ドア本体20の各フレーム21〜23に
は、室内外方向の位置が前記外障子30および内障子4
0間とされたシール保持部21D〜23Dが一体に形成
されている。このシール保持部21D〜23Dには、図
12にも示すように、断面略T字状に形成された気密シ
ール材65がそれぞれ取り付けられている。これらの気
密シール材65は、縦フレーム23に取り付けられた気
密シール材65の端縁を、上フレーム21および下フレ
ーム22に取り付けられた気密シール材65に当接させ
ることで、ドア本体20の内周面に隙間無く連続して設
けられる。
【0055】また、外障子30の外召合せ框32の室内
面には、その左右両端部において風止板66が取り付け
られている。この風止板66は、気密シール材65に当
接されており、このため、外障子30および内障子40
の召合せ部分の隅部の気密性をより一層向上できる。
【0056】図13,14にも示すように、外障子30
の上框31の両端部および内障子40の内召合せ框41
および下框42の両端部には、それぞれ傾斜面71を有
する摺動片70が取り付けられている。一方、ドア本体
20には、摺動片70の傾斜面71に当接する傾斜面7
6を有する引き寄せ片75が、各摺動片70に対応して
取り付けられている。
【0057】これらの各摺動片70および引き寄せ片7
5は、各障子30,40を閉める最終段階で各傾斜面7
1,76が互いに当接する位置に設けられ、かつ図14
に示すように、外障子30を室内方向に移動させ、内障
子40を室外方向に移動させて各障子30,40が互い
に近接する方向に移動するような向きに取り付けられて
いる。従って、これらの各摺動片70および引き寄せ片
75により第1の引き寄せ手段が構成されている。
【0058】また、外障子30および内障子40には、
滑車80を介して配置されたワイヤ81が連結されてお
り、一方の障子30,40を上下動させた際に他方の障
子40,30が連動して上下動するように構成されてい
る。
【0059】この滑車80が取り付けられた部分には、
図15にも示すように、樹脂製の滑車カバー82が取り
付けられている。すなわち、縦フレーム23のシール保
持部23Dが設けられた突片の一部は切り欠かれてお
り、この切り欠き部83に滑車80が配置されている。
なお、図11に示すように、滑車80の回転軸は前記突
片の室外側にずれて設けられている。滑車カバー82
は、前記切り欠き部83に嵌合されるとともに、その外
周に設けられた2枚の弾性体84の一方が、前記突片に
圧着するように設けられている。なお、他方の弾性体8
4は、滑車80が反対側の縦フレーム23に取り付けら
れている場合に、突片に圧着するように設けられてい
る。
【0060】ワイヤ81は、外障子30の外召合せ框3
2部分に対しては、滑車80に対して滑車80の外周に
接しかつ鉛直方向に沿った接線よりも寸法δだけ室外側
の位置で取り付けられており、外障子30の自重とワイ
ヤ81のテンションとの合力によって外障子30の下端
を室内側に引き寄せることができるようにされている。
従って、このワイヤ81により第2の引き寄せ手段が構
成されている。そして、各外障子30および内障子40
は、各引き寄せ手段の作用により、互いに近接する方向
に引き寄せられ、気密シール材65に圧着される。
【0061】このような本実施形態によれば、前記各実
施形態と同様な効果が得られる上、気密シール材65を
ドア本体20側に設け、1つの気密シール材65に対し
て外障子30および内障子40の両方が密着するように
構成したので、各障子30,40側にドア本体20に密
着する気密シール材を設ける場合に比べて、シール材の
数を減らすことができる。このため、気密シール材65
の取付構造を簡略化でき、製造効率を向上できるととも
に、コストも低減できる。
【0062】また、各摺動片70および引き寄せ片75
や、ワイヤ81等からなる引き寄せ手段を設けたので、
各障子30,40を閉めた際に各障子30,40を互い
に近接させて気密シール材65に圧着させることができ
る。このため、気密性能をより一層向上できるととも
に、障子30,40をある程度開けば、各障子30,4
0の気密シール材65への圧着力が軽減するため、各障
子30,40をより一層スムーズに移動することがで
き、開閉時の操作性を向上することができる。
【0063】滑車80が設けられた切り欠き部83に滑
車カバー82を取り付けたため、切り欠き部83を通し
て外気が室内側に流入することを防止でき、断熱性能を
より一層向上できる。また、滑車カバー82に切り欠き
部83周囲の突片に圧着する弾性体84を設けたので、
仮に滑車カバー82と切り欠き部83との間に隙間が生
じても、その隙間を確実に塞ぐことができて気密性能を
より一層向上できる。さらに、滑車カバー82には2枚
の弾性体84を設けたので、ドア本体20の左右の各縦
フレーム23に滑車80を設ける場合でも、滑車カバー
82を共用することができ、その分コストを低減でき
る。
【0064】なお、本発明は、前述の各実施形態に限定
されない。例えば、可動障子としては、複層ガラス35
を保持するものに限らず、単板ガラスや断熱パネル45
を保持するものでもよい。また、固定障子としても、複
層ガラス35や単板ガラスを保持するもの、つまりこれ
らのガラスがはめ殺しとされているものでもよい。
【0065】また、ドア枠10の枠11〜13、ドア本
体20のフレーム21〜23、各障子30,40の框3
1〜33,41〜43等の構造、形状は、前記実施形態
に限らない。例えば、第1実施形態における内召合せ框
41を、第2、3実施形態の内召合せ框41のように、
断熱材41Cが2つ設けられるように構成してもよく、
この場合には内召合せ框41の上面に断熱カバー50を
取り付ける必要がなくなる。
【0066】前記第4実施形態における引き寄せ手段と
しては、例えば、第3実施形態のように、ワイヤを用い
ずに互いに連動しない障子30,40を配置した場合等
には、外障子30の下端側にも摺動片70や引き寄せ片
75を設け、これら摺動片70、引き寄せ片75のみか
らなる引き寄せ手段を用いてもよく、要するに各障子3
0,40を閉じた際に、各障子30,40を互いに近接
する方向に移動できるものであればよい。さらに、前記
第4実施形態においては、必ずしも引き寄せ手段は設け
なくてもよいが、設けた方が各障子30,40の気密シ
ール材65への圧着力を向上でき、かつ、障子30,4
0を開いた際の操作性を向上できる点で好ましい。
【0067】滑車80およびワイヤ81は、前記第1実
施形態や第2実施形態のように、一方の障子のみが可動
障子とされている場合にも用いることができる。この
際、ワイヤ81の他端はバランサに取り付ければよい。
この場合にも、ワイヤ81の可動障子への取付位置を滑
車80の外周よりも外側にすることで、外障子30や内
障子40を他方の障子40,30側に引き寄せることが
でき、各障子30,40間の気密性を向上することがで
きる。
【0068】また、ワイヤ81を用いた場合には、図1
6に示すように、第2の滑車90を設けてもよい。この
第2の滑車90は、その外周が、滑車80の外周と可動
障子におけるワイヤ81の取付部81Aとを結ぶ直線よ
りも滑車80側に位置するようにドア本体に取り付けら
れており、これにより可動障子を移動した際の引き寄せ
量δ2をより大きくすることができる。
【0069】さらに、本発明の断熱通風ドア1は、勝手
口ドアとしてだけでなく、玄関用あるいは室内用等の各
種のドアとして広く利用することができる。このため、
網付格子60は必要に応じて適宜設置すればよい。
【0070】
【発明の効果】このような本発明の断熱通風ドアによれ
ば、ドア枠、ドア本体、障子にそれぞれ断熱材が介在さ
れているので、室外側から室内側への伝熱を遮断するこ
とができてドアの断熱性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における断熱通風ドアを
示す正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った縦断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿った横断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態における断熱通風ドアを
示す正面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った縦断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿った横断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態における断熱通風ドアを
示す正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿った縦断面図である。
【図9】図7に示す断熱通風ドアの横断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態における断熱通風ドア
のドア本体および障子を示す縦断面図である。
【図11】第4実施形態における断熱通風ドアのドア本
体および障子を示す横断面図である。
【図12】第4実施形態における気密シール材部分を示
す斜視図である。
【図13】第4実施形態における引き寄せ手段を示す概
略斜視図である。
【図14】第4実施形態における引き寄せ手段を示す概
略図である。
【図15】第4実施形態における滑車カバーを示す概略
斜視図である。
【図16】本発明の引き寄せ手段の変形例を示す概略図
である。
【符号の説明】
1…断熱通風ドア、10…ドア枠、11…上枠、12…
下枠、13…縦枠、20…ドア本体、21…上フレー
ム、22…下フレーム、23…縦フレーム、30…外障
子、40…内障子、31…上框、32…外召合せ框、4
1…内召合せ框、42…下框、33,43…竪框、11
A,12A,13A,21A,22A,23A,31
A,32A,33A,41A,42A,43A…室外部
材、11B,12B,13B,21B,22B,23
B,31B,32B,33B,41B,42B,43B
…室内部材、11C,12C,13C,21C,22
C,23C,31C,32C,33C,41C,42
C,43C…断熱材、36A,46A…気密シール材で
あるガスケット、50…断熱カバー、51…シール材、
65…気密シール材、66…風止板、70…摺動片、7
1…傾斜面、75…引き寄せ片、76…傾斜面、80,
90…滑車、81…ワイヤ、82…滑車カバー、84…
弾性体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 5/00 E06B 1/18 E06B 3/26 E06B 3/54 - 3/88 E06B 7/00 - 7/34 E05F 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア枠と、このドア枠内に配置されるド
    ア本体と、ドア本体内に配置された上下動可能な障子と
    を備えるとともに、前記ドア枠、ドア本体のフレームお
    よび障子の框が、それぞれ室外部材、室内部材およびこ
    れらの各部材間に介在された断熱材とで構成され、かつ
    ドア本体のフレームの断熱材はその室内外方向の位置が
    内障子と同じとなる位置に設けられ、前記ドア本体のフ
    レームの室外部材には、この室外部材のドア室内側に露
    出する部位を被覆する断熱カバーが設けられている断熱
    通風ドア。
  2. 【請求項2】 ドア枠と、このドア枠内に配置されるド
    ア本体と、ドア本体内に配置された上下動可能な障子と
    を備えるとともに、前記ドア枠、ドア本体のフレームお
    よび障子の框が、それぞれ室外部材、室内部材およびこ
    れらの各部材間に介在された断熱材とで構成され、かつ
    ドア本体のフレームの断熱材はその室内外方向の位置が
    外障子と同じとなる位置に設けられ、前記ドア本体のフ
    レームの室内部材には、この室内部材のドア室外側に露
    出する部位を被覆する断熱カバーが設けられている断熱
    通風ドア。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の断熱通
    風ドアにおいて、前記障子は、内障子および外障子から
    構成され、これらの各障子の少なくとも一方の障子の召
    合せ框には、その召合せ框とこの框に保持される面材と
    の間に介在されて面材を押さえるとともに、他方の障子
    側に延長されてその障子に当接される気密シール材が設
    けられている断熱通風ドア。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれかに記載の断熱通
    風ドアにおいて、前記障子は、内障子および外障子から
    構成され、これらの各障子の一方の障子は移動可能な可
    動障子とされ、他方の障子は移動不能な固定障子とされ
    るとともに、前記ドア本体のフレームにおける断熱材
    は、その室内外方向の位置が前記固定障子に合わせて設
    けられている断熱通風ドア。
JP32826997A 1996-11-29 1997-11-28 断熱通風ドア Expired - Fee Related JP3145348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32826997A JP3145348B2 (ja) 1996-11-29 1997-11-28 断熱通風ドア

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-319167 1996-11-29
JP31916796 1996-11-29
JP32826997A JP3145348B2 (ja) 1996-11-29 1997-11-28 断熱通風ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10212872A JPH10212872A (ja) 1998-08-11
JP3145348B2 true JP3145348B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=26569628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32826997A Expired - Fee Related JP3145348B2 (ja) 1996-11-29 1997-11-28 断熱通風ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3145348B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169941A (ja) * 2004-07-28 2006-06-29 Fujisash Co 換気装置
CN114753745A (zh) * 2022-04-21 2022-07-15 浙江世纪豪门家居科技有限公司 一种铝合金推拉节能门窗系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10212872A (ja) 1998-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4369828A (en) Supplemental window and blind unit
US5379824A (en) Double window apparatus
KR20140078843A (ko) 고층용 환기구조를 구비한 창호
JP2659519B2 (ja) 框および框への閉塞板取り付け構造
JP3145348B2 (ja) 断熱通風ドア
KR101112684B1 (ko) 창틀이 없는 삼중 창호의 구조
JP3571220B2 (ja) 上げ下げ障子を有する断熱ドア
JP3111380B2 (ja) スライディングサッシ
KR102173709B1 (ko) 커튼 월
KR101949136B1 (ko) 단열 창호
JP3390372B2 (ja) 建 具
JP3393126B2 (ja) サッシ窓の施工方法
JP3536278B2 (ja) 換気窓
JP2002242542A (ja) サッシ窓の製造方法
JP3480418B2 (ja) 換気装置付き断熱サッシ
JP3238374B2 (ja) 断熱上げ下げ窓付ドア
CN220353709U (zh) 一种窄边隐扇外开窗系统
JPH108843A (ja) サッシ窓
JP7453089B2 (ja) 建具
JP7453088B2 (ja) 建具
CN211950131U (zh) 电动遮阳金钢网一体隔热平开窗
JP7448897B2 (ja) 換気システム
CN208039567U (zh) 双层隐藏式内退内开窗幕墙
JPH035676Y2 (ja)
JP3393125B2 (ja) サッシ窓

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees