JP3390372B2 - 建 具 - Google Patents

建 具

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JP3390372B2
JP3390372B2 JP25419599A JP25419599A JP3390372B2 JP 3390372 B2 JP3390372 B2 JP 3390372B2 JP 25419599 A JP25419599 A JP 25419599A JP 25419599 A JP25419599 A JP 25419599A JP 3390372 B2 JP3390372 B2 JP 3390372B2
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shoji
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indoor
window
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義智 木村
泰博 素野
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ワイケイケイエーピー株式会社
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  • Bay Windows, Entrances, And Structural Adjustments Related Thereto (AREA)
  • Wing Frames And Configurations (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設けられる
開き窓、辷り出し窓、内開き窓、外開き窓等の各種建具
に係り、特に断熱性能を向上させた建具に関する。
【0002】
【背景技術】近年の建物においては、快適な生活空間を
形成し、かつ冷暖房に使用するエネルギーを減少させて
省エネルギー化をはかるために、外壁や建具等における
断熱性能が重視されている。特に、新断熱基準や次世代
省エネルギー基準等が策定されていることもあり、従来
であれば、断熱サッシや断熱ドアを利用していなかった
地域においても、断熱サッシ等を採用する建物が増えて
きている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、断熱サッシ
としては、例えば、アルミなどの非鉄金属製の室内部材
および室外部材と、この室内外部材を連結する断熱部材
とから構成した断熱形材を用いた断熱形材サッシや、ア
ルミなどの非鉄金属製の室外部材と樹脂などの断熱性部
材からなる室内部材とから構成した複合サッシなどがあ
る。
【0004】これらの各種の断熱サッシは、窓枠および
障子が各種類毎に設計されており、見込み寸法や形状等
も異なるため、部品点数が増加しコストが高くなるとと
もに、決まった組み合わせの窓枠および障子しか選択で
きず断熱性能や意匠の選択自由度が低いという問題があ
った。特に、開き窓、辷り出し窓等のサッシ窓や、玄関
ドア、勝手口ドアなどの障子が室内外方向に開閉される
建具においては、窓枠やドア枠などの枠と、障子とを連
結するヒンジや、ドアクローザ、アームストッパ、錠等
のそれぞれの取付位置等が異なっているため、枠と障子
とは一対のものとして決められており、選択自由度が非
常に低いという問題があった。
【0005】また、建物の施工後に通常のアルミサッシ
を断熱サッシに交換する場合には、窓枠を建物から外し
て交換する必要があり、施工作業が大がかりになってし
まうという問題もあった。
【0006】本発明の目的は、断熱性能や意匠の選択自
由度が高く、施工後の交換も容易に行えてかつコストを
抑えることができる建具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の建具
は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みした枠
と、上框、下框および左右の竪框を四周框組みして面材
を組み込んで形成されかつ枠に対して開閉可能に取り付
けられた障子とを備えて構成される建具であって、前記
障子は、互いに断熱性能が異なり、かつ見込み寸法L1
が同一とされた2種類以上の障子から選択された障子で
あるとともに、前記枠は、互いに断熱性能が異なる2種
類以上の枠から選択された枠であり、前記2種類以上の
枠は、幅寸法および高さ寸法がそれぞれほぼ同一であ
り、前記2種類以上の障子は、前記各枠に対して交換可
能な寸法に構成され、前記枠および障子間には枠の室内
側戸当たり部および室外側戸当たり部にそれぞれ取り付
けられた気密材が配置され、上枠の室内側上端部および
室外側上端部から前記室内側戸当たり部および室外側戸
当たり部までの高さ寸法H4,H6は各枠においてそれ
ぞれ同一とされ、下枠の室内側下端部および室外側下端
部から前記室内側戸当たり部および室外側戸当たり部ま
での高さ寸法H5,H7は各枠においてそれぞれ同一と
され、縦枠の室内側端部および室外側端部から前記室内
側戸当たり部および室外側戸当たり部までの幅寸法W
4,W6は各枠においてそれぞれ同一とされ、枠および
障子に取り付けられて障子を開閉するための開閉機構部
品の框への取付位置から框室外面までの見込み寸法L2
は各障子においてそれぞれ同一とされ、前記開閉機構部
品の枠への取付位置から枠室外面までの見込み寸法L3
は各枠においてそれぞれ同一とされていることを特徴と
するものである。
【0008】この際、前記開閉機構部品は、枠および障
子間に取り付けられたヒンジ、ドアクローザ、アームス
トッパおよび錠のうちの少なくとも一つを含んでいるこ
とが好ましい。
【0009】このような建具においては、各枠は、幅寸
法および高さ寸法がそれぞれほぼ同一であり、前記各障
子は、前記各枠に対して交換可能な寸法に構成されると
ともに、各障子の見込み寸法が同一とされ、かつ気密材
や開閉機構部品の取付位置が同一とされているので、断
熱性能が異なる各障子および枠を適宜選択して組み合わ
せてサッシ窓やドア等の建具を構成することができる。
また、気密材の取付位置つまり気密材が取り付けられた
室内側戸当たり部、室外側戸当たり部の各枠端部からの
高さ寸法H4〜H6、幅寸法W4,W6が各枠でそれぞ
れ同一であるため、枠に対して障子を交換した際にも、
障子および枠を気密材に確実に当接させて気密性を維持
することができる。さらに、ヒンジ等の開閉機構部品の
取付位置つまり開閉機構部品の枠および框の各室外面か
らの見込み寸法L2,L3もそれぞれ同一であるため、
障子を交換する際に開閉機構部品はそのまま同一種類の
ものを利用することができる。このため、断熱性能が異
なる障子を適宜選択して断熱性能が異なる枠に組み込む
ことができて断熱性能や意匠の選択自由度が向上する。
また、建具の施工後に、障子のみを容易に交換でき、コ
ストも低減できる。
【0010】また、前記各框の見付け寸法が、各障子に
おいてそれぞれ同一とされていることが好ましい。各障
子において各框の見付け寸法がそれぞれ同一とされてい
れば、この框で保持されるガラス等の面材の高さ寸法や
幅寸法を同一にできる。このため、ガラス等の面材やガ
スケット等の部品の種類を少なくでき、組立間違いや発
注間違い等も少なくでき、在庫管理や物流管理なども簡
易になるため、製造、在庫管理等のコストを低減するこ
とができる。
【0011】また、前記障子としては、(a)前記各框
を、非鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内
外部材を連結する断熱部材とから構成した障子、(b)
前記各框を、非鉄金属製の室外部材と、樹脂製の断熱性
部材からなる室内部材とから構成した障子、(c)前記
各框を、非鉄金属製の室外部材と、木製の断熱性部材か
らなる室内部材とから構成した障子、(d)前記各框
を、樹脂で形成した障子、(e)前記各框を、非鉄金属
で形成した障子、又は、(f)前記各框を、木製とした
障子、から選択されたものであることが好ましい。
【0012】このような(a)〜(f)の6種類の障子
から適宜選択するようにすれば、断熱性能や意匠が少し
ずつ異なるサッシ窓を形成することができ、建物の立地
地域、環境、窓の設置位置等に合わせた最適なサッシ窓
を施主等が選択して設定でき、施主の様々な要求にも容
易に対応することができる。
【0013】
【0014】この際、前記各枠の見付け寸法は、それぞ
れ同一とされていることが好ましい。各枠の見付け寸法
が同一であれば、例えば、建物躯体側への取付構造や障
子との納まり等を共通化でき、施工作業を軽減でき、製
造、在庫管理等のコストも低減することができる。
【0015】この際、前記枠は、(A)前記各枠を、非
鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内外部材
を連結する断熱部材とから構成した枠、(B)前記各枠
を、非鉄金属製の室外部材と、樹脂製の断熱性部材から
なる室内部材とから構成した枠、(C)前記各枠を、非
鉄金属製の室外部材と、木製の断熱性部材からなる室内
部材とから構成した枠、(D)前記各枠を、樹脂で形成
した枠、(E)前記上枠および縦枠を非鉄金属で形成
し、下枠を非鉄金属製の室内部材および室外部材と、こ
の室内外部材を連結する断熱部材とから構成した枠、又
は、(F)前記各枠を、非鉄金属で形成した枠、から選
択されたものであることが好ましい。
【0016】このような(A)〜(F)の6種類の枠か
ら適宜選択するようにすれば、断熱性能や内部意匠がさ
らに異なるサッシ窓を形成することができ、施主の様々
な要求にもより一層容易に対応することができる。
【0017】また、前記枠において、障子を閉めた際に
室内側に露出する露出面部が、断熱性カバーで被覆され
ていることが好ましい。枠の露出面部を断熱性カバーで
被覆すれば、枠での結露を抑えることができ、枠におけ
る断熱性能をより高めることができる。ここで、前記枠
の室内側戸当たり部は、前記断熱性カバーに形成されて
いてもよい。
【0018】さらに、前記各障子の面材は、単板ガラス
または複層ガラスの一方で構成されていることが好まし
い。複層ガラスを用いれば、単板ガラスを用いた場合に
比べて断熱性能を向上することができ、これらのガラス
を適宜使い分けることで断熱性能をより一層細かく設定
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。なお、各図面においては図面を
見やすくするために、窓枠や障子等の主要な構成部材に
は断面を示すハッチングを省略して記載している。
【0020】本実施形態は、縦辷り出し窓に本発明を適
用したものであり、図1に示すように、窓枠として、
(A)各枠がアルミ材等の非鉄金属製の室内部材および
室外部材と、これらの室内外部材を連結する断熱部材と
からなる断熱形材で構成されたアルミ形材断熱窓枠11
0、(B)各枠がアルミ材と樹脂製断熱性部材との複合
材で構成されたアルミ樹脂複合窓枠120、(C)各枠
がアルミ材と木製断熱性部材との複合材で構成されたア
ルミ木複合窓枠130、(D)各枠が樹脂材で形成され
た樹脂窓枠140、(E)上枠および縦枠がアルミ材で
構成され、下枠が断熱形材で構成されたアルミ形材断熱
窓枠2、(F)各枠がアルミ材等の非鉄金属で形成され
たアルミ窓枠3、の6種類の窓枠からアルミ形材断熱窓
枠2およびアルミ窓枠3が選択されて用意されている。
【0021】また、障子としては、(a)各框が断熱形
材で構成されたアルミ形材断熱障子5、(b)各框がア
ルミ材と樹脂製断熱性部材との複合材で構成されたアル
ミ樹脂複合障子6、(c)各框がアルミ材と木製断熱性
部材との複合材で構成されたアルミ木複合障子7、
(d)各框が樹脂材で形成された樹脂障子8、(e)各
框がアルミ製であるアルミ障子9、(f)各框が木製と
された木製障子170、の6種類の障子からアルミ形材
断熱障子5、アルミ樹脂複合障子6、アルミ障子9の3
種類の障子が選択されて用意されている。
【0022】そして、本実施形態では、建物にサッシ窓
として設置する場合には、図2に示すように、その建物
の立地条件や意匠の施主の要望等から窓枠2、3と、障
子5,6,9の内から選択された1つの障子とを組み合
わせて縦辷り出しのサッシ窓を構成している。
【0023】図3および図4は、(E)アルミ形材断熱
窓枠2と、(a)アルミ形材断熱障子5とを組み合わせ
たサッシ窓である縦辷り出し窓10の縦断面図および横
断面図である。アルミ形材断熱窓枠2は、上枠21、下
枠22と左右両端の縦枠23とを四角枠状に接合して形
成されている。
【0024】上枠21および左右両端の縦枠23は、非
鉄金属であるアルミを押出成形によって一体成形したア
ルミ形材で構成されている。また、下枠22は、非鉄金
属であるアルミ製の室外部材22Aと、アルミ製の室内
部材22Bと、これらの室外部材22Aおよび室内部材
22Bを連結するウレタン樹脂製の断熱部材22Cとで
構成されている。
【0025】なお、下枠22は、樹脂注入方式で製造さ
れている。すなわち、前記室外部材22Aおよび室内部
材22Bは、それぞれアルミの押出成形によって一体成
形されており、この一体成形された枠22の凹状のウレ
タン注入ポケットにウレタン樹脂を注入して硬化させた
後に、前記室外部材22Aおよび室内部材22Bの連結
部をカッター等で切断して分離することで下枠22を製
造している。なお、下枠22は、合成樹脂製の帯板状の
断熱部材を各室内外部材間に1枚以上配置してかしめて
連結して構成したものを用いてもよい。
【0026】上枠21の下面の室内側部分には、断熱性
カバー221が取り付けられている。同様に、下枠22
の室内部材22Bの上面には、断熱性カバー222が取
り付けられ、縦枠23の室内面には断熱性カバー223
が取り付けられている。
【0027】各断熱性カバー221〜223には、アル
ミ形材断熱障子5が当接される室内側戸当たり部221
A〜223Aがそれぞれ一体に形成されている。そし
て、この室内側戸当たり部221A〜223Aには、ア
ルミ形材断熱障子5の室内面に当接し、かつ四周連続す
るシール材(気密材)25が取り付けられている。従っ
て、各断熱性カバー221〜223は、障子5の内周面
から少なくとも各枠21〜23の室内側端縁まで延長さ
れ、枠21〜23において障子5を閉めた際に室内側に
露出する露出面部を被覆している。
【0028】また、各枠21〜23の室外側近傍には、
アルミ形材断熱障子5が当接する室外側戸当たり部21
D〜23Dが一体に形成されている。そして、これらの
室外側戸当たり部21D〜23Dにも、四周連続するシ
ール材(気密材)26が取り付けられている。
【0029】一方、断熱窓枠2内に配置されるアルミ形
材断熱障子5は、上框31、下框32、および左右の竪
框33を四周框状に組んで構成されている。そして、各
框31〜33の内周面には、複層ガラス35が複層ガス
ケット36を介して嵌合されている。
【0030】各框31〜33は、それぞれアルミ製の室
外部材31A〜33Aと、アルミ製の室内部材31B〜
33Bと、これらの室外部材31A〜33Aおよび室内
部材31B〜33Bを連結するウレタン樹脂製の断熱部
材31C〜33Cとで構成されている。そして、これら
の各31〜33において、室外部材31A〜33Aがそ
れぞれ室外側戸当たり部21D〜23Dのシール材26
に当接され、室内部材31B〜33Bが室内側戸当たり
部221A〜223Aのシール材25に当接するように
構成されている。
【0031】このアルミ形材断熱障子5は、上框31と
窓上枠21との間および下框32と窓下枠22との間に
それぞれ配置されて取り付けられたステンレス製の辷り
出しアーム(4バーヒンジや6バーヒンジ)40によ
り、窓枠2に対して開閉可能に設けられている。なお、
上框31、下框32において、辷り出しアーム40がビ
ス止めされる部分には、断熱性を確保するため、断熱性
を有する板材(ライナー)41が介在されている。
【0032】アルミ形材断熱障子5の複層ガラス35室
内側には、面格子42が取り付けられている。また、窓
枠2の室内側には、網戸43が取り付けられている。こ
の網戸43は、四周枠組みされて縦枠23の断熱性カバ
ー223にビス等で固定された網戸枠44と、この網戸
枠44に対して室内側に開閉可能に設けられた網戸本体
45とで構成されている。
【0033】さらに、一方の竪框33には、カムラッチ
ハンドル46がビス等で取り付けられている。また、こ
の竪框33に対応する縦枠23にはカムラッチ受47が
ビス等で取り付けられている。
【0034】なお、図5にも示すように、アルミ形材断
熱障子5の見込み寸法(室内外方向の寸法)はL1とさ
れている。また、各框31〜33の見付け寸法はそれぞ
れH1,H2,W1とされている。さらに、各框31,
32において辷り出しアーム40が取り付けられる板材
41の取付面の高さ位置つまり框31上端あるいは框3
2の下端から辷り出しアーム40の取付面までの高さ寸
法はそれぞれH3とされている。また、框31,32の
室外面から辷り出しアーム40のビス止め位置までの見
込み寸法はL2とされている。同様に、上枠21、下枠
22の室外面から辷り出しアーム40のビス止め位置ま
での見込み寸法はL3とされている。
【0035】また、窓枠2の室内側端縁側の上下寸法は
Hとされている。さらに、各シール材25,26の取付
位置、つまり上枠21の室内側上端部から戸当たり部2
21A部分までの高さ寸法はH4とされ、下枠22の室
内側下端部から戸当たり部222A部分までの高さ寸法
はH5とされている。また、上枠21の室外側上端部か
ら戸当たり部21D部分までの高さ寸法はH6とされ、
下枠22の室外側下端部から戸当たり部22D部分まで
の高さ寸法はH7とされている。
【0036】さらに、窓枠2の室内側端縁側の幅寸法は
Wとされている。さらに、各シール材25,26の取付
位置、つまり縦枠23の室内側の各端部から戸当たり部
223A部分までの幅寸法はそれぞれW4とされ、この
戸当たり部223Aからカムラッチハンドル46部分ま
での幅寸法はW5とされている。また、縦枠23の室外
側の各端部から戸当たり部23D部分までの幅寸法はW
6とされている。
【0037】そして、これらの各寸法L1〜L3,H1
〜H7,W1,W4〜W6は、後述する各障子6〜9,
170や各枠3,110,120,130,140でも
同一である。さらに、図示していないが、辷り出しアー
ム40の幅方向の取付位置も各枠や障子でそれぞれ同一
とされている。なお、各寸法の具体的な値は、実施にあ
たって適宜設定すればよいが、例えば、L1=42mm、
L2=24mm、L3=26mm、H1=60mm、H2=6
0mm、H3=21mm、H4=43mm、H5=40mm、H
6=11mm、H7=25mm、W1=50mm、W4=38
mm、W5=26mm、W6=9mmなどに設定すればよい。
また、本実施形態においては、窓枠の幅寸法Wや高さ寸
法Hは各窓枠において同一とされている。この窓寸法W
や高さ寸法Hは、設置する窓の大きさに応じて設定され
る。
【0038】次に、(E)アルミ形材断熱窓枠2と
(b)アルミ樹脂複合障子6とを組み合わせたサッシ窓
(縦辷り出し窓)50について、図6の縦断面図および
図7の横断面図を参照して説明する。なお、以下の説明
において前記サッシ窓10の各構成要素と同一あるいは
相当構成要素には同一符号を付し、説明を省略あるいは
簡略する。
【0039】アルミ形材断熱窓枠2は、サッシ窓10と
同一のものである。また、断熱窓枠2内に配置される
(b)アルミ樹脂複合障子6は、上框61と、下框62
と、左右の竪框63とをそれぞれ四角枠状に組んで構成
されている。そして、各框61〜63の内周面には、複
層網入ガラス37が複層ガスケット36を介して嵌合さ
れている。各框61〜63は、それぞれアルミ製の室外
部材61A〜63Aと、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂製で形成さ
れて断熱性を有する室内部材61B〜63Bとを接合し
て構成されている。なお、合成樹脂としては、適宜な顔
料を入れて着色してもよいし、木粉を混入して木質感を
出したものを利用してもよい。
【0040】また、アルミ樹脂複合障子6では、各框6
1,62の辷り出しアーム40が取り付けられる面まで
の高さ寸法は、前記アルミ形材断熱障子5で用いた板材
41を設けない状態で寸法H3となるように設定されて
いる。同様に、他の構成、例えば、各シール材25,2
6、辷り出しアーム40、面格子42、網戸43、カム
ラッチハンドル46、カムラッチ受47等はサッシ窓1
0と同一であり、各寸法H,W,L1〜L4、H1〜H
7,W1,W4〜W6もサッシ窓10と同一である。
【0041】次に、(F)アルミ窓枠3と(e)アルミ
障子9とを組み合わせたサッシ窓(縦辷り出し窓)70
について、図8の縦断面図および図9の横断面図を参照
して説明する。なお、以下の説明において前記サッシ窓
10,50の各構成要素と同一あるいは相当構成要素に
は同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0042】アルミ窓枠3は、非鉄金属であるアルミの
押出成形によって形成された上枠71、下枠72と左右
両端の縦枠73とを四角枠状に接合して形成されてい
る。
【0043】また、アルミ窓枠3内に配置される(e)
アルミ障子9は、非鉄金属であるアルミの押出成形によ
って形成された上框81と、下框82と、左右の竪框8
3とをそれぞれ四角枠状に組んで構成されている。そし
て、各框81〜83の内周面には、単板ガラス85が単
板ガスケット86を介して嵌合されている。
【0044】このアルミ障子9でも、各框71,72の
辷り出しアーム40が取り付けられる面までの高さ寸法
は、前記アルミ形材断熱障子5で用いた板材41を設け
ない状態で寸法H3となるように設定されている。同様
に、他の構成、例えば、各シール材25,26、辷り出
しアーム40、網戸43、カムラッチハンドル46、カ
ムラッチ受47等はサッシ窓10,50と同一であり、
各寸法H,W,L1〜L4、H1〜H7,W1,W4〜
W6もサッシ窓10,50と同一である。
【0045】以上、本実施形態における窓枠2,3と障
子5,6,9との組み合わせのうちの3つの例を説明し
たが、他の組み合わせのサッシ窓、つまり(E)アルミ
形材断熱窓枠2と(e)アルミ障子9とを組み合わせた
サッシ窓、(F)アルミ窓枠3と(a)アルミ形材断熱
障子5とを組み合わせたサッシ窓、(F)アルミ窓枠3
と(b)アルミ樹脂複合障子6とを組み合わせたサッシ
窓も前記各サッシ窓10,50,70と同様の構成のた
め、説明を省略する。
【0046】このような本実施形態においては、サッシ
窓を設置する建物を建てる地域や環境、建物におけるサ
ッシ窓の設置箇所、意匠等を考慮して、窓枠2,3と障
子5,6,9とを組み合わせて各サッシ窓10,50,
70等を構成すればよい。例えば、障子としては、通常
は、耐久性やコストパフォーマンスに優れた(a)アル
ミ形材断熱障子5を選択すればよいが、内壁の色に合わ
せて障子の色を選択したい場合には、比較的カラーリン
グの自由度が高い樹脂製の室内部材61B〜63Bを用
いた(b)アルミ樹脂複合障子6を選択すればよい。ま
た、温暖な地方で断熱性能がそれほど求められない場合
には、(e)アルミ障子9を選択しても良い。
【0047】また、窓枠においても、断熱性能、耐久
性、コストパフォーマンスを求める場合には、(E)ア
ルミ形材断熱窓枠2を選択すればよいが、窓枠の断熱性
能がそれほど求められない場合には、(F)アルミ窓枠
3を選択してもよい。
【0048】さらに、障子5,6,9は、もともと窓枠
2,3に対して着脱可能であるから、窓枠2,3が既に
設置されているサッシ窓において、障子5,6,9を適
宜交換して断熱性能を変化させてもよい。
【0049】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 (1) 2種類の窓枠2,3と3種類の障子5,6,9を用
意し、これらの各障子5,6,9と窓枠2,3とを自由
に組み合わせて6種類のサッシ窓10,50,70を構
成できるので、意匠、特に内部意匠や断熱性能の異なる
各種のサッシ窓を容易に構成することができる。このた
め、従来に比べて各建物や建物における窓の設置位置、
さらには施主の要望に合わせた断熱性能や意匠のサッシ
窓を容易に設定することができる。この結果、アルミな
どの非鉄金属のみで構成された一般の窓枠や障子に比べ
てコストが高い断熱窓枠2や障子5,6を最小限必要な
分だけ用いることができ、断熱性能に見合った安価なサ
ッシ窓を提供することができる。従って、従来の断熱サ
ッシ窓ではコスト的に見合わなかったために一般的なサ
ッシ窓を用いていた地方においても、それほどコストを
増加させることなく断熱性能を向上させたサッシ窓を用
いることができる。このため、建物における冷暖房効果
を向上できて省エネルギー化も図ることができるととも
に、結露の発生も押さえることができる。
【0050】(2) 各障子5,6,9は、見込み寸法L1
が同一とされ、かつ枠2,3および障子5,6,9間に
配置されるシール材25,26の取付位置と、枠2,3
および障子5,6,9に取り付けられて障子5,6,9
を開閉するための開閉機構部品である辷り出しアーム4
0やカムラッチハンドル46、カムラッチ受47の取付
位置が各障子5,6,9において同一とされているの
で、各障子5,6,9を窓枠2,3と自由に組み合わせ
てサッシ窓を形成することができるとともに、シール材
25,26や辷り出しアーム40等の付属部品を共通化
でき、コストを低減できる。このため、引違い窓等に比
べて辷り出しアーム40等の付属部品が多い辷り出し窓
において、断熱性能や意匠の自由度を向上でき、かつ付
属部品を共通化できてコストを大幅に削減することがで
きる。
【0051】(3) 各障子5,6,9における各框の見付
け寸法が同一にされているので、各障子5,6,9にお
いて面材であるガラスを支持するガスケット等を複層ガ
ラス用および単板ガラス用ではそれぞれ同一のものにす
ることができる。その上、同一の高さおよび幅寸法の障
子5,6,9間においては、ガラス35,37,85も
同一サイズのものを用いることができる。このため、ガ
ラス35,37,85やガスケット36,86等の部品
の種類を少なくでき、組立間違いや発注間違い等も少な
くでき、在庫管理や物流管理なども簡易になるため、製
造、在庫管理等のコストを低減することができる。
【0052】(4) どの障子5,6,9でも、窓枠2,3
に取り付けることができるため、例えば障子5が取り付
けられていた建物であっても、後から障子5を他の障子
6,9に交換して断熱性能や意匠を変えたサッシ窓を構
成することができる。特に、障子5,6,9は、シール
材25,26や辷り出しアーム40等の取付位置が同一
とされているので、簡単に交換することができ、既設の
サッシ窓(辷り出し窓)の断熱性能も簡単にかつ安価に
変更することができる。
【0053】(5) さらに、障子5,6,9や窓枠2,3
を選択できるため、メーカーが障子5,6,9や窓枠
2,3の組立完成品を製作し、販売店が完成品の中から
所定のものを選択することで通常の施主の要望に対応す
ることができる。このため、販売店が障子を組み立てる
必要が無くなり、大量生産などによってトータルコスト
をダウンでき、かつ発注ミスによる無駄も無くすことが
できる。
【0054】(6) 障子5,6,9を交換する際に、窓枠
2,3は交換する必要がないため、交換作業を容易に行
えてコストも低減できる。また、各障子5,6,9に対
応して専用の窓枠を製造する必要が無く、窓枠は構成の
異なる各窓枠2,3毎に1種類用意すれば良いため、部
品種類を少なくできてコストを低減できる。
【0055】(7) 窓枠2の露出面部には断熱性カバー2
21〜223が被覆されているので、窓枠2での結露を
抑えることができ、窓枠2における断熱性能も高めるこ
とができる。
【0056】(8) 窓枠2において、上枠21や縦枠23
は、額縁の室内面には延長されておらず、断熱性カバー
221,223のみを延長しているので、断熱性カバー
221,223の額縁の室内面に延長された部分には上
枠21や縦枠23が直接接触せず、枠材からの熱伝達を
抑えることができる。このため、仮に上枠21や縦枠2
3が外気で冷やされた場合でも、断熱性カバー221,
223の室内側端部には熱が伝達されにくいため、結露
の発生を抑えることができる。
【0057】(9) 一方、断熱窓枠2の下枠22は、膳板
の室内面まで延長されているが、断熱部材22Cを介在
させて室外部材22Aと室内部材22Bとの熱伝達を抑
えているため、室内部材22Bによって断熱性カバー2
22が冷やされることがほとんどなく、結露発生を抑え
ることができる。
【0058】(10)窓枠2においては、断熱性カバー22
1〜223を、額縁、膳板、額縁の室内側表面まで延長
しているので、額縁、膳板、額縁と窓枠2との接触ライ
ンが断熱性カバー221〜223で被覆されて室内側に
露出しないので意匠性を向上できる。
【0059】(11)各窓枠2,3で各枠の外周形状や、寸
法をほぼ同一にしているので、窓枠2,3の躯体側への
取付構造(納まり)、例えばサッシ窓内部の仕上げ材に
対する取付構造や、外壁材に対する取付構造等をどのサ
ッシ窓10,50,70でも共通にすることができる。
このため、どのサッシ窓10,50,70においても、
設計や施工が簡単になって作業性を向上でき、コストも
低減することができる。
【0060】(12)各窓枠2,3で各枠の内周形状や、寸
法をほぼ同一にしているので、網戸43も共通のものが
利用でき、コストをより低減できる。
【0061】(13)一つの建物において南面および北面等
で取り付けるサッシ窓の種類を、要求される断熱性能な
どに応じて異ならせた場合でも、取付構造や意匠を共通
化することができ、施工性がよく、外観や内観も統一さ
れた建物を構成することができる。従って、一つの建物
においても、環境の異なる南面、北面等の各部分に最適
なサッシ窓を適宜選択して設置することができる。
【0062】なお、本発明は、前述の実施形態に限定さ
れない。例えば、前記実施形態では、窓枠として(E)
アルミ形材断熱窓枠2および(F)アルミ窓枠3を用い
ていたが、図1に示すように、各窓枠2,3以外の、
(A)各枠が断熱形材で構成されたアルミ形材断熱窓枠
110、(B)各枠がアルミ材と樹脂製断熱性部材との
複合材で構成されたアルミ樹脂複合窓枠120、(C)
各枠がアルミ材と木製断熱性部材との複合材で構成され
たアルミ木複合窓枠130、(D)各枠が樹脂材で形成
された樹脂窓枠140、から適宜選択された窓枠を用い
てもよい。
【0063】また、障子としても、(a)アルミ形材断
熱障子5、(b)アルミ樹脂複合障子6、(e)アルミ
障子9を用いていたが、図1に示すように、各障子5,
6,9以外の、(c)アルミ木複合障子7、(d)樹脂
障子8、(f)木製障子170、から適宜選択された障
子を用いてもよい。このような各種の窓枠2,3,11
0,120,130,140および障子5〜9,170
を揃えておき、適宜組み合わせるようにすれば、断熱性
能や意匠の異なる様々なサッシ窓を構成することがで
き、施主の要望や設置環境などに応じて適切な断熱性能
や意匠のサッシ窓を選択することができる。さらに、各
窓枠2,3,110,120,130,140における
各枠の見付け寸法や見込み寸法を同一にしているので、
建物躯体側への取付構造や障子との納まり等を共通化で
きて施工作業等も軽減でき、製造、在庫管理等のコスト
も低減できる。
【0064】さらに、窓枠は、前記各窓枠2,3,11
0,120,130,140の内の1種類のみを用意し
てもよいし、2種類以上の断熱窓枠を設けてもよい。ま
た、障子5〜9、170も、前記実施形態のように5種
類用意する必要はなく、少なくとも2種類以上用意すれ
ばよい。要するに、本発明は、少なくとも2種類以上の
障子と、1種類以上の窓枠とを用意し、これらの各障子
および窓枠を適宜組み合わせることでサッシ窓の断熱性
能や意匠を異ならせることができるように構成されてい
ればよい。
【0065】さらに、各窓枠や障子の断熱部材以外の部
分はアルミやステンレス等の非鉄金属で形成されていれ
ばよく、具体的な材質は設置する建物周りの環境等に応
じて適宜選択すればよい。
【0066】また、前記各障子5,6には、複層ガラス
35,37を配置していたが、単板ガラス85を配置し
てもよく、これらも断熱性能などを考慮して設定すれば
よい。さらに、障子9に複層ガラス35,37を配置し
てもよい。この際、各障子5〜9、170のガラス開口
寸法を共通化し、単板ガラス85や複層ガラス35,3
7を設置する場合には、各ガスケット36,86でその
幅寸法を調整するようにしておけば、各ガラス35,3
7,85も自由に組み合わせることができる。
【0067】また、各障子5〜9における框の見付け寸
法は同一のものに限らないし、ガラス35,37,85
の高さ寸法や幅寸法も同一のものに限らない。
【0068】さらに、高さや幅寸法が他のガラスに比べ
て小さいガラスを組み込んだ障子は、その分、框の見付
け寸法を大きくすることなどでガラスを保持できるよう
にすればよい。要するに、障子としては、最低限、窓枠
に対して交換可能に構成されていればよく、その他の部
分の寸法などは適宜設定することができる。また、各窓
枠2,3,110,120,130,140における枠
の見付け寸法も同一のものに限らない。この場合も、例
えば枠の躯体側への取付構造を適宜変更することで、見
付け寸法の異なる窓枠を用いることもできる。要する
に、窓枠としては、最低限、各障子5,6,9が組み込
み可能に構成されていればよい。
【0069】また、前記実施形態では、縦辷り出し窓と
して用いられるサッシ窓について説明したが、本発明
は、縦辷り出し窓以外の横辷り出し窓、内開き窓、外開
き窓等の窓枠と障子とを有する各種サッシ窓に適用する
ことができる。
【0070】さらに、窓枠に障子を固定する固定装置を
用いてFIX窓(サッシ窓)90を形成する際に本発明
を適用してもよい。例えば、図10〜12に示すよう
に、(E)アルミ形材断熱窓枠2に(b)アルミ樹脂複
合障子6を固定装置200を利用して固定し、FIX窓
90を形成してもよい。
【0071】このFIX窓90を形成するには、予め、
窓枠2の下枠22の室外側上面に金属製の位置決め部材
201を固定し、上枠21の室外側下面に係合孔202
を形成し、障子6の下框62の下面に前記位置決め部材
201に係合する樹脂もしくは金属製の固定ブロック2
03をビス等で固定し、上框61の上面に前記係合孔2
02に係合可能な板ばね等で形成された係合部材204
をビス等で固定しておく。そして、建設現場等で、図1
1に示すように、障子6の固定ブロック203を位置決
め部材201に係合させ、その後、障子6の上框61側
を窓枠2側に押し込む。すると、前記係合部材204
は、上枠21に当接することでばね性によって撓んだ
後、係合孔202内で係合部材204が元の状態に戻る
ことで、係合部材204が係合孔202に係合する。
【0072】その後、図12に示すように、断面クラン
ク状に折曲されかつ竪框63の側面にビス等で固定され
た固定金具205に、断熱性カバー223および縦枠2
3を介してビス206をねじ込むと、障子6は窓枠2に
固定されてFIX窓が形成される。なお、断熱性カバー
223には、前記ビス206を被覆するための樹脂製の
カバー224がはめ込まれている。
【0073】従って、固定装置200は、位置決め部材
201、固定ブロック203、係合部材204、固定金
具205、ビス206を備えて構成されている。また、
位置決め部材201、固定ブロック203、係合部材2
04、固定金具205は、枠や框に沿った長尺部材で形
成してもよいが、通常は、ピース状(短尺)の部材で形
成し、少なくとも障子6の左右あるいは上下の両端近傍
に設ければよい。また、FIX窓90を形成するにあた
っても、各窓枠2,3,110,120,130,14
0と、障子5〜9,170とを適宜組み合わせればよ
い。
【0074】このようなFIX窓90においても、前記
実施形態の窓枠2および障子6を利用できるため、前記
実施形態と同様の作用効果が得られる。その上、FIX
窓90でありながら、他の開閉するサッシ窓と同様の外
観にでき、特に連窓、段窓のように複数のサッシ窓が並
設される際に統一的な意匠にでき、外観を向上できる。
また、FIX用の窓枠を別途製造する必要がないため、
製造コストを低減できる。その上、障子6はガラスを組
み込んだ状態に現場に搬送できるため、従来のFIX窓
のように、現場で窓枠にガラスを組み入れる必要が無
く、現場作業を軽減でき、かつ気密性の高いFIX窓9
0を製造できる。また、障子6の窓枠2への組み付けに
あたっても、固定ブロック203を下枠22の位置決め
部材201上に載置した状態で行えるため、組み付け作
業を容易に行うことができる。
【0075】また、本発明は、窓に限らず、ドア枠およ
び障子からなる玄関ドアや勝手口ドア等にも適用するこ
とができる。この際、各種窓枠、ドア枠や障子は、各種
窓やドアを構成する際に自由に組み合わせることができ
るように、窓やドアの種類に応じて設定される共通化す
べき構成、例えば辷り出し窓においては例えば各障子の
見込み寸法や辷り出しアーム40等の取付位置が同一で
あり、ドアなどにおいてもドアクローザ、アームストッ
パ、錠等の取付位置などを合わせておけばよい。
【0076】
【発明の効果】このような本発明の建具によれば、断熱
性能や意匠の選択自由度が高く、施工後の交換も容易に
行えてかつコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるサッシ窓の組み合わせを示す図
である。
【図2】本発明の一実施形態におけるサッシ窓の組み合
わせを示す図である。
【図3】前記実施形態における(E)アルミ形材断熱窓
枠と(a)アルミ形材断熱障子とを組み合わせたサッシ
窓を示す縦断面図である。
【図4】図3に示すサッシ窓の横断面図である。
【図5】図3に示すサッシ窓の上枠部分を示す拡大断面
図である。
【図6】前記実施形態における(E)アルミ形材断熱窓
枠と(b)アルミ樹脂複合障子とを組み合わせたサッシ
窓を示す縦断面図である。
【図7】図6に示すサッシ窓の横断面図である。
【図8】前記実施形態における(F)アルミ窓枠と
(e)アルミ障子とを組み合わせたサッシ窓を示す縦断
面図である。
【図9】図8に示すサッシ窓の横断面図である。
【図10】本発明の変形例であるFIX窓を示す縦断面
図である。
【図11】本発明の変形例であるFIX窓の取付手順を
示す図である。
【図12】本発明の変形例であるFIX窓を示す横断面
図である。
【符号の説明】
2…アルミ形材断熱窓枠、3…アルミ窓枠、5…アルミ
形材断熱障子、6…アルミ樹脂複合障子、7…アルミ木
複合障子、8…樹脂障子、9…アルミ障子、170…木
製障子、5A〜9A…外障子、5B〜9B…内障子、1
0,50,70,90…サッシ窓、110…アルミ形材
断熱窓枠、120…アルミ樹脂複合窓枠、130…アル
ミ木複合窓枠、140…樹脂窓枠、21,71…上枠、
22,72…下枠、23,73…縦枠、31,61,8
1…上框、32,62,82…下框、33,63,83
…竪框、21D〜23D…室外側戸当たり部、25,2
6…シール材、35…複層ガラス、36…複層ガスケッ
ト、37…複層網入ガラス、40…辷り出しアーム、4
3…網戸、46…カムラッチハンドル、47…カムラッ
チ受、85…単板ガラス、86…単板ガスケット、22
1A〜223A…室内側戸当たり部、200…固定装
置、201…位置決め部材、203…固定ブロック、2
04…係合部材、205…固定金具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−229720(JP,A) 特開 平11−125076(JP,A) 特開 平11−62403(JP,A) 特開 平11−36732(JP,A) 特開 平9−228739(JP,A) 実開 平2−101994(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 5/00 E06B 1/18 E06B 3/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組み
    して面材を組み込んで形成されかつ枠に対して開閉可能
    に取り付けられた障子とを備えて構成される建具であっ
    て、 前記障子は、互いに断熱性能が異なり、かつ見込み寸法
    L1が同一とされた2種類以上の障子から選択された障
    子であるとともに、 前記枠は、互いに断熱性能が異なる2種類以上の枠から
    選択された枠であり、前記2種類以上の枠は、幅寸法および高さ寸法がそれぞ
    れほぼ同一であり、前記2種類以上の障子は、前記各枠
    に対して交換可能な寸法に構成され、 前記枠および障子間には枠の室内側戸当たり部および室
    外側戸当たり部にそれぞれ取り付けられた気密材が配置
    され、上枠の室内側上端部および室外側上端部から前記
    室内側戸当たり部および室外側戸当たり部までの高さ寸
    法H4,H6は各枠においてそれぞれ同一とされ、下枠
    の室内側下端部および室外側下端部から前記室内側戸当
    たり部および室外側戸当たり部までの高さ寸法H5,H
    7は各枠においてそれぞれ同一とされ、縦枠の室内側端
    部および室外側端部から前記室内側戸当たり部および室
    外側戸当たり部までの幅寸法W4,W6は各枠において
    それぞれ同一とされ、 枠および障子に取り付けられて障子を開閉するための開
    閉機構部品の框への取付位置から框室外面までの見込み
    寸法L2は各障子においてそれぞれ同一とされ、前記開
    閉機構部品の枠への取付位置から枠室外面までの見込み
    寸法L3は各枠においてそれぞれ同一とされていること
    を特徴とする建具。
  2. 【請求項2】 前記開閉機構部品は、枠および障子間に
    取り付けられたヒンジ、ドアクローザ、アームストッパ
    および錠のうちの少なくとも一つを含んでいる請求項1
    に記載の建具。
  3. 【請求項3】 前記各框の見付け寸法が、各障子におい
    てそれぞれ同一とされている請求項1または請求項2に
    記載の建具。
  4. 【請求項4】 前記障子は、(a)前記各框を、非鉄金
    属製の室内部材および室外部材と、この室内外部材を連
    結する断熱部材とから構成した障子、(b)前記各框
    を、非鉄金属製の室外部材と、樹脂製の断熱性部材から
    なる室内部材とから構成した障子、(c)前記各框を、
    非鉄金属製の室外部材と、木製の断熱性部材からなる室
    内部材とから構成した障子、(d)前記各框を、樹脂で
    形成した障子、(e)前記各框を、非鉄金属で形成した
    障子、又は、(f)前記各框を、木製とした障子、から
    選択されたものである請求項1〜3のいずれかに記載の
    建具。
  5. 【請求項5】 前記各枠の見付け寸法がそれぞれ同一と
    されている請求項1〜4のいずれかに記載の建具。
  6. 【請求項6】 前記枠は、(A)前記各枠を、非鉄金属
    製の室内部材および室外部材と、この室内外部材を連結
    する断熱部材とから構成した枠、(B)前記各枠を、非
    鉄金属製の室外部材と、樹脂製の断熱性部材からなる室
    内部材とから構成した枠、(C)前記各枠を、非鉄金属
    製の室外部材と、木製の断熱性部材からなる室内部材と
    から構成した枠、(D)前記各枠を、樹脂で形成した
    枠、(E)前記上枠および縦枠を非鉄金属で形成し、下
    枠を非鉄金属製の室内部材および室外部材と、この室内
    外部材を連結する断熱部材とから構成した枠、又は、
    (F)前記各枠を、非鉄金属で形成した枠、 から選択されたものである請求項1〜5のいずれかに記
    載の建具。
  7. 【請求項7】 前記枠において障子を閉めた際に室内側
    に露出する露出面部が断熱性カバーで被覆されている請
    求項1〜のいずれかに記載の建具。
  8. 【請求項8】 前記枠の室内側戸当たり部は、前記断熱
    性カバーに形成されている請求項7に記載の建具。
  9. 【請求項9】 前記各障子の面材は、単板ガラスまたは
    複層ガラスの一方で構成されていることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の建具。
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