JP2001280006A - 窓 枠 - Google Patents

窓 枠

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JP2001280006A
JP2001280006A JP2000097288A JP2000097288A JP2001280006A JP 2001280006 A JP2001280006 A JP 2001280006A JP 2000097288 A JP2000097288 A JP 2000097288A JP 2000097288 A JP2000097288 A JP 2000097288A JP 2001280006 A JP2001280006 A JP 2001280006A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見栄えを良好にでき、かつアタッチメントを
容易に交換できる窓枠を提供することにある。 【解決手段】 窓枠10のアタッチメント31,32
を、枠11,12に固定されたベース部材14,15に
係合させ、上枠11および下枠12に対してビス等で固
定しない。従って、窓枠10全体としては、目視される
ビスの数を従来に比べて少なくでき、見栄えを良好にで
きる。また、何らかの理由でアタッチメント31,3
2,33を交換する必要が生じた場合でも、操作するビ
スの数が少ない分交換作業を容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓枠に係り、特に
周囲が真壁とされた開口部に取り付けられる窓枠に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来より、建物の内壁としては、洋室に多
く採用される大壁と、和室および洋室の両方に採用可能
な真壁とがあるが、洋室の大半が大壁であり、真壁が採
用されるのは和室に限られることが多い。また、建物内
での和室の数が少なくなっている近年では、真壁で施工
される内壁はごく僅かである。このため、内壁の開口部
分に取り付けられるサッシ窓等の窓枠は、内壁が大壁で
あることを前提に設計されており、真壁の内壁において
は、本来は大壁納まりとされた窓枠の室内側に、四周枠
組みされたアタッチメントを取り付けることで対応して
いる。これによれば、窓枠としては一種類でよく、少数
の真壁用にわざわざ専用の窓枠を製作する必要がないの
で、各種費用の面で経済的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のアタ
ッチメントは窓枠に対してビス止めされるが、このビス
は頭部が露出する位置で用いられていた。これは、開口
部分への窓枠の取付後に、何らかの理由でアタッチメン
トの交換が必要になった場合でも、ビスを操作して交換
作業を容易に行うためである。
【0004】しかしながら、ビスが露出していると、内
観上の見栄えが良好とはいえず、ビスの数を減らすこと
が望まれている。また、ビスの数が多いと、アタッチメ
ントの交換作業が煩雑になるため、この点からも、ビス
の数を減らしたいという要望がある。
【0005】本発明の目的は、見栄えを良好にでき、か
つアタッチメントを容易に交換できる窓枠を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
窓枠は、上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠組みし
て組み立てられる窓枠であって、前記各枠の室内側に
は、建物躯体側に突出した見付け片と、この見付け片よ
りも前記建物躯体側から離間し、かつ室内側に突出した
見込み片とが設けられ、少なくとも前記上枠および縦枠
の見込み片と前記建物躯体側との間には、当該上枠およ
び縦枠の長手方向に連続したアタッチメントが設けら
れ、少なくともいずれかのアタッチメントは、前記見付
け片に固定されたベース部材に係合していることを特徴
とする。
【0007】このような構成では、枠に取り付けられる
アタッチメントの少なくともいずれかは、枠の室内側に
設けられたベース部材に係合しているので、従来のよう
に多くのビスを用いなくとも、枠とアタッチメントとの
取付状態が確実に維持され、ビス数の低減が図れて見栄
えが良好になる。なお、ベース部材は見付け片に対して
ビス等で固定されるが、このようなビスはアタッチメン
トで隠れるために露出せず、見栄えを損なうことはな
い。また、ビスの数が減ることにより、多くのビスを操
作する煩雑さが解消され、アタッチメントの交換が容易
になる。
【0008】本発明の請求項2に係る窓枠では、前記各
枠の室内側は、金属製の枠本体と、この枠本体を覆う樹
脂製のカバー材とで形成され、前記見付け片が前記金属
製の枠本体に形成され、前記見込み片が前記樹脂製のカ
バー材に形成され、前記アタッチメントが樹脂製である
ことを特徴とする。このような構成では、ベース部材を
固定する見付け片が金属製であるから、見付け片が大き
な剛性を有するものになり、ベース部材の固定強度が大
きくなる。また、枠の室内側が樹脂製のカバー材で覆わ
れるので、枠本体の金属製部分が外気等で冷却されて
も、室内側に露出するカバー材の表面には冷熱が伝導さ
れず、結露が生じ難くなる。さらに、このような樹脂製
の見込み片(カバー材)と建物躯対との間に配置される
アタッチメントも樹脂製であるから、室内側から目視さ
れるこれらの見込み片およびアタッチメントを同一の色
合い等からなる樹脂で統一でき、意匠性が一層向上す
る。
【0009】本発明の請求項3に係る窓枠では、前記ベ
ース部材はピース状に設けられ、前記枠の長手方向に間
隔を空けて複数個配置されていることを特徴とする。こ
のような構成では、ベース部材が枠の長手方向に連続し
ていないことにより、ベース部材とアタッチメントとの
接触抵抗が低減されるので、アタッチメントの係合が容
易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る窓枠を
適用した半外付けタイプの縦辷り出し窓1を示す縦断面
図、図2は、縦辷り出し窓1の横断面図である。
【0011】縦辷り出し窓1は、真壁とされた内壁のま
ぐさ2、窓台3、および左右の柱4で形成される開口部
5に設けられており、これらのまぐさ2、窓台3、柱4
からなる建物躯体に取り付けられる窓枠10と、窓枠1
0内に配置される障子20とで構成されている。
【0012】先に、障子20は、上框21、下框22、
および左右の竪框23を四周枠組みした框組み24内に
複層のガラス面材25を配置した一般的な構造であり、
窓枠10に対して上下のヒンジ26を介して取り付けら
れ、操作レバー27によって開閉自在に設けられてい
る。
【0013】窓枠10は、上枠11、下枠12、および
左右の縦枠13を四周枠組みした構成である。上枠11
は、アルミの押出形材からなる上枠本体111と、上枠
本体111の室内側面を覆う樹脂製のカバー材112と
で構成されたアルミ+樹脂の複合断熱枠である。上枠本
体111の室内側には、まぐさ2側に突出した鉛直な見
付け片113が設けられている。カバー材112の室内
側は、見付け片113よりもまぐさ2から下方に離間
し、かつ室内側に向けて水平に突出した見込み片114
になっている。
【0014】まぐさ2と見込み片114との間には、ア
ルミの押出形材からなるベース部材14が配置されてい
る。ベース部材14の下端側には、図3にも拡大して示
すように、室内側に突出した凸状部141が設けられ、
上端側には室内側に突出した係止爪142が設けられて
いる。この係止爪142の一部は切り欠かれており、こ
の図示しない切欠部分を利用して、ベース部材14が見
付け片113にビス115で固定されている。
【0015】ベース部材14の室内側には、やはりまぐ
さ2と見込み片114との間に位置するように樹脂製の
アタッチメント31が配置されている。アタッチメント
31の室外側には、図4にも拡大して示すように、それ
ぞれ凹状部311および係止用突起312が設けられて
おり、凹状部311が凸状部141と凹凸嵌合し、係止
用突起312と係止爪142が互いに係止し合うこと
で、このアタッチメント31がベース部材14に係合し
ている。また、この係合により、ビス115がアタッチ
メント31で隠れるようになっている。
【0016】下枠12は、それぞれアルミの押出形材か
らなる室内部材122、室外部材123、およびこれら
の室内外部材122,123間を連結する樹脂製の断熱
部材124からなる下枠本体121と、室内部材122
の室内外端に係合してその表面部分を覆う樹脂製のカバ
ー材125とで構成されている。すなわち、下枠12
は、断熱形材からなる下枠本体121を備えた断熱形材
+樹脂の複合断熱枠である。なお、本実施形態では、下
枠本体121の断熱部材124はウレタン樹脂等の充填
によって形成されたものであるが、これに限らず、一枚
あるいは複数枚の板状の断熱部材を用いてもよい。この
ような板状の断熱部材は、室内外部材122,123間
に跨設され、両端が室内外部材122,123にかしめ
られる。
【0017】下枠本体121(室内部材122)の室内
側には、窓台3側に突出した鉛直な見付け片126が設
けられている。カバー材125の室内側は、見付け片1
26よりも窓台3から上方に離間し、かつ室内側に向け
て水平に突出した見込み片127になっている。
【0018】窓台3と見込み片127との間には、アル
ミの押出形材からなるベース部材15が配置されてい
る。ベース部材15の上端側には、図3にも拡大して示
すように、室内側に突出した凸状部151が設けられ、
下端側(図3では上下が逆)には室内側に突出した係止
爪152が設けられている。この係止爪152の一部は
切り欠かれており、この図示しない切欠部分を利用し
て、ベース部材15が見付け片126にビス116で固
定されている。つまり、ベース部材15は、上枠11の
ベース部材14と同じものであり、上下を逆して用いる
ことで、上枠11および下枠12で使い分けるようにな
っている。
【0019】ベース部材15の室内側には、やはり窓台
3と見込み片127との間に位置するように樹脂製のア
タッチメント32が配置されている。アタッチメント3
2の室外側には、図5にも拡大して示すように、それぞ
れ凹状部321および係止用突起322が設けられてお
り、凹状部321が凸状部151と凹凸嵌合し、係止用
突起322と係止爪152が互いに係止し合うことで、
このアタッチメント32がベース部材15に係合してい
る。また、この係合により、ビス116がアタッチメン
ト32で隠れるようになっている。
【0020】ここで、見付け片126の下端には、窓台
3の上面に沿って室内側に延出する取付片128(図1
中に二点鎖線で図示)を必要に応じて設け、この取付片
128とアタッチメント32の取付片323とを貫通す
るビス117で、下枠本体121とアタッチメント32
との室内側を窓台3に固定してもよい。このような構成
は、例えば、縦辷り出し窓1に隣接して嵌め殺し窓を連
装する場合など、各窓に跨る長尺のアタッチメント32
を用いた時に、アタッチメント32を窓台3に確実に固
定するためである。
【0021】縦枠13は、アルミの押出形材からなる縦
枠本体131と、縦枠本体131の室内側面を覆う樹脂
製のカバー材132とで構成されたアルミ+樹脂の複合
断熱枠である。この際、カバー材132はビス132A
で縦枠本体131に固定されるが、このビス132Aは
柱4側に一段奥まった位置で用いられるため、目立ち難
くなっている。縦枠本体131には、柱4側に突出した
見付け片133が設けられ、カバー材132の室内側は
見込み片134になっている。
【0022】柱4と見込み片134との間には、アルミ
の押出形材からなるベース部材16が配置されている。
ベース部材16には、図6にも拡大して示すように、室
内側に突出した二条の係止爪161が設けられ、外側の
係止爪161の図示しない切欠部分を利用して、ベース
部材16が見付け片133にビス118で固定されてい
る。
【0023】ベース部材16の室内側には、やはり柱4
と見込み片134との間に位置するように樹脂製のアタ
ッチメント33が配置されている。アタッチメント33
には、図7にも拡大して示すように、係止用突起331
が設けられ、この係止用突起331を係止爪161間に
挿入することでアタッチメント33がベース部材16に
係合するとともに、ビス118が隠れるようになってい
る。
【0024】以上説明した各部材の中で、各ベース部材
14,15,16は、図8に模式的に示すように、ピー
ス状の短尺部材であり、各枠11,12に対して二つず
つその両端側寄りに間隔を空けて取り付けられ、縦枠1
3に対して三つその両端側および中央に間隔を空けて取
り付けられる。アタッチメント31,32,33は、各
枠11,12,13の長手方向に連続した長尺部材であ
り、カバー材112,125,132と同じ色合いの樹
脂を用いて成形されている。
【0025】図1、図2に戻って、上枠11および下枠
12のカバー材112,125に設けられたは見込み片
114,127は、それぞれアタッチメント31,32
に接触しているのみであるが、他のカバー材112,1
25よりも長尺とされたカバー材132では、縦枠13
に取り付けられるアタッチメント33の両端側におい
て、見込み片134に対向して設けられた螺合部332
(図7)に、縦枠13自身を柱4に固定するためのビス
17(図2では図中の左側に図示)で当該見込み片13
4が固定され、中央位置においても、見込み片134が
ビス18(図2では図中の右側に図示)で螺合部332
に固定されている。このことにより、カバー材132が
他のカバー材112,125よりも長尺であっても、ア
タッチメント33から浮き上がってしまう等の心配がな
い。特に、カバー材としての長さ寸法が500mmを越え
る場合に浮きが生じ易いので、このような長さ寸法を有
する場合には効果的である。また、この際、ビス17,
18は、ベース部材16を貫通する位置に螺合されてお
り、見込み片134と柱4との間にベース部材16とア
タッチメント33の螺合部332が介装されることによ
り、ビス17,18の締め過ぎによるカバー材132の
変形等を防止している。なお、ビス18は柱4までは達
せず、螺合部332に螺合するだけの長さを有してい
る。
【0026】アタッチメント31,32,33は、図示
しないビスで四周枠組みされたアタッチメント枠30と
して各枠11,12,13に係合される。このようなア
タッチメント枠30のさらに室内側には、アタッチメン
ト32に対応した部分を除き、小割り材からなる上額縁
41および左右の縦額縁42からなる門形状の額縁40
が取り付けられている。そして、窓枠10は、アタッチ
メント枠30を取り付けることで真壁に対応可能とさ
れ、アタッチメント枠30が設けられない場合に、各見
込み片14,127,134を躯体側の板状の額縁に固
定すれば、大壁に対応可能である。
【0027】このような本実施形態においては、以下の
ように窓枠10建物の開口部分に設置する。先ず、工場
等において、各枠本体111,121,131を四周枠
組みし、これにカバー材112,125,132を係合
あるいはビス止め等によって取り付け、窓枠10を完成
させる。次いで、ベース部材14,15,16を枠本体
111,121,131の見付け片113,126,1
33にビス止めし、これらにアタッチメント31,3
2,33を係合させておく。この後、窓枠10を障子2
0と共に現場に搬入する。
【0028】現場においては、まぐさ2に上枠11を、
窓台3に下枠12を、柱4に縦枠13をそれぞれビス止
めする。このビスの中の一つ(一種類)として、図2、
図8に示した長目のビス17を用い、縦枠13のカバー
材132をアタッチメント33ごと柱4に固定する。こ
の後、ヒンジ26を介して障子20を窓枠10内に配置
し、縦辷り出し窓1を完成させる。
【0029】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 (1)窓枠10に取り付けられるアタッチメント31,3
2,33は、枠11,12,13に固定されたベース部
材14,15,16に係合しているので、上枠11およ
び下枠12に対しては、ビス等で固定されておらず、ま
た、縦枠13では、両端側および中央において、カバー
材132をアタッチメント33に固定するのにビス1
7,18が用いられているだけである。従って、窓枠1
0全体としては、目視されるビスの数を従来に比べて少
なくでき、見栄えを良好にできる。
【0030】(2)何らかの理由でアタッチメント31,
32,33を交換する必要が生じた場合には、アタッチ
メント31,32に関しては、上枠11および下枠12
から引き抜くだけでよく、アタッチメント33に関して
も、前記ビス17,18を外す手間が多少かかるだけ
で、その後に縦枠13から引き抜けばよく、そして、新
たなアタッチメント31,32,33を組立時と同様に
係合させればよいから、操作するビスの数が少ない分交
換作業を容易に行える。
【0031】(3)ベース部材14,15,16は、枠本
体111,121,131の金属部分にビス115,1
16,118で固定されているので、ビス115,11
6,118の螺合部分が損傷してルーズになったりせ
ず、ベース部材14,15,16を確実にビス止めで
き、固定強度を向上させることができる。
【0032】(4)枠本体111,121,131の室内
側を覆うカバー材112,125,132は樹脂製とさ
れ、断熱性を有しているので、枠本体111,121,
131の室内側に外気による冷熱が伝導された場合で
も、カバー材112,125,132の表面にまでは伝
導されない。このため、室内に露出した表面の温度、す
なわちカバー材112,125,132の表面温度が低
下せず、結露を有効に防止できる。特に、下枠12で
は、下枠本体121が断熱形材で形成されているので、
一般には冷熱が伝導し易い下枠12部分においても、室
外側からの熱伝導を確実に遮断でき、防露性能を格段に
向上させて結露をより確実に防止できる。
【0033】(5)カバー材112,125,132およ
びアタッチメント31,32,33は共に樹脂製である
から、それぞれ同じ色合いの樹脂を用いて成形できる。
このため、色合いを統一することで室内側から目視した
際の見栄えをより良好にでき、意匠性を一層向上させる
ことができる。
【0034】(6)ベース部材14,15,16は短尺な
ピース状であるため、長尺なアタッチメント31,3
2,33を係合させる場合でも、接触抵抗がさほど大き
くならず、係合を容易にでき、作業性が良好である。
【0035】(7)縦枠13のカバー材132は他に比べ
て長尺であり、室内側で浮きが生じ易いが、ビス17,
18によってその両端側と中央とがアタッチメント33
に固定されているので、カバー材132が浮き上がるの
を押さえてアタッチメント33との間に隙間が生じるの
を防止でき、見栄えが損なわれる心配がない。また、ビ
ス17,18は、ベース部材16に対応した位置に螺合
されており、見込み片134と柱4との間にベース部材
16とアタッチメント33の螺合部332とが介装され
ているから、見込み片134をこれらのベース部材16
およびアタッチメント33で支持でき、ビス17,18
の締め過ぎによるカバー材132の変形等を防止でき
る。
【0036】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記実施形態では、全てのア
タッチメント31,32,33がベース部材14,1
5、16を介して枠11,12,13に取り付けられて
いたが、アタッチメント31,32,33のうちの少な
くともいずれか一つのアタッチメントがベース部材を介
して枠に取り付けられていればよく、この場合でも、ベ
ース部材を介して取り付けたアタッチメントの部分に関
しては、従来に比べてビスの数を低減できるので、やは
り本発明の目的を達成できる。
【0037】そして、ベース部材を介さないでアタッチ
メントを枠に取り付ける場合には、アタッチメントにビ
スの頭部が当たるように、室内側から水平なビスでビス
止めしてもよいが、ビスを少しでも目立たなくするため
には、前記実施形態のビス17,18のように、カバー
材にビスの頭部が当たるようにビス止めすることが望ま
しい。このようにしてビス止めされた上枠11用のアタ
ッチメント31および下枠12用のアタッチメント32
を図9、図10に拡大して示す。
【0038】図9、図10において、枠本体111,1
21の見付け片113,126にはベース部材が固定さ
れておらず、室内側に配置されたアタッチメント31,
32は、これらの螺合部313,324にカバー材11
2,125を鉛直なビス18(図8にも二点鎖線で図
示)で固定することで、枠11,12から外れないよう
になっている。このような構成では、上枠11および下
枠12のベース部材が省かれるから、ベース部材自身の
取付作業を簡略化できる。このことは、アタッチメント
枠30を、前記実施形態のように工場で予め窓枠10に
先付けするのではなく、オプション仕様のように施工現
場で後付けする場合に有効であり、現場では煩雑となり
易いベース部材の取付作業を簡略化することで、現場作
業を迅速に行えるという効果がある。そして、このよう
な場合には、ベース部材は縦枠13にのみ設けられるこ
とになるが、少なくともこの縦枠13側においては、ベ
ース部材を用いない場合に比べれば、ビスの数を少なく
でき、本発明の目的を達成できる。
【0039】また、前記実施形態のように、枠本体11
1,121の見付け片113,126にベース部材1
4,15が固定されている場合でも、図8に二点鎖線で
示した少数のビス18を用い、カバー材112,125
の見込み片114,127をアタッチメント31,32
の螺合部314,324に固定してもよい。このような
場合でも、縦枠13においてビスの数を少なくできれ
ば、本発明に含まれる。そして、この際、アタッチメン
ト31,32はベース部材14,15で上下方向に補強
されることになるから、ベース部材14,15の位置と
ビス18の位置とを対応させれば、見込み片114,1
27をアタッチメント31,32およびベース部材1
4,15で良好に支持でき、ビス18の締め過ぎによる
カバー材112,125の変形を防止できる。
【0040】前記実施形態では、アタッチメント31,
32,33を用いることで窓枠10の四周全てを囲って
いたが、例えば、テラスタイプの窓(掃き出し窓)のよ
うに、下枠12の見込み片134の直下に床面材が配置
されるような場合には、下枠12用のアタッチメント3
2は省略され、省略した場合でも、残りのアタッチメン
ト31,33のいずれかがベース部材14,16を介し
て取り付けられていれば本発明に含まれる。
【0041】前記実施形態では、窓枠10を縦辷り出し
窓1に適用した形態を説明したが、本発明の窓枠として
は、縦辷り出し窓に限定されず、横辷り出し窓、引違い
窓、嵌め殺し窓、片開き窓、両開き窓、内倒し窓、外倒
し窓、上げ下げ窓、横軸回転窓、縦軸回転窓、ルーバー
窓など、真壁納まりとされた任意の窓の窓枠に適用でき
る。
【0042】その他、窓枠を構成する上枠、下枠、縦枠
の構造は、複合断熱枠に限定されず、例えば、断熱形材
のみで構成されるもの、アルミ製の室外部材と樹脂製の
室内部材とを連結したアルミ樹脂枠など、任意である。
また、断熱構造を有しているものに限らず、単なるアル
ミの押出形材からなる旧来の枠を用いてもよい。勿論、
窓枠内に配置される障子の断熱性能等に関する仕様も任
意である。また、枠の見付け片や見込み片等の形状、あ
るいはアタッチメントの形状も任意であり、その実施に
あたって適宜に決められてよい。さらに、各構成部材の
材質も任意である。例えば、室内側に露出するカバー材
やアタッチメントを木粉入りの樹脂材で形成する等して
もよく、こうすることで天然木の風合いを得ることがで
きるので、天然木からなる周囲の額縁、まぐさ、窓台、
柱との調和がとれ、より意匠性が向上する。
【0043】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
枠に取り付けられるアタッチメントの少なくともいずれ
かは、枠に設けられたベース部材に係合しているので、
従来のように多くのビスを用いなくとも、枠とアタッチ
メントとの取付状態を確実に維持でき、ビス数の低減を
図って見栄えを良好にできる。また、ビスの数が減るこ
とにより、多くのビスを操作する煩雑さを解消でき、ア
タッチメントの交換を容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る窓枠が適用された縦
辷り出し窓を示す縦断面図である。
【図2】前記実施形態を示す横断面図である。
【図3】前記実施形態のベース部材を拡大して示す側面
図である。
【図4】前記実施形態のアタッチメントを拡大して示す
断面図である。
【図5】前記実施形態の他のアタッチメントを拡大して
示す断面図である。
【図6】前記実施形態の他のベース部材を拡大して示す
側面図である。
【図7】前記実施形態のさらに他のアタッチメントを拡
大して示す断面図である。
【図8】前記実施形態のカバー材、ベース部材、アタッ
チメントを模式的に示す内観図である。
【図9】本発明の変形例を示す断面図である。
【図10】本発明の他の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
2…建物躯体であるまぐさ、3…建物躯体である窓台、
4…建物躯体である柱、10…窓枠、11…上枠、12
…下枠、13…縦枠、14,15,16…ベース部材、
31,32,33…アタッチメント、111,121,
131…枠本体、112,125,132…カバー材、
113,126,133…見付け片、114,127,
134…見込み片。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠
    組みして組み立てられる窓枠であって、 前記各枠の室内側には、建物躯体側に突出した見付け片
    と、この見付け片よりも前記建物躯体側から離間し、か
    つ室内側に突出した見込み片とが設けられ、少なくとも
    前記上枠および縦枠の見込み片と前記建物躯体側との間
    には、当該上枠および縦枠の長手方向に連続したアタッ
    チメントが設けられ、少なくともいずれかのアタッチメ
    ントは、前記見付け片に固定されたベース部材に係合し
    ている窓枠。
  2. 【請求項2】 前記各枠の室内側は、金属製の枠本体
    と、この枠本体を覆う樹脂製のカバー材とで形成され、
    前記見付け片が前記金属製の枠本体に形成され、前記見
    込み片が前記樹脂製のカバー材に形成され、前記アタッ
    チメントが樹脂製である請求項1に記載の窓枠。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材はピース状に設けられ、
    前記枠の長手方向に間隔を空けて複数個配置されている
    請求項1または請求項2に記載の窓枠。
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JP2016196767A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 三協立山株式会社 断熱サッシ

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