JP2004124591A - サッシのガラス固定構造 - Google Patents

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JP2004124591A JP2002292462A JP2002292462A JP2004124591A JP 2004124591 A JP2004124591 A JP 2004124591A JP 2002292462 A JP2002292462 A JP 2002292462A JP 2002292462 A JP2002292462 A JP 2002292462A JP 2004124591 A JP2004124591 A JP 2004124591A
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山田 智弘
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Abstract

【課題】従来の複合サッシの框体に単板ガラスを固定保持することができるサッシのガラス固定構造を提供する。
【解決手段】金属框30の屋内側露出部分を樹脂框40で略覆ってなる框体6の屋外側端部に設けた延出片31aと、屋内側に取付けた押縁部材60によって構成したガラス挿入溝6aにガラス体5を納めてなるサッシ2のガラス固定構造において、
上記框体6の延長片31aの屋内側に掛渡し部材50を取付けるものであって、該掛渡し部材50は上記延出片31aに係合する係合部51と、上記ガラス体5に当接する当接部52と、一定の幅を有し上記係合部51及び当接部52と連接する内壁部53とを有し、
上記係合部51を上記延出片31aに係合させ、上記当接部52を緩衝部材35bを介してガラス体5に当接させることを特徴とするサッシのガラス固定構造。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓開口部に装着されるサッシのガラス固定構造に関し、框体に複層ガラスの代わりに単板ガラスを固定保持するサッシのガラス固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、サッシは断熱性の向上や意匠性の向上のため、金属枠や金属框の屋内側露出部分を樹脂枠や樹脂框で覆った複合サッシが広く用いられている。この場合、框に固定されるガラス体は、断熱性を確保するために一般的には複層ガラスが用いられる。この複層ガラスは、通常2枚(特殊な場合は3〜4枚)の板ガラスを配置し、その周囲を接着剤で密封して内部の空気を乾燥状態に保ったもので、高い断熱性と結露防止効果がある。
【0003】
複層ガラスを使用した複合サッシの例としては、特開2000−320250号公報に記載された複合サッシがある。この複合サッシは方形に枠組みされた外枠内に辷り出し障子を納めて構成されている。この外枠を構成する各枠材は、金属枠とその屋内側露出部分を覆う樹脂枠とから構成され、辷り出し障子は金属框とその屋内側露出部分を覆う樹脂框とから構成されており、この框体のガラス挿入溝において複層ガラスが保持されている。この複層ガラスはその屋内側及び屋外側の両方から挟持されている。金属框の屋外側端部には、その長手方向の略全長に沿って、断面略L字状の延出片が形成されており、これら延出片の各々の複層ガラス側の端部には緩衝部材が係脱自在に取付けられている。また金属框の屋内側には、複層ガラスを屋内側から延出片側に押圧する押縁部材が取付けられており、この押縁部材の端部にも緩衝部材が係脱自在に取付けられている。この延出片の緩衝部材と押縁部材の緩衝部材とで複層ガラスを保持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、断熱性をそれほど必要としない地域において使用されるサッシにおいては、屋内側の意匠性を向上させるために複合サッシを用いつつも、高価でかつ重量が重くサッシに負担をかける複層ガラスではなく、安価で軽量な単板ガラスを用いたいという強い要望がある。しかし、複合サッシの框体は複層ガラス用に設計されているのでその幅が広く、そのままでは単板ガラスを保持することができない。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、従来の複合サッシの框体に単板ガラスを固定保持することができ、意匠性の高い複合サッシに安価でかつ軽量でサッシへの負担の少ない単板ガラスを用いることができるサッシのガラス固定構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、金属框の屋内側露出部分を樹脂框で略覆ってなる框体の屋外側端部に設けた延出片と屋内側に取付けた押縁部材によって構成したガラス挿入溝にガラス体を納めてなるサッシのガラス固定構造において、上記框体の延出片の屋内側に掛渡し部材を取付けるものであって、該掛渡し部材は上記延出片に係合する係合部と、上記ガラス体に当接する当接部と、一定の幅を有し上記係合部及び当接部と連接する内壁部とを有し、上記係合部を上記延出片に係合させ、上記当接部を緩衝部材を介してガラス体に当接させることを特徴として構成されている。
【0007】
また本発明は、上記掛渡し部材は断面が略コ字状であると共に、該掛渡し部材の内壁部は平面状に形成され、該内壁部は上記框体の延出片と略面一状としてなることを特徴として構成されている。
【0008】
また本発明は、上記掛渡し部材の係合部は上記延出片と係合する係合片及び上記延出片にカシメ固定するためのカシメ係合片を有することを特徴として構成されている。
【0009】
また本発明は、上記掛渡し部材の当接部は取付溝を有し、該取付溝に上記緩衝部材を取付けて上記ガラス体に当接させることを特徴として構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のサッシのガラス固定構造を適用した複合サッシ全体の縦断面図、図2は図1の横断面図、図3は図1の金属上框周辺の拡大図、図4は図1の金属下框周辺の拡大図、図5は図2の金属縦框周辺の拡大図、図6は図3におけるガラス保持部分の組立図である。なお、本説明中において「左」又は「右」とある場合には、屋内側から屋外側を見た場合を基準とする。
【0011】
図1及び図2に、建屋外壁に形成された窓開口部1に納められる複合サッシ2を示す。この複合サッシ2は、方形に枠組みされた外枠3内に辷り出し障子4を納めて構成されている。外枠3を構成する各枠材は、複合型の枠材であり、ベースとなる金属枠体たる金属枠10とその屋内側露出部分を覆う樹脂枠20とから構成されている。この金属枠10は、金属上枠11、金属下枠12及び左右の金属縦枠13、14を略コ字状に枠組みし、相互をねじで締結して構成されている。また樹脂枠20は、樹脂上枠21、樹脂下枠22及び左右の樹脂縦枠23、24とで構成されており、上記樹脂上枠21は金属上枠11に、樹脂下枠22は金属下枠12に、樹脂縦枠23は金属縦枠13に、樹脂縦枠24は金属縦枠14にそれぞれ取付けられている。
【0012】
また辷り出し障子4の框体6も上述の外枠3と同様に、金属框30とその屋内側露出部分を覆う樹脂框40とから構成される複合型の枠材により方形状に枠組みされるものである。金属框30は、金属上框31、金属下框32及び左右の金属縦框33、34を略コ字状に枠組みし、相互をねじで締結して構成されている。また樹脂框40は、樹脂上框41、樹脂下框42及び左右の樹脂縦框43、44とで構成されており、上記樹脂上框41は金属上框31に、樹脂下框42は金属下框32に、樹脂縦框43は金属縦框33、樹脂縦框44は金属縦框34にそれぞれ取付けられる。これら枠組みされた框体6のガラス挿入溝6aに単板ガラス5が納められている。
【0013】
なお、上記外枠3の金属枠10、框体6の金属框30、及び後述する押縁部材60の金属押縁61、掛渡し部材50はアルミの押し出し型材にて成型され、また外枠3の樹脂枠20、框体6の樹脂框40、及び後述する押縁部材60の樹脂押縁62は塩化ビニルやアクリル樹脂等から押し出し成型される。
このように樹脂枠20にて金属枠10の屋内側露出部分を、また樹脂框40にて金属框30の屋内側露出部分を覆うことにより、金属による冷たい感じを隠し、また熱伝導率の低い樹脂によって断熱効果を向上させている。また、これらの樹脂材には、木材粉等を混入させて、外観上あたかも木材で形成されているかの観を呈することもできる。
【0014】
ここで外枠3の金属上枠11、金属下枠12及び左右の金属縦枠13、14の各々には、図1、図2に示すように、建屋外壁に延出して該外壁にネジ止めされる屋外固定片11a、12a、13a、14a及び屋内側に延出して窓開口部1の周縁にネジ止めされる屋内固定片11b、12b、13b、14bが設けられており、これら屋外固定片11a〜14a及び屋内固定片11b〜14bにおけるネジ止め構造によって金属上枠11、金属下枠12及び左右の金属縦枠13、14が建屋に固定されている。
【0015】
辷り出し障子4の框体6の金属縦框33、34の上部には、それぞれ回動自在のアーム(図示せず)が取付けられており、該アームは外枠3の金属縦枠13、14に設けられた辷り出し機構7に摺動自在かつ回動自在に連結される。また辷り出し障子4の下部は見付方向を軸として回動自在に外枠3に取付けられる。上記辷り出し機構7は屋内側に設けられたハンドル8の回転に追従して上記アームの連結部分を上下に移動するもので、ハンドル8を回転させるとその回転に従って辷り出し障子4の上部が屋外側に辷り出し、複合サッシ2の開状態が実現される。なお、本実施形態に係る複合サッシ2の屋内側には網戸9が設けられている。
【0016】
ここで、上述のように構成された辷り出し障子4の框体6内に単板ガラス5を保持するための保持構造について説明する。単板ガラス5は框体6のガラス挿入溝6aにおいて、その屋内側及び屋外側から挟持されており、そのうちの屋内側の構造についてまず説明する。
【0017】
まず金属上框31について説明する。図3に示すように、辷り出し障子4の框体6の金属上框31には、その単板ガラス5に対向する面に単板ガラス5側に開口する嵌合溝31cが長手方向に沿って略全長に至り形成されており、被係合部たるこれら嵌合溝31cに押縁部材60が取付けられる。嵌合溝31cの開口部の周囲には突起31dが形成されており、この嵌合溝31cの略全長に渡り押縁部材60が長手方向に沿って取付けられる。上記押縁部材60は断面略L字状の金属押縁61と該金属押縁61の屋内側露出部分を覆う樹脂押縁62とから形成される。
【0018】
金属押縁61は基部61aから見込方向に延出する係合片61bと基部61aから見付方向に延出する延出片61cとを備えており、係合片61bの屋外側端61dが上記嵌合溝31cの突起31dに係止する。また該係合片61bは段部61eを備えており、この段部61eも嵌合溝31cの突起31dと係止する。これらの係止によって金属押縁61が被係合部たる嵌合溝31cと係脱自在とされ、押縁部材60が金属上框31に対して取付け自在とされている。このように押縁部材60は金属製の金属押縁61を介して金属上框31に取付けることにより、押縁部材60の取付け又は取外しの際の部材の変形を少なくし、部材同士の摩擦を少なくしている。
【0019】
金属押縁61の延出片61cは上記係合片61bと基部61aにおいて略直角をなし、基部61aから見付方向に延びる。該延出片61cは後述の掛渡し部材50との間に単板ガラス5を介在する。樹脂押縁62は中空で断面略方形状の本体62aと係止部62bと押圧部62cとから構成されている。この係止部62bは屋外側の見付方向両端付近に形成されており、金属押縁61の延出片61cの両端に係脱自在に係止するものである。これにより金属押縁61の屋内側露出部分を樹脂押縁62によって被覆自在とし、上述の樹脂枠20や樹脂框40と同様に屋内側露出部分を樹脂によって覆うことができる。
【0020】
なお樹脂框40及び押縁部材60の樹脂押縁62は上述のように塩化ビニルやアクリル樹脂等から互いに同じ材質にて形成されており、互いに違和感なく略一体に配置されている。本実施形態においては、図1に示すように、押縁部材60の樹脂押縁62の屋内側の側面と、樹脂上框41の屋内側の側面とが見込方向における略同位置に形成されることによって互いに略同一面状とされており、従って、樹脂上框41と押縁部材60とがあたかも一体であるかのようにその外観を呈しており、より一層の体裁の向上が図られている。
また樹脂押縁62の押圧部62cは、単板ガラス5側の係止部62b近傍で、かつ金属上框31の延出片31aと対峙する位置に形成されるもので、押縁部材60と単板ガラス5との間に挟まれたゴム製の緩衝部材35aに略係止すると共に該緩衝部材35aを単板ガラス5側に押圧する。
【0021】
次に金属下框32について説明する。図4に示すように、金属下框32には嵌合溝が形成されておらず、押縁部材も取付けられていない。金属下框32に押縁部材を取付けると、結露等により単板ガラス5に生じた水滴が該押縁部材を伝って屋内側面に流れ出てくるおそれがあり、これを防止するため金属下框32には押縁部材が取付けられていない。従って樹脂下框42は他の樹脂上框41、樹脂框43、44よりも大きく形成されており、該樹脂下框42が後述する押縁部材60の代わりに単板ガラス5を保持する。ただし、金属下框32に嵌合溝を設け、これに押縁部材を取付けることとしてもよい。
【0022】
また、金属縦框33、34については、互いに対象構造であるので、金属縦框34側についてのみ図5を参照にしつつ説明する。金属縦框34の屋内側の構造は金属上框31と略同じであり、その単板ガラス5に対向する面に単板ガラス5側に開口する嵌合溝34cが長手方向に沿って略全長に至り形成されており、この嵌合溝34cの略全長に渡り、断面略L字状の金属押縁61と該金属押縁61の屋内側露出部分を覆う樹脂押縁62とから形成される押縁部材60が長手方向に沿って取付けられる。嵌合溝34cの開口部の周囲には突起34dが形成されており、金属押縁61の係合片61bの屋外側端61dが上記嵌合溝34cの突起34dに係止する。また該係合片61bの段部61eも嵌合溝34cの突起34dと係止する。
【0023】
次に屋外側の構造について説明する。まず金属上框31について説明する。図3に示すように、辷り出し障子4の框体6の金属上框31の屋外側端部には、その長手方向の略全長に沿って、単板ガラス5の端部近傍にまで延出する断面略L字状の延出片31aが形成されており、この延出片31aに掛渡し部材50を取付ける。ここで、延出片31aの屋内側の端部には、取付溝31bが設けられおり、この取付溝31bに、掛渡し部材50を延出片31aの長手方向の略全長に沿って取付ける。
【0024】
掛渡し部材50は、延出片31aに係合する係合部51と、単板ガラス5に当接する当接部52と、複層ガラスと単板ガラス5の肉厚差と略同幅で上記係合部51及び当接部52と連接する平面状の内壁部53とを有し、一面を開口状とする断面略コ字状に形成されている。この掛渡し部材50は上述したように、金属枠10等と同様、アルミの押し出し型材にて成型される。なお、ここでは掛渡し部材50を金属枠10と同材質にて形成するものとしたが、別材質でもよい。また断面を略コ字状としたが、これに限られることなく例えば略方形状など同様の機能を果たす形状であればよい。
【0025】
係合部51はその屋外側面に延出片31aの取付溝31bと係合する係合片51a及び取付溝31bに掛渡し部材50をカシメ固定するためのカシメ係合片51bを備える。掛渡し部材50は、開口部をガラス挿入溝6aの内側に向け、係合片51aを延出片31aの取付溝31bに係合させ、さらにカシメ係合片51bを取付溝31bの内側の端部にカシメ固定することによって、延出片31aに固定される。これによって、掛渡し部材50は延出片31aに強固に固定され、安定した状態で単板ガラス5を保持することができる。
【0026】
なお、ここではカシメ係合片51bを取付溝31bの内側の端部にカシメ固定することとしたが、これに限らず、取付溝31bの外側などその位置は特に限定されるものではない。あるいは取付溝31bにカシメ係合片を設け、係合部51にカシメ固定する構成としてもよい。また、固定方法は係合とカシメ固定に限るものではなく、例えば螺子止め固定や弾発固定など、種々の固定方法を用い、また組み合わせてもよい。さらに、取付溝31bの形状も固定方法に応じて変更してよく、また固定方法によっては取付溝31bを設けなくともよい。
【0027】
また、当接部52の屋内側面には緩衝部材35bを係脱自在に係止させるための取付溝52aが設けられおり、この取付溝52aに緩衝部材35bが長手方向の略全長に沿って係脱自在に取付けられる。即ち、緩衝部材35bを介して当接部52が単板ガラス5の屋外側面に当接し、さらに屋内側から屋外側へ押縁部材60によって単板ガラス5を押圧することにより、単板ガラス5を強固に保持している。ここでは取付溝52aに緩衝部材35bを取付けることとしたが、これに限らず、例えば取付溝52aを設けずに、当接部52の屋内側面と単板ガラス5との間に緩衝部材を直接挿入するようにしてもよく、または当接部52の屋内側面に緩衝部材を接着剤、両面粘着テープ等によって接着してもよい。
【0028】
さらに内壁部53は平面状であり、掛渡し部材50が延出片31aに固定された際に、延出片31aの端部と連続して面一状となるようになっており、従って、掛渡し部材50と延出片31aとがあたかも一体であるかのようにその外観を呈しており、より一層の体裁の向上が図られている。ただし、内壁部53が延出片31aの端部と連続して面一状となっていなくともよい。
【0029】
この掛渡し部材50はスペーサとしての役割を果たす。つまり、複合サッシ2は本来複層ガラスを使用することを前提に設計されており、単板ガラス5を使用した場合には、延出片31aの取付溝31bに緩衝部材35bを取付けたとしても、単板ガラス5と緩衝部材35bとの間には複層ガラスと単板ガラス5との肉厚差分の隙間が生じる。そこで上述した掛渡し部材50を用いるのである。
【0030】
次に金属下框32について説明する。図4に示すように、金属下框32の屋外側の構造は金属上框31と略同じであり、金属下框32の屋外側端部には、その長手方向の略全長に沿って、単板ガラス5の端部近傍にまで延出する断面略L字状の延出片32aが形成されており、この延出片32aに長手方向の略全長に沿って掛渡し部材50を取付ける。
すなわち、延出片32aの屋内側の端部に設けた取付溝32bに係合片51aを係合させ、さらにカシメ係合片51bを取付溝32bの内側の端部にカシメ固定して掛渡し部材50を延出片32aに固定し、緩衝部材35bを介して当接部52を単板ガラス5の屋外側面に当接させる。
【0031】
また、金属縦框33、34については、互いに対象構造であるので、金属縦框34側についてのみ図5を参照にしつつ説明する。金属縦框34の屋外側の構造は金属上框31と略同じであり、図5に示すように、金属下框34の屋外側端部には、その長手方向の略全長に沿って、単板ガラス5の端部近傍にまで延出する断面略L字状の延出片34aが形成されており、この延出片34aに長手方向の略全長に沿って掛渡し部材50を取付ける。
すなわち、延出片34aの屋内側の端部に設けた取付溝34bに係合片51aを係合させ、さらにカシメ係合片51bを取付溝34bの内側の端部にカシメ固定して掛渡し部材50を延出片34aに固定し、緩衝部材35bを介して当接部52を単板ガラス5の屋外側面に当接させる。
【0032】
次に、このような単板ガラス5の保持部分の組立方法について説明する。組立については、金属上框31、及びこれに取付けられる掛渡し部材50、押縁部材60について図6を参照して説明する。
まず、掛渡し部材50の当接部52の取付溝52aに、緩衝部材35bを長手方向の略全長に沿って取付ける。次に係合部51の係合片51aを延出片31aの取付溝31bに係合させ、さらにカシメ係合片51bを取付溝31bの内側端部にカシメ固定する。この後、単板ガラス5を緩衝部材35bに当接させる。このとき、単板ガラス5は図5に示すようにセッティングブロック70上に載置される。さらに金属押縁61に樹脂押縁62を取付けた押縁部材60を金属上框31に取付ける。最後に、単板ガラス5と押縁部材60との間に緩衝部材35aを挿入し、この緩衝部材35aを樹脂押縁62の押圧部62cに略係止させて、単板ガラス5を狭持する。
【0033】
さてこれまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよい。本実施形態においては辷り出し障子を用いて説明したが、これに限られるものではなくどのような形態の窓に適用してもよく、例えば一般的な引き違い障子や、嵌め殺し窓の場合であっても本発明のガラス固定構造を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明は、框体の延出片の屋内側に掛渡し部材を取付けるものであって、該掛渡し部材は延出片に係合する係合部と、ガラス体に当接する当接部と、一定の幅を有し係合部及び当接部と連接する内壁部とを有し、係合部を上記延出片に係合させ、当接部を緩衝部材を介してガラス体に当接させることから、従来の複合サッシの框体に複層ガラスに代えて単板ガラスを固定保持することができ、意匠性の高い複合サッシに安価でかつ軽量でサッシへの負担の少ない単板ガラスを用いることができる。
【0035】
また本発明は、掛渡し部材は断面が略コ字状であると共に、掛渡し部材の内壁部は平面状に形成され、該内壁部は上記框体の延出片と略面一状としてなるので、掛渡し部材と延出片とがあたかも一体であるかのようにその外観を呈しており、より一層の体裁の向上が図られている。
【0036】
また本発明は、掛渡し部材の係合部は延出片と係合する係合片及び延出片にカシメ固定するためのカシメ係合片を有するので、掛渡し部材は延出片に強固に固定され、安定した状態でガラス体を保持することができる。
【0037】
また本発明は、掛渡し部材の当接部は取付溝を有し、該取付溝に緩衝部材を取付けてガラス体に当接させることから、緩衝部材がより安定した状態でガラス体に当接することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサッシのガラス固定構造を適用した複合サッシ全体の縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の金属上框周辺の拡大図である。
【図4】図1の金属下框周辺の拡大図である。
【図5】図2の金属縦框周辺の拡大図である。
【図6】図3におけるガラス保持部分の組立図である。
【符号の説明】
1       窓開口部
2       複合サッシ
3       外枠
4       辷り出し障子
5       単板ガラス
6       框体
6a      ガラス挿入溝
10      金属枠
20      樹脂枠
30      金属框
31a〜34a 延出片
35a、b   緩衝部材
40      樹脂框
50      掛渡し部材
51      係合部
51a     係合片
51b     カシメ係合片
52      当接部
52a     取付溝
53      内壁部
60      押縁部材
61      金属押縁
62      樹脂押縁

Claims (4)

  1. 金属框の屋内側露出部分を樹脂框で略覆ってなる框体の屋外側端部に設けた延出片と屋内側に取付けた押縁部材によって構成したガラス挿入溝にガラス体を納めてなるサッシのガラス固定構造において、
    上記框体の延出片の屋内側に掛渡し部材を取付けるものであって、該掛渡し部材は上記延出片に係合する係合部と、上記ガラス体に当接する当接部と、一定の幅を有し上記係合部及び当接部と連接する内壁部とを有し、
    上記係合部を上記延出片に係合させ、上記当接部を緩衝部材を介してガラス体に当接させることを特徴とするサッシのガラス固定構造。
  2. 上記掛渡し部材は断面が略コ字状であると共に、該掛渡し部材の内壁部は平面状に形成され、該内壁部は上記框体の延出片と略面一状としてなることを特徴とする請求項1記載のサッシのガラス固定構造。
  3. 上記掛渡し部材の係合部は上記延出片と係合する係合片及び上記延出片にカシメ固定するためのカシメ係合片を有することを特徴とする請求項1又は2記載のサッシのガラス固定構造。
  4. 上記掛渡し部材の当接部は取付溝を有し、該取付溝に上記緩衝部材を取付けて上記ガラス体に当接させることを特徴とする請求項1乃至3記載のサッシのガラス固定構造。
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