JP2659391B2 - 光硬化性組成物 - Google Patents

光硬化性組成物

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JP2659391B2 JP63094928A JP9492888A JP2659391B2 JP 2659391 B2 JP2659391 B2 JP 2659391B2 JP 63094928 A JP63094928 A JP 63094928A JP 9492888 A JP9492888 A JP 9492888A JP 2659391 B2 JP2659391 B2 JP 2659391B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は光硬化性組成物、更に詳しくは、たとえば紫
外線照射により、硬化収縮が極めて小さく、基材への密
着性、表面の硬度、耐摩耗性および表面外観の良好な被
膜を形成することができ、さらに光照射後の常温硬化に
よって、より一層強固な密着性や硬度が得られる、特に
プラスチック成形品のコーティング材として有用な光硬
化性組成物に関する。
従来技術と発明の解決すべき課題 プラスチック成形品は、その計量性、易加工性、優れ
た耐衝撃性等の長所を活かした広範な用途が考えられ
る。しかし、プラスチック成形品は擦傷がつき易く、ま
た溶剤に侵され易い等の欠点がある。このため、プラス
チック成形品の表面に、高硬度でかつ耐溶剤性に優れた
被膜を形成しうるコーティング用組成物の出現が望まれ
ている。
従来より、たとえばプラスチックサングラスレンズ用
として、3官能乃至4官能性シラン化合物もしくはその
加水分解縮合物、シランカップリング剤、コロイドシリ
カやメラミン化合物などの有機化合物等を適宜組合せ、
配合したシリコーン樹脂系のコーティング用組成物が製
品化されているが、実用的コーティング被膜を得るに
は、90〜100℃以上の加熱硬化が必要で、プラスチック
基材の種類によっては該基材が熱変形してしまうという
問題がある。そこで、たとえば硬化温度を下げるため、
硬化用触媒を添加する方法が試みられているが、この方
法だと、組成物のポットライフが短くなり、しかも、十
分な硬度が得られる反面、密着性が不足したり、さらに
形成被膜中の該触媒の影響により、耐熱性、耐候性が低
下し、亀裂が生じ易くなる。
一方、このような加熱硬化型に代わるコーティング用
組成物として、たとえばα,β−不飽和カルボン酸また
はそのエステル誘導体、コロイドシリカおよび光重合開
始剤から成る、光硬化性のコーティング用組成物が提案
されている(特開昭61−181809号公報参照)。この組成
物はα,β−不飽和カルボン酸またはそのエステル誘導
体とコロイドシリカの組合せを特徴としているが、硬化
時の収縮が大きく、プラスチック基材の変形し易いもの
は、歪を受け、変形してしまうことがある。
本発明の目的は、基材への密着性良好で、表面硬度が
大きく、かつ硬化収縮が極めて小さく、基材の変形を生
じさせないコーティング被膜を形成しうる光硬化性組成
物を提供することにある。
本発明者らは、かかる目的達成のため鋭意検討を進め
たところ、それ自体は光硬化に寄与しない、アルコキシ
シリル基含有アクリル系ポリマーを主成分とし、これに
特定割合の、光硬化成分であるアクリル酸もしくはメタ
クリル酸またはこれらのエステル誘導体、コロイドシリ
カおよび光重合開始剤を配合すれば、所望の光硬化性組
成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至
った。
発明の構成と効果 すなわち、本発明は、以下に示すアルコキシシリル基
含有アクリル系ポリマー100部(重量部、以下同様)、
光硬化性のアクリル酸もしくはメタクリル酸またはこれ
らのエステル誘導体10〜200部、コロイドシリカ1〜100
部および光重合開始剤0.1〜10部から成ることを特徴と
する光硬化性組成物を提供するものである。
本発明におけるアルコキシシリル基含有アクリル系ポ
リマーとしては、式: [式中、X1はHまたは低級アルキル基、X2はHまたは
置換もしくは非置換のn価の脂肪族炭化水素残基または
該炭化水素残基であって少なくとも1個のエーテル結合
を有する基、およびnは1〜4の整数である] で示されるラジカル重合性アクリレート系モノマーと、
式: [式中、X3はHまたは低級アルキル基、X4は2価の炭
化水素基、およびX5はアルキル基である] で示されるアクリルオキシ官能性シランを共重合したも
のが挙げられる。共重合は通常、適当な有機溶媒(アル
コール系、エステル系など)中、ラジカル重合開始剤の
存在下で行うことができ、また必要に応じてアクリロニ
トリル、メタクリロニトリルなどのモノマーを共重合さ
せてもよい。
上記ラジカル重合性アクリレート系モノマーとして
は、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イ
ソブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、
グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノ
エチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、メ
トキシジエチレングリコールメタクリレート、メトキシ
テトラエチレンメタクリレートおよびアリルメタクリレ
ートなどのモノアクリレート系モノマー;エチレングリ
コールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタ
クリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロ
ピレングリコールジメタクリレート、2,2′−ビス(4
−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパンポリエ
チレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレング
リコールジアクリレートおよび2,2′−ビス(4−アク
リロキシ−プロポキシフェニル)プロパンなどのジアク
リレート系モノマー;トリメチロールプロパントリメタ
クリレート、トリメチロールエタントリメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールエタントリアクリレート、テトラメチロールメ
タントリアクリレートなどのトリアクリレート系モノマ
ー、並びにテトラメチロールメタンテトラアクリレート
などのテトラアクリレート系モノマーが挙げられる。
上記アクリルオキシ官能性シランとしては、たとえば
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリイソプロポキシシラン等が挙げられ
る。
上記ラジカル重合開始剤としては、たとえばベンゾイ
ルパーオキシド、ジクロルベンゾイルパーオキシド、ジ
クミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、2,
5−ジ(パーオキシベンゾエート)ヘキシン−3、1,3−
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、
ラウロイルパーオキシド、t−ブチルパーアセテート、
t−ブチルパーベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾブチレート等が
挙げられる。
また、他のアルコキシシリル基含有アクリル系ポリマ
ーとして、以下に例示のアクリル系ポリマー(1)、
(2)を使用することもできる。
(1)式: CH2=CHCOOR1 [式中、R1は炭素数2〜8のアルキル基である] のアクリル酸エステルと、式: [式中、R2は炭素数1〜4のアルキル基、Xはメトキ
シ基またはエトキシ基、およびaは0、1または2であ
る] のビニルアルコキシシランを、メルカプト基を有する連
鎖移動剤の存在下で重合させて得られるアクリル系ポリ
マー(特開昭59−78220号参照)。
上記アクリル酸エステルとしては、たとえばエチルア
クリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、イソブチルアクリレート、アミルアクリレー
ト、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、n−オクチルア
クリレート等が挙げられる。なお、かかるアクリル酸エ
ステルと重合しうる他の単量体、たとえばメタクリル酸
エステル(メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメ
タクリレート、トリデシルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、2−メトキシエチル
メタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート
等)、前記以外のアクリル酸エステル(メチルアクリレ
ート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
等)、メタクリル酸、アクリル酸、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、バーサティック酸ビニル(商品名ベオ
バ、シエル化学製)、塩化ビニル、アクリロニトリル、
スチレン、アクリル酸アミド、N−メチロールアクリル
酸アミド、ビニルピリジン、無水マレイン酸、N−ビニ
ルピロリドン、ブタジエン等が併用されてもよい。
上記ビニルアルコキシシランとしては、たとえばビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルジメチルメトキ
シシラン等が挙げられる。
上記連鎖移動剤としては、通常汎用されているメルカ
プタン類、たとえばn−ブチルメルカプタン、オクチル
メルカプタン、ラウリルメルカプタン、ベンジルメルカ
プタン、シクロヘキシルメルカプタン等のごとき脂肪
族、芳香族、脂環族のもののほか、 式: [式中、R3は2価の炭化水素基、R4は炭素数1〜4の
アルキル基、Yはメトキシ基またはエトキシ基、および
bは0、1または2である] のメルカプトアルコキシシランが挙げられる。
(2)式: [式中、R1およびR2は同一もしくは異なって炭素数1
〜4のアルキル基、R3は炭素数1〜4のアルキレン基、
およびcは0〜2の整数である] のジスルフィド化合物と、式: [式中、R4は水素またはメチル、およびY1は炭素数1
〜10のアルコキシカルボニル基である] のアクリル系単量体を光重合させて得られる、式: [式中、R1,R2,R3,cは前記と同意義、Zは (R4,Y1は前記と同意義)で構成され、mは10〜10000で
ある] のアクリル系ポリマー(特開昭62−70405号公報参
照)。
上記ジスルフィド化合物としては、たとえば ビス(トリメ(エ)トキシシリルメチル)ジスルフィ
ド、 ビス(トリメ(エ)トキシシリルメチル)ジスルフィ
ド、 ビス(トリメ(エ)トキシシリルプロピル)ジスルフ
ィド、 ビス(トリメ(エ)トキシシリルブチル)ジスルフィ
ド、 ビス(メチルジメ(エ)トキシシリルメチル)ジスル
フィド、 ビス(メチルジメ(エ)トキシシリルエチル)ジスル
フィド、 ビス(メチルジメ(エ)トキシシリルプロピル)ジス
ルフィド、 ビス(メチルジメ(エ)トキシシリルブチル)ジスル
フィド、 ビス(エチルジメ(エ)トキシシリルメチル)ジスル
フィド、 ビス(エチルジメ(エ)トキシシリルエチル)ジスル
フィド、 ビス(エチルジメ(エ)トキシシリルプロピル)ジス
ルフィド、 ビス(エチルジメ(エ)トキシシリルブチル)ジスル
フィド、 ビス(プロピルジメ(エ)トキシシリルメチル)ジス
ルフィド、 ビス(プロピルジメ(エ)トキシシリルエチル)ジス
ルフィド、 ビス(プロピルジメ(エ)トキシシリルプロピル)ジ
スルフィド、 ビス(プロピルジメ(エ)トキシシリルブチル)ジス
ルフィド、 ビス(ジメチルメ(エ)トキシシリルメチル)ジスル
フィド、 ビス(ジメチルメ(エ)トキシシリルエチル)ジスル
フィド、 ビス(ジメチルメ(エ)トキシシリルプロピル)ジス
ルフィド、 ビス(ジメチルメ(エ)トキシシリルブチル)ジスル
フィド、 ビス(ジエチルメ(エ)トキシシリルメチル)ジスル
フィド、 ビス(ジエチルメ(エ)トキシシリルエチル)ジスル
フィド、 ビス(ジエチルメ(エ)トキシシリルプロピル)ジス
ルフィド、 ビス(ジエチルメ(エ)トキシシリルブチル)ジスル
フィド、 ビス(ジプロピルメ(エ)トキシシリルメチル)ジス
ルフィド、 ビス(ジプロピルメ(エ)トキシシリルエチル)ジス
ルフィド、 ビス(ジプロピルメ(エ)トキシシリルプロピル)ジ
スルフィド、 ビス(ジプロピルメ(エ)トキシシリルブチル)ジス
ルフィド 等が挙げられる。なお、上記「メ(エ)トキシ」とはメ
トキシまたはエトキシを指称する。
上記アクリル系単量体としては、前述のアクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル等が挙げられる。なお、
ポリマーの硬化後の樹脂強度を向上せしめるため、アル
コキシシリル基を有する単量体、たとえばトリメトキシ
シリルプロピルアクリレート、トリメトキシシリルプロ
ピルメタクリレート、メチルジメトキシシリルプロピル
アクリレート、メチルジメトキシシリルプロピルメタク
リレート、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジ
エトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン等を併
用してもよい。
かかるアクリル系ポリマーは縮重合により反応し、硬
化に伴う収縮が小さく、ソフトセグメントの導入の必要
性がなく、高強度体を容易に設計することができる。特
にアルコキシシリル基を両末端に含有するテレケリック
なポリマー(2)は、より強靭な硬化物を得ることがで
きる。
本発明において光硬化成分として使用しうる、アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸以外の該アクリル酸もしくは
メタクリル酸のエステル誘導体としては、たとえばメチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアク
リレート、イソブチルアクリレート、エチルヘキシルア
クリレート、イソデシルアクリレート、n−ヘキシルア
クリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、トリデシルアクリレート、フェノキシエチルア
クリレート、エトキシエチルアクリレート、メトキシエ
チルアクリレート、グリシジルアクリレート、ブトキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキ
シエトキシエチルアクリレート、2−エトキシエトキシ
エチルアクリレート、ベンジルアクリレート、テトラヒ
ドロフルフリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレ
ート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペン
テニルオキシアクリレート、ジシクロペンタジエニルア
クリレート、ジシクロペンタジエンエトキシアクリレー
ト、メトキシジエチレングリコールアクリレート、エト
キシジエチレングリコールアクリレート、メトキシトリ
エチレングリコールアクリレート、ブトキシトリエチレ
ングリコールアクリレート、メトキシジプロピレングリ
コールアクリレート、フェノキシジエチレングリコール
アクリレート、フェノキシテトラエチレングリコールア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロ
ピルアクリレート、ジシクロペンタジエンアクリレー
ト、ノニルフェノールエチレンオキシド付加物アクリレ
ート、ノニルフェノールプロピレンオキシド付加物アク
リレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、N,N
−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチル
アミノエチルアクリレート、アリルアクリレート、1,3
−ブタンジオールアクリレート、1,4−ブタンジオール
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ジエチレング
リコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
トリプロピレングリコールジアクリレート、ヒドロキシ
ピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、ビス
(アクリロキシエトキシ)ビスフェノールA、ビス(ア
クリロキシエトキシ)テトラブロモビスフェノールA、
ビス(アクリロキシポリエトキシ)ビスフェノールA、
3−メチルペンタンジオールアクリレート、α,ω−ジ
アクリルビスジエチレングリコールフタレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレー
ト、α,ω−テトラアリルビストリメチロールプロパン
テトラヒドロフタレート、2−ヒドロキシエチルアクリ
ロイルホスフェート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,
4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート、ジアクリロキシエチルフォ
スフェート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。
なお、光硬化成分としてアクリル酸またはそのエステル
誘導体の使用が好ましい。光硬化成分の使用量は、アル
コキシシリル基含有アクリル系ポリマー100部に対して1
0〜200部、好ましくは20〜130部の範囲で選定する。10
部未満であると、光硬化後の硬度が不足し、また200部
を越えると、硬化収縮が起こり易く、基材の変形そりの
問題が生じる。
本発明におけるコロイドシリカとしては通常、粒径10
〜30mμ程度の超微粒子状のものが使用されてよく、ま
た好ましくは低級アルコール(メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアル
コールなど)の分散液(通常1〜50重量%濃度に分散)
で使用に供する。かかる分散液で供すれば、組成物中の
コロイドシリカの分散状態が良好となり、硬化被膜の耐
摩耗性がさらに向上する。なお、この分散液は、たとえ
ば触媒化成工業(株)よりオスカルの商品名で市販され
ている。コロイドシリカの使用量は、アルコキシシリル
基含有アクリル系ポリマー100部に対して1〜100部、好
ましくは5〜50部の範囲で選定する。1部未満である
と、密着性が発現しにくく、かつ表面硬度も上げること
ができず、また100部を越えると、コロイドシリカの全
表面積に対してアルコキシシリル基含有アクリル系ポリ
マーの割合が少なく、強靭性が発現しにくくなる。
本発明における光重合開始材としては、通常のものが
使用されてよく、たとえばカルボニル系[ベンゾフェノ
ン、ジアセチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモア
セトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,2
−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−
フェニルアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフ
ェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2−ク
ロロベンゾフェノン、p,p′−ジクロロベンゾフェノ
ン、p,p′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒ
ラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイ
ソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、
ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニル−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキシア
セトフェノン、4−N,N′−ジメチルアセトフェノン]
など、スルフィド系[ジフェニルジスルフィド、ジベン
ジルジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラメチルアンモニウムモノスルフィドなど]、
キノン系[ベンゾキノン、アントラキノンなど]、アゾ
系[アゾビスインブチロニトリル、2,2′−アゾビスプ
ロパン、ヒドラジンなど]、スルホクロリド系、チオキ
サンソン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオ
キサンソン、パーオキシド系[ベンゾイルパーオキシ
ド、ジ−t−ブチルパーオキシドなど]、o−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミル等が挙げられる。使用量は、
アルコキシシリル基含有アクリル系ポリマー100部に対
して0.1〜10部の範囲で選定すればよい。
本発明に係る光硬化性組成物は、上記所定割合のアル
コキシシリル基含有アクリル系ポリマー、アクリル酸も
しくはメタクリル酸またはこれらのエステル誘導体、コ
ロイドシリカおよび光重合開始剤を必須成分とし、要す
れば系の粘度を調整して作業性を高めるため適当な有機
溶剤で希釈してもよい。有機溶剤としては、アルコール
類(メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、ブチルアルコールなど)、ケトン類(ア
セトン、メチルエチルケトンなど)、エステル類(酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルな
ど)、芳香族類(ベンゼン、トルエン、キシレンな
ど)、ハロゲン化物(クロロメタン、ジクロロメタン、
トリクロロエタンなど)、ヘテロ環類(テトラヒドロフ
ランなど)が例示される。さらに必要に応じて、通常の
充填剤、老化防止剤、重合禁止剤等が配合されてもよ
い。
次に実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。
実施例1〜6および比較例1〜4 (1)アルコキシシリル基含有アクリル系ポリマーの製
造 下記表1に示す部数の重合性ポリマー、重合性シラン
化合物、重合開始剤および要すれば連鎖移動剤、ジスル
フィド化合物を用い、通常の条件で熱重合(60〜80℃×
3〜10時間)または光重合(UV照射下、5〜8時間)を
行い、それぞれのアクリル系ポリマーを得る。
(2)光硬化性組成物の調製 上記(1)で得たアクリル系ポリマー全量に対して、
表1に示す部数の各成分を配合する。
(3)性能試験 i)基材の硬化変形 各組成物を厚み75μのポリエステルフィルムに乾燥膜
厚1μでコーティングし、80W/cmの高圧水銀灯に対して
15m/分のコンベアスピードで3回パスして光硬化させ
る。この時のポリエステルフィルムの変形有無を調べ、
三段階(○:100/100、△:50〜90/100、×:50未満/100)
で評価する。
ii)密着性 上記i)と同様にポリエステルフィルム上に硬化被膜
を形成し、その直後(初期)および常態放置後に、ゴバ
ン目テスト(テープ剥離)で密着性を三段階(○〜×)
で判定する。
iii)硬度 上記ii)の密着性試験の前に鉛筆硬度を調べる。
これらの試験結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 143/04 PGL C09D 143/04 PGL // C08F 2/44 MCQ C08F 2/44 MCQ 2/48 MDU 2/48 MDU

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルコキシシリル基含有アクリル系ポリマ
    ー100重量部、光硬化性のアクリル酸もしくはメタクリ
    ル酸またはこれらのエステル誘導体10〜200重量部、コ
    ロイドシリカ1〜100重量部および光重合開始剤0.1〜10
    重量部から成り、上記アルコキシシリル基含有アクリル
    系ポリマーが、(A)式: [式中、X1はHまたは低級アルキル基、X2はHまたは置
    換もしくは非置換のn価の脂肪族炭化水素残基または該
    炭化水素残基であって少なくとも1個のエーテル結合を
    有する基、およびnは1〜4の整数である] で示されるラジカル重合性アクリレート系モノマーと、
    式: [式中、X3はHまたは低級アルキル基、X4は2価の炭化
    水素基、およびX5はアルキル基である] で示されるアクリルオキシ官能性シランの共重合体; (B)式: CH2=CHCOOR1 [式中、R1は炭素数2〜8のアルキル基である] で示されるアクリル酸エステルと、式: [式中、R2は炭素数1〜4のアルキル基、Xはメトキシ
    基またはエトキシ基、およびaは0、1または2であ
    る] で示されるビニルアルコキシシランを、メルカプト基を
    有する連鎖移動剤の存在下で重合させて得られるアクリ
    ル系ポリマー;および (C)式: [式中、R1およびR2は同一もしくは異なって炭素数1〜
    4のアルキル基、R3は炭素数1〜4のアルキレン基、お
    よびcは0〜2の整数である] で示されるジスルフィド化合物と、式: [式中、R4は水素またはメチル、およびY1は炭素数1〜
    10のアルコキシカルボニル基である] で示されるアクリル系単量体を光重合させて得られる、
    式: [式中、R1,R2,R3,cは前記と同意義、Zは (R4,Y1は前記と同意義)で構成され、mは10〜10000で
    ある] のアクリル系ポリマー の群から選ばれることを特徴とする光硬化性組成物。
  2. 【請求項2】コロイドシリカが低級アルコールの分散液
    で用いられる請求項第1項記載の光硬化性組成物。
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