JP2658927B2 - 多重伝送方法およびその装置 - Google Patents

多重伝送方法およびその装置

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JP2658927B2
JP2658927B2 JP31322194A JP31322194A JP2658927B2 JP 2658927 B2 JP2658927 B2 JP 2658927B2 JP 31322194 A JP31322194 A JP 31322194A JP 31322194 A JP31322194 A JP 31322194A JP 2658927 B2 JP2658927 B2 JP 2658927B2
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俊治 吉井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重伝送方法およびそ
の装置に関し、特に非同期でサンプリング入力された低
速信号を多重化して伝送する場合の多重伝送方法および
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多重伝送方法は、図5に
示すように、複数の低速信号とこれら低速信号を多重化
した多重化信号とを相互に変換するものとなっていた。
同図において、(a)は送信装置、(b)は受信装置で
あり、2は低速信号a1 〜an をそれぞれ非同期でサン
プリングするためのサンプリング回路、3はサンプリン
グされた複数の低速信号b1 〜bn を多重化する多重回
路、4は所定の同期パターンを生成する同期パターン生
成回路、5は同期パターンを挿入するためのタイミング
を1フレームごとに生成するタイミング発生回路(P
G)、6はタイミング発生回路5からのタイミングに基
づいて同期パターンを挿入し多重化信号hを出力する選
択回路(SEL)である。
【0003】7は受信した多重化信号hから同期パター
ンを検出する同期パターン検出回路、8は検出された同
期パターンにより多重化信号を複数の低速信号b1',b
2 〜bn に分離する分離回路、9は分離された低速信号
に対してそれぞれ所定の信号処理を行う復号化回路であ
る。送信装置では、入力された各低速信号が、それぞれ
サンプリング回路2により非同期でサンプリングされ、
多重回路3で多重化されて多重化信号となる。同期パタ
ン生成回路4では、多重化信号の1フレームごとに所定
の時間位置を示すタイミングを生成している。
【0004】選択回路6は、同期パターン生成回路4か
らのタイミングに基づいて、多重化信号の所定時間位置
のデータ領域に、同期パターン生成回路5で生成された
所定の同期パターンをフレームビットとして挿入し、受
信装置に伝送されるものとなっていた。また、受信装置
では、送信装置からの多重化信号hを受信し、同期パタ
ーン検出回路7により、多重化信号に挿入されている所
定のフレームビットから同期パターンを検出し、その検
出タイミングに基づいて、分離回路8により複数の低速
信号b1',b2 〜bn に分離する。さらに、それぞれの
低速信号ごとに設けられた復号化回路9によりそれぞれ
信号処理されて、低速信号a1'〜an'として出力される
ものとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来の多重伝送方法では、送信装置において、多重化
信号のデータ領域に同期パターンを上書きするものとな
っているため、受信装置で分離された各低速信号のいず
れかには、同期パターンが上書きされたままとなってい
た。これにより、この低速信号を利用する端末では、こ
の同期パターンが誤ったデータとして認識され、伝送歪
みが増大し、端末間における伝送品質を劣化させるとい
う問題点があった。本発明はこのような課題を解決する
ためのものであり、伝送歪みを低減し、端末間における
伝送品質を向上させることができる多重伝送方法および
その装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による多重伝送方法は、送信側では、
フレーム内であってフレームビットが挿入される位置に
多重化される低速信号の極性変化点とフレームビットと
が所定の時間的位置関係になった場合に、フレームビッ
トの直後に所定の固定パターンを上書き挿入した多重化
信号を送信し、受信側では、受信した多重化信号から分
離した低速信号上のフレームビットを低速信号上の直前
ビットで置換し、多重化信号から固定パターンが検出さ
れた場合には、その検出直前のフレームビットを所定極
性のビットで置換するとともに、固定パターンをフレー
ムビットの直前ビットとは逆極性のビットで置換するよ
うにしたものである。
【0007】また、送信側では、固定パターンを挿入す
る場合、フレームビットの挿入位置に格納されていた元
のデータビットの極性に対応した固定パターンを上書き
挿入し、受信側では、検出された固定パターンに対応す
る極性のビットでフレームビットを置換するようにした
ものである。また、受信側では、固定パターンが検出さ
れた場合には、固定パターン検出直前のフレームビット
および固定パターンをフレームビットの直前ビットとは
逆極性のビットで置換するようにしたものである。ま
た、固定パターンは、少なくとも2つの極性変化点を有
するとともに、低速信号の1データを構成する最低ビッ
ト数以下のビット数から構成するようにしたものであ
る。
【0008】また、本発明による送信装置は、フレーム
内であってフレームビットが挿入される位置に多重化さ
れる低速信号の極性変化点を検出する変化点検出回路
と、この変化点検出回路により検出された変化点とフレ
ームビットの挿入タイミングとが所定の時間的位置関係
になった場合に、固定パターン挿入指示を行う固定パタ
ーン制御回路と、この固定パターン挿入指示に応じて所
定の固定パターンを発生させる固定パターン発生回路
と、固定パターン挿入指示に応じて、多重化信号上のフ
レームビットの直後に固定パターンを上書き挿入する選
択回路とを備えるものである。また、本発明による受信
装置は、受信した多重化信号から分離された低速信号上
のフレームビットを低速信号上の直前ビットで置換する
第1の選択回路と、多重化信号から固定パターンが検出
された場合には、第1の選択回路からの出力信号上の固
定パターンの直前のフレームビットを所定極性のビット
で置換するとともに、固定パターンをフレームビットの
直前ビットとは逆極性のビットで置換する第2の選択回
路とを備えるものである。
【0009】
【作用】したがって、送信側では、フレームビットが挿
入される位置に多重化される低速信号の極性変化点とフ
レームビットとが所定の時間的位置関係になった場合
に、フレームビットの直後に所定の固定パターンを上書
き挿入した多重化信号が送信され、受信側では、受信し
た多重化信号のフレームビットがその直前ビットで置換
され、固定パターンが検出された場合には、その検出直
前のフレームビットが所定極性のビットで置換されると
ともに、固定パターンがフレームビットの直前ビットと
は逆極性のビットで置換される。
【0010】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である多重伝送方法による
送受信装置を示すブロック図であり、同図において、
(a)は送信装置、(b)は受信装置であり、前述(図
5)と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
図1(a)の送信装置において、a1 〜an は送信装置
に入力された低速信号、b1 〜bn は各サンプリング回
路2によりサンプリングされた低速信号、dは多重回路
3からの多重化信号、eは同期パターンを示すフレーム
ビットが挿入された多重化信号、hは多重化信号eに対
して固定パターンが挿入された多重化信号hである。
【0011】10は変化点検出タイミングとフレーム同
期タイミングとが所定の関係にある場合に、多重化信号
の所定位置に固定パターンを挿入する固定パターン挿入
手段であり、固定パターン挿入回路10において、11
は所定の低速信号b1 を1ビット分遅延させるディレイ
回路、12は低速信号b1 とディレイ回路11からの1
ビット遅延した信号とを比較することにより、低速信号
b1 の極性変化点を検出する変化点検出回路、13は変
化点検出回路12の出力cとタイミング発生回路(P
G)5からのフレーム信号fとが所定の関係となった場
合に、固定パターン挿入指示を出力する固定パターン制
御回路である。
【0012】14は固定パターン挿入指示に基づいて複
数ビットからなる固定パターンPを固定パターン信号g
として出力する固定パターン発生回路、15は固定パタ
ーン挿入指示に基づいて多重化信号eの所定位置に固定
パターンPを挿入し多重化信号hを出力する選択回路で
ある。図1(b)の受信装置において、b1',b2'〜b
n'は受信された多重化信号hから分離された低速信号、
b1 は低速信号b1'上のフレームビットおよび固定パタ
ーンが当初のビットデータに置換された低速信号、a1'
〜an'は各復号化回路9から出力される低速信号であ
る。
【0013】20は受信した多重化信号から固定パター
ンが検出された場合に、その固定パターンを所定のビッ
ト情報に置換する固定パターン置換手段であり、固定パ
ターン置換手段20において、21は同期パターン検出
回路7からの出力に基づいて固定パターンを検出する固
定パターン検出回路、22は低速信号b1'を1ビット遅
延させるディレイ回路、23は同期パターン検出回路7
からのフレーム信号f' に基づいて低速信号b1'上のフ
レームビットをその直前ビットで置換する選択回路(第
1の選択回路)、25は固定パターン検出回路21から
の固定パターン検出出力g' に基づいてフレームビット
を所定のビットで置換するとともに、固定パターンを所
定のデータで置換する選択回路(第2の選択回路)であ
る。
【0014】次に、図2を参照して、本発明の動作を説
明する。図2は、図1(a)に示した送信装置の各部の
信号を示すタイミングチャートであり、同図において、
A〜Dは「0」または「1」の2進データ、F0 〜F2
は多重化信号上のフレーム同期を示すフレームビット、
Pは固定パターンを構成するビットである。送信装置の
サンプリング回路2に入力された低速信号a1 は、ここ
で低速信号よりも高い所定の周波数のサンプリングクロ
ックa0 によりサンプリングされ、連続したビット列か
らなる低速信号b1 として出力される。
【0015】この低速信号b1 は、固定パターン挿入手
段10の変化点検出回路12に入力されて、ディレイ回
路11によりサンプリングクロックの1クロック分遅延
した低速信号b1 と比較され、ビット列の極性の変化点
を示す変化点信号cが生成される。一方、低速信号b1
は、多重回路3に入力され、他の低速信号b2 〜bn と
ともに多重化されて多重化信号dとして出力される。低
速信号b1 〜bn のビット列は、一定の期間長を有する
フレームごとに分割され、多重化信号d上に構成された
フレーム内の所定位置にそれぞれ多重化される。この場
合、低速信号b1 がフレームの先頭位置に多重化されて
いる。
【0016】続いて、多重化信号dは選択回路6に入力
され、フレームの先頭ビットの代わりに同期パターンを
示すフレームビットF0 〜F2 が挿入される。この場
合、タイミング発生回路5からのフレーム信号fに基づ
いて、同期パターン発生回路4から各フレームごとに出
力されるフレームビットF0 〜F2 が挿入され、多重化
信号eとして出力される。また、このフレーム信号f
は、固定パターン挿入手段10の固定パターン制御回路
13にも入力され、固定パターンの挿入制御が行われ
る。
【0017】固定パターン制御回路13は、フレーム信
号fと変化点信号cとが所定の時間的位置関係となった
場合に、所定の固定パターン挿入指示を出力する。一般
に、低速信号a1 を十分高い周波数のクロックによりサ
ンプリングした場合、サンプリングされた低速信号b1
を構成するビット列の極性は頻繁に変化するものではな
く、低速信号a1 の1データ分だけ同一極性のビットが
連続するものとなる。したがってフレームビット1ビッ
トを当初のデータビットの代わりに上書き挿入した場合
でも、受信側でフレームビットをその直前ビットで置換
することにより、当初のデータビットを復元することが
できる。
【0018】しかし、フレームビットを挿入する直前で
低速信号b1 の極性が変化した場合には、フレームビッ
ト挿入位置のビットとその直前ビットとの極性が異なる
ものとなり、受信側で単純にフレームビットをその直前
ビットで置換した場合には、元のビットとは異なるビッ
トで置換されることになる。本発明では、このような置
換誤りが発生する場合には、送信側でフレームビットの
直後に固定パターンを挿入し、受信側で固定パターンが
検出された場合には、フレームビットをその直前ビット
ではなく、所定極性のビットにより置換するようにした
ものである。
【0019】なお、固定パターンが上書き挿入されてい
るビットは、固定パターンの挿入自体がフレームビット
直前での極性変化有りを示していることから、受信側で
はフレームビットの直前ビットの反転極性により復元す
ることが可能となる。実際には、固定パターン挿入手段
10の固定パターン制御回路13で、変化点信号cの直
後にフレームビットF1 が発生したことが検出されて、
固定パターン挿入指示が出力される。
【0020】これに応じて、固定パターン発生回路14
は、フレームビットF1 が挿入される位置のビット極性
に対応した固定パターンPを発生させる。例えば、その
ビットが「0」の場合には3ビットの固定パターン「1
01」を発生させ、「1」の場合には「010」を発生
させ、固定パターン信号gとして出力する。この固定パ
ターン信号gは選択回路15に出力され、ここで多重化
信号eのフレームビットF1 直後に上書き挿入され、多
重化信号hとして伝送路に出力される。
【0021】次に、図3を参照して受信装置の動作につ
いて説明する。図3は受信装置の各部の信号を示すタイ
ミングチャートであり、前述の説明(図2)と同じまた
は同等部分には同一符号を付してある。送信装置からの
多重化信号hは、受信装置の同期パターン検出回路7に
入力されて、フレームビットに基づいて同期パターンが
検出される。続いて分離回路8で各フレームに多重化さ
れている低速信号b1',b2 〜bn が分離される。な
お、低速信号b1'には、フレームビットF0 〜F2 およ
び固定パターンPが挿入されている。
【0022】一方、同期パターン検出回路7で検出され
た同期パターンは、フレームビット挿入位置に同期した
フレーム信号f’として出力される。固定パターン置換
手段20の固定パターン検出回路21では、このフレー
ム信号f’に基づいて同期パターン検出回路7からの多
重化信号から固定パターンを検出し、固定パターン信号
g’を出力する。
【0023】分離回路8で分離された低速信号b1'は、
選択回路23に入力され、ここで、フレームビットF0
〜F2 の置換が行われる。ディレイ回路22は、低速信
号b1'を1ビット分遅延させた信号を生成する。選択回
路23は、フレームビットF0 〜F2 に同期したフレー
ム信号f’に基づいて、低速信号b1'上のフレームビッ
トF0 〜F2 の代わりに、ディレイ回路22からの遅延
出力、すなわち各フレームビットの直前ビットを挿入す
る。
【0024】したがって、フレームビットF0 〜F2
は、それぞれその直前ビットであるデータビットA,
B,Dで置換され、信号iとして出力される。続いて、
選択回路25で、固定パターンPの置換が行われる。ま
ず、選択回路25は、固定パターン検出回路21からの
固定パターン信号g’に基づいて、信号i上の固定パタ
ーンP直前のフレームビットF1 を固定パターンに応じ
た極性のビットに置換する。
【0025】すなわち、フレームビットF1 は固定パタ
ーンPが「101」の場合に「0」で置換され、「01
0」の場合に「1」で置換される(選択回路25の内部
信号j参照)。その後、固定パターンPが、ディレイ回
路22からの遅延信号を入力とするインバータ24の出
力、すなわちフレームビットF1 の直前ビットとは逆極
性のビット/Bで置換されて、フレームビットF0 〜F
2 および固定パターンPが存在しない元の低速信号b1
が復元され、復号化回路9を介して低速信号a1'として
出力される。
【0026】このように、送信装置に固定パターン挿入
手段10を設けるとともに、受信装置に固定パターン置
換手段20を設けて、固定パターン挿入手段10によ
り、フレームビットと変化点とが所定の時間的位置関係
となった場合に所定の固定パターンPを挿入し、固定パ
ターン置換手段20により、フレームビットをその直前
ビットで置換し、固定パターンP検出に応じてフレーム
ビットを所定極性のビットで置換するとともに、固定パ
ターンPをフレームビットの直前ビットとは逆極性のビ
ットで置換するようにしたので、受信側において、確実
に元の低速信号b1 を復元することが可能となり、伝送
歪みが低減されて端末間における伝送品質を向上させる
ことができる。
【0027】次に、本発明の第2の実施例について、図
4を参照して説明する。前述の実施例では、送信装置の
固定パターン挿入手段10において、フレームビットが
上書き挿入されるデータビットの極性に基づいた固定パ
ターンPを挿入し、受信装置の固定パターン置換手段2
0において、検出された固定パターンが示す極性の固定
ビットによりフレームビットを置換するようにした場合
について説明したが、固定パターンの検出に応じてフレ
ームビットをその直前ビットとは逆極性のビットにより
置換するようにしてもよい。
【0028】これは、フレームビットの直前に変化点が
あるときに固定パターンを挿入することから、受信側で
固定パターンが検出された場合、フレームビットは必ず
その直前ビットとは逆極性となることを利用したもので
ある。まず、送信装置の固定パターン発生回路14で
は、固定パターン制御回路13からの固定パターン挿入
指示に応じて所定の固定パターンP、例えば「101」
を発生させ、この固定パターンPが選択回路15により
多重化信号eに挿入される。
【0029】受信装置の選択回路25では、固定パター
ン検出回路21からの固定パターン信号g’に基づい
て、選択回路23からの出力信号i上のフレームビット
F1 をインバータ24の出力、すなわちその直前ビット
とは逆極性のビット/Bで置換する(選択回路25の内
部信号j参照)。その後、固定パターンPを同じくフレ
ームビットの直前ビットとは逆極性のビット/Bで置換
し、元の低速信号b1 を復元する。これにより、固定パ
ターンの有無によりフレームビットを再置換することが
でき、極性には依存しない1種類の固定パターンによ
り、前述と同様の作用効果を奏するものとなる。
【0030】また、以上の説明において、固定パターン
として、ビットパターン「010」および「101」を
用いたので、その内部に変化点を2つ有することから、
変化点付近に「0」または「1」のフレームビットが出
現した場合と確実に区別することが可能となるととも
に、3ビットで構成し、あるいはフレームビットの直後
に挿入するようにしたので、その検出時間が短縮され
て、より高速な信号処理が可能となる。なお、固定パタ
ーンはこれらビットパターンに限るものではなく、その
内部に2つの極性変化点を有するとともに、低速信号b
1 の1データを構成する最低ビット数以下のビット数か
らなるビットパターンであればよい。
【0031】これは、通常、フレームビット1ビットが
挿入された場合、その直後から低速信号b1 の周期を構
成する最低ビット数までの間には、変化点が1つしか発
生しないことから、2つの極性変化点を有するパターン
を固定パターンとして用いることが可能となる。例え
ば、図2の多重化信号eにおいて、低速信号b1 の周期
を構成する最低ビット数がデータBの場合の6ビットで
あることから、フレームビットF0 の直後から6ビット
分には、A→Bの変化点が1つであり、通常、フレーム
ビット直後に変化点が2つ発生することはない。
【0032】また、以上の説明において、フレームビッ
トおよび固定パターンを挿入する低速信号として、フレ
ームビット直後の位置に多重化される低速信号b1 を用
いて、フレームビットの直前に変化点がある場合に固定
パターンを挿入するようにした場合について説明した
が、これに限られるものではなく、他の位置に多重化さ
れる低速信号bm (m=1〜n)を用いてもよく、フレ
ームビットと低速信号bm 上に発生した変化点とが所定
の時間的位置関係になった場合に固定パターンを挿入す
るようにしてもよく、各部で所定のタイミングに同期さ
せることにより、前述と同様に実施することができ、同
様の作用効果を奏するものとなる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、送信側
では、フレーム内であってフレームビットが挿入される
位置に多重化される低速信号の極性変化点とフレームビ
ットとが所定の時間的位置関係になった場合に、フレー
ムビットの直後に所定の固定パターンを上書き挿入した
多重化信号を送信し、受信側では、受信した多重化信号
上のフレームビットをその直前ビットで置換し、多重化
信号から固定パターンが検出された場合には、その検出
直前のフレームビットを所定極性のビットで置換すると
ともに、固定パターンをフレームビットの直前ビットと
は逆極性のビットで置換するようにしたので、受信側に
おいて、確実に元の低速信号を復元することが可能とな
り、伝送歪みが低減され端末間における伝送品質を向上
させることができる。
【0034】また、送信側では、固定パターンを挿入す
る場合、フレームビットの挿入位置に格納されていた元
のデータビットの極性に対応した固定パターンを上書き
挿入し、受信側では、検出された固定パターンに対応す
る極性のビットでフレームビットを置換するようにした
ので、比較的簡単な方法により、フレームビットが上書
き挿入された位置の元のデータビットを確実に復元する
ことが可能となる。また、受信側では、固定パターンが
検出された場合には、その固定パターン直前のフレーム
ビットおよび固定パターンをフレームビットの直前ビッ
トとは逆極性のビットで置換するようにしたので、固定
パターンの有無によりフレームビットを再置換すること
ができ、極性には依存しない1種類の固定パターンを用
いてフレームビットが上書き挿入された位置の元のデー
タビットを確実に復元することが可能となる。また、固
定パターンとして、少なくとも2つの極性変化点を有す
るとともに、低速信号の1データを構成する最低ビット
数以下のビット数から構成するようにしたので、固定パ
ターンを確実に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による多重伝送装置のブロ
ック図である。
【図2】 送信装置の各部の信号を示すタイミングチャ
ートである。
【図3】 受信装置の各部の信号を示すタイミングチャ
ートである。
【図4】 本発明の他の実施例による受信装置の各部の
信号を示すタイミングチャートである。
【図5】 従来の多重伝送装置のブロック図である。
【符号の説明】
2…サンプリング回路、3…多重回路、4…同期パター
ン発生回路、5…タイミング発生回路、6,15…選択
回路、10…固定パターン挿入手段、11…ディレイ回
路、12…変化点検出回路、13…固定パターン制御回
路、14…固定パターン発生回路、7…同期パターン検
出回路、8…分離回路、9…復号化回路、20…固定パ
ターン置換手段、21…固定パターン検出回路、22…
ディレイ回路、23…選択回路(第1の選択回路)、2
4…インバータ、25…選択回路(第2の選択回路)、
a1 〜an ,a1'〜an'…低速信号、b1 〜bn ,b1'
…低速信号、c…変化点信号、d,e,h…多重化信
号、f,f’…フレーム信号、g,g’…固定パターン
信号。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング入力された複数の低速信号
    をフレーム内に順次多重化するとともに、フレームの所
    定位置に同期パターンとしてフレームビットを上書き挿
    入して送信し、受信した多重化信号からフレームビット
    を抽出し、そのフレームビットからなる同期パターンに
    基づいてフレーム内に多重化されている複数の低速信号
    を分離出力する多重伝送方法において、 送信側では、フレーム内であってフレームビットが挿入
    される位置に多重化される低速信号の極性変化点とフレ
    ームビットとが所定の時間的位置関係になった場合に、
    前記フレームビットの直後に所定の固定パターンを上書
    き挿入した多重化信号を送信し、 受信側では、受信した多重化信号から分離した低速信号
    上のフレームビットを前記低速信号上の直前ビットで置
    換し、前記多重化信号から固定パターンが検出された場
    合には、その検出直前のフレームビットを所定極性のビ
    ットで置換するとともに、前記固定パターンを前記フレ
    ームビットの直前ビットとは逆極性のビットで置換する
    ようにしたことを特徴とする多重伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多重伝送方法において、 送信側では、固定パターンを挿入する場合、前記フレー
    ムビットの挿入位置に格納されていた元のデータビット
    の極性に対応した固定パターンを上書き挿入し受信側で
    は、検出された固定パターンに対応する極性のビットで
    前記フレームビットを置換するようにしたことを特徴と
    する多重伝送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多重伝送方法において、 受信側では、固定パターンが検出された場合には、前記
    固定パターン直前のフレームビットおよび前記固定パタ
    ーンを前記フレームビットの直前ビットとは逆極性のビ
    ットで置換するようにしたことを特徴とする多重伝送方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の多重伝送方法において、 固定パターンは、少なくとも2つの極性変化点を有する
    とともに、低速信号の1データを構成する最低ビット数
    以下のビット数からなることを特徴とする多重伝送方
    法。
  5. 【請求項5】 サンプリング入力された複数の低速信号
    をフレーム内に順次多重化するとともに、フレームの所
    定位置に同期パターンとしてフレームビットを上書き挿
    入して送信する送信装置と、受信した多重化信号からフ
    レームビットを抽出し、そのフレームビットからなる同
    期パターンに基づいてフレーム内に多重化されている複
    数の低速信号を分離出力する受信装置とからなる多重伝
    送システムにおいて、 フレーム内であってフレームビットが挿入される位置に
    多重化される低速信号の極性変化点を検出する変化点検
    出回路と、 この変化点検出回路により検出された変化点とフレーム
    ビットの挿入タイミングとが所定の時間的位置関係にな
    った場合に、固定パターン挿入指示を行う固定パターン
    制御回路と、 この固定パターン挿入指示に応じて所定の固定パターン
    を発生させる固定パターン発生回路と、 前記固定パターン挿入指示に応じて、多重化信号上の前
    記フレームビットの直後に前記固定パターンを上書き挿
    入する選択回路とを備えることを特徴とする送信装置。
  6. 【請求項6】 サンプリング入力された複数の低速信号
    をフレーム内に順次多重化するとともに、フレームの所
    定位置に同期パターンとしてフレームビットを上書き挿
    入して送信する送信装置と、受信した多重化信号からフ
    レームビットを抽出し、そのフレームビットからなる同
    期パターンに基づいてフレーム内に多重化されている複
    数の低速信号を分離出力する受信装置とからなる多重伝
    送システムにおいて、 受信した多重化信号から分離された低速信号上のフレー
    ムビットを前記低速信号上の直前ビットで置換する第1
    の選択回路と、 前記多重化信号から固定パターンが検出された場合に
    は、第1の選択回路からの出力信号上の前記固定パター
    ンの直前のフレームビットを所定極性のビットで置換す
    るとともに、前記固定パターンを前記フレームビットの
    直前ビットとは逆極性のビットで置換する第2の選択回
    路とを備えることを特徴とする受信装置。
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