JP2658462B2 - 荷役車両のロールクランプ装置 - Google Patents
荷役車両のロールクランプ装置Info
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- JP2658462B2 JP2658462B2 JP34049889A JP34049889A JP2658462B2 JP 2658462 B2 JP2658462 B2 JP 2658462B2 JP 34049889 A JP34049889 A JP 34049889A JP 34049889 A JP34049889 A JP 34049889A JP 2658462 B2 JP2658462 B2 JP 2658462B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主としてロール紙のようなロール状の被把
持物(以下、単にロール紙という)の荷役作業に使用さ
れる荷役車両のロールクランプ装置に係り、詳しくは3
点クランプ式のロールクランプ装置に関する。
持物(以下、単にロール紙という)の荷役作業に使用さ
れる荷役車両のロールクランプ装置に係り、詳しくは3
点クランプ式のロールクランプ装置に関する。
(従来の技術) 従来の3点クランプ式ロールクランプ装置としては、
たとえば実開平1−134697号公報を挙げることができ
る。この公報のロールクランプ装置は、ショートアーム
の基部側に第3のアームとしてのサブアームを回動可能
に取付けるとともに、このサブアームをロングアーム用
のクランプシリンダとは別異のシリンダによって回動さ
せる構成とし、ロングアームとショートアームの各パッ
ドと、サブアームのパッドとの3個のパッドによってロ
ール紙を3点でクランプするようにしたものである。
たとえば実開平1−134697号公報を挙げることができ
る。この公報のロールクランプ装置は、ショートアーム
の基部側に第3のアームとしてのサブアームを回動可能
に取付けるとともに、このサブアームをロングアーム用
のクランプシリンダとは別異のシリンダによって回動さ
せる構成とし、ロングアームとショートアームの各パッ
ドと、サブアームのパッドとの3個のパッドによってロ
ール紙を3点でクランプするようにしたものである。
そして、このような3点クランプ式のロールクランプ
装置は、ロール紙の中心が3つのパッドで形成される三
角形内にあれば、安定したクランプ状態が得られること
から、従来の標準的な2点クランプ式に比べると安定し
たクランプ範囲が広いという点で有利である。
装置は、ロール紙の中心が3つのパッドで形成される三
角形内にあれば、安定したクランプ状態が得られること
から、従来の標準的な2点クランプ式に比べると安定し
たクランプ範囲が広いという点で有利である。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述した従来の3点クランプ式ロールクラ
ンプ装置は、ロングアーム用とサブアーム用とを別々の
シリンダで作動することから、それらシリンダに対する
配管の取回しが面倒であるとともに、装置重量が増大す
ることにもなり、さらにはコントロールバルブの連数が
増大したり作動順序を規定するシーケンス弁が必要にな
ったりするという点に問題がある。
ンプ装置は、ロングアーム用とサブアーム用とを別々の
シリンダで作動することから、それらシリンダに対する
配管の取回しが面倒であるとともに、装置重量が増大す
ることにもなり、さらにはコントロールバルブの連数が
増大したり作動順序を規定するシーケンス弁が必要にな
ったりするという点に問題がある。
そこで本発明は、上述の不具合を除去することがで
き、しかもロール紙のクランプ形態、つまり先掴みと奥
掴みとに対応してパッドに加わるクランプ力を効果的に
配分することの可能な3点クランプ式のロールクランプ
装置を提供することを、その目的とする。
き、しかもロール紙のクランプ形態、つまり先掴みと奥
掴みとに対応してパッドに加わるクランプ力を効果的に
配分することの可能な3点クランプ式のロールクランプ
装置を提供することを、その目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するために次のように構成
している。
している。
すなわち、本発明にあってはクランプホルダの前面に
ロングアームとショートアームとを相対向して備えたロ
ールクランプ装置において、前記ロングアームを、基端
部がクランプホルダに回動可能に取付けられるとともに
先端部内面側にはパッドを備えた第1アームと、基端部
が第1アームの先端に回動可能に取付けられるとともに
先端部にはパッドを備えた第2アームとの前後2本のア
ームによって構成している。
ロングアームとショートアームとを相対向して備えたロ
ールクランプ装置において、前記ロングアームを、基端
部がクランプホルダに回動可能に取付けられるとともに
先端部内面側にはパッドを備えた第1アームと、基端部
が第1アームの先端に回動可能に取付けられるとともに
先端部にはパッドを備えた第2アームとの前後2本のア
ームによって構成している。
そして、それら第1アームと第2アームとをリンク機
構により連結するとともに、このリンク機構を基端部が
前記クランプホルダに回動可能に取付けられたクランプ
シリンダの先端と回動可能に連結している。
構により連結するとともに、このリンク機構を基端部が
前記クランプホルダに回動可能に取付けられたクランプ
シリンダの先端と回動可能に連結している。
さらに、前記第2アームを常に最大開き位置に付勢す
る一方、前記リンク機構を、被把持物であるロール紙の
クランプ時において前記第1アームに対する第2アーム
のクランプ方向への回動角が大きくなるにつれて第1ア
ーム側のクランプ力に対する第2アーム側のクランプ力
の割合が減少するように設定したものである。
る一方、前記リンク機構を、被把持物であるロール紙の
クランプ時において前記第1アームに対する第2アーム
のクランプ方向への回動角が大きくなるにつれて第1ア
ーム側のクランプ力に対する第2アーム側のクランプ力
の割合が減少するように設定したものである。
(作用) 上述のように構成された本発明によれば、ショートア
ームのパッドを被把持物であるロール紙に当てた状態
で、クランプシリンダを作動させることにより、ロング
アームの第1アーム及び第2アームをそれぞれ回動させ
てロール紙を3点でクランプすることが可能である。
ームのパッドを被把持物であるロール紙に当てた状態
で、クランプシリンダを作動させることにより、ロング
アームの第1アーム及び第2アームをそれぞれ回動させ
てロール紙を3点でクランプすることが可能である。
このロール紙のクランプ時において、ロール紙を先掴
みの姿勢、つまりロール紙をクランプホルダから離れた
位置でクランプしたときは、第1アームに対する第2ア
ームの回動角が小さく、従ってこのときはリンク機構の
働きにより、第1アームのパッドに作用するクランプ力
に対して第2アームのパッドに作用するクランプ力の割
合が大きくなる。
みの姿勢、つまりロール紙をクランプホルダから離れた
位置でクランプしたときは、第1アームに対する第2ア
ームの回動角が小さく、従ってこのときはリンク機構の
働きにより、第1アームのパッドに作用するクランプ力
に対して第2アームのパッドに作用するクランプ力の割
合が大きくなる。
一方、ロール紙を奥掴みの姿勢、つまりロール紙をク
ランプホルダに接近した位置でクランプしたときは、第
1アームに対する第2アームの回動角が大きく、従って
このときはリンク機構の働きにより、第1アームのパッ
ドに作用するクランプ力に対して第2アームのパッドに
作用するクランプ力の割合が小さくなる。
ランプホルダに接近した位置でクランプしたときは、第
1アームに対する第2アームの回動角が大きく、従って
このときはリンク機構の働きにより、第1アームのパッ
ドに作用するクランプ力に対して第2アームのパッドに
作用するクランプ力の割合が小さくなる。
すなわち、本発明の3点のクンプ式のロールクランプ
装置にあっては、ショートアームのパッドと、第1アー
ム及び第2アームの各パッドとを結ぶ直線に関して、ロ
ール紙の中心に近い方のパッドに作用するクランプ力の
割合を大きく、遠い方のパッドに作用するクランプ力の
割合を小さくしてクランプできるため、非常に安定した
クランプ形態を得ることができる。
装置にあっては、ショートアームのパッドと、第1アー
ム及び第2アームの各パッドとを結ぶ直線に関して、ロ
ール紙の中心に近い方のパッドに作用するクランプ力の
割合を大きく、遠い方のパッドに作用するクランプ力の
割合を小さくしてクランプできるため、非常に安定した
クランプ形態を得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
する。
ロールクランプ装置のクランプホルダ1はフォークリ
フトのマストに沿って昇降動されるリフトブラケットの
前面に回転装置2を介して水平軸線回りに回転可能に取
付けられており、該クランプホルダ1の前面にはロング
アーム3とショートアーム4とが相対向して配設されて
いる。
フトのマストに沿って昇降動されるリフトブラケットの
前面に回転装置2を介して水平軸線回りに回転可能に取
付けられており、該クランプホルダ1の前面にはロング
アーム3とショートアーム4とが相対向して配設されて
いる。
ロングアーム3はその突出方向である前後方向のほぼ
中程において第1アーム5と第2アーム6とに分割され
た2本アームとなっている。第1アーム5はその基端部
がクランプホルダ1に軸7により回動可能に取付けられ
るとともに、その先端部(前端部)内面側には軸8によ
り取付けられたパッド5aを備えている。第2アーム6は
その基端部がパッド5aの背面側において第1アーム5の
先端部に軸9により回動可能に取付けられるとともに、
先端部には軸10により取付けられたパッド6aを備えてい
る。
中程において第1アーム5と第2アーム6とに分割され
た2本アームとなっている。第1アーム5はその基端部
がクランプホルダ1に軸7により回動可能に取付けられ
るとともに、その先端部(前端部)内面側には軸8によ
り取付けられたパッド5aを備えている。第2アーム6は
その基端部がパッド5aの背面側において第1アーム5の
先端部に軸9により回動可能に取付けられるとともに、
先端部には軸10により取付けられたパッド6aを備えてい
る。
また、第1アーム5と第2アーム6とは、該第2アー
ム6の回動中心である軸9よりも外側においてリンク機
構11によって連結されている。すなわち、第1アーム5
側には第1リンク12が軸13にて枢着され、第2アーム側
には第2リンク14が軸15にて枢着されており、そしてそ
れら両リンク12,14は軸16にて相対回動可能に連結され
ている。なお、両リンク12,14の連結点は第2リンク14
の枢着点よりも内側に設定されている。また、第2リン
ク14はほぼ三角形に形成されており、そして前記クラン
プホルダ1に軸17にて回動可能に取付けられたクランプ
シリンダ18のピストンロッド18aの先端と軸19により回
動可能に連結されている。なお、第2リンク14とクラン
プシリンダ18との連結点は、第2リンク15の枢着点より
もやや内側でかつ前側に設定されている。
ム6の回動中心である軸9よりも外側においてリンク機
構11によって連結されている。すなわち、第1アーム5
側には第1リンク12が軸13にて枢着され、第2アーム側
には第2リンク14が軸15にて枢着されており、そしてそ
れら両リンク12,14は軸16にて相対回動可能に連結され
ている。なお、両リンク12,14の連結点は第2リンク14
の枢着点よりも内側に設定されている。また、第2リン
ク14はほぼ三角形に形成されており、そして前記クラン
プホルダ1に軸17にて回動可能に取付けられたクランプ
シリンダ18のピストンロッド18aの先端と軸19により回
動可能に連結されている。なお、第2リンク14とクラン
プシリンダ18との連結点は、第2リンク15の枢着点より
もやや内側でかつ前側に設定されている。
しかして、本実施例においては第2図に示すように第
2リンク14は左右2枚からなり、第1リンク12を挟むよ
うにして配置され、またクランプシリンダ18も左右2本
からなり、第2リンク14の両側に平行して配置されてい
る。また、本実施例ではクランプシリンダ18のピストン
ロッド18aと第2リンク14とを連結するための軸19の支
持強度を高めるべく、該軸19の一端については第2リン
ク14の枢着点と同心の軸20にて第2アーム6に枢着され
た補強リンク21によって支持されている。
2リンク14は左右2枚からなり、第1リンク12を挟むよ
うにして配置され、またクランプシリンダ18も左右2本
からなり、第2リンク14の両側に平行して配置されてい
る。また、本実施例ではクランプシリンダ18のピストン
ロッド18aと第2リンク14とを連結するための軸19の支
持強度を高めるべく、該軸19の一端については第2リン
ク14の枢着点と同心の軸20にて第2アーム6に枢着され
た補強リンク21によって支持されている。
さらにまた、第2リンク14を第2アーム6に取付けて
いる軸15と、クランプシリンダ18をクランプホルダ1に
取付けている軸17とには引張ばね22が張設されており、
この引張ばね22により第2アーム6を開き方向に付勢す
るとともに、常には第2アーム6を第1アーム5に設け
たストッパ23により規制される最大開き位置に保持して
いる。
いる軸15と、クランプシリンダ18をクランプホルダ1に
取付けている軸17とには引張ばね22が張設されており、
この引張ばね22により第2アーム6を開き方向に付勢す
るとともに、常には第2アーム6を第1アーム5に設け
たストッパ23により規制される最大開き位置に保持して
いる。
上記のように、クランプシリンダ18の推力はリンク機
構11を介して第1アーム5と第2アーム6とに伝達され
る構成となっており、そして第1アーム5に対する第2
アーム6の回動角度によりリンク機構11における第2リ
ンク14の傾きが決定され、その傾きに対応して第1アー
ム5と第2アーム6に対する推力が分配されるようにな
っている。このことについては、後段においてさらに詳
述する。
構11を介して第1アーム5と第2アーム6とに伝達され
る構成となっており、そして第1アーム5に対する第2
アーム6の回動角度によりリンク機構11における第2リ
ンク14の傾きが決定され、その傾きに対応して第1アー
ム5と第2アーム6に対する推力が分配されるようにな
っている。このことについては、後段においてさらに詳
述する。
一方、ショートアーム4は先端にパッド4aを備えると
ともに、基端部が軸24によりクランプホルダ1に回動可
能に取付けられており、そして一端が軸25によりクラン
プホルダ1に枢着され、かつ他端がショートアーム4に
軸26により枢着された位置調整用のシリンダ27により回
動されるようになっている。
ともに、基端部が軸24によりクランプホルダ1に回動可
能に取付けられており、そして一端が軸25によりクラン
プホルダ1に枢着され、かつ他端がショートアーム4に
軸26により枢着された位置調整用のシリンダ27により回
動されるようになっている。
なお、図示はしないが、前記クランプシリンダ18はア
ームが縦掴み又は横掴みの姿勢(上下位置又は左右位
置)のときに作動できるように、また位置調整用のシリ
ンダ27はアームが回転装置2を介して45度回動した位置
で作動できるようにその油圧回路が構成されている。
ームが縦掴み又は横掴みの姿勢(上下位置又は左右位
置)のときに作動できるように、また位置調整用のシリ
ンダ27はアームが回転装置2を介して45度回動した位置
で作動できるようにその油圧回路が構成されている。
本実施例のロールクランプ装置は上述のように構成し
たものであり、以下の作用を説明する。
たものであり、以下の作用を説明する。
今、ショートアーム4のパッド4aをクランプすべきロ
ール紙Rに当接した状態でクランプシリンダ18を伸長作
動させると、引張ばね22により開き方向に付勢されてい
る第2アーム6は最大開き位置に保持されたままの状態
で第1アーム5と一体に回動する。つまり、動作当初は
従来のロングアーム3と全く同様であり、そして第4図
に示すように第1アーム5のパッド5aがロール紙Rに当
接すると、その後は第2アーム6が引張ばね22に抗して
回動される。すなわち、クランプシリンダ18がさらに伸
長すると、第2アーム6はリンク機構11を介して第1ア
ーム5に対する回動支点である軸9を中心にして内側へ
回動しパッド6aがロール紙Rに当接する。かくして、ロ
ール紙Rは3個のパッド4a,5a,6aによって3点でクラン
プされるが、このときのシリンダ推力は第1アーム5に
対してはリンク機構11における第2リンク14から第1リ
ンク12を介して伝達され、第2アーム6に対しては第2
リンク14を介して伝達されることになる。
ール紙Rに当接した状態でクランプシリンダ18を伸長作
動させると、引張ばね22により開き方向に付勢されてい
る第2アーム6は最大開き位置に保持されたままの状態
で第1アーム5と一体に回動する。つまり、動作当初は
従来のロングアーム3と全く同様であり、そして第4図
に示すように第1アーム5のパッド5aがロール紙Rに当
接すると、その後は第2アーム6が引張ばね22に抗して
回動される。すなわち、クランプシリンダ18がさらに伸
長すると、第2アーム6はリンク機構11を介して第1ア
ーム5に対する回動支点である軸9を中心にして内側へ
回動しパッド6aがロール紙Rに当接する。かくして、ロ
ール紙Rは3個のパッド4a,5a,6aによって3点でクラン
プされるが、このときのシリンダ推力は第1アーム5に
対してはリンク機構11における第2リンク14から第1リ
ンク12を介して伝達され、第2アーム6に対しては第2
リンク14を介して伝達されることになる。
なお、前述したロール紙Rに対する第1アーム5のパ
ッド5aの接触初期にはクランプ力は発生しないが、引張
ばね22のばね力に見合う力がロール紙Rに作用すること
になる。そして、ロール紙Rが大径の場合にはパッド5a
を通してロール紙Rに作用する力の一部が該ロール紙R
を前方へ押し出す力になり得るので、引張ばね22の引張
力については第1アーム5のパッド5aによるロール紙R
に対する前方への押し出し力が極力軽微なものとなるよ
うに設定することが望ましい。
ッド5aの接触初期にはクランプ力は発生しないが、引張
ばね22のばね力に見合う力がロール紙Rに作用すること
になる。そして、ロール紙Rが大径の場合にはパッド5a
を通してロール紙Rに作用する力の一部が該ロール紙R
を前方へ押し出す力になり得るので、引張ばね22の引張
力については第1アーム5のパッド5aによるロール紙R
に対する前方への押し出し力が極力軽微なものとなるよ
うに設定することが望ましい。
つぎに、前述のロール紙Rのクランプ時において、ロ
ール紙Rをクランプホルダ1から比較的離れた位置でク
ランプしたとき、つまり先掴みの場合と、クランプホル
ダ1に接近した位置でクランプしたとき、つまり奥掴み
の場合とにおける第1アーム5と第2アーム6とで加え
るクランプ力について説明する。
ール紙Rをクランプホルダ1から比較的離れた位置でク
ランプしたとき、つまり先掴みの場合と、クランプホル
ダ1に接近した位置でクランプしたとき、つまり奥掴み
の場合とにおける第1アーム5と第2アーム6とで加え
るクランプ力について説明する。
第5図は先掴み状態を、第6図は奥掴み状態をそれぞ
れ示し、また第7図は先掴みのときの第1アーム5と第
2アーム6に対するクランプシリンダ18の推力配分を、
また第8図は奥掴みのときの推力配分を示したものであ
る。第5図に示す先掴みの場合は、第2アーム6のパッ
ド6aがロール紙Rを深く抱え込む形態となる第6図の奥
掴みの場合に比べて第1アーム5に対する第2アーム6
の回動角度が小さいため、第2リンク14の傾き角も第7
図に示す先掴みの方が第8図の奥掴みのときよりも小さ
い。
れ示し、また第7図は先掴みのときの第1アーム5と第
2アーム6に対するクランプシリンダ18の推力配分を、
また第8図は奥掴みのときの推力配分を示したものであ
る。第5図に示す先掴みの場合は、第2アーム6のパッ
ド6aがロール紙Rを深く抱え込む形態となる第6図の奥
掴みの場合に比べて第1アーム5に対する第2アーム6
の回動角度が小さいため、第2リンク14の傾き角も第7
図に示す先掴みの方が第8図の奥掴みのときよりも小さ
い。
しかして、ピストンロッド18によって加えられるシリ
ンダ推力Pは、第1アーム5に作用する力P1と、第2ア
ーム6に作用する力P2とに配分される。ここで、シリン
ダ推力Pの作用点(軸19)と、推力P1の作用点(軸16)
との間のシリンダ推力作用方向の垂直距離をl1とし、シ
リンダ推力Pの作用点(軸19)と、推力P2の作用点(軸
15)との間のシリンダ推力作用方向の垂直距離をl2とす
ると、l1は先掴みの方が奥掴みのときより大きくなり、
l2は逆に先掴みの方が奥掴みより小さくなる。
ンダ推力Pは、第1アーム5に作用する力P1と、第2ア
ーム6に作用する力P2とに配分される。ここで、シリン
ダ推力Pの作用点(軸19)と、推力P1の作用点(軸16)
との間のシリンダ推力作用方向の垂直距離をl1とし、シ
リンダ推力Pの作用点(軸19)と、推力P2の作用点(軸
15)との間のシリンダ推力作用方向の垂直距離をl2とす
ると、l1は先掴みの方が奥掴みのときより大きくなり、
l2は逆に先掴みの方が奥掴みより小さくなる。
つまり、第5図及び第7図に示す先掴みの状態では前
記垂直距離l2が小さいため、第2アーム6に加わるシリ
ンダ推力Pの配分P2が大きくなり、第2アーム6のパッ
ド6aでロール紙Rに加えるクランプ力の割合が大きくな
る。これに対し、第6図及び第8図に示す奥掴みの状態
では垂直距離l1が小さくなるため、第1アーム5に加わ
るシリンダ推力Pの配分P1が大きくなり、第1アーム5
のパッド5aでロール紙Rに加えるクランプ力の割合が大
きくなる。
記垂直距離l2が小さいため、第2アーム6に加わるシリ
ンダ推力Pの配分P2が大きくなり、第2アーム6のパッ
ド6aでロール紙Rに加えるクランプ力の割合が大きくな
る。これに対し、第6図及び第8図に示す奥掴みの状態
では垂直距離l1が小さくなるため、第1アーム5に加わ
るシリンダ推力Pの配分P1が大きくなり、第1アーム5
のパッド5aでロール紙Rに加えるクランプ力の割合が大
きくなる。
そして、先掴みのときは第5図に示すようにロール紙
Rの中心は第2アーム6のパッド6aとショートアーム4
のパッド4aとを結ぶ直線寄りにあるため、第2アーム6
側で加えるクランプ力の割合を大きくすることでより安
定したクランプが可能となる。また、同様に奥掴みのと
きは第6図に示すようにロール紙Rの中心は第1アーム
5のパッド5aとショートアーム4のパッド4aとを結ぶ直
線寄りにあるため、第1アーム5側で加えるクランプ力
の割合を大きくすることでより安定したクランプが可能
となる。
Rの中心は第2アーム6のパッド6aとショートアーム4
のパッド4aとを結ぶ直線寄りにあるため、第2アーム6
側で加えるクランプ力の割合を大きくすることでより安
定したクランプが可能となる。また、同様に奥掴みのと
きは第6図に示すようにロール紙Rの中心は第1アーム
5のパッド5aとショートアーム4のパッド4aとを結ぶ直
線寄りにあるため、第1アーム5側で加えるクランプ力
の割合を大きくすることでより安定したクランプが可能
となる。
このように、本実施例のロールクランプ装置によれ
ば、ロール紙Rをそのクランプの形態に対応した最適な
クランプ力の配分でクランプすることができるものであ
る。
ば、ロール紙Rをそのクランプの形態に対応した最適な
クランプ力の配分でクランプすることができるものであ
る。
また、本実施例のロールクランプ装置にあっては、ロ
ングアーム3の回動角度が大きくなるほど、つまりクラ
ンプすべきロール紙Rが小径になるほど、該クランプア
ーム3を構成している第1アーム5及び第2アーム6に
作用するシリンダ推力による回転力が小さくなるため、
大径ロール紙Rのクランプ力が最適となるようにシリン
ダ推力を設定しても、小径ロール紙Rを変形させること
なくクランプすることが可能となる。
ングアーム3の回動角度が大きくなるほど、つまりクラ
ンプすべきロール紙Rが小径になるほど、該クランプア
ーム3を構成している第1アーム5及び第2アーム6に
作用するシリンダ推力による回転力が小さくなるため、
大径ロール紙Rのクランプ力が最適となるようにシリン
ダ推力を設定しても、小径ロール紙Rを変形させること
なくクランプすることが可能となる。
なお、本実施例では第2アーム6を開き方向に付勢す
る手段としてコイルばね22を利用したが、これをねじり
ばねや空気ばねに変更しても実施可能である。
る手段としてコイルばね22を利用したが、これをねじり
ばねや空気ばねに変更しても実施可能である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、ロール紙を3
点で確実にクランプすることができるとともに、ロング
アームを構成する第1アームと第2アームとを同一のク
ランプシリンダによって作動できるため、従来装置のよ
うなサブアーム専用のシリンダが不要となり、装置重量
の軽減化が図られるとともに、油圧配管の取回しも容易
となる。しかも、本発明のロールクランプ装置にあって
は、第1アームと第2アームに対してリンク機構を介し
てシリンダ推力を加えることにより、ロール紙のクラン
プ形態に対応したクランプ力の配分が可能となり、作業
者の熟練度に拘らず、より安定したクランプ状態を得る
ことができる。
点で確実にクランプすることができるとともに、ロング
アームを構成する第1アームと第2アームとを同一のク
ランプシリンダによって作動できるため、従来装置のよ
うなサブアーム専用のシリンダが不要となり、装置重量
の軽減化が図られるとともに、油圧配管の取回しも容易
となる。しかも、本発明のロールクランプ装置にあって
は、第1アームと第2アームに対してリンク機構を介し
てシリンダ推力を加えることにより、ロール紙のクラン
プ形態に対応したクランプ力の配分が可能となり、作業
者の熟練度に拘らず、より安定したクランプ状態を得る
ことができる。
図面は本発明の実施例を示し、第1図はロールクランプ
装置の側面図、第2図はロングアームを示す斜視図、第
3図はロングアームの主要構成部品の分解側面図、第4
図はロングアームの作動態様を示す説明図、第5図は先
掴み状態の側面図、第6図は奥掴み状態の側面図、第7
図は先掴み時のシリンダ推力の配分を、また第8図は奥
掴み時のシリンダ推力の配分を示す説明図である。 1……クランプホルダ、3……ロングアーム 4……ショートアーム、5……第1アーム 6……第2アーム、11……リンク機構 18……クランプシリンダ、22……引張ばね
装置の側面図、第2図はロングアームを示す斜視図、第
3図はロングアームの主要構成部品の分解側面図、第4
図はロングアームの作動態様を示す説明図、第5図は先
掴み状態の側面図、第6図は奥掴み状態の側面図、第7
図は先掴み時のシリンダ推力の配分を、また第8図は奥
掴み時のシリンダ推力の配分を示す説明図である。 1……クランプホルダ、3……ロングアーム 4……ショートアーム、5……第1アーム 6……第2アーム、11……リンク機構 18……クランプシリンダ、22……引張ばね
Claims (1)
- 【請求項1】クランプホルダの前面にロングアームとシ
ョートアームとを相対向して備えたロールクランプ装置
において、前記ロングアームを、基端部がクランプホル
ダに回動可能に取付けられるとともに先端部内面側には
パッドを備えた第1アームと、基端部が第1アームの先
端に回動可能に取付けられるとともに先端部にはパッド
を備えた第2アームとによって構成し、それら第1アー
ムと第2アームとをリンク機構により連結するととも
に、このリンク機構に基端部が前記クランプホルダに回
動可能に取付けられたクランプシリンダの先端を回動可
能に連結し、さらに前記第2アームを常に最大開き位置
に付勢する一方、前記リンク機構を、被把持物のクラン
プ時において前記第1アームに対する第2アームのクラ
ンプ方向への回動角が大きくなるにつれて第1アーム側
のクランプ力に対する第2アーム側のクランプ力の割合
が減少するように設定した荷役車両のロールクランプ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34049889A JP2658462B2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | 荷役車両のロールクランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34049889A JP2658462B2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | 荷役車両のロールクランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03200699A JPH03200699A (ja) | 1991-09-02 |
JP2658462B2 true JP2658462B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=18337545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34049889A Expired - Lifetime JP2658462B2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | 荷役車両のロールクランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2658462B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-27 JP JP34049889A patent/JP2658462B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03200699A (ja) | 1991-09-02 |
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