JP2656526B2 - 紙送り用トラクタ装置 - Google Patents

紙送り用トラクタ装置

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JP2656526B2
JP2656526B2 JP63017602A JP1760288A JP2656526B2 JP 2656526 B2 JP2656526 B2 JP 2656526B2 JP 63017602 A JP63017602 A JP 63017602A JP 1760288 A JP1760288 A JP 1760288A JP 2656526 B2 JP2656526 B2 JP 2656526B2
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tractor
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文明 岡本
剛重 坂本
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NIPPON DENKI ENJINIARINGU KK
NEC Corp
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NIPPON DENKI ENJINIARINGU KK
Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紙送り用トラクタ装置に係り、とくにプリ
ンタ装置の紙送り機構の一部を成す紙送り用トラクタ装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に連続用紙はファンホールド紙とも呼ばれ、Z字
状に折り畳まれて積層されており、そして、幅方向の両
端には長手方向に沿って一定間隔で透孔が形成されてい
る。
一方、プリンタ装置側には、左右にトラクタと呼ばれ
る紙送り機構が設けられており、これには連続紙の透孔
と同じピッチを有する突起(ピン)が多数突設されてい
る。
そして、連続紙の装着はトラクタの突起を透孔中に嵌
合させることにより行なわれ、トラクタベルトを走行さ
せることにより、紙送りが行なわれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来例においては、一般にはトラクタをトラ
クタロックレバーによりシャフトに固定するだけの構造
のものが多い。このため、紙幅に合わせてトラクタを固
定すると、連続紙を装着する際に、連続用紙を幅方向に
張り過ぎて取り付けることが多く、連続用紙のジャムが
発生し易いという不都合があった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、とくに、用紙の幅方向の張りを緩和し、これによっ
て当該用紙のジャム化を少なくして、円滑な紙送りを可
能とした紙送り用トラック装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明では、一組の紙送り
用トラクタを有すると共に、この各トラクタが、用紙搬
送用の複数の突起を備えたトラクターベルトと、このト
ラクターベルトの回動走行を案内するトラクタプーリ
と、このトラクタプーリを支持するトラクタシャフト
と、このトラクタシャフトを支承すると共に前記トラク
タプーリを所定箇所に係止せしめるトラクタ本体ケース
とを備えた紙送り用トラクタ装置において、前記一組の
紙送り用トラクタの内の少なくとも一方の紙送り用トラ
クタのトラクタプーリとトラクタシャフトとの間に、円
筒状で且つ端部2か所に中心軸に沿って外側に向けて突
設された短冊状突出部を有するストップガイドを、回転
自在に装着する。
また、このストップガイドに、当該ストップガイドの
前記短冊状突出部を前記トラクタシャフトに押しつける
ように機能して当該トラクタシャフトに前記ストップガ
イドを係着せしめる着脱機構を装備する。
更に、この着脱機構に、当該着脱機構の係着動作後に
機能して前記トラクタ本体ケースを前記他方の紙送り用
ケース側に幾分移行せしめる押圧係止機構を併設する。
そして、この押圧係止機構が、通常は前記トラクタ本
体ケースおよびトラクタプーリを用紙幅の外側方向に向
けて押圧するコイルばねと、このコイルばねの押圧力に
抗して前記トラクタ本体ケースとトラクタプーリとを前
記他の紙送り用トラクタに向けて幾分押圧移送する押圧
カム機構とを備えている、という構成を採っている。
〔作 用〕
上述した構成を採用すると、トラクタレバーの回動に
より、トラクタ本体ケースおよびトラクタプーリをシャ
フトに対して固定できると共に、一度固定したトラクタ
本体ケースおよびトラクタプーリを、押圧係止機構を作
動させて他方のトラクタ本体側に幾分移動させることが
可能となり、この結果、連続用紙の幅方向にトラクタプ
ーリの突起(連続用紙の用紙送り孔に係合される突起)
が幾分移動するので、当該連続用紙に対してその幅方向
に幾分たるみを持たせることができ、これによって、連
続用紙の幅方向の張りが緩和される。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第4図に基づ
いて説明する。
この第1図ないし第4図の実施例においては、二個一
組の紙送り用トラクタの内の一方の紙送り用ローラ10の
みが示されている。
この紙送り用トラクタ10は、用紙搬送用の複数の突起
1Aを備えたトラクターベルト1と、このトラクターベル
ト1の回動走行を案内するトラクタプーリ2と、このト
ラクタプーリ2を支持するトラクタシャフト3と、この
トラクタシャフト3を支承すると共にトラクタプーリ2
を所定箇所に係止せしめるトラクタ本体ケース4とを備
えている。
更に、一組の紙送り用トラクタの内の少なくとも一方
の紙送り用トラクタ10のトラクタプーリ2とトラクタシ
ャフト3との間に、円筒状のストップガイド5が、回転
自在に装着されている。このストップガイド5には、当
該ストップガイド5をトラクタシャフト3を着脱せしめ
る着脱機構6と、この着脱機構6の係着動作後に前述し
たトラクタ本体ケース4を他方を紙送り用ケース側(第
1図の左方)に幾分移行せしめる押圧移行せしめる押圧
係止機構7とが装備されている。
トラクタ本体ケース4には、所定のピッチで突起1Aが
突設されたトラクタベルト1が走行自在に取付けてあ
る。これら突起1Aが図示省略した連続用紙の透孔中に嵌
合され、紙送りを行なう。このトラクタベルト1を走行
自在に架設するトラクタプーリ2は、トラクタ本体ケー
ス4の端部に形成された切除部に配設されている。
円筒状のストップガイド5は、第1図の左端部がトラ
クタ本体ケース4より外方に突設され、その突出端にフ
ランジ5Aが形成されている。このフランジ5Aとトラクタ
本体ケース4の側端面との間に圧縮ばね11が装着されて
いる。従って、トラクタ本体ケース4は第1図中の矢印
A方向に常時押圧された状態(後述する原位置復帰機能
の付加)となっている。この矢印A方向は、図示を省略
したが他方の紙送り用トラクタのトラクタ本体ケースか
ら離れる方向である。
この円筒状のストップガイド5の第1図における右端
部(第1図中では点線部分)は、トラクタ本体ケース4
より外方に突設されている。このストップガイド5の右
端部は中心軸に沿って対称位置の二箇所に大きい切除部
が形成され、これによって図示の如く中心軸に沿って突
設された短冊状突出部5B,5Cが二箇所に形成された状態
となっている。この短冊状突出部5B,5Cの各先端には、
外周方向に向う爪5e,5fが形成されている。
更に、この短冊状突出部5B,5Cの外周部分には、レバ
ー12Aを外周方向に突設した円筒状の嵌着部材12が回動
自在に装備され、同時に爪5e,5fの係止作用によって外
部への離脱が防止されている。この嵌着部材12の内径側
には、前述したストップガイド5の短冊状突出部分5B,5
Cを中心軸方向に押圧するためのカム部12B,12C(第2図
参照)が各々対称位置に形成されている。
そして、このカム部12B,12Cを備えた嵌着部材12とス
トップガイド5の短冊状突出部5B,5Cとにより着脱機構
6が形成されている。このため、レバー12Aを回転させ
ると、カム部12B,12Cが短冊状突出部5B,5Cをトラクタシ
ャフト3に押しつけることになり、これによってトラク
タシャフト3にストップガイド5が固定される。
嵌着部材12の前述したトラクタ本体ケース4側には、
押圧カム部12Kが設けられている。又、この押圧カム部1
2Kに対応して、トラクタ本体ケース4側には被押圧カム
部4Kが形成されている。この押圧カム部12Kと被押圧カ
ム部4Kとによって、押圧係止機構7の要部をなす押圧カ
ム機構が構成されている。そして、この押圧カム機構
と、前述した嵌着部材12と,ストップガイド5の爪5e,5
fと,前述したコイルばね11とによって、押圧係止機構
7が形成されている。
次に、上記実施例の動作について説明する。
まず、嵌着部材12のレバー12Aを第3図に示すように
垂直下方に位置させる。この状態では、ストップガイド
5の爪5e,5fは円筒状嵌着部材12の円筒部分のカム部12
B,12Cとは接しておらず、ストップガイド5はシャフト
3に対して摺動自在である。
この状態で、トラクタ本体ケース4をシャフト3の長
手方向に移動させ、紙幅に合わせる。
次に、レバー12Aを、第3図の符号Bで示すようにほ
ぼ90゜回転動作させる。すると、爪5e,5fがレバー12Aの
円筒部のカム面12B,12Cによって内側に向かって押圧さ
れ、ストップガイド3の外方端の短冊状突出部5B,5Cが
シャフト3側に密着し固定される(着脱機構6による係
着部材)。
この状態で、図示省略した連続用紙の透孔中にトラク
タベルト1の突起1Aを勘合させ、連続用紙を装着させ
る。この時には連続用紙は幅方向に張られた状態になっ
ている。
そこで、レバー12Aを第2図に矢印Cの如く時計方向
に回動させる。すると、押圧係止機構7の押圧カム機構
部が機能し、カム12K,4Kが係合すると共にトラクタ本体
ケース4が第1図左方に移動してコイルばね11をたわま
せる。そして、この場合の移動量は、カム12K,4Kの突出
量によって決まる。第1図中、矢印Dで示す移動方向
は、図示していない他方のトラクタ側である。
このようにして左右のトラクタ本体の相互間の間隔は
狭くなるため、連続用紙は幅方向にたるむ。尚、このた
るみ量は、連続用紙の幅方向の緊張をゆるめる程度であ
り、これによって紙ジャムの発生を有効に防止すること
ができる。
レバー12Aを元にもどせば、トラクタ本体ケース4は
コイルばね11の弾力により元の位置にもどり、ロックも
解除される。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によると、一方のトラクタ本体
ケースを着脱機構の作用によってシャフト上の所定位置
にロックすることができ、同時に押圧係止機構を作動さ
せることによって一方のトラクタ本体ケースおよびトラ
クタプーリを他方の紙送り用トラクタに対して幾分接近
させることができ、このため、装着された連続用紙に対
して幅方向にたるみを幾分設けることが可能となり、従
来生じている用紙幅方向が張りすぎて紙ジャムが発生す
るという不都合をほぼ完全に防止することができるとい
う従来にない優れた紙送り用トラクタ装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一部省略した正面図、
第2図は第1図の右側面図、第3図は第1図の実施例を
一部切除した状態を示す説明図、第4図は第1図の実施
例を装備したトラクタ本体ケース部分を示す説明図であ
る。 1……トラクタベルト、1A……突起、2……トラクタプ
ーリ、3……トラクタシャフト、4……トラクタ本体ケ
ース、4K……押圧カム機構の一部を成す被押圧カム部、
5……ストップガイド、5B,5C……短冊状突出部、6…
…着脱機構、7……押圧係止機構、11……コイルばね、
12K……押圧カム機構の一部を成す押圧カム部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一組の紙送り用トラクタを有すると共に、
    この各トラクタが、用紙搬送用の複数の突起を備えたト
    ラクターベルトと、このトラクターベルトの回動走行を
    案内するトラクタプーリと、このトラクタプーリを支持
    するトラクタシャフトと、このトラクタシャフトを支承
    すると共に前記トラクタプーリを所定箇所に係止せしめ
    るトラクタ本体ケースとを備えた紙送り用トラクタ装置
    において、 前記一組の紙送り用トラクタの内の少なくとも一方の紙
    送り用トラクタのトラクタプーリとトラクタシャフトと
    の間に、円筒状で且つ端部2か所に中心軸に沿って外側
    に向けて突設された短冊状突出部を有するストップガイ
    ドを、回転自在に装着し、 このストップガイドに、当該ストップガイドの前記短冊
    状突出部を前記トラクタシャフトに押しつけるように機
    能して当該トラクタシャフトに前記ストップガイドを係
    着せしめる着脱機構を装備し、 この着脱機構に、当該着脱機構の係着動作後に機能して
    前記トラクタ本体ケースを前記他方の紙送り用ケース側
    に幾分移行せしめる押圧係止機構を併設し、 この押圧係止機構が、通常は前記トラクタ本体ケースお
    よびトラクタプーリを用紙幅の外側方向に向けて押圧す
    るコイルばねと、このコイルばねの押圧力に抗して前記
    トラクタ本体ケースとトラクタプーリとを前記他の紙送
    り用トラクタに向けて幾分押圧移送する押圧カム機構と
    を備えていることを特徴とした紙送り用トラクタ装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0688701B2 (ja) * 1989-03-27 1994-11-09 東海興業株式会社 紙送りトラクタのクランプ装置
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