JP2656323B2 - アップライトピアノのアクション - Google Patents

アップライトピアノのアクション

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はピアノのアクション、特にアップライトピア
ノのアクションの分野に関する。より詳細には、本発明
は、グランドピアノのタッチと同様なタッチをアップラ
イトピアノで得ることを意図した、アップライトピアノ
のアクションの分野に関する。
グランドピアノの「フィーリング」すなわち「タッ
チ」がアップライトピアノのそれよりも優れているこ
と、また、グランドピアノがかなり高価でかつかなりの
設置スペースを必要とすることは良く知られている。従
って、アップライトピアノのタッチが多少劣っていて
も、依然としてアップライトピアノには根強い市場性が
ある。また、コスト及び省スペースの点で優れたアップ
ライトピアノの弾奏特性を、グランドピアノの弾奏特性
により近付けることも強く要望されている。
米国特許第473,944号には、タッチの点でグランドピ
アノのアクションに匹敵させることを意図したアップラ
イトのアクションが開示されている。また、米国特許第
896,736号にも、同様な目的の発明が開示されている。
更に、米国特許第199,687号、第682,616号、第788,482
号及び第1,000,762号に開示された他のアップライトピ
アノのアクションも、グランドピアノのアクションに匹
敵させることを意図したものであるが、前記米国特許第
473,944号及び第896,763号のアクションよりも簡単であ
り、多分製造コストが易くかつメインテナンスも容安く
あると思われる。米国特許第199,687号に係るアクショ
ンは永年に亘って製造された。(注:従来技術について
の更なる特別な参考文献が、本願の以下の記載に示され
ている。) それにも係わらず、グランドピアノの弾奏特性に近い
か等しい断奏特性をもつアップライトピアノは市販され
ていない。これに対し、スペースの価値が高まっている
こと及びピアノのコストが高いこと等の理由から、近年
では特に、グランドピアノの弾奏特性に匹敵する弾奏特
性をもつアップライトピアノに対する市場性が増大して
いる。
グランドピアノのアクションに匹敵するアップライト
ピアノのアクションを得ようとして、伝統的なアップラ
イトピアノのアクションに対して行われた従来技術によ
る改良の失敗原因として、少なくとも3つの基礎的な問
題がある。第1の問題は、どの改良技術においても、機
構の複雑化によるコスト増大の方が、改良によるいかな
る商業的価値をも上回ってしまうことである。第2の問
題は、改良した性能が得られるのは、アクションを微調
整したときのみである。アクションの状態を維持するこ
とが比較的困難なため、特許に係るアクションのメイン
テナンスが高価になってしまうことである。第3の問題
は、ピアノ技術に充分に精通した者が気付くには、従来
の特許に開示された改良点はアクションのフィーリング
について充分な影響を与えるものではなく、その改良点
をアクションに組み込むことの努力と費用の保証がピア
ニストに報いられないことである。
従って本発明の主目的は、グランドピアノの弾奏特性
に匹敵する弾奏特性をもつアップライトピアノのアクシ
ョンを提供することにある。
特に、弾奏特性に関する本発明の目的は、キー(鍵)
が完全に押し下げられた位置から僅かに持ち上げられて
いるときに、確実にキーをリプレーできるように(この
ことは、グランドピアノのアクションでは可能であ
る)、繰り返し能力を改善することである。
本発明の他の目的は、アクションに、認識できる程の
動力学的損失運動(ダイナミック・ロストモーション)
が存在しないようにすることである。(注:「動力学的
損失運動」なる用語は、伝統的なアップライトピアノの
タッチの緩慢(すなわちルーズ)なフィーリングを引き
起こす機能的特性についての、本発明者による造語であ
る。) 本発明の他の目的は、アクションの慣性特性をグラン
ドピアノの慣性特性と同程度にすることである。
本発明の他の目的は、アクションの構造の複雑化等に
よりアクションのコストを顕著に増大させることなく、
これらの特徴を達成することである。
本発明の他の目的は、伝統的なグランドピアノのアク
ションよりもかなり容易であって、伝統的なアップライ
トピアノのアクションと同程度の容易さで調整及びメイ
ンテナンスが行えるアクションを提供することにある。
本発明の他の目的は、調整時のアクションの休止期間
を、少なくとも伝統的なアクションの休止期間程度にす
ることである。
本明細書においては、本発明のアクションと伝統的な
アップライトピアノのアクションとの間の相違を説明す
ることによって本発明のアクションを明瞭に説明する
が、構造部品及び可動部品の名称及び目的については、
書籍「ピアノ部品及びそれらの機能」(“Piano Parts
and Their Functi−ons"、P.O. Box 1813、Seattle、Wa
shington 98111、Piano Technicians Guild社発行)に
掲示のものを参考にした。
本発明のアクションと伝統的なアクションとの間には
3つの本質的な相違がある。第1の相違は、ジャックス
プリングを省略したことである。伝統的なアクションに
おいては、短い円錐形圧縮スプリングからなるジャック
スプリングが、ジャックの短いアームすなわちトーとウ
ィッペンとの間に配置されている。本発明のアクション
においては、ジャックスプリングの機能は、ジャックの
頂部に近い個所とバックストップシャンク/バックスト
ップ組立体との間に配置されたジャック/反復スプリン
グによって与えられる。バックストップシャンク/バッ
クストップ組立体は、このジャック/反復スプリング及
び該スプリングを調整するねじを収容するため、詳細に
修正されている。本発明においては、ジャック/反復ス
プリングの付加的な機能によって、ジャックの再係合中
にハンマー組立体が支持され、これにより、アクション
がその休止位置に戻る運動中にハンマーがバックチェッ
ク位置を越えて戻る前に、リプレーできるようになって
いる。
第2の相違は、伝統的なアクションのハンマースプリ
ングが、手で変形させることによってのみ調整可能であ
ったのに対し、本発明のアクションでは、スプリングに
より加えられる力の範囲を調整できるねじを設けたこと
である。また、後述の理由から、スプリングを強いスプ
リングで構成し、伝統的のアクションのスプリングより
も大きな力が作用するようにしてある。ハンマーバット
との接触点においてスプリングにより付与される力であ
って、ハンマーセンターの回りで作用する力によって、
グランドピアノのアクションのように、ハンマーシャン
クが実質的に水平になるようにハンマーが位置したとき
にハンマーに作用する重力によって発生されるトルクの
範囲内のトルクが発生されるようになっている。
第3の相違は、伝統的なアクションでは、極めて希な
場合を除き、キーに付加されるウエイトはすべて、プレ
ーヤーが触れない測の端部すなわち非プレー側端部に配
置されていたのに対し、本発明のアクションにおいて
は、グランドピアノのアクションのように、ウエイトを
キーのプレー側端部(プレーヤー側端部)に配置したこ
とである。
上記第1の相違に関する先行技術の調査において幾つ
かの関連技術が見出された。米国特許第1,000,762号及
び第1,301,908号には、ジャック(組立体)とバックス
トップシャンク/バックストップ組立体との間に配置さ
れたスプリングが開示されている。また、米国特許第1,
301,908号にはスプリングJのねじ調節装置が開示され
ている。両特許に係るアクションには、伝統的なジャッ
クスプリングが保持されている。米国特許第1,301,908
号においては、スプリングJが、ジャックセンターとジ
ャックの端部との間の中間点の回りでジャック組立体に
接触しており、その作用線は、キーが押し下げられたと
きに、ジャックセンターを横切るすなわち通るようにな
っている。この特徴の重要性は、後述の説明により明ら
かになるであろう。
米国特許第1,000,762号におけるジャックの端部とバ
ックストップ組立体との間のスプリングは、安全ピンス
プリングに類似したものであり、ストライキング運動中
に弦に向かうハンマーの移動を助ける傾向を有してい
る。この米国特許の第5図に示す実施例におけるスプリ
ングも、その他端において、ジャックとハンマーバット
とを再係合させる傾向を有しており、迅速な繰り返し能
力(反復能力、“repetition capability")を得るとい
う上記目的の達成を目指している。このスプリングに
は、手で該スプリングを変形させるという方法以外の方
法による調節手段は設けられていない。
上記従来技術の特徴では、それらが単独であっても或
いはそれらを組み合わせたとしても、本発明の目的を達
成することはできないけれども、伝統的なアクションに
対する本発明の上記3つの改良点を組み合わせれば本発
明の上記目的の達成が可能であることは、当業者ならば
理解できるであろう。本発明のピアノアクションは、グ
ランドピアノのアクションに匹敵する弾奏特性を有する
ものである。強いハンマー戻しスプリングと、ジャック
/反復スプリングのばね強さ及び有効性と、キーのプレ
ー側端部にウエイトを設けることとを組み合わせること
によって、グランドピアノのアクションの場合と同様
に、キーが、戻りストロークで、その最も押し下げられ
た位置と休止位置との間の距離の1/2以下の距離を持ち
上げられるときに、ジャックとハンマーバットとを再係
合させることが可能になる。伝統的なアップライトピア
ノのアクションでも、キーが全速力で戻ることができる
ときのみ1/2ストロークの所で再係合することはでき
る。全速力以下の速度でキーを戻すときは、確実に再係
合させるために、休止位置まで戻ることを必要とする。
キーのプレー側端部にウエイトを付加することによっ
て、グランドピアノのアクションのキーと同等の慣性を
得ることができる。本発明によれば、伝統的なジャック
スプリングがジャック/反復スプリングにより置き換え
られておりかつジャック/反復スプリング及びハンマー
戻しスプリングが簡単な調節ねじにより調節できるよう
に構成されているため、機構の複雑化を最小限に抑える
ことができる。これらの調節ねじは、伝統的なアクショ
ンの調節ねじよりも簡単な調節能力を有しており、及び
/又は伝統的なアクションにおいては得ることのできな
い調節能力を有している。本発明の改良に使用されるス
プリング力のレベルが大きければ大きい程、また、実施
例の機構が簡単かつ頑丈であればある程、より簡易でデ
リケートさを要しない調整を行うことができると共に、
調整の安定性を長期間に亘って維持することができる。
より強いハンマー戻しスプリングと、ジャック/反復
スプリングのばね強さ及び有効性と、キーのウエイト付
きプレー側端部との組み合わせによって、本発明による
アクションのプレーイング特性すなわち弾奏特性を、グ
ランドピアノの弾奏特性に匹敵させることができる。グ
ランドピアノのアクションの慣性特性は、キーのプレー
側端部のウエイト及びこれらのウエイトを含む質量の分
散性と、支点の位置によって影響されるてこ比(てこ比
に関して最も重要なファクターは、キャプスタンの個所
で上向きの力が出るようにして、ウィッペンの下に支点
を設けることである)とによって定まる。慣性特性に関
してみれば、ピアノのハンマーは、バス(低温)になる
程大きくかつ重くなるように、サイズ及び質量が等級付
けされていること、かつ、本発明のハンマー戻しスプリ
ングが、ハンマー戻し力と、ハンマーシャンクが水平な
ときに重力によって付与されるトルクに相当するトルク
とを発生するように調整されることの理由から、標準の
タッチウエイトが得られるようにするには、キーのカウ
ンタバランスウエイト(釣り合い重り)が、グランドピ
アノのアクションのように、ベースにおいて最も重くな
るように等級付けされることを、当業者ならば理解でき
よう。グランドピアノのアクションの慣性特性は、主と
してキーのプレー側端部のウエイトによって定まり、緩
やかなピアニシモの演奏ができるようにキーの押し下げ
を助けると共に、速いフォルテの演奏ができるようにキ
ーの押し下げを慣性的に妨げ、キーに加えられた力とそ
の結果聴くことのできる音量との間に、高度に要求され
るリニアな関係が得られるようにしている。本発明によ
れば、強い重力レベルのハンマー戻しスプリングによっ
て、キーのプレー側端部を重くすることができ、強い重
力レベルのハンマー戻しスプリングは、ジャック/反復
スプリングの能力によって可能になり、これらの力を正
確に対抗させることによって、ジャックの再係合を達成
することができる。本発明のアクションの反復性が、グ
ランドピアノのアクションの反復性にほぼ等しいという
事実は、ジャック/反復スプリングが、グランドピアノ
の反復性スプリング/レバーとほぼ同じ機能を発揮する
ことに、一部の理由がある。
ジャック/反復スプリングの効果は、該ジャック/反
復スプリングが、ハンマー戻しスプリング及びウエイト
を付したキーのプレー側端部の対抗力を妨げて、ジャッ
クとハンマーバットとを再係合させれば充分であり、こ
れらが再係合された後は、ジャック/反復スプリングの
効果は実質上ゼロになる。分離力をこのように効果的に
無くすことによって、強いハンマー戻しスプリングがキ
ーの重量及び慣性を受け止め、ハンマーが戻る間にジャ
ックとハンマーバットとを緊密に接触させておくことが
できる。この接触によって、伝統的なアクションにおい
て種々のタイプの反復プレーを行うときに、緩んで分離
したようなフィーリングを生じさせる原因となる動力学
的損失運動を無くすことができる。動力学的損失運動が
無くなるため、後述のように、ブライドルテープ及びワ
イヤを省略することができる。従って、本発明により2
つの調節ねじが付加されても、ジャックスプリング、ブ
ライドルテープ及びワイヤを省略できるために、複雑化
を最小限にすることができる。また、本発明による改良
に使用するスプリングの力レベルが大きければ大きいほ
ど、かつ機構が簡単で頑丈である程、より簡単にリニア
な調整を行うことができると共に、調整の安定性を長期
間に亘って維持することができる。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第1図は、伝統的なアップライトピアノのアクション
の概略構造を示すものであり、キー11の端部10を矢印D
の方向に動かすことによって音が出るようになってい
る。キー11の端部10を矢印Dの方向に動かすことによっ
て、キー11は支点12(該支点12は、ピアノの基礎構造体
に取り付けられている)上で揺動し、これにより、支点
13が矢印Eの方向に移動する。支点13により、ウィッペ
ン14が枢支点16の回りで枢動され、これにより、ウィッ
ペン14従ってジャック15が持ち上げられる。ジャック15
の端部17はハンマー組立体19のバットすなわちハンマー
バット18と係合しており、該ハンマーバット18をその枢
支点(ハンマーセンター)20(該枢支点20はピアノの基
礎構造体に取り付けられている)の回りで回転させ、こ
れにより、ハンマーヘッド21が弦22に向かって移動され
る。この運動が続けられると、ジャック15のトー23が、
レールすなわちダンパーレール25(該ダンパーレール25
も基礎構造体に取り付けられている)に調節自在に取り
付けられたボタン24に近付いていく。トー23がボタン24
に接触すると、ウィッペン14が引き続き運動することに
よって、ジャック15が矢印Rで示す方向に回転される。
この回転によって、ジャック15の端部17が矢印Sの方向
に移動されて、ハンマーバット18との係合が解除され
る。この係合解除(「逃げ」ともいう)は、ハンマーヘ
ッド21が弦22を打つ直前に起きる。ハンマーの運動量に
よってハンマーヘッド21が弦打ち、次にリバウンドされ
る。スプリングレール27(該スプリングレール27はピア
ノの基礎構造体に取り付けられている)に取り付けられ
たハンマー戻しスプリング26が、ハンマーヘッド21のリ
バウンドを補足するようになっている。バックストップ
組立体29のバックストップ28が、或る時点においてバッ
クチェックブロック30と接触して、ハンマーの運動を停
止させる。これにより、音のストライキング(打ち出
し)手順が完了する。
この音のストライキングを繰り返すには、キー11のプ
レー端部10を解放して、矢印Dとは逆の方向に移動させ
ればよい。キー11のプレー端部10を解放すると、支点13
が矢印Eとは反対方向に移動する。このことは、プレー
端部から支点12を超えたキー11の部分(すなわち作動端
部35)及び完全に又は部分的に支点13に支えられた部品
の重量に動が作用することに加えて、ジャックスプリン
グ31が作用することによって可能になる。ジャックスプ
リング31の圧縮は、ウィッペン14の戻り運動によって弛
緩される。音を繰り返して奏でるためのアクションのリ
セッティングプロセスの或る時点において、ジャック15
の端部17がハンマーバット18をクリアする(乗り越え
る)ようになり、かつジャックスプリング31によってジ
ャック15がジャックセンター(ジャックの枢支点)32の
回りで矢印Rとは逆の方向に回転され、ジャック15がハ
ンマーバット18と再係合される。この時点においては、
キー11のプレー端部10を押し下げることによって別の音
を弾くことができる。
伝統的なアクションにおいては、この時点は、キー11
の解放時点(チェック位置にあるハンマーが、その戻り
運動の約1/3を完了している時点)と、アクションがそ
の休止位置に到達する時点(この時点は、キー11の作動
端部35の下面とフェルトパッド36(該フェルドパッド36
は、ピアノの基礎構造体に取り付けられている)とが接
触すること及びハンマー組立体19とハンマー休止レール
34(該ハンマー休止レール34もピアノの基礎構造体に取
り付けられている)のハンマーレールクロス33とが接触
することによって決定される)との間の或る時点におい
て生じる。ジャック15とハンマーバット18との間の正確
な再係合時点は、ハンマー組立体19とジャック15との間
に存在する(又はピアニストにより許容される)加速度
差により決定される。もしも解放運動が充分に迅速なた
め、アクションが、スプリングの組み込み力、慣性(イ
ナーシア)及び重力によってのみ制限される速度で戻る
ことができるならば、再係合は殆ど瞬間的に起こり、弦
22とハンマーの休止位置との間の中間点にハンマーが到
達する前でさえも起こり得るであろう。このことは、ハ
ンマー組立体における慣性対戻り力の比と、キー/ウィ
ッペン/ジャックにおける慣性対戻り力の比が、本発明
のアクションに比べて伝統的なアクションの方がかなり
大きいことから可能になる。本発明のアクションにおい
ては、ハンマー組立体における慣性対戻り力の比が大き
いことから、この比は改善される。このことは、2つの
組立体の全体の可能運動の一部分として表されるチェッ
ク位置から邪魔されない再係合を達成するときの、2つ
の組立体の運動を比較することによって更に明瞭になる
であろう。伝統的なアップライトピアノのアクションの
てこ比は、ハンマー組立体を休止位置から送り出し点ま
で移動させるのに、キー/ウィッペン/ジャック組立体
が該組立体の作動トラベル(行程)の約2/3を移動する
ように定められている。残りの1/3のトラベルは、逃げ
を構成している。従って、ハンマーがその作動トラベル
の中間点にあって、ジャックがハンマーバットと係合し
ているときには、キー/ウィッペン/ジャック組立体は
休止位置から約1/3押し下げられているか、或いは完全
に押し下げられた位置から約2/3戻った状態にあるであ
ろう。かくして、キー/ウィッペン/ジャック組立体
は、その作動のトラベルの2/3に亘って移動して邪魔さ
れない作動をし、ハンマーの戻りの中間点で再係合す
る。この2/3の運動と、中間点に向って1/3戻ったチェッ
ク位置からのハンマーの1/6作動トラベル運動とを比較
すれば、キー/ウィッペン/ジャック組立体及びハンマ
ー組立体の、休止位置に向かうそれぞれの運動におい
て、キー/ウィッペン/ジャック組立体の方がハンマー
組立体よりもかなり迅速に移動することが明白であり、
このことが、動力学的損失運動の現象を引き起こしてい
るのである。伝統的なアップライトピアノのアクション
においては、ウィッペン14及びジャック15が載置される
キャップスタンスクリュウ(支点13)を調節することに
よって、ジャック15の端部17とハンマーバット18の接触
点との間に僅かな間隙(ギャップ)を形成することがで
きるようになっている。この微小間隙を設けることによ
って、キー1の解放運動後に休止位置に到達するとき
に、ジャック15が容易にハンマーバット18と再係合する
ことが可能になるが、これは余りにも緩慢に行われるた
め、キー/ウィッペン/ジャック組立体がハンマーバッ
ト組立体を急加速する能力によって、再係合にとって好
ましい位置にキー/ウィッペン/ジャック組立体が早期
に到達する機会を、キー/ウィッペン/ジャック組立体
に与えることはできない。キー11が打たれるとき、キー
/ウィッペン/ジャック組立体の最初の運動によってこ
の微小間隙が閉じられる。これは、ハンマーがまだ運動
していることから、「損失運動」といえる。「動力学的
損失運動」という用語は、同じ場所に生じるギャップす
なわち間隙についての新造語であるが、この間隙は、通
常、はかるに大きく、かつ、ハンマーバット組立体を急
加速するキー/ウィッペン/ジャック組立体が、再係合
を達成した後に生じ、かつ瞬間的に取り戻すことのでき
る遅れハンマーバット組立体に与えつつ休止位置に向か
い続ける。しかしながら、ハンマーバット組立体が遅れ
を取り戻す前に、キー1を打ち込む場合には、キー/ウ
ィッペン/ジャック組立体の最初の運動によって間隙が
再び閉じられ、ハンマーバット組立体と接触することに
なる(動力学的損失運動)。しかしながら、このギャッ
プは通常非常に大きくて、加速中のキー/ウィッペン/
ジャック組立体が最初にハンマーバット組立体と衝突し
次いで該ハンマーバット組立体を移動させるときに、ピ
アニストは、アクションが通常のタッチまでギャップを
閉じるとき、衝撃(jolt)を伴う軽いタッチのシフトを
感じることになる。動力学的損失運動に関連して生じ
る、ハンマーバットのパッドのかなりの摩耗も、動力学
的損失運動を小さくすることによって緩和される。
第2図は、本発明による修正を組み込んだアップライ
トピアノのアクションが休止位置にあるところを示す概
略図であり、キー38の端部37を矢印D′の方向に押し下
げることによって音が出るようになっている。キー38は
支点39(該支点39はピアノの基礎構造体に取り付けられ
ている)に載っており、キー38の端部37を押し下げる
と、支点40が矢印E′の方向に移動する。支点40によっ
て、ウィッペン組立体41がそのセンター(枢支点)42の
回りで回転され、該ウィッペン組立体41により支持され
たジャック44の端部43によって、ハンマー組立体46のバ
ット(ハンマーバット)45がハンマーセンターすなわち
枢支点47(該枢支点47はピアノの基礎構造体に取り付け
られている)の回りで回転され、これにより、ハンマー
ヘッド48が弦49を打つ運動をハンマー組立体46に伝達す
るようになっている。ハンマーが弦49を打つ前に、ジャ
ック44のトー50が、ダンパーレールすなわち調整レール
52(該調整レール52はピアノの基礎構造体に取り付けら
れている)に調節自在に取り付けられた調整ボタン51と
係合する。この係合とウィッペン組立体41の連続運動と
によって、ジャック44がジャックセンター53の回りで矢
印R′の方向に回転され、これにより、ジャック44の端
部43とハンマーバット45とが係合しなくなる。この係合
解除運動によって、ジャック/反復スプリング54が圧縮
される。該ジャック/反復スプリング54は、その一端
が、ジャックの端部43の近くに配置されたパイロット55
と係合しており、他端がパイロット56と係合している。
パイロット56は、ハンマーバット45と一体のバックスト
ップ組立体57により調節自在に支持されている。パイロ
ット56は、バックストップ組立体57とは独立した構造で
ハンマーバット45により支持することもでき、従って開
示内容に幅をもたせるため、パイロット56はハンマーバ
ット45から構造的に支持されると記載するものとする。
ジャック44とハンマーバット45との係合が解除された
後、ハンマー組立体46の運動量によってハンマーの運動
が維持され、弦を打つこと(ストライク)を完了する。
ハンマーは、ハンマー戻しスプリング58の力によって助
けられて、弦49からリバウンドする。ハンマーのリバウ
ンドは、バックチェックワイヤ60を介してウィッペン41
に支持されたバックチェックブロック59と係合している
バックストップ組立体57によってチェック(急止)され
る。
キー/ウィッペン/ジャック組立体の慣性及びハンマ
ーの強い戻り力があること、及び再係合中にハンマー組
立体とキー/ウィッペン/ジャック組立体とが分離しな
いことによって、弦49が不意にリストライク(再打音)
されることが防止される。これらのことは、動力学的損
失運動を無くすべく作用する特性と同じであることを認
識されたい。
繰り返し(反復)の準備をするため、キー38のプレー
側端部37が解放され、これにより、該端部37が、矢印
D′とは反対方向に移動し(戻り)、バックチェックブ
ロック59がバックストップ組立体57から離れて、ハンマ
ーが戻り運動を行えるようになる。同時に、支点40が、
矢印E′とは逆方向に移動し始める。この運動は、アク
ションのエレメンツ(構成部品)の質量に作用する重力
によって引き起こされ、かつハンマー/バックストップ
組立体、ジャック/反復スプリング、ジャック、ウィッ
ペン及び支点40を介して伝達されるハンマー戻しスプリ
ング58の力によって増強される。
この機能においては、ハンマー戻しスプリング58の力
は、グランドピアノのアクションのエレメンツに作用す
る重力と同じように作用する。ハンマー戻しスプリング
58によってハンマーバット45に加えられる力によって生
じるトルクレベルは、ハンマーのシャンク63が実質的に
水平であるときにハンマーに作用する重力によって生じ
るトルクと釣り合うように設計されかつ調節される。ジ
ャック/反復スプリング54の力は、キー38のプレー側端
部37が、その押し下げられた位置から休止位置までの距
離の1/2の距離を移動する時間までに、ジャック/反復
スプリング54が、ジャックとハンマーバットとの再係合
を達成して、リストライク(再打音)することができる
ようにハンマー戻しスプリング58の力に対して方向が定
められかつ調節されている。
伝統的なアップライトピアノ及びグランドピアノのア
クション双方において、キーがその最も押し下げられた
位置から休止位置までの距離の1/2の距離を戻る時間ま
でに、有効な再係合ができるようになっている。グラン
ドピアノのアクションにおいては、キーが完全に押し下
げられた位置から休止位置までの距離の1/3以下の距離
を戻るときに再係合されるようになっている。しかしな
がら、かような再係合が完全に有効なものではない。実
際には、音楽的に有効なリストライクを行うには、1/3
〜1/2のキー戻りが必要がある。本発明は、この能力に
おいてグランドピアノと同等である。伝統的なアップラ
イトピアノのアクションは、キーの1/2戻りの時点でリ
ストライクを達成するには、邪魔されないでキーが戻る
ことが要求される。グランドピアノのアクションではジ
ャックが部分的に再係合するだけでリストライクが行え
るので1/2よりも大幅に小さいキーの戻り位置において
信頼性ある反復(繰り返し)が行えると考えられてい
る。本発明のアクションは、グランドピアノのアクショ
ンの、ジャックの部分的な再係合により繰り返し能力
(反復能力)と同程度又はそれ以上の能力を有してい
る。
本発明のアクションの開発及び試験を通じて、次のこ
とが決められた。すなわち、ジャック/反復スプリング
54及びその取り付けの好ましい実施例では、最低限度に
受け入れることができる性能は、第2図で見て、支点39
から端部37までの距離が、支点39から支点40までの距離
の1〜2倍であるならば、ハンマー戻しトルクを、ハン
マーのシャンク63が水平であるときに重力によって与え
られるハンマー戻しトルクの50%程に小さくすることに
よって得られる。キーのプレー側端部に幾分かのウエイ
ト(重り)を付加することが、この目的を達成する上で
役立ち、比を小さくする程、ウエイトを大きくする必要
がある。支点39から端部37までの距離をプレー側端部の
長さと呼び、支点39から支点40までの長さを作動側端部
の長さと呼ぶことにする。
ジャック/反復スプリング54の性能に対してこの比、
ハンマー戻しスプリングの有効性及びキーの重量を最適
に組み合わせることは、アクション性能がピーク性能に
なるように最適化することであり、或る場合において
は、コストを含む製造及びメイテナンスのファイターに
対して最適な性能が得られるようにすることである。
ジャック/反復スプリング54の強さ及びその向きは、
ジャック44がハンマーバット45と再係合するまで、ハン
マー戻しスプリング58の力に抗してハンマーを支持でき
るように定められる。ジャック44とハンマーバット45と
の再係合は、ジャック44の端部43と該端部43が接触する
ハンマーバット45の表面との間のカム作用によって助け
られる。
この時点で、ハンマーバット45には3つのトルクが作
用する。すなわち、ハンマー戻しスプリング58により生
じるトルク、バックストップ組立体57のジャック/反復
スプリング54の力により生じるトルク、及びジャック44
のカム力により生じるトルクの3つである。バックスト
ップ組立体57のジャック/反復スプリング54により生じ
るトルクの値と、ハンマー戻しスプリング58によって生
じるトルクの値とはほぼ等しい。従って、この時点にお
いては、キーの戻りが幾分とも邪魔されない限り、ハン
マー戻しスプリング58によりハンマーバット45に作用す
るトルクは、主としてジャック/反復スプリング54によ
り生じるトルクと対抗することになる。このスプリング
により生じる力の大きさは、ジャックセンター53におい
て利用できる反力によって主として決められる。この反
力は、ジャック44、ウィッペン組立体41及びキー38の質
量の加速によって発生する。例えば、キー38に重りすな
わちウエイト61、62を付加すると、質量、従って利用で
きる反力、ジャック/反復スプリングによって加えられ
る力、及びハンマーバットに作用する力により生じるト
ルクが相当に増大する。このトルクは、再係合が完了す
るか或いは首尾よく行われるまで、このトルクによって
ハンマーの戻りを遅延させることができる大きさであ
る。この遅延によって2つの結果が生じる。第1は、こ
のプロセスのこの時点で音を繰り返すことができること
であり、第2は、アクションが休止しているときに、ハ
ンマーのシャンク63を休止レール64に接触させておく必
要がないことである。その代わり、グランドピアノのア
クションにおいてはそうであるが、ハンマーの休止位置
は、ハンマーバット45、ジャック44、ウィッペン41、支
点40、キー38の作動側端部65、パッド66及び該パッド66
が取り付けられている基礎構造体の位置によって決定さ
れる。
また、ジャック44の端部43とハンマーバット45とが再
係合する間、ジャック44の端部43がハンマーセンター47
に接近し、ハンマーバット45に作用するジャック44から
の力のてこ比が小さくなる。また、係合が続くとき、ジ
ャック/反復スプリング54が伸びて、その力が小さくな
ると共に力の方向が変化する。ハンマー戻しスプリング
58によって生じるトルクが優勢になり、アクションが休
止状態に到達する前に音が打ち出されない限り、アクシ
ョンはその休止位置に到達する。
キー38のプレー側端部に設けられたウエイトは前述の
目的達成すべく作用すると共に、グランドピアノのキー
の慣性タッチに匹敵する所望の慣性タッチを付与する働
きをする。
上記の作動を行わせるのに必要な強いスプリングは、
伝統的なアクションに使用されるスプリングよりも確か
に頑丈でなくてはならない。スプリングの力が大きくな
ると、センター(枢支点)及びキーにおける摩擦(かよ
うな摩擦は、一般にピアノの故障を引き起こす原因にな
る)の影響を小さくする。
前にも述べた通り、強いスプリング及びそれらの相互
作用によって、本発明者がいう動力学的損失運動を事実
上無くすことができる。第1図に示す伝統的なピアノの
アクションにおいては、ジャック15とハンマーバット18
とが再係合するには、キー11がその休止位置に向かって
戻るときに、ジャック15、ウィッペン14その他がハンマ
ー組立体よりも速くフォールすること(戻ること)が要
求され、これにより、ジャックスプリング31がジャック
15の端部17をハンマーバット18の下に移動させることが
できるようになっている。しかしながら、このアクショ
ンでは、ウィッペン14、ジャック15その他が、ハンマー
組立体19よりも速くフォールしない場合でも再係合が起
こるようにセットされている。ハンマーが戻ってレール
クロス33に支持されておりかつキー11がその休止位置に
あるときに、ジャック15の端部17とハンマーバット18と
の間にギャップが生じるように構成されている。このギ
ャップによって、ジャック15がハンマーバット18と確実
に係合することを可能にしている。音が打ち出されると
きにこのギャップを閉じる運動が、損失運動と呼ばれ
る。このギャップは、アクションが休止しているときに
生じることから、ギャップを閉じる運動を静止損失運動
と呼ぶこともできる。しかしながら、ピアノが弾かれる
ときには、アクションが動いていて、ハンマーもキーも
休止位置にないときに再係合を可能にすべく、充分なギ
ャップが形成されるようになっている。前述のように、
アクションが運動している間に、別の音を打ち出すべく
ギャップを閉じる運動は、動力学的損失運動と呼ぶこと
にする。本発明においては、キー38に所望のウエイトを
取り付けかつハンマー戻しスプリング58とジャック/反
復スプリング54とを相対的に最適に調節することによっ
て、動力学的損失運動を事実上無くすことができ、たの
点に関しては、グランドピアノのアクションと同等か凌
駕していることが分かっている。動力学的損失運動は、
ミュージシャンがアップライトピアノのアクションのル
ーズ(緩慢)なフィーリングと呼んでいるものの原因と
なっている。
ジャック/反復スプリング54を調節自在にするため、
パイロット56は、バックストップ組立体57のねじ孔に螺
着されたねじシャフト67に取り付けられている。ねじシ
ャフト67を回すことによって、ジャック/反復スプリン
グ54の取り付け長さを調節することができる。
ハンマー戻しスプリング58を調節自在にするため、ハ
ンマー戻しスプリング58はスプリングレール69の支点68
上に取り付けられており、かつ該支点68を越えて延びて
いる延長部70を備えている。この延長部70はスプリング
レール69のスロット71内に嵌入されていれ、スプリング
レール69に螺着されたねじ72と係合している。このねじ
72は、ハンマー戻しスプリング58と同じ平面内にありか
つスプリング58の延長部70に対して実質的に垂直な旋回
軸線を有している。このねじ72をスプリングレール69内
に螺入することによって、ハンマーバット45に対しスプ
リング58が作用する力を増大させることができる。ねじ
72を逆方向に回せば、力を減少させることができる。
このピアノアクションをより詳細に説明するには、ハ
ンマー戻しスプリングにより与えられる力は、グランド
ピアノのアクションにおいて重力がハンマーに及ぼす力
を模擬しており、かつグランドピアノのアクションのハ
ンマーへの重力の作用はハンマーの運動中に大きくは変
わらないので、本発明のアクションにおいて、ハンマー
戻しスプリングにより与えられる力の作用が、ハンマー
の運動中に大きくは変わらないことは重要である。この
ことは、スプリングの作動撓みを、該スプリングの全撓
みの数分の一とすることによって達成される。作動撓み
とは、ハンマーバット45と接触しているスプリングの端
部が、ハンマーバット45の運動中に移動する距離をい
う。スプリングの全撓みとは、該スプリングの端部が、
その自由位置から、取り付け中にその最も圧縮された取
り付け位置まで移動しなければならない距離である。
第5図は、この時点をグラフに示すものである。グラ
フ中、縦軸はスプリング力を表し、横軸はスプリングの
撓みを示している。縦軸の値Fは、ハンマー戻しスプリ
ング58を取り付ける際に、該スプリング58により与えら
れるべき所望の力を表すものである。実線は、ばね定数
が比較的小さくかつ作動撓みに対する全撓みの比が比較
的大きいスプリングについての力と撓みの関係を示し、
点線は、ばね定数が比較的大きくかつ作動撓みに対する
全撓みの比が比較的小さなスプリングについての力と撓
みとの関係を示すものである。
等しい距離X及びX′は、各スプリングの作動撓みを
表すものである。実線のスプリングについての力の変化
Vは、点線のスプリングについての力の変化V′よりも
かなり小さいことに注目されたい。
また、作動撓みが小さい程、力の変化も小さいことが
分かるであろう。作動撓みは、より強いスプリングを使
用すること、及びスプリングとハンマーバットとの係合
点(接触点)をハンマーセンターにより近づけることに
よって、小さくすることができる。接触点からハンマー
センターまでの距離を小さくすると、スプリングを取り
付けたときに、所望の範囲の力を発生するスプリングを
製造することが、不可能ではないが困難になる。従っ
て、スプリングを調節自在に取り付けることは、経済的
にも重要である。
ジャック/反復スプリング54の取り付け及び機械的条
件は、ハンマー戻しスプリング58のそれらと同様である
が、異なる点は、ジャック/反復スプリング54の作動撓
みが比較的大きいこと、及び設計管理が必要なことであ
る。これは、満足のいく係合及び係合解除を行うにはジ
ャック/反復スプリング54が特定の撓み量で移動しなけ
ればならないからである。従って、ジャック/反復スプ
リング54の作業撓みに対する全撓みの比を、所望の作動
撓みについては比較的大きくできるものであることが、
ジャック/反復スプリング54にとって重要なことであ
る。これらの要求を最も容易に満たすことができるの
は、各端部が適当に取り付けられた圧縮コイルスプリン
グである。
第6図、第7図、第8図、第9A図、第9B図、第9C図及
び第9D図は、本発明によるアクションのジャック/反復
スプリングの別の取り付け構造及びその効果の詳細を示
す概略図である。これらの図面に示された部品の番号と
して、第1図及び第2図に使用した番号にダッシ
ュ「′」を付したものを使用している。
第6図は、アクションが休止状態にあるところを示す
ものである。この状態において、ジャック/反復スプリ
ング54′の作用線(矢印Aで示す)は、ハンマーセンタ
ー47′とジャックセンター53′とを結ぶ線と、ハンマー
センター47′に近い位置で交差しており、ジャック/反
復スプリング54′に、ハンマーセンター47′を中心とし
た比較的小さなレバーアームを与えている。第7図は、
アクションがバックチェック状態にあるところを示すも
のであり、この状態においては、ジャック/反復スプリ
ング54′の作用線(矢印A′で示す)が、ハンマーセン
ター47′とジャックセンター53′とを結ぶ線と、これら
の両センター47′、53′のほぼ中間点で交差しており、
ジャック/反復スプリング54′に、ハンマーセンター4
7′を中心とした比較的大きなレバーアームを与えてい
ると共に、ジャックセンター53′を中心とした充分大き
なレバーアームを維持している。作用線のアライメント
の重要性については、後述する。上記2つの状態におけ
るアライメントの相違は、各部品の幾何学的形状の詳細
及びジャック/反復スプリング54′の取り付け構造の詳
細によって与えられる。幾何学的形状については、休止
状態での作用線Aがハンマーセンター47′の上方を通る
ようにして、ジャック/反復スプリング54′の力がハン
マー戻しスプリングの作用を補うように構成することが
できる。特に、休止状態において、ジャック/反復スプ
リング54′がハンマー組立体に作用するハンマーセンタ
ー47′を中心としたトルクをゼロに近づけて、休止状態
のトルクをバックチェック状態のトルクに比べて非常に
小さくすることができる。休止状態において、ジャック
/反復スプリングによってハンマー組立体に作用するハ
ンマーセンターを中心としたトルクは、バックチェック
状態に作用するトルクの0〜60%であるのが好ましい。
本発明のピアノアクションの作動及び特徴について説明
すると、キーのプレー側端部38′が、第7図の完全に押
し下げられた位置から、該完全押し下げ位置と休止位置
(第6図)との間のほぼ中間の位置まで移動するとき、
ジャック44′及びウィッペン41′は、これらのジャック
及びウィッペンに作用する重力及びジャック/反復スプ
リング54′の力の作用によって支点40′に追随し、バッ
クチェック59′がバックストップ組立体57′との係合か
ら解除される。ジャック/反復スプリング54′の力は、
第7図に矢印A′で示す作用線により与えられるレバー
アームと組み合わされて、ストライク方向(音を打ち出
す方向)へのトルクをハンマー組立体に与える。調節自
在のハンマー戻しスプリング58′及び調節自在のジャッ
ク/反復スプリング54′は、ジャック/反復スプリング
54′により付与されるトルクと、ハンマー戻しスプリン
グ58′により戻り方向に付与されるトルクとがほぼ等し
くなるように設計されかつ調節される。この結果、ジャ
ック/反復スプリング54′によりジャック44′の端部4
3′がハンマーバット45′と再係合するように移動され
る間、ハンマー組立体は事実上動かないように保持され
る。ジャック44′が移動するとき、ジャックセンター5
3′及びハンマーセンター47′を中心とした、ジャック
/反復スプリング54′の有効レバーアームが変化し、ジ
ャックに影響を与えるレバーアームは増大し、ハンマー
組立体に影響を与えるレバーアームは減少する。この結
果、もしもキーが休止位置に向かって移動し続けるなら
ば、再係合が続きかつハンマー組立体がその休止位置に
戻される。しかしながら、アクションが第8図に示す状
態にありかつキーのプレー側端部がその休止位置へのほ
ぼ中間にあるときには、ジャック44′とハンマーバット
45′との間の係合は完全に有効であり直ちにリストライ
クを行うことが可能になる。この時点までの、アクショ
ンの上記作動は、第2図の実施例と同じである。しかし
ながら、第9A図、第9B図、第9C図及び第9D図に詳細に示
すジャック/反復スプリングの取り付け構造によれば、
該スプリングの機能を一層効率のよいものにすることが
できる。
これらの図面に示すジャック/反復スプリングの第1
の利点は、アクションを構成する部品の与えられた幾何
学的形状に対して、ジャック/反復スプリングの作用線
が、有効レバーアームを調節できるように傾斜してい
て、スプリング力を効果的に向上できることである。
第9A図は、第2図の実施例と同様にパイロット55′、
56′を用いたジャック/反復スプリングの取り付け構造
が休止位置にあるところを示すものであるが、第6図の
実施例では延長部73′が設けられている点で第2図の実
施例とは異なっている。第9A図に示すように、パイロッ
ト55′、56′は、ピントル74、75及びフェルトワッシャ
76、77を有している。図示のようなミスアライメントが
生じるとスプリングが歪み、スプリングはその両端部の
周囲部で支持されるようになる。このため、作用線Aが
第6図に示す方向に整合しなくなり、ジャックを再係合
させるスプリングの能力及びハンマー組立体に作用する
スプリングの効果を高める能力が低下される。
第9B図の構成では、ジャック/反復スプリング54′が
延長部73′に枢着されている。スプリング54′を形成す
るワイヤが、スプリングの端部を直径方向に横断する方
向でかつスプリングの長手方向軸線に垂直な方向に配向
されている。このワイヤは、延長部73′の端部のスロッ
トと係合している。このように、第9B図の構成ではスプ
リング54′の一端が枢着されているため、第9A図の構成
に比べてミスアライメントが非常に小さく、その作用線
はハンマーセンター47′(第6図)に近接している。従
って、ジャックとハンマーバットとの間に分離力が作用
しないために、動力学的損失運動を無くすことができ
る。
第9C図及び第9D図は、第8図に関連するものである。
第8図を参照すれば明らかなように、作用線Aに第9C図
のようなミスアライメントが生じると、ハンマーセンタ
ー47′を中心としたスプリング力による有効レバーアー
ムが幾分小さくなる。この第9C図の構成に比べ、第9D図
に示すようにスプリング54′の一端を延長部73′に枢着
すれば、事実上ミスアライメントを無くすことができる
し、ハンマーセンター74′を中心としたスプリング力の
有効レバーアームを向上させること、すなわち、ハンマ
ーセンター47′から作用線Aを遠去けることができる
(第8図)。
ジャック/反復スプリング54′の両端部を枢着するよ
うに構成することもできる。しかしながら、両端部を枢
着すると、それにより見込まれるあらゆる利益よりも重
要であると考えられるスプリングの安定性及び調節性を
複雑化するであろう。
本発明のアクションは、該アクションが第8図に示す
限界再係合位置にあるとき、スプリング力の方向のアラ
イメントが、スプリング取り付け技術の如何に係わらず
最適になるように幾何学的に設計されている。
本発明についてこの程度まで説明すれば、本発明に近
い従来技術について、より良き理解が得られるであろ
う。
米国特許第1,301,908号明細書には、ピアノのアクシ
ョンとその構成部品についての説明がなされているが、
この発明がピアノの弾奏特性にいかなる効果をもたらす
かについて、明瞭な説明はなされていない。この米国特
許第の第4図に示す実施例(本願の第3図に示すもの)
は、該米国特許の他の実施例よりも一層本発明に近い構
成を示している。この実施例と本発明との間の最大の相
違は、米国特許の装置におけるスプリングJ2の力の方向
が、ジャックFがハンマーバットGと係合しているとき
には、ジャックセンター64(この番号「64」は、説明の
ため本願において付記したものである)の一側(図面で
左側)を通り、ジャックFとハンマーバットGとの係合
が解除されかつハンマーがストライク位置(打音位置)
の範囲内にあるときには、他の側を通ることである。こ
のため、或る場合にはジャックスプリングKを助けるよ
うに働くが、他の場合にはジャックスプリングKの働き
に背くように作用する。従って、この米国特許に係る技
術は、ハンマーの戻り及びジャックの再係合の双方を阻
害する傾向を有しており、このため、反復速度を低下さ
せかつ動力学的損失運動を増大させる傾向を生じ、いず
れも本発明の目的に背くものであると結論付けることが
できる。
米国特許第788,482号には、反復性の点でグランドピ
アノに匹敵させることを意図したアップライトピアノが
開示されている。この特許発明では、伝統的なジャック
スプリングが省略されており、ジャックスプリングの機
能を、ジャックの端部と係合するハンマーとバックスト
ップ組立体との間で作動するスプリングが果たすように
構成されている。しかしながら、このスプリングの作用
線はハンマーセンターに対して常時一貫して近接した位
置にあり、本発明のスプリングとは異なり、ハンマー戻
しスプリングの作用に対抗して作用することによってジ
ャックとハンマーバットとの係合を容易にするという作
用を発揮することはできない。
米国特許第1,000,762号(その第5図及び第2図が、
本願においてそれぞれ第4A図及び第4B図として示されて
いる)についてみれば、該米国特許の目的は、プレーヤ
ーがより軽いタッチで音を打ち出すことができるように
することにあり、それまでに達成されていたものよりも
確実な繰り返し及び迅速な運動が行えるようにしたもの
である。これらの目的は、スプリング11(この番号「1
1」は、説明上本願において第4A図に付記されたもので
ある)及びクッション21(第4B図)を設けることにより
達成できると説明されている。クッション21は、ハンマ
ーが弦に接触しようとするときにハンマー戻しスプリン
グ7(第5図)と接触して、弦に向かうハンマーの運動
の最終部分でのスプリング7のばね強さを増大させよう
とするものであり、これは、ハンマーをより迅速にリバ
ウンドさせることを意図したものである。
スプリング11は、番号13a(第4A図)で示す個所にお
いて、スプリング7及びパッド21の機能に対抗する力を
作用して、ジャックの弾性延長部として働き、ハンマー
をストライク方向(打音方向)に押しやる傾向を有して
いる。スプリング11は、間隙が許す限り、ジャック及び
ハンマーバットと再係合できる傾向を有している。スプ
リング7及びスプリング11のいずれにも、調節手段は設
けられていない。以上の点を考慮すると、米国特許第1,
000,762号に開示のピアノアクションは、過酷な動力学
的損失運動を犠牲にして、軽いタッチ及び良好な反復特
性が得られるようにしたものであるが、ハンマー戻しス
プリング7、スプリング11及びジャックスプリングの間
の必要な力関係を達成しかつ維持することはかなり困難
であると結論付けることができる。この米国特許の目的
は本発明の目的とは異なるものであり、また、この米国
特許に係るピアノアクションが商業的成功を収めたとい
う事実は知られていない。
これに対し、本発明はその目的を満たし得るものであ
ると理解することができる。繰り返し能力(反復能力)
とは、キーが、その押し下げられた位置から休止位置ま
での距離の1/2以下の距離を移動するときに、キーをリ
プレー(再操作)できることである。本発明によりこれ
が可能となる理由は、ジャックがハンマーバットと再係
合するまで、チェック位置において、ハンマーの戻り
が、ジャック/反復スプリングからの力及びジャックの
カム作用により対向されるからである。本発明のアクシ
ョンにおけるキーの慣性は、グランドピアノのアクショ
ンのキーに匹敵するものであり、キーにウエイトを付す
ことにより慣性を増大させ、これにより、動力学的損失
運動を小さくするか無くすることを補助している。これ
らの機能的目的は、2つの調節ねじを付加すること及び
伝統的なジャック戻しスプリングをジャック/反復スプ
リングで置き換えることにより、機構を僅かに複雑化さ
せるだけで達成することができる。本発明により付加さ
れた調節自在の特徴により、従来の伝統的なアクション
よりも一層容易に調整を行うことが可能になる。また、
スプリングの頑丈性によって調整の容易性が向上されか
つ調整後のピアノの調子を長期間保証することができ
る。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、
当業者ならば、本発明の範囲内において、これらの実施
例に種々の修正を加えることができよう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、伝統的なアップライトピアノのアクションが
休止位置にあるところを示す概略構成図である。 第2図は、本発明による改良を組み込んだアップライト
ピアノのアクションが休止位置にあるところを示す、一
部を断面した概略構成図である。 第3図は、米国特許第1,301,908号明細書の第4図を再
現したものである。 第4A図は、米国特許第1,000,762号明細書の第5図を再
現したものである。 第4B図は、米国特許第1,000,762号明細書の第2図を再
現したものである。 第5図は、スプリングの特性、特にばね定数及び作動撓
みに対する全撓みの比の関係を示すグラフである。 第6図は、別のジャック/反復スプリングを備えた本発
明によるピアノアクションが休止位置にあるところを示
す概略構成図である。 第7図は、第6図のピアノアクションがバックチェック
位置にあるところを示す概略構成図である。 第8図は、第6図のピアノアクションのジャックがハン
マーバットと有効に再係合した瞬間を示す概略構成図で
ある。 図9A図、第9B図、第9C図及び第9D図は、別のジャック/
反復スプリングの取り付け構造の詳細を示すものであ
る。 38……キー、39……第1の支点、40……第2の支点、41
……ウィッペン組立体、44……ジャック、45……ハンマ
ーバット、46……ハンマー組立体、47……ハンマーセン
ター、48……ハンマーヘッド、49……弦、50……トー、
51……調整ボタン、52……調整レール、53……ジャック
センター、54……ジャック/反復スプリング、55、56…
…パイロット、57……バックストップ組立体、58……ハ
ンマー戻しスプリング、59……バックチェックブロッ
ク、61、62……ウエイト(重り)、67……ねじシャフ
ト、69……スプリングレール、70……延長部、73……パ
イロットの延長部、74、75……ピントル、76、77……フ
ェルトワッシャ。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アップライトピアノのアクションであっ
    て、前記アップライトピアノが基礎構造体を有してお
    り、前記アクションが休止位置を有しているアップライ
    トピアノのアクションにおいて、 第1の質量と、プレー側端部と、作動側端部と、頂部
    と、前記作動側端部の前記頂部に取り付けられた第1の
    支点と、前記プレー側端部に取り付けられた、第2の質
    量を有する少なくとも1つのウエイトとを備えたキー
    と、 前記基礎構造体に取り付けられていて、前記プレー側端
    部と前記作動側端部との間で前記キーを支持する第2の
    支点と、 第3の質量と、ジャックセンターと、ウィッペンセンタ
    ーとを備えたウィッペンであって、前記ウィッペンセン
    ターにおいて前記基礎構造体に枢着されておりかつ前記
    第1の支点により支持されているウィッペンと、 前記ジャックセンターに枢着されておりかつトーと、ハ
    ンマーバットと係合する係合端部と、第4の質量と、前
    記係合端部の近くに設けられた第1のパイロットとを備
    えたジャックと、 ハンマーバットと、ハンマーセンターと、ハンマーシャ
    ンクと、ハンマーヘッドと、前記ハンマーバットから調
    節自在の構造で支持された第2のパイロットとを備えた
    ハンマー組立体とを有しており、前記ハンマーバットが
    前記ハンマーセンターにおいて前記基礎構造体に枢着さ
    れており、 バックストップ組立体と、 前記基礎構造体に取り付けられておりかつ前記ハンマー
    ヘッドによって打たれる位置に配置されている少なくと
    も1つの弦と、 前記基礎構造体に取り付けられたスプリングレールと、 前記基礎構造体に取り付けられた調整レールと、 該調整レールに取り付けられた調整ボタンと、 前記スプリングレールに取り付けられておりかつ前記ハ
    ンマーバットと係合していて、第1の力を発生するハン
    マー戻しスプリングであって、前記第1の力が、前記ハ
    ンマーヘッドを前記少なくとも1つの弦から離れる方向
    に移動させる第1のトルクを前記ハンマー組立体に作用
    するように構成されたハンマー戻しスプリングとを更に
    有しており、 前記第1のトルクは、重力が実質的に水平な前記ハンマ
    ーシャンクに前記ハンマーセンターを中心として前記ハ
    ンマー組立体に与えるトルクの値の25〜150%の範囲内
    の値を有しており、 作用線を有しており、かつ、第2の力を発生し、かつ、
    前記第1のパイロットと第2のパイロットとの間で支持
    されていて前記ハンマーバットに対して前記ジャックの
    前記係合端部を押し付けて係合させるべく配向されてい
    る圧縮スプリングを更に有しており、前記係合により、
    前記ハンマーバットには、前記ハンマーセンターからの
    レバーアームの距離で第3の力が作用して、前記ハンマ
    ー組立体に前記ハンマーセンターを中心として第2のト
    ルクを生じさせ、 前記第2のトルクは前記第1のトルクと対抗しており、 バックチェックブロックと、 前記ウィッペンから前記バックチェックブロックを支持
    しているバックチェックワイヤと、 休止レールとを更に有しており、 前記圧縮スプリングの前記第2の力は、該圧縮スプリン
    グが前記第2のパイロットに接触することによって、前
    記ハンマー組立体に前記ハンマーセンターを中心として
    第3のトルクを生じさせ、前記作用線のアライメント
    は、前記圧縮スプリングが前記第2のパイロットに作用
    する前記第1の力と組み合わされて、前記第3のトルク
    が前記第2のトルクと同じ方向になるようになってお
    り、 前記キーの前記プレー側端部が押し下げられたとき、前
    記ジャックは、前記ジャックを前記ジャックセンターを
    中心として、前記ジャックの係合端部が前記ハンマーバ
    ットから離れる方向に回転させながら、前記第1の支点
    及び前記ウィッペンを介して前記ハンマーバットを前記
    ハンマーセンターを中心として回転させて、前記トーが
    前記調整ボタンと係合するまで前記ハンマー組立体に運
    動量を伝達し、その後前記運動量によって前記ハンマー
    ヘッドに少なくとも1つの前記弦を打たせてハンマーヘ
    ッドを戻り方向にリバウンドさせ、前記第1のトルクが
    このリバウンドを増長させ、このリバウンドは前記バッ
    クストップ組立体及び前記バックチェックブロックによ
    って停止され、前記プレー側端部が解放されたときに
    は、前記バックチェックブロックが前記バックストップ
    組立体から離れる方向に移動し始めて前記ハンマーヘッ
    ドが戻り得るようにし、その後前記第1、第2及び第3
    のトルクが前記ハンマーバットに作用し、前記ジャック
    の前記係合端部により付与される前記第3の力及び前記
    第2の力は、前記第2の力による前記第1、第2、第3
    及び第4の質量の加速により生じた第4の力であって、
    前記第2及び第3の力の合力と等しくかつ逆向きの第4
    の力によって反力として受け止められ、前記質量は、前
    記第2のトルクが前記レバーアームの距離として作用す
    る前記第3の力により付与されるのと同じであり、前記
    第3のトルクが前記ハンマーの戻りを制限して、前記ハ
    ンマーヘッドが前記休止位置に到達する前に前記ジャッ
    クと前記ハンマーバットとの再係合を生じさせかつ、前
    記ハンマー組立体が前記休止レール上ではなく確実に前
    記ジャックの上に載るようにし、前記ジャックとハンマ
    ーバットとの再係合によって、前記キーのプレー側端部
    が再び押し下げられたときには繰り返して弦を打つこと
    が可能になり、再係合が続くと前記レバーアームの距離
    が小さくなって前記第2のトルクが小さくなり、次い
    で、前記第1のトルクと、前記第2の力と、前記第2、
    第3及び第4の質量に作用する重力とが結合して、前記
    アクションを前記休止位置にするように構成されている
    ことを特徴とするアップライトピアノのアクション。
  2. 【請求項2】前記第1のトルクの値を前記25〜150%範
    囲内に調整する手段を更に有していることを特徴とする
    請求項1に記載のアクション。
  3. 【請求項3】前記ハンマー戻しスプリングが第1の全撓
    みと第1の作動撓みとを有しており、前記第1の全撓み
    が前記第1の作動撓みのY倍であり、Yの値は2以上で
    ありかつ調整自在であることを特徴とする請求項1に記
    載のアクション。
  4. 【請求項4】前記ジャック/反復スプリングが第2の前
    記撓みと第2の作動撓みとを有しており、前記第2の全
    撓みが前記作動撓みのZ倍であり、Zの値は1〜5の範
    囲内にありかつ調整自在であることを特徴とする請求項
    1に記載のアクション。
  5. 【請求項5】前記ジャック/反復スプリングが第2の全
    撓みと第2の作動撓みとを有しており、前記第2の全撓
    みが前記作動撓みのZ倍であり、Zの値は1〜5の範囲
    内にありかつ調整自在であることを特徴とする請求項2
    に記載のアクション。
  6. 【請求項6】前記ジャック/反復スプリングが第2の全
    撓みと第2の作動撓みとを有しており、前記第2の全撓
    みが前記作動撓みのZ倍であり、Zの値は1〜5の範囲
    内にありかつ調整自在であることを特徴とする請求項3
    に記載のアクション。
  7. 【請求項7】アップライトピアノのアクションであっ
    て、前記アップライトピアノが基礎構造体を有してお
    り、前記アクションが休止位置を有しているアップライ
    トピアノのアクションにおいて、 第1の質量と、プレー側端部と、作動側端部と、頂部
    と、前記作動側端部の前記頂部に取り付けられた第1の
    支点とを備えたキーと、 前記基礎構造体に取り付けられていて、前記プレー側端
    部と前記作動側端部との間で前記キーを支持する第2の
    支点と、 第2の質量と、ジャックセンターと、ウィッペンセンタ
    ーとを備えたウィッペンであって、前記ウィッペンセン
    ターにおいて前記基礎構造体に枢着されておりかつ前記
    第1の支点により支持されているウィッペンと、 前記ジャックセンターに枢着されておりかつトーと、ハ
    ンマーバットと係合する係合端部と、第3の質量と、前
    記係合端部の近くに設けられた第1のパイロットとを備
    えたジャックと、 ハンマーバットと、ハンマーセンターと、ハンマーシャ
    ンクと、ハンマーヘッドと、前記ハンマーバットから調
    節自在の構造で支持された第2のパイロットとを備えた
    ハンマー組立体とを有しており、前記ハンマーバットが
    前記ハンマーセンターにおいて前記基礎構造体に枢着さ
    れており、 バックストップ組立体と、 前記基礎構造体に取り付けられておりかつ前記ハンマー
    ヘッドによって打たれる位置に配置されている少なくと
    も1つの弦と、 前記基礎構造体に取り付けられたスプリングレールと、 前記基礎構造体に取り付けられた調整レールと、 該調整レールに取り付けつけられた調整ボタンと、 前記スプリングレールに取り付けられておりかつ前記ハ
    ンマーバットと係合していて、第1の力を発生するハン
    マー戻しスプリングであって、前記第1の力が、前記ハ
    ンマーヘッドを少なくとも1つの前記弦から離れる方向
    に移動させる第1のトルクを前記ハンマー組立体に作用
    するように構成されたハンマー戻しスプリングとを更に
    有しており、 前記第1のトルクは、前記ハンマーシャンクが実質的に
    水平であるときに重力が前記ハンマーセンターを中心と
    して前記ハンマー組立体に作用することにより生じるト
    ルクの値の25〜150%の範囲内の値を有しており、 作用線を有しておりかつ第2の力を発生しかつ前記第1
    のパイロットと第2のパイロットとの間で支持されてい
    て前記ハンマーバットに対して前記ジャックの前記係合
    端部を押し付けて係合させるべく配向されている圧縮ス
    プリングを更に有しており、前記係合により、前記ハン
    マーバットには、前記ハンマーセンターからのレバーア
    ームの距離で第3の力が作用して、前記ハンマー組立体
    に前記ハンマーセンターの回りでの第2のトルクを生じ
    させ、 前記第2のトルクは前記第1のトルクと対抗しており、 バックチェックブロックと、 前記ウィッペンから前記バックチェックブロックを支持
    しているバックチェックワイヤと、 休止レールとを更に有しており、 前記圧縮スプリングの前記第2の力は、該圧縮スプリン
    グが前記第2のパイロットに接触することによって、前
    記ハンマー組立体に前記ハンマーセンターの回りの第3
    のトルクを生じさせ、前記作用線のアライメントは、前
    記圧縮スプリングが前記第2のパイロットに作用する前
    記第1の力と組み合わされて、前記第3のトルクが前記
    第2のトルクと同じ方向になるようにすることであり、 前記キーの前記プレー側端部が押し下げられたとき、前
    記ジャックは、前記第1の支点及び前記ウィッペンを介
    して前記ハンマーバットを前記ハンマーセンターの回り
    で回転させて、前記トーが前記調整ボタンと係合するま
    で前記ハンマー組立体に運動量を伝達し、これにより前
    記ジャックを前記ジャックセンターの回りで、前記ジャ
    ックの係合端部が前記ハンマーバットから離れる方向に
    回転させ、その後前記運動量によって前記ハンマーヘッ
    ドに少なくとも1つの前記弦を打たせて前記ハンマーヘ
    ッドを戻り方向にリバウンドさせ、前記第1のトルクが
    このリバウンドを増長させ、このリバウンドは前記バッ
    クストップ組立体及び前記バックチェックブロックによ
    って停止され、前記プレー側端部が解放されたときに
    は、前記バックチェックブロックが前記バックストップ
    組立体から離れる方向に移動し始めて前記ハンマーヘッ
    ドが戻り得るようにし、その後前記第1、第2及び第3
    のトルクが前記ハンマーバットに作用し、前記ジャック
    の前記係合端部により付与される前記第3の力及び前記
    第2の力は、前記第2の力による前記第1、第2、第3
    及び第4の質量の加速により生じた第4の力であって、
    前記第2及び第3の力の合力と等しくかつ逆向きの第4
    の力によって反力として受け止められ、前記質量は、前
    記第2のトルクが前記レバーアームの距離として作用す
    る前記第3の力により付与されるのと同じであり、前記
    第3のトルクが前記ハンマーの戻りを制限して、前記ハ
    ンマーヘッドが前記休止位置に到達する前に前記ジャッ
    クと前記ハンマーバットとの再係合を生じさせかつ、前
    記ハンマー組立体が前記休止レール上ではなく確実に前
    記ジャックの上に載るようにし、前記ジャックとハンマ
    ーバットとの再係合によって、前記キーのプレー側端部
    が再び押し下げられたときには繰り返して弦を打つこと
    が可能になり、再係合が続くと前記レバーアームの距離
    が小さくなって前記第2のトルクが小さくなり、次い
    で、前記第1のトルクと、前記第2の力と、前記第2及
    び第3の質量に作用する重力とが結合して、前記アクシ
    ョンを前記休止位置にするように構成されていることを
    特徴とするアップライトピアノのアクション。
  8. 【請求項8】休止状態とバックチェック状態とを有す
    る、アップライトピアノのアクションにおいて、 基礎構造体と、 ハンマーセンターにおいて前記基礎構造体に枢着された
    ハンマー組立体と、該ハンマー組立体と係合する端部を
    備えたジャックと、 第1及び第2の端部を備えたジャック/反復スプリング
    とを有しており、前記第1の端部は、前記ハンマー組立
    体と係合する前記ジャックの前記端部の近くで前記ジャ
    ックと係合しており、前記第2の端部は、前記ハンマー
    組立体から突出している構造体と係合しており、 前記ジャック/反復スプリングは作用線を有しており、
    該作用線は、前記アクションが前記休止状態にあるとき
    に前記ハンマーセンターから第1の距離のところを通
    り、前記アクションが前記バックチェック状態にあると
    きに前記ハンマーセンターから第2の距離のところを通
    り、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きく、 休止状態において前記ハンマーセンターを中心として前
    記ハンマー組立体に対して前記ジャック/反復スプリン
    グが作用するトルクは、バックチェック状態において作
    用するトルクの0〜60%であることを特徴とするアップ
    ライトピアノのアクション。
  9. 【請求項9】アップライトピアノのアクションにおい
    て、 基礎構造体と、 ハンマーセンターにおいて前記基礎構造体に枢着されて
    おりかつシャンクを備えているハンマー組立体と、 前記基礎構造体に取り付けられておりかつ前記ハンマー
    組立体と係合して前記ハンマーセンターの回りのトルク
    を生じさせるハンマー戻しスプリングとを有しており、 前記トルクは、前記シャンクが水平位置にあるときに前
    記ハンマーセンターに作用する重力によって生じるトル
    クの25〜150%であることを特徴とするアップライトピ
    アノのアクション。
  10. 【請求項10】前記ハンマー戻しスプリングにより発生
    される前記トルクを調整する手段を更に有していること
    を特徴とする請求項9に記載のアクション。
  11. 【請求項11】前記ジャック/反復スプリングとの組み
    合わせにおいて、 前記ハンマー組立体のシャンクと、 前記基礎構造体に取り付けられておりかつ前記ハンマー
    組立体と係合して前記ハンマーセンターの回りのトルク
    を生じさせるハンマー戻しスプリングとを備えており、 前記トルクは、前記シャンクが水平位置にあるときに前
    記ハンマーセンターに作用する重力によって生じるトル
    クの25〜150%であることを特徴とするアップライトピ
    アノのアクション。
  12. 【請求項12】前記ハンマー戻しスプリングにより発生
    される前記トルクを調整する手段を更に有していること
    を特徴とする請求項11に記載のアクション。
  13. 【請求項13】前記プレー側端部が第1の長さを有して
    おり、前記作動側端部が第2の長さを有しており、前記
    第2の長さに対する前記第1の長さの比が1〜2の範囲
    内にあることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6又は7に記載のアクション。
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