JP2655978B2 - 発泡セラミック板の製法 - Google Patents
発泡セラミック板の製法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡セラミック板の製法
に関する。さらに詳しくは、簡単に意匠性を高めること
ができる発泡セラミック板の製法に関する。
に関する。さらに詳しくは、簡単に意匠性を高めること
ができる発泡セラミック板の製法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、発泡セラミック板の製法としては、加熱により発
泡する無機質発泡造粒原料や軽量発泡粒をメッシュベル
トキルンのベルト上に板状にチャージ(充填)し、焼成
・焼結する方法が多く採用されている。この方法におい
て、着色意匠を施すばあい、造粒原料に顔料などを配合
して造粒物に直接着色するか、または造粒物の表面に着
色原料をコーティングしていた。
より、発泡セラミック板の製法としては、加熱により発
泡する無機質発泡造粒原料や軽量発泡粒をメッシュベル
トキルンのベルト上に板状にチャージ(充填)し、焼成
・焼結する方法が多く採用されている。この方法におい
て、着色意匠を施すばあい、造粒原料に顔料などを配合
して造粒物に直接着色するか、または造粒物の表面に着
色原料をコーティングしていた。
【0003】しかしながら、建材として実際に使用する
ばあい、とくに内装壁においては意匠性が重視されるた
め、前述した従来の造粒物着色法またはコーティング着
色法では単色または複数色の斑点模様しかえられず、需
要者のニーズに充分に対応することができなかった。
ばあい、とくに内装壁においては意匠性が重視されるた
め、前述した従来の造粒物着色法またはコーティング着
色法では単色または複数色の斑点模様しかえられず、需
要者のニーズに充分に対応することができなかった。
【0004】本発明は、叙上の事情に鑑み、従来技術の
欠点である意匠の限界を解消し、多種多様のデザインを
簡単にうることができる発泡セラミック板の製法を提供
することを目的とする。すなわち、メッシュベルト上に
板上にチャージされた無機質発泡原料または発泡粒上に
水または有機溶剤液に釉薬粉、着色ガラス粉または化粧
土類を混合せしめた泥漿状着色原料をエアスプレーガン
などにより霧状または斑点状に霧霧し、着色意匠をうる
発泡セラミック板の製法を提供することを目的とする。
欠点である意匠の限界を解消し、多種多様のデザインを
簡単にうることができる発泡セラミック板の製法を提供
することを目的とする。すなわち、メッシュベルト上に
板上にチャージされた無機質発泡原料または発泡粒上に
水または有機溶剤液に釉薬粉、着色ガラス粉または化粧
土類を混合せしめた泥漿状着色原料をエアスプレーガン
などにより霧状または斑点状に霧霧し、着色意匠をうる
発泡セラミック板の製法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡セラミック
板の製法は、加熱により発泡する無機質発泡原料または
発泡粒を板状にチャージした表面に泥漿状着色原料を噴
霧し、ついで加熱、溶融することを特徴としている。
板の製法は、加熱により発泡する無機質発泡原料または
発泡粒を板状にチャージした表面に泥漿状着色原料を噴
霧し、ついで加熱、溶融することを特徴としている。
【0006】
【実施例】本発明において用いられる無機質発泡原料
は、抗火石などの火山岩、シラスなどの火山灰、長石、
粘土、ガラス粉などを主成分とし、これに必要に応じて
ソーダ灰のような発泡温度調整材やドロマイト、炭化ケ
イ素などの発泡剤を加えたものであって、加熱すると発
泡する性質を有する原料である。
は、抗火石などの火山岩、シラスなどの火山灰、長石、
粘土、ガラス粉などを主成分とし、これに必要に応じて
ソーダ灰のような発泡温度調整材やドロマイト、炭化ケ
イ素などの発泡剤を加えたものであって、加熱すると発
泡する性質を有する原料である。
【0007】この無機質発泡原料は粉末状でも造粒物状
でもよいが、造粒したもののほうが、大きなサイズの発
泡板のばあい、加熱収縮によるクラックの発泡による埋
め戻し効果が大きいので好ましい。
でもよいが、造粒したもののほうが、大きなサイズの発
泡板のばあい、加熱収縮によるクラックの発泡による埋
め戻し効果が大きいので好ましい。
【0008】造粒物は、ロールによる造粒方法、押出式
造粒方法、回転円板型式造粒方法など各種の造粒方法に
よりうることができる。造粒物の大きさは、本発明にお
いてとくに限定されないが、直径0.5 〜3mm程度のもの
が好ましい。
造粒方法、回転円板型式造粒方法など各種の造粒方法に
よりうることができる。造粒物の大きさは、本発明にお
いてとくに限定されないが、直径0.5 〜3mm程度のもの
が好ましい。
【0009】また、発泡粒としては、黒曜石、シラス、
真珠岩などを加熱して発泡させた粒であって、粒径0.5
〜3.0mm 程度のものを用いることができる。
真珠岩などを加熱して発泡させた粒であって、粒径0.5
〜3.0mm 程度のものを用いることができる。
【0010】前記無機質発泡原料または発泡粒に噴霧さ
れる泥漿状着色原料としては、釉薬粉、着色ガラス粉お
よび化粧土類のうち少なくともひとつを水、またはアル
コール、シンナーなどの有機溶剤液に混合せしめたもの
を用いることができる。
れる泥漿状着色原料としては、釉薬粉、着色ガラス粉お
よび化粧土類のうち少なくともひとつを水、またはアル
コール、シンナーなどの有機溶剤液に混合せしめたもの
を用いることができる。
【0011】釉薬粉としては、廃板ガラス粉、フリット
粉、水簸粘度、珪酸ジルコニウムなどからなる白色乳濁
釉に各種着色原料および金属酸化物の着色材を加え、ポ
ットミルにて粉砕混合したものなどを用いることができ
る。
粉、水簸粘度、珪酸ジルコニウムなどからなる白色乳濁
釉に各種着色原料および金属酸化物の着色材を加え、ポ
ットミルにて粉砕混合したものなどを用いることができ
る。
【0012】また、化粧土類としては、金丸長石粉、廃
板ガラス粉、フリット粉、珪酸ジルコニウム、ベントナ
イトなどからなる白色化粧土に着色材として顔料および
金属酸化物を加え、ポットミルにて粉砕混合したものな
どを用いることができる。
板ガラス粉、フリット粉、珪酸ジルコニウム、ベントナ
イトなどからなる白色化粧土に着色材として顔料および
金属酸化物を加え、ポットミルにて粉砕混合したものな
どを用いることができる。
【0013】前記釉薬粉などに水または有機溶剤液を加
え、ポットミルや擂潰機などで混合することにより泥漿
状の着色原料をうることができる。
え、ポットミルや擂潰機などで混合することにより泥漿
状の着色原料をうることができる。
【0014】泥漿状の着色原料はエアスプレーガンや回
転デスク施釉機を用いて無機質発泡原料または発泡粒の
表面に噴霧される。噴霧は、チャージした原料の全面に
行なうよにしてもよいし適宜の模様を描きつつ部分的に
行なうようにしてもよい。噴霧量は、本発明においてと
くに限定されないが、通常0.1 〜2.0mm 程度の厚さの着
色原料層となるように噴霧される。使用する着色原料の
種類は1種類に限らず2種以上であってもよく、これに
より多色模様のデザインをうることができる。
転デスク施釉機を用いて無機質発泡原料または発泡粒の
表面に噴霧される。噴霧は、チャージした原料の全面に
行なうよにしてもよいし適宜の模様を描きつつ部分的に
行なうようにしてもよい。噴霧量は、本発明においてと
くに限定されないが、通常0.1 〜2.0mm 程度の厚さの着
色原料層となるように噴霧される。使用する着色原料の
種類は1種類に限らず2種以上であってもよく、これに
より多色模様のデザインをうることができる。
【0015】また、着色原料を噴霧した上に透明ガラ
ス、フリット粒、着色された半透明ガラス、フリット粒
を積層してもよい。これにより、焼成後に透明なクリア
被覆層または色付き半透明被覆層を有する発泡セラミッ
ク板をうることができる。
ス、フリット粒、着色された半透明ガラス、フリット粒
を積層してもよい。これにより、焼成後に透明なクリア
被覆層または色付き半透明被覆層を有する発泡セラミッ
ク板をうることができる。
【0016】また、無機質発泡原料または発泡粒からな
る層の上に釉薬類または発泡性釉薬類を積層し、その上
から前記泥漿状着色原料を噴霧することもできる。
る層の上に釉薬類または発泡性釉薬類を積層し、その上
から前記泥漿状着色原料を噴霧することもできる。
【0017】釉薬類としては、通常、陶磁器、瓦、ほう
ろうなどに使用されるものをそのまま使用することがで
きるが、とくに本発明のばあいは、無機質発泡原料の発
泡温度かそれより低い温度で軟化溶融するものを用いる
のが好ましい。
ろうなどに使用されるものをそのまま使用することがで
きるが、とくに本発明のばあいは、無機質発泡原料の発
泡温度かそれより低い温度で軟化溶融するものを用いる
のが好ましい。
【0018】前記釉薬以外にも、無機質発泡原料の発泡
温度以下の温度で溶融する火山岩、火山灰などの無機材
料またはこれに顔料を加えたものなど、釉薬と同じよう
な作用をするものを用いることができ、本明細書におけ
る「釉薬類」とはこれらのすべてを含む概念である。た
とえば、前記無機質発泡原料から発泡剤を除いたもの
や、これに顔料を加えたものなどが使用できる。
温度以下の温度で溶融する火山岩、火山灰などの無機材
料またはこれに顔料を加えたものなど、釉薬と同じよう
な作用をするものを用いることができ、本明細書におけ
る「釉薬類」とはこれらのすべてを含む概念である。た
とえば、前記無機質発泡原料から発泡剤を除いたもの
や、これに顔料を加えたものなどが使用できる。
【0019】また、発泡性釉薬としては前記釉薬類に発
泡剤を加えたものを用いることができる。
泡剤を加えたものを用いることができる。
【0020】釉薬類および発泡性釉薬類の軟化温度は無
機質発泡原料の発泡温度と等しいかもしくは低い(発泡
温度より0〜300 ℃低い)ものがとくに好ましい。ま
た、体積膨張係数としては、無機質発泡原料のそれとほ
ぼ等しいかまたは小さいのが好ましい。
機質発泡原料の発泡温度と等しいかもしくは低い(発泡
温度より0〜300 ℃低い)ものがとくに好ましい。ま
た、体積膨張係数としては、無機質発泡原料のそれとほ
ぼ等しいかまたは小さいのが好ましい。
【0021】前述した無機質発泡原料、釉薬類、発泡釉
薬類などの積層の方法としては、メッシュベルト上に順
次積層してもよいし、型枠内に積層してもよいし、また
無機質発泡原料をプレス成形したものの上に積層しても
よく、これら積層体を焼成炉の中で焼成することで一体
化が可能である。
薬類などの積層の方法としては、メッシュベルト上に順
次積層してもよいし、型枠内に積層してもよいし、また
無機質発泡原料をプレス成形したものの上に積層しても
よく、これら積層体を焼成炉の中で焼成することで一体
化が可能である。
【0022】無機質発泡原料、釉薬類および発泡性釉薬
類を粉末から造粒物へ造粒する際し用いるバインダーと
しては、メチルセルロース、糖蜜、水ガラスなどをあげ
ることができ、有機物または無機物のいずれであっても
よい。ただし、有機物が発泡に影響を及ぼすばあいに
は、水ガラスなどの無機質のバインダーを用いるのが好
ましい。
類を粉末から造粒物へ造粒する際し用いるバインダーと
しては、メチルセルロース、糖蜜、水ガラスなどをあげ
ることができ、有機物または無機物のいずれであっても
よい。ただし、有機物が発泡に影響を及ぼすばあいに
は、水ガラスなどの無機質のバインダーを用いるのが好
ましい。
【0023】つぎに添付図面を参照しつつ本発明の発泡
セラミック板の製法を説明する。
セラミック板の製法を説明する。
【0024】図1は本発明の発泡セラミック板の製法の
一実施例の概略説明図である。図1において、1は焼成
炉であり、該焼成炉1内には発泡セラミック板2を搬送
するメッシュベルトコンベア3が設置されている。無機
質発泡原料または発泡粒はホッパー4よりメッシュベル
トコンベア3上に所定量供給される。また、釉薬類、発
泡性釉釉類、ガラスまたはフリット粒はホッパー5よ
り、前記無機質発泡原料または発泡粒からなる層の上に
所定量供給される。図1においては2つのホッパーより
原料を供給しているが、供給する原料の種類の数(すな
わち発泡セラミック板の層の数)は、本発明においてと
くに限定されるものではなく、着色意匠に応じて3つ以
上のホッパーより原料を供給し、3層以上の多層構造と
することも可能である。
一実施例の概略説明図である。図1において、1は焼成
炉であり、該焼成炉1内には発泡セラミック板2を搬送
するメッシュベルトコンベア3が設置されている。無機
質発泡原料または発泡粒はホッパー4よりメッシュベル
トコンベア3上に所定量供給される。また、釉薬類、発
泡性釉釉類、ガラスまたはフリット粒はホッパー5よ
り、前記無機質発泡原料または発泡粒からなる層の上に
所定量供給される。図1においては2つのホッパーより
原料を供給しているが、供給する原料の種類の数(すな
わち発泡セラミック板の層の数)は、本発明においてと
くに限定されるものではなく、着色意匠に応じて3つ以
上のホッパーより原料を供給し、3層以上の多層構造と
することも可能である。
【0025】供給された原料には、エアスプレーガン
6、7により泥漿状着色原料が噴霧され、着色されたの
ちに焼成炉1内に送り込まれる。そして、順次、予熱
帯、焼帯、徐冷帯および冷却帯を通過し、焼成炉1より
搬出される。
6、7により泥漿状着色原料が噴霧され、着色されたの
ちに焼成炉1内に送り込まれる。そして、順次、予熱
帯、焼帯、徐冷帯および冷却帯を通過し、焼成炉1より
搬出される。
【0026】つぎに、実施例に基づき本発明の発泡セラ
ミック板の製法を説明するが本発明はもとよりかかる実
施にのみ限定されるものではない。
ミック板の製法を説明するが本発明はもとよりかかる実
施にのみ限定されるものではない。
【0027】実施例1基層原料の調整 馬頭クレー61.6%(重量%、以下同様)、三立クレー2
0.2%、粉末水ガラス(3号)5.0 %、ソーダ灰3.0 %
およびSiC0.4 %からなる配合原料をスチールボール
とともに1ton ミルに入れ12時間混合粉砕した。粉末は
325 メッシュ96%全通であった。この原料粉末にケルザ
ン(商品名、大日本製薬(株)製 発酵多糖類)をバイ
ンダーとして噴霧しながら、パン型造粒機にて転動さ
せ、篩にて粒径1〜3mmの造粒物をえた。これをロータ
リーキルン式乾燥機にて含水率が2%以下となるように
乾燥して基層原料とした。
0.2%、粉末水ガラス(3号)5.0 %、ソーダ灰3.0 %
およびSiC0.4 %からなる配合原料をスチールボール
とともに1ton ミルに入れ12時間混合粉砕した。粉末は
325 メッシュ96%全通であった。この原料粉末にケルザ
ン(商品名、大日本製薬(株)製 発酵多糖類)をバイ
ンダーとして噴霧しながら、パン型造粒機にて転動さ
せ、篩にて粒径1〜3mmの造粒物をえた。これをロータ
リーキルン式乾燥機にて含水率が2%以下となるように
乾燥して基層原料とした。
【0028】着色原料の調製 ガラス粉70.0%、1121フリット(日本フェロー(株)
製)20.0%、ケイ酸ジルコニウム7.0 %および水簸粘度
3.0 %からなる釉薬粉に50%(外掛け)の水を加え、ポ
ットミルにて60分間混合して泥漿状着色原料をえた。
製)20.0%、ケイ酸ジルコニウム7.0 %および水簸粘度
3.0 %からなる釉薬粉に50%(外掛け)の水を加え、ポ
ットミルにて60分間混合して泥漿状着色原料をえた。
【0029】積層および焼成 造粒した基層原料をホッパーよりコンベア上に厚さ15mm
となるように均一に供給し、えられた基層原料層全面に
スプレーガンにて前記着色原料を噴霧した。噴霧量は着
色厚さが0.5mm となる量であった。これを焼成炉内に搬
入し、900 ℃の温度で焼成し、発泡溶融させた。
となるように均一に供給し、えられた基層原料層全面に
スプレーガンにて前記着色原料を噴霧した。噴霧量は着
色厚さが0.5mm となる量であった。これを焼成炉内に搬
入し、900 ℃の温度で焼成し、発泡溶融させた。
【0030】えられた発泡セラミック板は、基層の焼成
程色が白色であった。
程色が白色であった。
【0031】実施例2基層原料の調製 実施例1と同様にして調製した。
【0032】発泡性釉薬原料の調製 ガラス粉80.0%、1121フリット(日本フェロー(株)
製)10.0%、ケイ酸ジルコニウム5.0 %、ベントナイト
4.0 %およびドロマイト1.0 %からなる配合原料を乾式
粉砕助剤とともにポットミルに入れ1時間混合粉砕し
た。
製)10.0%、ケイ酸ジルコニウム5.0 %、ベントナイト
4.0 %およびドロマイト1.0 %からなる配合原料を乾式
粉砕助剤とともにポットミルに入れ1時間混合粉砕し
た。
【0033】粉末は325 メッシュ96%全通であった。
【0034】転動パン型造粒機を使用し、ケルザン(商
品名、大日本製薬(株)製 発酵多糖類)の0.3 %水溶
液に水ガラス3号(愛知珪ソー(株)製)を20%(外掛
け)加えた造粒液をエアースプレーガンにて噴霧、加水
し造粒した。造粒物はただちに炭酸ガスにて反応硬化さ
れ、フルイにて1〜3mmの大きさに選別された。
品名、大日本製薬(株)製 発酵多糖類)の0.3 %水溶
液に水ガラス3号(愛知珪ソー(株)製)を20%(外掛
け)加えた造粒液をエアースプレーガンにて噴霧、加水
し造粒した。造粒物はただちに炭酸ガスにて反応硬化さ
れ、フルイにて1〜3mmの大きさに選別された。
【0035】着色原料の調製 実施例1で用いた着色原料に無機顔料M−309(茶)
(日陶産業(株)製)を5.0 %(外掛け)添加して混合
したものと、同じく無機顔料M−850(黒)(日陶産
業(株)製)を7.0 %添加して混合したものと、2種類
の泥漿状着色原料を調整した。
(日陶産業(株)製)を5.0 %(外掛け)添加して混合
したものと、同じく無機顔料M−850(黒)(日陶産
業(株)製)を7.0 %添加して混合したものと、2種類
の泥漿状着色原料を調整した。
【0036】積層および焼成 造料した基層原料をホッパーよりコンベア上に厚さ15mm
となるように均一に供給し、ついでその上に別のホッパ
ーより発泡性釉薬原料を厚さ5mmとなるように均一に供
給した。
となるように均一に供給し、ついでその上に別のホッパ
ーより発泡性釉薬原料を厚さ5mmとなるように均一に供
給した。
【0037】えられた積層体の上面に2基のスプレーガ
ンを使用して前述した2種類の着色原料を色分け噴霧し
た。これを焼成炉内に搬入し、900 ℃の温度で焼成し発
泡溶融させた。
ンを使用して前述した2種類の着色原料を色分け噴霧し
た。これを焼成炉内に搬入し、900 ℃の温度で焼成し発
泡溶融させた。
【0038】えられた発泡セラミック板は、基層の焼成
呈色が茶色と黒色の斑模様であった。
呈色が茶色と黒色の斑模様であった。
【0039】実施例3基層原料の調製 実施例1と同様にして調製した。
【0040】着色原料の調製 金丸長石粉50.0%、ガラス粉35.0%、ケイ酸ジルコニウ
ム8.0 %、ベントナイト3.0 %および無機顔料M−30
9(茶)(日陶産業(株)製)4.0 %からなる化粧土粉
に45%(外掛け)の水を加え、ポットミルにて60分間混
合して泥漿状着色原料をえた。
ム8.0 %、ベントナイト3.0 %および無機顔料M−30
9(茶)(日陶産業(株)製)4.0 %からなる化粧土粉
に45%(外掛け)の水を加え、ポットミルにて60分間混
合して泥漿状着色原料をえた。
【0041】積層および焼成 造料した基層原料をホッパーよりコンベア上に厚さ15mm
となるように均一に供給し、えられた基層原料層全面に
スプレーガンにて前記着色原料を噴霧した。噴霧量は着
色厚さが0.5mm となる量であった。さらにこの着色層の
上に粒径0.3 〜3.0mm の板ガラス粒を4mmの厚さとなる
ように均一にチャージした。これを焼成炉内に搬入し、
900 ℃の温度で焼成し発泡溶融させた。
となるように均一に供給し、えられた基層原料層全面に
スプレーガンにて前記着色原料を噴霧した。噴霧量は着
色厚さが0.5mm となる量であった。さらにこの着色層の
上に粒径0.3 〜3.0mm の板ガラス粒を4mmの厚さとなる
ように均一にチャージした。これを焼成炉内に搬入し、
900 ℃の温度で焼成し発泡溶融させた。
【0042】えられた発泡セラミック板は、基層の焼成
呈色が茶色であり、その上面に透明ガラス質の平滑な表
皮層が形成されていた。
呈色が茶色であり、その上面に透明ガラス質の平滑な表
皮層が形成されていた。
【0043】実施例4基層原料の調製 実施例1と同様にして調製した。
【0044】着色原料の調製 ガラス粉65.0%、1121フリット(日本フェロー(株)
製)25.0%、ケイ酸ジルコニウム5.0 %および無機顔料
M−55(緑)(日陶産業(株)製)5.0 %からなる釉
薬粉に、エチルアルコール45.0%(外掛け)およびエチ
レングリコール10.0%(外掛け)を加え、ポットミルに
て60分間混合して泥漿状着色原料をえた。
製)25.0%、ケイ酸ジルコニウム5.0 %および無機顔料
M−55(緑)(日陶産業(株)製)5.0 %からなる釉
薬粉に、エチルアルコール45.0%(外掛け)およびエチ
レングリコール10.0%(外掛け)を加え、ポットミルに
て60分間混合して泥漿状着色原料をえた。
【0045】積層および焼成 造粒した基層原料をホッパーよりコンベア上に厚さ15mm
となるように均一に供給し、えられた基層原料層の上に
粒径0.3 〜3.0mm の板ガラス粒を厚さ4mmとなるように
均一に供給した。さらにこのガラス粒層全面にスプレー
ガンにて前記着色原料を噴霧した。噴霧量は着色厚さが
0.2mm となる量であった。これを焼成炉内に搬入し、90
0 ℃の温度で焼成し発泡溶融させた。
となるように均一に供給し、えられた基層原料層の上に
粒径0.3 〜3.0mm の板ガラス粒を厚さ4mmとなるように
均一に供給した。さらにこのガラス粒層全面にスプレー
ガンにて前記着色原料を噴霧した。噴霧量は着色厚さが
0.2mm となる量であった。これを焼成炉内に搬入し、90
0 ℃の温度で焼成し発泡溶融させた。
【0046】えられた発泡セラミック板は、基層の表面
がガラス質で強固であり、その上面が濃緑色であった。
がガラス質で強固であり、その上面が濃緑色であった。
【0047】実施例5 粒径1.0 〜3.0mm の黒曜石の発泡粒の表面に、ガラス粉
65%、水ガラス3号(愛知珪ソー(株)製)30%および
水5%からなる無機質接着材をコーティングした。乾燥
後、コンベア上に厚さ7mmとなるように均一にチャージ
し、その全面に実施例1で使用した着色原料をスプレー
ガンにて噴霧した。噴霧量は着色厚さが0.2mm となる量
であった。これを焼成炉内に搬入し、900 ℃の温度で焼
成し、発泡溶融させた。
65%、水ガラス3号(愛知珪ソー(株)製)30%および
水5%からなる無機質接着材をコーティングした。乾燥
後、コンベア上に厚さ7mmとなるように均一にチャージ
し、その全面に実施例1で使用した着色原料をスプレー
ガンにて噴霧した。噴霧量は着色厚さが0.2mm となる量
であった。これを焼成炉内に搬入し、900 ℃の温度で焼
成し、発泡溶融させた。
【0048】えられた発泡セラミック板は、発泡粒の焼
結板であるにもかかわらず、白色を呈していた。
結板であるにもかかわらず、白色を呈していた。
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の発泡セラ
ミック板の製法では泥漿状の着色原料をスプレーガンな
どで噴霧しているので、全面または部分面着色を容易に
行なうことができ、複雑な模様をより多くのパターンで
着色することができ、発泡セラミック板の意匠性を大幅
に向上させることが可能となる。
ミック板の製法では泥漿状の着色原料をスプレーガンな
どで噴霧しているので、全面または部分面着色を容易に
行なうことができ、複雑な模様をより多くのパターンで
着色することができ、発泡セラミック板の意匠性を大幅
に向上させることが可能となる。
【図1】本発明の発泡セラミック板の製法の一実施例の
概略説明図である。
概略説明図である。
1 焼成炉 2 発泡セラミック板 3 メッシュベルトコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀家 大士 大阪府豊中市新千里西町一丁目1番12号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 永井 了 岐阜県土岐市泉町河合228 (72)発明者 永冶 良夫 岐阜県土岐市肥田町肥田702番地の1 (72)発明者 今橋 一夫 東京都調布市つつじケ丘4−23 神代団 地27−402
Claims (2)
- 【請求項1】 加熱により発泡する無機質発泡原料また
は発泡粒を板状にチャージした表面に泥漿状着色原料を
噴霧し、ついで加熱、溶融することを特徴とする発泡セ
ラミック板の製法。 - 【請求項2】 前記泥漿状着色原料が、水または有機溶
剤液に、釉薬粉、着色ガラス粉および化粧土類のうち少
なくともひとつを混合せしめたものである請求項1記載
の発泡セラミック板の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25925792A JP2655978B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 発泡セラミック板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25925792A JP2655978B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 発泡セラミック板の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116061A JPH06116061A (ja) | 1994-04-26 |
JP2655978B2 true JP2655978B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=17331595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25925792A Expired - Lifetime JP2655978B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 発泡セラミック板の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2655978B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP25925792A patent/JP2655978B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06116061A (ja) | 1994-04-26 |
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