JP2655102B2 - プレフィルバルブ及びこれを用いた液圧プレス装置 - Google Patents

プレフィルバルブ及びこれを用いた液圧プレス装置

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JP2655102B2
JP2655102B2 JP6270490A JP27049094A JP2655102B2 JP 2655102 B2 JP2655102 B2 JP 2655102B2 JP 6270490 A JP6270490 A JP 6270490A JP 27049094 A JP27049094 A JP 27049094A JP 2655102 B2 JP2655102 B2 JP 2655102B2
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NITSUSHIN BOSEKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレフィルバルブ及び
これを用いた液圧プレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のプレフィルバルブを示し、
図8はこのプレフィルバルブを用いた油圧プレス装置の
回路図例を示す。但し、図8ではチェック弁、絞り、カ
ウンターバランス、副次的な配管等は大幅に省略してあ
る。
【0003】図7のプレフィルバルブ1において、2は
ボディ、3はタンク側のカバー、4はシリンダ側のカバ
ーで、これらによって形成される内腔中に、弁体である
ポペット5、二つのスプリング6、7、カバー8、リテ
ーナ9、プランジャ10が配してある。またボディ2に
は油圧源へ接続するためのブッシング11が取り付けて
ある。図中12はボディ2に設けたポペット5のシート
面である。また図中CLはメインシリンダ14側を、T
はサブタンク15側を、P.P.は油圧源であるポンプ
19への接続側を示す。
【0004】このようなプレフィルバルブの動作は、急
速前進工程、加圧工程及び戻り工程の3つに大別でき、
これを図8を参照して説明する。図8において、14は
メインシリンダ、15はサブタンク、16は切換弁、1
7は早送りシリンダ、18はラム、20はメインタンク
である。
【0005】まず急速前進工程、即ちラム18の早送り
中の状態を説明する。下降用ソレノイド21を励磁して
切換弁16を駆動し、圧油の流れ方向を切り換え、ポン
プ19からメインシリンダ14の加圧室22に油を流入
させる(矢印a)。この時、プレフィルバルブ1が開い
て、サブタンク15から油が流入する。具体的には、ス
プリング7の付勢力よりメインシリンダ14の加圧室2
2に発生した負圧が大きくなり、大気圧とのバランスに
よってポペット5がボディ2のシート面12から離れて
弁が開きサブタンク15内の油が加圧室22内へ流入す
る。このためラム18は、その自重とも相俟って下降
し、早送りが行なわれる。
【0006】次に加圧状態、即ちプレスの加工中の状態
を説明する。上述の早送り状態からラム18が被加工物
に当たる等すると、ポンプ19からは圧油が送られ続け
るため加圧室22に流れ込む(矢印a)油の圧力が高く
なる。するとプレフィルバルブ1のポペット5に掛かる
圧力が大きくなってポペット5がシート面12に押し付
けられて内部の流路Fをポンプ19と加圧室22に対し
て閉じる。このため、加圧室22の加圧力が逃げずにラ
ム18に加圧力が加えられ、被加工物の加工を行なわせ
る。ポペット5は、スプリング7によってシート12へ
の密着状態を保たれる。
【0007】さらにラム18の上昇中における強制的な
開状態を説明する。この場合、上昇用ソレノイド23を
励磁して切換弁16の方向切り換えを行う。するとポン
プ19から矢印bに従って早送りシリンダ17に油が流
入してラム18が上昇する。この時、ブッシング11を
通して油が流入し(矢印c)、プランジャ10をスプリ
ング6の付勢力に抗して動かす。この動作は、リテーナ
9を介してポペット5を動かし、シート面12から離し
てメインシリンダー13への流路Fを開き、これによっ
て油がサブタンク15へ流入する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のプ
レフィルバルブ1は、弁開状態が2種類、即ち急速前進
時の吸引状態と強制的に開になっている状態のある複雑
な構造となっている。特に吸引動作では、スプリング7
の力が重要な意味を持ち、あまり付勢力が弱過ぎるとシ
ート面12へのポペット5の密着力が弱くなってしま
い、強過ぎると吸引が出来なくなる。このため製作時に
非常に精度良く作る必要が有る。現状我国でこのような
精密品を作ることが難しく、多くは輸入品が使用されて
おり、国産部品も製作されつつあるものの、いずれにし
ても高価なものとなっている。
【0009】また上記従来のプレフィルバルブでは、高
速な動作には使用できないと考えられている。例えば、
液圧プレス装置で1秒間に2回程度の加工の必要がある
時に、プレフィルバルブを外部信号で制御するようにし
て用いようとしても、タイミングや応答性に問題があっ
て実際には採用されていなかった。さらに早送りから加
工送りに自動的に切り換えることは可能ではあってもシ
ョックが出やすいので避けざるを得なかった。さらに、
通常の大型プレスでは加工が終了した後にメインシリン
ダ内に蓄えられた高圧の圧油を抜いてショックを減らす
圧抜き工程を行なう必要があり、この圧抜き用のための
制御回路が必要で装置コストがその分高くなるという問
題がある。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑み、構造的
にシンプルで安価なプレフィルバルブであって、高速動
作や早送りと加工送りの自動切換が可能なプレフィルバ
ルブを提供するとともに、これを用いた液圧プレス装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプレフィル
バルブは上記目的を達成するために、タンクと液圧シリ
ンダの間に介在し、急速前進工程では上記タンクから上
記液圧シリンダへの液の流れを許し、加圧工程では上記
液圧シリンダから上記タンクへの液の逆流を防止し、戻
り工程では液の自由流れを許すプレフィルバルブであっ
て、常時は弁体が弁シートから離れるようにバネにより
付勢して上記タンクと上記液圧シリンダ間の流路を開
き、必要時に外部信号により上記バネの付勢力に抗して
上記弁体を駆動して上記弁シートへ押し付けて上記流路
を閉じることを特徴とするものである。
【0012】本発明に係るプレフィルバルブは、上記バ
ネの収納腔を備え、該収納腔内に上記弁体と接触して付
勢力を受けるピストンを配し、上記バネの反対側に油圧
源との接続口を配し、上記外部信号に液圧を用い、上記
加圧工程において上記液圧シリンダの加圧室内の圧力上
昇に応じて上記接続口に掛かる液圧により上記バネの付
勢力に抗して上記弁体を駆動する構成とすることができ
る。
【0013】また本発明に係るプレフィルバルブは、中
空の軸状部及び該軸状部の略中央部位に突設したフラン
ジ部とからなり、該フランジ部の両側で上記軸状部に上
記中空内部へ通じる通孔を設けた弁体と、上記タンクへ
の接続口及び上記油圧源への接続口を備え、上記フラン
ジ部により上記両接続口の間を遮断させて上記弁体を収
納する内腔を有する弁箱とからなり、該内腔の一端側の
壁に設けた開口内に上記弁体の軸状部の一側を内壁面に
密接させかつ摺動可能に挿通させ、上記内腔の他端側の
壁に設けた凹所内に上記弁体の軸状部の他側を内壁面に
密接させかつ摺動可能に挿通させ、該凹所内にバネを配
して上記弁体を上記一端側の壁に設けた開口から突出す
るように押圧付勢し、外部信号として使用する液圧によ
り上記弁体を摺動させて上記内腔に上記通孔のいずれか
を臨ませて上記タンクと上記液圧シリンダの間あるいは
上記油圧源と上記液圧シリンダの間を連通させることを
特徴とするものである。
【0014】また本発明に係る液圧プレス装置は、上記
プレフィルバルブのいずれかを用いるものである。
【0015】
【作用】基本的には本発明に係るプレフィルバルブは、
従来のように常時閉じている状態にしておいて必要時に
開けるのではなく、常時開としておいて必要時に閉じる
ものである。即ち、本発明のプレフィルバルブの動作状
態は開、閉の2種類となるので、これによって弁構造が
簡単になる。弁を閉じるときは、外部からの信号により
閉に切り換える。外部信号には電気、油圧あるいは空気
圧を用いることが考えられる。
【0016】このプレフィルバルプを液圧プレス装置に
使用した場合、切換えのための駆動源としては液圧を使
うことがもっとも簡単な方法として考えられる。プレフ
ィルバルブの構造に特に変更を加えずにそのまま使用す
る場合は、外部信号は液圧だけでなく電気や空気圧でも
よいが、液圧を外部信号とする切換え弁として使用する
場合にはメインシリンダヘの配管と切換え弁を使用でき
る。この場合、液圧によりバネを押してメインシリンダ
への加圧を行なうことになるが、圧力が低下するとバネ
によって、タンクとメインシリンダが直結するように切
り換えられる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。なお、以下では従来の例と共通する部分には共通す
る符号を付して説明する。
【0018】図1は本発明に係るプレフィルバルブの第
1実施例の中央断面図、図2は、図1のプレフィルバル
ブ30を用いた液圧プレス装置の油圧回路図である。但
し、図2の油圧回路は説明のため種々副次的な構成を省
略しており、厳密な回路構成を示すものではない。
【0019】本実施例の油圧回路において、従来の例と
異なるのは、切換弁16とプレフィルバルブ30、メイ
ンシリンダ14との間の配管途中に逆止弁31を設け、
早送りシリンダ17を複動シリンダにする(ポンプ19
から早送りシリンダ17の下部室への圧油供給配管と、
該下部室からメインタンク20への戻り配管を兼用す
る)ための配管を設けた点である。
【0020】図1に示す本実施例のプレフィルバルブ3
0において、32はボディ、33はカバーで、ボディ3
2内の流路中にポペット34が配してあり、カバー33
中にはポペット34の軸端に設けたピストン35と、こ
れを付勢するバネ36が収納してある。バネ36は、ポ
ペット34がボディ32のシート面37から離れて流路
Fを常時開くように付勢している。ボディ32にはポン
プ19へ接続するための接続孔38が設けてあり、この
接続孔38はカバー33内でピストン35のバネ36と
反対側に通過させてある。
【0021】次に本実施例の動作を説明する。まずラム
18の早送り工程においては、従来と同様に下降用ソレ
ノイド21を励磁して切換弁16を駆動し、圧油の流れ
方向を切換え、ポンプ19から早送りシリンダ17の上
部室17a内へ油を流入させ(矢印d)、早送りシリン
ダ17を下降させる。このとき、ラム18がその自重と
も相俟って下降するのでメインシリンダ14の加圧室2
2内の油圧は高くならず、かつプレフィルバルブ30の
ポペット34は流路Fを開いた状態にあるのでサブタン
ク15からプレフィルバルブ30を通って、ラム18を
下降させるための圧油の不足分がメインシリンダ14の
加圧室22へ流れ込み、早送りが行なわれる。
【0022】加圧送りは、別個のソレノイドバルブによ
っても制御できるが、本実施例では、早送りシリンダ1
7の圧力を外部信号として制御するようになっている。
即ち、ラム18が、被加工物に当たる等して大きな力が
必要になると、早送りシリンダ17の上部室17a内の
油圧が高くなり、矢印dに沿う圧油の流れが止められ、
さらに圧力が高くなってゆくと逆止弁31のバネ力に打
ち勝って矢印eに沿って圧油が加圧室22に流れ込む。
するとプレフィルバルブ30のポペット34がこの圧力
を受け、シート面37に着座して流路Fを閉じ、加圧室
22内の圧力がそのままメインシリンダ14に掛かって
ラム18を大きな加圧力で下方へ押し下げ、被加工物へ
の加工を行なわせる。
【0023】さらにラム18の上昇工程を説明する。従
来と同様に上昇用ソレノイド23を励磁して切換弁16
の方向切り換えを行なうと、ポンプ19からの圧油が早
送りシリンダ17の下部室17bへ供給され(矢印
f)、上部室17a内の油がメインタンク20へ戻り
(矢印dの逆方向)これによって早送りシリンダ17が
ラム18を上昇させ始める。加圧室22内の圧油は逆止
弁31によりメインタンク20への戻りが遮断されてい
るが、図示せぬ圧抜き回路等により加圧室22内の圧力
が下がり、このためバネ36の付勢力によってシート面
37からポペット34が離れ、流路Fが開いてサブタン
ク15が加圧室22と連通し、加圧室22内の圧油の全
部がサブタンク15へ戻る。この動作によってラム18
が上昇する。
【0024】図3は本発明に係るプレフィルバルブの第
2実施例の中央断面図、図4は、図3のプレフィルバル
ブ40を用いた液圧プレス装置の油圧回路図である。図
4においても副次的な構成は図示を省略してある。
【0025】本実施例の油圧回路において、先の実施例
と異なるのはプレフィルバルブと別途の逆止弁31を設
けていない点である。図3に示す本実施例のプレフィル
バルブ40において、41はボディ、42は弁体である
ピストン、43はカバー、44は胴部で、ボディ41、
カバー43及び胴部44により中空有底円筒状の弁箱を
構成している。カバー43に設けた中空の収納部45中
にはピストン42を付勢するバネ46が配してある。
【0026】ピストン42は、両端面の面積をできるだ
け、好ましくは厳密に同一にした中空の軸状部47と、
軸状部47の略中央部位に突出させて設けたフランジ部
48とからなる。軸状部47は、一端をボディ41に設
けた開口49に摺動可能に挿通させてあり、外周面は開
口49の内周面に密接している。軸状部47の他端は、
収納部45内に摺動可能に挿通させてあり、外周面は収
納部45の内周面に密接している。さらにフランジ部4
8の外周面は胴部44の内周面に摺動可能に密接し、胴
部44の中空内部を二分している。
【0027】さらに、ピストン42の軸状部47の両端
近傍には、流路Fとなるその中空内部に通ずる孔50
a、50bが設けてある。以下では、ボディー41側の
孔50aを加圧用孔と、カバー43側の孔50bを排出
用孔という。これら加圧用孔50a、排出用孔50bの
位置は、弁箱内に画定される弁室51に一方が臨んでい
るときには他方がボディ41あるいはカバー43内に位
置し、かつ、ともにボディ41あるいはカバー43内に
位置して弁室51に臨んでいない状態となり得る配置と
してある。このため軸状部47内の流路Fは、常時メイ
ンシリンダ14の加圧室22と連通し、孔50a、50
bの位置によってサブタンク15と加圧室22の間を通
じさせたり遮断したりできる。但し、実際には孔50
a、50bと弁室51の連通、遮断は、各孔50a、5
0bの近傍に設けたシール材13a、13bが弁室51
内に露出しているか否かによる。また以下ではボディ4
1側に形成される弁室を51a、カバー43側に形成さ
れる弁室を51bと符号を付して説明する。
【0028】なお、カバー43には弁室51をタンク側
へ通じさせる排出孔52が収納部45の周囲に設けてあ
り、また胴部44にはポンプ19への接続孔53が設け
てある。
【0029】次に本実施例の動作を図5、図6をも参照
して説明する。なお、各工程においてプレフィル弁40
以外の動作は先の実施例と同じであるので、重複する説
明は省略する。
【0030】まずラム18の早送り工程においては、ポ
ンプ19から早送りシリンダ17の上部室17aへ圧油
の供給が行なわれ(図4中矢印d)、加圧室22へはサ
ブタンク15からプレフィルバルブ40を介して圧油が
流入する。次にラム18の加圧送りは、ラム18が被加
工物に当たる等して大きな力が必要になると、早送りシ
リンダ17の上部室17a内への矢印dに沿う圧油の流
れが止められ、早送りシリンダ17の圧力が所定値以上
になるとプレフィルバルブ40の接続孔53に掛かる圧
力が高くなってゆき、フランジ部48とボディ41の間
の弁室51aに浸入しようとする油(図4中矢印g)の
圧力がスプリング46の付勢力に打ち勝つと、ピストン
42が図中左方向、即ち収納室45側へ動く。すると排
出用孔50bが収納室45内に入り、シール材13bに
よりポンプ19側とサブタンク15側との接続が断た
れ、メインシリンダ14の加圧室22は閉じた空間とな
る。さらにピストン42がポンプ19からの圧油供給に
よって収納室45側へ動くと、シール材13aが弁室5
1a中に露出し、加圧用孔50aを通してポンプ19と
加圧室22がつながる(図5)。するとラム18を下降
させるための圧油がポンプ19から弁室51aを介して
メインシリンダ14の加圧室22内へ流れ込み、ポンプ
19の吐出圧が加圧室22内でメインシリンダ14に掛
かってラム18を大きな加圧力で下方へ押し下げ、加圧
送りが行なわれる。
【0031】ラム18の上昇工程では、切換弁16の方
向切り換えが行なわれると、加圧室22内への圧油の供
給がなくなるため、加圧室22の圧力が下がりだす。こ
れによってスプリング46の付勢力が加圧室22の圧力
に打ち勝ってピストン48がボディ41側へ動き、シー
ル材13aがボディ41の開口49内へ入ると、弁室5
1aと加圧室22間が遮断され、さらにピストン48が
動いてシール材13bが弁室51b内へ露出すると加圧
室22とサブタンク15が流路F、排出用孔50b、排
出孔52を介して連通し、この動作によってラム18が
上昇する(図6)。
【0032】なお、ピストン42の軸状部47は両端面
の面積が同ーにしてあるので、加工用孔と排出用孔が同
時に閉じている状態でピストン42が動いても、加圧室
22に充填されている油が余って行き場がなくなってピ
ストン42が動かなくなったりすることはない。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るプレフィルバルブは以上説
明してきたように、従来のように常時閉としておいて必
要時に開とするのではなく、常時開としておいて必要時
に閉じる構造としたので、従来とは異なり開状態を1種
類だけとすることができ、このため構造が簡単になり、
しかも大気圧という微妙な調整が必要な小さい力に依存
しないので精密な加工が不要になり、安価に製作出来る
ようになるという効果がある。また油圧等の外部信号に
よって直接開閉状態が切り換えられるのでタイムラグ等
もなく、高速な動きが可能になるという効果もある。
【0034】請求項3に係るプレフィルバルブは以上説
明してきたように、弁箱内を軸状の弁体が往復するだけ
なので、動作時のショックが少なく、ショックが多少あ
っても弁箱内の油によって吸収される。かなり高速な動
きも可能になるという効果がある。
【0035】また本発明に係る液圧プレス装置は上述の
ような本発明のプレフィルバルブを用いるので、従来の
プレフィルバルブを用いる場合に比べて装置が安価にで
き、早送りシリンダの油庄等を外部信号にして直接動作
態様、工程を切り換えられるのでタイムラグのない高速
運転が可能になることはもちろん、メインシリンダが早
送りから加圧送り工程に入っていても、油圧が下がれば
自動的に早送りに工程に切り替わるので、打ち抜き加工
などのように途中から早送りに戻せばよい加工に要する
時間を短縮でき、さらに、プレフィルバルブによって圧
油が自然にタンクに解放されてしまうので、圧抜き用の
制御回路が不要になり、装置コストを下げることができ
るようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレフィルバルブの第1実施例を
示す断面図である。
【図2】図1のプレフィルバルブを用いた油圧プレス装
置の回路図例を示す図である。
【図3】本発明に係るプレフィルバルブの第2実施例を
示す断面図である。
【図4】図3のプレフィルバルブを用いた油圧プレス装
置の回路図例を示す図である。
【図5】図3のプレフィルバルブを用いた油圧プレス装
置における加圧時のプレフィルバルブの状態を示す断面
図である。
【図6】図3のプレフィルバルブを用いた油圧プレス装
置における解放時のプレフィルバルブの状態を示す断面
図である。
【図7】従来のプレフィルバルブを示す断面図である。
【図8】図7のプレフィルバルブを用いた油圧プレス装
置の回路図例を示す図である。
【符号の説明】
14 メインシリンダ 15 サブタンク 16 切換弁 17 早送りシリンダ 18 ラム 19 ポンプ 20 メインタンク 21 下降用ソレノイド 22 メインシリンダの加圧室 23 上昇用ソレノイド 30 プレフィルバルブ 31 逆止弁 32 ボディ 33 カバー 34 ポペット 35 ピストン 36 バネ 37 シート面 38 接続孔 40 プレフィルバルブ 41 ボディ 42 ピストン 43 カバー 44 胴部 45 収納部 46 バネ 47 軸状部 48 フランジ部 49 開口 50a 加圧用孔 50b 排出用孔 51、51a、51b 弁室 52 排出孔 53 接続孔 F 流路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクと液圧シリンダの間に介在し、急
    速前進工程では上記タンクから上記液圧シリンダへの液
    の流れを許し、加圧工程では上記液圧シリンダから上記
    タンクへの液の逆流を防止し、戻り工程では液の自由流
    れを許すプレフィルバルブであって、常時は弁体が弁シ
    ートから離れるようにバネにより付勢して上記タンクと
    上記液圧シリンダ間の流路を開き、必要時に外部信号に
    より上記バネの付勢力に抗して上記弁体を駆動して上記
    弁シートへ押し付けて上記流路を閉じることを特徴とす
    るプレフィルバルブ。
  2. 【請求項2】 上記バネの収納腔を備え、該収納腔内に
    上記弁体と接触して付勢力を受けるピストンを配し、上
    記バネの反対側に油圧源との接続口を配し、上記外部信
    号に液圧を用い、上記加圧工程において上記液圧シリン
    ダの加圧室内の圧力上昇に応じて上記接続口に掛かる液
    圧により上記バネの付勢力に抗して上記弁体を駆動する
    ことを特徴とする請求項1のプレフィルバルブ。
  3. 【請求項3】 中空の軸状部及び該軸状部の略中央部位
    に突設したフランジ部とからなり、該フランジ部の両側
    で上記軸状部に上記中空内部へ通じる通孔を設けた弁体
    と、上記タンクへの接続口及び上記油圧源への接続口を
    備え、上記フランジ部により上記両接続口の間を遮断さ
    せて上記弁体を収納する内腔を有する弁箱とからなり、
    該内腔の一端側の壁に設けた開口内に上記弁体の軸状部
    の一側を内壁面に密接させかつ摺動可能に挿通させ、上
    記内腔の他端側の壁に設けた凹所内に上記弁体の軸状部
    の他側を内壁面に密接させかつ摺動可能に挿通させ、該
    凹所内にバネを配して上記弁体を上記一端側の壁に設け
    た開口から突出するように押圧付勢し、外部信号として
    使用する液圧により上記弁体を摺動させて上記内腔に上
    記通孔のいずれかを臨ませて上記タンクと上記液圧シリ
    ンダの間あるいは上記油圧源と上記液圧シリンダの間を
    連通させることを特徴とするプレフィルバルブ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかのプレフィルバ
    ルブを用いたことを特徴とする液圧プレス装置。
JP6270490A 1994-10-07 1994-10-07 プレフィルバルブ及びこれを用いた液圧プレス装置 Expired - Lifetime JP2655102B2 (ja)

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