JPH08135837A - 開閉弁 - Google Patents

開閉弁

Info

Publication number
JPH08135837A
JPH08135837A JP29569294A JP29569294A JPH08135837A JP H08135837 A JPH08135837 A JP H08135837A JP 29569294 A JP29569294 A JP 29569294A JP 29569294 A JP29569294 A JP 29569294A JP H08135837 A JPH08135837 A JP H08135837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection port
valve
pressure
cap
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29569294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Nakagawa
政夫 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
Priority to JP29569294A priority Critical patent/JPH08135837A/ja
Publication of JPH08135837A publication Critical patent/JPH08135837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレフィルバルブとして使用できる構造が簡
単かつ安価で、高速動作や動作の自動切換が可能な開閉
弁とする。 【構成】 一側をキャップ14で閉じ、他側を開放して
第1接続口15とし、側壁部の途中位置に第2接続口1
7を設けた中空筒状の弁ボディー11内に、キャップ1
4側の受圧面積を他側の受圧面積よりも1.5〜8倍と
した弁体12と、この弁体12をキャップ14側へ常時
摺動付勢するスプリング13を配して構成する。キャッ
プ14には弁ボディー11内へ接続するパイロット圧接
続口18を設ける。パイロット圧が掛かっていないとき
には第1接続口15と第2接続口17との間を連通さ
せ、パイロット圧を掛けて弁体を移動させて遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆止弁型のプレフィル
弁に代えて用いることができるパイロット動作型の液圧
による開閉弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のプレフィル弁を用いた油
圧プレス装置の回路図例を示す。従来のプレフィル弁1
は周知のように構造的には逆止弁となっており、常時閉
じている状態にしておいて必要時に開けるものであり、
ラム2が無負荷で自重により下降する急速前進工程では
油圧シリンダ3内のキャップ側に生じる負圧によってサ
ブタンク4から油圧シリンダ3へ油の流入を許し、加圧
工程では逆止弁として作用し、戻り工程ではパイロット
圧Pxにより開いて油圧シリンダ3内の油を急速にサブ
タンク4へ排出可能とするという動作を行なうものであ
る。なお図11において、5は切換弁、6はサイドシリ
ンダ、7は油圧源であるポンプ、8はメインタンクであ
る。また図11においてはチェック弁、絞り、カウンタ
ーバランス、副次的な配管等は大幅に省略してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、急速前
進工程において油圧シリンダ3内の負圧によってサブタ
ンク4から油を吸引するようになっているため、従来の
プレフィル弁1では常時は弁閉としておくためのスプリ
ングと負圧のバランスの関係を精密に設定する必要があ
り、このため構造が複雑になり、製造が難しく、機器の
コストアップを招いていた。また構造が複雑なため故障
の原因になりやすく、従って信頼性はあまり高くはなか
った。
【0004】本発明はこのような従来の逆止弁型のプレ
フィル弁における問題点に鑑みてなしたもので、構造的
に非常にシンプルで安価に製作でき、プレフィル弁とし
て用いることができるパイロット動作型の液圧による開
閉弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る開閉弁は上
記目的を達成するために、一側をキャップによって閉
じ、他側を開放して第1の接続口とするとともに、側壁
部の途中位置に第2の接続口を設けた中空筒状の胴部内
に、上記キャップ側の受圧面積を上記他側の受圧面積よ
りも大きくした弁体と、該弁体を上記キャップ側へ常時
摺動付勢するスプリングを配してなり、上記キャップに
上記胴部内へ接続するパイロット孔を設けるとともに、
上記弁体の位置によって上記第1の接続口と上記第2の
接続口との間を接続あるいは遮断する構成としたもので
ある。
【0006】即ち本発明の開閉弁は、従来のプレフィル
と異なり、常時開としておいて必要時に閉じるものであ
る。また従来のプレフィル弁は、加圧工程において油圧
シリンダ内に大きな加圧力が発生するとプレフィル弁の
弁体が自然にメカニカルエンドに当たって密閉されれる
ようになっているが、本発明に係るプレフィル弁は、弁
を閉じる方向の力が油圧シリンダ内で発生する力より大
きければ開くことはないとの観点から、逆止弁構造では
なくパイロット圧を加えることにより力のバランスで弁
を閉じるようにしたものである。このため、油圧シリン
ダと反対側になるキャップ側の受圧面積を油圧シリンダ
側の受圧面積よりも大きくした構造としてある。また本
発明のプレフィル弁を取り付ける位置は、従来のプレフ
ィル弁と同様に種々の形態をとり得るが、油圧シリンダ
のピストンやシリンダキャップの内部でもよいし、別個
のバルブユニットをピストンやシリンダキャップに取り
付けてもよい。ただし、配管などの構造が複雑になるの
で、油圧シリンダの金型を取り付けていない面側、即ち
固定側に取り付けるほうが好ましい。また弁を閉じるの
は、パイロット圧で弁体を駆動してタンクへの接続を断
っても、シリンダへの接続を断つようにしてもいずれで
もよい。
【0007】本発明に係る開閉弁は、上記弁体を、上記
第2の接続口の上記キャップ側の端縁位置を越えて上記
第1の接続口側へ移動可能とし、該移動位置で上記第2
の接続口と上記胴部のキャップ側を連通させる構成とす
ることができる。即ち弁体が移動してタンクとシリンダ
の接続を遮断してから、更に圧力を加えてパイロット圧
とシリンダを接続することができる。
【0008】本発明に係る開閉弁は、上記キャップ側の
受圧面積を上記第1の接続口側の受圧面積面の約1.5
〜8倍とした構成とすることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明に係る開閉弁の実施例を図面を参
照して説明する。図1、2は本発明に係る開閉弁をプレ
フィル弁として用いた油圧プレスの第1実施例を示し、
図1は弁開状態での中央断面図を、図2は弁閉状態での
中央断面図を示す。なお以下の説明においては図面に即
して上、下、左、右という方向の表現を採用している
が、本発明の開閉弁の動作がこの説明の方向に限定され
ることはない。
【0010】本実施例のプレフィル弁10は弁ボディー
11内に弁体12とスプリング13を収納してなり、弁
ボディ11は、上端側をキャップ14で閉じ、下端側を
開放して第1接続口15とした略中空円筒状のもので、
内腔の途中に段部16を設け、上端側の径を下端側の径
よりも大きくしてある。図示の例では外形寸法も内腔の
径寸法に対応させ、外形状を段付きとしてあるが、もち
ろんこのような外形状を採用しなくてもよい。また広径
とした上端側の側壁には、段部16の上側に第2接続口
17を設けてあり、キャップ14にはパイロット圧接続
口18を設けてある。
【0011】弁体12は、弁ボディ11の内孔径に対応
させた段付き形状を有し、太径の頭部19と細径の軸部
20とからなり、頭部19の下面側と弁ボディ11の段
部16との間に介在させたスプリング13により常時は
キャップ14側へ摺動付勢してある。また軸部20は、
弁ボディ11の第1接続口15への挿入、抜去によって
第1接続口15を閉じあるいは開口させる部位となって
いる。この弁体12では、パイロット圧の受圧面、即ち
頭部19の上面を、軸部20側の下面より約1.5〜8
倍程度大きな面積としてある。また軸部20の先端に
は、軸部20を確実に第1接続口15へ挿入するための
ガイド部21が設けてある。このガイド部21は、例え
ば、中央に穴があり、十字状にスリットを入れて油の流
れとガイドの機能を合わせ持っている。
【0012】本実施例装置では、以上のように構成した
プレフィル弁10を、第1接続口15が油圧シリンダを
構成するピストン22の貫通孔23と連通するように取
り付け、第2接続口17をサブタンク(図示せず)への
配管24と連通するように取り付けてある。ピストン2
2はフレーム25にボルト26で固定してあり、下方か
らピストン22と嵌合して加圧室Xを形成するシリンダ
チューブ27が可動側となっている。なお図1、図2に
は、加圧用の配管、連結用の孔等の図示を省略してあ
る。
【0013】次に本実施例の動作を説明する。図1の状
態は、弁体12をスプリング13によって上方へ押し上
げてキャップ14に押し付けた状態を示す。この状態で
は、サブタンクへの接続口となる第2接続口17からピ
ストン22の貫通孔23を経てシリンダチューブ27内
の加圧室Xへと流入する油の流入路aが形成され、弁開
状態となっている。この状態でシリンダチューブ27は
自重落下などにより下降し、下面に取り付けた金型(図
示せず)を素材に近付けてゆく。このとき加圧室X内に
生じた負圧によって流入路aを通って加圧室X内にサブ
タンクから油が流入し、早送りが行なわれる。シリンダ
チューブ27を上昇させる場合もこの図1の状態とし、
シリンダチューブ27の上昇に伴って加圧室X内の油が
サブタンクへ戻ることを許す。停止状態においても図1
の状態とする。
【0014】図2は、図1の状態から加圧を開始する状
態を示す。パイロット圧接続口18から圧油がパイロッ
ト圧加圧室Yへ流入すると加圧室Yの内圧が高圧になる
ことによって、弁体12がスプリング13の付勢力に抗
して押し下げられる。弁体12は軸部20の先端のガイ
ド部21から確実に弁ボディ11の第1接続口15内へ
挿入ガイドされ、軸部20が第1接続口15内へ入ると
第2接続口17との連通が断たれ、流入路aは遮断され
る。そして図示せぬ加圧用配管、孔等によって加圧室X
へ供給される圧油によりシリンダチューブ27が下方へ
の押し下げ力を受け、シリンダチューブ27の下面の金
型により素材の加工が行なわれる。
【0015】この加圧状態においては、上述のようにパ
イロット圧の受圧面である弁体12の頭部19の上面を
加圧室X内の圧力の受圧面である軸部20側の下面より
約1.5〜8倍程度大きな面積としてあるので、加圧室
X内の油圧が加圧室Y内の圧力よりかなり大きくなけれ
ば加圧室X内の圧力により弁体12が押し上げられるこ
とはない。また通常、大型のプレスでは、加工終了後に
加圧室X内に蓄えられた高圧の圧油を抜いてやらないと
ショックが激しいので、圧抜き工程を行なうが、本実施
例では弁体12を押し上げる時に自然に圧力抜きが行な
われるので、圧抜き用の制御回路は不要である。
【0016】図3〜図6は本発明に係る開閉弁をプレフ
ィル弁として用いた油圧プレスの第2実施例を示し、図
3はサブタンクへ接続して弁開とした状態での中央断面
図、図4は同閉状態の中央断面図、図5はパイロット圧
がシリンダチューブの加圧室内に印加されている状態の
中央断面図、図6は油圧回路図を示す。なおこの第2実
施例以下の実施例では第1実施例あるいは先行する実施
例と共通する部分は共通する符号を付すにとどめ、共通
する作用については説明を省略する。
【0017】本実施例のプレフィル弁10は構造的には
第1実施例のものと全く同様のものであるが、弁体12
の頭部19に複数の開口溝19aを設けてあり、また第
1接続口15をサブタンク30の接続口31へ接続し、
第2接続口17を油圧シリンダ側へ接続してある点が異
なっている。油圧シリンダはシリンダチューブ32をフ
レーム25にボルト26で固定してあり、下方から嵌合
させたピストン33を可動側としてある。シリンダチュ
ーブ32の上面部には貫通孔34が設けてあり、ここに
プレフィル弁10の第2接続口17を接続してある。
【0018】本実施例のプレフィル弁10を用いた油圧
回路構成は図6に示すように、ピストン33の下端に取
り付けたラム35に一対のサイドシリンダ36、36を
連結し、油圧源37からの配管がソレノイドバルブ38
を介してプレフィル弁10のパイロット圧接続口18及
びサイドシリンダ36、36の上側液室及び下側液室に
接続してある。
【0019】次に本実施例の動作を説明する。図3の状
態は、第1実施例の図1の状態に対応し、弁体12をス
プリング13によって左方へ押圧移動させてキャップ1
4へ押し付けた状態を示す。この状態では、サブタンク
30の接続口31、第1接続口15、ガイド部21、第
2接続口17からシリンダチューブ32の貫通孔34を
経てシリンダチューブ32内の加圧室Xへと流入する油
の流入路bが形成され、弁開状態となっている。この状
態でソレノイドバルブ38の右側のソレノイドを励磁す
ると、油圧源37から圧油が矢印p1、p2、p3で示
すようにサイドシリンダ36の上側液室へ流入し、ラム
35の下降を開始させる。すると、第1実施例と同様に
加圧室X内に生じた負圧によって流入路bを通って加圧
室X内にサブタンク30から油が流入し、ピストン33
及びラム35の早送りが行なわれる。ピストン33及び
ラム35を上昇させる場合もこの図1の状態とし、ピス
トン33及びラム35の上昇に伴って加圧室X内の油が
サブタンク30へ戻ることを許す。停止状態においても
図3の状態とする。
【0020】図4は図3の状態から加圧を開始する状態
への移行状態を示し、図5は加圧を開始した状態を示
す。ピストン33の下面に設ける金型が素材と接する等
してサイドシリンダ36だけでは駆動できない大きな負
荷が加わった時、矢印p3に沿う圧油の流れが停止し、
矢印p4に沿ってパイロット圧接続口18から印加され
るパイロット油圧がスプリング13の付勢力に打ち勝
ち、弁体12がスプリング13の付勢力に抗して右方向
へ移動し、弁体12の軸部20が第1接続口15内へ入
ると第2接続口17との連通が断たれ、流入路bは遮断
される。そして矢印p5、p6に沿って圧油が流れ、圧
油がパイロット圧加圧室Yへ流入し、さらに加圧室Yの
内圧が高圧になることによって弁体12がさらに右方向
へ移動すると、弁体12の頭部19に設けた開口溝19
aが第2接続口17へ開口し、油の流入路cが形成さ
れ、パイロット圧加圧室Yからシリンダチューブ32の
貫通孔34を通して加圧室Xへ圧油が供給され、ピスト
ン33が下方への押し下げ力を受け、ピストン33の下
面の金型により素材の加工が行なわれる。即ち、加圧に
入る前に弁体12が動く分だけ圧力は徐々に上昇し、加
工に入る前に一旦停止し、それから加工に入る形になる
のでショックは吸収される。
【0021】そして打ち抜きなどで負荷が突然小さくな
ると、瞬時的に加圧室X、Y内の圧力が低下してスプリ
ング13の力の方が大きくなり、弁体12が右側へ押し
戻され、第1接続口15と第2接続口17とが連通して
余分な低速送りがなく早送り工程に自動的に入る。
【0022】図7、8は本発明に係る開閉弁をプレフィ
ル弁として用いた油圧プレスの第3実施例を示し、図7
はパイロット圧が低い状態の、図8はパイロット圧が高
い状態の、それぞれ中央断面図である。油圧回路構成は
第2実施例と同様であるが、コストダウンを考慮してシ
リンダキャップ40に段付き孔を設けて油圧シリンダの
加圧室X側への第1接続口41を形成し、同じくシリン
ダキャップ40側面にサブタンクへ接続するための第2
接続口42を形成し、第1接続口41の上側の広径部分
内にプレフィル弁を構成する弁体43を埋め込んだ構造
とし、プレフィル弁の弁ボディをシリンダキャップ40
が兼用するようにしてある。
【0023】この実施例の弁体43は、上述の実施例と
同様の頭部44と軸部45とからなるが、ストロークを
小さくしてバルブ切り換えに要する停止時間を短くする
ために、軸部45の端面をテーパ面としてシールを行な
うようになっている。さらに、パイロット圧を加圧室X
へ接続するために、パイロット圧の流量がサブタンクか
らの流量に比べて小さく径を最適化しやすいことを考慮
して、弁体43に頭部44と軸部45を貫通する接続孔
46を設け、その中に小ポペット47とスプリング48
とからなるチュックバルブを埋め込んである。弁体43
内の接続孔46にはストッパ49が設けてあり、小ポペ
ット47との間にスプリング48を挟んで小ポペット4
7を上方へ押し上げ付勢し、小ポペット47の上端のテ
ーパ面により常時は接続孔46を閉じるようにシールを
行なっている。なお図中50は座板で、弁体43を付勢
するスプリング13の受け板となっている。なお本実施
例では固定側のシリンダチューブ51に開閉弁構造を設
けているが、ピストン33を固定側とするときはピスト
ン33に埋め込むことになる。
【0024】本実施例の動作を説明する。図7の状態
は、第2実施例の図3の状態に対応し、弁体43をスプ
リング13によって上方へ押圧移動させ、キャップ14
へ押し付けて弁開状態とし、サブタンクへの第2接続口
42、第1接続口41からシリンダチューブ51内の加
圧室Xへと流入する油の流入路dを形成した弁開状態で
ある。この状態でピストン33が自重落下などにより下
降し、下面に取り付けた金型(図示せず)を素材に近付
けてゆくと、加圧室X内に生じた負圧により上述の流入
路を通って加圧室X内にサブタンクから油が流入し、早
送りが行なわれる。ピストン33を上昇させる場合もこ
の図7の状態とし、ピストン33の上昇に伴って加圧室
X内の油がサブタンクへ戻ることを許す。停止状態にお
いても図7の状態とする。
【0025】図8は図7の状態から移行して加圧を開始
した状態を示す。パイロット圧接続口18から圧油がパ
イロット圧加圧室Yへ流入すると、加圧室Yの内圧が高
圧になることによって、弁体43がスプリング13の付
勢力に抗して押し下げられる。そしてさらに圧油がパイ
ロット圧加圧室Yへ流入し、さらに加圧室Yの内圧が高
圧になることによって小ポペット47がスプリング48
の付勢力に抗して下方向へ移動すると、接続孔46が第
1接続口41へ連通し、パイロット圧加圧室Yから加圧
室Xへ圧油が供給され(図中矢印e)、ピストン33が
下方への押し下げ力を受け、ピストン33の下面の金型
により素材の加工が行なわれる。
【0026】図9、10は本発明に係る開閉弁を用いた
油圧プレスの第4実施例を示し、図9は低圧状態の、図
10は高圧状態の、それぞれ中央断面図である。本実施
例は、第3実施例のプレフィル弁と同様に開閉弁の弁ボ
ディをシリンダキャップ60が兼用するようにしたもの
で、シリンダキャップ60に段付き孔を設けて油圧シリ
ンダの加圧室X側への第1接続口61を形成し、同じく
シリンダキャップ60側面に第2接続口62を形成し、
第1接続口61の上側の広径部分内に弁体63を埋め込
んだ構造としてあるが、第3実施例とは配管方式が基本
的に異なり、弁体63の上側のキャップ14に設けた先
の実施例ではパイロット圧接続口とした接続口64と下
側の第2接続口62がともに細径のもので、キャップ1
4の接続口64を高圧用接続口とし、第2接続口62を
低圧用送り接続口としてある。図示せぬが、両接続口6
2、64は共に油圧源となるポンプにソレノイドバルブ
を介して接続してある。
【0027】本実施例の動作を説明する。図9の状態
は、弁体63をスプリング13によって上方へ押圧移動
させ、キャップ14へ押し付けて弁開状態とし、第2接
続口62、第1接続口61からシリンダチューブ51内
の加圧室Xへと流入する油の流入路fを形成した弁開状
態である。このため低圧加工は、油の流入路fに従いピ
ストン33を加圧するだけで従来のシリンダと何ら異な
る所なく行なえ、低圧加圧での加工ができなくなった時
には、高圧用接続口64から図10中の矢印gに示すよ
うに高圧で圧油を流入させ、高圧加圧を行なえるように
するという2種類の加圧形態がとれるようになる。
【0028】この図10の状態における力のバランスを
考えると
【数1】N×Pzc=S+M×Pxc となる。ただしNは弁体63の上部の受圧面積、Pzc
は加圧室Yに掛かるポンプ圧、Sはスプリング13のバ
ネ力、Mは弁体63のシリンダ側の受圧面積、Pxcは
加圧室Xの内圧であり、NとMの比、即ち受圧面積比を
調整すれば加圧室Xの内圧Pxcをポンプ圧Pzcの数
倍にすることができる。例えば、普通の油圧ポンプは3
0MPa程度が最大圧力であるが、これを150MPa
程度にすることができる。即ち、弁体63上下の受圧面
の面積差を利用して下側を加圧すると、弁体63が上昇
して油圧ポンプとシリンダチューブ51内の加圧室X部
が直結されて小さな力を発生させ、上側を加圧すると油
圧ポンプとシリンダチューブ51内部を遮断して油圧ポ
ンプで発生する圧力の数倍の圧力を発生して大きな力を
発生させるという増圧機能を発揮する。このため、低圧
での高速送りと高圧での間欠的な低速送りを使い分ける
ことが可能になる。大きな力を必要としないときには低
速加圧で早送りすれば、実際的にはプレスの最高加圧力
を使用することはほとんど無いので装置効率が大幅に改
善される。
【0029】もっとも、ピストン33の有効ストローク
Lxは
【数2】Lx=(N/M)×Lz となり(Lzは弁体63の有効ストローク)、大きなス
トロークには間欠的に使用することになるので、本例は
型締めのように長いストロークを必要としないものに応
用できる。
【0030】
【発明の効果】請求項1に係る開閉弁は以上説明してき
たように、常時開としておいて必要時に閉じる構造で、
かつ開状態が1種類だけの簡単なものであるが、液圧プ
レス装置のプレフィル弁として用いることができ、しか
も従来のプレフィル弁とは異なり大気圧という微妙な調
整が必要な小さい力に依存しないので精密な加工が不要
で、安価であるという効果がある。また従来のプレフィ
ル弁は位置の検出や高速の制御機器が必要になるので高
速プレスには使われていなかったが、本発明の開閉弁を
プレフィル弁として用いるときは、油庄等の外部信号に
よって直接開閉状態が切り換えられるのでタイムラグ等
もなく、高速プレスにも対応可能になるという効果もあ
る。さらに、自然に圧力抜きが行なわれるので圧抜き用
の制御回路が不要になり、安全面でも優れ、信頼性の面
でも故障の原因になる部分が少なくなるという効果が得
られる。
【0031】請求項2に係る開閉弁は以上説明してきた
ように、弁体の単純な動きでいわば2種類の弁開状態を
持つようにしたので、負荷が突然小さくなった時に圧力
低下によってスプリングによる駆動力が大きくなり弁開
状態に自動的に入ることができるようになるという効果
や、加圧に入る前に弁体が動く分だけ圧力が徐々に上昇
し、加工に入る前に一旦停止してから加工に入るように
なるのでショックが吸収されるという効果がある。
【0032】請求項3に係る開閉弁は以上説明してきた
ように、受圧面積1.5〜8倍という差を設けたので、
上記共通の効果に加え、ポンプの能力で規定されていた
使用油圧圧力を増圧して数倍大きくして使用できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉弁の第1実施例をプレフィル
弁として用いた油圧プレスにおける弁開状態での中央断
面図である。
【図2】同弁閉状態での中央断面図である。
【図3】本発明に係る開閉弁の第2実施例をプレフィル
弁として用いた油圧プレスにおける弁開状態での中央断
面図である。
【図4】同弁閉状態での中央断面図である。
【図5】同パイロット圧がシリンダチューブの加圧室内
に印加されている状態の中央断面図である。
【図6】同油圧回路図である。
【図7】本発明に係る開閉弁の第3実施例をプレフィル
弁として用いた油圧プレスにおけるパイロット圧が低い
状態での中央断面図である。
【図8】同パイロット圧が高い状態での中央断面図であ
る。
【図9】本発明に係る開閉弁の第4実施例を用いた油圧
プレスにおける低圧送り状態の中央断面図である。
【図10】同高圧送り状態の中央断面図である。
【図11】従来のプレフィル弁を用いた油圧プレス装置
の油圧回路図である。
【符号の説明】
10 プレフィル弁 11 弁ボディー 12、63 弁体 13 スプリング 14 キャップ 15、41、61 第1接続口 17、42、62 第2接続口 18 パイロット圧接続口 21 ガイド部 22、33 ピストン 23、34 貫通孔 27 シリンダチューブ 30 サブタンク 31、64 接続口 32、51 シリンダチューブ 35 ラム 36 サイドシリンダ 37 油圧源 38 ソレノイドバルブ 43 弁体 46 接続孔 47 小ポペット 48 スプリング 40、60 シリンダキャップ X 油圧シリンダの加圧室 Y パイロット圧加圧室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側をキャップによって閉じ、他側を開
    放して第1の接続口とするとともに、側壁部の途中位置
    に第2の接続口を設けた中空筒状の胴部内に、上記キャ
    ップ側の受圧面積を上記他側の受圧面積よりも大きくし
    た弁体と、該弁体を上記キャップ側へ常時摺動付勢する
    スプリングを配してなり、上記キャップに上記胴部内へ
    接続するパイロット孔を設けるとともに、上記弁体の位
    置によって上記第1の接続口と上記第2の接続口との間
    を接続あるいは遮断するようにしてなることを特徴とす
    る開閉弁。
  2. 【請求項2】 上記弁体を、上記第2の接続口の上記キ
    ャップ側の端縁位置を越えて上記第1の接続口側へ移動
    可能とし、該移動位置で上記第2の接続口と上記胴部の
    キャップ側を連通させるようにしたことを特徴とする請
    求項1の開閉弁。
  3. 【請求項3】 上記キャップ側の受圧面積を上記第1の
    接続口側の受圧面積面の約1.5〜8倍としたことを特
    徴とする請求項1または2のいずれかの開閉弁。
JP29569294A 1994-11-04 1994-11-04 開閉弁 Pending JPH08135837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29569294A JPH08135837A (ja) 1994-11-04 1994-11-04 開閉弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29569294A JPH08135837A (ja) 1994-11-04 1994-11-04 開閉弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08135837A true JPH08135837A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17823945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29569294A Pending JPH08135837A (ja) 1994-11-04 1994-11-04 開閉弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08135837A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008060168A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-22 William Steven Gillanders A hydraulic valve and a double acting hydraulic actuator
CN105090153A (zh) * 2015-08-24 2015-11-25 江苏中海重型机床有限公司 充液阀及其在折弯机上的用途

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008060168A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-22 William Steven Gillanders A hydraulic valve and a double acting hydraulic actuator
CN105090153A (zh) * 2015-08-24 2015-11-25 江苏中海重型机床有限公司 充液阀及其在折弯机上的用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4065094A (en) Hydraulic actuator
US20110265544A1 (en) Hydraulic cylinder for a hydraulic drawing cushion
US4288987A (en) Pneumo-hydraulic booster with rapid-traverse feature
JPH05240162A (ja) 液圧駆動式膜ポンプ
JPH0223708B2 (ja)
JP3607339B2 (ja) 過負荷防止装置
JPH08135837A (ja) 開閉弁
KR950010069B1 (ko) 프레스기계의 슬라이드용 쿠션·녹아우트겸용 장치의 공유압 부우스터식 구동장치
JP4252178B2 (ja) リリーフ弁
JP2655102B2 (ja) プレフィルバルブ及びこれを用いた液圧プレス装置
US5174189A (en) Fluid control apparatus
KR102016852B1 (ko) 배관용 자동 밸브
JP4094165B2 (ja) 機械プレスの過負荷防止装置
JP4530745B2 (ja) 流体圧開閉弁
US5791372A (en) Relief valve
JP3664325B2 (ja) 油圧プレスの高速安全回路
US5794652A (en) Relief valve
JP2519590B2 (ja) オレオ空気圧増圧器シリンダ
JP2000176700A (ja) 機械プレスの過負荷防止装置
JP2001289154A (ja) 増圧ポンプ
JP2501524B2 (ja) 液圧式プレス装置
JP2577677Y2 (ja) 高速シリンダ装置
JP3373905B2 (ja) パイロット操作切換弁
JPS61290000A (ja) 台盤などの開閉装置
JPH0252600B2 (ja)