JP2654863B2 - ラック用入出庫装置 - Google Patents

ラック用入出庫装置

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JP2654863B2
JP2654863B2 JP2303090A JP30309090A JP2654863B2 JP 2654863 B2 JP2654863 B2 JP 2654863B2 JP 2303090 A JP2303090 A JP 2303090A JP 30309090 A JP30309090 A JP 30309090A JP 2654863 B2 JP2654863 B2 JP 2654863B2
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一義 福原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ラックに沿って水平走行自在に支持された
走行台車に、前記ラックの荷収納部に対する荷移載用ラ
ンニングフォークを上下2段に配設して成るラック用入
出庫装置に関するものである。
(従来の技術) 1台の走行台車にラックの上下複数段の荷収納部の各
々に対応させて荷移載手段を上下複数段に搭載した入出
庫装置は、例えば(実願昭63−38214号(実開平1−140
306号)のマイクロフィルム)や実公昭48−33917号公報
などに記載されて知られている。しかして従来のこの種
の入出庫装置では、走行台車上に上下複数段の荷移載手
段を搭載した構成となっていた。
(発明が解決しようとする課題) 上記のような従来の入出庫装置では、ラックの最下段
荷収納部の支持レベルより下側に最下段荷移載手段とこ
れを支持する走行台車とが配置されることになるので、
ラックの最下段荷収納部の床面上高さが非常に高くなる
欠点があるばかりでなく、荷移載手段として一般的なラ
ンニングフォークを使用し且つ当該ランニングフォーク
を一つの昇降フレームに上下2段に配設する場合、上下
2段に荷移載用ランニングフォークを支持した昇降フレ
ーム全体を走行台車上に昇降可能に立設しなければなら
ないので、昇降フレームの昇降ストロークが一つの荷収
納部に対するランニングフォークの荷下ろしレベルと荷
すくい上げレベルとの間の距離に相当する非常に短いも
のであるにもかかわらず、当該昇降フレーム全体を頑丈
に構成して、曲げ強度の大きな昇降ガイドレールによっ
て支持させなければならない。従って、装置全体が大型
且つ大重量なものとなり、製造コストも高くつく欠点が
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記のような従来の問題点を解消し得るラッ
ク用入出庫装置を提供することを目的とするものであっ
て、その手段を後述する実施例の参照符号を付して示す
と、ラック1の上下に隣接する上段荷収納部列4Bと下段
荷収納部列4Aとの中間レベルで当該ラック1に沿って水
平走行自在に支持された走行台車14と、この走行台車14
に昇降可能に吊り下げられ且つ一つの昇降駆動手段16に
より昇降駆動される一つの昇降フレーム15と、この昇降
フレーム15の下端部上に設けられた下段荷収納部列4A専
用の荷移載用ランニングフォーク18と、前記昇降フレー
ム15の上端部上に設けられた上段荷収納部列4B専用の荷
移載用ランニングフォーク17とを備え、前記昇降フレー
ム15は、前記両ランニングフォーク17,18を、対応する
上下各段の荷収納部列4B,4Aに対する荷下ろしレベルU
と荷すくい上げレベルDとの間で一体に昇降させる構成
となっている。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づいて説
明する。
第1図及び第2図において、1,2は通路3を隔てて立
設されたラックであり、それぞれの荷収納部4の水平列
を上下4段積層したものである。これら両ラック1,2の
通路3側には、1段目の荷収納部列4Aと2段目の荷収納
部列4Bとの中間レベルと、3段目の荷収納部列4Cと4段
目の荷収納部列4Dとの中間レベルとにそれぞれ左右対を
成すガイドレール5,6が付設されており、これら各段の
左右一対のガイドレール5,6にそれぞれ入出庫装置7A,7B
が水平走行自在に支持されている。
8A〜8Dは、ラック1の一端で各荷収納部列4A〜4Dに対
応させた架設した上下4段の入庫用コンベヤであり、9A
〜9Dは、ラック2の一端で各荷収納部列4A〜4Dに対応さ
せた架設した上下4段の出庫用コンベヤである。下側2
段の入出庫用コンベヤ8A,8B,9A,9Bは、上側2段の入出
庫用コンベヤ8C,8D,9C,9Dよりも長く、下側2段の入出
庫用コンベヤ8A,8B,9A,9Bに接続される上下2段式搬送
装置10と、上側2段の入出庫用コンベヤ8C,8D,9C,9Dに
接続される上下2段式搬送装置11とが併設されている。
前記入出庫装置7A,7Bは同一構造のものであって、第
3図及び第4図に示すように、前記左右一対のガイドレ
ール5または6に従動ホィール12と駆動ホィール13とを
介して走行可能に支持される走行台車14と、この走行台
車14に一定範囲内昇降のみ可能に支持された一つの昇降
フレーム15と、この昇降フレーム15の荷下ろしレベル
(上昇限レベル)Uと荷すくい上げレベル(下降限レベ
ル)Dとの間で昇降させる一つの昇降駆動手段16と、前
記昇降フレーム15の上端支持台部15a上に設置された荷
移載用ランニングフォーク17と、前記昇降フレーム15の
下端支持台部15b上に設置された荷移載用ランニングフ
ォーク18とから構成されている。
前記昇降駆動手段16は、走行台車14に支承された前後
一対の左右横方向回転軸19a,19bと、前記昇降フレーム1
5の上端支持台部15aの前後方向に張り出す四隅を支持す
るように両回転軸19a,19bの両端部に取り付けられた左
右一対前後2組のカム20と、走行台車14に前後方向向き
に支承され且つモーター21と連動連結された駆動軸22
と、この駆動軸22と前記両回転軸19a,19bとを連動連結
させる2組のウオームギヤ・ウオームホィールユニット
23a,23bとから構成され、モーター21を稼働して左右一
対前後2組のカム20を180度回転させることにより、前
記昇降フレーム15を荷下ろしレベルUから荷すくい上げ
レベルDへ、またその逆に昇降させることができる(図
は昇降フレーム15が荷下ろしレベルUにある状態を示
す)。この昇降フレーム15を昇降させる駆動手段として
は、上記カム方式の他、ラックギヤ方式、ワイヤー方式
など、各種の方式のものが考えられる。
第2図に示すように、入出庫装置7A,7Bの上段の荷移
載用ランニングフォーク17は、これら各入出庫装置7A,7
Bが受け持つ上下2段の荷収納部列4A,4B及び4C,4Dの
内、上段荷収納部列4B,4Dにのみ対応し、下段の荷移載
用ランニングフォーク18は、下段荷収納部列4A,4Cにの
み対応するものである。そして上下両移載用ランニング
フォーク17,18は、第3図に示すように、ラック1,2の各
荷収納部4に設けられている左右一対の荷受け板4a,4b
間を昇降し得る巾を有するもので、その具体構造及び出
退駆動手段は従来周知であるから、図示及び説明は省略
する。
前記上下2段式搬送装置10,11は同一構造のもので、
第5図に示すように、ガイドレール24に案内されて自走
する従来周知のモノレール式搬送電車25と、複数本の吊
下ベルト26と当該吊下ベルト26の巻き上げ繰り出し装置
27を介して前記搬送電車25から昇降可能に吊り下げた昇
降フレーム28と、この昇降フレーム28の上側支持台部28
aに入出庫用コンベヤ8B,9Bまたは8D,9Dと対応するよう
に設置された荷移載用ランニングフォーク29と、前記昇
降フレーム28の下側支持台部28bに入出庫用コンベヤ8A,
9Aまたは8C,9Cと対応するように設置された荷移載用ラ
ンニングフォーク30とから構成されている。
上記のように構成された自動入出庫可能なラック設備
において、ラック1または2の4段目荷収納部列4Dから
選択された一つの荷収納部4に対し入庫作業を行う場合
の作業手順を説明すると、搬送装置11の上側支持台部28
a上に支持した荷Wを荷移載用ランニングフォーク29に
より入庫用コンベヤ8D上に移載する。このとき、昇降フ
レーム28が荷下ろしレベルにある状態でのランニングフ
ォーク29の進出移動、荷下ろしレベルから荷すくい上げ
レベルへの昇降フレーム28の下降移動、ランニングフォ
ーク29の進退移動から成る荷下ろしフォーキング動作が
行われる。入庫用コンベヤ8D上の荷Wは、入出庫装置7B
との間の荷受渡し位置まで入庫用コンベヤ8Dにより搬送
される。
次に、第1図の仮想線で示すホームポジションHPで待
機している入出庫装置7Bの荷移載用ランニングフォーク
17により、入庫用コンベヤ8D上の荷Wを入出庫装置7Bの
昇降フレーム15における上端支持台部15a上に引き取ら
せる。このとき、昇降フレーム15が荷すくい上げレベル
Dにある状態でのランニングフォーク17の進出移動、荷
すくい上げレベルDから荷下ろしレベルUへの昇降フレ
ーム15の上昇移動、ランニングフォーク17の進退移動か
ら成る荷すくい上げフォーキング動作が行われる。
入出庫装置7Bに移載された荷Wは、当該入出庫装置7B
の走行台車14をガイドレール6に沿って走行させること
により、ラック1または2の4段目荷収納部列4Dにおけ
る所定の荷収納部4に対応する位置まで搬送される。所
定位置で入出庫装置7Bが停止したならば、当該入出庫装
置7Bの昇降フレーム15における上端支持台部15a上の荷
Wを、荷移載用ランニングフォーク17により、ラック1
または2の4段目荷収納部列4Dにおける所定の荷収納部
4に移載収納させる。このとき、昇降フレーム15が荷下
ろしレベルUにある状態でのランニングフォーク17のラ
ック1または2側への進出移動、荷下ろしレベルUから
荷すくい上げレベルDへの昇降フレーム15の下降移動、
ランニングフォーク17の進退移動から成る荷下ろしフォ
ーキング動作が行われ、荷Wは、荷収納部4における左
右一対の荷受け板4a,4bによって底部左右両側辺が支持
される。
なお、昇降フレーム15の昇降駆動は、先に説明したよ
うに昇降駆動手段16により行われる。また、下側の荷移
載用ランニングフォーク18は、上側の荷移載用ランニン
グフォーク17と一体に昇降運動するが、出退駆動はされ
ない。
ラック1または2の3段目荷収納部列4C内の荷収納部
4に対し入庫作業を行う場合は、搬送装置11の下側支持
台部28b上に支持した荷Wを荷移載用ランニングフォー
ク30により入庫用コンベヤ8C上に移載し、この入庫用コ
ンベヤ8Cから入出庫装置7Bの昇降フレーム15における下
端支持台部15b上へ、荷移載用ランニングフォーク18を
使用して荷Wを引き取らせる。そして当該荷移載用ラン
ニングフォーク18を使用して、入出庫装置7B上の荷Wを
ラック1または2の3段目荷収納部列4C内の荷収納部4
に移載収納することができる。
同様に、ラック1または2の2段目荷収納部列4B内の
荷収納部4に対し入庫作業を行うときは、搬送装置10の
上側の荷移載用ランニングフォーク29、入庫用コンベヤ
8B、及び入出庫装置7Aの上側の荷移載用ランニングフォ
ーク17が使用され、ラック1または2の1段目荷収納部
列4A内の荷収納部4に対し入庫作業を行うときは、搬送
装置10の下側の荷移載用ランニングフォーク30、入庫用
コンベヤ8A、及び入出庫装置7Aの下側の荷移載用ランニ
ングフォーク18が使用される。
ラック1または2の荷収納部4に収納されている荷W
を出庫して搬送装置10または11で搬出するときは、上記
入庫作業とは逆の手順で入出庫装置7A,7B、出庫用コン
ベヤ9A〜9D、及び搬送装置10,11を稼働させれば良い。
なお、搬送装置10または11により上下2段の入庫用コ
ンベヤ8A,8Bまたは8C,8Dに同時に荷Wを移載供給し、こ
の上下2つの荷Wを、上下2段の荷移載用ランニングフ
ォーク17,18により入出庫装置7Aまたは7Bに同時に積込
み、ラック1または2における1段目荷収納部列4Aと2
段目荷収納部列4Bとに対する入庫作業、若しくは3段目
荷収納部列4Cと4段目収納部列4Dとに対する入庫作業
を、順次連続的に行わせることもできる。勿論、出庫作
業においても同様である。さらに、1台の入出庫装置7A
または7Bにより、上下に隣接する2段の荷収納部4に対
し、同時に入庫作業または出庫作業を行わせることも可
能である。
ラックにおける荷収納部4の上下方向段数が多い場合
は、入出庫装置の台数を減らすために、各入出庫装置に
おける昇降フレーム15の上下方向長さを長くして、当該
昇降フレーム15の上下両端に搭載された荷移載用ランニ
ングフォーク17,18の中間レベルに中段荷収納部列専用
のランニングフォークを配設することもできる。
(発明の作用及び効果) 以上のように本発明のラック用入出庫装置によれば、
1台の走行台車が受け持つ上下2段の荷収納部列のそれ
ぞれに対応する上下2段の荷移載用ランニングフォーク
を一体に昇降させるための一つの昇降フレームを当該走
行台車から吊り下げたので、当該昇降フレームの昇降ス
トロークが一つの荷収納部列に対するランニングフォー
クの荷下ろしレベルと荷すくい上げレベルとの間の距離
に相当する短いものであることと相まって、従来の構成
に従って走行台車上に前記昇降フレームを立設させる場
合と比較して、昇降フレーム自体とその昇降ガイドレー
ルとを小型軽量に構成することができ、装置全体を安価
に実施することができる。
また、下段の荷移載用ランニングフォークの下側に
は、当該ランニングフォークを支持する昇降フレームの
下端支持台部のみが存在するだけであるから、当該下段
の荷移載用ランニングフォークの下側に走行台車が存在
する場合と比較して、ラックの最下段の荷収納部列の床
面上高さを大幅に低くしてラック全体の安定性を向上さ
せることができ、従って、段数が少ない場合にはラック
を自立型に構成することも容易であり、さらに入出庫用
コンベヤなどの周辺機器の設置にも好都合となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の概略平面図、第2図は同縦断側面図、第
3図は本発明一実施例に係る入出庫装置の縦断側面図、
第4図は同縦断正面図、第5図は搬送装置と入出庫用コ
ンベヤとを示す一部縦断側面図である。 1,2……ラック、4……荷収納部、4A〜4D……各段の荷
収納部列、5,6……入出庫装置用ガイドレール、7A,7B…
…入出庫装置、8A〜8D……入庫用コンベヤ、9A〜9D……
出庫用コンベヤ、10,11……上下2段式搬送装置、14…
…走行台車、15,28……昇降フレーム、16……昇降駆動
手段、17,18,29,30……荷移載用ランニングフォーク、2
0……カム、21……モーター、24……搬送装置用ガイド
レール、25……モノレール式搬送電車、26……吊下ベル
ト、27……巻き上げ繰り出し装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラックの上下に隣接する上段荷収納部列と
    下段荷収納部列との中間レベルで当該ラックに沿って水
    平走行自在に支持された走行台車と、この走行台車に昇
    降可能に吊り下げられ且つ一つの昇降駆動手段により昇
    降駆動される一つの昇降フレームと、この昇降フレーム
    の下端部上に設けられた下段荷収納部列専用の荷移載用
    ランニングフォークと、前記昇降フレームの上端部上に
    設けられた上段荷収納部列専用の荷移載用ランニングフ
    ォークとを備え、前記昇降フレームは、前記両ランニン
    グフォークを、対応する上下各段の荷収納部列に対する
    荷下ろしレベルと荷すくい上げレベルとの間で一体に昇
    降させるラック用入出庫装置。
JP2303090A 1990-11-07 1990-11-07 ラック用入出庫装置 Expired - Lifetime JP2654863B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4833917Y1 (ja) * 1969-07-05 1973-10-15
JPS5250431B2 (ja) * 1974-05-17 1977-12-24
JPH01140306U (ja) * 1988-03-22 1989-09-26

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